JPH10137554A - 中空糸膜プレート及びその製造方法 - Google Patents
中空糸膜プレート及びその製造方法Info
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- JPH10137554A JPH10137554A JP8312618A JP31261896A JPH10137554A JP H10137554 A JPH10137554 A JP H10137554A JP 8312618 A JP8312618 A JP 8312618A JP 31261896 A JP31261896 A JP 31261896A JP H10137554 A JPH10137554 A JP H10137554A
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- JP
- Japan
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- fiber membrane
- plate
- hollow fiber
- paint
- membrane
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/10—Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working
Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 物品を塗装する際に使用するスプレ−塗装ブ
−スにおいて、オ−バ−スプレ−された塗料をそのま
ま、または簡単な濃縮、成分等の調整で再使用できる塗
料として回収することができる捕集材として用いられ
る、中空糸膜プレート及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 プレ−ト上に両端または片端が開口する
中空糸膜が一定の間隔で、または隣接するように配列さ
れ、プレ−トと接する中空糸膜の表面全体、またはその
一部が固定材で支持固定され、かつ、各中空糸膜の開口
端と連通する分配管を備えた中空糸膜プレ−トからなる
ものであり、それは溝板上に収納された中空糸膜を、固
定材が塗布されたプレ−トに転写固定した後、分配管を
取り付けることにより製造される。
−スにおいて、オ−バ−スプレ−された塗料をそのま
ま、または簡単な濃縮、成分等の調整で再使用できる塗
料として回収することができる捕集材として用いられ
る、中空糸膜プレート及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 プレ−ト上に両端または片端が開口する
中空糸膜が一定の間隔で、または隣接するように配列さ
れ、プレ−トと接する中空糸膜の表面全体、またはその
一部が固定材で支持固定され、かつ、各中空糸膜の開口
端と連通する分配管を備えた中空糸膜プレ−トからなる
ものであり、それは溝板上に収納された中空糸膜を、固
定材が塗布されたプレ−トに転写固定した後、分配管を
取り付けることにより製造される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品を塗装する際
に使用するスプレー塗装ブースにおいて、オーバースプ
レーされた塗料をそのまま、または簡単な濃縮、成分等
の調整で再使用できる塗料として回収するための捕集材
として使用される中空糸膜プレート及びその製造方法に
関する。
に使用するスプレー塗装ブースにおいて、オーバースプ
レーされた塗料をそのまま、または簡単な濃縮、成分等
の調整で再使用できる塗料として回収するための捕集材
として使用される中空糸膜プレート及びその製造方法に
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から環境汚染防止などを目的に、物
品を塗装する際にオーバースプレーされた塗料を種々の
方法で回収することが行われている。それらの方法は、
例えば乾式法と称される囲い板や、グラスウール、不織
布、ペーパーなどで作られた濾過フィルターで捕集する
方法や湿式法と称される水やオイルの液体ミスト、カー
