JPH1013610A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH1013610A
JPH1013610A JP8157165A JP15716596A JPH1013610A JP H1013610 A JPH1013610 A JP H1013610A JP 8157165 A JP8157165 A JP 8157165A JP 15716596 A JP15716596 A JP 15716596A JP H1013610 A JPH1013610 A JP H1013610A
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recording
image
frame
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JP8157165A
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Matsuyuki Miwa
輪 松 幸 三
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】長尺な感光材料に、切断することなく複数の画
像を記録する画像記録装置において、感光材料の走査搬
送の停止を可能な範囲で最大限に少なくすることがで
き、効率のよい画像記録ができる画像記録装置を提供す
る。 【解決手段】画像情報を少なくとも1コマ分記憶する記
憶手段と、感光材料に走査記録を行う記録手段と、記録
手段の上流のループ形成部と、ループ形成部の感光材料
の量に応じて感光材料を送り込む搬送手段と、ループ形
成部の感光材料の量や記憶手段に記憶される画像の感光
材料の量と、次ぎに記録するコマの感光材料の量ならび
にループ形成部の下限量とから、次ぎのコマの画像記録
の可・不可を判断し、記録可の場合には画像記録を続行
し、記録不可の場合には、記録中のコマの終了で画像記
録を停止することにより、前記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル露光によ
る写真の焼付装置のように、走査搬送による画像記録を
行う画像記録装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】現在、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影さ
れた画像の印画紙等の感光材料への焼き付けは、フィル
ムの画像を感光材料に投影して感光材料を面露光する、
いわゆる直接露光によって行われている。
【0003】これに対し、近年では、デジタル露光を利
用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像
を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号
とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像情報と
し、この画像情報に応じて変調した記録光によって感光
材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、プリントと
するデジタルフォトプリンタの開発が進んでいる。
【0004】デジタルフォトプリンタでは、フィルムを
光電的に読み取り、信号処理によって色濃度補正が行わ
れて露光条件が決定される。従って、露光時のオペレー
タによる露光条件の決定、さらにはフィルタや絞り等の
調整が不要で、1画像当たりの露光にかかる時間は短時
間であり、また、露光時間も画像サイズに応じて一定で
あるため、従来の面露光に比して迅速な焼き付を行うこ
とができる。しかも、複数画像の合成や画像分割等のプ
リント画像の編集や、色/濃度調整、輪郭強調等の各種
の画像処理も自由に行うことができ、用途に応じて自由
に処理した仕上りプリントを出力することができる。ま
た、仕上りプリント画像を画像情報としてフロッピーデ
ィスク等の記録媒体に保存しておくことができるので、
焼増し等の際に、原稿となるフィルムを用意する必要が
なく、また、再度露光条件を決定する必要がないので迅
速かつ簡易に作業を行うことができる。さらに、従来の
直接露光によるプリントでは、分解能、色/濃度再現性
等の点で、フィルム等に記録されている画像をすべて再
生することはできないが、デジタルフォトプリンタによ
ればフィルムに記録されている画像(濃度情報)をほぼ
100%再生したプリントが出力可能である。
【0005】このようなデジタルフォトプリンタは、基
本的に、フィルムに記録された画像を光電的に読み取る
画像読取装置、読み取った画像を画像処理して画像記録
の露光条件を決定する画像処理(セットアップ)装置、
および決定された露光条件に従って感光材料を走査露光
して現像処理を施す画像記録装置より構成される。
【0006】画像読取装置では、光源から射出された読
取光をフィルムに入射して、フィルムに撮影された画像
を担持する投影光を得て、この投影光を結像レンズによ
ってCCDセンサ等のイメージセンサに結像して光電変
換することにより画像を読み取り、必要に応じて各種の
画像処理を施した後に、フィルムの画像情報(画像デー
タ信号)として画像処理装置に送る。画像処理装置は、
プレスキャンの画像情報から画像処理条件を設定して、
設定した条件に応じた画像処理を本スキャンの画像情報
に施し、画像記録のための出力画像情報(露光条件)と
して画像記録装置に送る。画像記録装置では、例えば、
光ビーム走査露光を利用する装置であれば、画像処理装
置から送られた画像情報に応じて光ビームを変調して、
この光ビームを主走査方向に偏向すると共に、主走査方
向と直交する副走査方向に感光材料を副走査搬送するこ
とにより、画像を担持する光ビームによって感光材料を
露光(焼付け)して潜像を形成し、次いで、感光材料に
応じた現像処理等を施して、フィルムに撮影された画像
が再生された仕上りプリント(写真)とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の直接
