JPH11265030A - 印画紙の処理方法 - Google Patents

印画紙の処理方法

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JPH11265030A
JPH11265030A JP6801298A JP6801298A JPH11265030A JP H11265030 A JPH11265030 A JP H11265030A JP 6801298 A JP6801298 A JP 6801298A JP 6801298 A JP6801298 A JP 6801298A JP H11265030 A JPH11265030 A JP H11265030A
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JP
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photographic paper
image
paper
photographic
printing
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JP6801298A
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English (en)
Inventor
Teruo Takanashi
照生 高梨
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真プリントと不用な印画紙の識別等を容易
にする。 【解決手段】 写真プリントを作成するときには、印画
紙をプリントサイズに応じた長さに切断して、露光処理
を行う(ステップ202〜210)。このとき、ペーパ
ーマガジンから印画紙の先端を引き出すと、所定の長さ
に切断して、インデックス露光装置の露光ユニットを用
いて所定の情報を焼付ける(ステップ200、212〜
216)。また、印画紙の接続部や後端部で必要な長さ
が確保できなくなると(ステップ218、220)、接
続部では次の印画紙の先端を所定の長さで切断し、後端
部ではそのまま搬送し、露光ユニットを用いて所定の情
報を焼付け、写真プリントの識別を適切にかつ簡単に行
えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネガフィルム等に
記録された画像を長尺の印画紙等の感光材料へ焼き付け
て写真プリントを作成するプリンタプロセッサにおける
印画紙の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ミニラボ等に用いられるプリンタプロセ
ッサは、ネガフィルム等の写真フィルムに記録されてい
る画像に応じて印画紙等の感光材料を露光する写真プリ
ンタと、画像露光された印画紙を現像液等の処理液に浸
漬して処理するプロセッサによって構成されている。
【0003】写真プリンタでは、ロール状に巻き取られ
てマガジンに収容されている長尺の印画紙をマガジンか
ら引き出し、光源から照射してネガフィルムを透過した
光を印画紙上に結像させて印画紙を露光する。これによ
って、印画紙には、ネガフィルムに記録されている画像
が焼付けられる。画像が焼付けられた印画紙は、プロセ
ッサへ送られて現像液、漂白液、定着液及び水洗水等の
所定の処理液に浸漬されることにより、写真プリントと
して仕上げられる。また、印画紙上へ結像される画像の
倍率等を変更することにより、標準サイズやパノラマサ
イズ等の任意のサイズの写真プリントを作成することが
できる。
【0004】このようなプリンタプロセッサには、写真
フィルムに記録されている画像を印画紙へ焼付ける主露
光手段に加えて、主露光手段によって焼付けられた画像
に重ねて、この画像の撮影日付等を焼付けるための所謂
フロントプリント装置が副露光手段として設けられたも
のがある。フロントプリント装置は、例えば7セグメン
トのLEDを複数個用いて、画像が撮影された年月日等
の情報を印画紙へ焼付けるように用いられる。これによ
