JPH10173427A - 表面実装型アンテナおよび通信機 - Google Patents
表面実装型アンテナおよび通信機Info
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- JPH10173427A JPH10173427A JP8329484A JP32948496A JPH10173427A JP H10173427 A JPH10173427 A JP H10173427A JP 8329484 A JP8329484 A JP 8329484A JP 32948496 A JP32948496 A JP 32948496A JP H10173427 A JPH10173427 A JP H10173427A
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- electrode
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- radiation electrode
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 誘電体基体に対する各種電極パターンの形成
面の面数を少なくして製造コストを低減し、大型化を避
けつつ上記のインピーダンスマッチングを容易にとれる
ようにする。 【解決手段】 誘電体基体１１の端面から下面にかけて
給電電極２ａ，２ｂおよび接地電極３ａ，３ｂを形成す
るとともに、上面から他の端面を経由して上下面へ延び
る放射電極１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄを形成する。
面の面数を少なくして製造コストを低減し、大型化を避
けつつ上記のインピーダンスマッチングを容易にとれる
ようにする。 【解決手段】 誘電体基体１１の端面から下面にかけて
給電電極２ａ，２ｂおよび接地電極３ａ，３ｂを形成す
るとともに、上面から他の端面を経由して上下面へ延び
る放射電極１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄを形成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は移動体通信機器等
で用いられる表面実装型アンテナおよびそれを用いた通
信機に関する。
で用いられる表面実装型アンテナおよびそれを用いた通
信機に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種の従来の表面実装型アンテナの例
を図７に示す。同図において１１は誘電体基体であり、
それぞれの端面に電極２２ｂ，２３ｂ，２１ａ，２１
ｂ，２１ｃを形成していて、誘電体基体１１の図におけ
る下面側に電極２２ａ，２３ａを形成している。これら
の電極のうち２２ａ，２２ｂは給電電極、２３ａ，２３
ｂは接地電極、２１ａ，２１ｂ，２１ｃは放射電極とし
て作用する。すなわち放射電極の開放端（電極２１ｃの
先端付近）と給電電極２２ａ，２２ｂとの間に静電容量
が形成され、この静電容量による容量結合によって放射
電極が励振され、共振型の表面実装型アンテナとして機
能する。
を図７に示す。同図において１１は誘電体基体であり、
それぞれの端面に電極２２ｂ，２３ｂ，２１ａ，２１
ｂ，２１ｃを形成していて、誘電体基体１１の図におけ
る下面側に電極２２ａ，２３ａを形成している。これら
の電極のうち２２ａ，２２ｂは給電電極、２３ａ，２３
ｂは接地電極、２１ａ，２１ｂ，２１ｃは放射電極とし
て作用する。すなわち放射電極の開放端（電極２１ｃの
先端付近）と給電電極２２ａ，２２ｂとの間に静電容量
が形成され、この静電容量による容量結合によって放射
電極が励振され、共振型の表面実装型アンテナとして機
能する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが図７に示した
従来の表面実装型アンテナにおいては、誘電体基体の多
くの端面にわたって電極を形成しなければならないの
で、電極形成工数が増えるという問題があった。
従来の表面実装型アンテナにおいては、誘電体基体の多
くの端面にわたって電極を形成しなければならないの
で、電極形成工数が増えるという問題があった。
【０００４】そこで、図７に示した従来の表面実装型ア
ンテナの放射電極の形成面を変えて、たとえば図８に示
すように誘電体基体１１の図における上面と右後方の端
面に２１ａ，２１ｂ，２１ｃで示す放射電極を形成する
ことが考えられる。この構造によれば、放射電極の開放
