JPH1017392A - 液相エピタキシャル成長方法及びその装置 - Google Patents

液相エピタキシャル成長方法及びその装置

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JPH1017392A
JPH1017392A JP17346196A JP17346196A JPH1017392A JP H1017392 A JPH1017392 A JP H1017392A JP 17346196 A JP17346196 A JP 17346196A JP 17346196 A JP17346196 A JP 17346196A JP H1017392 A JPH1017392 A JP H1017392A
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JP
Japan
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substrate
solution
holder
liquid phase
growth
Prior art date
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Pending
Application number
JP17346196A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Kikuchi
幸夫 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
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Publication of JPH1017392A publication Critical patent/JPH1017392A/ja
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  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Liquid Deposition Of Substances Of Which Semiconductor Devices Are Composed (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】スライドボートを空焼しなくても、簡単な構成
で、結晶表面の欠陥を大幅に減少させ、高品質の半導体
結晶が得られるようにする。 【解決手段】液相エピタキシャル成長装置は、グラファ
イト製の溶液ホルダ7と基板ホルダ3とにそれぞれセッ
トされた原料溶液5と基板2とを接触させて基板2上に
半導体結晶を成長し、成長を完了するために基板2を溶
液5から分離して溶液ホルダ7の所定位置に待機させる
ようにしてある。基板2が待機する溶液ホルダ7の所定
位置に、基板2の表面を覆うPBN製のふた8を設け
る。PBN製のふたに代えて高純度石英製のふたとして
もよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエピタキシャル層の
表面欠陥を減少させた液相エピタキシャル成長方法及び
その装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体の製造プロセスに用いられる液相
エピタキシャル成長方法には幾つかの方式が知られてい
るが、そのうちの一つにスライドボートを使用する方式
がある。
【0003】図4はこの方式の動作原理を示すものであ
り、結晶を成長させる場合は、スライドボート1を加熱
し、溶液ホルダ7の溶液溜6にセットした原料を一定温
度で溶解して原料溶液5を作成する。次に温度を徐々に
冷却し所定の温度に達した時に、基板ホルダ3を移動さ
せ、基板ホルダ3にセットした基板2と溶液ホルダ7に
セットした溶液5とを接触させて基板表面に単結晶を成
長させる。所定の厚さの成長層を成長した後再び基板ホ
ルダ3を移動して基板2と溶液5とを分離して成長を完
了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のスライ
ドボートを用いた液相エピタキシャル成長方法により半
導体の単結晶を成長した場合、特に薄膜を成長した場
合、結晶表面にくもりが生じることがある。
【0005】くもりが生じる原因としては、基板上に結
晶成長を行った後に溶液と分離して室温まで冷却する過
程で基板上部のグラファイトから不純物が拡散して成長
層の表面に付着し、くもりが生ずると考えられる。不純
物としては、前回の成長で結晶表面から結晶の構成物質
のうち昇華しやすい成分が昇華しグラファイト中に取り
込まれたものである。
【0006】そのため従来は、1回の成長毎にスライド
ボートを空焼または洗浄して不純物を除去する必要があ
り、作業性が非常に悪かった。
【0007】本発明の目的は、前記した従来技術の欠点
を解消し、スライドボートを空焼しなくても、結晶表面
の欠陥を大幅に減少させ、作業性の良好な液相エピタキ
シャル成長方法を提供することにある。
【0008】また、本発明の目的は、簡単な構成で、結
晶表面の欠陥を大幅に減少させ、高品質の半導体結晶を
得ることができる液相エピタキシャル成長装置を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の液相エピタキシ
ャル成長方法は、グラファイト製の溶液ホルダと基板ホ
ルダとにそれぞれセットされた原料溶液と基板とを分離
させて成長を完了する液相エピタキシャル成長方法にお
いて、成長を完了した基板の上部を高純度石英製または
PBN(パイロリティック窒化ホウ素)製のふたで覆う
ようにしたものである。
【0010】また、本発明の液相エピタキシャル成長装
置は、グラファイト製の溶液ホルダと基板ホルダとにそ
れぞれセットされた原料溶液と基板とを、接触させて基
板上に半導体結晶を成長し、成長を完了するために基板
を溶液から分離して溶液ホルダの所定位置に待機させる
ようにした液相エピタキシャル成長装置において、上記
基板が待機する溶液ホルダの所定位置に、基板表面を覆
う高純度石英製またはPBN製のふたを設けたものであ
る。
【0011】本発明は、前回の成長で結晶表面から結晶
の構成物質のうち昇華しやすい成分が昇華、して溶液ホ
ルダのグラファイト中に不純物として取り込まれ、今回
の成長完了後に溶液と分離して基板待機位置で基板を室
温まで冷却する過程で、基板上部の溶液ホルダのグラフ
ァイトから不純物が拡散して成長層の表面に付着すると
いう知見のもとに、このような現象を阻止するために、
成長完了後に基板が待機する溶液ホルダの所定位置に、
基板表面を覆う高純度石英製またはPBN製のふたを設
けたものである。その結果、今回の成長完了後の基板待
機位置で、溶液ホルダから前回取り込まれた不純物が拡
散して成長層の表面に付着することもなく、結晶表面に
生じるくもりを大幅に低減することができる。これは高
純度石英やPBNの気体透過度が通常使用されているグ
ラファイトと比較して非常に小さいことを利用したもの
である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例をGaAs
結晶のエピタキシャル成長について図を用いて説明す
る。図1から図3は本実施例のスライドボート及びその
動作説明図を示したものである。
【0013】図においてスライドボート1は、共に高純
度のグラファイトにより製作された基板ホルダ3と溶液
ホルダ7とから構成される。基板ホルダ3の上に溶液ホ
ルダ7が載せられ、いずれかのホルダを水平方向にスラ
イド自在とするが、ここでは基板2がセットされる基板
ホルダ3を矢印の方向にスライド自在としてある。溶液
ホルダ7は溶液溜6をもち、底に原料溶液5をセットす
るようになっている。
【0014】溶液ホルダ7と基板ホルダ3とによってセ
ットされた原料溶液5と基板2とを、接触させて基板2
上に半導体結晶を成長し、成長を完了するために基板2
を溶液5から分離して溶液ホルダ7の所定位置に待機さ
せる。この基板2が待機する溶液ホルダ7の所定位置
に、基板表面を覆うPBN製のふた8を設けてある。こ
のPBN製のふた8は溶液ホルダ7に埋め込まれ、溶液
ホルダ7のスライド面と面一になっている。ふた8の厚
さは任意である。
【0015】
【実施例】さて、結晶を成長するには、例えばp型Ga
As基板2、及びGa、GaAs、Teからなる原料を
セットした図1の状態でスライドボート1を800℃に
加熱し、原料を溶解してGa溶液5を作成する。
【0016】次に温度を0.5℃/minの冷却速度で
冷却し所定の温度に達したときに、基板ホルダ3を移動
させ、図2の状態でp型GaAs基板2とGa溶液5と
を接触させて基板表面にn型GaAs単結晶を1μm成
長させる。
【0017】その後、図3の状態となるように再び基板
ホルダ3を移動し、基板2を溶液5から分離して、待機
位置にもってきてPBN製のふた8の下で、室温まで冷
却して成長を完了する。
【0018】その結果、成長層表面にはくもりの発生は
なかった。同様の成長を10回連続して行ったが、成長
層表面のくもりは全く発生しないことを確認できた。
【0019】次にPBN製のふたに代えて高純度石英製
のふたを用い、上記成長と同様の成長を各10回連続し
て行ったが、これらの場合も成長層表面のくもりは全く
発生しないことを確認できた。
【0020】比較のために、高純度石英製またはPBN
製のふたを設けない従来のスライドボードで10回連続
成長させたが、2回目からくもりが発生し、10回中6
回、成長層表面にくもりが発生した。
【0021】このように、溶液ホルダの所定位置に高純
度石英製またはPBN製のふたを設けると、1μm程度
の薄膜であっても結晶表面にくもりが生じず、以後のプ
ロセス、例えばエピタキシーや露光などでの歩留りを大
幅に向上することができる。
【0022】なお、上記実施例では高純度石英製または
PBN製のふたを、基板が待機する溶液ホルダの所定位
置にのみ設けるようにしたが、それ以外の位置にも設け
るようにしてもよい。
【0023】また、上記実施例では、上下いずれかのホ
ルダを水平方向にスライドする水平スライド式のスライ
ドボートについて説明したが、本発明はこれに限定され
ない。例えば上下いずれかのホルダを軸を中心に回転す
る縦型回転式のスライドボートにも適用できる。
【0024】また、上記実施例では溶液溜が1個で1層
成長の場合について述べたが、2層以上の成長にも適用
できる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、成長を完了した基板の
上部を高純度石英製またはPBN製のふたで覆うように
したので、成長毎にスライドボートを空焼しなくても、
表面欠陥が大幅に低減したくもりのない成長層表面を容
易に得ることができ、作業性が飛躍的に向上する。
【0026】本発明装置によれば、基板が待機する溶液
ホルダの所定位置に、基板表面を覆う高純度石英製また
はPBN製のふたを設けるという簡単な構成で、結晶表
面の欠陥を大幅に減少させ、高品質の半導体結晶を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液相エピタキシャル成長装置の実施例
を説明するためのスライドボートの概略図であって、成
長開始前の状態図。
【図2】同じく成長中の状態図。
【図3】同じく成長完了後の状態図。
【図4】従来のスライドボートの概略図。
【符号の説明】
1 スライドボート 2 基板 3 基板ホルダ 5 原料溶液 6 溶液溜 7 溶液ホルダ 8 PBN製のふた