って、ネガフィルムに記録されている画像に撮影時の日
付等が記録されていなくても、写真プリントにはこの撮
影日等を記録することができる。
【0005】また、ネガフィルム1本分の画像を一目で
確認できるようにした所謂インデックスプリントの作成
が一般化しており、プリンタプロセッサには、副露光手
段として、このインデックスプリントを作成するために
印画紙をインデックス画像に応じて露光するインデック
ス露光装置を備えたものがある。インデックス露光装置
は、予めネガフィルムから読み込まれた画像データに基
づいた画像をLCD等の表示手段に表示し、この表示画
像に応じて印画紙を露光する。これにより、ネガフィル
ム1本分の画像をマトリックス状に配置したインデック
スプリントが得られる。
【0006】このようなプリンタプロセッサには、長尺
の印画紙をロール状にして収容しているペーパマガジン
が装填される。プリンタプロセッサでは、ペーパマガジ
ンから引き出した印画紙の所定の領域に主露光手段ない
し副露光手段によって順次画像露光を施した後、プロセ
ッサ部へ送り込んで現像処理を施す。これによって、ネ
ガフィルムに記録された画像の写真プリントないしイン
デックスプリントが得られる。
【0007】一方、プリンタプロセッサでは、印画紙へ
画像露光する光源の補正や、適切な色のカラー画像が得
られるように、プロセッサ部の処理液の特性に合わせて
露光時の光源の補正を行うようにしている。プロセッサ
部の処理液に合わせた光源の補正には、予め所定のカラ
ー画像が露光されて記録されているコントロールストリ
ップスが用いられるが、露光用の光源の補正には、所定
の画像が形成されたコントロールネガ(例えば目玉ネ
ガ)を用い、このコントロールネガに記録されている画
像に応じて印画紙を露光したプリント(目玉プリント)
が用いられる。
【0008】このようなコントロールストリップスやコ
ントロールネガを用いて作成したプリントは、露光時の
光源の補正に用いられた後、作成した日付等を書き込ん
で保管され、プリンタプロセッサの処理性能の管理等に
用いられる。
【0009】ところで、ペーパーマガジンには、所定の
長さ(例えば180m)の印画紙をロール状に巻き取っ
て収容しており、1本のロールから多量の写真プリント
等を作成することができる。マガジンに収容される印画
紙は、元反を180mずつに切断し、残った印画紙がこ
の長さに満たないときには、新たな元反をスプライステ
ープ等によって接続して、この長さとなるようにしてい
る。このため、マガジンに収容されている印画紙には、
規定された接合部を含むものがある。
【0010】一方、プリンタプロセッサには、ペーパマ
ガジンから引き出した印画紙を露光画像のサイズに応じ
て切断した後に、画像露光を行なう所謂先切り搬送方式
を用いたものがある。
【0011】この先切り搬送方式のプリンタプロセッサ
では、新たなペーパマガジンを装填したときには、ロー
ル状の印画紙の先端が感光していることによるカブリを
防止すると共に装置内部で印画紙の先端の位置合わせを
行なうために、ペーパーマガジンから引き出した印画紙
の先端部を所定の長さに切断した後、印画紙を露光画像
のサイズに応じた長さに切断しながら、プリント処理を
行なう。
【0012】また、プリンタプロセッサでは、印画紙の
接続部分を検出すると、印画紙の接続部分を所定の範囲
で切断して、そのままプロセッサ部へ送り出した後に、
引き続いてプリント処理を行なう。さらに、プリンタプ
ロセッサでは、ペーパマガジンに収容されている印画紙
の後端部に達して、露光サイズに応じた長さが確保でき
なくなると、残った印画紙をそのままプロセッサ部へ送
り出すようになっている。
【0013】すなわち、プリンタプロセッサでは、長尺
の印画紙の先端部や後端部などの適切な画像が再現され
ない可能性のある印画紙の先端部や、適切な露光領域が
確保できなくなった印画紙の接続部や後端部を切除しな
がら印画紙の露光を行うことによりペーパマガジンに収
容されている印画紙を最大限に利用して写真プリントを
作成するようにしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画像露