端（電極２１ｃの先端部付近）と接地電極２３ｂとの間
のギャップ部分に生じる静電容量を大きくすることがで
き、放射電極のインダクタンスが小さくても所定の共振
周波数に設定することができるため、全体に容易に小型
化できるという優れた効果を奏する。しかしながら給電
電極２２ａ，２２ｂと放射電極の開放端との間に接地電
極２３ｂの端部が位置することになるため、給電電極と
放射電極間の結合が疎となり、外部回路とのインピーダ
ンスマッチングがとりにくいという問題が生じる。
ンテナの放射電極の形成面を変えて、たとえば図８に示
すように誘電体基体１１の図における上面と右後方の端
面に２１ａ，２１ｂ，２１ｃで示す放射電極を形成する
ことが考えられる。この構造によれば、放射電極の開放
端（電極２１ｃの先端部付近）と接地電極２３ｂとの間
のギャップ部分に生じる静電容量を大きくすることがで
き、放射電極のインダクタンスが小さくても所定の共振
周波数に設定することができるため、全体に容易に小型
化できるという優れた効果を奏する。しかしながら給電
電極２２ａ，２２ｂと放射電極の開放端との間に接地電
極２３ｂの端部が位置することになるため、給電電極と
放射電極間の結合が疎となり、外部回路とのインピーダ
ンスマッチングがとりにくいという問題が生じる。
【０００５】この発明の目的は、誘電体基体に対する各
種電極パターンの形成面の面数を少なくして製造コスト
を低減できるようにするとともに、放射電極の開放端と
接地電極との間および放射電極の開放端と給電電極との
間の距離をそれぞれ調整し易くした表面実装型アンテナ
を提供することにある。
種電極パターンの形成面の面数を少なくして製造コスト
を低減できるようにするとともに、放射電極の開放端と
接地電極との間および放射電極の開放端と給電電極との
間の距離をそれぞれ調整し易くした表面実装型アンテナ
を提供することにある。
【０００６】また、この発明の目的は大型化を避けつつ
上記のインピーダンスマッチングを容易にとれるように
した表面実装型アンテナを提供することにある。
上記のインピーダンスマッチングを容易にとれるように
した表面実装型アンテナを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この発明は、対向する第
１・第２の主面と、これらの主面に略垂直な端面を有す
る誘電体または磁性体からなる基体に、一端が開放端と
して前記基体の複数の面に亘って延び、他端が接地電極
に接続された放射電極が形成されて成る表面実装型アン
テナであって、誘電性を有する基体に対する電極形成面
の面数を減らすとともに、インピーダンスマッチングを
容易にするために、請求項１に記載のとおり、放射電極
を、該放射電極の開放端が前記基体の第１主面および第
２主面の両主面に延びる形状とし、前記放射電極の開放
端との間で静電容量が生じて容量結合する給電電極を形
成する。この構造により、放射電極の開放端と接地電極
間の静電容量を大きくするとともに、放射電極の開放端
と給電電極との結合量を容易に高めることができ、イン
ピーダンスマッチングを容易にとることができる。ま
た、誘電性を有する基体に対する電極の形成面が増大せ
ず、放射電極の一部を削って周波数を調整する場合の作
業性が高い、という効果をそのまま維持することができ
る。
１・第２の主面と、これらの主面に略垂直な端面を有す
る誘電体または磁性体からなる基体に、一端が開放端と
して前記基体の複数の面に亘って延び、他端が接地電極
に接続された放射電極が形成されて成る表面実装型アン
テナであって、誘電性を有する基体に対する電極形成面
の面数を減らすとともに、インピーダンスマッチングを
容易にするために、請求項１に記載のとおり、放射電極
を、該放射電極の開放端が前記基体の第１主面および第
２主面の両主面に延びる形状とし、前記放射電極の開放
端との間で静電容量が生じて容量結合する給電電極を形
成する。この構造により、放射電極の開放端と接地電極
間の静電容量を大きくするとともに、放射電極の開放端
と給電電極との結合量を容易に高めることができ、イン
ピーダンスマッチングを容易にとることができる。ま
た、誘電性を有する基体に対する電極の形成面が増大せ
ず、放射電極の一部を削って周波数を調整する場合の作
業性が高い、という効果をそのまま維持することができ
る。
【０００８】また、この発明は請求項２に記載のとお
り、対向する第１・第２の主面と、これらの主面に略垂
直な端面を有する誘電体または磁性体からなる基体に、
一端が開放端として前記基体の複数の面に亘って延び、
他端が接地電極に接続された放射電極が形成されて成る
