JPH10177871A - フレキシブル回路基板用電気接続端子 - Google Patents

フレキシブル回路基板用電気接続端子

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JPH10177871A
JPH10177871A JP8339716A JP33971696A JPH10177871A JP H10177871 A JPH10177871 A JP H10177871A JP 8339716 A JP8339716 A JP 8339716A JP 33971696 A JP33971696 A JP 33971696A JP H10177871 A JPH10177871 A JP H10177871A
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JP
Japan
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metal piece
caulking
flexible circuit
fpc
circuit board
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JP8339716A
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English (en)
Inventor
Junichi Kuratani
潤一 蔵谷
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属部分どうしをかしめ固定することで取付
強度を高めた従来の電気接続端子を採用しても、高温時
などにFPCの接続端部に応力緩和(クリープ)が発生
すると、配線パターンに対して接触不良を起こす虞があ
った。 【解決手段】 FPC用電気接続端子10として、バネ
性が異なる2枚の金属片1,2にてFPC11の接続端
部11aを挟持し、このうちバネ性の小なる第1の金属
片1には、長手方向両端部にハトメ用突起1a,1bを
設けるとともに中央部に凸部1cを設け、且つ、バネ性
の大なる第2の金属片2には、そのパターン当接部2a
に長手方向に沿って延びるスリットを設けて該当接部2
aを接続端部11aに弾接させるとともに、下部ハウジ
ング4のストッパ部4aに係止される係止孔2dや、ワ
イヤハーネス13をかしめ固定するハーネス取付部2e
を設ける構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレキシブル回路
基板の接続端部に延出形成されている配線パターンを外
部回路(該フレキシブル回路基板以外の回路)と導通さ
せるべく該接続端部に取着して使用される、フレキシブ
ル回路基板用電気接続端子に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電気接続端子としては、従来、
フレキシブル回路基板(以下、FPCと略称)の接続端
部をかしめ固定するための切り起こし片や、外部回路に
接続させるための端子片等を設けてなる金属片が広く知
られている。かかる従来技術は、FPCの接続端部に延
出形成されている配線パターンに金属片(電気接続端
子)の一部が圧着するように前記切り起こし片をかしめ
るという構造になっており、剛性に乏しいFPCに直接
かしめ固定される金属片のかしめ強度はそれほど大きく
はないので、外界の温度が変化したり振動が加わった際
などに前記配線パターンとの接触が不確実になりやす
く、それゆえ安定した電気的接続が図れないという難点
があった。
【0003】これに対し、特開昭63−261683号
公報に開示されている従来技術は、電気接続端子とし
て、両縁に突片が切り起こされている底板部や、この底
板部から延設されて該底板部と対向するように折り返さ
れる接触片等を備えた金属片を用いており、これらの底
板部と接触片とでFPCの接続端部を挟んだ状態で該接
触片に前記突片をかしめつけるという構造になってい
る。すなわち、この金属片は、FPCに直接かしめつけ
るのではなく、金属部分どうしをかしめ固定することで
FPCの接続端部を挟持し、もって該接続端部の配線パ