テン状の液流、回収液タンクなどに捕集する方法であ
る。
品を塗装する際にオーバースプレーされた塗料を種々の
方法で回収することが行われている。それらの方法は、
例えば乾式法と称される囲い板や、グラスウール、不織
布、ペーパーなどで作られた濾過フィルターで捕集する
方法や湿式法と称される水やオイルの液体ミスト、カー
テン状の液流、回収液タンクなどに捕集する方法であ
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、乾式法
では囲い板やグラスウール、不織布、ペーパーなどで作
られた濾過フィルターに捕集されたオーバースプレー塗
料を容易に剥離除去することが困難なため、一定期間使
用した後、濾過フィルター、オーバースプレー塗料とも
に再使用することなく廃棄されるのが一般的であり、フ
ィルターの更新のためのランニングコストの増加や、産
業廃棄物生成による環境的問題がある。
では囲い板やグラスウール、不織布、ペーパーなどで作
られた濾過フィルターに捕集されたオーバースプレー塗
料を容易に剥離除去することが困難なため、一定期間使
用した後、濾過フィルター、オーバースプレー塗料とも
に再使用することなく廃棄されるのが一般的であり、フ
ィルターの更新のためのランニングコストの増加や、産
業廃棄物生成による環境的問題がある。
【０００４】湿式法は水やオイルなどの液体ミスト、カ
ーテン状の液流、回収液タンクなどに捕集した回収液
を、不粘着剤と呼ばれる薬剤を使用して固液分離し、固
体状にしたオーバースプレー塗料を廃棄することが一般
的であるので産業廃棄物生成による環境的問題がある。
ーテン状の液流、回収液タンクなどに捕集した回収液
を、不粘着剤と呼ばれる薬剤を使用して固液分離し、固
体状にしたオーバースプレー塗料を廃棄することが一般
的であるので産業廃棄物生成による環境的問題がある。
【０００５】また、湿式法ではオーバースプレー塗料を
捕集した回収液を濃縮し、塗料を再生、再使用する方法
も行われているが、濃縮、成分等の調整などを行うため
の回収液処理装置が必要となり、オーバースプレー塗料
の回収再使用も容易ではなかった。このような現状か
ら、物品を塗装する際に使用するスプレー塗装ブースに
おいてオーバースプレーされた塗料をそのまま、または
簡単な濃縮、成分等の調整で再使用できる塗料として回
収できる捕集材が求められている。
捕集した回収液を濃縮し、塗料を再生、再使用する方法
も行われているが、濃縮、成分等の調整などを行うため
の回収液処理装置が必要となり、オーバースプレー塗料
の回収再使用も容易ではなかった。このような現状か
ら、物品を塗装する際に使用するスプレー塗装ブースに
おいてオーバースプレーされた塗料をそのまま、または
簡単な濃縮、成分等の調整で再使用できる塗料として回
収できる捕集材が求められている。
【０００６】本発明は、かかる従来の問題点を解決する
ためになされたもので、その目的は、オーバースプレー
された塗料を捕集するフィルターまたは湿式集塵機の手
前に、あるいはフィルターまたは湿式集塵機の代わりに
設置され、オーバースプレーされた塗料をあまり薄める
ことなく効率的に回収するとともに、塗料の固着などに
よるよごれがつかない状態で長期間使用できる捕集材と
して用いられる中空糸膜プレート及びその製造方法を提
供することにある。
ためになされたもので、その目的は、オーバースプレー
された塗料を捕集するフィルターまたは湿式集塵機の手
前に、あるいはフィルターまたは湿式集塵機の代わりに
設置され、オーバースプレーされた塗料をあまり薄める
ことなく効率的に回収するとともに、塗料の固着などに
よるよごれがつかない状態で長期間使用できる捕集材と
して用いられる中空糸膜プレート及びその製造方法を提
供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の中空糸膜プレー
トは、プレート上に両端または片端が開口する中空糸膜
が一定の間隔で、または隣接するように配列され、プレ
ートと接する中空糸膜の表面全体またはその一部が固定
材で支持固定され、かつ、各中空糸膜の開口端と連通す
る分配管を備えてなるものである。
トは、プレート上に両端または片端が開口する中空糸膜
が一定の間隔で、または隣接するように配列され、プレ
