JPH10144615A - Soiウェーハの製造方法 - Google Patents

Soiウェーハの製造方法

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JPH10144615A
JPH10144615A JP29505996A JP29505996A JPH10144615A JP H10144615 A JPH10144615 A JP H10144615A JP 29505996 A JP29505996 A JP 29505996A JP 29505996 A JP29505996 A JP 29505996A JP H10144615 A JPH10144615 A JP H10144615A
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silicon
oxide film
silicon oxide
film
soi wafer
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Application number
JP29505996A
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English (en)
Inventor
Takashi Yokoyama
敬志 横山
Takahiro Mishima
孝博 三島
Kazuma Yamamoto
和馬 山本
Masato Yamamoto
政人 山本
Takeshi Matsuda
豪 松田
Shigeki Ito
茂樹 伊藤
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Daido Hoxan Inc
Original Assignee
Daido Hoxan Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】比較的簡単な製造装置を使用した簡単なプロセ
スにより、信頼性の高いSOIウェーハが得られ、しか
も、量産向きで製造コストを低くできるSOIウェーハ
の製造方法を提供する。 【解決手段】第1のシリコン層と第2のシリコン層とが
絶縁層を介して積層され、上記両シリコン層が絶縁層に
よって誘電体分離されたSOIウェーハを製造する方法
であって、表面に酸化ケイ素膜16が積層形成されたシ
リコン基板5を準備し、アルミニウムを添加した溶媒に
シリコンを高温で飽和させた飽和溶液に、上記シリコン
基板5表面の酸化ケイ素膜16を接触させ、その状態で
上記飽和溶液を冷却し、シリコンを析出,成長させて酸
化ケイ素膜16上にシリコン膜19を積層形成させるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液相成長法を利用
したSOIウェーハの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、集積回路等を形成する半導体
材料として、絶縁性基板ウェーハ上に、シリコン薄膜を
形成したSOI(silicon on insula
tor)構造のウェーハ(以下、「SOIウェーハ」と
いう)が用いられている。このようなSOIウェーハの
なかでも、最近では、第1のシリコン層と第2のシリコ
ン層とが絶縁層を介して積層され、上記両シリコン層が
絶縁層によって3次元的に誘電体分離された構造のSO
Iウェーハが注目されている。
【0003】上記のような3次元的に誘電体分離された
SOIウェーハを製造する方法としては、従来から、貼
り合わせ法やSIMOX(separation by
implanted oxygen)が行われてい
る。
【0004】上記貼り合わせ法は、あらかじめ表面に酸
化ケイ素膜が形成された2枚のシリコンウェーハを、上
記酸化ケイ素膜を対面させるように積層し、それらを直
接もしくは電界等を印加することにより接合して貼り合
わせる方法である。これにより、2枚のシリコンウェー
ハの間に酸化ケイ素膜がサンドイッチされ、両シリコン
ウェーハが酸化ケイ素膜によって誘電体分離されたSO
Iウェーハが形成される。
【0005】また、上記SIMOXは、シリコン基板中
に、酸素を高濃度でイオン注入したのち、適当な熱処理
を行うことにより、上記シリコン基板中に酸化ケイ素の