表面実装型アンテナであって、前記放射電極の接地電極
への接続端を少なくとも２つに分ける。この構造によ
り、放射電極の接地電極への接続端を切り替えることに
よって、アンテナの共振周波数を切り替えることが可能
となる。
り、対向する第１・第２の主面と、これらの主面に略垂
直な端面を有する誘電体または磁性体からなる基体に、
一端が開放端として前記基体の複数の面に亘って延び、
他端が接地電極に接続された放射電極が形成されて成る
表面実装型アンテナであって、前記放射電極の接地電極
への接続端を少なくとも２つに分ける。この構造によ
り、放射電極の接地電極への接続端を切り替えることに
よって、アンテナの共振周波数を切り替えることが可能
となる。
【０００９】また、この発明は上記表面実装型アンテナ
を用いた小型でアンテナ利得の高い通信機を構成するた
め、請求項３に記載のとおり、表面実装型アンテナの実
装部の表裏面を電極非形成部とし、該実装部に表面実装
型アンテナとの接続用電極を設けた回路基板を備え、該
回路基板の前記実装部に請求項１または２に記載の表面
実装型アンテナを実装する。この構成によって全体に小
型化され、インピーダンスマッチングが容易になるた
め、送受信回路部分の回路設計も容易となる。
を用いた小型でアンテナ利得の高い通信機を構成するた
め、請求項３に記載のとおり、表面実装型アンテナの実
装部の表裏面を電極非形成部とし、該実装部に表面実装
型アンテナとの接続用電極を設けた回路基板を備え、該
回路基板の前記実装部に請求項１または２に記載の表面
実装型アンテナを実装する。この構成によって全体に小
型化され、インピーダンスマッチングが容易になるた
め、送受信回路部分の回路設計も容易となる。
【００１０】
【発明の実施の形態】この発明の第１の実施形態に係る
表面実装型アンテナおよびそれを用いた通信機の構成を
図１〜図３を参照して説明する。
表面実装型アンテナおよびそれを用いた通信機の構成を
図１〜図３を参照して説明する。
【００１１】図１は第１の実施形態に係る表面実装型ア
ンテナの斜視図である。同図において１１は誘電体セラ
ミクスまたは比誘電率の比較的高い合成樹脂からなる誘
電体基体であり、その図における上面（第１主面）に電
極１ａ，１ｄを形成し、図における下面（第２主面）に
電極３ａ，２ａ，１ｃを形成している。また誘電体基体
１１の左手前の端面に電極２ｂ，３ｂを形成していて、
誘電体基体１１の右後方の端面に電極１ｂを形成してい
る。これらの電極のうち１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄは放射
電極として作用し、２ａ，２ｂは給電電極として作用
し、３ａ，３ｂは接地電極として作用する。すなわち接
地電極３ｂの端部付近と放射電極１ｃ，１ｄの端部付近
との間に生じる静電容量と放射電極１ａ，１ｂ，１ｃの
インダクタンスによる共振回路により共振回路を構成
し、給電電極２ａ，２ｂ，と放射電極１ｃ，１ｄの端部
付近との間に生じる静電容量で放射電極と給電電極とが
容量結合する。
ンテナの斜視図である。同図において１１は誘電体セラ
ミクスまたは比誘電率の比較的高い合成樹脂からなる誘
電体基体であり、その図における上面（第１主面）に電
極１ａ，１ｄを形成し、図における下面（第２主面）に
電極３ａ，２ａ，１ｃを形成している。また誘電体基体
１１の左手前の端面に電極２ｂ，３ｂを形成していて、
誘電体基体１１の右後方の端面に電極１ｂを形成してい
る。これらの電極のうち１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄは放射
電極として作用し、２ａ，２ｂは給電電極として作用
し、３ａ，３ｂは接地電極として作用する。すなわち接
地電極３ｂの端部付近と放射電極１ｃ，１ｄの端部付近
との間に生じる静電容量と放射電極１ａ，１ｂ，１ｃの
インダクタンスによる共振回路により共振回路を構成
し、給電電極２ａ，２ｂ，と放射電極１ｃ，１ｄの端部
付近との間に生じる静電容量で放射電極と給電電極とが
容量結合する。
【００１２】図２は図１に示した表面実装型アンテナ１
０の等価回路図である。図２において表面実装型アンテ
ナはインダクタＬ、抵抗Ｒ、コンデンサＣ２３，Ｃ２
１，Ｃ１３とで構成される。図１の構成との関係で示す
と、インダクタＬは電極１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄからな
る放射電極の自己インダクタンス、コンデンサＣ１３は
放射電極の開放端（主に電極１ｄの先端部付近）と接地
電極３ｂとの間に形成される静電容量、コンデンサＣ２
１は放射電極の開放端（主に電極１ｃの先端部付近）と