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グラファイト製の溶液ホルダと基板ホルダ
    とにそれぞれセットされた原料溶液と基板とを接触させ
    て基板上に半導体結晶を成長させ、原料溶液と基板とを
    分離させて成長を完了する液相エピタキシャル成長方法
    において、成長を完了した基板の上部を高純度石英製の
    ふたで覆うようにしたことを特徴とする液相エピタキシ
    ャル成長方法。
  2. 【請求項2】上記高純度石英製のふたに代えてパイロリ
    ティック窒化ホウ素のふたとした請求項1に記載の液相
    エピタキシャル成長方法。
  3. 【請求項3】グラファイト製の溶液ホルダと基板ホルダ
    とにそれぞれセットされた原料溶液と基板とを接触させ
    て基板上に半導体結晶を成長し、成長を完了するために
    基板を溶液から分離して溶液ホルダの所定位置に待機さ
    せるようにした液相エピタキシャル成長装置において、
    上記基板が待機する溶液ホルダの所定位置に、基板表面
    を覆う高純度石英製のふたを設けたことを特徴とする液
    相エピタキシャル成長装置。
  4. 【請求項4】上記高純度石英製のふたに代えてパイロリ
    ティック窒化ホウ素のふたとした請求項3に記載の液相
    エピタキシャル成長装置。
JP17346196A 1996-07-03 1996-07-03 液相エピタキシャル成長方法及びその装置 Pending JPH1017392A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114934317A (zh) * 2022-06-10 2022-08-23 北京智创芯源科技有限公司 水平液相外延石墨舟、生长***、外延方法及生长方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114934317A (zh) * 2022-06-10 2022-08-23 北京智创芯源科技有限公司 水平液相外延石墨舟、生长***、外延方法及生长方法

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