JPH10150356A - Cmos半導体集積回路 - Google Patents

Cmos半導体集積回路

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JPH10150356A
JPH10150356A JP8321114A JP32111496A JPH10150356A JP H10150356 A JPH10150356 A JP H10150356A JP 8321114 A JP8321114 A JP 8321114A JP 32111496 A JP32111496 A JP 32111496A JP H10150356 A JPH10150356 A JP H10150356A
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resistor
power supply
supply voltage
circuit
signal line
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JP8321114A
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Mitsuhiko Goto
光彦 後藤
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Original Assignee
Nippon Steel Corp
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インピーダンス整合により高速な信号伝搬を
維持しながら、貫通電流をなくして低消費電力と高速動
作の両方が可能な集積回路を提供できるようにする。 【解決手段】 信号線4を抵抗器で終端する集積回路に
おいて、論理ゲートInv2を構成するPMOSFET
6及びNMOSFET7のしきい値電圧の絶対値を第1
の電源電圧Vddと第2の電源電圧Vssの中間電位の
略半分以上とすることにより、前記論理ゲートInv2
を構成するPMOSFET6及びNMOSFET7の両
方ともがオンしてしまう不都合を無くして貫通電流が流
れるのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCMOS半導体集積
回路に係わり、特に、CMOS技術を用いた集積回路の
うち、高速な信号を扱うCMOS半導体集積回路に用い
て好適なものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路で扱う信号が高速化して
行くに伴って、トランジスタ出力、配線、トランジスタ
入力のインピーダンスの不整合に起因する信号の反射に
より、信号の伝搬遅延時間が長くなることが問題となり
つつある。たとえば、配線とトランジスタ出力インピー
ダンスとの比が20だったとする(通常、CMOSの論
理ゲートでは、出力インピーダンスより入力インピーダ
ンスの方がかなり大きいため、入力側では全反射と考え
てよい)。
【0003】この場合には、信号は反射のため20回往
復(正確には19回半往復)しないと安定しないため、
信号伝搬遅延時間は最初の信号波形が届く時間の39倍
となってしまう。したがって、ディジタル集積回路で
も、アナログ高周波回路で行われているように、入出力
のインピーダンス整合を行って信号伝搬遅延時間を短縮
することが好ましい。
【0004】前述のようなインピーダンス整合の従来技
術として、特開平06−163630号公報では、出力
回路部を複数のトランジスタにより構成し、外部回路の
インピーダンスに合わせてワイヤ・ボンディングで接続
するトランジスタの数を選択し、トランジスタのゲート
幅を調整することで出力回路部のインピーダンスを外部
回路と整合させて信号伝搬遅延を低減するようにしてい
る。
【0005】具体的には、リードフレームにボンディン
グワイヤを、例えば3本接続して、トランジスタ2個分
のゲート幅を用いてインピーダンス整合を行ったり、リ
ードフレームに1本のボンディングワイヤを接続して、
トランジスタ1個分のゲート幅を用いてインピーダンス
整合を行ったりしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、外部回路と信
