JPH10182798A - 潜伏性触媒の製造方法 - Google Patents

潜伏性触媒の製造方法

Info

Publication number
JPH10182798A
JPH10182798A JP8344787A JP34478796A JPH10182798A JP H10182798 A JPH10182798 A JP H10182798A JP 8344787 A JP8344787 A JP 8344787A JP 34478796 A JP34478796 A JP 34478796A JP H10182798 A JPH10182798 A JP H10182798A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
proton
catalyst
molecule
aromatic ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8344787A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Go
義幸 郷
Sumiya Miyake
澄也 三宅
Akiko Okubo
明子 大久保
Hiroshi Nagata
永田  寛
Minoru Kobayashi
稔 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP8344787A priority Critical patent/JPH10182798A/ja
Publication of JPH10182798A publication Critical patent/JPH10182798A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Epoxy Resins (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 常温においては触媒作用を発現することなく
長期間にわたって樹脂組成物を安定に保存することが可
能であり、成形時に加熱すると優れた触媒作用を発揮し
て良好な硬化性及び高品質の成形品を与えることができ
る潜伏性触媒を、穏和な条件下で安価原料から高収率で
製造する製造方法を提供する。 【解決手段】 ホスホニウムボレートと、分子外に放出
しうるプロトンを少なくとも1個以上分子内に有するn
(n≧1)価のプロトン供与体とを有機溶媒中で反応さ
せることを特徴とする一般式(3)で表される潜伏性触
媒、ホスホニウムボレート(C)の製造方法。 【化3】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱硬化性樹脂の潜
伏性触媒の製造方法に関するものである。さらに詳しく
は、本発明は、エポキシ樹脂及びマレイミド樹脂に配合
し、常温においては触媒作用を発現することなく長期に
わたって樹脂組成物を安定に保存することが可能であ
り、また成形時に加熱したときに優れた触媒作用を発揮
し、良好な成形性及び高品質の成形品を与えることがで
きる潜伏性触媒を安価原料から穏和な条件下において製
造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱硬化性樹脂は、一般的には成形時にお
ける樹脂の硬化を速めるために触媒を配合して用いる。
例えば、エポキシ樹脂の場合、硬化触媒としては、アミ
ン類(特開昭58−173852号公報)、イミダゾー
ル系化合物(特開昭56−160056号公報、特開昭
57−59365号公報)、ジアザビシクロウンデセン
(特開昭56−94761号公報、特開昭59−759
23号公報)などの含窒素複素環式化合物、オルガノシ
リコーン系化合物(特開昭56−133855号公
報)、オルガノホスフィン系化合物(特開昭56−13
0953号公報、特開昭57−2329号公報)、第4
級アンモニウム、ホスホニウムあるいはアルソニウム化
合物(特開昭55−153358号公報、特開昭57−
194555号公報、特開昭58−119656号公
報)など種々の化合物が使用されている。また、マレイ
ミド系樹脂は熱のみでラジカル硬化させることもできる
が、硬化により得られる成形品の性質は一般には触媒を
用いて硬化したものの方が良好である。マレイミド系樹
脂の硬化触媒としては、アゾ化合物、有機過酸化物のよ
うなラジカル重合開始剤(特開平5−51418号公
報)、アミン類、イミダゾール系化合物(特開平4−3
51629号公報)、オルガノホスフィン系化合物(特
開昭61−233017号公報、特開平1−45426
号公報)、第4級アンモニウムあるいはホスホニウム化
合物のイオン触媒など、種々の化合物が用いられてい
る。一般に使用される触媒は、常温などの比較的低い温
度においても硬化促進効果を示すことが多いため、例え
ば、樹脂と他の配合成分とを混合する際の加熱又は発熱
によって樹脂の硬化を進行させるほか、混合したのち樹
脂組成物を常温で保存する間にも硬化反応を進行させる
ために、樹脂組成物の品質の低下を生じやすい。従っ