露光によるフォトプリンタおよびデジタルフォトプリン
タに関わらず、フォトプリンタではプリント1枚のサイ
ズが小さく、かつ露光後に湿式の現像処理を行う必要が
あるため、画像露光された感光材料は処理の途中で切断
されることはなく、長尺な帯状のまま露光や現像処理が
行われ、乾燥が終了した後に切断されて、一枚の仕上り
プリントとされ、さらに所定単位に仕分けされる。従っ
て、フォトプリンタの画像記録装置では、長尺な感光材
料に、仕上りプリントに応じた1コマずつの画像が、所
定の間隔を開けて多数記録される。
【0008】前述のように、デジタルフォトプリンタの
画像記録装置は、画像処理装置から転送された画像情報
に応じて画像記録を行うが、画像処理装置からの画像情
報は、常に一定の速度で転送される訳ではなく、トリミ
ングや倍率調整等の操作でオペレータが戸惑ったり、フ
ィルムの撮影状態が悪く検定に時間がかかる場合もあ
る。すなわち、デジタルフォトプリンタの画像記録装置
では、1コマの画像記録が終了した時点で、次ぎのコマ
の画像記録を行うため条件が整っていない場合もあり、
この場合には、現在記録中の1コマの画像記録を終了し
た時点で、感光材料の副走査搬送を停止する必要も生じ
る。
【0009】ところが、副走査搬送を行いつつ画像記録
を行うデジタルフォトプリンタの画像記録装置では、感
光材料のムダを省くためにコマとコマの間を限々まで狭
くしているため、一度感光材料の副走査搬送を停止する
と、再度記録を開始する際に、副走査搬送が十分に立ち
上がり、記録開始位置における副走査搬送の速度が所定
速度となるように、所定量だけ感光材料を逆に搬送して
おく必要がある。すなわち、感光材料の搬送を停止した
場合には、記録開始位置における副走査搬送手段の立ち
上がりに必要な分だけ、感光材料を戻しておく必要があ
る。そのため、副走査搬送の停止は生産効率の低下につ
ながり、可能なかぎり副走査搬送を停止せずに連続的に
画像記録を行うのが好ましい。
【0010】本発明の目的は、デジタルフォトプリンタ
の画像記録装置のように、長尺な感光材料に、切断する
ことなく複数の画像を記録する画像記録装置において、
感光材料の走査搬送の停止を可能な範囲で最大限に少な
くすることができ、効率のよい画像記録を行うことがで
きる画像記録装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、長尺な感光材料に、走査露光によって複数
コマの画像記録を行う画像記録装置であって、画像情報
供給源から順次供給される画像情報を、少なくとも1コ
マ分記憶する記憶手段と、前記感光材料を走査搬送しつ
つ、感光材料に前記記憶手段に記憶された画像を1コマ
ずつ順次記録する記録手段と、前記記録手段の走査搬送
方向上流側に位置する感光材料のループ形成部と、前記
ループ形成部内の感光材料の量に応じて、感光材料を前
記ループ形成部に送り込む搬送手段と、前記ループ形成
部内の感光材料の量および/または前記記憶手段に記憶
されている画像に対応する感光材料の量と、次ぎに記録
するコマに対応する感光材料の量ならびに前記ループ形
成部内の感光材料の下限量とから、現在記録中のコマの
記録終了時における次ぎのコマの画像記録の可・不可を
判断し、記録可の場合には、現在記録中のコマの画像記
録が終了しても前記記録手段による走査搬送を停止する
ことなく続けて次ぎのコマの画像記録を行い、記録不可
の場合には、現在記録中のコマの画像記録が終了した時
点で、前記記録手段による画像記録を停止し、記録可に
なった時点で画像記録を再開するように、前記記録手段
を制御する記録制御手段とを有することを特徴とする画
像記録装置を提供する。
【0012】また、前記本発明の画像記録装置におい
て、さらに、前記ループ形成部の感光材料搬送方向上流
側に、各コマの境目を示すコマ情報を前記感光材料に形
成するコマ情報形成手段を有し、前記搬送手段による感
光材料の搬送が、記憶手段に記憶された画像1コマ分ず
つの断続的な搬送であり、前記コマ情報形成手段は、前
記搬送手段による感光材料の搬送停止時にコマ情報を形
成し、さらに、前記記録手段は、コマ情報の検出手段を
有し、この検出手段によるコマ情報の検出に応じて画像
記録タイミングを制御するのが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像記録装置につ
いて、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説
明する。
【0014】図1に、本発明の画像記録装置を利用する
写真焼付現像機の一例の概略図が示される。図1に示さ
れる写真焼付現像機10(以下、焼付現像機10とす
る)は、前述デジタルフォトプリンタの画像記録装置
で、フィルムスキャナー等の画像読取装置で読み取ら
れ、読み取られた画像に応じて画像情報供給源である画
像処理装置Rで画像処理されて供給された記録画像情報
(露光条件)に応じて、光ビーム走査露光によって感光
材料(印画紙)Aを露光して潜像を形成し、現像処理お
よび乾燥を行い、切断して仕上りプリントとし、仕分け
を行う装置である。このような焼付現像機10は、基本
的に、画像記録部12、現像部14、乾燥部16、排出
部18、および制御基板や電源部等が収納されてなる電
装部20を有して構成される。
【0015】画像記録部12は、焼付搬送装置22と光
ビーム走査装置24とから構成される。この画像記録部
12は、本発明の画像記録装置にかかるものである。図
2に焼付搬送装置22の概略図を、図3に光ビーム走査
装置24(および副走査搬送系60)の概略図をそれぞ
れ示す。
【0016】焼付搬送装置22は、感光材料Aを所定の
経路で搬送しつつ、コマ情報およびソート情報の形成、
画像露光、バックプリントを行い、現像部14に搬送す
る装置で、感光材料供給部26、コマ情報およびソート
情報を形成するコマ情報形成部28、露光部30、バッ
クプリント部32、リザーバ34、および感光材料Aを
これらの部位を経る所定経路で搬送する搬送手段とを有
するものである。
【0017】感光材料供給部26は、ロール状に巻回さ
れた感光材料Aを遮光性の筐体に収納してなるマガジン
