JPH1017461A - 肌荒れ改善用外用剤 - Google Patents

肌荒れ改善用外用剤

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JPH1017461A
JPH1017461A JP8188235A JP18823596A JPH1017461A JP H1017461 A JPH1017461 A JP H1017461A JP 8188235 A JP8188235 A JP 8188235A JP 18823596 A JP18823596 A JP 18823596A JP H1017461 A JPH1017461 A JP H1017461A
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skin roughness
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improving
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JP8188235A
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Shinji Inomata
慎二 猪股
Tomoyuki Inaba
智之 稲葉
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接触性皮膚炎、乾癬等の種々の皮膚疾患によ
る肌荒れ症状の他、健常人の肌荒れ、荒れ性に対して改
善・予防効果を有する肌荒れ改善用外用剤を提供する。 【解決手段】 クララ(学名:Sophora flavescens Ait
on)の溶媒抽出物を配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクララの溶媒抽出物
を配合することにより、接触性皮膚炎、乾癬等の種々の
皮膚疾患による肌荒れ症状の他、健常人の肌荒れ、荒れ
性に対して改善・予防効果を有する肌荒れ改善用外用剤
に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、皮膚疾患や肌荒れに対して改善・予防効果を有す
るものとして、種々の治療薬、皮膚外用剤、化粧料等が
知られている。これら従来の薬剤や化粧料等において
は、有効成分として、抗炎症作用を有する、あるいは保
湿効果の高いアミノ酸や多糖、脂質、抽出エキス等が、
皮膚の炎症や角質層の水分の消失を防ぐ能力に優れてい
るために用いられてきた。しかしながら、いずれにおい
てもその肌荒れ改善・予防効果は必ずしも十分ではな
く、より優れた薬効剤の開発が期待されていた。一方、
近年種々の皮膚疾患の病像形成にはプロテアーゼが関与
していることが明らかにされつつある。例えば炎症性異
常角化性疾患の代表である乾癬では、その患部表皮にお
いて高いプラスミノーゲンアクチベーター(Plasminiog
en activator:PA)活性が認められている。PAはセ
リンプロテアーゼの1つであるが、Haustein
は、乾癬表皮の特に錯角化部位に強いPA活性が存在す
ることを報告し(Arch.Klin.Exp.Dermatol;234,196
9)、FrakiとHopsu−Havuは、乾癬鱗屑
から高濃度の塩溶液を用いてPA活性を抽出した(Arc
h.Dermatol.Res;256,1976)。また、尋常性天疱瘡にお
いては表皮細胞内で多量に合成されたPAが、細胞外に
存在するプラスミノーゲン(Plasminiogen)をプラスミ
ン(Plasmin)に転換し、これが細胞間結合物質を消化
することにより細胞間に組織液が貯溜して表皮内水泡が
形成されることが、インビトロ(in vitro)の実験系に
おいて明らかにされている(Morioka S.et al:J.Inves
t.Dermatol;76,1981)。またプロテアーゼは、角質層
形成など表皮の正常な角化過程においても重要な役割を
果たしていると考えられており(Ogawa H.,Yoshiike
T.:Int.J.Dermatol;23,1984)、肌改善あるいは皮膚
疾患の治療薬として、プロテアーゼ阻害剤を用いる試み
がなされるようになってきている。
【0003】
【課題を解決するための手段】そこで以上のような現況
に鑑み、本発明者らはプロテアーゼ活性阻害物質が種々
の皮膚疾患、肌荒れ、荒れ性等の改善に有効であると考
え、広く種々の物質についてプロテアーゼ阻害活性を調
べた結果、クララの溶媒抽出物がトリプシン型セリンプ
ロテアーゼの阻害活性を有していることを見い出した。
またさらに、該植物抽出物が、増殖性の皮膚肥厚、紅
斑、乾燥、落屑を伴う肌荒れを極めて有効に改善するこ
とを見い出した。本発明者らは上記知見に基づいて本発
明を完成するに至った。
【0004】クララの溶媒抽出物は、古来より苦味健
胃、鎮痛、解熱等に優れた薬理作用を有することが知ら
れており、特に煎剤は皮膚にも優れた薬効を示すことか
ら、慢性の湿疹等に外用されてきたものであるり、近年
では、チロシナーゼ阻害作用やヒアルロニダーゼ阻害作
用に関する報告がなされている(特開昭60−1040
05号公報、特開平1−128933号公報)。また、
本願出願人は、先に、クララ抽出物が、皮膚表皮に常在