て、このような触媒を用いる際には、諸成分との混合時
の品質管理を厳重にし、しかも保存や運搬にあたっては
低温に保ち、さらに成形条件等の厳密な管理が必要であ
り、作業上の煩雑さが避けられなかった。そのため、近
年は常温のような比較的低温では樹脂の硬化反応を進行
させず、成形時に加熱された際にのみ硬化反応を促進す
るいわゆる潜伏性触媒を開発するための多くの研究がな
されている。触媒の潜伏化手法の1つとして触媒の活性
点をイオン対化し保護基でキャップする潜伏性触媒があ
り、例えば、特開昭51−24399号公には、テトラ
フェニルホスホニウムテトラフェニルボレートが常温保
存性及び硬化性改善に対して有効であることが記載され
ている。しかし、テトラフェニルホスホニウムテトラフ
ェニルボレートは、カチオン性のテトラフェニルホスホ
ニウム基とアニオン性のテトラフェニルボレート基のイ
オン結合が強力で、融点は300℃以上となり、熱硬化
性樹脂組成物に混練しても均一に分散させることができ
ないため、触媒活性が低くなり、成形時に良好な硬化反
応性を発現することができない。アニオン部とカチオン
部のイオン結合が程良い強さであり、潜伏性触媒として
常温安定性と成形時硬化性が両立した好ましい挙動を示
す、熱硬化性樹脂にドライブレンド可能な触媒の研究が
なされ、特公平5−76490号公報には、潜伏性触媒
としてテトラ置換ホスホニウムテトラ置換ボレートが提
案されている。提案されているテトラ置換ホスホニウム
テトラ置換ボレートのボロン側の置換基は炭化水素基
で、そのうちの少なくとも1個は炭素数1〜6個のアル
キル基である。また特開平8−196911号公報に
は、ボロン側がテトラ有機酸ボレートである、テトラ置
換ホスホニウムテトラ置換ボレートおよびその合成方法
が提案されている。特公平5−76490号公報と同様
に、潜伏性触媒として常温安定性と成形時硬化性が両立
した好ましい挙動を示し、またテトラフェニルホスホニ
ウムテトラフェニルボレートを出発原料とし、高温下で
芳香族カルボン酸やフェノール化合物のようなプロトン
供与体とをバルク条件下で反応させることにより、高収
率で目的の潜伏性触媒を得られるとしている。
【0003】一般式(3)で表されるホスホニウムボレ
ートからなる潜伏性触媒を合成する方法としては、テト
ラ置換ホスホニウムハライドと一般式(4)で表される
ようなプロトン供与体がプロトンを1個放出してなる基
により4置換されたボレートのアルカリ金属またはアル
カリ土類金属塩より、水または水と有機溶媒の混合溶媒
中で脱アルカリハロゲン塩化することにより得る方法が
一般的に用いられているが(式(5))、出発物質であ
る4置換ボレートアルカリ塩はグリニャール試薬を用い
て無水系で反応するため一般に高価であり、また構造も
特定のものに限定され工業的に合成することは困難であ
る。
【0004】
【化3】
【0005】(ただし、式中、R5、R6、R7及びR8
は、芳香環若しくは複素環を有する有機基又は1価の脂
肪族基であり、それらは互いに同一であっても異なって
いてもよい。また、 Y5、Y6、Y7及びY8は、芳香環
若しくは複素環を有する有機基又は脂肪族基であり、そ
れらのうち少なくとも1つは、分子内に1個以上のカル
ボキシル基を有するカルボン酸、または1分子内に1個
以上の水酸基を有するフェノール化合物の群から選ばれ
るプロトン供与体がプロトンを1個放出してなる基であ
り、それらは互いに同一であっても異なっていてもよ
い。
【0006】
【化4】
【0007】(ただし、式中、 Y9、Y10、Y11及びY
12は、芳香環若しくは複素環を有する有機基又は脂肪族
基であり、1分子内に1個以上のプロトン供与体がプロ
トンを1個放出してなる基であり、それらは互いに同一
であっても異なっていてもよい。また、Mは1価または
2価のアルカリあるいはアルカリ土類金属を表す。)
【0008】
【化5】
【0009】また、特公平8−196911号公報のよ
うに、テトラフェニルホスホニウムテトラフェニルボレ
ートを出発原料とし、高温下で芳香族カルボン酸やフェ
ノール化合物のようなプロトン供与体とをバルク条件下
で反応させることによっても、一般式(3)で表される
ホスホニウムボレートを得ることもできるが、例えば、
融点が200℃を越えるようなプロトン供与体を用い
て、無溶媒下でこの反応を行おうとすると、プロトン供
与体の融点を超えた時点からボロン側のフェニル基とプ
ロトン供与体との置換反応が急激に進行し、反応は極め
て過激となり、また反応の制御も困難である。また、反
応温度が高くなるため、原料及び合成物の熱劣化も問題
となってくる。また、この反応を有機溶媒中で行おうと
すると、テトラフェニルホスホニウムテトラフェニルボ
レートが極めて溶剤難溶性の塩であり反応性は低く、ま
た溶媒希釈下の反応条件のため、テトラフェニルホスホ
ニウムテトラフェニルボレートのフェニル基とプロトン
供与体と置換反応は起こりにくく、反応を十分に進行さ
せるためには、は高極性の有機溶媒中で高濃度・高温条
件下で長時間行なわなければならない難点がある。さら
に、テトラフェニルホスホニウムテトラフェニルボレー
