JPH11240842A - プロテアーゼ阻害剤 - Google Patents

プロテアーゼ阻害剤

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JPH11240842A
JPH11240842A JP10058905A JP5890598A JPH11240842A JP H11240842 A JPH11240842 A JP H11240842A JP 10058905 A JP10058905 A JP 10058905A JP 5890598 A JP5890598 A JP 5890598A JP H11240842 A JPH11240842 A JP H11240842A
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skin
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Akira Ito
明 伊藤
Yuzo Yoshida
雄三 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスミンの活性変化が認められる接触性皮
膚炎、乾癬、尋常性天疱瘡、先天性水疱瘡等や肌荒れを
伴う種々の皮膚疾患の他、健常人の肌荒れ、荒れ性等の
改善・予防に優れた効果を有するプロテアーゼ阻害剤を
提供する。 【解決手段】 ブドウ科(Vitaceae)ブドウ属(Viti
s)に属する植物、特にブドウ葉の溶媒抽出物を有効成
分とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプロテアーゼ阻害剤
に関し、さらに詳しくは、患部においてセリンプロテア
ーゼ、特にプラスミンの活性変化が認められる接触性皮
膚炎、乾癬、尋常性天疱瘡、先天性水疱瘡等の種々の皮
膚疾患の他、乾燥や洗浄剤等によって惹起される肌荒
れ、荒れ性に対して改善、予防効果を有し、また止血剤
としても利用可能なプロテアーゼ阻害剤に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、皮膚疾患や肌荒れに対して改善・予防効果を有す
るものとして種々の治療薬、皮膚外用剤、化粧料等が知
られている。これら従来の薬剤や化粧料等における有効
成分としては、抗炎症作用を有する、あるいは保湿効果
の高いアミノ酸や多糖、脂質、抽出エキス等が、皮膚の
炎症や角質層の水分の消失を防ぐ能力に優れているため
に用いられてきた。しかしながらいずれにおいてもその
肌荒れ改善・予防効果は必ずしもすべての事例において
十分であるとはいえず、疾患の原因に応じてより優れた
薬効剤の開発が期待されていた。
【0003】一方、近年種々の皮膚疾患の病像形成には
プラスミンが関与していることが明らかにされつつあ
る。例えば炎症性異常角化性疾患の代表である乾癬で
は、その患部表皮において高いプラスミノーゲンアクチ
ベーター(Plasminogen activator: PA)活性が認め
られている。PAはプラスミノーゲンに特異的に働いて
それを活性なプラスミンに変換する因子で、この因子の
代表例の1つにセリンプロテアーゼ等のプロテアーゼが
挙げられる。このPA活性と皮膚疾患との関係について
は、例えば、乾癬表皮の特に錯角化部位に強いPA活性
が存在することの報告(Haustein:Arch.Klin.Exp.Derma
tol;234,1969)や、乾癬鱗屑から高濃度の塩溶液を用い
てPAを抽出したという報告(Fraki, Hopsu-Havu:Arch.
Dermatol.Res;256,1976)がなされている。また、尋常性
天疱瘡においては表皮細胞内で多量に合成されたPA
が、細胞外に存在するプラスミノーゲンをプラスミンに
転換し、これが細胞間結合物質を消化することにより細
胞間に組織液が貯留して表皮内水疱が形成されること
が、in vitroの実験系において明らかにされている(Mor
iokaS.:J.Invest.Dermatol;76,1981)。
【0004】またプラスミンは、角質層形成など表皮の
正常な角化過程においても重要な役割を果たしていると
考えられており(Ogawa H.,Yoshiike T.:Int.J.Dermato
l;23,1984) 、肌改善あるいは皮膚疾患の治療薬とし
て、抗プラスミン剤を用いる試みがなされるようになっ
てきている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述のような現況に鑑
み、本発明者らはプラスミン活性阻害物質が種々の皮膚
疾患、肌荒れ、荒れ性等の改善に有効であると考え、広
く種々の物質について抗プラスミン活性を調べた結果、
ブドウ科ブドウ属に属する植物の抽出物が優れた抗プラ
スミン活性を有していることを見い出し、これに基づき
本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は、ブドウ科(Vitaceae)
ブドウ属(Vitis)に属する植物の溶媒抽出物を有効成
分とすることを特徴とするプロテアーゼ阻害剤、および
ブドウ科(Vitaceae)ブドウ属(Vitis)に属する植物
の溶媒抽出物を有効成分とすることを特徴とする抗プラ
スミン剤である。
【0007】ブドウ科ブドウ属に属する植物またはその
抽出物に関しては、乳化剤、顔料、色素分散剤、毛髪処
理剤、あるいは抗菌性組成物として化粧品原料に用いる
ことは知られているが(特開昭60−246305号公
報、特開平2−286609号公報)、皮膚疾患の病像
形成とプラスミン活性の変化に着目した当該植物抽出物
のプロテアーゼ阻害活性についての報告は、本発明者ら
が知る限りにおいてこれまでにない。
【0008】以下、本発明について詳述する。本発明に
用いられるブドウ科(Vitaceae)ブドウ属(Vitis) の植物
は、木本性のつる植物で、暖温帯から温帯にかけて約7
0種が知られており、例えば、V.labrusca L. (和名:
アメリカブドウ)、V.vinifera L. (和名:ヨーロッパ
ブドウ)、V.coignetiae P. (和名:ヤマブドウ)、V.