ターンに金属片の一部(接触片)を圧着させるというも
のなので、前述した従来技術に比べて大きなかしめ強度
を得ることができて、電気的接続の信頼性が向上する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに金属部分どうしをかしめ固定することでFPCの接
続端部を挟持するという従来技術を採用しても、高温時
などにFPCの接続端部に応力緩和(クリープ)が発生
すると、前記接触片が前記配線パターンに対して接触不
良を起こす虞があった。このような接触不良を極力回避
するため、特開昭63−261683号公報中には、前
記底板部や前記接触片に突起部を設けることで該接触片
をFPCの配線パターンに弾接させるという技術も提案
されているが、実際には、前記突片をかしめつけて十分
大きなかしめ強度を得るために比較的剛性に富む金属片
を使用しなければならないので、前記接触片のバネ性は
乏しく、よって該接触片の撓みを利用してFPCの応力
緩和に十分追従させることはできなかった。さりとて、
前記接触片を撓みやすくするためバネ性に富む金属片を
使用すると、前記突片をかしめつけて得られるかしめ強
度が著しく低下してしまうので好ましくない。それゆ
え、かかる従来技術を採用しても、車載用電気製品等に
要求される広い温度範囲での高信頼性を満たすことは困
難であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるFPC用電
気接続端子は、剛性に富む金属片をかしめつけて大きな
かしめ強度を得るとともに、この金属片にかしめ固定さ
れるバネ性に富む金属片の撓みを利用してFPCの応力
緩和に追従させることにより、FPCの接続端部との電
気的接続が広い温度範囲にわたって確実に保てるように
した。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、FPCの接続端部に延
出形成されている配線パターンを外部回路と導通させる
ための電気接続端子として、バネ性が異なる2枚の金属
片にてFPCの前記接続端部を挟持し、このうちバネ性
の小なる第1の金属片に、好ましくは前記配線パターン
の延出方向に沿って離間させた2個所でそれぞれバネ性
の大なる第2の金属片をかしめ固定するための一対のか
しめ突起を少なくとも1組設け、且つ、これら2枚の金
属片の少なくともいずれか一方に、第2の金属片のうち
前記一対のかしめ突起の間で前記接続端部と対向する部
分を撓ませるための凸部を設ける構成とした。
【0007】このように構成される電気接続端子は、F
PCを挟んで第1および第2の金属片を重ね合わせてか
ら、バネ性が小さくて剛性が大なる第1の金属片に設け
られているハトメ用突起等のかしめ突起をかしめつける
ことにより、第2の金属片を十分大きなかしめ強度で第
1の金属片にかしめ固定することができ、また、こうし
て両金属片を一体化すると、バネ性が大なる第2の金属
片が撓みを解消しようとする自身の復元力でFPCの接
続端部に弾接するので、このFPCに応力緩和(クリー
プ)が発生しても弾接状態が失われる可能性は低く、そ
れゆえFPCの接続端部に形成されている配線パターン
に対する接触圧が失われにくくなって、該接続端部との
電気的接続を広い温度範囲にわたって確実に保つことが
できる。
【0008】その際、FPCの接続端部のパターン形成
面を第2の金属片と対向させておけば、第2の金属片は
第1の金属片に比べてバネ性に富んでいるので、該パタ
ーン形成面を第1の金属片と対向させた場合に比べて、
電気的接続の信頼性が向上する。
【0009】また、第2の金属片のうち前記一対のかし
め突起の間でFPCの接続端部と対向する部分に、前記
配線パターンの延出方向に沿って延びるスリットを設け
ておけば、この第2の金属片は該スリットにて隔てられ
た複数の帯状部分を互いに独立に撓ませた状態でFPC
の接続端部に弾接させることができるので、電気的接続
の信頼性を高めることができる。
【0010】また、第1および第2の金属片の少なくと
もいずれか一方に、該金属片に接続されるワイヤハーネ
スをかしめ固定するためのハーネス取付部を設けて、こ
れら両金属片を絶縁性のハウジングに収納する場合に
は、このハウジングに、FPCの接続端部の近傍に挿通