トは、高価な原料であり、コストの面からも好ましくな
い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、常温におい
ては触媒作用を発現することなく長期間にわたって樹脂
組成物を安定に保存することが可能であり、成形時に加
熱すると優れた触媒作用を発揮して良好な硬化性及び高
品質の成形品を与えることができる潜伏性触媒を、穏和
な条件下で安価原料から高収率で製造することを目的と
してなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、熱硬化性樹脂に配
合したとき、常温においては優れた保存安定性を、加熱
成形時においては優れた硬化性を示し、且つその最終硬
化物は従来用いられている触媒を用いた場合と比較した
とき何ら劣ることのない物性を与える特定構造テトラ置
換ホスホニウムテトラ置換ボレートからなる潜伏性触媒
を製造するにあたり、特定の構造のテトラ置換ホスホニ
ウムテトラ置換ボレートを出発原料にして、さらには有
機溶媒中で反応させることにより、工業的に安価でまた
穏和な条件下で収率よく製造できることを見いだし、こ
れら知見に基づいて本発明を完成するに至った。すなわ
ち本発明は、一般式(1)で示されるホスホニウムボレ
ート(A)、
【0012】
【化1】
【0013】(ただし、式中、R1、R2、R3及びR4
は、芳香環若しくは複素環を有する有機基又は1価の脂
肪族基であり、それらは互いに同一であっても異なって
いてもよい。また、 Y1、Y2、Y3及びY4は、芳香環
若しくは複素環を有する有機基又は脂肪族基であり、そ
れらのうち少なくとも1つは、炭素原指数が7以下のア
ルコキシ基であり、それらは互いに同一であっても異な
っていてもよい。)と、一般式(2)で示される、分子
外に放出しうるプロトンを少なくとも1個以上分子内に
有するn(n≧1)価のプロトン供与体(B)、
【0014】
【化2】
【0015】(ただし、式中、Yは分子内に1個以上の
カルボキシル基を有するカルボン酸、または1分子内に
1個以上の水酸基を有するフェノール化合物の群から選
ばれるプロトン供与体がプロトンを1個放出してなる基
を表す。)とを有機溶媒中で反応させることを特徴とす
る一般式(3)で表される潜伏性触媒、ホスホニウムボ
レート(C)の製造方法である。
【0016】
【化3】
【0017】(ただし、式中、R5、R6、R7及びR8
は、芳香環若しくは複素環を有する有機基又は1価の脂
肪族基であり、それらは互いに同一であっても異なって
いてもよい。また、 Y5、Y6、Y7及びY8は、芳香環
若しくは複素環を有する有機基又は脂肪族基であり、そ
れらのうち少なくとも1つは、分子内に1個以上のカル
ボキシル基を有するカルボン酸、または1分子内に1個
以上の水酸基を有するフェノール化合物の群から選ばれ
るプロトン供与体がプロトンを1個放出してなる基であ
り、それらは互いに同一であっても異なっていてもよ
い。)
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の潜伏性触媒は、一般式
(3)で示されるホスホニウムボレートからなる。
【0019】
【化3】
【0020】(ただし、式中、R5、R6、R7及びR8
は、芳香環若しくは複素環を有する有機基又は1価の脂
肪族基であり、それらは互いに同一であっても異なって
いてもよい。また、 Y5、Y6、Y7及びY8は、芳香環
若しくは複素環を有する有機基又は脂肪族基であり、そ
れらのうち少なくとも1つは、分子内に1個以上のカル
ボキシル基を有するカルボン酸、または1分子内に1個
以上の水酸基を有するフェノール化合物の群から選ばれ
るプロトン供与体がプロトンを1個放出してなる基であ
り、それらは互いに同一であっても異なっていてもよ
い。)
【0021】一般式(3)の式中、R5〜R7の有機基と
しては、例えば、メチル基、エチル基、ブチル基、アリ
ル基、フェニル基、トリル基、ベンジル基、エチルフェ
ニル基、フェノキシ基、ナフチル基等が挙げることがで
き、また一般式(1)を構成するホスホニウム基として
は、例えば、テトラフェニルホスホニウム基、テトラト
リルホスホニウム基、テトラエチルホスホニウム基、テ
トラメトキシホスホニウム基、テトラナフチルホスホニ
ウム基、テトラベンジルホスホニウム基、エチルトリフ
ェニルホスホニウム基、n−ブチルトリフェニルホスホ
ニウム基、2−ヒドロキシエチルトリフェニルホスホニ
ウム基、トリメチルフェニルホスホニウム基、メチルジ
エチルフェニルホスホニウム基、メチルジアリルフェニ
ルホスホニウム基、テトラ−n−ブチルホスホニウム基
等を挙げることができる。一般式(3)において、 R5
〜R8は、芳香環を有する1価の有機基であることが特
に好ましく、また、一般式(1)で示されるホスホニウ
ムボレートの融点は特に限定されるものではないが、触
媒としての均一分散性の点から250℃以下であること
が好ましい。特に、テトラフェニルホスホニウム基を有
するホスホニウムボレートは、熱硬化性樹脂との相溶性
が良好であり、触媒として好ましく用いることができ
る。
【0022】一般式(3)において、ボレート基側の