給電電極２ａ，２ｂとの間に形成される静電容量、コン
デンサＣ２３は給電電極２ａ，２ｂと接地電極３ｂとの
間に形成される静電容量である。そして、抵抗Ｒは表面
実装型アンテナの放射抵抗である。
０の等価回路図である。図２において表面実装型アンテ
ナはインダクタＬ、抵抗Ｒ、コンデンサＣ２３，Ｃ２
１，Ｃ１３とで構成される。図１の構成との関係で示す
と、インダクタＬは電極１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄからな
る放射電極の自己インダクタンス、コンデンサＣ１３は
放射電極の開放端（主に電極１ｄの先端部付近）と接地
電極３ｂとの間に形成される静電容量、コンデンサＣ２
１は放射電極の開放端（主に電極１ｃの先端部付近）と
給電電極２ａ，２ｂとの間に形成される静電容量、コン
デンサＣ２３は給電電極２ａ，２ｂと接地電極３ｂとの
間に形成される静電容量である。そして、抵抗Ｒは表面
実装型アンテナの放射抵抗である。
【００１３】図２に示した等価回路において、共振回路
は主としてインダクタＬ、抵抗Ｒ、コンデンサＣ１３と
で構成される。高周波信号源からコンデンサ２１を介し
て共振回路に信号が入力されると、そのエネルギーは共
振回路内で共振し、その一部が空中に放射され、アンテ
ナとして機能する。この放射エネルギーは等価的に抵抗
Ｒで消費されるエネルギーとして表される。
は主としてインダクタＬ、抵抗Ｒ、コンデンサＣ１３と
で構成される。高周波信号源からコンデンサ２１を介し
て共振回路に信号が入力されると、そのエネルギーは共
振回路内で共振し、その一部が空中に放射され、アンテ
ナとして機能する。この放射エネルギーは等価的に抵抗
Ｒで消費されるエネルギーとして表される。
【００１４】図３は図１に示した表面実装型アンテナを
用いた携帯電話等の通信機の構成を示す一部破断斜視図
である。同図において１６は回路基板であり、その表面
に図１に示した表面実装型アンテナ１０を表面実装して
いる。この回路基板１６の表面実装型アンテナ１０の実
装部分には、その表裏面に電極を形成していない。
用いた携帯電話等の通信機の構成を示す一部破断斜視図
である。同図において１６は回路基板であり、その表面
に図１に示した表面実装型アンテナ１０を表面実装して
いる。この回路基板１６の表面実装型アンテナ１０の実
装部分には、その表裏面に電極を形成していない。
【００１５】このように誘電体基体１１の図における下
面（第２主面）にも放射電極の端部を引き出すことによ
って、給電電極２ａ，２ｂと放射電極の開放端との間の
結合度を高めて（図２に示した静電容量Ｃ２１を大きく
して）、外部回路とのインピーダンスマッチングを容易
にとることができる。また、誘電体基体の上面に放射電
極の一部が形成されているため、その所定箇所を削って
周波数を調整する場合にも作業性が高い。
面（第２主面）にも放射電極の端部を引き出すことによ
って、給電電極２ａ，２ｂと放射電極の開放端との間の
結合度を高めて（図２に示した静電容量Ｃ２１を大きく
して）、外部回路とのインピーダンスマッチングを容易
にとることができる。また、誘電体基体の上面に放射電
極の一部が形成されているため、その所定箇所を削って
周波数を調整する場合にも作業性が高い。
【００１６】図４の（Ａ）は第２の実施形態に係る表面
実装型アンテナの斜視図である。図１に示した構造と異
なる点は、図１において接地電極および放射電極であっ
た部分に切り込みを入れて電極４ｂを形成するととも
に、それに繋がる電極４ａを誘電体基体１１の下面に設
けた点である。この電極４ａ，４ｂは共振周波数切り替
え用の制御電極として作用する。
実装型アンテナの斜視図である。図１に示した構造と異
なる点は、図１において接地電極および放射電極であっ
た部分に切り込みを入れて電極４ｂを形成するととも
に、それに繋がる電極４ａを誘電体基体１１の下面に設
けた点である。この電極４ａ，４ｂは共振周波数切り替
え用の制御電極として作用する。
【００１７】図４の（Ｂ）は（Ａ）に示した表面実装型
アンテナと、それに接続される周波数切替回路を含む全
体の等価回路図である。同図においてＬ１１は放射電極
１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄによる主たるインダクタンス成
分、Ｌ１２は制御電極４ａ，４ｂによるインダクタンス
成分、Ｃ４３は制御電極４ａ，４ｂと接地電極間に生じ
る静電容量である。Ｄ，Ｃ１，Ｌ，Ｃ２は共振周波数切
替回路を構成する。その他のＣ２３，Ｃ２１，Ｃ１３，
Ｒ部分の構成は図２に示したものと同様である。制御端
