JPH10175180A - 脚式移動ロボットの足底接地位置検出装置 - Google Patents

脚式移動ロボットの足底接地位置検出装置

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JPH10175180A
JPH10175180A JP8338341A JP33834196A JPH10175180A JP H10175180 A JPH10175180 A JP H10175180A JP 8338341 A JP8338341 A JP 8338341A JP 33834196 A JP33834196 A JP 33834196A JP H10175180 A JPH10175180 A JP H10175180A
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孝之 河井
Toru Takenaka
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Takashi Matsumoto
隆志 松本
Tadaaki Hasegawa
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    • B62D57/02Vehicles characterised by having other propulsion or other ground- engaging means than wheels or endless track, alone or in addition to wheels or endless track with ground-engaging propulsion means, e.g. walking members
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Abstract

(57)【要約】 【課題】脚式移動ロボットの可動脚の着床あるいは離床
時の足底の接地位置を、床面の汚れによる影響やセンサ
の損傷を排除しつつ、簡単な構成で、しかも簡単な演算
処理で精度よく検出することができる脚式移動ロボット
の足底接地位置検出装置を提供する。 【解決手段】ロボットRの足平部7の上方に力センサ6
を設け、ロボットRが階段Sを昇降するに際して足底7
aに垂直な方向(Z軸方向)の力成分Fz と、前後方向
(X軸方向)の力成分Fx と、左右方向(Y軸方向)の
軸回りのモーメントMy とを検出して、これらの検出値
から足底7aに作用する抗力の中心(床反力中心)の位
置xを逐次求める。力成分Fz の検出値から足底7aの
着床開始時点や離床終了時点を検知し、その検知時点近
傍の時間範囲で求めた位置xから足底7aの着床開始接
地位置や離床終了接地位置を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脚式移動ロボット
に関し、詳しくは、階段の昇降等の移動時における足底
の着床あるいは離床の際の足底の接地位置を検出する装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】二足歩行式ロボット等、脚式移動ロボッ
トにおいては、例えば階段での移動(昇降)、あるいは
凹凸のある箇所での移動に際して、その安定した移動制
御を行うために、可動脚の足底の接地位置(足底の床に
接触している部位の位置)を検出することが望まれ、特
に、足底の着床時における接地位置や離床時における接
地位置を検出することが望まれる。
【0003】すなわち、例えば二足歩行式ロボットが、
ある歩容(歩幅等の歩行形態)で階段を昇る場合におい
て、一方の可動脚が階段面に着床した時の足底の接地位
置が爪先側に偏り過ぎていると、現在の歩容のままで
は、次に他方の可動脚が上側の階段面に着床する際に、
踏み外す虞れがあり、このような場合には、ロボットの
歩容を修正する等(歩幅を大きくする等)の処置を施す
必要がある。同様に、二足歩行式ロボットが階段を降り
る場合において、一方の可動脚が階段面から離床した時
の足底の接地位置が踵側に偏り過ぎていると、現在の歩
容のままでは、その離床した可動脚が次に下側の階段面
に着床する際に、踏み外す虞れがあり、このような場合
にも、ロボットの歩幅を修正する等(歩幅を小さくする
等)の処置を施す必要がある。
【0004】従って、このようなロボットの歩容の修正
等を行うために、足底の着床時における接地位置や離床
時における接地位置を検出することが望まれるのであ
る。
【0005】一方、ロボットの移動時の足底の接地位置
を検出する技術としては、従来、例えば特開平3−18
4781号公報や特開平7−205085号公報に本願
出願人が開示したものが知られている。
【0006】上記特開平3−184781号公報に開示
されたもの(同号公報の第22図〜第25図のもの)で
は、可動脚の足底面に多数の接触センサをマトリクス状
に配置し、それらの接触センサの出力を処理すること
で、足底に作用する荷重分布を把握し、それにより足底
の接地位置を検出するようにしている。
【0007】また、特開平7−205085号公報に開
示されたものでは、ロボットの足の両側に反射式光セン
サを設け、その光センサの出力によりロボットの足底に
接触する階段面のエッジを認識することで、該階段面に
対する足底の接地位置を検出するようにしている。
【0008】しかしながら、前者の技術では、足底面に
接触センサを配置するため、移動時の着床の際等に、足
底面に作用する衝撃によって該接触センサの損傷を生じ
やすい。そして、これを回避するために、該接触センサ
をゴム等の弾性材により被覆した場合には、足底面に作
用する荷重分布を精度よく検出することが困難なものと
なってしまう。また、多数の接触センサを必要とするた
め、それらの接触センサの出力処理が多大な演算処理を
要するものとなってしまう。
【0009】また、後者の技術では、光センサが非接触
のものであるため、その損傷等の虞れは少ないものの、
移動を行う床面の汚れ等の影響を排除するためには、該
床面に適宜、反射テープ(マーカ)を付設しておく必要
があり、このため、コスト的に不利なものとなりやす
い。さらに、このように反射テープを付設しても、該反
射テープの汚れが生じた場合には、精度のよい検出を行
うことが困難なものとなってしまう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる背景に
鑑み、脚式移動ロボットの可動脚の着床あるいは離床時
の足底の接地位置を、床面の汚れによる影響やセンサの
損傷を排除しつつ、簡単な構成で、しかも簡単な演算処
理で精度よく検出することができる脚式移動ロボットの
足底接地位置検出装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の脚式移動ロボッ
トの足底接地位置検出装置はかかる目的を達成するため
に、複数の可動脚の足底の着床・離床を繰り返して移動
する脚式移動ロボットにおいて、前記各可動脚の足底面
から該可動脚の基部側に離間した所定の部位に、少なく
とも前記足底面に垂直な方向に作用する垂直力と、前記
足底面の所定の基準点を通る該足底の左右方向の軸回り
のモーメントとを検出するための力センサを設け、該力