光が行われない印画紙は、画像露光された印画紙と同様
にプロセッサ部へ送り込み、画像が焼付けられた印画紙
と同様に現像処理が施され、破棄しても良い印画紙では
あるが、写真プリントに重ねられて集積される。このた
め、写真プリントを仕分けるときに、破棄しても良い印
画紙をさらに選別して抜き出す必要がある。
【0015】また、プリンタプロセッサには、印画紙の
裏面(画像が形成される面と反対側の面)にコマ番号等
を印字する印字装置を備えたものが有り、破棄しても良
い印画紙の選別するために、印画紙の裏面に破棄しても
良い印画紙であることを示す情報を印字する方法も考え
られる。
【0016】しかし、印字装置によって印画紙の裏面に
表示した場合、写真プリントを仕分けるときに、写真プ
リントごとに裏面の表示を確認する必要が有り、破棄す
る印画紙を選別するときの煩雑さを解消することはでき
ない。
【0017】また、目玉プリントやコントロールストリ
ップスを保管するときには、その都度日付等の管理情報
を書き込む必要が有る。このような管理情報を印字装置
によって印画紙の裏面に印字する方法があるが、裏面に
印字した場合、その都度、印画紙を裏返して表示を確認
しなければならない。
【0018】本発明は、上記事実を考慮してなされたも
のであり、コントロールストリップスや目玉ネガ等の特
殊な画像が記録されている写真プリントや、破棄される
印画紙の識別を容易にする印画紙の処理方法を提案する
ことを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
長尺の印画紙上に写真フィルムに記録されている画像を
焼付ける領域を順に確保しながら、前記確保した領域に
写真フィルムに記録されてる画像を焼付けて現像処理す
ることにより、写真フィルムに記録されている画像に応
じた写真プリントを作成する印画紙の処理方法であっ
て、連続して焼付け処理を行うときに前記長尺の印画紙
の先端部を前記画像を焼付ける領域から除いた後に、前
記画像を焼付ける領域を確保しながら該領域に順に画像
焼付けを行うと共に、前記画像を焼付ける領域から除い
た先端部及び前記画像を焼付ける領域に満たなくなった
印画紙の後端部に、前記写真フィルムに記録されている
画像を印画紙へ焼付ける主露光手段とは別に設けている
副露光手段によって画像焼付けを行なっていない印画紙
であることを示す情報を焼付けることを特徴とする。
【0020】この発明によれば、カブリ防止や所望の長
さを確保できないために、写真フィルムに記録されてい
る画像焼付けに用いない長尺の印画紙の両端部に、副露
光手段によって写真フィルムに記録されている画像が焼
付けられていない不用な印画紙であることを示す情報を
焼付ける。
【0021】請求項2に係る発明は、前記長尺の印画紙
の後端に次の印画紙が接続されているときに、次の印画
紙の先端部を画像を焼付ける領域から除くと共に、前記
写真フィルムに記録されている画像を焼付ける領域から
除いた印画紙部分に前記副露光手段によって不用な印画
紙であることを示す情報を焼付けることを特徴とする。
【0022】この発明によれば、印画紙の端部に別の印
画紙が接続されている接続部分があったときに、接続部
分を写真フィルムに記録されている画像を焼付ける領域
から除くと共に、副露光手段によって写真フィルムに記
録されている画像が焼付けられていない不用な印画紙で
あることを示す情報を焼付ける。
【0023】写真フィルムに記録されている画像の焼付
けから除いたこれらの印画紙に副露光手段によって焼付
けられる情報は、写真プリントの画像が焼付けられてい
る面と同じであるため、写真プリントと同様に集積して
も識別が容易で有り、かつ適切に識別することができ
る。
【0024】また、写真フィルムに記録されている画像
の焼付けから除かれる印画紙は、先端部と、画像を焼付
ける領域が確保できなくなった長さであるため、長尺の
印画紙の有効利用を図りながら写真プリントを作成する
ことができる。
【0025】副露光手段としては、インデックス画像を
露光するための手段や、写真フィルムの画像に重ねて日
