JPH10188920A - 反射鏡付電球および照明器具 - Google Patents
反射鏡付電球および照明器具Info
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- JPH10188920A JPH10188920A JP8350972A JP35097296A JPH10188920A JP H10188920 A JPH10188920 A JP H10188920A JP 8350972 A JP8350972 A JP 8350972A JP 35097296 A JP35097296 A JP 35097296A JP H10188920 A JPH10188920 A JP H10188920A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】電球の封止部を反射鏡の取付孔内に固着する接
着剤が電球外面に付着することと、接着剤にクラックが
発生することを共に低減ないし防止する。 【解決手段】バルブ２ａ内にフィラメント７を内蔵する
一方、その一端部に封止部２ｂを形成するハロゲンラン
プ２と；このハロゲンランプ２の封止部を挿入せしめる
取付孔５の直径を、封止部の最大幅の１１５％以内に形
成しているネック部４および反射面を形成しているダイ
クロイックミラー３と；ハロゲンランプの封止部の外面
とダイクロイックミラーの取付孔との間隙に充填され
て、この封止部を取付孔内に固着せしめる接着剤６と；
を具備している。
着剤が電球外面に付着することと、接着剤にクラックが
発生することを共に低減ないし防止する。 【解決手段】バルブ２ａ内にフィラメント７を内蔵する
一方、その一端部に封止部２ｂを形成するハロゲンラン
プ２と；このハロゲンランプ２の封止部を挿入せしめる
取付孔５の直径を、封止部の最大幅の１１５％以内に形
成しているネック部４および反射面を形成しているダイ
クロイックミラー３と；ハロゲンランプの封止部の外面
とダイクロイックミラーの取付孔との間隙に充填され
て、この封止部を取付孔内に固着せしめる接着剤６と；
を具備している。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲンランプ等の
電球を反射鏡に取り付けた反射鏡付電球および照明器具
に関する。
電球を反射鏡に取り付けた反射鏡付電球および照明器具
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の反射鏡付電球の一例とし
ては実開昭５５−６８２０６号に記載されているものが
ある。この反射鏡付電球は、外径が約１２mm程度の電球
の一端に封止部を形成し、この封止部を、その外面に接
着剤を塗布した状態で反射鏡のネック部の取付孔内に挿
入し、接着剤により固着している。
ては実開昭５５−６８２０６号に記載されているものが
ある。この反射鏡付電球は、外径が約１２mm程度の電球
の一端に封止部を形成し、この封止部を、その外面に接
着剤を塗布した状態で反射鏡のネック部の取付孔内に挿
入し、接着剤により固着している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の寸法の反射鏡の取付孔内に、従来の電球のバ
ルブよりも細い、例えばバルブ外径が約９mm程度の電球
の封止部を挿入して接着剤により固着すると、バルブ外
径に比してネック部の挿入孔が相対的に拡大するので、
この取付孔と封止部との環状間隙が過大となる。このた
めに、この間隙内に接着剤を充填すると、接着剤が電球
のバルブ側に垂れて付着し、製品不良を招くという課題
がある。
うな従来の寸法の反射鏡の取付孔内に、従来の電球のバ
ルブよりも細い、例えばバルブ外径が約９mm程度の電球
の封止部を挿入して接着剤により固着すると、バルブ外
径に比してネック部の挿入孔が相対的に拡大するので、
この取付孔と封止部との環状間隙が過大となる。このた
めに、この間隙内に接着剤を充填すると、接着剤が電球
のバルブ側に垂れて付着し、製品不良を招くという課題
がある。
【０００４】また、反射鏡の取付孔と電球の封止部との
環状間隙が相対的に大きくなるので、電球のフィラメン
トで発生した熱が反射鏡内で対流する際に、その熱の一
部が、ネック部の接着剤に与熱される熱量が多い。この