27から引き出し、搬送方向下流(以下、下流とする)
の第1ループ形成部42に搬送するもので、下流方向に
向かって、マガジン装填部29、引き出しローラ対3
6、センサ38、ガイド40を有する。
【0018】マガジン装填部29は、マガジン27が装
填される部位である。引き出しローラ対36は、感光材
料供給部26に装填されたマガジン27から感光材料A
を引き出すものである。この引き出しローラ対36は、
ソレノイド等によって感光材料Aを挟持および開放自在
に構成され、マガジン27交換等の際におけるマガジン
の取り外しおよび感光材料Aの通紙を容易にする。セン
サ38は、装置の起動時、マガジン27装填時やリワイ
ンド(感光材料Aのマガジン27への巻き取り)の際等
に感光材料Aの有無を検出するためのものである。な
お、このセンサ38も含め、本発明に使用されるセンサ
には特に限定はなく、光学的なセンサや機械的なセンサ
等、シート状物の検出に使用される公知のセンサが全て
利用可能である。ガイド40は、感光材料供給部26に
装填されたマガジン27に収納される感光材料Aのサイ
ズ(幅)に応じて、幅を調整する。なお、この点に関し
ては、ガイド52a、52b、90、104および12
2も同様である。
【0019】第1ループ形成部42は、感光材料Aのル
ープ(弛み)を形成することによって、前記引き出しロ
ーラ対36および下流に配置される搬送ローラ対56に
よる感光材料Aの断続的な搬送および停止を円滑にする
部分であって、搬送ローラ44と、感光材料Aをガイド
40からコマ情報形成部28に案内する案内ローラ46
および48と、ガイド49と、センサ51とを有する。
【0020】ガイド49は、モータ49Mによって移動
され、感光材料Aの先端通紙の際には、案内ローラ46
から案内ローラ48まで感光材料Aを案内するように位
置され、通常時は図2に示されるようにループから退避
するように位置される。また、このガイド49は、感光
材料Aを案内ローラ46から案内ローラ48まで案内す
る位置に配置された際に搬送ローラ44に当接する従動
ローラ(図示省略)を有しており、ローティング時には
搬送ローラ44とこの従動ローラとで感光材料Aを挟持
して搬送する。センサ51は、感光材料Aのループを検
出するセンサある。前述の引き出しローラ対36は、こ
のセンサ51でループが検出されなくなると、第1ルー
プ形成部42内の感光材料Aの量(長さ)が下限量未満
になったとして、所定量の感光材料Aをマガジン27か
ら引き出す。
【0021】第1ループ形成部42の下流には、コマ情
報および/またはソート情報を形成するコマ情報形成部
28が配置される。焼付現像機10においては、通常の
操作ではプリント作成途中で感光材料Aが切断されるこ
とはなく、帯状のままで連続的に露光や現像処理が行わ
れ、最後の排出部18で切断されて1枚の仕上りプリン
トとされる。そのため、後に行われる感光材料Aの切断
やバックプリントの位置決め、さらに、感光材料A上に
おける画像記録(露光)位置を検出(決定)するため、
プリント一枚(1コマ)毎の境目を示すコマ情報を形成
する必要がある。また、仕分けのため、例えば、フィル
ム一本分等の適宜設定された単位枚数毎の位置を示すソ
ート情報を形成する必要がある。
【0022】図示例の焼付現像機10は、例えば四角形
の孔を穿孔してコマ情報およびソート情報を形成するも
のであって、コマ情報形成部28は、コマ情報等を穿孔
するパンチ50と、パンチ50の上下流に配置されるガ
イド52aおよび52bと、感光材料Aの有無等を検出
するセンサ54とを有する。パンチ50は、後述する第
2ループ形成部58の搬送ローラ対56が1コマ分の感
光材料Aを搬送して停止すると作動して、感光材料Aを
所定形状に穿孔し、1コマに対応するコマ情報を形成す
る。またパンチ50は、設定されたプリント枚数分のコ
マ情報を形成したら、ソート情報を形成する。
【0023】図示例の装置においては、パンチ50を用
いて感光材料Aを穿孔することによってコマ情報等を形
成しているが、本発明はこれに限定はされず、インクリ
ボンを用いた熱転写等の各種の記録手段を用い、ライン
やドット等によるマークを記録することによってコマ情
報等を形成してもよい。なお、この場合には、このコマ
情報形成部28の位置に後述するバックプリント部32
を配置し、これにコマ情報等の形成機能を持たせてもよ
い。
【0024】コマ情報形成部28の下流には、露光部3
0が配置される。この露光部30は、第2ループ形成部
58と、副走査搬送系60と、第3ループ形成部62と
を有して構成される。図3に、光ビーム走査装置24と
副走査搬送系60の概略図を示す。図示例の焼付現像機
10は、光ビーム走査装置24によって記録する画像
(に対応する露光濃度)に応じて変調された3原色の光
ビームLを主走査方向(図3矢印a方向、図2では紙面
に垂直方向)に偏向走査すると共に、副走査搬送系60
を構成する露光ドラム80とニップローラ82,84と
によって感光材料Aを所定の露光位置に保持しつつ、主
走査方向と略直交する副走査方向(図中矢印b方向)に
感光材料Aを搬送することにより、3本の光ビームLに
よって感光材料Aを2次元的に走査露光し、潜像を記録
する。
【0025】この光ビーム走査装置24および副走査搬
送系60の露光ドラム80(駆動モータ81)の駆動、
さらに、後述する第2ループ形成部58の搬送ローラ対
56の駆動は、記録制御装置150によって制御されて
いる。記録制御装置150は、画像処理装置Rから供給
される記録画像の画像情報を記憶するフレームメモリ1
52を有し、画像処理装置Rから供給された順にフレー
ムメモリ152から画像情報を読み出し、記録画像に応
じて各AOM68を駆動して、感光材料Aを露光する光
ビームLを変調する。フレームメモリ152は例えば、
標準サイズの画像で6画像(6コマ)分の画像情報を記
憶する。また、記録制御装置150は、第2ループ形成
部58のセンサ92による検出結果に応じて搬送ローラ
対56を駆動を制御し、第2ループ形成部58の感光材
料Aの量(長さ)やフレームメモリ152に記憶される
画像情報等に応じて露光ドラム80の駆動を制御し、光
