JPH10161758A - 安定化電源回路 - Google Patents
安定化電源回路Info
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- JPH10161758A JPH10161758A JP9275017A JP27501797A JPH10161758A JP H10161758 A JPH10161758 A JP H10161758A JP 9275017 A JP9275017 A JP 9275017A JP 27501797 A JP27501797 A JP 27501797A JP H10161758 A JPH10161758 A JP H10161758A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】低電圧において比較的大きな出力電流を発生さ
せることができ、かつ、レギュレーションのダイナミッ
クレンジを大きく採ることができる安定化電源回路を提
供することを目的とする。 【解決手段】この発明は、差動増幅回路とこの出力を受
ける電流出力回路とからなる安定化電源回路において、
前記電流出力回路が、前記差動増幅回路の出力を入力側
に受けて動作するドライブ段トランジスタと、このドラ
イブ段トランジスタにより駆動されるMOSFETの電
流出力段と、前記ドライブ段トランジスタの出力側に接
続されたこれの負荷抵抗とを有していて、前記負荷抵抗
と前記ドライブ段トランジスタとが電源ラインとグラン
ドラインとの間に設けられ、前記MOSFETが前記負
荷抵抗を介して取出された出力により駆動されるもので
ある。
せることができ、かつ、レギュレーションのダイナミッ
クレンジを大きく採ることができる安定化電源回路を提
供することを目的とする。 【解決手段】この発明は、差動増幅回路とこの出力を受
ける電流出力回路とからなる安定化電源回路において、
前記電流出力回路が、前記差動増幅回路の出力を入力側
に受けて動作するドライブ段トランジスタと、このドラ
イブ段トランジスタにより駆動されるMOSFETの電
流出力段と、前記ドライブ段トランジスタの出力側に接
続されたこれの負荷抵抗とを有していて、前記負荷抵抗
と前記ドライブ段トランジスタとが電源ラインとグラン
ドラインとの間に設けられ、前記MOSFETが前記負
荷抵抗を介して取出された出力により駆動されるもので
ある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、安定化電源回路
に関し、詳しくは、低電圧駆動のMOSFET(以下F
ET)の出力トランジスタを有する定電流形の安定化電
源回路において、低電圧の電源であっても比較的大な出
力電流を効率よく発生させることができ、かつ、レギュ
レーションのダイナミックレンジを大きく採ることがで
きるような出力段がFETの安定化電源回路に関する。
に関し、詳しくは、低電圧駆動のMOSFET(以下F
ET)の出力トランジスタを有する定電流形の安定化電
源回路において、低電圧の電源であっても比較的大な出
力電流を効率よく発生させることができ、かつ、レギュ
レーションのダイナミックレンジを大きく採ることがで
きるような出力段がFETの安定化電源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の出力段にFETトランジスタを用
いるIC化された安定化電源回路としては、図3に示す
ようなCMOS構成の差動増幅回路10とFETトラン
ジスタによる電流出力回路(電流ブースタ回路)11と
かなる電源電圧レギュレーション回路を挙げることがで
きる。この回路において、12は、定電圧を発生する出
力端子であり、13は、差動増幅回路10の一方の入力
に加えられる基準電圧Vrを発生する電源である。差動
増幅回路10は、内部に差動アンプ10aと定電流源1
0b(その電流値I)とを有している。また、これに
は、電流ブースタ回路11の負荷として出力端子12と
グランドGNDとの間に抵抗R1,R2の直列回路が挿入
されている。
いるIC化された安定化電源回路としては、図3に示す
ようなCMOS構成の差動増幅回路10とFETトラン
ジスタによる電流出力回路(電流ブースタ回路)11と
かなる電源電圧レギュレーション回路を挙げることがで