ートと接する中空糸膜の表面全体またはその一部が固定
材で支持固定され、かつ、各中空糸膜の開口端と連通す
る分配管を備えてなるものである。
【０００８】また、本発明の中空糸膜プレートの製造方
法は、溝を形成した板の該溝に中空糸膜を収納すると共
に、固定材を塗布したプレートを前記の板の上に保持し
て中空糸膜を転写固定した後、各中空糸膜の開口端と連
通する分配管を取り付けることからなるものである。
法は、溝を形成した板の該溝に中空糸膜を収納すると共
に、固定材を塗布したプレートを前記の板の上に保持し
て中空糸膜を転写固定した後、各中空糸膜の開口端と連
通する分配管を取り付けることからなるものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の中空糸膜プレート
及びその製造方法について詳細に説明する。本発明の中
空糸膜プレートの一具体例を、図１及び図２を用いて説
明すると、プレート２の上に多数の片端（または両端）
が開口する中空糸膜１が平行に所定間隔を置いて配列さ
れ、固定材３で支持固定されており、中空糸膜１の開口
端にはこれと連通する分配管４が設けられている。
及びその製造方法について詳細に説明する。本発明の中
空糸膜プレートの一具体例を、図１及び図２を用いて説
明すると、プレート２の上に多数の片端（または両端）
が開口する中空糸膜１が平行に所定間隔を置いて配列さ
れ、固定材３で支持固定されており、中空糸膜１の開口
端にはこれと連通する分配管４が設けられている。
【００１０】本発明の中空糸膜プレートは、通常縦置き
で使用され、分配管に加圧した水または水性塗料に含ま
れるアミンや溶剤を含む水溶液を供給することにより、
各中空糸膜の表面から水または前記水溶液を滲みださ
せ、中空糸膜の表面を湿潤状態に保ちながら、付着した
オーバースプレー塗料（水性塗料や水分散型塗料などの
水系塗料）を洗い落としつつ、重力方向に流下させるも
のである。そして、この流下液を集めることによってオ
ーバースプレー塗料を回収することが可能となる。
で使用され、分配管に加圧した水または水性塗料に含ま
れるアミンや溶剤を含む水溶液を供給することにより、
各中空糸膜の表面から水または前記水溶液を滲みださ
せ、中空糸膜の表面を湿潤状態に保ちながら、付着した
オーバースプレー塗料（水性塗料や水分散型塗料などの
水系塗料）を洗い落としつつ、重力方向に流下させるも
のである。そして、この流下液を集めることによってオ
ーバースプレー塗料を回収することが可能となる。
【００１１】即ち、本発明の中空糸膜プレートは、水が
使用されているために湿度の影響を受けやすく、高湿度
下ではタレが発生したり乾燥しなかったりするという水
系塗料の特性を活かしたものであり、中空糸膜の表面は
常に湿潤状態にあるため、オーバースプレーされた塗料
が固着することなく、しかも微量の水で固着が防げるの
で塗料濃度があまり薄まることなく、回収できる。
使用されているために湿度の影響を受けやすく、高湿度
下ではタレが発生したり乾燥しなかったりするという水
系塗料の特性を活かしたものであり、中空糸膜の表面は
常に湿潤状態にあるため、オーバースプレーされた塗料
が固着することなく、しかも微量の水で固着が防げるの
で塗料濃度があまり薄まることなく、回収できる。
【００１２】本発明の中空糸膜プレートは、必要捕集面
積に応じて任意の大きさ、任意の数が使用できるが、単
位面積が大きくなると製造しにくくなったり、取扱が大
変になるため、複数枚を並設して用いることができる。
中空糸膜プレートを複数枚設置する場合は排気するこ
とによって、オーバースプレー塗料が中空糸膜プレート
に向かって移動し、かつ、確実に捕集できるように相互
に適度の間隔をおき、前後に配設することが好ましい。
そして、通常はスプレー塗装ブースに設置することが最
も好ましいが、それ以外の場所でも物品を塗装する際に
設置して使用することができる。スプレー塗装ブースは
従来から既知の乾式や湿式のものが使用できる。この場
合、中空糸膜プレートは塗装機から観て、塗装物品の後
方や側面に位置し、スプレー塗装ブースの塗料を捕集す
るフィルターまたは湿式集塵機の手前の位置に設置する
必要があるが、スプレー塗装ブースの塗料を捕集するフ