Y5〜Y8、芳香環若しくは複素環を有する有機基又は脂
肪族基であり、それらのうち少なくとも1つは、分子内
に1個以上のカルボキシル基を有する芳香族カルボン
酸、1分子内に1個以上の水酸基を有するフェノール化
合物の群から選ばれるプロトン供与体がプロトンを1個
放出してなる基であり、それらは互いに同一であっても
異なっていてもよい。このようなボレート基を与える一
般式(2)で示されるプロトン供与体としては、例え
ば、安息香酸、1−ナフトエ酸、2−ナフトエ酸、フェ
ノール、o−クレゾール、 m−クレゾール、 p−クレ
ゾール、p−フェニルフェノール、p−ヒドロキシ安息
香酸メチル、サリチル酸、イソフタル酸、p−ヒドロキ
シ安息香酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、
4,4'−ジカルボキシジフェニルメタン、トリメリト
酸、ピロメリト酸等の芳香族多価カルボン酸類、ヒドロ
キノン、カテコール、レゾルシン、ジヒドロキシナフタ
レン、4,4'−ビフェノール、4,4'−ジヒドロキシ
ジフェニルメタン、2,2'−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、4,4'−ジヒドロキシジフェニル
−2,2−ヘキサフルオロプロパン、ビス(3,5−ジ
メチル−4−ジヒドロキシフェニル)メタン、ビス
(3,5−ジメチル−4−ジヒドロキシフェニル)スル
ホン、4,4'−ジヒドロキシスチルベン、4,4'−ジ
ヒドロキシ−α−メチルスチルベン、ビスフェノールフ
ルオレン等の多価フェノール化合物類、サリチル酸、ヒ
ドロキシ安息香酸、ヒドロキシナフトエ酸等の化合物が
一例として挙げられるが、もちろんこれらに限定される
ものではない。
【0023】本発明において、一般式(3)で表される
ホスホニウムボレートからなる潜伏性触媒は、一般式
(1)で表されるテトラ置換ホスホニウムテトラ置換ボ
レートと一般式(2)で示される、分子外に放出しうる
プロトンを少なくとも1個以上分子内に有するn(n≧
1)価のプロトン供与体(B)とを有機溶媒中で反応さ
せることにより、容易に合成することができる。
【0024】本発明の一般式(1)で表されるテトラ置
換ホスホニウムテトラ置換ボレートと一般式(2)で示
される、分子外に放出しうるプロトンを少なくとも1個
以上分子内に有するn(n≧1)価のプロトン供与体と
を有機溶媒中で反応させる方法では、一般式(3)で表
されるホスホニウムボレートからなる潜伏性触媒を比較
的穏和な条件下において容易に合成することができる。
すなわち、一般式(1)で表されるテトラ置換ホスホニ
ウムテトラ置換ボレート塩において、Y5、Y6、Y7及
びY8は、芳香環若しくは複素環を有する有機基又は脂
肪族基であり、それらのうち少なくとも1つは、炭素原
子数が7以下のアルコキシ基であり、ボロン原子に直接
結合しているフェニル基等と比べて、プロトン供与体と
置換反応するために要するエネルギーが一般に低くな
る。従って、有機溶媒中において比較的穏和な条件下に
おいても反応を速やかに進行させることが可能であり、
また反応の制御の面からも有利である。
【0025】一般式(1)で表されるテトラ置換ホスホ
ニウムテトラ置換ボレートにおける芳香環若しくは複素
環を有する有機基又は脂肪族基であるY5、Y6、Y7及
びY8のうちアルコキシ基を与えるアルコール類の具体
的な例としては、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブタ
ノール、t−ブタノール、ペンタノール、イソペンタノ
ール、t−ペンタノール、ネオペンタノール、ヘキサノ
ール、シクロヘキサノール、2−メチルヘキサノール、
4−メチルシクロヘキサノール、ベンジルアルコール、
アリルアルコール、エチレングリコール、プロピレング
リコール、ブチレングリコール等が一例として挙げるこ
とができ、もちろんこれらに限定されるものではない。
【0026】一般式(1)で表されるテトラ置換ホスホ
ニウムテトラ置換ボレートは、テトラ置換ホウ酸エステ
ルのアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩とテトラ置
換ホスホニウムハライドを適当な溶媒中で反応させるこ
とにより容易に得ることができる。またテトラ置換ホウ
酸エステルのアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩
は、例えば、ホウ酸エステルとアルカリ金属アルコラー
トまたはアルカリ土類金属アルコラート等の安価原料か
ら容易に得ることができ、本発明の一般式(1)で表さ
れるテトラ置換ホスホニウムテトラ置換ボレートを出発
原料とする潜伏性触媒の製造方法は、コスト面において
も有利である。
【0027】本発明の潜伏性触媒の製造方法に用いる有
機溶媒としては、ケトン系溶媒、非プロトン性極性溶
媒、アルコール類、エーテル系溶媒が好ましく、さらに
好ましくは沸点が100℃を超えるものである。ケトン
系溶媒としては例えば、メチルプロピルケトン、ジエチ