すると考えられる微生物の産生するプロテアーゼを阻害
し、ニキビなどの皮膚常在菌が関与する炎症を防ぐ作用
を有することを見い出している(特開平1−12893
4号公報)。しかしながら、クララ抽出物の肌荒れ改善
作用に関する報告はこれまでになく、肌荒れ改善剤への
応用も全く知られていない。
【0005】すなわち本発明は、クララ(学名:Sophor
a flavescens Aiton)の溶媒抽出物を配合することを特
徴とする肌荒れ改善用外用剤である。
【0006】以下、本発明の構成について詳細に説明す
る。本発明に用いられるクララ(学名:Sophora flaves
cens Aiton)は、別名苦参(クジン)とも称され、特に
日本、朝鮮半島、中国に多く分布する多年草植物であ
る。本発明に用いられる抽出物は、上記植物の根、葉、
樹皮、茎、果実等、植物全草を抽出溶媒と共に浸漬また
は加熱還流した後、濾過し、濃縮して得られるが、特に
根の抽出物が好ましい。本発明に用いられる抽出溶媒
は、通常抽出に用いられる溶媒であれば何でもよく、特
にメタノール、エタノール等のアルコール類、含水アル
コール類、アセトン、酢酸エチルエステル等の有機溶媒
を単独あるいは組み合わせて用いることができる。
【0007】本発明におけるクララの抽出物の配合量
は、外用剤全量中、乾燥物として0.0005〜20.
0重量%、好ましくは0.001〜10.0重量%であ
る。0.0005重量%未満であると、本発明でいう効
果が十分に発揮されず、20.0重量%を超えると製剤
化が難しいので好ましくない。また、10.0重量%以
上配合してもさほど大きな効果の向上はみられない。
【0008】本発明の肌荒れ改善用外用剤は、プロテア
ーゼ阻害剤としての応用が可能である。プロテアーゼ阻
害剤のプロテアーゼとは、ペプチド結合の加水分解を触
媒する酵素の総称であり、このプロテアーゼはペプチダ
ーゼおよびプロテイナーゼに分類される。前者はペプチ
ド鎖のアミノ基末端やカルボキシル基末端の外側より、
ペプチド結合を切り離していく酵素で、後者はペプチド
鎖内部の特定の結合を切断する酵素である。後者プロテ
イナーゼは、その活性触媒基の種類により、さらにセリ
ン系、システイン系、アスパラギン酸系、金属系の4つ
に大別され、それぞれに特異的な阻害剤が存在してい
る。本発明におけるプロテアーゼ阻害剤とは、このうち
の特にセリンプロテアーゼに対して阻害活性を示すこと
を特徴としている。また、本発明におけるプロテアーゼ
は、皮膚中に存在(産生)するもので、亢進すると肌荒
れ等の一要因となるようなプロテアーゼを対象とするこ
とから、皮膚内在プロテアーゼと称することとし、本発
明の肌荒れ改善用外用剤は、この皮膚内在プロテアーゼ
を阻害する作用を有するものである。
【0009】本発明の肌荒れ改善用外用剤には、上記必
須成分以外に、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用
いられる成分、例えば、美白剤、保湿剤、酸化防止剤、
油性成分、紫外線吸収剤、界面活性剤、増粘剤、アルコ
ール類、粉末成分、色材、水性成分、水、各種皮膚栄養
剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0010】その他、エデト酸二ナトリウム、エデト酸
三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリ
ウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸等の金属封鎖
剤、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム
酸およびその誘導体、甘草抽出物、グラブリジン、カリ
ンの果実の熱水抽出物、各種生薬、酢酸トコフェロー
ル、グリチルリチン酸およびその誘導体またはその塩等
の薬剤、ビタミンC、アスコルビン酸リン酸マグネシウ
ム、アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸
等の他の美白剤、グルコース、フルクトース、マンノー
ス、ショ糖、トレハロース等の糖類なども適宜配合する
ことができる。
【0011】本発明の肌荒れ改善用外用剤とは、例えば
軟膏、クリーム、乳液、ローション、パック、浴用剤
等、従来皮膚外用剤に用いるものであればいずれでもよ
く、剤型は特に問わない。
【0012】
【実施例】次に実施例によって本発明をさらに詳細に説
明する。尚、本発明はこれにより限定されるものではな
い。配合量は重量%である。実施例に先立ち、本発明の
植物抽出物のプロテアーゼ阻害効果および肌荒れ改善効
果に関する試験方法とその結果について説明する。
【0013】1.プロテアーゼ阻害効果試験 代表的な2種類のセリンプロテアーゼとして、プラスミ
ンとトリプシンに対する阻害活性を評価した。
【0014】(1) 試料の調製 クララの根部分50gを、室温で1週間、1,3−ブチ
レングリコールに浸漬し、抽出液を濃縮し、1,3−ブ
チレングリコール抽出物1.5gを得た。この抽出物を
DMSOに1%溶かし、この溶液を希釈して濃度を調整
し、これを用いて以下の実験を行った。
【0015】(2) プラスミン阻害活性の測定 フィブリン平板法にて阻害率%を求めた。すなわち0.