きる。この回路において、12は、定電圧を発生する出
力端子であり、13は、差動増幅回路10の一方の入力
に加えられる基準電圧Vrを発生する電源である。差動
増幅回路10は、内部に差動アンプ10aと定電流源1
0b(その電流値I)とを有している。また、これに
は、電流ブースタ回路11の負荷として出力端子12と
グランドGNDとの間に抵抗R1,R2の直列回路が挿入
されている。
【0003】ここで、差動アンプ10aは、差動動作を
する一対のNチャネルのFETQ10,Q11と、これらそ
れぞれのトランジスタのドレインと電源ラインVDDとの
間にアクティブ負荷として設けられたカレントミラー接
続のPチャネルFETQ12,Q13とを有している。トラ
ンジスタQ11のゲートには基準電圧Vrが加えられてい
る。また、FETQ10,Q11のソース側は共通に接続さ
れ、定電流源10bのFETトランジスタQ14を介して
接地され、FETトランジスタQ14のゲートは、所定の
定電圧を発生するバイアス電圧ラインVsに接続されて
いる。トランジスタQ10のゲートは、抵抗R1,R2の接
続点Nに接続され、電流ブースタ回路11の出力側から
帰還された電圧を受ける。そして、トランジスタQ13の
ドレイン側が電流出力段のPチャネルのFETQ15のゲ
ートに接続されていて、これを駆動する。なお、トラン
ジスタQ15のドレインは、出力端子12に接続されてい
る。ここで、抵抗R2の端子(接続点)の電圧は、差動
増幅回路10のトランジスタQ10のゲートに帰還されて
いるので、抵抗R2に発生する端子電圧が基準電圧Vrに
一致するように差動増幅回路10が動作して出力端子1
2にレギュレーションされた定電圧Voが発生する。こ
の定電圧Voは、Vo=(r1+r2)・Vr/r2とな
る。ただし、r1は抵抗R1の抵抗値、r2は抵抗R2の抵
抗値である。
する一対のNチャネルのFETQ10,Q11と、これらそ
れぞれのトランジスタのドレインと電源ラインVDDとの
間にアクティブ負荷として設けられたカレントミラー接
続のPチャネルFETQ12,Q13とを有している。トラ
ンジスタQ11のゲートには基準電圧Vrが加えられてい
る。また、FETQ10,Q11のソース側は共通に接続さ
れ、定電流源10bのFETトランジスタQ14を介して
接地され、FETトランジスタQ14のゲートは、所定の
定電圧を発生するバイアス電圧ラインVsに接続されて
いる。トランジスタQ10のゲートは、抵抗R1,R2の接
続点Nに接続され、電流ブースタ回路11の出力側から
帰還された電圧を受ける。そして、トランジスタQ13の
ドレイン側が電流出力段のPチャネルのFETQ15のゲ
ートに接続されていて、これを駆動する。なお、トラン
ジスタQ15のドレインは、出力端子12に接続されてい
る。ここで、抵抗R2の端子(接続点)の電圧は、差動
増幅回路10のトランジスタQ10のゲートに帰還されて
いるので、抵抗R2に発生する端子電圧が基準電圧Vrに
一致するように差動増幅回路10が動作して出力端子1
2にレギュレーションされた定電圧Voが発生する。こ
の定電圧Voは、Vo=(r1+r2)・Vr/r2とな
る。ただし、r1は抵抗R1の抵抗値、r2は抵抗R2の抵
抗値である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような安定化電源
回路にあっては、CMOS回路を用いることにより動作
電流が少なくて済む利点はあるが、電源電圧が5Vか、
それ以上の高い電圧でないと、電流ブースタ回路11の
トランジスタQ15を十分に駆動するだけのドライブ電圧
を発生させることができない。そのため、電源電圧が低
くなると、トランジスタQ15の内部インピーダンスが高
くなる。そのために、大きな電流を得ることができず、
かつ、効率が悪い。しかも、レギュレーションのための
ダイナミックレンジが大きく採れない。図4は、このよ
うな関係を説明する、出力段トランジスタQ15の出力電
流IDの特性を示すグラフである。電源電圧VDDが5V
か、それ以上の場合には、電圧VDS(ドレイン−ソース
間電圧)を5V付近までにすることができ、電圧VGS
(ゲート−ソース間電圧)を3V程度まで採ることがで
きるので、特性Aのように出力電流IDに対して、出力