ルケトン、ブチルメチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、メチルペンチルケトン、ジプロピルケトン、ジイソ
ブチルケトン、アセトニルケトン、シクロヘキサノン、
メチルシクロヘキサノン、アセトフェノン、等を挙げる
ことができ、非プロトン性極性溶媒の例としては、例え
ば、N,N−ジメチルホルムアミド、 N,N−ジメチ
ルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチル−
2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホアミド、スルホラ
ン等を挙げることができる。また、アルコール類として
はイソブタノール、ペンタノール、イソペンタノール、
t−ペンタノール、ネオペンタノール、ヘキサノール、
シクロヘキサノール、2−メチルヘキサノール、4−メ
チルシクロヘキサノール、ヘプタノール、オクタノー
ル、ノナノール、デカノール、ベンジルアルコール、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブチレング
リコール、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタ
ノール、2−(メトキシメトキシ)エタノール、2−ブ
トキシエタノール、2−(イソペンチルオキシ)エタノ
ール、2−(ヘキシルオキシ)エタノール、2−フェノ
キシエタノール、2−(ベンジルオキシ)エタノール、
1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−
プロパノール、ジエチレングリコール、ジプロピレング
リコール、ジアセトンアルコール、トリエチレングリコ
ール等を挙げることができ、エーテル系溶媒の例として
は、例えば、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル、
ジヘキシルエーテル、アニソール、フェネトール、ブチ
ルフェニルエーテル、ペンチルフェニルエーテル、メト
キシトルエン、ベンジルエチルエーテル、ジフェニルエ
ーテル、ジベンジルエーテル、ベラトロール、ジオキサ
ン、トリオキサン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロ
ピラン等を一例に挙げることができるが、もちろんこれ
らに限定されるものではない。
【0028】本発明の方法を実施する際の反応条件とし
ては、原料、溶媒、仕込量等の条件により異なるが、一
般的な例について記すと、一般式(1)で表されるテト
ラ置換ホスホニウムテトラ置換ボレートと一般式(2)
で示される、分子外に放出しうるプロトンを少なくとも
1個以上分子内に有するn(n≧1)価のプロトン供与
体との仕込み比は、モル比で0.1〜10の範囲、好ま
しくは0.2〜5.0の範囲であり、固形分の溶媒に対
する濃度としては5wt%〜80wt%の範囲、好まし
くは20wt%〜50wt%の範囲で仕込み、80℃〜
250℃好ましくは120〜200℃の範囲の温度で1
〜10時間程度反応を行う。反応液から目的の触媒であ
るホスホニウムボレートを回収するには、析出してくる
結晶を濾過する方法が一般に採られるが、反応液をさら
にアルコール系の溶媒等で再沈殿することによりさらに
収率を上げることが可能である。回収したホスホニウム
ボレート塩は用途により微量の不純物の存在が問題とな
る場合には、さらに、有機溶媒での洗浄等により所望の
純度の製品を調製することができる。
【0029】本発明の一般式(3)で表されるホスホニ
ウムボレートからなる潜伏性触媒は、熱硬化性樹脂に配
合された場合、常温においては触媒活性を示さないので
熱硬化性樹脂の硬化反応が進むことなく、成形時の高温
において触媒活性が発現し、しかも一度発現すると従来
の硬化促進剤よりも強い触媒活性を示して熱硬化性樹脂
を高度に硬化させる。
【0030】本発明のホスホニウムボレートからなる潜
伏性触媒は、該潜伏性触媒によって硬化反応が促進され
るすべての熱硬化性樹脂に対して有効であるが、従来よ
りホスフィンまたはホスホニウム塩触媒が有効である熱
硬化性樹脂に対して特に有効である。このような熱硬化
性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、特にフェノー
ル樹脂またはカルボン酸無水物硬化剤を含むエポキシ樹
脂やマレイミド系樹脂を挙げることができるが、これら
の樹脂以外にも、シアネート樹脂、イソシアネート樹
脂、アクリレート樹脂、アルケニル樹脂等を挙げること
ができる。
【0031】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定さ
れるものではない。 (潜伏性触媒の合成) (合成例1)1000mlの3つ口セパラブルフラスコ
に攪拌装置を取り付け、1−ブタノールを入れ、乾燥し
た窒素ガスを流し、室温で攪拌しながらゆっくりと金属
ナトリウム11.5gを小片にして少しずつ投入した。
約1時間攪拌を続けた後、トリブチルボレート115.