ために、接着剤の温度が異常に上昇してクラック等が発
生し、電球封止部を反射鏡のネック部に固着する固着強
度が低下するという課題がある。
環状間隙が相対的に大きくなるので、電球のフィラメン
トで発生した熱が反射鏡内で対流する際に、その熱の一
部が、ネック部の接着剤に与熱される熱量が多い。この
ために、接着剤の温度が異常に上昇してクラック等が発
生し、電球封止部を反射鏡のネック部に固着する固着強
度が低下するという課題がある。
【０００５】そこで本発明はこのような事情に基づきな
されたもので、その目的は、反射鏡の取付孔とこの取付
孔内に挿入される電球封止部との環状間隙に充填される
接着剤が電球外面に垂れ付くのを低減ないし防止すると
共に、その接着剤の異常昇温によりクラックが発生する
のを低減ないし防止することができる反射鏡付電球およ
び照明器具を提供することにある。
されたもので、その目的は、反射鏡の取付孔とこの取付
孔内に挿入される電球封止部との環状間隙に充填される
接着剤が電球外面に垂れ付くのを低減ないし防止すると
共に、その接着剤の異常昇温によりクラックが発生する
のを低減ないし防止することができる反射鏡付電球およ
び照明器具を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
一端に封止部を有する透光性気密容器およびこの容器内
に配設されたフィラメントを含んで構成された電球と；
電球封止部の最大幅の１１５％以内に形成された封止部
取付孔を有するネック部および電球からの光を反射せし
める反射面を有してなる反射鏡と；電球封止部の外面と
反射鏡の取付孔との間隙に充填される接着剤と；を具備
していることを特徴とする。
一端に封止部を有する透光性気密容器およびこの容器内
に配設されたフィラメントを含んで構成された電球と；
電球封止部の最大幅の１１５％以内に形成された封止部
取付孔を有するネック部および電球からの光を反射せし
める反射面を有してなる反射鏡と；電球封止部の外面と
反射鏡の取付孔との間隙に充填される接着剤と；を具備
していることを特徴とする。
【０００７】この発明によれば、反射鏡の取付孔の直径
を、電球封止部の最大幅の１１５％以下に縮径している
ので、この取付孔と電球封止部との環状間隙を縮小する
ことができる。
を、電球封止部の最大幅の１１５％以下に縮径している
ので、この取付孔と電球封止部との環状間隙を縮小する
ことができる。
【０００８】したがって、この小さい環状間隙内に充填
される接着剤を減少させて、その重量を軽減することが
できるので、この接着剤が電球側に垂れて付着し、製品
不良に至るのを低減ないし防止することができる。
される接着剤を減少させて、その重量を軽減することが
できるので、この接着剤が電球側に垂れて付着し、製品
不良に至るのを低減ないし防止することができる。
【０００９】また、反射鏡の取付孔と電球封止部との環
状間隙が縮小されるので、電球からの発熱が反射鏡内で
対流する際に、その熱の一部がこの環状間隙内の接着剤
に与熱される熱量を低減することができる。このため
に、電球封止部が異常に昇温してクラックが発生するの
を低減ないし防止することができる。
状間隙が縮小されるので、電球からの発熱が反射鏡内で
対流する際に、その熱の一部がこの環状間隙内の接着剤
に与熱される熱量を低減することができる。このため
に、電球封止部が異常に昇温してクラックが発生するの
を低減ないし防止することができる。
【００１０】請求項２記載の発明は、電球の封止部の最
大幅はほぼ９mmであることを特徴とする。
大幅はほぼ９mmであることを特徴とする。
【００１１】この発明によれば、請求項１の発明の作用
効果に加えて、電球の気密容器封止部の外径が細いの
で、この封止部を挿入せしめる反射鏡の取付孔の孔径を
縮小して、取付孔回りの反射面を拡大させることができ
る。このために、中心光度を向上させることができる。
効果に加えて、電球の気密容器封止部の外径が細いの
で、この封止部を挿入せしめる反射鏡の取付孔の孔径を
縮小して、取付孔回りの反射面を拡大させることができ
る。このために、中心光度を向上させることができる。
【００１２】請求項３記載の発明は、反射鏡は、その反
射面に、可視光を反射させる一方、赤外線を透過せしめ
る赤外線透過可視光反射膜を形成していることを特徴と
する。