電流IDが一定になる手前のほぼ傾斜部分の範囲におい
て出力電圧のレギュレーションが可能である。しかし、
電源電圧VDDが3V程度の場合には、電圧VDS(ドレイ
ン−ソース間電圧)が2.5V程度か、それよりも小さ
くなり、電圧VGS(ゲート−ソース間電圧)は最大に採
れたとしても2V程度までしか採ることができない。そ
のために出力電圧のレギュレーションが可能な範囲が出
力電流IDについて特性Bの傾斜部分のうち、点線で示
すような範囲まで低下する。このように電圧VGSが低下
することで、従来は、出力電流IDが傾斜部分の上限近
くなるまでの出力電圧のレギュレーションは不可能であ
る。しかも、電圧VGSが低下することで、図示するよう
に、傾斜部分の特性が寝てきて(傾斜部分の電圧VDSの
軸とのなす角度が小さくなり)、出力電流IDに対する
電圧VDSが大きくなって効率はさらに悪化する。
回路にあっては、CMOS回路を用いることにより動作
電流が少なくて済む利点はあるが、電源電圧が5Vか、
それ以上の高い電圧でないと、電流ブースタ回路11の
トランジスタQ15を十分に駆動するだけのドライブ電圧
を発生させることができない。そのため、電源電圧が低
くなると、トランジスタQ15の内部インピーダンスが高
くなる。そのために、大きな電流を得ることができず、
かつ、効率が悪い。しかも、レギュレーションのための
ダイナミックレンジが大きく採れない。図4は、このよ
うな関係を説明する、出力段トランジスタQ15の出力電
流IDの特性を示すグラフである。電源電圧VDDが5V
か、それ以上の場合には、電圧VDS(ドレイン−ソース
間電圧)を5V付近までにすることができ、電圧VGS
(ゲート−ソース間電圧)を3V程度まで採ることがで
きるので、特性Aのように出力電流IDに対して、出力
電流IDが一定になる手前のほぼ傾斜部分の範囲におい
て出力電圧のレギュレーションが可能である。しかし、
電源電圧VDDが3V程度の場合には、電圧VDS(ドレイ
ン−ソース間電圧)が2.5V程度か、それよりも小さ
くなり、電圧VGS(ゲート−ソース間電圧)は最大に採
れたとしても2V程度までしか採ることができない。そ
のために出力電圧のレギュレーションが可能な範囲が出
力電流IDについて特性Bの傾斜部分のうち、点線で示
すような範囲まで低下する。このように電圧VGSが低下
することで、従来は、出力電流IDが傾斜部分の上限近
くなるまでの出力電圧のレギュレーションは不可能であ
る。しかも、電圧VGSが低下することで、図示するよう
に、傾斜部分の特性が寝てきて(傾斜部分の電圧VDSの
軸とのなす角度が小さくなり)、出力電流IDに対する
電圧VDSが大きくなって効率はさらに悪化する。
【0005】そこで、電源電圧が3V程度か、それ以下
の低電圧で駆動するような安定化電源回路にあっては、
出力段トランジスタは、FETよりもむしろ駆動電圧が
低くて済むバイポーラトランジスタが用いられる。ある
いは、差動増幅回路や電流ブースタ回路がバイポーラト
ランジスタにより構成されることが多い。しかし、バイ
ポーラトランジスタを用いたこの種の安定化電源回路に
おいて大きな出力電流を得ようとすると、出力電流に対
する動作電流が大きくなって、FETの場合と同様に効
率が低下する問題がある。この発明の目的は、このよう
な従来技術の問題点を解決するものであって、低電圧に
おいて比較的大きな出力電流を効率よく発生させること
ができ、かつ、レギュレーションのダイナミックレンジ
を大きく採ることができる出力段がFETの安定化電源
回路を提供することにある。
の低電圧で駆動するような安定化電源回路にあっては、
出力段トランジスタは、FETよりもむしろ駆動電圧が
低くて済むバイポーラトランジスタが用いられる。ある
いは、差動増幅回路や電流ブースタ回路がバイポーラト
ランジスタにより構成されることが多い。しかし、バイ
ポーラトランジスタを用いたこの種の安定化電源回路に
おいて大きな出力電流を得ようとすると、出力電流に対
する動作電流が大きくなって、FETの場合と同様に効
率が低下する問題がある。この発明の目的は、このよう
な従来技術の問題点を解決するものであって、低電圧に
おいて比較的大きな出力電流を効率よく発生させること
ができ、かつ、レギュレーションのダイナミックレンジ
を大きく採ることができる出力段がFETの安定化電源