層を形成させる方法である。これにより、上記酸化ケイ
素層の上下にそれぞれシリコン層が積層形成され、上記
酸化ケイ素層を絶縁層として両シリコン層が誘電体分離
されたSOIウェーハが形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記貼
り合わせ法は、2枚のシリコンウェーハの接合界面にで
きる欠陥の除去等の点で完全ではなく、得られるSOI
ウェーハの信頼性や品質の点で問題がある。しかも、製
造工程が繁雑であるためコスト高になるという問題もあ
る。一方、SIMOXも、イオン注入等の処理が必要で
あり、真空室やイオン銃等を有する大がかりな装置が必
要となるため、多大なコストがかかる。そのうえ、製造
工程も複雑で量産性が悪いという問題がある。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、比較的簡単な製造装置を使用した簡単なプロセ
スにより、信頼性の高いSOIウェーハが得られ、しか
も、量産向きで製造コストを低くできるSOIウェーハ
の製造方法を提供することをその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のSOIウェーハの製造方法は、第1のシリ
コン層と第2のシリコン層とが絶縁層を介して積層さ
れ、上記両シリコン層が絶縁層によって誘電体分離され
たSOIウェーハを製造する方法であって、表面に酸化
ケイ素膜が積層形成されたシリコン基板を準備し、アル
ミニウムを添加した溶媒にシリコンを高温で飽和させた
飽和溶液に、上記シリコン基板表面の酸化ケイ素膜を接
触させ、その状態で上記飽和溶液を冷却し、シリコンを
析出,成長させて酸化ケイ素膜上にシリコン膜を積層形
成させるようにしたことを要旨とする。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0010】本発明の製法は、表面に酸化ケイ素膜が積
層形成されたシリコン基板を準備し、アルミニウムを添
加した溶媒にシリコンを高温で飽和させた飽和溶液に、
上記シリコン基板表面の酸化ケイ素膜を接触させ、その
状態で上記飽和溶液を冷却し、シリコンを析出,成長さ
せて酸化ケイ素膜上にシリコン膜を積層形成させるよう
にしたものである。
【0011】上記製法において、シリコン基板として
は、図1に示すような、表面に酸化ケイ素膜16が積層
形成されたシリコン基板5を用いる。この場合、あらか
じめ表面に酸化ケイ素膜16が積層形成されたシリコン
基板5を購入等して使用してもよいし、無処理のシリコ
ン基板5を準備し、これに酸化ケイ素膜16を積層形成
させる処理工程を経たものを使用してもよい。
【0012】上記シリコン基板5(酸化ケイ素膜16が
形成されていない無処理のもの)としては、特に限定さ
れるものではないが、例えば、CZ(Czochral
ski)法,FZ(floating zone)法等
によって形成された単結晶シリコンのインゴットをスラ
イスした単結晶シリコンウェーハや、多結晶シリコンの
インゴットをスライスした多結晶シリコンウェーハ等を
用いることができる。特に、高品質なSOIウェーハを
得るという観点から、単結晶シリコンウェーハが好適に
用いられる。このシリコン基板5の厚みは、工程上の取
扱い性を確保するほか、後工程での研磨を容易にすると
いう観点から、200〜300μm程度に設定するのが
好ましく、200〜250μmであればさらに好まし
い。
【0013】そして、上記無処理のシリコン基板5に、
酸化ケイ素膜16を積層形成させる処理を行う場合に
は、例えば、酸素雰囲気や大気雰囲気中で加熱保持する
方法により酸化ケイ素膜16を積層形成することが行わ
れる。この加熱処理では、シリコン基板5の両面に酸化
ケイ素膜16が形成されるため、片面の酸化ケイ素膜1
6を表面研磨等で除去することが行われる。なお、加熱
条件としては、例えば、酸素雰囲気の場合、800〜1
000℃で10〜60分程度に設定される。また、酸化
ケイ素膜16を積層形成させる処理としては、上記加熱
処理以外にも、スパッタリング法,真空蒸着法,イオン
プレーティング法,各種CVD(chemical v
apor deposition)法,ゾル−ゲル法等
各種の方法によっても行うことができ、特に限定される
ものではない。