ビーム走査装置24による露光を行う。この点に関して
は、後に詳述する。
【0026】光ビーム走査装置24は、感光材料Aを、
3原色の光ビームを用いて走査露光するための3レーザ
光異角入射光学系(3光源非合波光学系)を構成し、レ
ーザ光源64(64R,64G,64B)と、各レーザ
光源から射出された光ビームLの進行方向に沿って、コ
リメータレンズ66(66R,66G,66B)と、音
響光学変調器(AOM)68(68R,68G,68
B)と、反射ミラー70(70R,70G,70B)
と、シリンドリカルレンズ72(72R,72G,72
B)と、ポリゴンミラー74と、fθレンズ76と、シ
リンドリカルミラー78と、反射ミラー79とを有す
る。
【0027】図示例の3光源非合波光学系は、感光材料
Aの赤(R)露光、緑(G)露光および青(B)露光の
それぞれに対応する、所定波長の光ビームを射出する3
つのレーザ光源を用い、各レーザ光源から射出された光
ビームLを、互いに若干異なる角度(例えば約4°)で
ポリゴンミラー74の反射面74aの一点に入射する光
学系である。例えば、レーザ光源64RはR露光用の波
長680nmの光ビームLrを射出する半導体レーザ(L
D)であり、レーザ光源64GはG露光用の波長532
nmの光ビームLgを射出するSHG素子を用いる波長変
換レーザであり、レーザ光源64BはB露光用の波長4
73nmの光ビームを射出するSHG素子を用いる波長
変換レーザである。
【0028】コリメータレンズ66は、レーザ光源64
から射出された各光ビームLをそれぞれ整形して平行光
とするものである。AOM68は、各光ビームLを、記
録画像(画像情報)に応じて変調するものであり、前述
のように、記録制御装置150によって駆動される。
【0029】前述のように、光ビーム走査装置24にお
いては、各光ビームLをポリゴンミラー74の反射面7
4aに少しずつ異なる角度で入射し、この反射面74a
で反射されて感光材料A上の同一の主走査線上に異なる
角度で結像し、時間的に間隔をあけて同一主走査線上を
走査するように、各レーザ光源64が配置される。ここ
で、反射ミラー70は各光ビームLの光路を折り返し
て、これらをいずれもポリゴンミラー74の反射面74
aの同一線上の近接した位置にもしくは同一点上に入射
させるためのものである。
【0030】シリンドリカルレンズ72とfθレンズ7
6とシリンドリカルミラー78とは面倒れ補正光学系を
構成し、ポリゴンミラー74の面倒れを補正する。ま
た、fθレンズ76は、各光ビームLを主走査線のいず
れの位置においても正しく結像させるためのものであ
る。シリンドリカルミラー78は、面倒れ補正光学系を
構成する他、各光ビームLを折り曲げて、反射ミラー7
9に入射させ、反射ミラー79は各光ビームLを再び折
り曲げて、副走査搬送系60によって副走査搬送される
感光材料A上の副走査方向と略直交する主走査線に向け
る。
【0031】なお、本発明の画像記録装置においては、
記録手段となる露光光学系は上記構成に限定はされず、
ダイクロイックミラーなどを用いて3本の光ビームを1
本に合波する合波光学系であってもよく、また、光ビー
ムの変調手段や光ビーム光源も、公知の方法や光学素子
が各種利用可能である。
【0032】副走査搬送系60は、感光材料Aを所定の
露光位置に保持しつつ、主走査方向と略直交する副走査
方向(矢印b方向)に搬送する露光ドラム80と、副走
査搬送方向に光ビーム走査線(露光位置)を挟んで露光
ドラム80に押圧される、2本のニップローラ82およ
び84と、前述のコマ情報および感光材料Aの有無を検
出するセンサ86と、ガイド90とを有するものであ
り、感光材料Aは、露光ドラム80とニップローラ82
および84とによって、副走査搬送される。露光ドラム
80は、パルスモータ81によって駆動されるものであ
り、前述のように、記録制御装置150によってその駆
動が制御される。ニップローラ82および84は従動ロ
ーラであって、露光ドラム80に接離可能に構成され、
副走査搬送系60への感光材料Aの通紙を容易にする。
【0033】焼付装置10においては、副走査搬送系6
0が感光材料Aを副走査搬送し、先に形成されたコマ情
報がセンサ86に検出されることにより、感光材料A上
における記録位置を検出して、光ビーム走査装置24か
ら射出される光ビームLによる感光材料Aの走査露光を
行う。ここで、光ビームLは主走査方向に偏向され、感
光材料Aは主走査方向と直交する副走査方向に搬送され
ているので、結果的に感光材料Aは光ビームLによって
2次元的に走査され、全面的に露光される。
【0034】記録制御装置150(フレームメモリ15
2)への画像情報の転送、感光材料Aの露光、後述する
バックプリントは、それぞれ感光材料Aの搬送速度やタ
イミング等が異なり、また、コマ情報等の形成時は感光
材料Aの搬送を停止する必要がある。一方、露光の際の
副走査搬送の誤差は、そのまま画像のスジムラ等の画質
低下につながる。従って、高画質な画像が記録されたプ
リントを得るためには、副走査搬送系60による感光材
料Aの搬送を高精度に行う必要がある。そのため、図示
例の焼付現像機10においては、副走査搬送系60の上
流側に第2ループ形成部58が、下流側に第3ループ形
成部62が、それぞれ設置され、副走査搬送系60の上
下流の搬送手段(搬送ローラ対56および98)と副走
査搬送系60との間に、感光材料Aのループを形成す
る。このループ形成部を有することにより、副走査搬送
系60による感光材料Aの副走査搬送に、上下流に配置
される搬送手段が与える悪影響、いわゆるバックテンシ
ョンや引っ張り等を無くして、コマ情報の形成、感光材
料Aの走査露光、バックプリント等を独立した操作とし
て行い、かつ、高精度な感光材料Aの副走査搬送を可能
にできる。
【0035】コマ情報形成部28の下流に配置される第
2ループ形成部58は、本発明のループ形成部を構成す
るものであり、搬送ローラ対56と、ガイド88および
センサ92を有し、搬送ローラ対56によって感光材料
Aが搬入され、副走査搬送系60によって排出される。
搬送ローラ対56は本発明の搬送手段であって、後述す
るシーケンスに従って、感光材料Aを第2ループ形成部