されて該FPCを係止するための突起部と、少なくとも
いずれか一方の金属片を係止するためのストッパ部とを
設けておけば、FPCやワイヤハーネスが組み込み時な
どに引っ張られたとしても、その力をハウジングにて受
けることができ、それゆえ引っ張り力に起因するFPC
やワイヤハーネスの接触不良が起こりにくくなる。さら
にまた、このハウジングに、FPCのうち前記突起部の
挿通個所と前記接続端部との間に位置する部分を、該突
起部の突出方向とは逆向きに押し込んで該FPCを屈曲
変形させるための変形強制部が設けてあれば、FPCに
強い引っ張り力が作用したときに該突起部や該変形強制
部と該FPCとの間に大きな摩擦力が生まれることか
ら、引っ張り力に起因するFPCの接触不良が一層起こ
りにくくなる。
【0011】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1は本発明の第1実施例に係るFPC用電気接続端子
の断面図、図2は図1に示す電気接続端子の内部構成を
示す平面図、図3(a)は同実施例における第1の金属
片の平面図、図3(b)はその断面図、図4(a)は同
実施例における第2の金属片の平面図、図4(b)はそ
の側面図、図5は同実施例における上部ハウジングおよ
び下部ハウジングの展開図である。なお、図1は図2の
A−A線に沿う断面図であり、図2は上部ハウジングを
取り除いた状態の平面図であり、図3はハトメ用突起を
かしめる前の状態の図である。
【0012】これらの図に示す電気接続端子10は、P
ET等のポリエステルフィルムやポリイミドフィルムか
らなるFPC11,12の接続端部11a,12aに銀
やカーボンパターンを印刷することにより、あるいは銀
箔パターンをエッチングにより延出形成されている配線
パターン11b,12bを外部回路と導通させるための
ものであって、接続端部11aもしくは12aを挟持す
る2枚1組の金属片1,2を、上下関係を逆にして2組
並設した状態(図2参照)で、上部ハウジング3と下部
ハウジング4とを連結してなるPBT等の合成樹脂製の
絶縁性のハウジング5の内部に収納した構成になってい
る。ここで、各組の金属片1,2のうち、図1において
下側に配置されている第1の金属片1は、鋼板にはんだ
メッキを施してなるもので比較的剛性に富むが、図1に
おいて上側に配置されている第2の金属片2は、はんだ
メッキを施したリン青銅からなるもので比較的バネ性に
富む。また、ハウジング5には、FPC11,12とは
逆側から2本のワイヤハーネス13が取り付けられてお
り、各ワイヤハーネス13は第2の金属片2のハーネス
取付部2eにかしめ固定されている 2枚1組の金属片1,2のうち、バネ性が小さくて剛性
が大なる第1の金属片1には、長手方向(配線パターン
11b,12bの延出方向)の両端部に、第2の金属片
2をかしめ固定するための一対のハトメ用突起1a,1
bが2個ずつ並べて突設してあるとともに、ほぼ中央部
に、平面視方形状に膨出せしめた凸部1cが設けてあ
る。一方、バネ性が大なる第2の金属片2には、FPC
11,12の接続端部11aもしくは12aと対向する
パターン当接部2aに、各ハトメ用突起1a,1bを挿
通するための4個のかしめ孔2bと、長手方向(配線パ
ターン11b,12bの延出方向)に沿って延びる3本
のスリット2cとが設けてあり、スリット2cは前記ハ
トメ用突起1a,1bを挿通するかしめ孔2bの間に位
置している。また、この第2の金属片2には、前記パタ
ーン当接部2aに連続させて、下部ハウジング4に突設
されているストッパ部4aが挿入される一対の係止孔2
dと、ワイヤハーネス13をかしめ固定するためのハー
ネス取付部2eとが設けてある。なお、このハーネス取
付部2eは、ワイヤハーネス13の導線部分をかしめつ
けて電気的接続を図る部分と、ワイヤハーネス13の絶
縁被覆材をかしめつけて十分な取付強度を得る部分とで
構成されている。また、FPC11,12の接続端部1
1a,12aは、配線パターン11b,12bが形成さ
れている側の面(パターン形成面)を第2の金属片2と
対向させている。
【0013】一方、これら両金属片1,2を収納する絶
縁性のハウジング5は、図5に示すように橋絡部5aに
て上部ハウジング3と下部ハウジング4とを連結した構