センサの出力から検出される前記垂直力に基づき、各可
動脚の足底の着床又は離床を検知し、その検知時点又は
その近傍の時間範囲において前記力センサの出力から検
出される前記垂直力及びモーメントから該足底の着床開
始接地位置又は離床終了接地位置を求めることを特徴と
するものである。
【0012】かかる本発明において、前記各可動脚が離
床応対から着床する際には、該可動脚の足底が急に床か
ら抗力を受け、また、該可動脚が着床状態から離床する
際には、該可動脚の足底が床から受ける抗力が急に解除
されるので、前記足底面に垂直な方向に作用する垂直力
に基づいて、各可動脚の足底の着床や離床を検知するこ
とができる。一方、本願発明者等の知見によれば、この
着床あるいは離床の際において、足底面に適当な基準点
を設定したとき、その基準点から足底の床に接触してい
る部位(足底が床から受ける抗力の中心部)までの距離
は、前記力センサの出力から検出される前記垂直力及び
モーメントとの間に所定の相関関係を有する。従って、
足底の着床あるいは離床の検知時点又はその近傍の時間
範囲において前記力センサの出力から検出される前記垂
直力及びモーメントによって、該足底の着床開始接地位
置又は離床終了接地位置を求めることができる。
【0013】この場合、かかる本発明では力センサによ
る検出値を用いて足底の着床開始接地位置又は離床終了
接地位置を求めるので、床面の汚れの影響を受けること
はなく、また、該力センサは、足底面から離間して設け
られて、床面に直接的に接触することはなく、着床時等
に該力センサが損傷してしまうようなことはない。さら
に、足底の着床開始接地位置又は離床終了接地位置を求
めるに際しては、前記垂直力及びモーメントが検出でき
ればよいので、簡単な演算処理で足底の着床開始接地位
置又は離床終了接地位置を求めることができ、また、該
力センサは例えば周知の6軸力センサを用いて簡単に構
成することができる。
【0014】従って、本発明によれば、脚式移動ロボッ
トの可動脚の着床あるいは離床時の足底の接地位置を、
床面の汚れによる影響やセンサの損傷を排除しつつ、簡
単な構成で、しかも簡単な演算処理で検出することがで
きる。
【0015】かかる本発明では、前記垂直力があらかじ
め定めた所定値以上に上昇した時、前記足底の着床を検
知し、また、前記垂直力があらかじめ定めた所定値以下
に下降した時、前記足底の離床を検知することで、足底
の着床や離床を簡単に検知することができる。
【0016】また、本発明では、前記力センサの出力か
ら検出される前記垂直力及びモーメントから前記足底に
床から作用する抗力の中心位置を時々刻々求め、前記足
底の着床又は離床の検知時点又はその近傍の時間範囲に
おいて求められた前記中心位置により前記足底の着床開
始接地位置又は離床終了接地位置を求める。
【0017】すなわち、足底の着床あるいは離床の際に
足底の床に接触している部位は足底に床から作用する抗
力の中心位置であり、この中心位置を前記垂直力及びモ
ーメントから時々刻々求めておくことで、前記着床や離
床の検知時点又はその近傍の時間範囲において求められ
た前記中心位置により前記足底の着床開始接地位置又は
離床終了接地位置を直ちに把握することができる。
【0018】この場合、前記着床や離床の検知時点にお
ける前記中心位置をそのまま足底の着床開始接地位置又
は離床終了接地位置として求めてもよいが、前記着床の
検知時点から所定時間後までに求められた前記中心位置
の時系列データに基づき前記足底の着床開始接地位置を
求め、また、前記離床の検知時点から所定時間前までに
求められた前記中心位置の時系列データに基づき前記足
底の離床終了接地位置を求めることが好ましい。
【0019】すなわち、着床や離床の瞬間における前記
力センサの検出値はばらつきを生じやすく、ひいては、
その検出値から求められる前記中心位置もばらつきを生
じやすい。従って、着床に際しては、その検知時点から
所定時間後までの前記中心位置の時系列データを用いて
前記着床開始接地位置を求め、また、離床に際しては、
その検知時点から所定時間前までの前記中心位置の時系
列データを用いて前記着床開始接地位置を求めること
で、該着床開始接地位置や離床終了接地位置を、前記力
センサの不自然な検出値を排除しつつ統計的に精度よく
求めることができる。
【0020】このように前記中心位置の時系列データを
用いて着床開始接地位置や離床終了接地位置を求める場
合、本願発明者等の知見によれば、前記中心位置の時系
列データの平均値に、該時系列データの分散の平方根、
又は該平方根とあらかじめ定めた所定の補正係数との積
を加えたものを前記足底の着床開始接地位置や前記足底
の着床開始接地位置として求めることで、求められる着
床開始接地位置や離床終了接地位置の精度を特に高める
ことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態を図1乃
至図6を参照して説明する。
【0022】まず、図1乃至図3を参照して、本実施形
態の足底接地位置検出装置を備えた脚式移動ロボットの
概要構成を説明する。図1は本実施形態におけるロボッ
トが例えば階段を昇っている様子を示す模式的説明図、
図2は該ロボットが階段を降りている様子を示す模式的
説明図、図3は図1の部分拡大図である。
【0023】本実施形態ではロボットRは二足歩行型の
ものであり、胴体1下部の腰関節2から二本の可動脚3
が延設されている。各可動脚3はいずれも同一構造を有
しており、その中間部と下部とにそれぞれ膝関節4及び
足首関節5を備えている。そして、足首関節5の下方に
6軸力センサ6を介して大略平板状の足平部7が取着さ
れ、この足平部7の足底7aにはゴム等の弾性材8(図
3参照)が固着されている。
【0024】尚、各関節2,4,5の屈曲あるいは揺動
動作は図示しないモータ等のアクチュエータにより行わ
れるようになっている。
【0025】図3を参照して、前記6軸力センサ6は、
周知の構造のものであり、足首関節5と足平部7との間
で足底7aから足首関節5側に所定間隔hを存する箇所
に、足平部7と一体的に動くように設けられている。そ
して、該6軸力センサ6は、ロボットRの移動(歩行)
に際して、足平部7が床(階段面Ss や階段Sのエッジ
Se )から受ける抗力F(床反力)によって該6軸力セ
ンサ6に作用する力の3軸(3本の空間直交座標軸)方
向の力成分及びその力による6軸力センサ6の検出基準
点Qにおける各軸回りのモーメントを検出し、その検出
値に応じた信号を出力する。尚、ここで6軸力センサ6
の検出基準点Qはセンサ固有の点であり、該センサ6は
この点Qに作用する力とモーメントとを検出する。
【0026】すなわち、例えば図3に示すように6軸力
センサ6上に、足平部7の前後方向(長手方向)をX
軸、足平部7の左右方向(幅方向。図3では紙面に垂直
な方向)をY軸(図示せず)、足平部7の足底7aに垂
直な方向をZ軸とする空間直交座標軸を設定したとき、
6軸力センサ6は、前記抗力Fによって該6軸力センサ
6に作用する力の各軸X,Y,Z方向の力成分Fx ,F
y , Fz (図3ではFx,Fz のみを図示している)と
各軸X,Y,Z回りに生じるモーメントMx ,My , M
z (図3ではMy のみを図示している)に応じた信号を
出力する。尚、Z軸は6軸力センサ6の検出基準点Qを