回路を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るためのこの発明の安定化電源回路の構成は、差動増幅
回路とその出力を受けてそれを電流増幅して出力する電
流出力回路とを有し、前記電流出力回路の負荷が接続さ
れる出力に前記負荷と並列に抵抗回路を設けてこの抵抗
回路を介して前記負荷に出力される電圧の一部又は全部
を前記差動増幅回路の一方の入力に帰還し、他方の入力
に定電圧を加えて前記抵抗回路に定電流を流すことで前
記負荷に出力される電圧が一定になるように安定化する
安定化電源回路において、前記電流出力回路が、前記差
動増幅回路の出力を入力側に受けて動作するドライブ段
トランジスタと、このドライブ段トランジスタにより駆
動されるFETの電流出力段と、前記ドライブ段トラン
ジスタの出力側に接続されたこれの負荷抵抗とを有して
いて、前記負荷抵抗と前記ドライブ段トランジスタとが
電源ラインとグランドラインとの間に設けられ、前記M
OSFETが前記負荷抵抗を介して取出された出力によ
り駆動されるものである。
るためのこの発明の安定化電源回路の構成は、差動増幅
回路とその出力を受けてそれを電流増幅して出力する電
流出力回路とを有し、前記電流出力回路の負荷が接続さ
れる出力に前記負荷と並列に抵抗回路を設けてこの抵抗
回路を介して前記負荷に出力される電圧の一部又は全部
を前記差動増幅回路の一方の入力に帰還し、他方の入力
に定電圧を加えて前記抵抗回路に定電流を流すことで前
記負荷に出力される電圧が一定になるように安定化する
安定化電源回路において、前記電流出力回路が、前記差
動増幅回路の出力を入力側に受けて動作するドライブ段
トランジスタと、このドライブ段トランジスタにより駆
動されるFETの電流出力段と、前記ドライブ段トラン
ジスタの出力側に接続されたこれの負荷抵抗とを有して
いて、前記負荷抵抗と前記ドライブ段トランジスタとが
電源ラインとグランドラインとの間に設けられ、前記M
OSFETが前記負荷抵抗を介して取出された出力によ
り駆動されるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】このように、電流出力回路を、差
動増幅回路の出力をドライブ段トランジスタで受けて、
このドライブ段トランジスタにより負荷抵抗を介してF
ETを駆動する構成とし、さらに、負荷抵抗とドライブ
段トランジスタとの直列回路を電源ラインとグランドラ
インとの間に配置するようにする。このようにすること
で、出力段のFETのゲート電圧は、実質的に電源電位
からグランド電位付近までの範囲に亙って駆動すること
が可能になる。その結果、出力段のFETの電圧VGS
(ゲート−ソース間電圧)は、例えば、3V程度の低電
圧電源の場合において、その電源電圧に近い値までもっ
ていくことができる。そこで、電源電圧が低い場合であ
っても、図4において、出力電流IDが一定電流となる
手前の傾斜部分の特性が起きて傾斜部分の電圧VDSの軸
とのなす角度が大きくなる。しかも、FETの内部イン
ピーダンスが低いところまで駆動できるので点線の範囲
を越えて電源電圧付近までダイナミックレンジが広が
り、ダイナミックレンジを大きく採ることができる。ま
た、大きな出力電流を流出しても無駄な消費電力を低減
することができる。
動増幅回路の出力をドライブ段トランジスタで受けて、
このドライブ段トランジスタにより負荷抵抗を介してF
ETを駆動する構成とし、さらに、負荷抵抗とドライブ
段トランジスタとの直列回路を電源ラインとグランドラ
インとの間に配置するようにする。このようにすること
で、出力段のFETのゲート電圧は、実質的に電源電位
からグランド電位付近までの範囲に亙って駆動すること
が可能になる。その結果、出力段のFETの電圧VGS
(ゲート−ソース間電圧)は、例えば、3V程度の低電
圧電源の場合において、その電源電圧に近い値までもっ
ていくことができる。そこで、電源電圧が低い場合であ
っても、図4において、出力電流IDが一定電流となる
手前の傾斜部分の特性が起きて傾斜部分の電圧VDSの軸
とのなす角度が大きくなる。しかも、FETの内部イン
ピーダンスが低いところまで駆動できるので点線の範囲
を越えて電源電圧付近までダイナミックレンジが広が