ィルターまたは湿式集塵機の代わりに設置することもで
きる。
積に応じて任意の大きさ、任意の数が使用できるが、単
位面積が大きくなると製造しにくくなったり、取扱が大
変になるため、複数枚を並設して用いることができる。
中空糸膜プレートを複数枚設置する場合は排気するこ
とによって、オーバースプレー塗料が中空糸膜プレート
に向かって移動し、かつ、確実に捕集できるように相互
に適度の間隔をおき、前後に配設することが好ましい。
そして、通常はスプレー塗装ブースに設置することが最
も好ましいが、それ以外の場所でも物品を塗装する際に
設置して使用することができる。スプレー塗装ブースは
従来から既知の乾式や湿式のものが使用できる。この場
合、中空糸膜プレートは塗装機から観て、塗装物品の後
方や側面に位置し、スプレー塗装ブースの塗料を捕集す
るフィルターまたは湿式集塵機の手前の位置に設置する
必要があるが、スプレー塗装ブースの塗料を捕集するフ
ィルターまたは湿式集塵機の代わりに設置することもで
きる。
【００１３】本発明の中空糸膜プレートに用いられる中
空糸膜の孔径は０．００１μｍ〜１０μｍ、好ましくは
０．００１μｍ〜０．１μｍであり、限外濾過膜から精
密濾過膜まで広い範囲で選択することができ、膜の構造
も限定されないが、滲みだす水の量を微量に制御できる
低水透過性の膜の方が好ましい。また、中空糸膜の材質
はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデ
ン、ポリ４ーフッ化ビニリデン、ポリスルホン、ポリエ
ーテルスルホン、ポリアクリロニトリル、ポリアミドや
セルロース系の有機高分子材料およびアルミナ、炭化珪
素などの無機材料があげられ、特に限定されないが、疎
水性の膜は表面から水が滲みだす際、比較的大きな液滴
をつくり，表面の濡れ性が低いので親水性の膜が特に好
ましい。また、中空糸膜の太さは外径０．５ｍｍ〜６ｍ
ｍ、好ましくは１ｍｍ〜６ｍｍ、更に好ましくは２ｍｍ
〜６ｍｍのものを用いることができ、外径が１ｍｍ以下
のものでは分配管の取付けがむずかしく、一枚の中空糸
膜プレートに占める表面積が大きくなるので滲みだす水
を微量に制御することがむずかしくなるため、太い中空
糸膜の方が好ましい。なお、内径は水が通る程度であれ
ば十分であり、任意に設定することができる。
空糸膜の孔径は０．００１μｍ〜１０μｍ、好ましくは
０．００１μｍ〜０．１μｍであり、限外濾過膜から精
密濾過膜まで広い範囲で選択することができ、膜の構造
も限定されないが、滲みだす水の量を微量に制御できる
低水透過性の膜の方が好ましい。また、中空糸膜の材質
はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデ
ン、ポリ４ーフッ化ビニリデン、ポリスルホン、ポリエ
ーテルスルホン、ポリアクリロニトリル、ポリアミドや
セルロース系の有機高分子材料およびアルミナ、炭化珪
素などの無機材料があげられ、特に限定されないが、疎
水性の膜は表面から水が滲みだす際、比較的大きな液滴
をつくり，表面の濡れ性が低いので親水性の膜が特に好
ましい。また、中空糸膜の太さは外径０．５ｍｍ〜６ｍ
ｍ、好ましくは１ｍｍ〜６ｍｍ、更に好ましくは２ｍｍ
〜６ｍｍのものを用いることができ、外径が１ｍｍ以下
のものでは分配管の取付けがむずかしく、一枚の中空糸
膜プレートに占める表面積が大きくなるので滲みだす水
を微量に制御することがむずかしくなるため、太い中空
糸膜の方が好ましい。なお、内径は水が通る程度であれ
ば十分であり、任意に設定することができる。
【００１４】また、中空糸膜間の間隔は中空糸膜が隣接
するように配列するか、または最大、中空糸膜の外径に
相当する間隔で配列することができる。中空糸膜の外径
以上の間隔をとると、中空糸膜間およびプレートとの間
で形成される空間の湿度をオーバースプレー塗料が固着
しない程度に保つことができなくなり、プレートへの固
着が起こる。
するように配列するか、または最大、中空糸膜の外径に
相当する間隔で配列することができる。中空糸膜の外径
以上の間隔をとると、中空糸膜間およびプレートとの間
で形成される空間の湿度をオーバースプレー塗料が固着
しない程度に保つことができなくなり、プレートへの固
着が起こる。