付等を焼付ける手段など、プリンタプロセッサに設けら
れているものを用いることができ、これによって、専用
の露光手段を設ける必要がない。
【0026】請求項3に係る発明は、写真フィルムに記
録されている画像を、所定の露光条件に基づいて印画紙
に焼付けた後、画像が焼付けられた印画紙を現像処理す
ることにより写真プリントを作成するプリンタプロセッ
サにおいて、前記露光条件の設定ないし設定された露光
条件を補正するために所定の画像が焼付けられる印画紙
又は予め所定の画像が焼付けられている印画紙を処理す
るときの印画紙の処理方法であって、前記所定の画像が
焼付けられる印画紙及び前記予め所定の画像が焼付けら
れている印画紙の所定の位置に、前記写真フィルムに記
録されている画像を印画紙へ焼付ける主露光手段とは別
に設けている副露光手段によって所定の管理情報を焼付
けた後、現像処理を行うことを特徴とする。
【0027】この発明によれば、目玉プリントやコント
ロールストリップスを作成するときに、副露光手段によ
って作成日等の管理情報を焼付ける。これによって、目
玉プリントやコントロールストリップスには、プリンタ
プロセッサの管理に用いる画像と同じ面に日付等の管理
情報が記録されるので、目玉プリントやコントロールス
トリップスに、日付等の管理情報を別に書き込む必要が
なくなると共に、保管時も管理も容易となる。
【0028】副露光手段として用いるフロントプリント
装置では、日付等を印画紙へ焼付けることができるの
で、この機能を用いて管理情報を焼付けることができ
る。また、インデックス画像を露光する露光装置は、任
意の画像を任意の位置に表示して印画紙に焼付けること
ができるので、印画紙上の所定の位置に日付等が焼付け
られるように、画像を表示させれば良い。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0030】図1は、本実施の形態に適用したプリンタ
プロセッサ10の概略構成を示し、図2は、プリンタプ
ロセッサ10の概観を示している。このプリンタプロセ
ッサ10は、プリンタ部12とプロセッサ部72によっ
て構成されている。
【0031】図1に示されるように、プリンタ部12に
は、印画紙Pを収容したペーパーマガジン14が装填さ
れるようになっている。このペーパマガジン14には、
印画紙Pの長尺の元反が所定の長さ(例えば180m)
に切断され、ロール状に巻き取られて収容されている。
また、図5(B)に示されるように、印画紙Pの元反が
所定の長さに満たないときには、印画紙Pの別の元反を
スプライステープ64によって接続し、所定の長さに切
断している。この印画紙Pの接続部分には、ペーパマガ
ジン14からの引き出し方向の先端側の印画紙Pにスプ
ライスホール65が形成されており、このスプライスホ
ール65を検出することにより、接続部分であることが
判別できるようにしている。
【0032】これにより、ペーパマガジン14には、所
定の長さの印画紙Pが収容され、1台のペーパーマガジ
ン14から印画紙Pを連続して引き出しながら多数枚の
写真プリントを作成することができるようになってい
る。なお、ペーパマガジン14に収容されている印画紙
Pの内周端(以下「後端」とする)は、図示しない巻芯
に巻掛けられただけになっており、印画紙Pは全量がペ
ーパーマガジン14から引き出されるようになってい
る。
【0033】図2に示されるように、プリンタプロセッ
サ10の機枠20には、扉20Aが設けられており、こ
の扉20Aを開くことにより、ペーパマガジン14のプ
リンタ部12への着脱が可能となっている。
【0034】図1に示されるように、ペーパマガジン1
4内には、図1の紙面左上方側に駆動ローラ16が設け
られ、駆動ローラ16の周囲には、ニップローラ18が
配置されている。ロール状に巻き取られているの印画紙
Pの外周端(以下「先端」とする)は、ペーパマガジン
14から引き出されて駆動ローラ16に巻掛けられるこ
とにより駆動ローラ16とニップローラ18に挟持され
る。これにより、プリンタ部12内の図示しない駆動モ
ータの駆動力によって駆動ローラ16が回転駆動される