58に搬入する。また、その搬送速度は、副走査搬送系
60よりも高速である。センサ92は、感光材料Aのル
ープを検出するセンサであり、センサ92によって感光
材料Aのループが検出されなくなると、第2ループ形成
部58の感光材料Aの量が下限量Xmin 未満になったと
判定される。ガイド88はモータ88Mによって移動さ
れ、感光材料Aの先端通紙時には感光材料Aを搬送ロー
ラ対56からガイド90に案内するように位置され、先
端通紙が終了すると、図2に示される通常の状態すなわ
ち感光材料Aのループから退避した位置とされる。
【0036】搬送ローラ対56は、例えば、パルスモー
タで駆動される搬送ローラ対で、前述のように記録制御
装置150によって駆動を制御されている。記録制御装
置150は、第2ループ形成部58内の感光材料Aの量
が前記下限量Xmin 未満すなわち感光材料Aのループが
センサ88で検出されなくなった状態で、フレームメモ
リ152に1コマ以上の画像情報が記憶されていれば、
搬送ローラ対56を駆動して、フレームメモリ152に
記憶された画像のうち、最も先に記憶された画像1コマ
分だけ感光材料Aを第2ループ形成部に搬送する。この
搬送後にパンチ50が作動して、コマ情報が形成される
のは前述のとおりである。すなわち、搬送ローラ対56
は、フレームメモリ152に記憶される画像情報および
第2ループ形成部58の感光材料Aの量に応じた1コマ
分毎の感光材料Aの搬送を間欠的に繰り返し、搬送ロー
ラ対56による搬送が停止した際に、コマ情報形成部2
8のパンチ50によるコマ情報(あるいはさらにソート
情報)の形成が行われる。
【0037】一方、前述の副走査搬送系60による感光
材料Aの搬送は、以下のシーケンスに従って行われる。
前述のように、第2ループ形成部58に感光材料Aを搬
入する搬送ローラ対56の駆動、および第2ループ形成
部58から感光材料Aを排出する露光ドラム80のパル
スモータ81の駆動は、記録制御装置150によって制
御されており、記録制御装置150は、第2ループ形成
部58の感光材料Aの量を、搬送ローラ対56および副
走査搬送系60による感光材料Aの搬送量から検知(例
えば、パルスで検知)する。記録制御装置150は、こ
の第2ループ形成部58における現在の感光材料Aの量
Xn ; フレームメモリ152に画像情報が記憶されて
いるが、搬送ローラ対56によって第2ループ形成部5
8に感光材料Aが送り込まれていないコマ分の感光材料
Aの量Xw ; および次ぎに画像記録を行うコマのプリ
ントサイズ(感光材料Aの量)Xp ; から、下記式
[1]によって、画像記録の可・不可を判断し、副走査
搬送系60による感光材料Aの搬送、および光ビーム走
査装置24による画像記録を制御する。 Xn +Xw −Xp >Xmin … [1]
【0038】すなわち、記録制御装置150は、現在記
録中のコマの画像記録が終了した時点で、上記式[1]
が成立する場合には、次ぎのコマの画像記録が可(記録
条件が成立)であると判断して、現在記録中のコマの画
像記録が終了しても、副走査搬送系60による感光材料
Aの搬送は停止せずに続行し、センサ86による次ぎの
コマのコマ情報の検出により、感光材料A上における次
ぎのコマの記録位置を検出し、さらに、この記録位置が
光ビーム走査位置まで搬送されると、光ビーム走査装置
24から射出される、露光条件に応じて変調された光ビ
ームLによる感光材料Aの走査露光を開始して、次ぎの
コマの画像記録を行う。なお、コマ間の画像非記録部分
では、シャッタの閉塞やレーザ光源64の発光停止によ
って、感光材料Aの露光を防止するのが好ましい。
【0039】逆に、現在記録中のコマの画像記録が終了
した時点で、上記式[1]が成立しない場合には、次ぎ
のコマの画像記録が不可能であると判断して、現在記録
中のコマの画像記録が終了した時点で、画像記録を停
止、すなわち副走査搬送系60による感光材料Aの搬送
を停止して、シャッタの閉塞やレーザ光源64の発光停
止によって、感光材料Aへの光ビームLの入射を防止す
る。次いで、記録制御装置150は、副走査搬送系60
を逆転して、前述のように、記録再開の際に、感光材料
A上の記録開始位置において副走査搬送系60が立ち上
がるのに必要な所定量だけ、感光材料Aを上流側に搬送
する。
【0040】また、記録制御装置150は、記録を停止
している状態で、フレームメモリ152への画像転送や
搬送ローラ対56による第2ループ形成部58への感光
材料Aの搬入によって、上記式[1]が成立した場合に
は、画像記録が可能な状態になったとして、画像記録を
再開(あるいは開始)する。すなわち、副走査搬送系6
0による感光材料Aの搬送を再開し、前述のように、セ
ンサ86によるコマ情報の検出に応じて、感光材料A上
に置ける画像記録位置を検出して、光ビーム走査装置2
4によって次ぎのコマの画像記録を行う。
【0041】このような構成を有する本発明によれば、
感光材料Aの副走査搬送停止を可能な範囲で最大限に少
なくすることができ、効率のよい仕上りプリントの作成
を行うことができる。
【0042】前述のように、搬送ローラ対56は第2ル
ープ形成部58の感光材料の量がXmin 未満になると1
コマ分の感光材料Aを搬送するので、上記副走査搬送系
60のシーケンスと組み合わされることにより、焼付現
像機10における第2ループ形成部58における感光材
料Aの量は、「(Xmin)〜(Xmin +1コマのプリント
サイズ)」の範囲となるように制御される結果となる。
なお、本発明の記録装置におけるループ形成部の制御は
これには限定されず、例えば、副走査搬送系60および
搬送ローラ対56による感光材料Aの搬送は、画像確定
と画像露光の速度に応じて、第2ループ形成部58の感
光材料Aの量が所定の範囲となるように制御すればよ
い。また、記録の可・不可の判断に用いるパラメータ
は、以上の例に限定されず、例えば、第2ループ形成部
58の感光材料Aの量のみや、フレームメモリ152に
記憶されるコマの感光材料量のみと、次ぎに記録を行う
コマのプリントサイズならびに第2ループ形成部58の
下限量とから、次コマの記録の可・不可の判断を行って
もよい。