号をやりとりするためのI/O回路は、もともと内部回
路に比べて信号のスピードは遅く、集積回路全体の回路
動作を向上させる観点からすれば寄与することが少なか
った。
【0007】また、この手法を内部回路に取り入れると
すると、配線のインピーダンスに合わせてトランジスタ
のゲート幅を変えることになるが、配線のインピーダン
スは通常は数十Ω、トランジスタの単位ゲート幅(1μ
m)あたりのインピーダンスは数kΩである。
【0008】したがって、前記特開平06−16363
0号公報に示されている手法を用いてインピーダンスを
整合しようとする場合には、トランジスタのゲート幅が
数十〜数百μmと大きくなり過ぎる問題があった。ま
た、この手法だけでは、もともと大きい論理ゲートの入
力インピーダンスの整合を行うことができない問題があ
った。
【0009】したがって、通常は抵抗器を用いて信号線
を終端して、入力及び出力インピーダンスを整合する必
要がある。しかし、抵抗器を用いてインピーダンス整合
を行う構成にすると、信号を受けるトランジスタの入力
部での電位が正電源からも負電源からも離れた中間電位
となる。このため、CMOS回路のPMOSFET及び
NMOSFETの両方がONになってしまうことがあ
り、両方がONになると貫通電流を発生させるという問
題があった。
【0010】本発明は前述の問題点にかんがみ、インピ
ーダンス整合を行ってより高速な信号伝搬を可能にしな
がら、貫通電流をなくして低消費電力と高速動作とを両
立したCMOS半導体集積回路を提供できるようにする
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のCMOS半導体
集積回路は、信号線を抵抗器で終端してインピーダンス
整合を行う集積回路において、論理ゲートを構成するP
MOSFET及びNMOSFETのしきい値電圧の絶対
値を、第1の電源電圧と第2の電源電圧の中間電位の略
半分以上にしたことを特徴としている。
【0012】また、本発明の他の特徴とするところは、
前記PMOSFET及びNMOSFETのしきい値電圧
の絶対値を、第1の電源電圧と第2の電源電圧の四分の
一以上にしたことを特徴としている。
【0013】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、信号線を抵抗器で終端してインピーダンス整合を行
う集積回路において、前記信号線を終端するための抵抗
器として、第1の抵抗器及び第2の抵抗器を直列に接続
して終端用抵抗回路を2つ構成し、前記2つの終端用抵
抗回路のうち、一方の終端用抵抗回路を前記信号線と第
1の電源電圧との間に接続するとともに、他方の終端用
抵抗回路を前記信号線と第2の電源電圧との間に接続
し、前記一方の終端用抵抗回路における第2の抵抗器と
並列に、そのゲート端子が入力論理ゲートの出力端子に
接続されたPMOSFETを接続するとともに、前記他
方の終端用抵抗回路における第2の抵抗器と並列に、そ
のゲート端子が入力論理ゲートの出力端子に接続された
NMOSFETを接続し、前記一方及び他方の終端用抵
抗回路を構成する第1の抵抗器及び第2の抵抗器の抵抗
値を、第1の抵抗器の抵抗値をR1 とし、第2の抵抗器
の抵抗値をR2 としたときに、{R1 (R1 +R2 )/
(2R1 +R2 )}の値が前記信号線のインピーダンス
と等しくなるように設定したことを特徴としている。
【0014】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、前記一方の終端用抵抗回路を、前記第1の電源電圧
よりも高い電圧の正側終端電源電圧に接続するととも
に、他方の終端用抵抗回路を前記第2の電源電圧よりも
低い電圧の負側終端電源電圧に接続したことを特徴とし
ている。
【0015】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、信号線を抵抗器で終端してインピーダンス整合を行
う集積回路において、論理ゲートを構成するPMOSF
ET及びNMOSFETのうち、前記PMOSFETの
基板を、抵抗器を介して内部回路の第1の電源電圧より
も高い電圧の正側終端電源電圧に接続するとともに、キ
ャパシタを介して信号線に接続し、前記NMOSFET
の基板を、抵抗器を介して内部回路の第2の電源電圧よ
り低い電圧の負側終端電源電圧に接続するとともに、キ