1gをゆっくり滴下し、滴下終了後さらに1時間攪拌を
続けた。その後50℃で反応液から1−ブタノールを7
0g減圧除去し、N,N−ジメチルホルムアミド(以下
DMFと略記)を100g投入し、次いで300gのD
MFに187.4gのテトラフェニルホスホニウムクロ
ライドを溶解した溶液をゆっくりと加えた。析出した塩
化ナトリウムを濾過後、濾液を濃縮しテトラフェニルホ
スホニウムテトラ−n−ブトキシボレート(以下TPP
−TBBと略記)を得た。このTPP−TBB64.3
g(0.10モル)と安息香酸48.8g(0.40モ
ル)を冷却管および攪拌装置をつけた500ml3つ口
セパラブルフラスコに入れ、メチルイソブチルケトン
(以下MIBKと略記)100gを加えて、還流温度で
3時間反応を行った。その後溶媒のMIBKを減圧下で
除去し、析出した結晶を1000mlのメタノールで洗
浄、乾燥し目的のテトラフェニルホスホニウムテトラ安
息香酸ボレートを得た。
【0032】(合成例2)合成例1と同様の方法でTP
P−TBBを合成した後、 TPP−TBB64.3g
(0.10モル)に対してテレフタル酸66.4g
(0.40モル)の割合で仕込み、冷却管および攪拌装
置をつけた500ml3つ口セパラブルフラスコに入
れ、シクロヘキサノン100gを加えて、還流温度で3
時間反応を行った。その後溶媒のシクロヘキサノンを減
圧下で除去し、析出した結晶を1000mlのメタノー
ルで洗浄、乾燥し目的のテトラフェニルホスホニウムテ
トラテレフタル酸ボレートを得た。
【0033】(合成例3)合成例1と同様の方法でTP
P−TBBを合成した後、 TPP−TBB64.3g
(0.10モル)に対して1−ナフトエ酸68.9g
(0.40モル)の割合で仕込み、冷却管および攪拌装
置をつけた500ml3つ口セパラブルフラスコに入
れ、シクロヘキサノン100gを加えて、還流温度で3
時間反応を行った。その後溶媒のシクロヘキサノンを減
圧下で除去し、析出した結晶を1000mlのトルエン
で洗浄、乾燥し目的のテトラフェニルホスホニウムテト
ラ1−ナフトエ酸ボレートを得た。
【0034】(合成例4)合成例1と同様の方法でTP
P−TBBを合成した後、 TPP−TBB64.3g
(0.10モル)に対して2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸86.5g(0.40モル)の割合で仕込み、冷却
管および攪拌装置をつけた500ml3つ口セパラブル
フラスコに入れ、シクロヘキサノン100gを加えて、
還流温度で3時間反応を行った。その後溶媒のシクロヘ
キサノンを減圧下で除去し、析出した結晶を1000m
lのメタノールで洗浄、乾燥し目的のテトラフェニルホ
スホニウムテトラ2,6−ナフタレンジカルボン酸ボレ
ートを得た。
【0035】(合成例5)合成例1と同様の方法でTP
P−TBBを合成した後、 TPP−TBB64.3g
(0.10モル)に対して4,4−ビフェノール74.
5g(0.40モル)の割合で仕込み、冷却管および攪
拌装置をつけた500ml3つ口セパラブルフラスコに
入れ、ジオキサン100gを加えて、還流温度で3時間
反応を行った。その後溶媒のジオキサンを減圧下で除去
し、析出した結晶を1000mlのメタノールで洗浄、
乾燥し目的のテトラフェニルホスホニウムテトラ4,4
−ビフェノールボレートを得た。上記合成例1〜5の結
果を表1に示した。
【0036】
【表1】
【0037】合成例1〜5では目的のホスホニウムボレ
ートが高収率・高純度で合成でき、100〜160℃の
比較的穏和な条件下で合成可能であった。
【0038】(潜伏性の評価)上記合成触媒も含め、触
媒の潜伏性の効果を材料中に配合して評価した。材料の
評価は下記の方法により行った。 (1)スパイラルフロー EMMI−I−66に準じたスパイラルフロー測定用の
金型を用い、金型温度175℃、注入圧力70kg/c
m2,硬化時間2分で測定する。スパイラルフローは流動
性のパラメーターであり、値が大きいほど流動性が良好
である。 (2)硬化トルク キュラストメーター(オリエンテック(株)製、JSR
キュラストメーターPS型)を用い、175℃、90秒
後のトルクを求める。キュラストメーターにおけるトル
クは硬化性のパラメータであり、値の大きい方が硬化性
は良好である。 (3)保存性 材料を30℃にて1週間保存した後スパイラルフローを
再測定し、材料調製直後の初期スパイラルフローに対す
る百分率として表す。 (4)ガラス転移温度(Tg) 材料を金型温度175℃、硬化時間2分で成形し、17
5℃で8時間処理した後、TMA(セイコー電子(株)
製、560M)にてガラス転移温度を測定する。
【0039】(実施例1)軟化点65℃、エポキシ当量
210のオルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬(株)製、EOCN−1025−65)67
重量部、軟化点105℃、水酸基当量104のフェノー
ルノボラック樹脂(住友デュレズ(株)製、PR−51
470)33重量部、触媒として合成例1にて合成した
ホスホニウムボレートを3.5重量部、溶融シリカ30
0重量部及びカルナバワックス2重量部を配合し、90
℃で8分間ロール混練して成形材料を得た。この成形材
料のスパイラルフローは82cm、硬化トルクは85k
gf・cmであった。また、30℃保存性は92%、T
gは176℃であった
【0040】(実施例2)実施例1の触媒の代わりに合