通るように設定されている。
【0027】一方、図4のブロック図を参照して、ロボ
ットRは、その歩行制御を行うためにマイクロコンピュ
ータにより構成されたコントローラ9を搭載しており、
このコントローラ9は、その機能的構成として、ロボッ
トRを歩行させる際の歩幅や足運びの仕方等の歩行形態
を規定する各可動脚3の目標歩容を生成してその目標歩
容に対応した前記各関節2,4,5の目標関節角(各関
節2,4,5の曲げ角度の目標値)を算出する目標歩容
生成部10と、その目標関節角に従って、各関節2,
4,5を図示しないアクチュエータを介して駆動・制御
する関節制御部11と、ロボットRが階段Sを昇降する
場合に、各可動脚3の足平部7が着床する際の足底7a
の着床開始接地位置(着床時に階段Sの階段面Ss やエ
ッジSe に最初に接触する足底7aの部位の位置)や足
平部7が離床する際の足底7aの離床終了位置(離床時
に階段Sの階段面Ss やエッジSe から最後に離間する
足底7aの部位の位置)を求める接地位置検出処理部1
2とを各可動脚3毎に備えている。
【0028】前記目標歩容生成部10は、基本的には、
人が歩行する場合と同様に、各可動脚3の足平部7の踵
側から着床を開始して、さらに、足平部7の爪先側まで
足底7aを着床させ、続いて、足平部7の踵側から離床
を開始して、最後に足平部7の爪先側を離床させるよう
に目標歩容を生成する(図1及び図2参照)。また、目
標歩容生成部10は、ロボットRが階段Sを昇る場合に
は、図1に示すように足平部7の踵側を階段Sのエッジ
Se から若干はみださせ、また、階段Sを降りる場合に
は、図2に示すように足平部7の爪先側を階段Sのエッ
ジSe から多少はみださせるように目標歩容を生成す
る。従って、該目標歩容は、階段Sの上りでは、足底7
aの着床開始時に足底7aが階段SのエッジSe に線接
触し、また、階段Sの下りでは、足底7aの離床終了時
に足底7aがエッジSe に線接触すように生成される。
【0029】また、接地位置検出処理部12は、各可動
脚3の6軸力センサ6から得られる6種類の検出値Fx
,Fy , Fz ,Mx ,My , Mz のうち、前記X軸及
びZ軸方向の力成分Fx ,Fz 及びY軸回りのモーメン
トMy から、足平部7の足底7aが床(階段Sの階段面
Ss やエッジSe )から受ける抗力の中心位置(以下、
床反力中心という)を所定の演算式により逐次(時々刻
々)算出する床反力中心算出部13と、この床反力中心
と6軸力センサ6から得られる前記Z軸方向の力成分F
z とに基づき、足底7aの前記着床開始接地位置や離床
終了接地位置を推定する接地位置推定部14とにより構
成されている。
【0030】ここで、上記床反力中心算出部13及び接
地位置推定部14を説明する前に、本発明による着床開
始接地位置や離床終了接地位置の検出を行う原理につい
て説明しておく。
【0031】図3を参照して、ロボットRが例えば階段
Sを昇る場合において、可動脚3の足平部7の足底7a
が、前述のような歩容によって階段SのエッジSe から
階段面Ss への着床を開始したとき、その着床開始時に
足底7aが階段Sから受ける床反力F(抗力)の中心、
すなわち床反力中心は、該足底7aのエッジSe との接
触位置であり、この接触位置は前記着床開始接地位置で
ある。同様に、ロボットRが例えば階段Sを降る場合に
おいて、足底7aの離床終了時における階段Sから足底
7aへの床反力中心は、該足底7aのエッジSe との接
触位置であり、この接触位置は前記離床終了接地位置で
ある(図2参照)。従って、足底7aの着床開始時や離
床終了時の足底7aへの床反力中心の位置により、足底
7aの着床開始接地位置や離床終了接地位置が判ること
となる。
【0032】一方、例えば図3の着床開始状態におい
て、足底7a面上に、該足底7a面がこれに垂直な前記
Z軸と交差する点(6軸力センサ6の検出基準点Qの直
下の点)を基準点Pとして設定し、この基準点Pを通っ
て前記Y軸に平行な軸(基準点Pを通って図3の紙面に
垂直な軸)回りのモーメントをM'yとすると、このモー
メントM'yは、6軸センサ6により検出されるX軸方向
の力成分Fx と、Y軸回りのモーメントMy と、足底7
a面から6軸力センサ6の検出基準点Qまでの間隔h
(所定値)とを用いて、次式(1)により表される。
【0033】 M'y=My +Fx ・h ……(1) 尚、ここでは、X軸方向の力成分Fx の正方向は、X軸
の矢印向きの方向(可動脚3の前方向き)であり、図3
ではFx <0である。また、モーメントM'y,My の正
方向は図3の矢印の向きである。
【0034】さらに、上記基準点P回りのモーメント
M'yは、6軸センサ6により検出されるZ軸方向の力成
分Fz 、すなわち、床反力FのZ軸方向成分Fz と、基
準点Pから足底7aの床反力中心までの距離x(床反力
中心のX軸座標。図3ではx<0)とを用いて、次式
(2)により表される。
【0035】 M'y=−Fz ・x ……(2) 尚、ここでは力成分Fz の正方向は、Z軸の矢印向きの
方向(上向き)である。
【0036】そして、上記式(1),(2)から、次式
(3)が得られる。
【0037】 x=−M'y/Fz =−(My +Fx ・h)/Fz ……(3) 尚、詳細な説明は省略するが、この式(3)は、階段S
の下りにおける足底7aの離床終了時の床反力中心につ
いても同様に得られる。
【0038】従って、階段Sの上りにおける足底7aの
着床開始時の床反力中心の位置や階段Sの下りにおける
足底7aの離床終了時の床反力中心の位置が、それらの
時点で6軸力センサ6により検出されるX軸及びZ軸方
向の力成分Fx ,Fz とY軸回りのモーメントMy とを
用いた式(3)により、基準点PからのX軸方向の距離
x(床反力中心のX軸座標。以下、これを床反力中心の
位置xと称する)として求めることができる。そして、
このとき、6軸力センサ6の検出値にノイズ成分等が含
まれていなければ、足底7aの着床開始時や離床終了時
に式(3)により求められる床反力中心の位置は、それ
ぞれ足底7aの前記着床開始接地位置及び離床終了接地
位置を示すものとなり、これにより該着床開始接地位置
及び離床終了接地位置を検出することができることとな
る。
【0039】尚、前記着床開始接地位置及び離床終了接
地位置は、それぞれ着床開始時及び離床終了時における
足底7aの基準点Pに対する階段SのエッジSe の位置
を示すものとなる。
【0040】以上のことを前提として、前記床反力中心
算出部13は、6軸力センサ6から逐次得られるX軸及
びZ軸方向の力成分Fx ,Fz 及びY軸回りのモーメン
トMy から前記式(3)により、床反力中心の位置xを
時々刻々求める。あるいは換言すれば、力成分Fx とモ
ーメントMy とから式(1)によりモーメントM'yを求
めて、このM'yと力成分Fz とから式(3)により床反
力中心の位置xを時々刻々求める。
【0041】尚、6軸力センサ6の検出基準点Qを足底
7aの基準点P又はその近傍に設定しておくことも可能
であり、この場合には検出基準点Qから足底7aまでの
間隔hが「0」となって、式(3)の「Fx ・h」の項
が無視でき、式(1)でM'y=My となるので、式
(3)の代わりに次式(4)を用いて床反力中心の位置
xを求めてもよい。