ャパシタを介して信号線に接続したことを特徴としてい
る。
【0016】本発明は前記技術手段よりなるので、CM
OS半導体集積回路を構成するPMOSFET及びNM
OSFETの両方ともがオンすることが無くなり、PM
OSFET及びNMOSFETの両方がオンすることに
より発生する貫通電流を確実に防止したインピーダンス
整合を行うことが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明のCMOS半導体集
積回路の一実施形態を図面を参照して説明する。図1
に、本発明のCMOS半導体集積回路の回路図を示す。
なお、図中、論理ゲートとしては、PMOSFET及び
NMOSFETよりなるCMOS構成のインバータIn
v1、2を一例として示しているが、勿論、NAND、
NORなどの他の論理ゲートであってもよい。また、理
解を容易にするために、論理ゲートの出力インピーダン
スは0Ωとし、入力インピーダンスは∞Ω(無限大)と
して説明する。
【0018】図1において、1は駆動側のインバータI
nv1のPMOSFET、2は駆動側のインバータIn
v1のNMOSFETである。3は駆動側のインバータ
Inv1の出力のインピーダンス整合を行うための抵抗
器であり、その値は配線4の特性インピーダンスZ0
等しい。
【0019】5は被駆動側のインバータInv2の入力
インピーダンス整合を行うための抵抗器であり、その値
も配線4の特性インピーダンスZ0 に等しい。6は被駆
動側のインバータInv2のPMOSFET、7は被駆
動側のインバータInv2のNMOSFETである。
【0020】前記のPMOSFET1及び6、NMOS
FET2及び7は、そのしきい値電圧の絶対値が電源電
圧の値(Vdd−Vss)の四分の一より大きくされて
いる。なお、被駆動側のインバータInv1の入力を終
端している抵抗器5を接続する中間電位Vcttは、両
電源の中央値(Vdd+Vss)/2とするのが回路動
作上好ましい。
【0021】次に、図1の回路の動作を説明する。駆動
側のインバータInv1の出力端子の電位Voutは、
最大で正電源Vddの値となる。この時の被駆動側のイ
ンバータInv2の入力端子の電位Vinは、最大でV
outとVcttの中央値、つまり、電源電圧幅の下か
ら3/4程度の大きさとなる。
【0022】通常の回路では、トランジスタのしきい値
電圧は、電源電圧幅の1/10〜1/5であるためPM
OSFET6はOFFにならず、貫通電流が流れてしま
う。しかし、本実施形態の回路では、PMOSFET6
もNMOSFET7もしきい値電圧は電源電圧(Vdd
−Vss)の1/4以上なので、PMOSFET6はO
FFになる。このため、被駆動側のインバータInv2
には貫通電流が流れないので、低消費電力とすることが
できる。
【0023】一方、駆動側のインバータInv1の出力
端子の電位Voutが負電源Vssの時は、同様にNM
OSFET7がOFFとなるので、この場合も被駆動側
のインバータInv2には貫通電流が流れない。これに
より、この場合も貫通電流が流れるのを抑えられ、低消
費電力とすることができる。
【0024】なお、前述の説明では、被駆動側のインバ
ータInv2の入力は、抵抗器5で中間電位Vcttに
終端されているが、図2に示すように、2・Z0 の値を
持つ2つの抵抗器8、9で正電源電圧Vddと負電源電
圧Vssの両方に終端してもよい。この場合も回路動作
はまったく同じであり、かつ、この場合には抵抗器8、
9を接続するための中間電位Vcttを作る必要がない
ので、回路構成が簡単になる利点がある。
【0025】ところで、実際のデバイスでは、入力イン
ピーダンスは、配線の特性インピーダンスZ0 に対して
十分に大きい(104 倍以上)ので、入力インピーダン
スは無限大と考えても問題ない。しかし、出力インピー
ダンスは必ずしも「0Ω」では無いので、インピーダン
ス整合に際してはこれを考慮する必要がある。
【0026】以下、図3を参照しながら駆動側のインバ
ータInv1の出力のインピーダンス整合の行い方につ
いて述べる。まず、インピーダンス整合を行わない場合
や、論理ゲート10の出力インピーダンスROUT (図3
中、抵抗器の記号で示している)が配線4の特性インピ
ーダンスZ0 と等しい場合、すなわち、論理ゲート10
の出力インピーダンスがZ0の場合は、図3(a)に示