【００１５】また、中空糸膜の長さはプレートの上端部
に分配管を取り付けるうえで、及びプレートの下方に流
下するオーバースプレー塗料を集めるうえで、プレート
長よりも長めにすることが好ましい。
に分配管を取り付けるうえで、及びプレートの下方に流
下するオーバースプレー塗料を集めるうえで、プレート
長よりも長めにすることが好ましい。
【００１６】本発明の中空糸膜プレートに用いられる固
定材は、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂な
どプレートに中空糸膜を接着できる接着材であれば何で
も使用でき、水濡れによる剥離がなければ両面テープを
貼りつける方法でも中空糸膜の支持固定は実施できる。
定材は、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂な
どプレートに中空糸膜を接着できる接着材であれば何で
も使用でき、水濡れによる剥離がなければ両面テープを
貼りつける方法でも中空糸膜の支持固定は実施できる。
【００１７】また、本発明の中空糸膜プレートに用いら
れるプレートの材質は、ＳＵＳ、塩化ビニル、ポリエチ
レン、ポリプロピレンなど吸水性がないものを任意に選
択することができる。プレートの厚さは特に限定されな
いが、実用上、撓まない程度に厚みが必要である。な
お、プレートは中空糸膜を曲がりがなく隣接するよう
に、または一定の間隔で支持固定するために、さらには
中空糸膜間に間隔を設けた場合のオーバースプレー塗料
の捕集効率を維持する上で必要不可欠である。
れるプレートの材質は、ＳＵＳ、塩化ビニル、ポリエチ
レン、ポリプロピレンなど吸水性がないものを任意に選
択することができる。プレートの厚さは特に限定されな
いが、実用上、撓まない程度に厚みが必要である。な
お、プレートは中空糸膜を曲がりがなく隣接するよう
に、または一定の間隔で支持固定するために、さらには
中空糸膜間に間隔を設けた場合のオーバースプレー塗料
の捕集効率を維持する上で必要不可欠である。
【００１８】本発明の中空糸膜プレートに用いられる分
配管は、中空糸膜と同じ数のノズルを有する管であり、
各ノズルと中空糸膜の開口端との接続には各種チュー
ブ、キヤピラリー管などを用いることができ、さし込み
または接着，溶着などの方法で接続される。なお、分配
管は水またはアミンや溶剤などを含む水溶液の供給に使
用されるが、中空糸膜の両端が開口している場合は一方
を前記の水または水溶液の供給用として、片方を水また
は水溶液を循環するための集水管として使用することが
できる。
配管は、中空糸膜と同じ数のノズルを有する管であり、
各ノズルと中空糸膜の開口端との接続には各種チュー
ブ、キヤピラリー管などを用いることができ、さし込み
または接着，溶着などの方法で接続される。なお、分配
管は水またはアミンや溶剤などを含む水溶液の供給に使
用されるが、中空糸膜の両端が開口している場合は一方
を前記の水または水溶液の供給用として、片方を水また
は水溶液を循環するための集水管として使用することが
できる。
【００１９】以上のように、本発明の中空糸膜プレート
は、水性塗料や水分散型塗料などの水系塗料に適応でき
るが、中空糸膜及び固定材として有機溶剤によって変質
しない材質のものを用い、中空糸膜内に有機溶剤を供給
すれば有機溶剤系の塗料にも適応することができる。
は、水性塗料や水分散型塗料などの水系塗料に適応でき
るが、中空糸膜及び固定材として有機溶剤によって変質
しない材質のものを用い、中空糸膜内に有機溶剤を供給
すれば有機溶剤系の塗料にも適応することができる。
【００２０】次に、本発明の中空糸膜プレートの製造方
法は、溝を形成した板の該溝に中空糸膜を収納すると共
に、固定材を塗布したプレートを前記の板の上に保持し
てプレートに中空糸膜を転写固定した後、各中空糸膜の
開口端と連通する分配管を取り付ける方法である。ここ
に用いられる溝は、中空糸膜を確実に収納できるよう中
空糸膜の外径とほぼ同じ寸法で、深さは中空糸膜の表面
がわずかに突出する程度に形成するのが好ましい。ま
た、固定材としては、前述のように各種の接着材を用い
ることができ、プレートへの塗布はスプレーが一般的で
あるが、ローラやハケ塗り等で行うこともできる。使用