【0042】x=−My /Fz ……(4) この場合には、X軸方向の力成分Fx は不要である。
【0043】また、接地位置推定部14は、6軸力セン
サ6から逐次得られるZ軸方向の力成分Fz に基づき、
階段Sの昇降時の足底7aの着床開始時点や離床終了時
点を検知し(これについては後述する)、その検知時点
で床反力中心算出部13により算出された床反力中心の
位置xを前記着床開始接地位置や離床終了接地位置とし
て推定する。
【0044】次に本実施形態におけるロボットRの歩行
時の作動、特に、階段Sを昇降する場合の作動を図5及
び図6のフローチャートを参照して説明する。
【0045】コントローラ9は、ロボットRの歩行に際
して、図5に示すようなメインルーチン処理を所定のサ
イクルタイム毎に行う。
【0046】すなわち、コントローラ9は、前記目標歩
容生成部10により、前述の如くロボットRの各可動脚
3の目標歩容を生成して、その目標歩容に対応した各関
節2,4,5の目標関節角を算出する(STEP1)。
【0047】次いで、接地位置検出処理部12により各
可動脚3の足底7aの前記着床開始接地位置や離床終了
接地位置を検出するための接地位置検出サブルーチンを
処理する(STEP2)。
【0048】この接地位置検出サブルーチンは、図6の
フローチャートに示すように行われる。
【0049】すなわち、接地位置検出処理部12は、床
反力中心算出部13により、各可動脚3について、各可
動脚3の6軸力センサ6により今現在検出された前記X
軸方向の力成分Fx と、Z軸方向の力成分Fz (垂直
力)と、Y軸回りのモーメントMy とを用いて、前記
(3)式により床反力中心の位置xを算出する(STE
P6−1)。あるいは、6軸力センサ6の検出基準点Q
を足底7aに設定した場合には、Z軸方向の力成分Fz
(垂直力)と、Y軸回りのモーメントMy とを用いて、
前記(4)式により床反力中心の位置xを算出する。
【0050】次いで、接地位置検出処理部12は、前記
目標歩容生成部10から与えられる目標歩容によって、
今現在の各可動脚3の足平部7が着床を開始しようとし
ている動作段階にあるか、あるいは、該足平部7の離床
を終了しようとしている動作段階にあるかを判断し(S
TEP6−2)、この判断で上記の動作段階でない場合
には、図5のメインルーチンに復帰する。
【0051】一方、STEP6−2の判断で、上記の動
作段階にある場合には、次に、接地位置検出処理部12
は、例えば前記目標歩容によって、ロボットRが階段S
を昇る状態であるか階段Sを降りる状態であるかを判断
し(STEP6−3)、いずれの状態でもない場合(例
えば平地を歩行している場合)には、図5のメインルー
チンに復帰する。
【0052】そして、STEP6−3の判断で階段Sを
昇る状態である場合には、着床しようとしている動作段
階の可動脚3(以下、ここでは着床側可動脚3という)
に対応する接地位置検出処理部12は、図示しない時刻
タイマによって把握される現在時刻が前記目標歩容によ
って定まる該着床側可動脚3の着床予定時刻の近傍にあ
り、且つ、前回のサイクルタイムで該着床側可動脚3の
6軸力センサ6により検出されたZ軸方向の力成分Fz
(i-1)(iは今回のサイクルタイムの番数を示す)が、
足平部7の着床開始時に生じるZ軸方向の力成分Fz と
してあらかじめ定めた設定値Fz1よりも小さく、且つ、
前回のサイクルタイムで該着床側可動脚3の6軸力セン
サ6により検出されたZ軸方向の力成分Fz(i)が上記設
定値Fz1以上であるか、これらの条件が満たされないか
により、着床側可動脚3の足平部7が着床を開始したか
否かを前記接地位置推定部14により判断する(STE
P6−4。着床開始時点の検知)。そして、この判断で
上記の条件が満たされない場合(未着床状態)には、図
5のメインルーチンに復帰し、また、上記の条件が満た
された場合(着床開始状態)には、接地位置推定部14
は前記STEP6−1で着床側可動脚3について算出さ
れた床反力中心の位置xを足底7aの着床開始接地位置
(着床開始時における足底7aに対する階段Sのエッジ
Se の位置)として目標歩容生成部10に出力し(ST
EP6−5)、その後、メインルーチンに復帰する。
【0053】この場合、着床側可動脚3の足平部7が未
着床状態から着床を開始したとき、足平部7の足底7a
に抗力Fが付与されていない状態から急に抗力Fを付与
されるため、前記STEP6−4の判断で、Fz(i-1)<
Fz1、且つFz(i)≧Fz1の条件が満たされることで、基
本的には足平部7が着床を開始したと判断することがで
きる。但し、着床に際して、足平部7が何らかの異物等
に接触して、Fz(i-1)<Fz1、且つFz(i)≧Fz1の条件
が満たされてしまうことも考えられ、このため、本実施
形態ではこの条件に加えて、さらに現在時刻が着床予定
時刻の近傍であるか否かの条件を加味することで、足平
部7の着床開始時点の検知をより確実なものとしてい
る。
【0054】また、前記STEP6−3の判断で、階段
Sを降りる状態である場合には、離床しようとしている
可動脚3(以下、ここでは離床側可動脚3という)に対
応する接地位置検出処理部12は、前記STEP6−4
の判断と同様に、現在時刻が前記目標歩容によって定ま
る該離床側可動脚3の離床予定時刻の近傍にあり、且
つ、前回のサイクルタイムで該離床側可動脚3の6軸力
センサ6により検出されたZ軸方向の力成分Fz(i-1)
が、足平部7の離床終了時に生じるZ軸方向の力成分F
z としてあらかじめ定めた設定値Fz2よりも大きく、且
つ、今回のサイクルタイムで該離床側可動脚3の6軸力
センサ6により検出されたZ軸方向の力成分Fz(i)が上
記設定値Fz2以下であるか、これらの条件が満たされな
いかにより、離床側可動脚3の足平部7が離床を終了し
たか否かを前記接地位置推定部14により判断する(S
TEP6−6。離床終了時点の検知)。そして、この判
断で上記の条件が満たされない場合(離床未終了状態)
には、図5のメインルーチンに復帰し、また、上記の条
件が満たされた場合(離床終了状態)には、接地位置推
定部14は前記STEP6−1で離床側可動脚3につい
て算出された床反力中心の位置xを足底7aの離床終了
接地位置(離床終了時における足底7aに対する階段S
のエッジSe の位置)として目標歩容生成部10に出力
し(STEP6−7)、その後、メインルーチンに復帰
する。
【0055】この場合、離床側可動脚3の足平部7が離
床未終了状態から離床を終了したとき、足平部7の足底
7aに比較的大きな抗力Fが付与されていない状態から
抗力Fが急減するため、前記STEP6−5の判断で、
Fz(i-1)>Fz1、且つFz(i)≦Fz1の条件が満たされる
ことで、基本的には足平部7が離床を終了したと判断す
ることができる。そして、本実施形態ではこの条件に加
えて、さらに現在時刻が離床予定時刻の近傍であるか否
かの条件を加味することで、足平部7の離床終了時点の
検知をより確実なものとしている。
【0056】次に図5に戻って、前述のような接地位置
検出処理部12による接地位置検出サブルーチンの処理
(STEP2)が行われた後、コントローラ9は次回の
サイクルタイム以後に目標歩容生成部10により生成さ
れる各可動脚3の目標歩容を規定する歩幅等のパラメー
タを、前記接地位置検出部12により前述の如く得られ