すように、論理ゲート10の出力端子は配線4に直接接
続される。
【0027】次に、論理ゲート10の出力インピーダン
スROUT が配線4の特性インピーダンスZ0 よりも小さ
い場合には、図3(b)に示すように、出力端子と配線
4との間に抵抗値がRの抵抗器3を直列に挿入し、(R
OUT +R)=Z0 となるようにして、インピーダンス整
合を行う。
【0028】また、論理ゲート10の出力インピーダン
スROUT が配線4の特性インピーダンスZ0 よりも大き
い場合には、図3(c)に示すように、出力端子を配線
4に直接接続するとともに、抵抗値がRの抵抗器11を
介して、出力端子を中間電位Vcttに接続し、ROUT
・R/(ROUT +R)=Z0 となるようにして、インピ
ーダンス整合を行う。
【0029】また、この場合、図3(d)に示すよう
に、2つの抵抗器12及び13(それぞれの抵抗値は2
R)を介して、前記出力端子を正電源電圧Vddと負電
源電圧Vssにそれぞれ接続しても全く同じ効果が得ら
れる。
【0030】図4に、本発明のCMOS半導体集積回路
の他の構成の回路図を示す。なお、駆動側のインバータ
Inv1の構成は図1に示した回路と同様なので省略
し、被駆動側のみを示してある。図中、論理ゲートとし
てはインバータを例として用いてあるが、NAND、N
ORなどの他の論理ゲートであってもよい。
【0031】第1の抵抗器15及び第2の抵抗器14が
信号線と内部回路の正電源電圧(Vdd)より高い正終
端電源電圧Vdd2(Vdd2>Vdd)との間に配置
され、第3の抵抗器17及び第4の抵抗器16が信号線
と内部回路の負電源電圧(Vss)より低い負終端電源
電圧Vss2(Vss2<Vss)との間に配置されて
いる。
【0032】また、第2の抵抗器14と並列に、そのゲ
ート端子が入力論理ゲートの出力端子に接続されたPM
OSFET18が接続されている。さらに、第4の抵抗
器16と並列に、そのゲート端子が入力論理ゲートの出
力端子に接続されたNMOSFET19が接続されてい
る。
【0033】これらの終端抵抗器14及び16の抵抗値
はR2 である。また、第1の抵抗器15及び第3の抵抗
器17の抵抗値はR1 である。第1の抵抗値R1 及び第
2の抵抗値R2 は、R1 (R1 +R2 )/(2・R1
2 )=Z0 の関係となっている。なお、前述の終端電
源電圧Vdd2、Vss2はチャージポンプ回路(不図
示)によって容易に生成することができる。
【0034】次に、図4の回路の動作を説明する。駆動
側の出力が“H”の時は、被駆動側の出力は“L”にな
る。つまり、PMOSFET6、NMOSFET7から
なるインバータInv2の出力は“L”となるので、P
MOSFET18はON、NMOSFET19はOFF
となる。
【0035】したがって、第2の抵抗器14は短絡され
ることにより、前記インバータInv2の入力端子は正
終端電源電圧Vdd2との間の抵抗値の方が小さくなる
ため、入力端子の電位は上昇し、PMOSFET6は確
実にOFFとなる。これにより、図4の回路の場合も貫
通電流を確実に抑えることができ、高速性と低消費電力
を両立できる。また、駆動側の出力が“L”の時も同様
に動作し、この場合はNMOSFET7がOFFとな
り、貫通電流を抑えることができ、高速性と低消費電力
を両立できる。
【0036】なお、本実施形態においては、正終端電源
電圧Vdd2の電位を第1の電源電圧Vddよりも高く
したので、入力端子の電位をその分だけ上昇させること
ができ、PMOSFET6のOFFを更に確実に行うこ
とができる。
【0037】また、負終端電源電圧Vss2の電位を第
2の電源電圧Vssよりも低くしたので、入力端子の電
位をその分だけ低下させることができ、NMOSFET
7のOFFを更に確実に行うことができる。
【0038】図5に、本発明の集積回路のさらに別の構
成の回路図を示す。駆動側の構成は図1と同様なので省
略し、図5においては被駆動側のみを示している。な
お、図5中の論理ゲートとしてはインバータを例として
用いてあるが、勿論、NAND、NORなどの他の論理
ゲートであってもよい。
【0039】本実施形態においては、PMOSFET6
の基板(ボディ)が、抵抗値Rの抵抗器20を介して内
部回路の正電源電圧(Vdd)より高い正終端電源電圧
Vdd2(Vdd2>Vdd)に接続されているととも