1%のプラスミノーゲン除去フィブリノーゲンを含むベ
ロナール緩衝液(0.125M−NaOHを含む25m
Mバルビタール酸ナトリウム水溶液、pH7.4)6m
lを9cmφシャーレに注ぎ、ここに0.1M−CaC
2を0.2mlと25U/mlのトロンビン0.1m
lを加えて静かに混和し、1時間放置した。フィブリノ
ーゲンがフィブリンに変化することによって形成された
平板上に、5U/mlプラスミンと被検物質を29:1
の割合で混合した混合物を、37℃で10分間保温した
後20μl添加し、そのシャーレを37℃で18時間放
置した。対照として被検試料の代わりにDMSOを用い
て同様の操作を行い、その後、フィブリンが溶解して形
成された溶解円の面積を測定し、下記の式:
【0016】
【数1】阻害率(%)=1−(被検試料の溶解円面積/
対照の溶解円面積)
【0017】によりプラスミン阻害率を求めた。結果を
表1に示す。
【0018】(3) トリプシン阻害活性の測定 カゼインを基質として阻害率を求めた。すなわち、2m
lのリン酸緩衝液にトリプシン40μgを溶かし、これ
に6.0%のカゼインを含む0.1Mリン酸緩衝液(p
H7.4)を0.9mlと、被検試料0.1mlを加え
て37℃で10分間保温した。その後、5%のトリクロ
ル酢酸3mlを添加して室温に1時間放置し、3,50
0rpmで15分間遠心後、その上澄みの280mμの
吸光度を測定した。なお、以上の操作を、Test
(T)、トリプシンの添加の順序をトリクロル酢酸の後
に変えたものをControl(C)、被検試料の代わ
りにDMSOを添加したものをStandard
(S)、Standardのトリプシン添加の順序をト
リクロル酢酸の後に変えたものをBlank(B)と
し、下記の式:
【0019】
【数2】阻害率(%)=1−(T−C/S−B)
【0020】によりトリプシン阻害率を求めた。結果を
表1に示す。
【0021】また、参考例として、すでに肌荒れに対す
る適用が知られている植物であるショウガ(Zingiberac
eae)科のクンイット(Kunyit、学名:Curcuma d
omestica)およびヨモギのエタノール抽出物についても
上記と同様の試験を行った。その結果を併せて表1に示
す。
【0022】
【表1】 ──────────────────────────────── 阻害率(%) 試料添加濃度 ─────────────── プラスミン トリプシン ──────────────────────────────── クララ抽出物 0.1% 38.8 35.4 0.01% 19.7 18.6 クンイット 0.1% 3.0 0 0.01% 0 0 ヨモギ 0.1% 18.6 0 0.01% 5.8 0 ────────────────────────────────
【0023】2.肌荒れ改善効果試験 (1) 実使用試験 本発明に係わる外用剤の外皮適用による効果を、肌荒
れ、カミソリ負け及び色素沈着に対する改善率、ならび
に皮膚刺激性から評価した。肌荒れで悩む60名の女性
パネルの顔面を用い、表2に示す組成(重量%)のロー
ションのうち、左右どちらか一方の頬に試料を、他方の
頬に対照を1日2回、2週間塗布し、その後の肌状態を
目視で判定した。またカミソリ負けする30名の男性パ
ネルを対象に、ひげ剃り直後に表2に示す組成のローシ
ョンを塗布し、カミソリ負けに対する効果を判定した。
各判定基準は以下の通りとした。試料としては、本発明
品として、クララ 1,3−ブチレングリコール抽出物
の濃度を変えたものを2種、比較品として、すでに肌荒
れに対する適用が知られている植物であるショウガ(Zi
ngiberaceae)科のクンイット(Kunyit、学名:C
urcuma domestica)およびショウガ(Zingiberaceae)
科のレムプヤン(Lempuyang、学名:Zingiber
aromaticum Mal.)のメタノール抽出物を配合したもの
を用いた。その結果を表2に併せて示す。
【0024】 肌荒れに対する改善効果の判定基準 著効:症状の消失したもの。 有効:症状の弱くなったもの。 やや有効:症状がやや弱くなったもの。 無効:症状に変化を認めないもの。
【0025】 カミソリ負けに対する改善効果の判定
基準 著効:カミソリ負けの消失したもの。 有効:カミソリ負けの弱くなったもの。 やや有効:カミソリ負けがやや弱くなったもの。 無効:カミソリ負けに変化を認めないもの。
【0026】 肌荒れ及びカミソリ負けに対する改善
効果 ◎:被験者が著効、有効及びやや有効を示す割合(有効
率)が80%以上。 ○:被験者が著効、有効及びやや有効を示す割合(有効
率)が50%以上〜80%未満。 △:被験者が著効、有効及びやや有効を示す割合(有効