た着床開始接地位置や離床終了接地位置に基づき適宜修
正する(STEP3)。
【0057】具体的には、例えば階段Sを昇る場合にお
いて、着床開始接地位置が前記着床側可動脚3の足平部
7の踵側よりも爪先側に偏っている場合には、該着床側
可動脚3と異なる他方の可動脚3を次に離床・着床する
に際して、該他方の可動脚の歩幅を若干大きくするよう
にパラメータを修正する。また、例えば着床開始接地位
置が前記着床側可動脚3の足平部7の踵の先端(足平部
7の後端)である場合、すなわち、該着床側可動脚3が
階段Sの階段面Ss 内(エッジSe を除く)で着床を開
始した場合には、次に離床・着床する上記他方の可動脚
の歩幅を小さくするようにパラメータを修正する。
【0058】さらに、階段Sを降りる場合にあっては、
離床終了接地位置が前記離床側可動脚3の足平部7の爪
先側よりも踵側に偏っている場合には、該離床側可動脚
3を次に着床するに際しての歩幅を若干小さくするよう
にパラメータを修正し、逆に、離床終了接地位置が前記
離床側可動脚3の足平部7の爪先部である場合、すなわ
ち、該離床側可動脚3が階段Sの階段面Ss 内(エッジ
Se を除く)で離床した場合には、該離床側可動脚3を
次に着床するに際しての歩幅を大きくするようにパラメ
ータを修正する。
【0059】そして、コントローラ9はこのような修正
を適宜行った後、目標歩容生成部10により算出された
各関節2,4,5の目標関節角に従って、前記関節制御
部11により各関節2,4,5を図示しないアクチュエ
ータを介して駆動する(STEP4)。
【0060】以上のようなロボットRの歩行制御によ
り、階段Sを昇る際の歩容や、階段Sを降りる際の歩容
が足底7aの着床開始接地位置や離床終了接地位置に応
じて適宜修正されるので、ロボットRによる階段Sの昇
降を、該ロボットRが階段Sを踏み外したりすることな
く安定して行うことができる。そして、このような歩行
制御のための着床開始接地位置や離床終了接地位置は6
軸力センサ6からの検出値Fx,Fz,My (検出値Fx,M
y から得られるモーメントM'yと検出値Fz )、あるい
は検出値Fz,My (6軸力センサ6の検出基準点Qを足
底7aに設定した場合)により簡単な演算処理で求める
ことができる。また、6軸力センサ6は、足平部7の上
方に配置されて床に接触することがないため、該センサ
6の損傷を生じることなく耐久性を高めることができ
る。
【0061】尚、本実施形態では、床反力中心の位置x
を逐次求めておくようにしたが、Z軸方向の力成分Fz
により把握される着床開始時点や離床終了時点で6軸力
センサ6の検出値から前記式(3)により床反力中心の
位置xを求め、これをそのまま足底7aの着床開始接地
位置や離床終了接地位置として推定するようにしてもよ
い。
【0062】次に、本発明の第2の実施形態を図7乃至
図15を参照して説明する。尚、本実施形態における脚
式移動ロボットは前記第1の実施形態のものと同一の二
足歩行型のものであるので、該ロボットの構成について
は、前記図1乃至図3の参照符号を用いて説明を省略す
る。
【0063】図7のブロック図を参照して、本実施形態
では、ロボットRには、第1の実施形態と同様にコント
ローラ9が搭載され、このコントローラ9には、図4に
示したものと同一の目標歩容生成部10及び関節制御部
11を各可動脚3毎に具備すると共に、前述の接地位置
検出処理部12と同様の機能を担う接地位置検出処理部
15も備えられている。
【0064】この接地位置検出処理部15は、第1の実
施形態と同様に各可動脚3の6軸力センサ6の検出値F
x,Fz,My から前記式(3)により床反力中心の位置x
を所定のサイクルタイム毎に求める反力中心算出部13
を備える一方、この算出された床反力中心の位置xのデ
ータを所定数N個分、時系列的に記憶保持するバッファ
テーブル16(本実施形態ではリングバッファ)と、6
軸力センサ6のZ軸方向の力成分の検出値Fz に基づ
き、各可動脚3の足平部7の足底7aの着床や離床の検
知(着床開始時点や離床開始時点の検知)を行う着床/
離床判別部17と、この着床/離床判別部17による足
底7aの着床や離床の検知に基づき、反力中心算出部1
3により算出された床反力中心の位置xのデータのバッ
ファテーブル16への書き込みを該バッファテーブル1
6に指示するテーブル書き込み指令部16aと、該バッ
ファテーブル16に最終的に書き込まれたN個の床反力
中心の位置xのデータから足底7aの前記着床開始接地
位置や離床終了接地位置を推定する接地位置推定部18
とを備えている。
【0065】次に、本実施形態におけるロボットRの歩
行時の作動、特に、階段Sを昇降する場合の作動を、前
記接地位置検出処理部15の各部の詳細と併せて図8乃
至図10のフローチャート、並びに図11乃至図15の
説明図を参照して説明する。
【0066】本実施形態では、コントローラ9は、ロボ
ットRの歩行に際して、前記第1の実施形態と同様に、
前記図5に示すようなメインルーチン処理を所定のサイ
クルタイム毎に行う。そして、この場合、同図5のST
EP2の接地位置検出サブルーチン処理において、コン
トローラ9の接地位置検出処理部15が次のように着床
開始接地位置や離床終了接地位置を求める。
【0067】すなわち、図8を参照して、接地位置検出
処理部15は、図5のSTEP2のサブルーチン処理に
おいて、まず、前記第1の実施形態と同様に、床反力中
心算出部13により、各可動脚3について、各可動脚3
の6軸力センサ6による今現在の検出値Fx,Fz,My を
用いて、前記(3)式により床反力中心の位置xを算出
する(STEP8−1)。あるいは、6軸力センサ6の
検出基準点Qを足底7aに設定した場合には、Z軸方向
の力成分Fz (垂直力)と、Y軸回りのモーメントMy
とを用いて、前記(4)式により床反力中心の位置xを
算出する。
【0068】次いで、接地位置検出処理部15は、例え
ば前記目標歩容生成部10から与えられる目標歩容によ
って、各可動脚3の足平部7が着床をしようとする動作
の開始状態にあるか否か(例えば該足平部7が最も上昇
している状態にあるか否か)を判断し(STEP8−
2)、この判断で上記の状態でない場合には、次のST
EP8−4に進み、上記の状態である場合には、前記バ
ッファテーブル16のデータの書き込みエリアの番地を
示すカウンタの値CNT を「0」に設定した後(STEP
8−3)、STEP8−4に進む。
【0069】STEP8−4では、足平部7が着床しよ
うとする動作を開始した着床側可動脚3に対応する接地
位置検出処理部15が、前記第1の実施形態と同様にロ
ボットRが階段Sを昇る状態であるか階段Sを降りる状
態であるかを判断し、いずれの状態でもない場合(例え
ば平地を歩行している場合)には、図5のメインルーチ
ンに復帰する。
【0070】そして、STEP8−4の判断で階段Sを
昇る状態である場合には、着床側可動脚可動脚3に対応
する接地位置検出処理部15は、現在時刻が前記目標歩
容によって定まる該可動脚3の着床予定時刻の近傍にあ
り、且つ、今回のサイクルタイムで該可動脚3の6軸力
センサ6により検出されたZ軸方向の力成分Fz(i)があ
らかじめ定めた設定値Fz1よりも大きいか、これらの条
件が満たされないかにより、該可動脚3の足平部7が着
床を開始したか否かを前記着床/離床判別部17により