成になっている。このうち、上部ハウジング3の天井面
には、二股状のスナップ脚3a,3bや、FPC11,
12を屈曲変形させるための変形強制部3cや、金属片
1,2のガタを抑えるためのリブ3d等が設けてある。
また、下部ハウジング4の内底面には、FPC11,1
2の接続端部11a,12aの近傍にそれぞれ設けられ
た一対の係止孔11c,12cに挿通されて該FPC1
1,12を係止するとともにスナップ脚3aを圧入せし
める段部を有する一対の突起部4bや、並設されている
2枚の第2の金属片2の各係止孔2dに挿通されて該金
属片2を係止する4個の前記ストッパ部4aや、スナッ
プ脚3bを圧入せしめる円筒部4c等が設けてある。な
お、突起部4bには、FPC11,12の係止孔11
c,12cの孔径よりも太い部分が前記段部により形成
されており、この段部により係止孔11c,12cの挿
入量が制限されている。
【0014】このように構成される電気接続端子10
は、FPC11もしくは12を挟んで第1および第2の
金属片1,2を重ね合わせてから、剛性が大なる第1の
金属片1に設けられているハトメ用突起1a,1bをか
しめつけることにより、第2の金属片2を十分大きなか
しめ強度で第1の金属片1にかしめ固定することができ
る。ここで、ハトメ用突起1a,1bはFPC11,1
2に設けられた図示しない孔及びかしめ孔2bにそれぞ
れ挿通されて第2の金属片2にかしめつけられている。
そして、こうして両金属片1,2を一体化すると、バネ
性に富む第2の金属片2のうち、FPC11,12の接
続端部11aもしくは12aと対向するパターン当接部
2aは、長手方向両端部がハトメ用突起1a,1bに固
定された状態で、中央部が第1の金属片1の凸部1cに
押し込まれることから、図1に示すような弾性変形(撓
み)を生じることとなり、この撓みを解消しようとする
第2の金属片2自身の復元力で、パターン当接部2aは
該接続端部に延出形成されている配線パターン11bも
しくは12bに弾接することとなる。しかも、第2の金
属片2のパターン当接部2aにはスリット2cが設けて
あるので、このパターン当接部2aは、スリット2cに
て隔てられた4本の帯状部分を、互いに独立に撓ませた
状態で配線パターン11bもしくは12bに弾接させる
ことができる。したがって、この電気接続端子10は、
外界温度の変化などによりFPC11,12の接続端部
11a,12aに応力緩和(クリープ)が発生したとし
ても、該接続端部11a,12aに対するパターン当接
部2aの弾接状態が失われる可能性は低い。つまり、第
2の金属片2へのかしめを剛性が大なる第1の金属片1
のハトメ用突起1a,1bにより行っているため、外界
温度の変化によってもそのかしめ強度は低下しにくく、
さらに、第2の金属片2はバネ性に富んでいるため、F
PC11,12に応力緩和が発生しても、その応力緩和
に追従してパターン当接部2aが配線パターン11bも
しくは12bに弾接するので、この電気接続端子10
は、FPC11,12に応力緩和が発生するような温度
環境下においても、接続端部11a,12aに形成され
ている配線パターン11b,12bに対する接触圧が失
われにくく、それゆえ、該接続端部11a,12aとの
電気的接続を広い温度範囲にわたって確実に保つことが
できる。また、第2の金属片2のかしめをハトメ用突起
1a,1bにより行っているため、FPC11,12を
アームで抱え込んでかしめる際に生じるような不所望な
変形の発生を防止することができ、この変形に起因して
印刷形成された配線パターン11b,12bにクラック
が入るような不具合が生じにくくなる。
【0015】また、本実施例においては、第1および第
2の金属片1,2を収納するハウジング5に、FPC1
1,12の接続端部11a,12aの近傍に設けられた
係止孔11c,12cに挿通されて該FPC11,12
を係止する突起部4bと、ワイヤハーネス13をかしめ
固定している第2の金属片2を係止孔2dを介して係止
するストッパ部4aとが設けてあるので、FPC11,
12やワイヤハーネス13が組み込み時などに引っ張ら
れたとしても、その力をハウジング5にて受けることが
でき、引っ張り力が両金属片1,2により挾持されてい