成例2にて合成したホスホニウムボレート3.8重量部
にした以外は実施例1と同じ配合・操作を繰り返し、評
価を行った。得られた材料のスパイラルフローは85c
m、硬化トルクは90kgf・cmであった。また、3
0℃の保存性は93%、Tgは181℃であった。
【0041】(実施例3)実施例1の触媒の代わりに合
成例3にて合成したホスホニウムボレート4.0重量部
にした以外は実施例1と同じ配合・操作を繰り返し、評
価を行った。得られた材料のスパイラルフローは82c
m、硬化トルクは88kgf・cmであった。また、3
0℃の保存性は95%、Tgは177℃であった。
【0042】(実施例4)実施例1の触媒の代わりに合
成例4にて合成したホスホニウムボレート3.8重量部
にした以外は実施例1と同じ配合・操作を繰り返し、評
価を行った。得られた材料のスパイラルフローは87c
m、硬化トルクは86kgf・cmであった。また、3
0℃の保存性は96%、 Tgは179℃であった。
【0043】(実施例5)実施例1の触媒の代わりに合
成例2にて合成したホスホニウムボレート4.0重量部
にした以外は実施例1と同じ配合・操作を繰り返し、評
価を行った。得られた材料のスパイラルフローは85c
m、硬化トルクは81kgf・cmであった。また、3
0℃の保存性は93%、 Tgは180℃であった。
【0044】(比較例1)実施例1の触媒の代わりにト
リフェニルホスフィン2.4重量部にした以外は実施例
1と同じ配合・操作を繰り返し、評価を行った。得られ
た材料のスパイラルフローは78cm、硬化トルクは8
0kgf・cmであった。また、30℃の保存性は60
%、Tgは182℃であった。
【0045】(比較例2)実施例1の触媒の代わりに
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン
1.0重量部にした以外は実施例1と同じ配合・操作を
繰り返し、評価を行った。得られた材料のスパイラルフ
ローは74cm、硬化トルクは84kgf・cmであっ
た。また、30℃の保存性は56%、Tgは177℃で
あった。
【0046】(比較例3)実施例1の触媒の代わりに2
−メチルイミダゾール0.8重量部にした以外は実施例
1と同じ配合・操作を繰り返し、評価を行った。得られ
た材料のスパイラルフローは71cm、硬化トルクは8
4kgf・cmであった。また、30℃の保存性は59
%、Tgは184℃であった。上記実施例1〜3及び比
較例1〜3の結果を表2及び表3に示した。
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】本発明の製造方法にて合成した本発明のホ
スホニウムボレート触媒を配合してなる実施例1〜5の
樹脂組成物は、いずれも製造直後の流動性は適度良好で
あり、また30℃1週間保存後もすべて90%以上のス
パイラルフロー値を示し、保存安定性に優れている。ま
た、硬化トルクも高い値を示し、Tgもいずれも176
℃以上の高い値を示した。これに対して、比較例1〜3
は硬化トルクやTgにおいては実施例同等の良好な値を
示すものの、30℃の保存性は60%以下の低いレベル
にとどまった。
【0050】
【発明の効果】本発明の潜伏性触媒は、常温においては
触媒作用を発現することなく、長期間にわたって樹脂組
成物を安定に保存することが可能であり、成形時に加熱
すると優れた触媒作用を発揮し、良好な成形性及び高品
質な成形品を与える。本発明の触媒を配合してなるエポ
キシ樹脂組成物は、特に電子電気部品用として有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 寛 東京都品川区東品川2丁目5番8号 住友 ベークライト株式会社内 (72)発明者 小林 稔 東京都品川区東品川2丁目5番8号 住友 ベークライト株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)で示されるホスホニウムボ
    レート(A)、 【化1】 (ただし、式中、R1、R2、R3及びR4は、芳香環若し
    くは複素環を有する有機基又は1価の脂肪族基であり、
    それらは互いに同一であっても異なっていてもよい。ま
    た、 Y1、Y2、Y3及びY4は、芳香環若しくは複素環
    を有する有機基又は脂肪族基であり、それらのうち少な
    くとも1つは、炭素原指数が7以下のアルコキシ基であ
    り、それらは互いに同一であっても異なっていてもよ
    い。)と、一般式(2)で示される、分子外に放出しう
    るプロトンを少なくとも1個以上分子内に有するn(n
    ≧1)価のプロトン供与体(B)、 【化2】 (ただし、式中、Yは分子内に1個以上のカルボキシル
    基を有するカルボン酸、または1分子内に1個以上の水
    酸基を有するフェノール化合物の群から選ばれるプロト
    ン供与体がプロトンを1個放出してなる基を表す。)と
    を有機溶媒中で反応させることを特徴とする一般式
    (3)で表される潜伏性触媒(C)の製造方法。 【化3】 (ただし、式中、R5、R6、R7及びR8は、芳香環若し
    くは複素環を有する有機基又は1価の脂肪族基であり、
    それらは互いに同一であっても異なっていてもよい。ま
    た、 Y5、Y6、Y7及びY8は、芳香環若しくは複素環
    を有する有機基又は脂肪族基であり、それらのうち少な
    くとも1つは、分子内に1個以上のカルボキシル基を有