と、印画紙Pがペーパマガジン14から引き出されて、
プリンタ部12内へ略水平方向(図1の紙面左右方向)
へ向けて送り出される。なお、図1では、矢印A方向で
印画紙Pの搬送方向(引き出し方向)を示している。
【0035】プリンタ部12には、駆動ローラ16によ
り送り出された印画紙Pに対向してカッタ22が設けら
れており、印画紙Pは、このカッタ22によって所定の
長さに切断される。なお、カッタ22による印画紙Pの
切断する長さは、切断した印画紙Pへ焼き付ける画像の
サイズに合わせられている。すなわち、切断された印画
紙Pのサイズが写真プリントのサイズとなっている。
【0036】一方、カッタ22の下流側には、支持台4
6が略水平に配置されている。この支持台46を挟んだ
両側には、巻き掛けローラ52、56が配置されてい
る。また、一方の巻き掛けローラ56の下方には、テン
ションローラ62が配置されており、巻き掛けローラ5
2、56及びテンションローラ62の間には、無端の搬
送ベルト44が巻き掛けられている。この搬送ベルト4
4は、図示しない駆動手段により巻き掛けローラ52又
は巻き掛けローラ56が回転駆動されることにより、支
持台46上を巻き掛けローラ52側から巻き掛けローラ
56側、すなわち、支持台46上を印画紙Pの搬送方向
に沿って移動する。
【0037】巻き掛けローラ52には、押えローラ54
が対向されており、カッタ22によって所定の長さに切
断された印画紙Pは、巻き掛けローラ52と押えローラ
54に挟持された後、搬送ベルト44に載置されて支持
台46上を搬送される。また、巻き掛けローラ56に
は、押えローラ58が対向されており、搬送ベルト44
に載置されて支持台46上を搬送された印画紙Pを挟持
して上方(図1の紙面上方側)の搬送路60へ向けて送
り出す。
【0038】搬送ベルト44には、全域に亘って多数の
小孔が形成され、支持台46の上面には、多数の通気孔
が形成されている(何れも図示省略)。また、支持台4
6の下方には、ダクト66の一端が連結されている。こ
のダクト66の他端は、ファン68を備えたファンボッ
クス70が連結されており、ファン68が作動すること
により、支持台46の上面近傍の空気がダクト66内に
吸引される。これにより、支持台46上を移動する搬送
ベルト44が支持台46上に密接されると共に、印画紙
Pが搬送ベルト44上に保持される。
【0039】この支持台46の上方には、後述するイン
デックス露光装置90(以下「副露光装置90」とす
る)が設けられており、印画紙Pは、搬送ベルト44と
共に副露光装置90と支持台46の間を移動し、巻き掛
けローラ52、56の駆動が停止することにより、支持
台46上の所定の位置に保持される。すなわち、支持台
46上が印画紙Pへの画像露光位置となっており、印画
紙Pはこの支持台46上の所定の位置に保持されて画像
露光される。
【0040】支持台46の上方(副露光装置90の上
方)には、ブラックシャッタ41、ズームレンズ38が
配置されており、さらに、ズームレンズ38の上方の機
枠20上にはネガキャリア30が配置されている。ま
た、機枠20上には、ネガキャリア30に隣接して光源
ボックス48が取り付けられている。
【0041】光源ボックス48内には、ランプ26及び
C、M、Y及びNフィルタ等によって構成されるCCフ
ィルタ24が配置されている。また、光源ボックス48
には、拡散ボックス28が連結されており、ランプ26
から照射された光が、CCフィルタ24によって調光さ
れて拡散ボックス28内に入射される。拡散ボックス2
8内には、ミラー50が設けられており、拡散ボックス
28内に入射された光は、反射ミラー50によってネガ
キャリア30へ向けて反射される。
【0042】ネガキャリア30には、長尺のネガフィル
ム等のフィルムNが装填される。このフィルムNは、撮
影等によって記録された画像が現像処理によって顕像化
された画像コマが長手方向に沿って配列されている。プ
リンタプロセッサ10では、フィルムNの画像コマを順
にネガキャリア30の所定の位置に位置決めする。拡散
ボックス28からネガキャリア30へ反射された光は、