り、ダイナミックレンジを大きく採ることができる。ま
た、大きな出力電流を流出しても無駄な消費電力を低減
することができる。
【0008】
【実施例】図1の電流ブースタ回路(電流出力回路)2
は、図3における電流ブースタ回路11に対して、出力
段のトランジスタQ15をドライブするNチャネルのFE
TQ6を前段として設けたものであって、このFETQ6
が差動増幅回路1の出力を受けて出力段のトランジスタ
Q15をFETQ6の負荷抵抗R3を介して駆動するように
したものである。なお、図3と同等の構成要素は同一の
符号で示し、その説明を割愛する。図1の差動増幅回路
1は、図3の差動増幅回路10に対応しているが、電源
ラインVDD側に定電流源が挿入され、グランドGND側
にカレントミラーの負荷トランジスタが挿入されて出力
信号が取り出される点で相違していて、図3の差動増幅
回路に対して電源ラインとグランドラインとの関係が入
れ替わった形になっている。これに伴って定電流源のN
チャネルFETは、PチャネルFETに換わり、アクテ
ィブ負荷トランジスタのPチャネルFETは、Nチャネ
ルFETに換わっている。
は、図3における電流ブースタ回路11に対して、出力
段のトランジスタQ15をドライブするNチャネルのFE
TQ6を前段として設けたものであって、このFETQ6
が差動増幅回路1の出力を受けて出力段のトランジスタ
Q15をFETQ6の負荷抵抗R3を介して駆動するように
したものである。なお、図3と同等の構成要素は同一の
符号で示し、その説明を割愛する。図1の差動増幅回路
1は、図3の差動増幅回路10に対応しているが、電源
ラインVDD側に定電流源が挿入され、グランドGND側
にカレントミラーの負荷トランジスタが挿入されて出力
信号が取り出される点で相違していて、図3の差動増幅
回路に対して電源ラインとグランドラインとの関係が入
れ替わった形になっている。これに伴って定電流源のN
チャネルFETは、PチャネルFETに換わり、アクテ
ィブ負荷トランジスタのPチャネルFETは、Nチャネ
ルFETに換わっている。
【0009】FETQ6のドレインは、このトランジス
タの負荷抵抗R3を介して電源ラインVDDに接続され、
ソース側は接地されている。そして、そのゲートが差動
増幅回路1のNチャネルFETQ5のドレインに接続さ
れている。3は、レギュレーションされた定電圧Voを
発生する出力端子であり、4は、差動増幅回路1の一方
の入力に加えられる基準電圧Vrを発生する定電圧電源
である。また、Vs’は、図3におけるVsに対応する所
定の定電圧を発生するバイアス電圧ラインである。差動
増幅回路1は、内部に差動アンプ1aと定電流源1b
(その電流値I)とを有している。差動アンプ1aは、
差動動作をする一対のPチャネルのFETQ1,Q2を有
し、これらそれぞれのトランジスタのドレインが共通に
接続されて定電流源1bを構成するPチャネルのFET
Q3のドレイン−ソースを介して電源ラインVDDに接続
されている。
タの負荷抵抗R3を介して電源ラインVDDに接続され、
ソース側は接地されている。そして、そのゲートが差動
増幅回路1のNチャネルFETQ5のドレインに接続さ
れている。3は、レギュレーションされた定電圧Voを
発生する出力端子であり、4は、差動増幅回路1の一方
の入力に加えられる基準電圧Vrを発生する定電圧電源
である。また、Vs’は、図3におけるVsに対応する所
定の定電圧を発生するバイアス電圧ラインである。差動
増幅回路1は、内部に差動アンプ1aと定電流源1b
(その電流値I)とを有している。差動アンプ1aは、
差動動作をする一対のPチャネルのFETQ1,Q2を有
し、これらそれぞれのトランジスタのドレインが共通に
接続されて定電流源1bを構成するPチャネルのFET
Q3のドレイン−ソースを介して電源ラインVDDに接続
されている。
【0010】FETQ1,Q2のドレインは、アクティブ
負荷として設けられたカレントミラー接続のNチャネル
FETQ4,Q5を介してそれぞれ接地されている。トラ
ンジスタQ1のゲートには基準電圧Vrが加えられ、トラ
ンジスタQ2のゲートは、抵抗R1,R2の接続点Nに接
続され、この接続点Nを介して電流ブースタ回路2の出
力側から帰還される電圧が加えられる。なお、出力端子
3と接続端子Nとの間にはノイズキャンセル用のコンデ