【0043】一方、第3ループ形成部62は、下流方向
に向かって、センサ94、ガイド96、搬送ローラ対9
8、センサ100を有する。ガイド96はモータ96M
によって移動され、先端通紙時には、感光材料Aを副走
査搬送系60から搬送ローラ対98に案内するように位
置され、先端通紙が終了すると、図2に示される通常の
状態すなわち感光材料Aのループから退避した位置とさ
れる。また、センサ94は、第3ループ形成部62内の
感光材料Aのループを検出するためのセンサであり、セ
ンサ94によって感光材料Aのループが検出されると、
第3ループ形成部62に下限量であるYmin を超える感
光材料Aがあると判断される。
【0044】搬送ローラ対98はパルスモータで駆動さ
れる搬送ローラであり、第3ループ形成部62の感光材
料Aの量がYmin を超えると、1コマ分づつ間欠的に感
光材料Aを搬送する。すなわち、第3ループ形成部62
の感光材料Aの量が所定量Ymin 未満では搬送ローラ対
98は駆動せず、副走査搬送系60による露光に伴う感
光材料Aの搬入のみが行われ、第3ループ形成部62の
感光材料AがYmin を超えると、すなわちセンサ94に
よってループが検出されると、搬送ローラ対98が1コ
マ分の感光材料Aを搬送する。ここで、図示例の装置で
は、搬送ローラ対98による感光材料Aの搬送は、セン
サ100によってコマ情報が検出された位置もしくは検
出位置から所定量搬送された位置で停止されるので、こ
れにより、1コマ分の感光材料Aが搬送されたことを検
出する。また、前述の第2ループ形成部58と同様に、
第3ループ形成部62の感光材料Aの量は、副走査搬送
系60および搬送ローラ対98による感光材料Aの搬送
量から検知するように構成されており、副走査搬送系6
0による感光材料Aの搬送は、後述する第3ループ形成
部62の感光材料Aの量が限界量であるYmax を超えな
いように制御してもよい。
【0045】露光部30(第3ループ形成部62)の下
流には、バックプリント部32が配置され、その下流に
は、屈曲搬送部107が配置される。デジタルフォトプ
リンタに利用される焼付現像機10においては、プリン
トの裏面に原稿フィルムの撮影日や感光材料Aへの記録
日等のプリントの各種のデータを記録する、裏面への情
報記録いわゆるバックプリントが行われ、図示例の装置
では、このバックプリント部32がこれを行う。
【0046】バックプリント部32は、印字装置102
およびバックプリント時に感光材料Aを所定位置に支持
するガイド104を有する。印字装置102は、例え
ば、インクリボンカセットを用いた熱転写によってバッ
クプリントを行う。なお、印字装置102としては、イ
ンクリボンカセットを用いた熱転写以外にも、感圧転写
やインクジェット等、公知の記録手段が各種利用可能で
ある。一方、屈曲搬送部107は、搬送ローラ106
と、ローラ108a,108bおよび108cに掛け渡
され、搬送ローラ106に押圧されるエンドレスベルト
108とからなるものであり、前述の第3ループ形成部
62の搬送ローラ対98と同期して感光材料Aを搬送す
る。
【0047】前述のように、第3ループ形成部62の感
光材料AがYmin を超えると、搬送ローラ対98と屈曲
搬送部107とによって、1コマ分ずつ断続的に感光材
料Aが搬送される。バックプリント部32は、この搬送
に同期して、感光材料Aの裏面にバックプリントを行
う。ここで、感光材料Aの搬送は、センサ100によっ
てコマ情報が検出される位置で一旦停止するので、印字
装置102による感光材料A上におけるバックプリント
の位置は、それに応じて設定される。
【0048】屈曲搬送部107の下流には、センサ11
0および第1カッタ112が配置され、その下流には、
リザーバ34(第4ループ形成部)が配置される。この
第1カッタ112は通常の作動状態では使用されず、例
えば、露光操作を終了した後に、後述するリザーバ34
に収納される露光済の感光材料Aをすべて排出する際等
に感光材料Aを切断するものであって、センサ110に
よってソート情報やコマ情報を検出し、この画像が記録
されたプリントの後端で第1カッタ112を作動して感
光材料Aを切断する。
【0049】第1カッタ112の下流には、露光済の感
光材料Aを一時収容するリザーバ34が配置される。焼
付現像機10においては、通常、感光材料Aは露光から
乾燥が終了するまで帯状のままで処理が行われ、最後に
切断されて1枚の仕上りプリントとされるが、画像記録
部12と現像部14とにおける処理速度は、画像記録部
12の方が速く、また、この処理速度差は、デジタルフ
ォトプリンタではより大きくなる。さらに、デジタル露
光では、高光度の光ビームで露光を行うため、露光後
に、ある程度時間を置いて現像処理を行わないと、画像
濃度が変動してしまう、いわゆる潜像退行も発生する。
そのため、リザーバ34を有することにより、現像が間
に合わない露光済の感光材料Aをここに収容して待機さ
せておくことができ、現像を律速として記録作業を停止
する必要がなく、また、ある程度の量の記録済感光材料
Aを貯蔵することにより、以降は無人で現像処理等を継
続して、高効率なプリント作成を行うことができる。し
かも、露光済の感光材料Aをリザーバ34で所定時間以
上待機させることにより、潜像退行も防止して高画質な
画像を得ることができる。
【0050】リザーバ34は、ガイド114、およびリ
ザーバ34内の感光材料Aを検出するセンサ116を有
している。ガイド114は、モータ114Mによって移
動され、先端通紙時には、感光材料Aを搬送手段107
から搬送手段118に案内するように位置され、先端通
紙が終了すると、図2に示される通常の状態すなわち感
光材料Aのループから退避した位置とされる。また、セ
ンサ116は、リザーバ34内に所定量以上の感光材料
Aが収納されていることを検出するものであり、通常の
作動時に、このセンサ116によって感光材料Aのルー
プが検出されない状態になった場合には、トラブルが発
生したとして、後述する第2カッタ124が作動して感
光材料Aを切断する。
【0051】リザーバ34の下流には、搬送ローラ12
0、ガイド122およびセンサ119を有する搬送手段