子ＩＮに制御電圧が印加されていない状態ではＣ１３，
Ｌ１１による共振回路で定まる共振周波数で共振する
が、制御端子ＩＮに正の制御電圧が印加されるとダイオ
ードＤが導通し、インダクタンス成分Ｌ１２の一端がダ
イオードＤおよびコンデンサＣ１を介して接地されるこ
とになり、Ｃ１３，Ｌ１１，Ｌ１２からなる共振回路の
インダクタンス成分が小さくなるため、共振周波数が高
くなる。すなわちアンテナの共振周波数が高くなる。な
お、共振周波数切替回路のＬ，Ｃ２はＲＦチョーク回路
として作用する。
アンテナと、それに接続される周波数切替回路を含む全
体の等価回路図である。同図においてＬ１１は放射電極
１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄによる主たるインダクタンス成
分、Ｌ１２は制御電極４ａ，４ｂによるインダクタンス
成分、Ｃ４３は制御電極４ａ，４ｂと接地電極間に生じ
る静電容量である。Ｄ，Ｃ１，Ｌ，Ｃ２は共振周波数切
替回路を構成する。その他のＣ２３，Ｃ２１，Ｃ１３，
Ｒ部分の構成は図２に示したものと同様である。制御端
子ＩＮに制御電圧が印加されていない状態ではＣ１３，
Ｌ１１による共振回路で定まる共振周波数で共振する
が、制御端子ＩＮに正の制御電圧が印加されるとダイオ
ードＤが導通し、インダクタンス成分Ｌ１２の一端がダ
イオードＤおよびコンデンサＣ１を介して接地されるこ
とになり、Ｃ１３，Ｌ１１，Ｌ１２からなる共振回路の
インダクタンス成分が小さくなるため、共振周波数が高
くなる。すなわちアンテナの共振周波数が高くなる。な
お、共振周波数切替回路のＬ，Ｃ２はＲＦチョーク回路
として作用する。
【００１８】図５は第３の実施形態に係る２つの表面実
装型アンテナの斜視図である。図５の（Ａ）に示す表面
実装型アンテナと図４の（Ａ）に示した表面実装型アン
テナ構造との異なる点は、電極４ａを誘電体基体の下面
において放射電極１ｂに繋がるように設けた点である。
このような構造とすることによって、放射電極１ａ，１
ｂと制御電極４ａ，４ｂとによってループが構成され、
これが電気壁として作用するため、誘電体基体１１の図
における右手前の端面に全面に放射電極を形成したこと
と略等価となり、アンテナ利得を増大させることができ
る。また、図５の（Ｂ）は（Ａ）を変形させた例であ
り、放射電極１ａの接地電極への接続端を比較的大きく
大きく離している。これにより共振周波数の切り替え量
（オフセット）を大きくすることができる。
装型アンテナの斜視図である。図５の（Ａ）に示す表面
実装型アンテナと図４の（Ａ）に示した表面実装型アン
テナ構造との異なる点は、電極４ａを誘電体基体の下面
において放射電極１ｂに繋がるように設けた点である。
このような構造とすることによって、放射電極１ａ，１
ｂと制御電極４ａ，４ｂとによってループが構成され、
これが電気壁として作用するため、誘電体基体１１の図
における右手前の端面に全面に放射電極を形成したこと
と略等価となり、アンテナ利得を増大させることができ
る。また、図５の（Ｂ）は（Ａ）を変形させた例であ
り、放射電極１ａの接地電極への接続端を比較的大きく
大きく離している。これにより共振周波数の切り替え量
（オフセット）を大きくすることができる。
【００１９】図６は第４の実施形態に係る２つの表面実
装型アンテナの斜視図である。第１〜第３の実施形態に
係る表面実装型アンテナと異なり、この例では放射電極
の接地端とは別に、放射電極の開放端との間で静電容量
を形成する接地電極を設けている。すなわち、（Ａ）で
は、誘電体基体１１の、図における上面から右後方の端
面を経由して上下面にかけて１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄで
示す放射電極を形成し、誘電体基体１１の、図における
下面から左手前の端面にかけて３ａ，３ｂで示す接地電
極を形成し、同じく図における下面から左手前の端面を
経由して上面にかけて２ａ，２ｂ，２ｃで示す給電電極
を形成し、さらに下面から左手前の端面にかけて５ａ，
５ｂで示す接地電極を形成している。この構造により、
給電電極（主に２ｃ）と放射電極の開放端（主に１ｄ）
との間に結合用の静電容量が生じ、放射電極の開放端
（主に１ｃ）と接地電極５ａ，５ｂとの間に共振回路用
の静電容量が生じる。
装型アンテナの斜視図である。第１〜第３の実施形態に
係る表面実装型アンテナと異なり、この例では放射電極
の接地端とは別に、放射電極の開放端との間で静電容量
を形成する接地電極を設けている。すなわち、（Ａ）で
は、誘電体基体１１の、図における上面から右後方の端
