JPH10176517A - 船外機のエンジン - Google Patents

船外機のエンジン

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JPH10176517A
JPH10176517A JP8339670A JP33967096A JPH10176517A JP H10176517 A JPH10176517 A JP H10176517A JP 8339670 A JP8339670 A JP 8339670A JP 33967096 A JP33967096 A JP 33967096A JP H10176517 A JPH10176517 A JP H10176517A
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engine
chamber
breather
cylinder block
cylinder
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JP8339670A
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Masaki Tsunoda
正樹 角田
Satoru Wada
和田　　哲
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 シリンダブロック３３のブリーザ通路３
３ａの側方にこのブリーザ通路３３ａと連通する開口部
３３ｂを設け、この開口部３３ｂにチャンバ３３ｃを設
け、このチャンバ３３ｃを、連通管７１を介して吸気消
音室４７に接続した。 【効果】 チャンバをシリンダ軸方向に配置せずにシリ
ンダブロックのブリーザ通路の側方に配置することによ
り、エンジンの軸方向の長さを小さくすることができ、
エンジンをコンパクトに構成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はスペースを有効に利
用してブローバイ還流装置を配置し、コンパクトな構成
とした船外機のエンジンに関する。
【０００２】
【従来の技術】船外機用の縦型エンジンのブリーザ装置
としては、例えば、特開平５−１４９１２４号公報「縦
型４ストロークエンジンのブリーザ装置」が知られてい
る。上記技術は、エンジンをコンパクトに保ち、かつコ
ストアップを招くことなく、ブリーザ室を大容量化、迷
路構造化して優れたオイル分離効果を持たせるととも
に、エンジンの部分負荷運転時におけるクランク室内の
ブローバイガスと新気との置換を効率良く行なわせるこ
とが可能な縦型４ストロークエンジンのブリーザ装置を
提供することを目的とした技術である。
【０００３】上記技術は、同公報の第３図に示される通
り、ヘッドカバー７の外面に設けたヘッドリザーバ室１
９と、このヘッドブリーザ室１９からスロットルボディ
３６下流のサージタンク３４に至るＰＣＶホース４２
と、クランクケース１０の外面に設けたクランクブリー
ザ室２７と、このクランクブリーザ室２７からスロット
ルボディ３６上流の整流管３８に至るブローバイホース
４４とを備える。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記技術では、ヘッド
カバー７にヘッドブリーザ室１９を、クランクケース１
０にクランクブリーザ室２７を設けている、即ち、エン
ジン１は、両端部にブリーザ室を設けた形状であるた
め、シリンダ軸方向に長くなって、大きなスペースを占
有し、また、エンジンの重心位置が外側になって、船体
に船外機を取付けたときにバランスが悪くなるという不
都合がある。そこで、本発明の目的は、エンジンのシリ
ンダ軸方向の長さを抑えてコンパクトな構成とした船外
機のエンジンを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項１は、シリンダブロックのブリーザ通
路の側方にこのブリーザ通路と連通する開口部を設け、