率)が30%以上〜50%未満。 ×:被験者が著効、有効及びやや有効を示す割合(有効
率)が30%未満。
【0027】 皮膚刺激性 ◎:肌にヒリヒリ感を認めた被験者の割合が0%。 ○:肌にヒリヒリ感を認めた被験者の割合が5%未満。 △:肌にヒリヒリ感を認めた被験者の割合が10%未
満。 ×:肌にヒリヒリ感を認めた被験者の割合が10%以
上。
【0028】
【表2】 ──────────────────────────────── 本発明品 比較品 試 料 ─────── ────── 1 2 1 2 ──────────────────────────────── クララ 1,3-ブチレングリコール抽出物 1.0 0.5 − − クンイット メタノール抽出物 − − 1.0 − レムプヤン メタノール抽出物 − − − 1.0 グリセリン 10.0 10.0 10.0 10.0 1,3−ブチレングリコール 4.0 4.0 4.0 4.0 エタノール 7.0 7.0 7.0 7.0 ポリオキシエチレン(20モル) オレイルアルコール 0.5 0.5 0.5 0.5 精製水 残余 残余 残余 残余 ───────────────────────────────── 肌荒れ改善効果 ○ ○ △ △ カミソリ負け防止効果 ◎ ○ △ △ 皮膚刺激性 ◎ ◎ ○ △ ─────────────────────────────────
【0029】表2から明らかなように、クララ抽出物を
配合した本発明品の試料は、比較品の試料よりも肌荒
れ、カミソリ負けに対して優れた改善効果を示し、さら
に皮膚刺激性も認められなかった。
【0030】(2) レプリカ法による実使用試験 本発明品1,2と比較品1,2のローションを用いて、
人体パネルで肌荒れ改善効果試験を行った。即ち、女性
健常人(顔面)の皮膚表面形態をミリスン樹脂によるレ
プリカ法を用いて肌のレプリカを採り、顕微鏡(17
倍)にて観察した。皮紋の状態及び角層の剥離状態か
ら、表3に示す基準に基づいて肌荒れ評価が1または2
と判断されたもの(肌荒れパネル)20名を用い、顔面
左右半々に、本発明品1,2と比較品1,2のローショ
ンを1日2回、2週間塗布した。2週間後、再び上述の
レプリカ法にしたがって肌の状態を観察し、表3の判定
基準にしたがって評価した。その結果を表4に示す。
【0031】
【表3】 ───────────────────────────────── 評点 評 点 の 基 準 ───────────────────────────────── 1 皮溝、皮丘の消失、広範囲の角層のめくれが認められる。 2 皮溝、皮丘が不鮮明、角層のめくれが認められる。 3 皮溝、皮丘は認められるが、平坦。 4 皮溝、皮丘が鮮明。 5 皮溝、皮丘が鮮明で整っている。 ─────────────────────────────────
【0032】
【表4】 ──────────────────────────────── レプリカ評価 本発明品1 本発明品2 比較品1 比較品2 ──────────────────────────────── 1 0 0 1 1 2 0 2 3 2 3 8 9 14 11 4 10 9 2 6 5 2 0 0 0 ─────────────────────────────────
【0033】表4から分かるように、本発明品のローシ
ョンは比較品のローションと比較して、顕著な肌荒れ改
善効果が認められた。
【0034】以下に、種々の剤型の本発明による肌荒れ
改善用外用剤の配合例を実施例として説明する。
【0035】実施例1 クリーム (処方) ステアリン酸 5.0 重量% ステアリルアルコール 4.0 イソプロピルミリステート 18.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 3.0 プロピレングリコール 10.0 クララ抽出物 0.01 苛性カリ 0.2 亜硫酸水素ナトリウム 0.01 防腐剤 適量 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にプロピレングリコールとクララ
抽出物と苛性カリを加え溶解し、加熱して70℃に保つ
(水相)。他の成分を混合し加熱融解して70℃に保つ
(油相)。水相に油相を徐々に加え、全部加え終わって
からしばらくその温度に保ち反応を起こさせる。その
後、ホモミキサーで均一に乳化し、よくかきまぜながら
30℃まで冷却する。
【0036】実施例2 クリーム (処方) ステアリン酸 2.0 重量% ステアリルアルコール 7.0 水添ラノリン 2.0 スクワラン 5.0 2−オクチルドデシルアルコール 6.0 ポリオキシエチレン(25モル)セチルアルコールエー