amurensis R.(和名:チョウセンヤマブドウ)等があ
る。
【0009】本発明に用いられる植物抽出物は、上記植
物の根、葉、樹皮、茎、果実、植物全草等を抽出溶媒と
共に浸漬または加熱還流した後、濾過し、濃縮して得ら
れるが、特にブドウの葉の抽出物が好ましい。抽出溶媒
としては、通常抽出に用いられる溶媒であれば任意に用
いることができ、例えば、メタノール、エタノール等の
アルコール類、含水アルコール、アセトン、酢酸エチル
エステル等の有機溶媒を、単独あるいは組み合わせて用
いることができる。また、抽出物を上記の溶媒を用い、
分配あるいはクロマトグラフィーのごとき精製等の処理
を加えて、得られたものを用いることもできる。
【0010】本発明のプロテアーゼ阻害剤は主として外
用剤として用いられ、その場合の配合量は、外用剤全量
中、乾燥物として0.005〜20.0重量%、好まし
くは0.01〜10.0重量%である。0.005重量
%未満であると、本発明でいう効果が十分に発揮され
ず、20.0重量%を超えると製剤化が難しいので好ま
しくない。また、10.0重量%以上配合してもさほど
大きな効果の向上はみられない。
【0011】本発明のプロテアーゼ阻害剤には、上記必
須成分以外に、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用
いられる成分、例えば、美白剤、保湿剤、酸化防止剤、
油性成分、紫外線吸収剤、界面活性剤、増粘剤、アルコ
ール類、粉末成分、色材、水性成分、水、各種皮膚栄養
剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0012】その他、エデト酸二ナトリウム、エデト酸
三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリ
ウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸等の金属封鎖
剤、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム
酸およびその誘導体、甘草抽出物、グラブリジン、火棘
の果実の熱水抽出物、各種生薬、酢酸トコフェロール、
グリチルリチン酸およびその誘導体またはその塩等の薬
剤、ビタミンC、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、
アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸等の
美白剤、グルコース、フルクトース、マンノース、ショ
糖、トレハロース等の糖類なども適宜配合することがで
きる。
【0013】本発明のプロテアーゼ阻害剤とは、例えば
軟膏、クリーム、乳液、ローション、パック、浴用剤
等、従来皮膚外用剤に用いるものであればいずれでもよ
く、剤型は特に問わない。
【0014】
【実施例】以下に実施例によって本発明をさらに詳細に
説明する。なお、本発明はこれにより限定されるもので
はない。配合量は重量%である。実施例に先立ち、本発
明の植物抽出物の抗プラスミン活性および肌改善効果に
関する試験方法及びその評価基準について説明する。
【0015】1.抗プラスミン試験 (1)試料の調製 V.labrusca L.(和名:アメリカブドウ)の葉50g
(乾燥重量)を室温で1週間、5倍量のエタノールに浸
漬し、抽出液を濃縮乾固した。この固形物をジメチルス
ルホキシド(DMSO)に溶解し、3%溶液を作成し
た。これを用いて以下の実験を行った。
【0016】(2)抗プラスミン活性の測定 フィブリン平板法にて阻害率(%)を求めた。すなわち
1.0%のプラスミノーゲン除去フィブリノーゲンを含
むベロナール緩衝液(0.125M−NaOHを含む2
5mMバルビタール酸ナトリウム水溶液,pH7.4)
6mlを9cmφシャーレに注ぎ、そこに1.0M−C
aCl2を0.2mlと25U/mlのトロンビン0.