この開口部にチャンバを設け、このチャンバを、連通管
を介して吸気消音室に接続した。チャンバをシリンダ軸
方向に配置せずにシリンダブロックのブリーザ通路の側
方に配置することにより、エンジンの軸方向の長さを小
さくすることができ、エンジンをコンパクトに構成する
ことができる。
【０００６】請求項２は、シリンダブロックとこのシリ
ンダブロックの側方を通る吸気マニホルドとの間の空間
にチャンバを設けた。シリンダブロックと吸気マニホル
ドとの間の空間を有効に利用することができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図１は本発明に係る船外機の側面図であ
り、船外機１は、エンジン取付部材としてのマウントケ
ース（エンジン支持ケース）２の上に載せ、ボルト結合
したバーチカル型多気筒エンジン３と、マウントケース
２の下にボルト結合し排気膨張室を構成するエクステン
ションケース４と、このエクステンションケース４内に
収納しエンジン３からの動力を伝達するバーチカル駆動
軸５と、エクステンションケース４の下部に取付けたギ
ヤケース６と、このギヤケース６に収納し前後進切換え
をするベベルギヤセットとドッグクラッチ装置７と、こ
のベベルギヤセットに連結し前記伝達された動力によっ
て回転するプロペラ８と、エクステンションケース４及
びギヤケース６内に収納した冷却水スクリーン１１、冷
却水供給管１２、ウオータポンプ１３等とからなる船外
機本体１Ａに、図示せぬマウントラバーを介して船外機
取付手段１５を弾性的に支持、結合したものである。
【０００８】船外機取付手段１５は船体Ｓに船外機本体
１Ａを固定する金具であって、スイベル軸１６を中心に
平面視左右に船外機本体１Ａを揺動し、また、チルト軸
１７を中心にスイベル軸１６を含む船外機本体１Ａを図
時計方向に跳ね上げることが可能である。船外機本体１
Ａは、更に、エンジン３を収容する下部のアンダーケー
ス２１並びに上部のエンジンカバー２２と、アンダーケ
ース２１の直下でマウントケース２の周囲並びにエクス
テンションケース４の上部周囲を覆うアンダーカバー２
３とを備えた。
【０００９】詳しくは、マウントケース２の上部にアン
ダーケース２１を載せてボルト結合し、このアンダーケ
ース２１の上部にエンジンカバー２２を載せて係脱装置
２５にて着脱可能に取付け、また、アンダーケース２１
の下部にアンダーカバー２３の上部をボルト結合したも
のである。アンダーケース２１並びにエンジンカバー２
２はエンジンルーム（エンジン収容用ケース）を形成す
る役割を果たし、アンダーカバー２３は化粧カバーの役
割を果たす。２４はオイルパンである。
【００１０】図２は本発明に係るバーチカル型多気筒エ
ンジンの縦断面図である。バーチカル型多気筒エンジン
３は例えば水冷４サイクル（４気筒）エンジンからな
り、上下方向に並んだ各シリンダ３１…（…は複数を示
す。以下同じ。）の軸線を横向き（略水平）とし、クラ
ンクシャフト３２を縦向きとしたもので、横向きのシリ
ンダブロック３３とシリンダヘッド３４との接合面、並
びに、シリンダヘッド３４とヘッドカバー３５との接合
面は略垂直面となる。そして、エンジン３は、船外機１
の後方（図１に示す船体Ｓの推進方向後方。すなわち、
この図の左方向）にシリンダヘッド３４並びにヘッドカ
バー３５を向けて配置したものである。３６はシリンダ
ブロック３３にボルトにより固着されるクランクケー
ス、３７…はシリンダ３１…内のピストンである。
【００１１】クランクシャフト３２は、上部（エンジン
３の一側）に縦向きのカムシャフト３８を駆動するため
の第１プーリ３２ａと、第２プーリ３２ｂと、交流発電
機４１を駆動するための第３プーリ３２ｃとを設け、下
部（エンジン３の他側）にリングギヤ４３ａ付きフライ
ホイール４３を取付け、このフライホイール４３をリン
グギヤ４３ａにて図示せぬスターターモータに連結した
ものである。アンダーケース２１は、マウントケース２
に防振用ラバー２７を介してボルト２８にて固定され