テル 3.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 プロピレングリコール 5.0 クララ抽出物 0.05 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 エチルパラベン 0.3 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にプロピレングリコールを加え、
加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱
融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を加え予備
乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よくか
きまぜながら30℃まで冷却する。
【0037】実施例3 クリーム (処方) 固形パラフィン 5.0 重量% ミツロウ 10.0 ワセリン 15.0 流動パラフィン 41.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタンモノラウリ
ン酸エステル 2.0 石けん粉末 0.1 硼砂 0.2 クララ抽出物 0.1 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 エチルパラベン 0.3 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水に石けん粉末と硼砂を加え、加熱
溶解して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱
融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相をかきまぜ
ながら徐々に加え反応を行う。反応終了後、ホモミキサ
ーで均一に乳化し、乳化後よくかきまぜながら30℃ま
で冷却する。
【0038】実施例4 乳液 (処方) ステアリン酸 2.5 重量% セチルアルコール 1.5 ワセリン 5.0 流動パラフィン 10.0 ポリオキシエチレン(10モル)モノオレイン酸エステ
ル 2.0 ポリエチレングリコール1500 3.0 トリエタノールアミン 1.0 カルボキシビニルポリマー 0.05 (商品名:カーボポール941,B.F.Goodrich Chemical c
ompany) クララ抽出物 0.01 亜硫酸水素ナトリウム 0.01 エチルパラベン 0.3 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)少量のイオン交換水にカルボキシビニルポリマ
ーを溶解する(A相)。残りのイオン交換水にポリエチ
レングリコール1500とトリエタノールアミンを加
え、加熱溶解して70℃に保つ(水相)。他の成分を混
合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を
加え予備乳化を行い、A相を加えホモミキサーで均一乳
化し、乳化後よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
【0039】実施例5 乳液 (処方) マイクロクリスタリンワックス 1.0 重量% 密ロウ 2.0 ラノリン 20.0 流動パラフィン 10.0 スクワラン 5.0 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 4.0 ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタンモノオレイ
ン酸エステル 1.0 プロピレングリコール 7.0 クララ抽出物 10.0 亜硫酸水素ナトリウム 0.01 エチルパラベン 0.3 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にプロピレングリコールを加え、
加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し、加
熱融解して70℃に保つ(油相)。油相をかきまぜなが
らこれに水相を徐々に加え、ホモミキサーで均一に乳化
する。乳化後よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