【0014】上記酸化ケイ素膜16の厚みは、好ましく
は0.1〜10μm、さらに好ましくは1〜5μm、最
も好ましくは1〜2μmの範囲に設定される。10μm
を超えると、酸化ケイ素膜16の形成に時間がかかるほ
か、基板に与える機械的なストレスが問題になるからで
あり、反対に0.1μm未満では、酸化ケイ素膜16が
充分な絶縁層として働かず、誘電体分離が不完全になる
うえ、シリコン膜の生成が不充分になるからである。
【0015】本発明では、上記酸化ケイ素膜16が積層
形成されたシリコン基板5に対し、低融点金属の溶媒に
溶質材料を高温で飽和させたあと、その飽和溶液を冷却
して過飽和となる溶質材料を基板上に結晶として析出さ
せて結晶薄膜を得る液相成長法(Liquid Pha
se Epitaxy、以下「LPE」という)を施す
ことにより、酸化ケイ素膜16上にシリコン膜を形成さ
せる。そして、本発明では、上記LPEとして、アルミ
ニウムを添加した溶媒にシリコンを高温で飽和させた飽
和溶液を使用し、この飽和溶液に、上記シリコン基板5
表面の酸化ケイ素膜16を接触させ、その状態で上記飽
和溶液を冷却し、シリコンを析出,成長させることが行
われる。
【0016】LPEに用いられる溶媒としては、すず,
ガリウム,インジウム,銅,ヒ素,アンチモン等各種の
低融点金属が用いられるが、これらのなかでも、安価で
あるうえ、電気的性質が良好なシリコン膜が得られるた
め、特に、すずが好適に用いられる。
【0017】上記溶媒への溶媒全量に対するアルミニウ
ムの添加量としては、10〜50重量%が好ましく、さ
らに好ましくは30〜50重量%に設定される。すなわ
ち、50重量%を超えると、得られるシリコン膜の品質
が劣化するからであり、10重量%未満では、アルミニ
ウム添加の効果が充分得られず、シリコンの析出量が少
なくなるからである。
【0018】本発明の方法では、アルミニウムを添加し
た溶媒にシリコンを高温で飽和させた飽和溶液に、シリ
コン基板5表面の酸化ケイ素膜16を接触させ、その状
態で上記飽和溶液を冷却することにより、シリコンの結
晶を析出させて液相成長させる。このときの、飽和溶液
の冷却速度は、結晶成長を準平衡状態で行い、良質の結
晶を得るため、および、シリコン結晶を隙間なく成長さ
せるという観点から、0.1〜1℃/分程度に設定する
のが好ましく、0.1〜0.2℃/分であればさらに好
ましい。また、このLPEの際には、飽和溶液を酸化劣
化させないほか、治具等の酸化による不純物の発生を抑
えるという理由から、雰囲気ガスとしてアルゴン,窒素
等の不活性ガスあるいは水素等の還元性ガスを単体でも
しくは2種以上混合して用いることが好ましい。
【0019】上記のようにLPEを行うとき、上述した
ように、溶媒にアルミニウムが添加されているため、こ
の溶媒にシリコンを飽和させた飽和溶液に酸化ケイ素膜
16を接触させると、酸化ケイ素膜16と飽和溶液中の
アルミニウムとが下記の式に示すように反応し、その結
果、図2に示すように、酸化ケイ素膜16上にシリコン
の核17が析出する。
【0020】
【化1】3SiO2 +2Al→2Al2 3 +3Si
【0021】そして、上記析出したシリコンの核17が
液相成長することにより、図3に示すように、シリコン
の結晶18が成長し、やがて図4に示すように、酸化ケ
イ素膜16の表面に多結晶のシリコン膜19が形成され
る。上記シリコン膜19の厚みは、後工程で行われる表
面研磨による膜厚減少を考えて、200〜500μm程
度に設定するのが好ましく、350〜450μmであれ
ばさらに好ましい。
【0022】上記のようにして、シリコン基板5とシリ
コン膜19とが酸化ケイ素膜16を介して積層されたS
OI構造のウェーハが形成される。そして、図5に示す
ように、上記SOIウェーハのシリコン膜19の表面研
磨を行い、シリコン膜19を所定の厚みにする。このと
きの、上記シリコン膜19の厚みの仕上げ寸法として
は、機械的強度の確保という観点から、200〜400
μm程度に設定するのが好ましく、300〜350μm
であればさらに好ましい。
【0023】さらに、図6に示すように、シリコン基板
5の表面研磨を行い、上記シリコン基板5を所定厚みの
薄膜5aとする。このときの、上記薄膜5aの仕上げ厚
みは、デバイス作製に好適であるという観点から、0.
2〜1μm程度に設定するのが好ましく、0.2〜0.