る接続端部11a,12aまで直ちに及ぶことはなく、
それゆえ引っ張り力に起因するFPC11,12やワイ
ヤハーネス13の接触不良が起こりにくくなっている。
しかも、前記突起部4bには段部が設けられて、所定量
以上はFPC11,12の係止孔11c,12cが挿通
されないようになっており、また、このハウジング5に
は、FPC11,12のうち前記突起部4bの挿通個所
と接続端部11a,12aとの間に位置する部分を、該
突起部4bの突出方向とは逆向きに(突起部4bの段部
よりも下側に)押し込んで該FPC11,12を屈曲変
形させる変形強制部3cが設けてあるので、組み込み後
にFPC11,12に強い引っ張り力が作用したときに
も該突起部4bや該変形強制部3cと該FPC11,1
2との間に大きな摩擦力が生じ、それゆえ引っ張り力に
起因するFPC11,12の接触不良が一層起こりにく
くなっている。
【0016】なお、本実施例では、ハトメ用突起1a,
1bをかしめ孔2bに挿通させてかしめ固定している
が、かしめ孔2bの代わりにU字状のかしめ用の切り欠
を第2の金属片2に設けてかしめ固定するようにしても
よく、かしめ突起もハトメ用突起1a,1bに限られる
ものではない。また、第2の金属片2として前述したリ
ン青銅以外に洋箔やベリリウム銅などのバネ性に富んだ
ものを用いることができ、第1の金属片1も鋼板に限ら
れず、第2の金属片2に比べてバネ性が小さく、剛性が
大きな金属(例えばステンレス)であればよい。
【0017】図6は本発明の第2実施例に係るFPC用
電気接続端子の内部構成を示す平面図、図7は図6に示
す電気接続端子の断面図であり、図1〜5と対応する部
分には同一符号が付してある。この第2実施例では、別
体の上部ハウジング3と下部ハウジング4とを組み合わ
せて構成される絶縁性のハウジング5の内部に、FPC
11,12の接続端部11aもしくは12aを挟持する
2枚1組の金属片1,2が多数組並設されている点、ま
た、配線パターン11b,12bのパターン幅が狭いこ
とから、第1の金属片1には長手方向両端部にハトメ用
突起1a,1bが一対だけ設けてあり、且つ第2の金属
片2にはスリット2cや係止孔2dが一つずつ設けてあ
る点などが、前記第1実施例と大きく異なっている。
【0018】なお、前記第1及び第2実施例において
は、いずれも第2の金属片2にワイヤハーネス13をか
しめ固定するためのハーネス取付部2eを設けたが、こ
のハーネス取付部をバネ性の小なる第1の金属片1に設
けてもよいし、必要に応じて両金属片1,2に形成して
もよい。また、ストッパ部4aを下部ハウジング4から
突設された突起にて構成させているが、上部あるいは下
部ハウジング3,4に凹部を形成し、この凹部にハーネ
ス取付部が設けられた金属片から延出させた突起が係止
されるようにしてストッパ部とすることもできる。
【0019】図8は本発明の第3実施例に係るFPC用
電気接続端子の平面図、図9は図8に示す電気接続端子
の断面図、図10は同実施例における第1の金属片の平
面図であり、図1〜7と対応する部分には同一符号が付
してある。この第3実施例は、1枚のFPC11の接続
端部11aに取着される電気接続端子である点、また、
ワイヤハーネスを取り付けるのではなくリジッド基板等
へ直接取り付けるタイプの電気接続端子であって、ハウ
ジングに格納されない点などが、前記第1および第2実
施例と大きく異なっている。さらに、この第3実施例に
おいては、バネ性に富む側の金属片である第2の金属片
2のパターン当接部2aの長手方向中央部でスリット2
cから両縁へと至る領域に、下向きに膨出させた形状の
一対の凸部2fが設けてあり、第1の金属片1のハトメ
用突起1a,1bにて第2の金属片2をかしめ固定する
と、接続端部11aと対向するパターン当接部2aが該
凸部2fにより押し上げられて撓み、その弾発力で配線
パターン11bに弾接するようになっている。ここで、
凸部2fが第1実施例で示した凸部1cのように平面視
方形状に膨出していない理由について説明する。凸部1
cのような平面視方形状の凸部は、金属片1の長手方向
に延びる凸部の辺を備えているため、この凸部は金属片
1の剛性を高めるように作用する。第1及び第2実施例
においては、凸部を剛性の大なる第1の金属片1に設け