射面に、可視光を反射させる一方、赤外線を透過せしめ
る赤外線透過可視光反射膜を形成していることを特徴と
する。
【００１３】この発明によれば、請求項１または２のい
ずれかの発明の作用効果に加えて、反射鏡の反射面に、
赤外線透過可視光反射膜を形成しているので、電球のフ
ィラメントで発生した熱をこの赤外線透過可視光反射膜
から反射鏡の外部へ放熱することができる。つまり、放
熱性を向上させることができる。
ずれかの発明の作用効果に加えて、反射鏡の反射面に、
赤外線透過可視光反射膜を形成しているので、電球のフ
ィラメントで発生した熱をこの赤外線透過可視光反射膜
から反射鏡の外部へ放熱することができる。つまり、放
熱性を向上させることができる。
【００１４】請求項４記載の発明は、一端に封止部を有
する透光性気密容器およびこの容器内に配設されたフィ
ラメントを含んで構成された電球と；電球封止部の最大
幅の１１５％以内に形成された封止部取付孔を有するネ
ック部および電球からの光を反射せしめる反射面を有し
てなる反射鏡と；電球封止部の外面と反射鏡の取付孔と
の間隙に充填される接着剤と；電球の気密容器の少なく
とも内，外面の一方に形成され、可視光を透過させる一
方、赤外線を反射せしめる赤外線反射膜と；を具備して
いることを特徴とする。
する透光性気密容器およびこの容器内に配設されたフィ
ラメントを含んで構成された電球と；電球封止部の最大
幅の１１５％以内に形成された封止部取付孔を有するネ
ック部および電球からの光を反射せしめる反射面を有し
てなる反射鏡と；電球封止部の外面と反射鏡の取付孔と
の間隙に充填される接着剤と；電球の気密容器の少なく
とも内，外面の一方に形成され、可視光を透過させる一
方、赤外線を反射せしめる赤外線反射膜と；を具備して
いることを特徴とする。
【００１５】この発明によれば、請求項１の発明の作用
効果に加えて、電球の気密容器の少なくとも内，外面の
一方に赤外線反射膜を形成しているので、電球のフィラ
メントで発生した赤外線を気密容器の赤外線反射膜で反
射させて、再びフィラメントに戻して、これを加熱させ
るので、電球の発光効率を向上させることができる。
効果に加えて、電球の気密容器の少なくとも内，外面の
一方に赤外線反射膜を形成しているので、電球のフィラ
メントで発生した赤外線を気密容器の赤外線反射膜で反
射させて、再びフィラメントに戻して、これを加熱させ
るので、電球の発光効率を向上させることができる。
【００１６】請求項５記載の発明は、請求項１ないし４
のいずれか一記載の反射鏡付電球と；この電球に電気的
に接続されるソケットが配設された器具本体と；を具備
していることを特徴とする。
のいずれか一記載の反射鏡付電球と；この電球に電気的
に接続されるソケットが配設された器具本体と；を具備
していることを特徴とする。
【００１７】この発明によれば、請求項１ないし４のい
ずれか一記載の反射鏡付電球を具備しているので、これ
らとほぼ同様の作用効果を奏することができる。
ずれか一記載の反射鏡付電球を具備しているので、これ
らとほぼ同様の作用効果を奏することができる。
【００１８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図１〜
図４に基づいて説明する。なお、これらの図中、同一ま
たは相当部分には同一符号を付している。
図４に基づいて説明する。なお、これらの図中、同一ま
たは相当部分には同一符号を付している。
【００１９】図１は、本発明の第１の実施形態に係る反
射鏡付電球１の縦断面図である。この図において、反射
鏡付電球１は電球である例えば片口型ハロゲンランプ２
を椀状のダイクロイックミラー３内に同心状に収容し、
このハロゲンランプ２のガラス製バルブ２ａの封止部２
ｂをダイクロイックミラー３の支持筒であるネック部４
の取付孔５内に同心状に挿入し、この取付孔５と封止部
２ｂとの環状間隙内にセメント等の接着剤６を充填して
両者を固着してある。
射鏡付電球１の縦断面図である。この図において、反射
鏡付電球１は電球である例えば片口型ハロゲンランプ２
を椀状のダイクロイックミラー３内に同心状に収容し、
このハロゲンランプ２のガラス製バルブ２ａの封止部２
ｂをダイクロイックミラー３の支持筒であるネック部４
の取付孔５内に同心状に挿入し、この取付孔５と封止部