5μmであればさらに好ましい。このようにして、シリ
コン基板5の薄膜5aと所定厚みのシリコン膜19とが
酸化ケイ素膜16を絶縁層として誘電体分離されたSO
Iウェーハの完成品が得られる。
【0024】上記LPEは、例えば、ティッピング方
式,ディッピング方式,スライドボート方式等の所定の
方法で行われる。ここで、これら各方式のLPEについ
てそれぞれ説明する。
【0025】上記ティッピング方式(傾斜法)のLPE
装置の一例を図7に示す。この装置は、片側に傾いた状
態の炉芯管1内で、溶融槽2に、溶媒となる金属溶液
(以下「メルト」という)3と溶質となる原料シリコン
4を入れ、メルト3が偏った方とは反対側の溶融槽2内
にシリコン基板5を装着し、高温下で原料シリコン4を
メルト3中に拡散させ飽和させる。そして、炉芯管1を
反対側に傾けて、溶質シリコンが飽和したメルト3(飽
和溶液)を、シリコン基板5の上に移動させ、その状態
で温度を降下させながら液相成長を行い、所定厚みのシ
リコン膜19が得られた時点で、再び炉芯管1を元のよ
うに傾けて、シリコン膜19が形成されたシリコン基板
5を取り出すようになっている。なお、6は熱電対、7
はシリコン基板5保持用のクランプである。
【0026】また、ディッピング方式(液浸法)のLP
E装置の一例を図8に示す。この装置は、竪型炉8内
に、メルト3を入れたカーボンるつぼ10を配置し、こ
の中に溶質となる原料シリコン4を入れて高温下で溶解
させ、ついで上方からシリコン基板5を下降させてメル
ト3に浸し、その状態で温度を降下させてシリコン基板
5表面で液相成長を行うようになっている。なお、6は
熱電対、11は上部ヒータ,12はアルミナ管である。
【0027】さらに、スライドボート方式のLPE装置
の一例を図9に示す。この装置は、ベース板13の上面
に、シリコン基板5と原料シリコン4を所定間隔で嵌入
保持し、その上に、貫通穴14a内にメルト3を保持し
たスライダー14を取り付けたもので、上記メルト3が
原料シリコン4と接するようスライダー14を右に移動
させ、高温下でメルト3に原料シリコン4を拡散させ飽
和させたのち、飽和溶液となったメルト3がシリコン基
板5と接するようスライダー14を左に移動させ、温度
を降下させてシリコン基板5表面で液相成長を行うよう
になっている。
【0028】もちろん、LPEを行う方式,装置として
は、上述したものに限定されるものではなく、他の各種
の方式,装置を使用することができる。
【0029】上記製法によれば、表面に酸化ケイ素膜1
6が形成されたシリコン基板5を使用し、上記酸化ケイ
素膜16表面に液相成長を行うことにより、比較的簡単
な製造装置を使用して簡単なプロセスによりSOIウェ
ーハを得ることができる。しかも、LPEによって欠陥
の少ない緻密なシリコン膜19を得ることができ、信頼
性の高いSOIウェーハが得られる。さらに、上記方法
は、量産向きであり、低コストでSOIウェーハを製造
することができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明のSOIウェーハ
の製法は、表面に酸化ケイ素膜が積層形成されたシリコ
ン基板を準備し、アルミニウムを添加した溶媒にシリコ
ンを高温で飽和させた飽和溶液に、上記シリコン基板表
面の酸化ケイ素膜を接触させる。そして、その状態で上
記飽和溶液を冷却し、シリコンを析出,成長させて酸化
ケイ素膜上にシリコン膜を積層形成させるようにしてい
る。これにより、シリコン基板とシリコン膜とが酸化ケ
イ素膜を介して積層され、上記シリコン基板とシリコン
膜とが上記酸化ケイ素膜を絶縁層として誘電体分離され
たSOIウェーハが製造される。したがって、従来の貼
り合わせ法で問題となっていた接合界面の欠陥等が生じ
ることがなく、信頼性の高いSOIウェーハが得られ
る。さらに、比較的簡単な製造装置を使用した簡単なプ
ロセスにより、SOIウェーハを製造することができ
る。また、本発明は、高温飽和溶液を冷却してシリコン
を析出,成長させる、いわゆる液相成長によってシリコ
ン膜を形成するものであり、この液相成長は、高純度で
しかも欠陥が少ない完全性の高い結晶が得られ、シリコ
ン膜は緻密で完全性の高い結晶からなるという利点を有
するため、一層信頼性の高いSOIウェーハが得られ
る。このように、本発明のSOIウェーハの製法によれ
ば、従来からの、品質面,コスト面での問題が解消され
るため、素子特性上多くの利点を有するSOIウェーハ
の汎用化を促進することができる。
【0031】つぎに、実施例について説明する。
【0032】
【実施例】厚み300μmのシリコン基板(50mm×
50mm)の表面に、熱酸化処理により、厚み1μmの
酸化ケイ素膜を形成させた。
【0033】一方、50重量%のアルミニウムを添加し
たスズ溶媒を準備し、シリコンを飽和させた。この飽和
シリコン−スズ溶液の1000℃におけるシリコンの溶
解度は約50.2重量%であった。
【0034】そして、上記酸化ケイ素膜が形成されたシ
リコン基板に対し、図9に示すスライドボート方式のL
PE装置を用いて、約1000℃に加熱溶融したアルミ
ニウム添加の飽和シリコン−すず溶液に浸漬し、−0.