1mlを加えて静かに混和し、1時間放置した。フィブ
リノーゲンがフィブリンに変化することによって形成さ
れた平板上に、5U/mlのプラスミンと被験物質を2
9:1の割合で混合した混合物を、37℃で10分間保
温した後20μl添加し、さらに37℃で18時間放置
した。対照として被験試料の替わりにDMSOを用いて
同様の操作を行い、その後、フィブリンが溶解して形成
された溶解円の面積を測定し、下記の数式1:
【0017】
【数1】阻害率(%)=1−(被験試料の溶解円面積/
対照の溶解円面積)
【0018】によりプラスミン阻害率を求めた。結果を
表1に示す。
【0019】また、参考例として、抗プラスミン作用を
有するとされ、すでに肌荒れに対する適用が知られてい
る植物であるオオバク(Phellodendron amurense Rupre
cht)のエタノール抽出物についても上記と同様の試験
を行った。その結果を併せて表1に示す。
【0020】
【表1】 ────────────────────────── 試料添加濃度 阻害率(%) ────────────────────────── アメリカブドウ葉抽出物 0.1 % 67.2 0.01% 33.7 オオバク抽出物 0.1 % 16.2 0.01% 8.5 ──────────────────────────
【0021】表1から分かるように、アメリカブドウ葉
抽出物は、オオバク抽出物に比べ、格段に優れた抗プラ
スミン活性を有することがわかる。
【0022】2.実使用試験 (1)カミソリ負けに対する改善効果試験 本発明に係わるプロテアーゼ阻害剤の外皮適用による効
果を、カミソリ負けに対する改善率、ならびに皮膚刺激
性から評価した。
【0023】なお試料としては、表2に示すように、本
発明品としてヨーロッパブドウ(V.vinifera L.) の葉の
50%エタノール抽出物の濃度を変えたローションを2
種、比較品として、すでに肌荒れに対する適用が知られ
ているオオバクの50%エタノール抽出物を配合したロ
ーションと、ヨーロッパブドウ葉抽出物およびオオバク
抽出物を除いたローションを用いた。結果を併せて表2
に示す。
【0024】[カミソリ負けに対する改善率]カミソリ
負けする男性パネル40名を10名ずつ4群に分け、ひ
げ剃り直後に表2に示す本発明品もしくは比較品を塗布
し、カミソリ負けに対する効果を判定した。判定基準及
び評価は以下の通りとした。
【0025】<カミソリ負けに対する改善効果の判定基
準> 著効 :カミソリ負けの消失したもの。 有効 :カミソリ負けの弱くなったもの。 やや有効:カミソリ負けがやや弱くなったもの。 無効 :カミソリ負けに変化を認めないもの。
【0026】<カミソリ負けに対する改善効果の評価> ◎:被験者が著効、有効及びやや有効を示す割合(有効
率)が80%以上。 ○:被験者が著効、有効及びやや有効を示す割合(有効
率)が50%以上,80%未満。 △:被験者が著効、有効及びやや有効を示す割合(有効
率)が30%以上,50%未満。 ×:被験者が著効、有効及びやや有効を示す割合(有効
率)が30%未満。
【0027】[皮膚刺激性]上記のカミソリ負けに対す
る改善率の判定に際し、本発明品と比較品の皮膚刺激性
について判定、評価した。評価基準は以下の通りとし
た。 <皮膚刺激性の評価> ◎:肌にヒリヒリ感を認めた被験者の割合が0% ○:肌にヒリヒリ感を認めた被験者の割合が5%未満 △:肌にヒリヒリ感を認めた被験者の割合が10%未満 ×:肌にヒリヒリ感を認めた被験者の割合が10%以上
【0028】
【表2】 ────────────────────────────────── 本発明品 比較品 ────── ─────── 試料 1 2 1 2 ────────────────────────────────── ヨーロッパブドウ葉50%エタノール抽出物 3.0 1.0 − − オオバク50%エタノール抽出物 − − 3.0 − グリセリン 1.0 1.0 1.0 1.0 1,3−ブチレングリコール 4.0 4.0 4.0 4.0 エタノール 7.0 7.0 7.0 7.0 ポリオキシエチレン(20モル) オレイルアルコール 0.5 0.5 0.5 0.5 精製水 残余 残余 残余 残余 ────────────────────────────────── カミソリ負け防止効果 ○ ○ △ × 皮膚刺激性 ◎ ◎ ◎ ◎ ──────────────────────────────────
【0029】表2から明らかなように、ヨーロッパブド
ウ葉抽出物を1.0重量%以上配合した本発明品のロー
ションは、比較品のローションよりもカミソリ負けに対
して優れた改善効果を示し、さらに皮膚刺激性も認めら
れなかった。
【0030】(2)レプリカ法による実使用試験 本発明品1,2と比較品1,2のローションを用いて、
人体パネルで肌荒れ改善効果試験を行った。即ち、女性
健常人(顔面)の皮膚表面形態をミリスン樹脂によるレ
プリカ法を用いて肌のレプリカを取り、顕微鏡(17
倍)にて観察した。皮紋の状態及び角層の剥離状態から
以下に示す判定基準に基づいて肌荒れ評価1、2と判断
されたもの(肌荒れパネル)20名を用い、顔面左右半