に、キャパシタ21を介して信号線に接続されている。
【0040】また、NMOSFET7の基板(ボディ)
が、抵抗値Rの抵抗器22を介して内部回路の負電源電
圧(Vss)より低い負終端電源電圧Vss2(Vss
2<Vss)に接続されているとともに、キャパシタ2
3を介して信号線に接続されている。
【0041】このように構成された図5の回路の動作を
考えてみると、信号が変化していない時は、PMOSF
ET6の基板(ボディ)の電位Vpbは正終端電源電圧
Vdd2となっている。
【0042】また、NMOSFET7の基板(ボディ)
の電位Vpnは負終端電源電圧Vss2となっており、
PMOSFET6のしきい値電圧Vtp、NMOSFE
T7のしきい値電圧Vtnはいずれも深く(絶対値が大
きく)なっている。このため、PMOSFET6、NM
OSFET7のいずれかはOFFになっており、貫通電
流を抑えられるとともに、低消費電力を実現することが
できる。
【0043】次に、駆動側のインバータから立ち上がり
信号が入った時のことを考える。その時の電位Vin、
Vpb、Vnb、Vtp、Vtn、及び出力端子の電位
Vintの電位の変化を図6に示す。なお、図6におい
て抵抗器20、22、キャパシタ21、23がない場合
の値を点線で示してある。信号の立ち上がりに合わせて
PMOSFET6の基板(ボディ)の電位Vpb、NM
OSFET7の基板(ボディ)の電位Vnbが上昇し、
それによりPMOSFET6のしきい値電圧Vtp、N
MOSFET7のしきい値電圧Vtnが低下する(PM
OSFET6のしきい値電圧Vtpの絶対値は増加す
る)。
【0044】このため、PMOSFET6は早くOFF
になり、かつ、NMOSFET7は早くONになるの
で、図6(f)に示すように、出力信号Vintの立ち
下がりは早くなり、信号伝搬遅延時間は短くなり、高速
動作ができる。
【0045】前記では、被駆動側のインバータの入力は
抵抗器5で電位Vcttに終端されているが、図7に示
すように、2・Z0 の抵抗値を持つ抵抗器8をVddま
たはVdd2に終端し、同じく2・Z0 の抵抗値を持つ
抵抗器9をVssまたはVss2に終端してもよい。こ
のようにしても、回路動作はまったく同じであり、か
つ、中間電位Vcttを作る必要がなく、回路構成が簡
単になる。
【0046】
【実施例】
(第1の実施例)次に、図1を参照しながら第1の実施
例を説明する。1が駆動側のインバータのPMOSFE
T、2が駆動側のインバータのNMOSFETである。
3が駆動側のインバータの出力のインピーダンス整合を
行うための抵抗器でその抵抗値は、配線4の特性インピ
ーダンスZ0 =30Ωに等しくなるように設定されてい
る。5は被駆動側のインバータの入力のインピーダンス
整合を行うための抵抗器で、その値は、配線4の特性イ
ンピーダンス30Ωに等しくなるように設定されてい
る。
【0047】6及び7は、CMOSを構成しているPM
OSFET及びNMOSFETであり、これらのPMO
SFET6及びNMOSFET7よりなるCMOSによ
り被駆動側のインバータが構成されている。
【0048】前記のPMOSFET1及び6、NMOS
FET2及び7は、そのしきい値電圧の絶対値を電源電
圧の値(Vdd−Vss)=5Vの30%である1.5
Vとした。また、被駆動側のインバータの入力を終端し
ている抵抗器5を接続する電位Vcttは、両電源の中
央値(Vdd+Vss)/2=2.5Vとした。
【0049】駆動側のインバータの出力端子の電位Vo
utがVddの時の被駆動側のインバータの入力端子の
電位Vinは、電源電圧幅の下から3/4=75%とな
る。一方、本実施例においては、PMOSFETもNM
OSFETも、そのしきい値電圧の絶対値は電源電圧の
30%である1.5Vなので、PMOSFETはOFF
になり、貫通電流を抑えられ、低消費電力とすることが
できた。また、駆動側のインバータの下の電位Vout
がVssの時も、同様にNMOSFETがOFFとな
り、貫通電流を抑えられ、低消費電力とすることができ
た。
【0050】(第2の実施例)次に、図4を参照しなが
ら第2の実施例を説明する。駆動側回路の構成は、図1
と同様なので省略し、被駆動側のみ示してある。終端抵
抗器14,15を信号線と内部回路の正電源電圧(Vd
d=3.3V)より高い正終端電源電圧Vdd2=4.