ンサC1が設けられ、また、FETQ6のドレインとゲー
ト間にもノイズキャンセル用のコンデンサC2が設けら
れている。
負荷として設けられたカレントミラー接続のNチャネル
FETQ4,Q5を介してそれぞれ接地されている。トラ
ンジスタQ1のゲートには基準電圧Vrが加えられ、トラ
ンジスタQ2のゲートは、抵抗R1,R2の接続点Nに接
続され、この接続点Nを介して電流ブースタ回路2の出
力側から帰還される電圧が加えられる。なお、出力端子
3と接続端子Nとの間にはノイズキャンセル用のコンデ
ンサC1が設けられ、また、FETQ6のドレインとゲー
ト間にもノイズキャンセル用のコンデンサC2が設けら
れている。
【0011】このような回路にあっては、FETQ6の
ソース側が接地され、かつ、ドレイン側が負荷抵抗R3
を介して電源ラインVDDに接続されているので、出力段
のトランジスタQ15のゲートは、FETQ6が完全にO
N状態になったときにはほぼグランド電位になり、完全
にOFF状態になったときにはほぼ電源ラインVDDの電
位になる。すなわち、この回路は、出力段のトランジス
タQ15のゲートを、ほぼグランド電位から電源ラインV
DDの電位までの範囲に亙って駆動することができる。
これにより、FETQ6が完全にON状態になったとき
には、出力段のトランジスタQ15をON状態にさせてそ
の内部インピーダンスを低下させることができる。その
結果、出力電流を大きくしても、電力ロスが少なく、低
電圧電源においてもその効率があまり低下しないで済
む。また、出力電流が小さいときには、出力段のトラン
ジスタQ15をOFF状態にさせてその内部インピーダン
スを大きくしても、このようなときには、出力電流値が
小さいので消費が少なくて済む。
ソース側が接地され、かつ、ドレイン側が負荷抵抗R3
を介して電源ラインVDDに接続されているので、出力段
のトランジスタQ15のゲートは、FETQ6が完全にO
N状態になったときにはほぼグランド電位になり、完全
にOFF状態になったときにはほぼ電源ラインVDDの電
位になる。すなわち、この回路は、出力段のトランジス
タQ15のゲートを、ほぼグランド電位から電源ラインV
DDの電位までの範囲に亙って駆動することができる。
これにより、FETQ6が完全にON状態になったとき
には、出力段のトランジスタQ15をON状態にさせてそ
の内部インピーダンスを低下させることができる。その
結果、出力電流を大きくしても、電力ロスが少なく、低
電圧電源においてもその効率があまり低下しないで済
む。また、出力電流が小さいときには、出力段のトラン
ジスタQ15をOFF状態にさせてその内部インピーダン
スを大きくしても、このようなときには、出力電流値が
小さいので消費が少なくて済む。
【0012】このように、電圧VGSが電源電圧VDDに近
い値まで採ることができるので、図4に示す出力電流I
Dの特性における傾斜部分が起き上がり、その傾斜角が
大きくなって、大きな電流を流せる。その上、レギュレ
ーションの範囲が拡大し、そのダイナミックレンジを大
きく採ることができる。図2は、差動増幅回路1のFE
TQ1〜Q3をPNP形バイポーラトランジスタTr1〜
Tr3に置き換え、FETQ4〜Q6をNPN形バイポー
ラトランジスタTr4〜Tr6に置き換えた安定化電源回
路の例である。差動トランジスタとして図1のPチャネ
ルのFETQ1,Q2が、図2ではPNP形のバイポーラ
トランジスタに置き換えられ、接続点Nとトランジスタ
Tr2のベースとの間に保護抵抗R4が設けられている。
しかし、保護抵抗R4は理論的にはなくてもよいもので
ある。また、図2の差動トランジスタは、バイアスを選
択すれば、PNPトランジスタではく、NPNトランジ
スタを使用することも可能である。この回路において、
PNP形のトランジスタTr1〜Tr5からなる電流源と
差動増幅回路の動作、そしてドライブ段トランジスタT
r6とトランジスタTr15,トランジスタTr6の負荷抵抗
R3からなる電流ブースタ回路についての動作は、図1
の場合と同様である。そこで、これら回路については同
一符号を付し、その説明を割愛する。
い値まで採ることができるので、図4に示す出力電流I
Dの特性における傾斜部分が起き上がり、その傾斜角が
大きくなって、大きな電流を流せる。その上、レギュレ