判断する(STEP8−5。着床開始時点の検知)。そ
して、この判断で上記の条件が満たされない場合(未着
床状態)には、図5のメインルーチンに復帰し、また、
上記の条件が満たされた場合(着床開始状態)には、こ
の着床/離床判別部17による着床開始の検知に応じて
前記テーブル書き込み指令部16aにより、今現在の前
記カウンタの値CNT により示される番地CNT の書き込み
エリアへのデータの書き込みを前記バッファテーブル1
6に指令し、このとき、該バッファテーブル16の番地
CNT の書き込みエリアに、前記床反力中心算出部13に
より算出された今現在の床反力中心の位置xが書き込ま
れる(STEP8−6)。
【0071】さらに、この後、接地位置検出処理部15
はカウンタの値CNT を「1」だけ増加させた後(STE
P8−7)、カウンタの値CNT が所定数Nに達したか否
かを判断し(STEP8−8)、CNT <Nである場合に
は、図5のメインルーチンに復帰する。
【0072】以上のような処理によって、ロボットRが
階段Sを昇る際には、各可動脚3に対応する接地位置検
出処理部15のバッファテーブル16には、前記着床/
離床判別部17により可動脚3の着床が検知された時点
から前記サイクルタイム毎に、バッファテーブル16の
0番地の書き込みエリアからN−1番地の書き込みエリ
アまで、N個の床反力中心の位置xのデータが時系列的
に記憶される。換言すれば、可動脚3の着床が検知され
た時点から(サイクルタイム×N)の経過時間までのサ
イクルタイム毎の床反力中心の位置xのデータが時系列
的に記憶される。
【0073】そして、このようにしてバッファテーブル
16にN個のデータが書き込まれ、前記STEP8−8
の判断でCNT =Nとなると、次に、接地位置検出処理部
15は、前記接地位置推定部18により、テーブルデー
タの処理サブルーチンを実行して(STEP8−9)、
バッファテーブル16に最終的に書き込まれたN個の床
反力中心の位置xのデータから足底7aの着床開始接地
位置を推定する。尚、このSTEP8−9のサブルーチ
ン処理については後述する。一方、STEP8−4の判
断で階段Sを降りる状態である場合には、着床側可動脚
可動脚3に対応する接地位置検出処理部15は、前記S
TEP8−5の判断処理と全く同じ条件判断にて、該可
動脚3の足平部7が着床を開始したか否かを前記着床/
離床判別部17により判断する(STEP8−10)。
そして、この判断で着床開始が検知さない場合には、図
5のメインルーチンに復帰し、また、着床開始が検知さ
れた場合には、前記STEP8−6と同様に、テーブル
書き込み指令部16aにより、今現在の前記カウンタの
値CNT により示される番地CNTの書き込みエリアへのデ
ータの書き込みを前記バッファテーブル16に指令し
て、該バッファテーブル16の番地CNT の書き込みエリ
アに、前記床反力中心算出部13により算出された今現
在の床反力中心の位置xを書き込む(STEP8−1
1)。
【0074】さらに、この後、接地位置検出処理部15
はカウンタの値CNT を「1」だけ増加させた後(STE
P8−12)、カウンタの値CNT が所定数Nに達したか
否かを判断し(STEP8−13)、CNT <Nである場
合には、図5のメインルーチンに復帰する。そして、S
TEP8−13でCNT =Nとなると、次に、接地位置検
出処理部15はカウンタの値CNT を「0」にリセットし
た後(STEP8−14)、前記着床/離床判別部17
により、今回のサイクルタイムで該可動脚3の6軸力セ
ンサ6により検出されたZ軸方向の力成分Fz(i)があら
かじめ定めた設定値Fz2よりも小さいか否かにより、足
底7aの離床終了を検知し(STEP8−15)、この
とき、Fz(i)≧Fz2であるとき(離床未終了状態)に
は、メインルーチンに復帰する。
【0075】以上のような処理によって、ロボットRが
階段Sを降りる際には、各可動脚3に対応する接地位置
検出処理部15のバッファテーブル16には、前記着床
/離床判別部17により可動脚3の着床が検知された時
点から前記サイクルタイム毎に、バッファテーブル16
の0番地の書き込みエリアからN−1番地の書き込みエ
リアまで、床反力中心の位置xのデータが循環的に更新
されつつ書き込まれていき、最終的には、着床/離床判
別部17により足底7aの離床終了(Fz(i)<Fz2)が
検知された時点で、その時点から(サイクルタイム×
N)の時間前までのN個の床反力中心の位置xのデータ
がバッファテーブル16に時系列的に記憶される。
【0076】そして、このようにして足底7aの離床終
了の検知時点から(サイクルタイム×N)の時間前まで
のN個の床反力中心の位置xのデータが最終的にバッフ
ァテーブル16に記憶され、前記STEP8−15でF
z(i)<Fz2となると、次に、接地位置検出処理部15
は、前記接地位置推定部18により、テーブルデータの
処理サブルーチンを実行して(STEP8−16)、バ
ッファテーブル16に最終的に書き込まれたN個の床反
力中心の位置xのデータから足底7aの離床終了接地位
置を推定する。尚、このSTEP8−16のサブルーチ
ン処理については後述する。
【0077】ここで、前記STEP8−9及び8−16
のサブルーチン処理を説明する前に、バッファテーブル
16に書き込まれる床反力中心の位置xのデータについ
て説明しておく。
【0078】階段SをロボットRが昇る場合において、
各可動脚3の足平部7は図11に示すように着床開始時
から離床終了時まで階段Sの階段面Ss やエッジSe に
接触し、このとき、足平部7の足底7aが受ける実際の
床反力FのZ軸方向の成分Fz は、図12の下段に示す
ように時間的に変化し、また、実際の床反力中心の位置
xは図12の上段に示すように変化する。
【0079】同様に、階段SをロボットRが昇る場合に
おいて、各可動脚3の足平部7は図13に示すように着
床開始時から離床終了時まで階段Sの階段面Ss やエッ
ジSe に接触し、このとき、足平部7の足底7aが受け
る実際の床反力FのZ軸方向の成分Fz は、図14の下
段に示すように時間的に変化し、また、実際の床反力中
心の位置xは図14の上段に示すように変化する。
【0080】尚、これらの図11及び図13のtut,t
ulは、それぞれ実際に着床が開始した瞬間の時刻及び実
際に離床が終了する瞬間の時刻、xu1,xu2はそれらの
時刻tut,tulにおける実際の床反力中心の位置x(実
際の着床開始接地位置及び離床終了接地位置)である。
同様に、図13及び図14のtdt,tdlは、それぞれ実
際に着床が開始した瞬間の時刻及び実際に離床が終了す
る瞬間の時刻、xd1,xd2はそれらの時刻tdt,tdlに
おける床反力中心の位置x(実際の着床開始接地位置及
び離床終了接地位置)である。
【0081】また、図12及び図14において、tonは
前記バッファテーブル16に最終的に書き込まれたデー
タ(床反力中心算出部13により算出された床反力中心
の位置データ)の書き込み開始時刻、t0ff は該データ
の書き込み終了時刻であり、この書き込み開始時刻ton
から書き込み終了時刻t0ff までのデータ取り込み期間
T(サイクルタム×N)でバッファテーブル16に書き
込まれたN個のデータが最終的に該バッファテーブル1
6に保持される。尚、階段Sを昇る場合(図12)の書