ネガキャリア30の所定の位置に位置決めされたフィル
ムNの画像コマを透過して機枠20内のズームレンズ3
8に至るようになっている。
【0043】ズームレンズ38は、ガイドレール32に
支持された支持板34に取り付けられている。この支持
板34の上側には、プリズム36が取り付けられ、支持
板34に隣接した所定の位置には、濃度計40が配置さ
れている。フィルムNを透過した光は、プリズム36及
びズームレンズ38を透過して、支持台46上に配置さ
れた印画紙Pへ照射される。これによって、フィルムN
の画像コマに記録されている画像が印画紙Pに結像さ
れ、フィルムNの画像コマに形成されている画像が印画
紙Pに焼き付けられる。
【0044】また、フィルムNを透過した光の一部がプ
リズム36によって偏向されて濃度計40に照射され
る。プリント部12では、濃度計40に照射された光か
らフィルムNに記録されている画像の濃度を測定し、フ
ィルムNに記録されている各画像コマの画像を印画紙P
へ焼付けるときの露光条件(露光時間、各色の補正値
等)を設定する。プリンタプロセッサ10のプリント部
12では、濃度計40の測定結果と予め設定されている
補正値等に基づいてCCフィルタ24の各色の調整を行
うと共にブラックシャッタ41を開放して印画紙Pを露
光して、画像焼付けを行う。
【0045】画像露光された印画紙Pは、巻き掛けロー
ラ56と押えローラ58に挟持され、搬送路60を経て
プロセッサ部72へ送り込まれる。なお、搬送路60に
は、印画紙Pの画像を焼付けた面(感光面、表面)と反
対側の面(裏面)に対向して印字装置61が設けられて
おり、画像焼付けされた印画紙Pの裏面には、印字装置
61によってコマ番号等が印字される。
【0046】プロセッサ部72には、処理液処理部74
及び乾燥部80が設けられている。処理液処理部74に
は、発色現像液を貯留する現像槽75、漂白液を貯留す
る漂白槽76、定着液を貯留する定着槽77及び安定化
液及び水洗水を貯留する複数の水洗槽78が配置されて
おり、印画紙Pはそれぞれの処理液に浸漬されながら搬
送されることにより、発色現像、漂白、定着、安定化及
び水洗処理等が行われる。処理液処理の終了した印画紙
Pは、乾燥部80へ送り込まれる。
【0047】乾燥部80には、図示しない乾燥風発生手
段によって発生された温風等の乾燥風が供給されるチャ
ンバー82が、印画紙Pの搬送路に沿って配置されてい
る。印画紙Pは、チャンバー82から吹出される乾燥風
が吹き付けられながら搬送されることにより乾燥処理さ
れる。
【0048】乾燥処理の終了した印画紙Pは、搬送路8
4に沿って搬送されて、機枠20の上部の集積部86に
設けられている図示しないソータ等の集積装置へ向けて
順に排出されて集積される。また、この搬送路84の途
中には、写真プリントに記録されている画像の濃度を測
定するプリント濃度計88が設けられている。このプリ
ント濃度計88は、例えば、プリント部12でCCフィ
ルタ24によって色調を補正するときなどの補正値の設
定に用いられる。
【0049】このプリンタプロセッサ10には、フィル
ムNに記録されているすべての画像コマの画像を一目で
確認可能なインデックスプリントを作成するための副露
光装置90が設けられている。
【0050】図3及び図4に示されるように、副露光装
置90には、矩形箱対形状の枠体92が設けられてい
る。この枠体92の中央部には、開口部94が形成され
ており、ネガキャリア30に装填したフィルムNを透過
した光は、開口部94を通過して支持台46上の搬送ベ
ルト44に載置されて保持されている印画紙Pへ照射さ
れる。
【0051】この枠体92の上面には、副露光手段とし
て露光ユニット96が開口部94に隣接して設けられて
いる。なお、本実施の形態では、露光ユニット96を開
口部94より印画紙Pの搬送方向の上流側に配置してお
り、印画紙Pは、露光ユニット96の下方を通過して開
口部94内の所定の位置へ搬送される。
【0052】図3に示されるように、露光ユニット96
は、遮光されたケーシング98内に、光の赤色成分を射
出するR光源100、緑色成分を射出するG光源102