る。図中、２２ａはエンジンカバー２２上部の吸気取入
口、２７はマウントケース２にアンダーケース２１を結
合するボルト、３９は第１ベルト、４０は第２ベルト、
４２は第３ベルト、４４はベルトカバーである。４４ａ
はベルトカバー４４上部の換気口であって、ベルトカバ
ー４４内の空気をエンジンカバー４４からエンジンカバ
ー２２の外部へ換気するものである。４５はクランクケ
ース３６の前面に傾けて設けたオイル注入口、４６はオ
イルフィルタ、４７は吸気消音室を形成する吸気消音
箱、４８はスロットル弁装置である。
【００１２】図３は図２の３−３線断面図であり、シリ
ンダブロック３３にクランクシャフト３２を回転可能に
取付け、このクランクシャフト３２のクランクピン３２
ａにコンロッド５１の一端を回転可能に取付け、このコ
ンロッド５１の他端にピストンピン５２を介してピスト
ン３７を回転可能に取付け、このピストン３７をシリン
ダ３１に水平動可能に挿入したことを示す。
【００１３】また、図３は、シリンダヘッド３４に吸気
ポート３４ａ…を開閉する吸気バルブ５３…及び排気ポ
ート３４ｂ…を開閉する排気バルブ５４…を取付け、こ
れら吸気バルブ５３…、排気バルブ５４…の端部に回転
可能なロッカアーム５５…，５６…の一端を当て、これ
らロッカアーム５５…，５６…の他端にカムシャフト３
８のカム部５７…を摺動可能に当て、このシリンダヘッ
ド３４をシリンダブロック３３に取付けたことを示す。
なお、ＣＣは燃焼室である。シリンダヘッド３４とヘッ
ドカバー３５とで内部に動弁室ＶＳを形成する。
【００１４】更に、図３は、シリンダヘッド３４に吸気
マニホルド６１を固定し、この吸気マニホルド６１の端
部にスロットル弁装置４８を接続し、このスロットル弁
装置４８の上流に吸気消音箱４７を取付け、上記吸気マ
ニホルド６１のシリンダヘッド３４近傍に燃料噴射弁６
２…を設けたことを示す。ここで、６４，６５はバルブ
スプリング、６６は点火プラグ、６７はハイテンション
コード、６８は点火コイルやＣＤＩユニットを収納する
電装ボックスである。
【００１５】シリンダブロック３３は、このシリンダブ
ロック３３からシリンダヘッド３４に至る複数のブリー
ザ通路３３ａと、これらのブリーザ通路３３ａの側方に
このブリーザ通路３３ａと連通する開口部３３ｂと、こ
の開口部３３ｂに連通するチャンバであるブリーザ室３
３ｃとを備える。ブリーザ室３３ｃは、ケース３３ｄと
蓋３３ｅとからなり、ケース３３ｄに取付けた接続管３
３ｆ、ブローバイ還流パイプ７１を介して吸気消音箱４
７に接続したものである。
【００１６】ヘッドカバー３５は、接続管３４ｃ及び新
気導入管７２を介して、吸気消音箱４７に接続するも
の、或いは新気導入管７２途中に一方向弁を配置して、
積極的にクランクケース３６内を換気するようにするも
のである。以上に述べたブリーザ室３３ｃ、接続管３３
ｆ、ブローバイ還流パイプ７１、接続管３４ｃ及び新気
導入管７２でブローバイ還流装置７５を構成する。
【００１７】以上のように、ブリーザ室３３ｃをシリン
ダ軸方向に配置せずにシリンダブロック３３のブリーザ
通路３３ａの側方に配置することで、エンジン３のシリ
ンダ軸方向の長さを小さくすることができ、エンジン３
をコンパクトに構成することができる。
【００１８】また、シリンダブロック３３と吸気マニホ
ルド６１との間の空間（即ち、シリンダヘッド３４に吸
気マニホルド６１を取付け、この吸気マニホルド６１を
クランクケース３６の側方のスロットル弁装置４８まで
配置する場合に、吸気の流れがスムーズになるように吸
気マニホルド６１を滑らかなアールで繋ぐために、シリ
ンダブロック３３と吸気マニホルド６１との間に必然的
にできる空間）を有効に利用することができる。
【００１９】図４は本発明に係るブリーザ室の側面図で
あり、クランク軸方向（図の上下方向）に延ばしたブリ
ーザ室３３ｃをシリンダブロック３３の側面にボルトＢ
…で固定し、ブリーザ室３３ｃの上部に接続管３３ｆを
取付けたことを示す。このように、ブリーザ室３３ｃを
縦に延ばし、ブリーザ室３３ｃの容量を大きくしたの