118が配置され、その下流に第2カッタ124が配置
される。搬送手段118は、感光材料Aをリザーバ34
から搬出して、後述する第5ループ形成部125に搬送
するものであり、第5ループ形成部125のセンサ12
8の検出結果に応じて、感光材料Aを搬送する。なお、
搬送手段118による感光材料Aの搬送速度は、現像部
14における搬送速度(第5ループ形成部125の搬送
手段132)よりも高速に設定される。センサ119は
コマ情報および感光材料Aの有無を検出するセンサであ
る。第2カッタ124は、トラブル等の際に感光材料A
を切断するためのカッタで、例えば、リザーバ34のセ
ンサ116でループが検出できなくなった場合や、現像
部14でトラブルが発生した際に、感光材料Aを切断す
ることにより、リザーバ34内の記録済感光材料Aへの
悪影響や、搬送手段の損傷を防止する。
【0052】第2カッタ124の下流には、第5ループ
形成部125が配置される。第5ループ形成部125
は、焼付搬送装置22における処理速度と現像部14の
処理速度の差、および搬送手段118による感光材料A
の搬送・停止を最終的に吸収し、現像部14によって感
光材料Aが不要に引っ張られ損傷するのを防止するため
のループを形成する部分で、下流に向かって、案内ロー
ル126、センサ128、ガイド130、感光材料Aを
現像部14に送り出す搬送手段132、センサ134を
有し、感光材料Aを現像部14に搬送する。
【0053】ガイド130は、モータ130Mによって
移動され、先端通紙時には、感光材料Aを案内ロール1
26から搬送手段132に案内するように位置され、先
端通紙が終了すると、図2に示される通常の状態すなわ
ち感光材料Aのループから退避した位置とされる。セン
サ128は、第5ループ形成部125の感光材料Aのル
ープを検出するもので、前述の搬送手段118は、セン
サ128の検出結果に応じて作動して、感光材料Aをリ
ザーバ34から搬出する。すなわち搬送手段118は、
センサ128によってループが検出されている状態では
作動せず、センサ128によってループが検出されなく
なると作動して、所定量(例えば1コマ分)の感光材料
Aを第5ループ形成部125に搬送する。なお、搬送量
は、センサ119によるコマ情報の検出で制御される。
ここで、センサ128によってループが検出されなくな
った状態で、リザーバ34のセンサ116によってルー
プが検出されない場合、リザーバ34から搬出される画
像のリザーバ34内での待機時間が所定時間以下である
場合には、搬送手段118は作動せず、カッタ124が
作動して感光材料Aを切断する。
【0054】感光材料Aは、次いで、現像部14に搬入
されて現像処理を施され、乾燥部16で乾燥され、排出
部18で切断されて仕上りプリントとされて排出され
る。現像部14は、使用する感光材料Aの種類に応じた
湿式の現像処理装置であって、例えば感光材料Aが銀塩
写真感光材料であれば、図1に示されるように、発色現
像槽136、漂白定着槽138、水洗槽140a、14
0b、140cおよび140dを有して構成され、感光
材料Aは、搬送ローラ等によって搬送されて、各処理槽
に順次浸漬され、それぞれの処理槽において所定の処理
を施されて現像され、潜像が顕像化される。現像が終了
した感光材料Aは、次いで乾燥部16で乾燥され、排出
部18に搬送される。
【0055】排出部18は、切断部142とソータ14
4とからなる。切断部142は、コマ情報およびソート
情報を検出するセンサ146と、感光材料Aを切断する
カッタ148とを有し、カッタ148は、センサ146
によるコマ情報の検出に応じて感光材料Aを切断し、仕
上りプリントとする。一方、ソータ144は、多数の棚
を有する通常のソータであって、切断部142のセンサ
146によるソート情報の検出結果に応じて回転あるい
スライドして、仕上りプリントを収納する棚を切り換え
ることにより、ソート情報に応じた所定枚数の仕上りプ
リントを仕分して収納する。
【0056】本発明の記録装置を利用する焼付現像機1
0は、基本的にこのような構成を有するものであるが、
以下に、その画像記録の作用について説明する。第1ル
ープ形成部42のセンサ52によってループが検出され
なくなると、引き出しローラ36が駆動して所定量の感
光材料Aを感光材料マガジン27から引き出して、第1
ループ形成部42に搬送する。第1ループ形成部42に
搬送された感光材料Aは、次いでコマ情報形成部28に
搬送される。前述のように、図示例の装置では、フレー
ムメモリに1コマ以上の画像が記憶されており、下流に
配置される第2ループ形成部58の感光材料A量がXmi
n 未満になると、記録制御装置150によって搬送ロー
ラ対56が駆動され、1コマ分だけ感光材料Aを搬送す
るので、コマ情報形成部28は、1コマ分の感光材料A
が搬送される毎にパンチ50を駆動して、コマ情報(あ
るいはさらにソート情報)を形成する。
【0057】コマ情報を形成された感光材料Aは第2ル
ープ形成部58に搬入され、ここから副走査搬送系60
によって排出され、露光ドラム80によって所定の記録
位置に保持されつつ副走査搬送される。この搬送によ
り、センサ86がコマ情報を検出して、感光材料A上に
おける記録位置が検出され、さらに、記録位置が光ビー
ム走査線に搬送されると、光ビーム走査装置24から射
出される、露光条件に応じて変調され、かつ主走査方向
に偏向された光ビームLによって、感光材料Aが走査露
光され、潜像が記録される。ここで、記録制御装置15
0は、前述のように、現在記録中のコマの画像記録が終
了した時点で前記式[1](Xn +Xw −Xp >Xmin
)が成立するか否かにより次のコマの記録可・不可を
判定し、式[1]が成立して記録可の場合には、記録中
のコマの画像記録が終了しても、副走査搬送系60によ
る副走査搬送を停止せず、引き続き、次ぎのコマの画像
記録を行い、記録不可の場合には、記録中のコマの画像
記録が終了した時点で、副走査搬送を停止して画像記録
を停止して待機し、式[1]が成立して記録可となった
時点で画像記録を再開する。
【0058】潜像が記録された感光材料Aは、第3ルー
プ形成部62に搬入され、第3ループ形成部62の感光