き込み開始時刻tonは、6軸力センサ6により検出され
るFz がFz >Fz1となって、前記着床/離床判別部1
7により着床開始が検知された時刻であり、階段Sを降
りる場合(図14)の書き込み終了時刻t0ff は、6軸
力センサ6により検出されるFz がFz <Fz2となっ
て、前記着床/離床判別部17により離床終了が検知さ
れた時刻である。
【0082】ここで、6軸力センサ6の検出値から前記
床反力中心算出部13により算出される床反力中心の位
置xが高精度で、実際の床反力中心の位置に合致すると
仮定した場合には、例えば階段Sの昇り歩行において、
前記着床/離床判別部17により着床開始が検知された
時刻(図12の書き込み開始時刻ton)で床反力中心算
出部13により算出される床反力中心の位置xは精度よ
く実際の着床開始接地位置xu1に合致し、また、階段S
の降り歩行において、前記着床/離床判別部17により
離床終了が検知された時刻(図14の書き込み終了時刻
toff )で床反力中心算出部13により算出される床反
力中心の位置xは精度よく実際の離床終了接地位置xd2
に合致する。前述の第1の実施形態は、このような前提
の基で、着床開始接地位置や離床終了接地位置を求めた
ものである。
【0083】しかるに、実際には、6軸力センサ6の検
出値に含まれるノイズ成分や、演算誤差、あるいは足平
部7の撓み等に起因して、前記床反力中心算出部13に
より算出される床反力中心の位置xは、実際の床反力中
心の位置に対して誤差を生じる。このため、例えば階段
Sを昇る場合において、着床開始時から床反力中心算出
部13により算出される床反力中心の位置xのデータ
は、図15の白抜き点で示すように、実際の床反力中心
の位置に対してばらつきを生じたものとなり、このこと
は階段Sを降りる場合についても同様である。
【0084】そこで、本実施形態では、このようなばら
つきを考慮して、バッファテーブル16に最終的に保持
されたN個の床反力中心の位置xのデータから階段Sの
昇り歩行の際の着床開始接地位置や降り歩行の際の離床
終了接地位置を推定して求めるのであるが、この場合、
例えば前記N個の床反力中心の位置xのデータの平均値
を求めても、その平均値は、実際の着床開始接地位置x
u1や離床終了接地位置xd2に精度よく合致するものとは
ならない。
【0085】すなわち、例えば階段Sを昇る場合におい
て、着床開始時からの実際の床反力中心の位置は、図1
5に示すように変化するため、前記N個の床反力中心の
位置xのデータも大略的には実際の床反力中心の位置の
変化に追従して変化し、従って、該データの平均値mは
同図15に示すような値となって、着床開始時の床反力
中心の位置(着床開始接地位置xu1)に対して誤差が比
較的大きなものとなる。このことは、階段Sを降りる場
合の離床終了接地位置についても同様である。
【0086】一方、本願発明者等の各種検討・実験に基
づく知見によれば、例えば階段Sを昇る場合の図15を
参照して、床反力中心の位置xのデータの分散の平方根
σ1/ 2 を上記平均値mに加えてなる値xs は、実際の着
床開始接地位置xu1に対して比較的精度よく合致するよ
うになる。同様に、階段Sを降りる場合でも、床反力中
心の位置xのデータの分散の平方根σ1/2 を該データの
平均値mに加えてなる値は、実際の離床終了接地位置x
d2に対して比較的精度よく合致するようになる。さらに
は、上記分散の平方根σ1/2 に例えば「1」前後の適当
な補正係数を乗算してなる値を前記平均値mに加えるこ
とで、実際の離床終了接地位置xd2に対してさらに精度
を高めることもできる。尚、この場合、本実施形態で
は、床反力中心の位置xのデータは足平部7の踵側を負
側、爪先側を正側としているため(前記図3参照)、階
段Sを昇る場合に床反力中心の位置xのデータの分散の
平方根σ1/2 と上記補正係数との積を平均値mに加える
ということは、(m−w1 ・σ1/2 )の演算を行うこと
を意味し(w1 は補正係数でw1 >0)、また、階段S
を降りる場合に床反力中心の位置xのデータの分散の平
方根σ1/2 と補正係数との積を平均値mに加えるという
ことは、(m+w2 ・σ1/2 )の演算を行うことを意味
する(w2 は補正係数でw2 >0)。
【0087】以上説明したことを前提として、前記ST
EP8−9(階段Sを昇る場合)のサブルーチン処理で
は、前記接地位置検出処理部15の接地位置推定部18
は、図9のフローチャートに示すように、まず、前記バ
ッファテーブル16に最終的に保持された床反力中心の
位置xのN個のデータから、その平均値mと分散σとを
求め(STEP9−1)、次いで、これらの平均値m
と、分散σの平方根σ1/ 2 にあらかじめ定めた補正係数
1 を乗算したものとの差(m−w1 ・σ1/2 )を足平
部7の着床開始接地位置として算出する(STEP9−
2)。
【0088】また、STEP8−16(階段Sを降りる
場合)のサブルーチン処理では、図10のフローチャー
トに示すように、図9の場合と同様に、バッファテーブ
ル16に最終的に保持された床反力中心の位置xのN個
のデータから、その平均値mと分散σとを求めた後(S
TEP10−1)、これらの平均値mと、分散σの平方
根σ1/2 にあらかじめ定めた補正係数w2 を乗算したも
のとの和(m+w2 ・σ1/2 )を足平部7の離床終了接
地位置として算出する(STEP10−2)。
【0089】そして、このようにして階段Sを昇る場合
に求められた足平部7の着床開始接地位置や、階段Sを
降りる場合に求められた足平部7の離床終了接地位置
は、前記目標歩容生成部10に与えられ、前記図5のメ
インルーチンにおいて、前記第1の実施形態と同様に、
ロボットRの歩幅等の歩容パラメータが適宜修正され
る。
【0090】以上のように、階段Sを昇る場合の着床開
始接地位置や、階段Sを降りる場合の離床終了接地位置
を求めてロボットRの歩容を適宜修正することで、前記
第1の実施形態と同様に、ロボットRによる階段Sの昇
降を、該ロボットRが階段Sを踏み外したりすることな
く安定して行うことができる。そして、この場合、着床
開始接地位置や離床終了接地位置を精度よく求めること
ができるので、このようなロボットRの歩行制御をより
安定して適正に行うことができる。また、この場合、着
床開始接地位置や離床終了接地位置を求めるに際して
は、6軸力センサ6の検出値Fx,Fz,My (検出値Fx,
My から得られるモーメントM'yと検出値Fz )、ある
いは検出値Fz,My (6軸力センサ6の検出基準点Qを
足底7aに設定した場合)から算出される床反力中心の
位置xの複数(N個)のデータを用いて算出するもの
の、その算出は単にそれらのデータの平均値mや分散σ
を求めることで行われるので、多大な演算負荷を要する
こともない。さらに、6軸力センサ6は、足平部7の上
方に配置されて床に接触することがないため、第1の実
施形態と同様に、該センサ6の損傷を生じることなく耐
久性を高めることができる。
【0091】尚、以上説明した第1及び第2の実施形態
では、基本的には、足平部7の撓み等の変形が生じない
ものとして、着床開始接地位置や離床終了接地位置を求
めるようにしたが、床反力による足平部7の撓みを推定
し、この撓みによる影響を考慮して、着床開始接地位置
や離床終了接地位置を求めるようにするようにしてもよ