ーションの範囲が拡大し、そのダイナミックレンジを大
きく採ることができる。図2は、差動増幅回路1のFE
TQ1〜Q3をPNP形バイポーラトランジスタTr1〜
Tr3に置き換え、FETQ4〜Q6をNPN形バイポー
ラトランジスタTr4〜Tr6に置き換えた安定化電源回
路の例である。差動トランジスタとして図1のPチャネ
ルのFETQ1,Q2が、図2ではPNP形のバイポーラ
トランジスタに置き換えられ、接続点Nとトランジスタ
Tr2のベースとの間に保護抵抗R4が設けられている。
しかし、保護抵抗R4は理論的にはなくてもよいもので
ある。また、図2の差動トランジスタは、バイアスを選
択すれば、PNPトランジスタではく、NPNトランジ
スタを使用することも可能である。この回路において、
PNP形のトランジスタTr1〜Tr5からなる電流源と
差動増幅回路の動作、そしてドライブ段トランジスタT
r6とトランジスタTr15,トランジスタTr6の負荷抵抗
R3からなる電流ブースタ回路についての動作は、図1
の場合と同様である。そこで、これら回路については同
一符号を付し、その説明を割愛する。
【0013】図2の安定化電源回路では、出力段の駆動
回路をバイポーラトランジスタにする分、動作電流が増
加する。しかし、出力段がバイポーラトランジスタでな
い分だけ、従来のバイポーラの出力段のときよりも動作
電流が抑えられる。そして、出力段のFETのドライブ
トランジスタがバイポーラトランジスタである分だけ、
図4における電圧VGSが図1の場合よりもさらに電源電
圧VDDに近い値ところまで駆動電圧を押し上げることが
でき、また、駆動電圧をグランド電位近くまでさらに下
げることができる。これにより動作電流の増加分が相殺
されて、安定化電源回路としては、トータルとしてほぼ
図1と同様に効率のよいレギュレーション動作をさせる
ことが可能になる。
回路をバイポーラトランジスタにする分、動作電流が増
加する。しかし、出力段がバイポーラトランジスタでな
い分だけ、従来のバイポーラの出力段のときよりも動作
電流が抑えられる。そして、出力段のFETのドライブ
トランジスタがバイポーラトランジスタである分だけ、
図4における電圧VGSが図1の場合よりもさらに電源電
圧VDDに近い値ところまで駆動電圧を押し上げることが
でき、また、駆動電圧をグランド電位近くまでさらに下
げることができる。これにより動作電流の増加分が相殺
されて、安定化電源回路としては、トータルとしてほぼ
図1と同様に効率のよいレギュレーション動作をさせる
ことが可能になる。
【0014】以上説明してきたが、実施例では、負荷抵
抗R3とこれを負荷とするドライブトランジスタの出力
端子の接続点に出力段FETのゲートが直接接続されて
いるが、この接続点とゲートとの間に抵抗等が介在して
もよい。また、負荷抵抗R3とドライブトランジスタの
出力端子との間に保護抵抗が挿入されてもよい。
抗R3とこれを負荷とするドライブトランジスタの出力
端子の接続点に出力段FETのゲートが直接接続されて
いるが、この接続点とゲートとの間に抵抗等が介在して
もよい。また、負荷抵抗R3とドライブトランジスタの
出力端子との間に保護抵抗が挿入されてもよい。
【0015】
【発明の効果】このようにこの発明にあっては、電流増
幅回路を差動増幅回路の出力を受けて動作するトランジ
スタとこのトランジスタにより駆動されるFETで構成
される電流出力段と抵抗とにより構成して、抵抗とトラ
ンジスタの出力側との直列回路を電源ラインとグランド
との間に設けているので、出力段のFETのゲート電圧
は、実質的に電源電位からグランド電位近くまでの範囲
に亙って駆動することができる。その結果、ダイナミッ
クレンジを大きく採ることができ、かつ、大きな出力電
流を流出しても無駄な消費電力を低減することができ
る。
幅回路を差動増幅回路の出力を受けて動作するトランジ
スタとこのトランジスタにより駆動されるFETで構成
される電流出力段と抵抗とにより構成して、抵抗とトラ
ンジスタの出力側との直列回路を電源ラインとグランド
との間に設けているので、出力段のFETのゲート電圧
は、実質的に電源電位からグランド電位近くまでの範囲
に亙って駆動することができる。その結果、ダイナミッ
クレンジを大きく採ることができ、かつ、大きな出力電
流を流出しても無駄な消費電力を低減することができ