々に、本発明品1,2と比較品1,2のローションを1
日1回、2週間塗布した。2週間後、再び上述のレプリ
カ法にしたがって肌の状態を観察し、判定基準にしたが
って評価した。その結果を表3に示す。
【0031】<レプリカ判定基準> 1: 皮溝、皮丘の消失、広範囲の角層のめくれが認め
られる。 2: 皮溝、皮丘が不鮮明、角層のめくれが認められ
る。 3: 皮溝、皮丘は認められるが、平坦。 4: 皮溝、皮丘が鮮明。 5: 皮溝、皮丘が鮮明で整っている。
【0032】
【表3】 ──────────────────────────────── レプリカ評価 本発明品1 本発明品2 比較品1 比較品2 ──────────────────────────────── 1 0 0 0 3 2 1 3 5 7 3 6 7 8 8 4 8 8 6 2 5 5 2 1 0 ─────────────────────────────────
【0033】表3から判るように、本発明品のローショ
ンは比較品のローションと比較し、顕著な肌荒れ改善効
果が認められた。
【0034】以下に、種々の剤型の本発明によるプロテ
アーゼ阻害剤の配合例を実施例として説明する。
【0035】実施例1 クリーム (処方) 重量% ステアリン酸 5.0 ステアリルアルコール 4.0 イソプロピルミリステート 18.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 3.0 プロピレングリコール 10.0 ヤマブドウ葉エタノール抽出物 0.05 苛性カリ 0.2 亜硫酸水素ナトリウム 0.01 防腐剤 適量 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にプロピレングリコールとヤマブ
ドウ葉エタノール抽出物と苛性カリを加え溶解し、加熱
して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱融解
して70℃に保つ(油相)。水相に油相を徐々に加え、
全部加え終わってからしばらくその温度に保ち反応を起
こさせる。その後、ホモミキサーで均一に乳化し、よく
かきまぜながら30℃まで冷却する。
【0036】 実施例2 クリーム (処方) 重量% ステアリン酸 2.0 ステアリルアルコール 7.0 水添ラノリン 2.0 スクワラン 5.0 2−オクチルドデシルアルコール 6.0 ポリオキシエチレン(25モル) セチルアルコールエーテル 3.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 プロピレングリコール 5.0 チョウセンヤマブドウ葉メタノール抽出物 0.1 トラネキサム酸 0.2 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 エチルパラベン 0.3 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にプロピレングリコールを加え、
加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱
融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を加え予備
乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よくか
きまぜながら30℃まで冷却する。
【0037】 実施例3 クリーム (処方) 重量% 固形パラフィン 5.0 ミツロウ 10.0 ワセリン 15.0 流動パラフィン 41.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 ポリオキシエチレン(20モル) ソルビタンモノラウリル酸エステル 2.0 石けん粉末 0.1 硼砂 0.2 アメリカブドウ葉70%メタノール抽出物 0.3 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 エチルパラベン 0.3 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水に石けん粉末と硼砂を加え、加熱
して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱融解
して70℃に保つ(油相)。水相に油相をかきまぜなが
ら徐々に加え反応を行なう。その後、ホモミキサーで均
一に乳化し、よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
【0038】 実施例4 乳液 (処方) 重量% ステアリン酸 2.5 セチルアルコール 1.5 ワセリン 5.0 流動パラフィン 10.0 ポリオキシエチレン(10モル) モノオレイン酸エステル 2.0 ポリエチレングリコール1500 3.0 トリエタノールアミン 1.0 カルボキシビニルポリマー 0.05 (商品名:カーボポール941,B.F.Goodrich Chemical company ) ヨーロッパブドウ葉酢酸エチル抽出物 0.02 亜硫酸水素ナトリウム 0.01 エチルパラベン 0.3 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)少量のイオン交換水にカルボキシビニルポリマ