２ｂとの環状間隙内にセメント等の接着剤６を充填して
両者を固着してある。
【００２０】ハロゲンランプ２は気密容器である石英ガ
ラス製等のバルブ２ａの外径を例えば約９mm程度の細径
に形成し、このバルブ２ａの一端部を直径方向に圧潰し
て中実偏平な封止部２ｂを一体に形成している。この封
止部２ｂには有蓋円筒部２ｃを一体に連続して形成し、
その蓋部の頂端（図１では左端）には、排気管を封止切
りして残った細管部２ｄを一体に連成している。
ラス製等のバルブ２ａの外径を例えば約９mm程度の細径
に形成し、このバルブ２ａの一端部を直径方向に圧潰し
て中実偏平な封止部２ｂを一体に形成している。この封
止部２ｂには有蓋円筒部２ｃを一体に連続して形成し、
その蓋部の頂端（図１では左端）には、排気管を封止切
りして残った細管部２ｄを一体に連成している。
【００２１】バルブ円筒部２ｃ内にはフィラメント７を
内蔵し、このフィラメント７の両端に電気的に接続され
た一対のインナーリード線８ａ，８ｂを一対のモリブデ
ン箔９ａ，９ｂを介して一対の給電ピン１０ａ，１０ｂ
に電気的に接続している。この一対のモリブデン箔９
ａ，９ｂは封止部２ｂ内に埋設され、一対の給電ピン１
０ａ，１０ｂの先端部は封止部２ｂから気密に外部へ突
出している。
内蔵し、このフィラメント７の両端に電気的に接続され
た一対のインナーリード線８ａ，８ｂを一対のモリブデ
ン箔９ａ，９ｂを介して一対の給電ピン１０ａ，１０ｂ
に電気的に接続している。この一対のモリブデン箔９
ａ，９ｂは封止部２ｂ内に埋設され、一対の給電ピン１
０ａ，１０ｂの先端部は封止部２ｂから気密に外部へ突
出している。
【００２２】そして、バルブ円筒部２ｃの外面（内面で
も可）には可視光を透過させる一方赤外線を反射させる
赤外線反射膜１１を形成している。この赤外線反射膜１
１は、酸化チタン（ＴｉＯ2 ），酸化タンタル（Ｔａ2
Ｏ5 ），酸化ジルコニウム（ＺｒＯ2 ），硫化亜鉛（Ｚ
ｎＳ）などの少なくとも１種からなる高屈折率層と、酸
化ケイ素（シリカ＝ＳｉＯ2 ）、ふっ化マグネシウム
（ＭｇＦ2 ）などからなる低屈折率層を交互に積層し、
合計６〜８０層の多層膜として構成されたものであり、
このような多層積層膜は多層干渉作用により赤外線を反
射する一方、可視光を透過する作用を有する。
も可）には可視光を透過させる一方赤外線を反射させる
赤外線反射膜１１を形成している。この赤外線反射膜１
１は、酸化チタン（ＴｉＯ2 ），酸化タンタル（Ｔａ2
Ｏ5 ），酸化ジルコニウム（ＺｒＯ2 ），硫化亜鉛（Ｚ
ｎＳ）などの少なくとも１種からなる高屈折率層と、酸
化ケイ素（シリカ＝ＳｉＯ2 ）、ふっ化マグネシウム
（ＭｇＦ2 ）などからなる低屈折率層を交互に積層し、
合計６〜８０層の多層膜として構成されたものであり、
このような多層積層膜は多層干渉作用により赤外線を反
射する一方、可視光を透過する作用を有する。
【００２３】一方、ダイクロイックミラー３は、その椀
状のガラス製または金属製の反射基体の内面に、赤外線
透過可視光反射膜１２を形成し、可視光を反射する一
方、赤外線を透過させて外部へ放熱させるようになって
いる。
状のガラス製または金属製の反射基体の内面に、赤外線
透過可視光反射膜１２を形成し、可視光を反射する一
方、赤外線を透過させて外部へ放熱させるようになって
いる。
【００２４】また、ダイクロイックミラー３の出光開口
部に嵌着された出光用の前面ガラス１３の内，外面の一
方に、上記赤外線反射膜１１と同様の赤外線反射膜１４
を被着している。
部に嵌着された出光用の前面ガラス１３の内，外面の一
方に、上記赤外線反射膜１１と同様の赤外線反射膜１４
を被着している。
【００２５】そして、ダイクロイックミラー３は、その
椀状底部に、円筒状のネック部４を同心状に一体に突設
し、このネック部４の内部を取付孔５に形成している。
この取付孔５の直径Ｄはハロゲン電球２の封止部２ｂの
最大幅Ｗの１１５％以内に設定されて形成されている。
椀状底部に、円筒状のネック部４を同心状に一体に突設
し、このネック部４の内部を取付孔５に形成している。
この取付孔５の直径Ｄはハロゲン電球２の封止部２ｂの
最大幅Ｗの１１５％以内に設定されて形成されている。
【００２６】このように反射鏡付電球１が構成されてい
るので、ハロゲンランプ２の一対の給電ピン１０ａ，１
０ｂ間に所定の電圧が印加されて、フィラメント７が通