る。
【図1】図1は、この発明を適用した安定化電源回路の
一実施例のブロック図である。
一実施例のブロック図である。
【図2】図2は、その他の実施例のブロック図である。
【図3】図3は、従来のCMOS型の安定化電源回路の
ブロック図である。
ブロック図である。
【図4】図4は、CMOS型の安定化電源回路の出力電
流とゲート電圧との関係の説明図である。
流とゲート電圧との関係の説明図である。
1,10…差動増幅回路、1a,10a…差動アンプ、
1b,10b…定電流源、2,11…電流ブースタ回
路、3,12…出力端子、4,13…基準電圧電源、Q
1〜Q15…FET。
1b,10b…定電流源、2,11…電流ブースタ回
路、3,12…出力端子、4,13…基準電圧電源、Q
1〜Q15…FET。
Claims (1)
- 【請求項1】差動増幅回路とその出力を受けてそれを電
流増幅して出力する電流出力回路とを有し、前記電流出
力回路の負荷が接続される出力に前記負荷と並列に抵抗
回路を設けてこの抵抗回路を介して前記負荷に出力され
る電圧の一部又は全部を前記差動増幅回路の一方の入力
に帰還し、他方の入力に定電圧を加えて前記抵抗回路に
定電流を流すことで前記負荷に出力される電圧が一定に
なるように安定化する安定化電源回路において、 前記電流出力回路は、前記差動増幅回路の出力を入力側
に受けて動作するドライブ段トランジスタと、このドラ
イブ段トランジスタにより駆動されるMOSFETの電
流出力段と、前記ドライブ段トランジスタの出力側に接
続されたこれの負荷抵抗とを有していて、前記負荷抵抗
と前記ドライブ段トランジスタとが電源ラインとグラン
ドラインとの間に設けられ、前記MOSFETが前記負
荷抵抗を介して取出された出力により駆動される安定化
電源回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9275017A JPH10161758A (ja) | 1996-10-04 | 1997-09-22 | 安定化電源回路 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28304396 | 1996-10-04 | ||
JP8-283043 | 1996-10-04 | ||
JP9275017A JPH10161758A (ja) | 1996-10-04 | 1997-09-22 | 安定化電源回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10161758A true JPH10161758A (ja) | 1998-06-19 |
Family
ID=26551283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9275017A Pending JPH10161758A (ja) | 1996-10-04 | 1997-09-22 | 安定化電源回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10161758A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7737924B2 (en) | 2001-12-07 | 2010-06-15 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Display device and electric equipment using the same |
-
1997
- 1997-09-22 JP JP9275017A patent/JPH10161758A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7737924B2 (en) | 2001-12-07 | 2010-06-15 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Display device and electric equipment using the same |
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