面を経由して上下面にかけて１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄで
示す放射電極を形成し、誘電体基体１１の、図における
下面から左手前の端面にかけて３ａ，３ｂで示す接地電
極を形成し、同じく図における下面から左手前の端面を
経由して上面にかけて２ａ，２ｂ，２ｃで示す給電電極
を形成し、さらに下面から左手前の端面にかけて５ａ，
５ｂで示す接地電極を形成している。この構造により、
給電電極（主に２ｃ）と放射電極の開放端（主に１ｄ）
との間に結合用の静電容量が生じ、放射電極の開放端
（主に１ｃ）と接地電極５ａ，５ｂとの間に共振回路用
の静電容量が生じる。
【００２０】また、（Ｂ）では、誘電体基体１１の、図
における上面から右後方の端面を経由して上下面にかけ
て１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄで示す放射電極を形成し、誘
電体基体１１の、図における下面から左手前の端面にか
けて３ａ，３ｂで示す接地電極を形成し、同じく図にお
ける下面から左手前の端面にかけて２ａ，２ｂで示す給
電電極を形成し、さらに下面から左手前の端面を経由し
て上面にかけて５ａ，５ｂ，５ｃで示す接地電極を形成
している。この構造により、給電電極（主に２ａ）と放
射電極の開放端（主に１ｃ）との間に結合用の静電容量
が生じ、放射電極の開放端（主に１ｄ）と接地電極（主
に５ｃ）との間に共振回路用の静電容量が生じる。
における上面から右後方の端面を経由して上下面にかけ
て１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄで示す放射電極を形成し、誘
電体基体１１の、図における下面から左手前の端面にか
けて３ａ，３ｂで示す接地電極を形成し、同じく図にお
ける下面から左手前の端面にかけて２ａ，２ｂで示す給
電電極を形成し、さらに下面から左手前の端面を経由し
て上面にかけて５ａ，５ｂ，５ｃで示す接地電極を形成
している。この構造により、給電電極（主に２ａ）と放
射電極の開放端（主に１ｃ）との間に結合用の静電容量
が生じ、放射電極の開放端（主に１ｄ）と接地電極（主
に５ｃ）との間に共振回路用の静電容量が生じる。
【００２１】なお、以上に示した各実施形態では誘電体
基体を用いたが、誘電性の磁性体を用いてもよい。この
場合、透磁率の高い材料を用いれば、電極のインピーダ
ンスが高くなるので、Ｑが適度に低下して広帯域特性が
得られる。
基体を用いたが、誘電性の磁性体を用いてもよい。この
場合、透磁率の高い材料を用いれば、電極のインピーダ
ンスが高くなるので、Ｑが適度に低下して広帯域特性が
得られる。
【００２２】
【発明の効果】請求項１に係る発明によれば、放射電極
の開放端と給電電極との間に接地電極の一部が介在しな
いため、両者間の容量結合を容易に高めることができ、
インピーダンスマッチングが容易となる。また、誘電性
を有する基体に対する電極の形成面が増大せず、放射電
極の一部を削って周波数を調整する場合の作業性が高
い、という効果をそのまま維持することができる。
の開放端と給電電極との間に接地電極の一部が介在しな
いため、両者間の容量結合を容易に高めることができ、
インピーダンスマッチングが容易となる。また、誘電性
を有する基体に対する電極の形成面が増大せず、放射電
極の一部を削って周波数を調整する場合の作業性が高
い、という効果をそのまま維持することができる。
【００２３】請求項２に係る発明によれば、放射電極の
接地電極への接続端を切り替えることによって、アンテ
ナの共振周波数を切り替えることが可能となる。
接地電極への接続端を切り替えることによって、アンテ
ナの共振周波数を切り替えることが可能となる。
【００２４】請求項３に係る発明によれば、全体に小型
化で、また送受信回路部分の回路設計の容易な通信機が
得られる。
化で、また送受信回路部分の回路設計の容易な通信機が
得られる。
【図１】第１の実施形態に係る表面実装型アンテナの斜
視図である。
視図である。
【図２】同表面実装型アンテナの等価回路図である。
【図３】同表面実装型アンテナを用いた通信機の構成例
を示す一部破断斜視図である。
を示す一部破断斜視図である。
【図４】第２の実施形態に係る表面実装型アンテナの斜
視図および共振周波数切替回路を含む全体の等価回路図
である。
視図および共振周波数切替回路を含む全体の等価回路図
である。
【図５】第３の実施形態に係る２つの表面実装型アンテ
ナの斜視図である。
ナの斜視図である。
【図６】第４の実施形態に係る２つの表面実装型アンテ
ナの斜視図である。