及び青色成分を射出するB光源104が設けられてい
る。なお、R光源100、G光源102及びB光源10
0のそれぞれは、複数の発光ダイオードによって構成さ
れ、プリント部12から供給される信号(電力)によっ
て点灯される。
【0053】G光源102は、ケーシング98内の露光
光軸X上に配置されている。また、この露光光軸X上に
は、赤色成分の光を反射するダイクロイックミラー10
6及び青色成分の光を反射するダイクロイックミラー1
08がそれぞれ設けられている。R光源100及びB光
源104は、それぞれダイクロイックミラー106、1
08に対向して配置されており、R光源100及びB光
源104から照射された光は、それぞれダイクロイック
ミラー106、108によって反射されることにより、
R光源100及びB光源104から照射した光の光軸が
露光光軸Xと一致される。
【0054】また、ケーシング98内の露光光軸X上に
は、反射ミラー110が設けられており、R光源10
0、G光源102及びB光源104から射出された各色
の光は反射ミラー110によって印画紙Pの幅方向の内
方側へ向けて反射される。
【0055】このケーシング98の印画紙P側には、印
画紙Pへ露光するインデックス画像を表示するLCD1
12(液晶ディスプレイ:Liquid Crystal Display)及
びレンズユニット114が配置されており、また、印画
紙Pの搬送路の上方には、反射ミラー116が配置され
ている。
【0056】R光源100、G光源102及びB光源1
04から発せられた光は、反射ミラー110によってL
CD112へ向けて反射され、LCD112及びレンズ
ユニット114を透過した後、反射ミラー116に対向
する印画紙Pの所定の領域に照射される。
【0057】LCD112は、個々に透過率が制御され
る多数の液晶ディスプレイ素子がマトリックス状に緊密
に配置されており、個々の液晶ディスプレイ素子に画像
信号に応じた駆動電圧を印加することにより、画像信号
に応じた光透過画像が表示される。画像信号はデジタル
信号となっており、例えば個々の液晶ディスプレイ素子
の光透過率を256段階に変化させて、光透過率に応じ
た濃度の画像を印画紙Pへ焼き付ける。
【0058】プリンタプロセッサ10では、予め図示し
ないスキャナ等によって読込まれたフィルムN1本分の
各画像コマの画像信号を、所定の規則にしたがってコマ
画像を配置したインデックス画像データを形成し、形成
したネガフィルム1本分のインデックス画像データのう
ちの所定の数コマ分(一例として1列5コマ分)の画像
データに対応する画像信号を副露光装置90の図示しな
いLCDドライバへ出力する。これにより、LCD11
2には、1列分のインデックス画像が表示される。この
表示画像に応じて印画紙Pを露光することにより印画紙
Pにインデックス画像が焼付けられる。
【0059】なお、LCD112には、印画紙Pに焼付
ける1列分の画像データがR、G、Bの各色成分に分割
されて表示される。これらの表示画像に応じてR光源1
00、G光源102またはB光源104を点灯すること
により、印画紙PにR、G、Bの各色成分の画像が重ね
て焼付けてカラー画像を形成する。LCD112に表示
するインデックス画像を画像データに応じて変更すると
共に印画紙Pをコマ送り搬送しながら露光を繰り返すこ
とにより、フィルムNに記録されている画像をマトリッ
クス状に配置したインデックスプリントを作成すること
ができる。
【0060】また、R光源100、G光源102及びB
光源104を同時に点灯させることにより、LCD11
2に表示した画像を印画紙P上に、黒色として現れるよ
うに露光することができる。
【0061】この副露光装置90は、コネクタ138が
コネクタ140に接続されることによりプリント部12
から画像信号と共に制御信号が入力され、この制御信号
及び画像信号に応じて動作するようになっている。した
がって、インデックス画像のみならず、文字や記号を含
む任意の画像を表示することにより、表示画像を印画紙
Pへ焼き付けることができる。
【0062】ところで、プリンタプロセッサ10では、