ることにより、さらに第1の金属片1の剛性を高めてい
るが、剛性が小さくバネ性が大なる第2の金属片2にこ
のような方形状の凸部を設けると、バネ性が低下して好
ましくない。そのため、第3実施例においては、金属片
2の長手方向と平行な凸部の辺を持たないように、凸部
2fをスリット2cから両縁まで至る領域に設け、バネ
性が損なわれないようにしている。なお、第3実施例に
凸部2fに加えて第1の金属片1側に第1実施例で示し
たような平面視方形状に膨出する凸部1cを設けてもよ
い。
【0020】また、いずれの実施例においても、配線パ
ターンの延出方向に沿って離間する2個所で第2の金属
片2をかしめ固定しているため、配線パターンのピッチ
が狭い場合でもかしめ固定される離間距離を長くとるこ
とができ、よって、第2の金属片2の撓みがFPCの応
力緩和により追従しやすくなる。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0022】FPCを挟んで第1および第2の金属片を
重ね合わせてから、バネ性が小さくて剛性が大なる第1
の金属片に設けられているハトメ用突起等のかしめ突起
をかしめつけることにより、第2の金属片を十分大きな
かしめ強度で第1の金属片にかしめ固定することができ
る。また、こうして両金属片を一体化すると、バネ性が
大なる第2の金属片が撓みを解消しようとする自身の復
元力でFPCの接続端部に弾接するので、このFPCに
応力緩和(クリープ)が発生しても弾接状態が失われる
可能性は低く、それゆえFPCの接続端部に形成されて
いる配線パターンに対する接触圧が失われにくくなっ
て、該接続端部との電気的接続を広い温度範囲にわたっ
て確実に保つことができる。
【0023】また、第2の金属片のうち前記一対のかし
め突起の間でFPCの接続端部と対向する部分に、前記
配線パターンの延出方向に沿って延びるスリットを設け
ておけば、この第2の金属片は該スリットにて隔てられ
た複数の帯状部分を互いに独立に撓ませた状態でFPC
の接続端部に弾接させることができるので、電気的接続
の信頼性を高めることができる。
【0024】また、かしめ突起をカシメ突起とすれば、
FPCをアームで抱え込んでかしめる場合に比べてFP
Cに不所望な変形が生じにくくなるため、この変形に伴
う例えば配線パターンのクラック発生等の不具合が起こ
りにくくなる。
【0025】また、第1および第2の金属片の少なくと
もいずれか一方に、該金属片に接続されるワイヤハーネ
スをかしめ固定するためのハーネス取付部を設けて、こ
れら両金属片を絶縁性のハウジングに収納する場合に
は、このハウジングに、FPCの接続端部の近傍に挿通
されて該FPCを係止するための突起部と、少なくとも
いずれか一方の金属片を係止するためのストッパ部とを
設けておけば、FPCやワイヤハーネスが組み込み時な
どに引っ張られたとしても、その力をハウジングにて受
けることができ、それゆえ引っ張り力に起因するFPC
やワイヤハーネスの接触不良が起こりにくくなる。さら
にまた、このハウジングに、FPCのうち前記突起部の
挿通個所と前記接続端部との間に位置する部分を、該突
起部の突出方向とは逆向きに押し込んで該FPCを屈曲
変形させるための変形強制部が設けてあれば、FPCに
強い引っ張り力が作用したときに該突起部や該変形強制
部と該FPCとの間に大きな摩擦力が生まれることか
ら、引っ張り力に起因するFPCの接触不良が一層起こ
りにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るFPC用電気接続端
子の断面図である。
【図2】図1に示す電気接続端子の内部構成を示す平面
図である。
【図3】第1実施例における第1の金属片の平面図およ
び断面図である。
【図4】第1実施例における第2の金属片の平面図およ
び側面図である。
【図5】第1実施例における上部ハウジングおよび下部
ハウジングの展開図である。
【図6】本発明の第2実施例に係るFPC用電気接続端
子の内部構成を示す平面図である。
【図7】図6に示す電気接続端子の断面図である。
【図8】本発明の第3実施例に係るFPC用電気接続端
子の平面図である。
【図9】図8に示す電気接続端子の断面図である。
【図10】第3実施例における第1の金属片の平面図で