電されて、発光すると、その発光がガラスバルブ２ａを
透過して、その外面の赤外線反射膜１１に入射される。
すると、この赤外線反射膜１１で、その入射光のうちの
可視光が透過してガラスバルブａ２外へ出射する一方、
赤外線が反射されて再びフィラメント７に放射され、こ
れを加熱する。これによりハロゲンランプ２のランプ効
率が向上する。また、紫外線をカットないし低減するこ
とができる。
るので、ハロゲンランプ２の一対の給電ピン１０ａ，１
０ｂ間に所定の電圧が印加されて、フィラメント７が通
電されて、発光すると、その発光がガラスバルブ２ａを
透過して、その外面の赤外線反射膜１１に入射される。
すると、この赤外線反射膜１１で、その入射光のうちの
可視光が透過してガラスバルブａ２外へ出射する一方、
赤外線が反射されて再びフィラメント７に放射され、こ
れを加熱する。これによりハロゲンランプ２のランプ効
率が向上する。また、紫外線をカットないし低減するこ
とができる。
【００２７】さらに、このバルブ２ａの赤外線反射膜１
１を透過した若干の赤外線は前面ガラス１３の赤外線反
射膜１４により再び反射されてハロゲンランプ２とその
フィラメント７へ戻されて、これを加熱させるので、さ
らにランプ効率を向上させることができる。なお、上記
２つの赤外線反射膜１１，１４はその一方を省略しても
よい。
１を透過した若干の赤外線は前面ガラス１３の赤外線反
射膜１４により再び反射されてハロゲンランプ２とその
フィラメント７へ戻されて、これを加熱させるので、さ
らにランプ効率を向上させることができる。なお、上記
２つの赤外線反射膜１１，１４はその一方を省略しても
よい。
【００２８】図２はこのように構成された反射鏡付電球
１の配光分布を従来例のものと比較して示している。図
中Ａ曲線はバルブ２ａの外直径を約９mm程度の細径に形
成したハロゲンランプ２を具備した本実施形態の配光分
布を示し、Ｂ，Ｃ曲線はバルブ２ａの直径を本実施形態
のバルブ２ａよりも拡径した従来のハロゲンランプを具
備した従来例の配光分布を示している。
１の配光分布を従来例のものと比較して示している。図
中Ａ曲線はバルブ２ａの外直径を約９mm程度の細径に形
成したハロゲンランプ２を具備した本実施形態の配光分
布を示し、Ｂ，Ｃ曲線はバルブ２ａの直径を本実施形態
のバルブ２ａよりも拡径した従来のハロゲンランプを具
備した従来例の配光分布を示している。
【００２９】この図２に示すように本実施形態に係る反
射鏡付電球１によれば、ハロゲンランプ２の直径を細く
したので、ダイクロイックミラー３のネック部４の取付
孔５の直径を細くして、その分、取付孔５の回りの反射
面を拡大させて反射光量を増量させることができる。し
たがって、中心光軸Ｏ回りの中心光度を向上させること
ができる。
射鏡付電球１によれば、ハロゲンランプ２の直径を細く
したので、ダイクロイックミラー３のネック部４の取付
孔５の直径を細くして、その分、取付孔５の回りの反射
面を拡大させて反射光量を増量させることができる。し
たがって、中心光軸Ｏ回りの中心光度を向上させること
ができる。
【００３０】また、ネック部４の取付孔５を縮径したの
で、この取付孔５とハロゲンランプ２の封止部２ｂとの
環状間隙を縮小することができる。したがって、この環
状間隙に充填される接着剤６がハロゲンランプ２に垂れ
て付着し、不良品になるのを低減ないし防止することが
できる。さらに、ダイクロイックミラー３内で対流する
熱がこの環状間隙内に流入する熱量が低減するので、こ
の環状間隙内に充填された接着剤６が異常に昇温してク
ラックが発生するのを低減ないし防止することができ
る。
で、この取付孔５とハロゲンランプ２の封止部２ｂとの
環状間隙を縮小することができる。したがって、この環
状間隙に充填される接着剤６がハロゲンランプ２に垂れ
て付着し、不良品になるのを低減ないし防止することが
できる。さらに、ダイクロイックミラー３内で対流する
熱がこの環状間隙内に流入する熱量が低減するので、こ
の環状間隙内に充填された接着剤６が異常に昇温してク
ラックが発生するのを低減ないし防止することができ
る。
【００３１】しかも、ハロゲンランプ２のフィラメント
７で発生した赤外線は赤外線反射膜１１でフィラメント
７側へ戻すように反射される。このために、赤外線によ
りフィラメント７を加熱して発光効率を向上させること