する固定材の粘度が高くスプレーすることがむずかしい
場合は溶剤で希釈して用いればよい。塗布はプレート全
体でも中空糸膜の一部が支持固定されるよう部分的に行
うことでもよく、塗布後は塗布面を前記中空糸膜収納板
の上に保持して固定材が硬化するまで放置し、転写固定
する。この場合、中空糸膜は乾燥することになるので親
水性の膜であればあらかじめ、湿潤剤をつけておく必要
がある。一方疎水性の膜であれば乾燥した状態で転写固
定し、実際に中空糸膜プレートを使用する際にアルコー
ルなどで親水化処理して用いればよい。
法は、溝を形成した板の該溝に中空糸膜を収納すると共
に、固定材を塗布したプレートを前記の板の上に保持し
てプレートに中空糸膜を転写固定した後、各中空糸膜の
開口端と連通する分配管を取り付ける方法である。ここ
に用いられる溝は、中空糸膜を確実に収納できるよう中
空糸膜の外径とほぼ同じ寸法で、深さは中空糸膜の表面
がわずかに突出する程度に形成するのが好ましい。ま
た、固定材としては、前述のように各種の接着材を用い
ることができ、プレートへの塗布はスプレーが一般的で
あるが、ローラやハケ塗り等で行うこともできる。使用
する固定材の粘度が高くスプレーすることがむずかしい
場合は溶剤で希釈して用いればよい。塗布はプレート全
体でも中空糸膜の一部が支持固定されるよう部分的に行
うことでもよく、塗布後は塗布面を前記中空糸膜収納板
の上に保持して固定材が硬化するまで放置し、転写固定
する。この場合、中空糸膜は乾燥することになるので親
水性の膜であればあらかじめ、湿潤剤をつけておく必要
がある。一方疎水性の膜であれば乾燥した状態で転写固
定し、実際に中空糸膜プレートを使用する際にアルコー
ルなどで親水化処理して用いればよい。
【００２１】続いて、本発明の中空糸膜プレートを、オ
ーバースプレー塗料の捕集材として用いた場合の一実施
態様を、図３を用いて説明すると、スプレー塗装ブース
１１内でエアースプレーガン５から被塗物６に向けて水
系塗料がスプレーされると、被塗物６と排気用ファン９
との間に縦置きされた本発明の中空糸膜プレート７によ
り、被塗物６に塗布されなかった余剰のオーバースプレ
ー塗料は捕捉され、下方に流下され、その下部に配置さ
れた塗料回収容器８に回収される。回収された塗料は希
釈程度が低いので、そのまま、あるいは簡単な濃縮、成
分等の調整を施して再使用される。
ーバースプレー塗料の捕集材として用いた場合の一実施
態様を、図３を用いて説明すると、スプレー塗装ブース
１１内でエアースプレーガン５から被塗物６に向けて水
系塗料がスプレーされると、被塗物６と排気用ファン９
との間に縦置きされた本発明の中空糸膜プレート７によ
り、被塗物６に塗布されなかった余剰のオーバースプレ
ー塗料は捕捉され、下方に流下され、その下部に配置さ
れた塗料回収容器８に回収される。回収された塗料は希
釈程度が低いので、そのまま、あるいは簡単な濃縮、成
分等の調整を施して再使用される。
【００２２】
【発明の効果】本発明の中空糸膜プレートは単に中空糸
膜の表面から水を滲みださせるだけで、オーバースプレ
ーされた塗料を容易に回収でき、回収塗料は濃度変化が
小さいのでそのまま、または簡単な濃縮、成分等の調整
で再使用可能である。また、塗料の固着などによる汚れ
がつきにくく、長期間使用できるばかりでなく、簡単な
方法で製造することができるので、オーバースプレー塗
料の捕集材として好適である。
膜の表面から水を滲みださせるだけで、オーバースプレ
ーされた塗料を容易に回収でき、回収塗料は濃度変化が
小さいのでそのまま、または簡単な濃縮、成分等の調整
で再使用可能である。また、塗料の固着などによる汚れ
がつきにくく、長期間使用できるばかりでなく、簡単な
方法で製造することができるので、オーバースプレー塗
料の捕集材として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の中空糸膜プレートの一例を示す斜視図
である。
である。
【図２】本発明の中空糸膜プレートの一例を示す模式断
面図である。
面図である。
【図３】本発明の中空糸膜プレートを設置した塗装ブー
スの概略図である。
スの概略図である。