い。
【0092】また、第2の実施形態のように複数の床反
力中心の位置xのデータを用いて着床開始接地位置や離
床終了接地位置を求める場合にあっては、例えば階段S
を昇る際には、位置xの複数のデータのうち、値の小さ
な方から所定数番目の値を有するデータを着床開始接地
位置として求めてもよく、逆に階段Sを降りる際には、
位置xの複数のデータのうち、値の大きな方から所定数
番目の値を有するデータを離床終了接地位置として求め
てもよい。さらには、位置xの複数のデータのうち、値
(ここでは絶対値)の大きな方から所定数番目までのデ
ータを省き、残りのデータから床開始接地位置や離床終
了接地位置を求めるようにしてもよい。
【0093】また、第2の実施形態では、複数の床反力
中心の位置xのデータの平均値m及び分散σを用いて着
床開始接地位置や離床終了接地位置を求めるようにした
が、例えば次のような手法で着床開始接地位置や離床終
了接地位置を求めるようにしてもよい。
【0094】すなわち、例えば階段Sを昇る場合におい
て、足平部7の着床開始時からの床反力中心の位置xの
時間的変化が、多項式、例えば次の二次式(4)により
近似的に表されるものとし、 x(t) =a・t2 +b・t+c ……(4) 算出された床反力中心の位置xの複数のデータから、最
小二乗法により式(4)の係数a,b,cを求めて該二
次式(4)を決定する。このとき、前記図15を参照し
て、上記二次式(4)は例えば同図仮想線rで示すよう
に求められる。そして、同図を参照して、実際の着床開
始時刻から着床開始の検知時刻(書き込み開始時刻to
n)までに要するものとしてあらかじめ予測した所定時
間Δtu だけ、書き込み開始時刻tonから逆上った時刻
(ton−Δtu )における床反力中心の位置xを前述の
如く求めた二次式(4)により、着床開始接地位置とし
て求める。尚、同様の手法により、階段Sを降りる際
の、離床終了接地位置を求めることもできることはもち
ろんであり、また、さらに次数の高い多項式を最小二乗
法により求めて、その多項式から、着床開始接地位置や
離床終了接地位置を求めるようにすることも可能であ
る。
【0095】このようにして、最小二乗法を用いて複数
の床反力中心の位置xのデータから着床開始接地位置や
離床終了接地位置を求めるようにしても、該着床開始接
地位置や離床終了接地位置を比較的精度よく求めること
が可能である。
【0096】また、以上説明した各実施形態ではロボッ
トRの階段の昇降時の着床開始接地位置や離床終了接地
位置の検出について説明したが、例えばロボットRが凹
凸のある床を歩行する場合にも、前記各実施形態と同様
に、着床開始接地位置や離床終了接地位置を検出するこ
とができることはもちろんである。
【0097】さらに前記各実施形態では二足歩行型のロ
ボットRについて説明したが、さらに多くの可動脚を備
えるロボットについても本発明を適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるロボットが階段を昇
る様子を示す模式的説明図。
【図2】本発明の実施形態におけるロボットが階段を降
りる様子を示す模式的説明図。
【図3】図1の部分拡大図。
【図4】本発明の第1の実施形態で図1及び図2のロボ
ットに搭載したコントローラのブロック図。
【図5】図4のコントローラによる処理を示すフローチ
ャート。
【図6】図4のコントローラによる処理を示すフローチ
ャート。
【図7】本発明の第2の実施形態で図1及び図2のロボ
ットに搭載したコントローラのブロック図。
【図8】図7のコントローラによる処理を示すフローチ
ャート。
【図9】図7のコントローラによる処理を示すフローチ
ャート。
【図10】図7のコントローラによる処理を示すフロー
チャート。
【図11】図1及び図2のロボットが階段を昇る際の着
床動作を示す説明図。
【図12】図7のコントローラの処理を説明するための
説明図。
【図13】図1及び図2のロボットが階段を降りる際の
着床動作を示す説明図。
【図14】図7のコントローラの処理を説明するための
説明図。
【図15】図7のコントローラの処理を説明するための
説明図。
【符号の説明】
R…二足歩行型ロボット(脚式移動ロボット)、3…可
動脚、6…6軸力センサ(力センサ)、7a…足底。
フロントページの続き (72)発明者 長谷川 忠明 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の可動脚の足底の着床・離床を繰り返
    して移動する脚式移動ロボットにおいて、前記各可動脚
    の足底面から該可動脚の基部側に離間した所定の部位
    に、少なくとも前記足底面に垂直な方向に作用する垂直
    力と、前記足底面の所定の基準点を通る該足底の左右方
    向の軸回りのモーメントとを検出するための力センサを
    設け、該力センサの出力から検出される前記垂直力に基
    づき、各可動脚の足底の着床又は離床を検知し、その検
    知時点又はその近傍の時間範囲において前記力センサの
    出力から検出される前記垂直力及びモーメントから該足
    底の着床開始接地位置又は離床終了接地位置を求めるこ
    とを特徴とする脚式移動ロボットの足底接地位置検出装
    置。
  2. 【請求項2】前記垂直力があらかじめ定めた所定値以上
    に上昇した時、前記足底の着床を検知することを特徴と
    する請求項1記載の脚式移動ロボットの足底接地位置検
    出装置。
  3. 【請求項3】前記垂直力があらかじめ定めた所定値以下
    に下降した時、前記足底の離床を検知することを特徴と
    する請求項1記載の脚式移動ロボットの足底接地位置検
    出装置。
  4. 【請求項4】前記力センサの出力から検出される前記垂
    直力及びモーメントから前記足底に床から作用する抗力
    の中心位置を時々刻々求め、前記足底の着床又は離床の
    検知時点又はその近傍の時間範囲において求められた前
    記中心位置により前記足底の着床開始接地位置又は離床
    終了接地位置を求めることを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれかに記載の脚式移動ロボットの足底接地位置検
    出装置。
  5. 【請求項5】前記着床の検知時点から所定時間後までに
    求められた前記中心位置の時系列データに基づき前記足
    底の着床開始接地位置を求めることを特徴とする請求項
    4記載の脚式移動ロボットの足底接地位置検出装置。
  6. 【請求項6】前記離床の検知時点から所定時間前までに
    求められた前記中心位置の時系列データに基づき前記足
    底の離床終了接地位置を求めることを特徴とする請求項
    4記載の脚式移動ロボットの足底接地位置検出装置。
  7. 【請求項7】前記中心位置の時系列データの平均値に、
    該時系列データの分散の平方根、又は該平方根とあらか
    じめ定めた所定の補正係数との積を加えたものを前記足
    底の着床開始接地位置として求めることを特徴とする請
    求項5又は6記載の脚式移動ロボットの足底接地位置検
    出装置。
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