ある。
【符号の説明】
1 第1の金属片 1a,1b ハトメ用突起(かしめ突起) 1c,2f 凸部 2 第2の金属片 2a パターン当接部 2b かしめ孔 2c スリット 2d 係止孔 2e ハーネス取付部 3 上部ハウジング 3c 変形強制部 4 下部ハウジング 4a ストッパ部 4b 突起部 5 ハウジング 10 電気接続端子 11,12 FPC(フレキシブル回路基板) 11a,12a 接続端部 11b,12b 配線パターン 13 ワイヤハーネス

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレキシブル回路基板の接続端部に延出
    形成されている配線パターンを外部回路と導通させるた
    めの電気接続端子であって、バネ性が異なる2枚の金属
    片にてフレキシブル回路基板の前記接続端部を挟持し、
    このうちバネ性の小なる第1の金属片には、離間する2
    個所でそれぞれバネ性の大なる第2の金属片をかしめ固
    定するための一対のかしめ突起が少なくとも1組設けて
    あり、且つ、これら2枚の金属片の少なくともいずれか
    一方に、前記第2の金属片のうち前記一対のかしめ突起
    の間で前記接続端部と対向する部分を撓ませるための凸
    部が設けてあることを特徴とするフレキシブル回路基板
    用電気接続端子。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、フレキシブル
    回路基板の前記接続端部は、前記配線パターンが形成さ
    れている側の面を前記第2の金属片と対向させているこ
    とを特徴とするフレキシブル回路基板用電気接続端子。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の記載において、前記
    第2の金属片のうち前記一対のかしめ突起の間で前記接
    続端部と対向する部分に、前記配線パターンの延出方向
    に沿って延びるスリットが設けてあることを特徴とする
    フレキシブル回路基板用電気接続端子。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかの記載にお
    いて、前記かしめ突起がハトメ用突起であって、このハ
    トメ用突起を挿通するためのかしめ孔またはかしめ用切
    り欠が前記第2の金属片に設けてあることを特徴とする
    フレキシブル回路基板用電気接続端子。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかの記載にお
    いて、前記第1および第2の金属片の少なくともいずれ
    か一方に、該金属片に接続されるワイヤハーネスをかし
    め固定するためのハーネス取付部が設けてあるととも
    に、これら両金属片を収納する絶縁性のハウジングに、
    フレキシブル回路基板の前記接続端部の近傍に挿通され
    て該基板を係止するための突起部と、少なくともいずれ
    か一方の前記金属片を係止するためのストッパ部とが設
    けてあることを特徴とするフレキシブル回路基板用電気
    接続端子。
  6. 【請求項6】 請求項5の記載において、前記ハウジン
    グに、フレキシブル回路基板のうち前記突起部の挿通個
    所と前記接続端部との間に位置する部分を、該突起部の
    突出方向とは逆向きに押し込んで該基板を屈曲変形させ
    るための変形強制部が設けてあることを特徴とするフレ
    キシブル回路基板用電気接続端子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003513409A (ja) * 1999-10-28 2003-04-08 エフシーアイ フラマトム コネクターズ インターナショナル フレキシブル回路の接続装置の改良
JP2008051592A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Denso Corp 乗員検知センサ

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