2℃/minの冷却速度で800℃まで温度を降下さ
せ、液相成長により、酸化ケイ素膜上に厚み400μm
のシリコン膜を積層形成させ、シリコン基板とシリコン
膜とが酸化ケイ素膜を介して積層されたSOI構造のウ
ェーハを形成した。
【0035】このようにして得られたシリコン膜の結晶
サイズは、1〜20μmであり、しかも、成長した結晶
同士は、互いに緊密に接触した状態で成長し、欠陥のほ
とんどない良質な膜を形成した。
【0036】つぎに、シリコン膜を表面研磨してその厚
み寸法を300μmにし、シリコン基板を表面研磨して
その厚み寸法を0.5μmにした。このようにして、S
OIウェーハの完成品を得た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いるシリコン基板を示す断面図であ
る。
【図2】上記シリコン基板の酸化ケイ素膜表面にシリコ
ンの核を析出させた状態を示す断面図である。
【図3】上記シリコンの核を液相成長させた状態を示す
断面図である。
【図4】酸化ケイ素膜表面にシリコン膜を形成させた状
態を示す断面図である。
【図5】上記シリコン膜を表面研磨した状態を示す断面
図である。
【図6】SOIウェーハの完成品を示す断面図である。
【図7】ティッピング方式のLPE装置の一例を示す説
明図である。
【図8】ディッピング方式のLPE装置の一例を示す説
明図である。
【図9】スライドボート方式のLPE装置の一例を示す
説明図である。
【符号の説明】
5 シリコン基板 16 酸化ケイ素膜 19 シリコン膜
フロントページの続き (72)発明者 山本 政人 大阪府堺市築港新町2丁6番地40 大同ほ くさん株式会社堺工場内 (72)発明者 松田 豪 大阪府堺市築港新町2丁6番地40 大同ほ くさん株式会社堺工場内 (72)発明者 伊藤 茂樹 大阪府堺市築港新町2丁6番地40 大同ほ くさん株式会社堺工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のシリコン層と第2のシリコン層と
    が絶縁層を介して積層され、上記両シリコン層が絶縁層
    によって誘電体分離されたSOIウェーハを製造する方
    法であって、表面に酸化ケイ素膜が積層形成されたシリ
    コン基板を準備し、アルミニウムを添加した溶媒にシリ
    コンを高温で飽和させた飽和溶液に、上記シリコン基板
    表面の酸化ケイ素膜を接触させ、その状態で上記飽和溶
    液を冷却し、シリコンを析出,成長させて酸化ケイ素膜
    上にシリコン膜を積層形成させるようにしたことを特徴
    とするSOIウェーハの製造方法。
  2. 【請求項2】 溶媒としてすず,インジウム,ガリウ
    ム,銅のうちいずれか少なくともひとつを用いる請求項
    1記載のSOIウェーハの製造方法。
  3. 【請求項3】 溶媒全量に対するアルミニウムの添加量
    が、10〜50重量%である請求項1または2記載のS
    OIウェーハの製造方法。
  4. 【請求項4】 酸化ケイ素膜の厚みが、0.1〜10μ
    mである請求項1〜3のいずれか一項に記載のSOIウ
    ェーハの製造方法。
JP29505996A 1996-11-07 1996-11-07 Soiウェーハの製造方法 Pending JPH10144615A (ja)

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