ができる一方、ハロゲンランプ２からダイクロイックミ
ラー３内へ放熱される熱量も低減させることができる。
７で発生した赤外線は赤外線反射膜１１でフィラメント
７側へ戻すように反射される。このために、赤外線によ
りフィラメント７を加熱して発光効率を向上させること
ができる一方、ハロゲンランプ２からダイクロイックミ
ラー３内へ放熱される熱量も低減させることができる。
【００３２】一方、ダイクロイックミラー３内の赤外線
は赤外線透過可視光反射膜１２により外部へ放熱できる
ので、ダイクロイックミラー３内の赤外線量を低減して
温度を下げることができる。このために、ダイクロイッ
クミラー３内で対流する熱量が減少するので、ネック部
４内の接着剤６への与熱量をさらに低減することができ
る。したがって、接着剤６が異常に昇温してクラックが
発生するのをさらに一段と低減することができる。
は赤外線透過可視光反射膜１２により外部へ放熱できる
ので、ダイクロイックミラー３内の赤外線量を低減して
温度を下げることができる。このために、ダイクロイッ
クミラー３内で対流する熱量が減少するので、ネック部
４内の接着剤６への与熱量をさらに低減することができ
る。したがって、接着剤６が異常に昇温してクラックが
発生するのをさらに一段と低減することができる。
【００３３】図３は本発明の第２の実施形態に係る反射
鏡付電球１Ａの外観正面図であり、これは図１で示す一
対の給電ピン１０ａ，１０ｂをねじ込型の口金１５に置
換した点に特徴がある。これによれば、反射鏡付電球１
Ａを、電球型のソケットを有する場所で使用することが
できるので、汎用性を向上させることができる。
鏡付電球１Ａの外観正面図であり、これは図１で示す一
対の給電ピン１０ａ，１０ｂをねじ込型の口金１５に置
換した点に特徴がある。これによれば、反射鏡付電球１
Ａを、電球型のソケットを有する場所で使用することが
できるので、汎用性を向上させることができる。
【００３４】図４は本発明の第３実施形態に係る照明装
置２１の要部縦断面図である。この照明装置２１は例え
ば図１で示す反射鏡付電球１を器具本体２２内に収容
し、この器具本体１１内に配設したソケット２３にハロ
ゲンランプ２の一対のピン１０ａ，１０ｂを挿入して給
電するようになっている。
置２１の要部縦断面図である。この照明装置２１は例え
ば図１で示す反射鏡付電球１を器具本体２２内に収容
し、この器具本体１１内に配設したソケット２３にハロ
ゲンランプ２の一対のピン１０ａ，１０ｂを挿入して給
電するようになっている。
【００３５】この照明装置２１によっても、上記反射鏡
付電球１を組み込んでいるので、中心光軸回りの中心光
度を向上させることができる等、反射鏡付電球１と同様
の作用効果を奏することができる。
付電球１を組み込んでいるので、中心光軸回りの中心光
度を向上させることができる等、反射鏡付電球１と同様
の作用効果を奏することができる。
【００３６】
【発明の効果】以上説明したように請求項１の発明は、
反射鏡の取付孔の直径を、電球封止部の最大幅の１１５
％以下に縮径しているので、この取付孔と電球封止部と
の環状間隙を縮小することができる。
反射鏡の取付孔の直径を、電球封止部の最大幅の１１５
％以下に縮径しているので、この取付孔と電球封止部と
の環状間隙を縮小することができる。
【００３７】したがって、この小さい環状間隙内に充填
される接着剤を減少させて、その重量を軽減することが
できるので、この接着剤が電球側に垂れて付着し、製品
不良に至るのを低減ないし防止することができる。
される接着剤を減少させて、その重量を軽減することが
できるので、この接着剤が電球側に垂れて付着し、製品
不良に至るのを低減ないし防止することができる。
【００３８】また、反射鏡の取付孔と電球封止部との環
状間隙が縮小されるので、電球からの発熱が反射鏡内で
対流する際に、その熱の一部がこの環状間隙内の接着剤
に与熱される熱量を低減することができる。このため
に、電球封止部が異常に昇温してクラックが発生するの
を低減ないし防止することができる。
状間隙が縮小されるので、電球からの発熱が反射鏡内で
対流する際に、その熱の一部がこの環状間隙内の接着剤
に与熱される熱量を低減することができる。このため
に、電球封止部が異常に昇温してクラックが発生するの
を低減ないし防止することができる。