で、ブローバイが通過する時にエンジンオイルを十分に
分離することができ、エンジンオイルの持ち出しを防止
することができる。
【００２０】以上に述べたブローバイ還流装置７５の作
用を次に説明する。図３において、燃焼室ＣＣからクラ
ンクケース３６内に洩れたブローバイは、矢印のよう
に、クランクケース３６内からシリンダブロック３３を
通り、ブリーザ通路３３ａの側方のブリーザ室３３ｃに
至る。このブリーザ室３３ｃ内でブローバイに混じった
エンジンオイルが分離し、矢印のように、ブローバイ
だけがブローバイ還流パイプ７１を通り、吸気側である
吸気消音箱４７、吸気マニホルド６１を通り、更に燃焼
室ＣＣに戻って燃焼する。
【００２１】このようにブローバイが流れるのととも
に、吸気消音箱４７内の新気は、のように、新気導入
管７２を通り、ヘッドカバー３５内の動弁室ＶＳを経て
クランクケース３６内に至り、クランクケースベンチレ
ーションが行なわれる。特に、一方向弁を新気導入管７
２途中に配置すれば、積極的なベンチレーション（ＰＣ
Ｖ）が行なわれる。
【００２２】尚、本発明の実施の形態では、ブリーザ室
３３ｃの断面形状を矩形としたが、これに限るものでは
なく、半円形や吸気マニホルド６１外形の内アールに倣
う形状にしたり、シリンダブロック３３と吸気マニホル
ド６１との間のまだ使用していない空間（図３のブリー
ザ室３３ｃの右方）をも含む形状としてもよい。
【００２３】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項１の船外機のエンジンは、シリンダブロッ
クのブリーザ通路の側方にこのブリーザ通路と連通する
開口部を設け、この開口部にチャンバを設け、このチャ
ンバを、連通管を介して吸気消音室に接続したので、チ
ャンバをシリンダ軸方向に配置せずにシリンダブロック
のブリーザ通路の側方に配置したことで、エンジンの軸
方向の長さを小さくすることができ、エンジンをコンパ
クトに構成することができる。
【００２４】請求項２の船外機のエンジンは、シリンダ
ブロックとこのシリンダブロックの側方を通る吸気マニ
ホルドとの間の空間にチャンバを設けたので、シリンダ
ブロックと吸気マニホルドとの間の空間を有効に利用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る船外機の側面図
【図２】本発明に係るバーチカル型多気筒エンジンの縦
断面図
【図３】図２の３−３線断面図
【図４】本発明に係るブリーザ室の側面図
【符号の説明】
１…船外機、３…バーチカル型多気筒エンジン、３３…
シリンダブロック、３３ａ…ブリーザ通路、３３ｂ…開
口部、３３ｃ…チャンバ（ブリーザ室）、３４…シリン
ダヘッド、３６…クランクケース、４７…吸気消音室
（吸気消音箱）、６１…吸気マニホルド、７１…連通管
（ブローバイ還流パイプ）、７２…新気導入管、７５…
ブローバイ還流装置、ＶＳ…動弁室。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 エンジンのシリンダヘッド上の動弁室
    と、クランクケース内を、シリンダブロックに設けたブ
    リーザ通路で連通するようにした船外機において、前記
    シリンダブロックのブリーザ通路の側方にこのブリーザ
    通路と連通する開口部を設け、この開口部にチャンバを
    設け、このチャンバを、連通管を介して吸気消音室に接
    続したことを特徴とする船外機のエンジン。
  2. 【請求項２】 前記シリンダブロックとこのシリンダブ
    ロックの側方を通る吸気マニホルドとの間の空間に前記
    チャンバを設けたことを特徴とする請求項１記載の船外
    機のエンジン。
JP8339670A 1996-12-19 1996-12-19 船外機のエンジン Pending JPH10176517A (ja)

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