3Vとの間に配置し、終端抵抗器16,17を信号線と
内部回路の負電源電圧(Vss=0V)より低い負終端
電源電圧Vss2=−1.0Vとの間に配置した。ここ
で、配線の特性インピーダンスZ0 は60Ωである。
【0051】終端抵抗器14と並列に、ゲート端子が入
力論理ゲートの出力端子が接続されたPMOSFET1
8を接続し。また、終端抵抗器16と並列に、ゲート端
子が入力論理ゲートの出力端子が接続されたNMOSF
ET19を接続している。そして、終端抵抗器14、1
6の値はR2 =160Ω、終端抵抗器15、17の値は
1 =80Ωとした。
【0052】これらの抵抗器R1 、及びR2 の値は、R
1 (R1 +R2 )/(2・R1 +R 2 )=Z0 (=60
Ω)の関係に設定されている。なお、終端電源電圧Vd
d2=4.3V、Vss2=−0.1Vの電圧はチャー
ジポンプ回路(不図示)によって生成している。
【0053】駆動側の出力が“H”の時は、PMOSF
ET18はON、NMOSFET19はOFFとなり、
PMOSFET6はOFFとなり、貫通電力を抑えるこ
とができ、高速性と低消費電力を両立できた。また、駆
動側の出力が“L”の時も同様に動作し、NMOSFE
T7はOFFとなり、貫通電流を抑えることができ、高
速性と低消費電力を両立できた。
【0054】(第3の実施例)次に、図7を参照しなが
ら本発明の第3の実施例を説明する。駆動側の構成は図
1と同様なので省略し、被駆動側のみ示してある。PM
OSFET6の基板(ボディ)を、抵抗器20を介して
内部回路の正電源電圧(Vdd=3.0V)より高い正
終端電源電圧Vdd2=5.0Vに、キャパシタ21を
介して信号線に接続し、NMOSFET7の基板(ボデ
ィ)を、抵抗器22を介して内部回路の負電源電圧(V
ss=0V)より低い負終端電源電圧Vss2=−2.
0Vに、キャパシタ23を介して信号線に接続した。
【0055】信号が変化していない時は、PMOSFE
T6の基板(ボディ)の電位VpbはVdd2、NMO
SFET7の基板(ボディ)の電位VnbはVss2と
なっている。このため、PMOSFET6、NMOSF
ET7のしきい値電圧の絶対値は高くなっているため、
PMOSFET6、NMOSFET7のいずれかはOF
Fになっており、貫通電流を抑えられ、低消費電力が実
現できた。
【0056】図6に、駆動側のインバータから立ち上が
り信号が入った時の入力端子の電位Vin、Vpb、V
nb、Vtp、Vtn、出力端子の電位Vintの変化
を示す。抵抗器20,22、キャパシタ21,23がな
い場合の値を点線で示してある。
【0057】図6の(a)の示した信号の立ち上がりに
合わせて、(b)及び(c)に示すようにPMOSFE
T6の基板(ボディ)の電位Vpb、NMOSFET7
の基板(ボディ)の電位Vnbが上昇する。それによ
り、(d)及び(e)に示すようにPMOSFET6の
しきい値電位Vtp、NMOSFET7のしきい値電圧
Vtnがそれぞれ低下する(PMOSFET6のしきい
値電圧Vtpは負の値なので、「絶対値」はさらに大き
くなる)。
【0058】したがって、PMOSFET6は早くOF
Fになるとともに、NMOSFET7は早くONになる
ので、(f)に示すように出力信号Vintの立ち下が
りは早くなる。これにより、信号伝搬遅延時間は短くな
り、高速動作ができた。
【0059】
【発明の効果】本発明は前述したように、本発明によれ
ば、インピーダンス整合により信号伝搬遅延時間を短縮
する回路において、論理ゲートを構成するPMOSFE
T及びNMOSFETのしきい値電圧の絶対値を、第1
の電源電圧と第2の電源電圧の中間電位の略半分以上に
したので、CMOS回路を構成するPMOSFET及び
NMOSFETの両方ともがオンしないようにすること
ができる。これにより、PMOSFET及びNMOSF
ETの両方がオンすることにより貫通電流が流れてしま
う不都合を確実に防止したインピーダンス整合を行うこ
とが可能となり、低消費電力と高速動作性の両方を確実
に実現することできる。
【0060】また、本発明の他の特徴によれば、第1の
抵抗器及び第2の抵抗器を直列に接続して終端用抵抗回
路を2つ構成し、一方の終端用抵抗回路を前記信号線と
第1の電源電圧との間に接続するとともに、他方の終端
用抵抗回路を前記信号線と第2の電源電圧との間に接続
し、入力信号の極性に応じて前記第1の抵抗器の何方か
一方を短絡させるようにしたので、PMOSFET及び