【００３９】請求項２記載の発明によれば、請求項１の
発明の作用効果に加えて、電球の気密容器封止部の外径
が細いので、この封止部を挿入せしめる反射鏡の取付孔
の孔径を縮小して、取付孔回りの反射面を拡大させるこ
とができる。このために、中心光度を向上させることが
できる。
発明の作用効果に加えて、電球の気密容器封止部の外径
が細いので、この封止部を挿入せしめる反射鏡の取付孔
の孔径を縮小して、取付孔回りの反射面を拡大させるこ
とができる。このために、中心光度を向上させることが
できる。
【００４０】請求項３記載の発明によれば、請求項１ま
たは２の発明の作用効果に加えて、反射鏡の反射面に、
赤外線透過可視光反射膜を形成しているので、電球のフ
ィラメントで発生した熱をこの赤外線透過可視光反射膜
から反射鏡の外部へ放熱することができる。つまり、放
熱性を向上させることができる。
たは２の発明の作用効果に加えて、反射鏡の反射面に、
赤外線透過可視光反射膜を形成しているので、電球のフ
ィラメントで発生した熱をこの赤外線透過可視光反射膜
から反射鏡の外部へ放熱することができる。つまり、放
熱性を向上させることができる。
【００４１】請求項４記載の発明によれば、請求項１の
発明の作用効果に加えて、電球の気密容器の少なくとも
内，外面の一方に赤外線反射膜を形成しているので、電
球のフィラメントで発生した赤外線を気密容器の赤外線
反射膜で反射させて、再びフィラメントに戻して、これ
を加熱させるので、電球の発光効率を向上させることが
できる。
発明の作用効果に加えて、電球の気密容器の少なくとも
内，外面の一方に赤外線反射膜を形成しているので、電
球のフィラメントで発生した赤外線を気密容器の赤外線
反射膜で反射させて、再びフィラメントに戻して、これ
を加熱させるので、電球の発光効率を向上させることが
できる。
【００４２】請求項５記載の発明によれば、請求項１な
いし４のいずれか一記載の反射鏡付電球を具備している
ので、これらとほぼ同様の作用効果を奏することができ
る。
いし４のいずれか一記載の反射鏡付電球を具備している
ので、これらとほぼ同様の作用効果を奏することができ
る。
【図１】本発明の第１の実施形態に係る反射鏡付電球の
縦断面図。
縦断面図。
【図２】図１で示す反射鏡付電球の配光分布を従来例の
ものと比較して示す図。
ものと比較して示す図。
【図３】本発明の第２の実施形態に係る反射鏡付電球の
外観正面図。
外観正面図。
【図４】本発明の第３の実施形態に係る照明装置の縦断
面図。
面図。
１ 反射鏡付電球 ２ ハロゲンランプ ２ａ ハロゲンランプのバルブ ２ｂ ハロゲンランプの封止部 ３ ダイクロイックミラー ４ ダイクロイックミラーのネック部 ５ ダイクロイックミラーの取付孔 ６ 接着剤 ７ フィラメント １２ 赤外透過可視光反射膜 １３ 前面ガラス １１，１４ 赤外線反射膜 ２１ 照明装置 ２２ 器具本体 ２３ ソケット
Claims (5)
- 【請求項１】 一端に封止部を有する透光性気密容器お
よびこの容器内に配設されたフィラメントを含んで構成
された電球と；電球封止部の最大幅の１１５％以内に形
成された封止部取付孔を有するネック部および電球から
の光を反射せしめる反射面を有してなる反射鏡と；電球
封止部の外面と反射鏡の取付孔との間隙に充填される接
着剤と；を具備していることを特徴とする反射鏡付電
球。 - 【請求項２】 電球の封止部の最大幅はほぼ９mmである
ことを特徴とする請求項１記載の反射鏡付電球。 - 【請求項３】 反射鏡は、その反射面に、可視光を反射
させる一方、赤外線を透過せしめる赤外線透過可視光反
射膜を形成していることを特徴とする請求項１または２
記載の反射鏡付電球。 - 【請求項４】 一端に封止部を有する透光性気密容器お
よびこの容器内に配設されたフィラメントを含んで構成
された電球と；電球封止部の最大幅の１１５％以内に形
成された封止部取付孔を有するネック部および電球から
の光を反射せしめる反射面を有してなる反射鏡と；電球
封止部の外面と反射鏡の取付孔との間隙に充填される接
着剤と；電球の気密容器の少なくとも内，外面の一方に
形成され、可視光を透過させる一方、赤外線を反射せし
める赤外線反射膜と；を具備していることを特徴とする
反射鏡付電球。 - 【請求項５】 請求項１ないし４のいずれか一記載の反