ナの斜視図である。
【図７】従来の表面実装型アンテナの構成を示す斜視図
である。
である。
【図８】従来技術による表面実装型アンテナの構成例を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
１−放射電極 ２−給電電極 ３−接地電極 ４−制御電極 ５−接地電極 １０−表面実装型アンテナ １１−誘電体基体 １６−回路基板 ２０−筐体 ２１−放射電極 ２２−給電電極 ２３−接地電極 １００−通信機
Claims (3)
- 【請求項１】 対向する第１・第２の主面と、これらの
主面に略垂直な端面を有する誘電体または磁性体からな
る基体に、一端が開放端として前記基体の複数の面に亘
って延び、他端が接地電極に接続された放射電極が形成
されて成る表面実装型アンテナであって、 前記放射電極を、該放射電極の開放端が前記基体の第１
主面および第２主面の両主面に延びる形状とし、前記放
射電極の開放端との間で静電容量が生じて容量結合する
給電電極を形成したことを特徴とする表面実装型アンテ
ナ。 - 【請求項２】 対向する第１・第２の主面と、これらの
主面に略垂直な端面を有する誘電体または磁性体からな
る基体に、一端が開放端として前記基体の複数の面に亘
って延び、他端が接地電極に接続された放射電極が形成
されて成る表面実装型アンテナであって、 前記放射電極の接地電極への接続端を少なくとも２つに
分けたことを特徴とする表面実装型アンテナ。 - 【請求項３】 表面実装型アンテナの実装部の表裏面を
電極非形成部とし、該実装部に表面実装型アンテナとの
接続用電極を設けた回路基板を備え、該回路基板の前記
実装部に請求項１または２に記載の表面実装型アンテナ
を実装したことを特徴とする通信機。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32948496A JP3279205B2 (ja) | 1996-12-10 | 1996-12-10 | 表面実装型アンテナおよび通信機 |
| US08/980,717 US5959582A (en) | 1996-12-10 | 1997-12-01 | Surface mount type antenna and communication apparatus |
| DE69738415T DE69738415T2 (de) | 1996-12-10 | 1997-12-09 | Oberflächenmontierte Antenne und Kommunikationsgerät mit einer derartigen Antenne |
| EP97121671A EP0848448B1 (en) | 1996-12-10 | 1997-12-09 | Surface mount type antenna and communication apparatus |
| KR1019970067585A KR100266376B1 (ko) | 1996-12-10 | 1997-12-10 | 표면 실장형 안테나 및 통신기기 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32948496A JP3279205B2 (ja) | 1996-12-10 | 1996-12-10 | 表面実装型アンテナおよび通信機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10173427A true JPH10173427A (ja) | 1998-06-26 |
| JP3279205B2 JP3279205B2 (ja) | 2002-04-30 |
Family
ID=18221895
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32948496A Expired - Lifetime JP3279205B2 (ja) | 1996-12-10 | 1996-12-10 | 表面実装型アンテナおよび通信機 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5959582A (ja) |
| EP (1) | EP0848448B1 (ja) |
| JP (1) | JP3279205B2 (ja) |
| KR (1) | KR100266376B1 (ja) |
| DE (1) | DE69738415T2 (ja) |
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