NMOSFETの両方が同時にオンするのを防止して消
費電力を低減できるとともに、高速動作を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のCMOS半導体集積回路の一例を示す
回路図である。
【図2】本発明のCMOS半導体集積回路の他の構成例
を示す回路図である。
【図3】駆動側論理ゲートの終端方法を説明する回路図
である。
【図4】本発明のCMOS半導体集積回路の別の構成の
回路図である。
【図5】本発明のCMOS半導体集積回路のさらに別の
構成の回路図である。
【図6】図6の回路の動作を説明するための図である。
【図7】本発明のCMOS半導体集積回路のさらに別の
構成の回路図である。
【符号の説明】
1,6 PMOSFET 2,7 NMOSFET 3,5 抵抗器 21,23 キャパシタ 4 配線 Vdd 正電源電圧(第1の電源電圧) Vss 負電源電圧(第2の電源電圧) Z0 信号線の特性インピーダンス Vctt 中間電位

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号線を抵抗器で終端してインピーダン
    ス整合を行う集積回路において、 論理ゲートを構成するPMOSFET及びNMOSFE
    Tのしきい値電圧の絶対値を、第1の電源電圧と第2の
    電源電圧の中間電位の略半分以上にしたことを特徴とす
    るCMOS半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 前記PMOSFET及びNMOSFET
    のしきい値電圧の絶対値を、第1の電源電圧と第2の電
    源電圧の四分の一以上にしたことを特徴とする請求項1
    に記載のCMOS半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 信号線を抵抗器で終端してインピーダン
    ス整合を行う集積回路において、 前記信号線を終端するための抵抗器として、第1の抵抗
    器及び第2の抵抗器を直列に接続して終端用抵抗回路を
    2つ構成し、 前記2つの終端用抵抗回路のうち、一方の終端用抵抗回
    路を前記信号線と第1の電源電圧との間に接続するとと
    もに、他方の終端用抵抗回路を前記信号線と第2の電源
    電圧との間に接続し、 前記一方の終端用抵抗回路における第2の抵抗器と並列
    に、そのゲート端子が入力論理ゲートの出力端子に接続
    されたPMOSFETを接続するとともに、前記他方の
    終端用抵抗回路における第2の抵抗器と並列に、そのゲ
    ート端子が入力論理ゲートの出力端子に接続されたNM
    OSFETを接続し、 前記一方及び他方の終端用抵抗回路を構成する第1の抵
    抗器及び第2の抵抗器の抵抗値を、第1の抵抗器の抵抗
    値をR1 とし、第2の抵抗器の抵抗値をR2 としたとき
    に、{R1 (R1 +R2 )/(2R1 +R2 )}の値が
    前記信号線のインピーダンスと等しくなるように設定し
    たことを特徴とするCMOS半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 前記一方の終端用抵抗回路を、前記第1
    の電源電圧よりも高い電圧の正側終端電源電圧に接続す
    るとともに、他方の終端用抵抗回路を前記第2の電源電
    圧よりも低い電圧の負側終端電源電圧に接続したことを
    特徴とする請求項3に記載のCMOS半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 信号線を抵抗器で終端してインピーダン
    ス整合を行う集積回路において、 論理ゲートを構成するPMOSFET及びNMOSFE
    Tのうち、前記PMOSFETの基板を、抵抗器を介し
    て内部回路の第1の電源電圧よりも高い電圧の正側終端
    電源電圧に接続するとともに、キャパシタを介して信号
    線に接続し、 前記NMOSFETの基板を、抵抗器を介して内部回路
    の第2の電源電圧より低い電圧の負側終端電源電圧に接
    続するとともに、キャパシタを介して信号線に接続した
    ことを特徴とするCMOS半導体集積回路。
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