射鏡付電球と；この電球に電気的に接続されるソケット
が配設された器具本体と；を具備していることを特徴と
する照明器具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8350972A JPH10188920A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 反射鏡付電球および照明器具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8350972A JPH10188920A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 反射鏡付電球および照明器具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10188920A true JPH10188920A (ja) | 1998-07-21 |
Family
ID=18414176
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8350972A Pending JPH10188920A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 反射鏡付電球および照明器具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10188920A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100449552B1 (ko) * | 2001-04-24 | 2004-09-22 | 가부시키가이샤 고이토 세이사꾸쇼 | 자동차용 적외광 조사 램프 |
| KR100509390B1 (ko) * | 2001-04-24 | 2005-08-23 | 가부시키가이샤 고이토 세이사꾸쇼 | 자동차용 적외광 조사 램프 |
| US20120013250A1 (en) * | 2010-07-16 | 2012-01-19 | Osram Gesellschaft Mit Beschraenkter Haftung | Ultra-high-pressure mercury lamp |
| CN104913217A (zh) * | 2015-05-29 | 2015-09-16 | 杭州杭科光电股份有限公司 | 一种驱动电源集成在泡壳内部的led球泡灯 |
-
1996
- 1996-12-27 JP JP8350972A patent/JPH10188920A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100449552B1 (ko) * | 2001-04-24 | 2004-09-22 | 가부시키가이샤 고이토 세이사꾸쇼 | 자동차용 적외광 조사 램프 |
| KR100509390B1 (ko) * | 2001-04-24 | 2005-08-23 | 가부시키가이샤 고이토 세이사꾸쇼 | 자동차용 적외광 조사 램프 |
| US20120013250A1 (en) * | 2010-07-16 | 2012-01-19 | Osram Gesellschaft Mit Beschraenkter Haftung | Ultra-high-pressure mercury lamp |
| US8227971B2 (en) * | 2010-07-16 | 2012-07-24 | Osram Ag | Ultra-high-pressure mercury lamp |
| CN104913217A (zh) * | 2015-05-29 | 2015-09-16 | 杭州杭科光电股份有限公司 | 一种驱动电源集成在泡壳内部的led球泡灯 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041101 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050105 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050426 |