１ 中空糸膜 ２ プレート ３ 固定材 ４ 分配管 ５ エアースプレーガン ６ 被塗物 ７ 図１に示した中空糸膜プレート ８ 塗料回収容器 ９ 排気用ファン １０ 排気ダクト １１ スプレー塗装ブース
フロントページの続き (72)発明者 丸岡 宏彰 兵庫県尼ケ崎市南塚口町６丁目10番73号 神東塗料株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】 プレート上に両端または片端が開口する
中空糸膜が一定の間隔でまたは隣接するように配列さ
れ、プレートと接する中空糸膜の表面全体またはその一
部が固定材で支持固定され、かつ、各中空糸膜の開口端
と連通する分配管を備えてなることを特徴とする中空糸
膜プレート。 - 【請求項２】 溝を形成した板の該溝に中空糸膜を収納
すると共に、固定材を塗布したプレートを前記の板の上
に保持して中空糸膜を転写固定した後、各中空糸膜の開
口端と連通する分配管を取り付けることを特徴とする請
求項１に記載の中空糸膜プレートの製造方法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8312618A JPH10137554A (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | 中空糸膜プレート及びその製造方法 |
| PCT/JP1997/000001 WO1997025154A1 (fr) | 1996-01-10 | 1997-01-06 | Procedes et moyens pour la recuperation de peinture |
| US08/913,229 US5882522A (en) | 1996-01-10 | 1997-01-06 | Paint recovering method and collecting material |
| DE69724207T DE69724207T2 (de) | 1996-01-10 | 1997-01-06 | Verfahren zur rückgewinnung von farben |
| EP97900039A EP0830899B1 (en) | 1996-01-10 | 1997-01-06 | Paint recovering method and collecting material |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8312618A JPH10137554A (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | 中空糸膜プレート及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10137554A true JPH10137554A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=18031376
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8312618A Pending JPH10137554A (ja) | 1996-01-10 | 1996-11-11 | 中空糸膜プレート及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10137554A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010172807A (ja) * | 2009-01-28 | 2010-08-12 | Kanto Auto Works Ltd | 塗装装置の塗料ミスト回収装置 |
-
1996
- 1996-11-11 JP JP8312618A patent/JPH10137554A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010172807A (ja) * | 2009-01-28 | 2010-08-12 | Kanto Auto Works Ltd | 塗装装置の塗料ミスト回収装置 |
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