ーを溶解する(A相)。残りのイオン交換水にポリエチ
レングリコール1500とトリエタノールアミンを加
え、加熱溶解した70℃に保つ(水相)。他の成分を混
合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を
加え予備乳化を行い、A相を加えホモミキサーで均一に
乳化し、乳化後よくかきまぜながら30℃まで冷却す
る。
【0039】 実施例5 乳液 (処方) 重量% マイクロクリスタリンワックス 1.0 ミツロウ 2.0 ラノリン 20.0 流動パラフィン 10.0 スクワラン 5.0 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 4.0 ポリオキシエチレン(20モル) ソルビタンモノオレイン酸エステル 1.0 プロピレングリコール 7.0 ヤマブドウ葉30%ブタノール抽出物 2.0 トラネキサム酸 1.0 亜硫酸水素ナトリウム 0.01 エチルパラベン 0.3 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にプロピレングリコールを加え、
加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱
融解して70℃に保つ(油相)。油相をかきまぜながら
水相を徐々に加え、ホモミキサーで均一に乳化した後、
よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
【0040】 実施例6 ゼリー (処方) 重量% 95%エチルアルコール 10.0 ジプロピレングリコール 15.0 ポリオキシエチレン(50モル) オレイルアルコールエーテル 2.0 カルボキシビニルポリマー 0.05 (商品名:カーボポール940,B.F.Goodrich Chemical company ) 苛性ソーダ 0.15 L−アルギニン 0.1 アメリカブドウ葉30%エタノール抽出物 1.0 亜硫酸水素ナトリウム 0.01 エチルパラベン 0.3 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にカーボポール940を均一に溶
解し、一方、95%エタノールにアメリカブドウ葉抽出
物、ポリオキシエチレン(50モル)オレイルアルコー
ルエーテルを溶解し、水相に添加する。次いで、その他
の成分を加えた後苛性ソーダ、L−アルギニンで中和さ
せ増粘する。
【0041】 実施例7 パック (処方) 重量% (A相) ジプロピレングリコール 5.0 ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 5.0 (B相) オリーブ油 5.0 酢酸トコフェロール 0.2 エチルパラベン 0.2 香料 0.2 (C相) 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 ポリビニルアルコール(けん化度90、重合度2,000) 13.0 エチルアルコール 7.0 ヤマブドウ葉50% 1,3-ブチレングリコール抽出物 10.0 精製水 残余 (製法)A相、B相をそれぞれ均一に溶解し、A相にB
相を加えて可溶化する。次いでブドウ葉抽出物を分散さ
せたC相をこれに加えた後充填を行なう。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プラスミンの活性変化が認められる接触性皮膚炎、乾
癬、尋常性天疱瘡、先天性水疱瘡等や肌荒れを伴う種々
の皮膚疾患の他、健常人の肌荒れ、荒れ性等の改善・予
防に優れた効果を有するプロテアーゼ阻害剤を提供する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 7/48 A61K 7/48

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブドウ科(Vitaceae)ブドウ属(Viti
    s)に属する植物の溶媒抽出物を有効成分とすることを
    特徴とするプロテアーゼ阻害剤。
  2. 【請求項2】 ブドウ科(Vitaceae)ブドウ属(Viti
    s)に属する植物の葉の溶媒抽出物である請求項1記載
    のプロテアーゼ阻害剤。
  3. 【請求項3】 ブドウ属に属する植物の溶媒抽出物の配
    合量が0.005〜20.0重量%である請求項1また
    は2記載のプロテアーゼ阻害剤。
  4. 【請求項4】 ブドウ科(Vitaceae)ブドウ属(Viti
    s)に属する植物の溶媒抽出物を有効成分とすることを
    特徴とする抗プラスミン剤。
JP10058905A 1998-02-24 1998-02-24 プロテアーゼ阻害剤 Withdrawn JPH11240842A (ja)

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