材料Aの量がYmin 以上になると、搬送ローラ対98等
が駆動してバックプリント部32に搬送される。感光材
料Aは、バックプリント部32を通過することで印字装
置102によってフィルム撮影日等の情報をバックプリ
ントされ、屈曲搬送部107を経てリザーバ34に収容
され、待機する。第5ループ形成部125のループがセ
ンサ128によって検出されなくなり、搬出される感光
材料Aが所定時間以上待機していることが検出される
と、搬送手段118が駆動して、感光材料Aがリザーバ
から搬出され、第5ループ形成部125に搬送されて、
ここから現像部14に搬送される。
【0059】現像部14に搬送された感光材料Aは、所
定の速度で搬送されつつ、各槽において、発色現像、漂
白定着、水洗の各処理を順次施されて現像され、乾燥部
16で乾燥されて、排出部18の切断部142で、セン
サ146によるコマ情報の検出に応じて1コマ毎に切断
されて仕上りプリントとされて、ソート情報に応じてソ
ータ144に収納される。
【0060】以上、本発明の画像記録装置について詳細
に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良およ
び変更を行ってもよいのはもちろんである。例えば、以
上の例は、本発明の画像記録装置を焼付けと現像処理と
を1台の装置で行う一体型の装置(いわゆるミニラボ)
に利用した例であるが、これ以外にも、露光済の感光材
料Aを未現像のまま巻き取って収容し、別の独立した現
像装置で現像処理を行う、分離型システムの焼付装置に
も好適に利用可能である。
【0061】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明の画
像記録装置は、長尺な感光材料に、切断することなく複
数の画像を記録する画像記録装置において、感光材料の
走査搬送の停止を可能な範囲で最大限に少なくすること
ができ、効率のよい画像記録を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像記録装置を利用する焼付現像機の
一例の概略図である。
【図2】図1に示される焼付現像機の焼付搬送部の概略
図である。
【図3】図1に示される焼付現像機の光ビーム走査装置
および副走査搬送系の概略図である。
【符号の説明】
10 (写真)焼付現像機 12 画像記録部 14 現像部 16 乾燥部 18 排出部 20 電装部 22 焼付搬送装置 24 光ビーム走査装置 26 感光材料供給部 27 マガジン 28 コマ情報形成部 29 マガジン装填部 30 露光部 32 バックプリント部 34 リザーバ 36 引き出しローラ対 38,52,54,86,92,94,100,10
5,110,116,119,128,134,146
センサ 40,49,52a,52b,88,90,96,10
4,114,122,130 ガイド 42 第1ループ形成部 44 駆動ローラ 46,48,82,84 ニップローラ 50 パンチ 56,98 搬送ローラ対 58 第2ループ形成部 60 副走査搬送系 62 第3ループ形成部 64R,64G,64B レーザ光源 66R,66G,66B コリメータレンズ 68R,68G,68B 音響光学変調器(AOM) 70R,70G,70B,79 反射ミラー 72R,72G,72B コリメータレンズ 74 ポリゴンミラー 76 fθレンズ 78 シリンドリカルミラー 80 露光ドラム 102 印字装置 106,120 搬送ローラ 107 屈曲搬送部 108 エンドレスベルト 112 第1カッタ 124 第2カッタ 136 発色現像槽 138 漂白定着槽 140a,140b,140c,140d 水洗槽 142 切断部 144 ソータ 148 カッタ 150 記録制御装置 152 フレームメモリ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺な感光材料に、走査露光によって複数
    コマの画像記録を行う画像記録装置であって、 画像情報供給源から順次供給される画像情報を、少なく
    とも1コマ分記憶する記憶手段と、 前記感光材料を走査搬送しつつ、感光材料に前記記憶手
    段に記憶された画像を1コマずつ順次記録する記録手段
    と、 前記記録手段の走査搬送方向上流側に位置する感光材料
    のループ形成部と、 前記ループ形成部内の感光材料の量に応じて、感光材料
    を前記ループ形成部に送り込む搬送手段と、 前記ループ形成部内の感光材料の量および/または前記
    記憶手段に記憶されている画像に対応する感光材料の量
    と、次ぎに記録するコマに対応する感光材料の量ならび
    に前記ループ形成部内の感光材料の下限量とから、現在
    記録中のコマの記録終了時における次ぎのコマの画像記
    録の可・不可を判断し、記録可の場合には、現在記録中
    のコマの画像記録が終了しても前記記録手段による走査
    搬送を停止することなく続けて次ぎのコマの画像記録を
    行い、記録不可の場合には、現在記録中のコマの画像記
    録が終了した時点で、前記記録手段による画像記録を停
    止し、記録可になった時点で画像記録を再開するよう
    に、前記記録手段を制御する記録制御手段とを有するこ
    とを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の画像記録装置において、
    さらに、前記ループ形成部の感光材料搬送方向上流側
    に、各コマの境目を示すコマ情報を前記感光材料に形成
    するコマ情報形成手段を有し、 前記搬送手段による感光材料の搬送が、記憶手段に記憶
    された画像1コマ分ずつの断続的な搬送であり、前記コ
    マ情報形成手段は、前記搬送手段による感光材料の搬送
    停止時にコマ情報を形成し、さらに、前記記録手段は、
    コマ情報の検出手段を有し、この検出手段によるコマ情
    報の検出に応じて画像記録タイミングを制御する画像記
    録装置。
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