    するカルボン酸、または1分子内に1個以上の水酸基を
    有するフェノール化合物の群から選ばれるプロトン供与
    体がプロトンを1個放出してなる基であり、それらは互
    いに同一であっても異なっていてもよい。)
JP8344787A 1996-12-25 1996-12-25 潜伏性触媒の製造方法 Pending JPH10182798A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8344787A JPH10182798A (ja) 1996-12-25 1996-12-25 潜伏性触媒の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8344787A JPH10182798A (ja) 1996-12-25 1996-12-25 潜伏性触媒の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10182798A true JPH10182798A (ja) 1998-07-07

Family

ID=18371989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8344787A Pending JPH10182798A (ja) 1996-12-25 1996-12-25 潜伏性触媒の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10182798A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100586763B1 (ko) * 1998-07-02 2006-06-08 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 포스포늄보레이트 화합물, 그의 제조방법, 에폭시 수지 조성물용경화 촉매 및 에폭시 수지 조성물
JP2013203930A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Three Bond Co Ltd 硬化性組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100586763B1 (ko) * 1998-07-02 2006-06-08 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 포스포늄보레이트 화합물, 그의 제조방법, 에폭시 수지 조성물용경화 촉매 및 에폭시 수지 조성물
JP2013203930A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Three Bond Co Ltd 硬化性組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2657398B2 (ja) 多価フェノールポリシアネートエステル用金属アセチルアセトネート/アルキルフェノール硬化触媒
US4022753A (en) Reaction products of polysiloxanes and polyphenols
TW575597B (en) Process for producing polytrimethylene terephthalate
CN101283009A (zh) 酚类聚合物、其制造方法及其用途
US5284968A (en) Process for preparing bis (4-cyanatophenyl)-1,1-ethane
JPH10182798A (ja) 潜伏性触媒の製造方法
CN103842436A (zh) 包含*唑烷酮环的乙烯基酯树脂及其产品
JPH115829A (ja) 熱硬化性樹脂組成物
JP2009041009A5 (ja)
JP3369323B2 (ja) 半導体封止用エポキシ樹脂組成物
JP4008272B2 (ja) 潜伏性触媒の製造方法
JP3729470B2 (ja) 熱硬化性樹脂用硬化促進剤及びこれを含有する熱硬化性樹脂組成物
JP2004161909A (ja) エポキシ樹脂の製造方法
JP2000319361A (ja) 熱硬化性樹脂組成物
JPH06116191A (ja) 1,3−ジヒドロキシ−4,6−ビス〔α−メチル−α−(4’−ヒドロキシフェニル) エチル〕ベンゼンの製造方法
JP4585255B2 (ja) フェノールアラルキル樹脂及びその製造方法
TWI438225B (zh) 降低氰酸酯樹脂介電常數的方法、經改質之氰酸酯樹脂及組合物
JP3198606B2 (ja) 新規ピリジニウム塩化合物および重合開始剤
JPS6244564B2 (ja)
JPH0230329B2 (ja)
JP2002161087A (ja) 長鎖脂肪族ジグリシジルエーテル及びその合成方法
JP2742582B2 (ja) 高分子量型難燃剤の製造方法
JP2000246113A (ja) 潜伏性触媒の製造方法
JPS588701B2 (ja) エポキシ系樹脂組成物
JP2002069311A (ja) 熱硬化性樹脂用硬化促進剤及びこれを含有する熱硬化性樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080207

Year of fee payment: 12