【0040】 実施例6 ゼリー (処方) 95%エチルアルコール 10.0 重量% ジプロピレングリコール 15.0 ポリオキシエチレン(50モル)オレイルアルコールエーテル 2.0 カルボキシビニルポリマー 1.0 (商品名:カーボポール940,B.F.Goodrich Chemical company) 苛性ソーダ 0.15 L−アルギニン 0.1 クララ抽出物 7.0 2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム 0.05 エチレンジアミンテトラアセテート・3ナトリウム・2水 0.05 メチルパラベン 0.2 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にカーボポール940を均一に溶
解し、一方、95%エタノールにクララ抽出物、ポリオ
キシエチレン(50モル)オレイルアルコールエーテル
を溶解し、水相に添加する。次いで、その他の成分を加
えたのち苛性ソーダ、L−アルギニンで中和させ増粘す
る。
【0041】 実施例7 美容液 (処方) (A相) エチルアルコール(95%) 10.0 重量% ポリオキシエチレン(20モル)オクチルドデカノール 1.0 パントテニールエチルエーテル 0.1 クララ抽出物 1.5 メチルパラベン 0.15 (B相) 水酸化カリウム 0.1 (C相) グリセリン 5.0 ジプロピレングリコール 10.0 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 カルボキシビニルポリマー 0.2 (商品名:カーボポール940,B.F.Goodrich Chemical company) 精製水 残余 (製法)A相、C相をそれぞれ均一に溶解し、C相にA
相を加えて可溶化する。次いでB相を加えたのち充填を
行う。
【0042】実施例8 パック (処方) (A相) ジプロピレングリコール 5.0 重量% ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 5.0 (B相) クララ抽出物 0.01 オリーブ油 5.0 酢酸トコフェロール 0.2 エチルパラベン 0.2 香料 0.2 (C相) 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 ポリビニルアルコール 13.0 (ケン化度90、重合度2,000) エタノール 7.0 精製水 残余 (製法)A相、B相、C相をそれぞれ均一に溶解し、A
相にB相を加えて可溶化する。次いでこれをC相に加え
たのち充填を行う。
【0043】実施例9 固形ファンデーション (処方) タルク 43.1 重量% カオリン 15.0 セリサイト 10.0 亜鉛華 7.0 二酸化チタン 3.8 黄色酸化鉄 2.9 黒色酸化鉄 0.2 スクワラン 8.0 イソステアリン酸 4.0 モノオレイン酸POEソルビタン 3.0 オクタン酸イソセチル 2.0 クララ抽出物 1.0 防腐剤 適量 香料 適量 (製法)タルク〜黒色酸化鉄の粉末成分をブレンダーで
十分混合し、これにスクワラン〜オクタン酸イソセチル
の油性成分、クララ抽出物、防腐剤、香料を加え良く混
練した後、容器に充填、成型する。
【0044】 実施例10 乳化型ファンデーション(クリームタイプ) (処方) (粉体部) 二酸化チタン 10.3 重量% セリサイト 5.4 カオリン 3.0 黄色酸化鉄 0.8 ベンガラ 0.3 黒色酸化鉄 0.2 (油相) デカメチルシクロペンタシロキサン 11.5 流動パラフィン 4.5 ポリオキシエチレン変性ジメチルポリシロキサン 4.0 (水相) 精製水 50.0 1,3−ブチレングルコール 4.5 クララ抽出物 1.5 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 3.0 防腐剤 適量 香料 適量 (製法)水相を加熱攪拌後、十分に混合粉砕した粉体部
を添加してホモミキサー処理する。更に加熱混合した油
相を加えてホモミキサー処理した後、攪拌しながら香料
を添加して室温まで冷却する。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の肌荒れ改
善用外用剤は、肌荒れ改善作用に優れ、種々の皮膚疾
患、肌荒れ、荒れ性等の改善・予防に優れた効果を有す
るものであると共に、安全性にも優れたものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クララ(学名:Sophora flavescens Ait
    on)の溶媒抽出物を配合することを特徴とする肌荒れ改
    善用外用剤。
  2. 【請求項2】 皮膚内在プロテアーゼ阻害剤である請求
    項1記載の肌荒れ改善用外用剤。
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