新たな印画紙Pを収容しているペーパーマガジン14が
装填され、このペーパーマガジン14を用いて写真プリ
ントの作成を開始するときには、まず、ペーパマガジン
14から引き出した印画紙Pの先端部を所定の長さに切
断(図5(A)参照)した後に、写真プリントのサイズ
に応じた長さで切断し、切断した印画紙PにフィルムN
に記録されている画像の焼付け又は副露光装置90によ
るインデックス画像の焼付けを行う所謂先切り搬送方式
が適用されている。
【0063】また、作成する写真プリントのサイズに応
じて順に印画紙Pを切断し、ペーパーマガジン14から
引き出された印画紙Pがスプライステープ64による接
続部P2 の近傍に達し、必要な長さが取れていない状態
でスプライスホール65を検出すると、スプライステー
プ64による接続部P2 まで引き出して、一旦切断した
後、さらに印画紙Pを引き出して切断し、画像焼付けを
行う(図5(B)参照)。
【0064】さらに、ペーパーマガジン14から全量の
印画紙Pを引き出し、画像焼付けに必要な長さが取れな
い状態で印画紙Pの後端を検出すると、残った印画紙P
の後端部P3 (図5(C)参照)を送り出し、新たな印
画紙Pを収容しているペーパーマガジン14への交換を
要求する。
【0065】スプライスホール65と印画紙Pの後端の
検出は、印画紙Pの搬送路上の所定の位置の幅方向の中
央部と両端部に印画紙Pの通過を検出するセンサを設
け、中央部のセンサのみが印画紙Pの非検出状態となる
ことにより、スプライスホール65を検出したと判断で
き、すべてのセンサが印画紙Pの非検出状態となったと
きには、印画紙Pの後端が通過したと判断できる。ま
た、印画紙Pの長さは、例えばこれらのセンサと搬送量
(搬送速度と時間)から計測するなどの方法を用いるこ
とができる。
【0066】 なお、スプライスホール65、印画紙Pの
後端及び印画紙Pの長さ(引き出し量)は、従来公知の
任意の方法を用いることができる。また、プリンタプロ
セッサ10では、計測した印画紙Pの長さが所定の長さ
に達する前にスプライスホール65を検出したときに
は、スプライスホール65の非検出状態となってから所
定量搬送して切断するが、このとき、印画紙Pの長さが
所定値(例えば350mm)を越えたときには、印画紙P
の長さが例えば82.5mm〜305mmとなるように分割
する。
【0067】プリント部12では、最初にペーパマガジ
ン14から引き出した印画紙Pの先端部P1 、接続部P
2 及び後端部P3 など、フィルムNに記録されている画
像の焼付けやインデックス画像の焼付けを行わない印画
紙Pが支持台46上に搬送されると、この印画紙Pを露
光ユニット96の反射ミラー116に対向する所定の位
置に停止させ、例えば図5(A)乃至図5(C)に示さ
れるような「不用」等の破棄する印画紙Pであることを
示す情報の焼付けを行う。
【0068】すなわち、印画紙Pの先端部P1 、スプラ
イステープ64による接続部P2 及び印画紙Pの最終端
部(後端部P3 )が通過するときに、LCD112に
「不用」等の表示を行うと共に、R光源100、G光源
102及びB光源104を点灯させる。これによって、
印画紙Pの先端部P1 、スプライステープ64による接
続部P2 及び後端部P3 にLCD112に表示した画像
が焼付けられる。
【0069】LCD112の表示画像が焼付けられた印
画紙Pは、フィルムNの画像が焼付けられた印画紙Pと
同様にプロセッサ部72へ送られて現像処理が施されて
排出される。
【0070】一方、プリンタプロセッサ10では、定期
的ないし処理液処理部74内の処理液を交換したときな
どの予め設定されている所定のタイミングで、プリント
部12でフィルムNに記録されている画像に応じて印画
紙Pを露光するときの露光条件の設定及び補正値の設定
等が行われる。
【0071】このような処理には、所定の画像が記録さ
れているコントロールネガや、予め所定の画像が焼きつ
けられているコントロールストリップスが用いられる。
【0072】コントロールネガには、例えば、標準露
光、アンダー露光、オーバー露光、超オーバー露光によ
って画像コマの中央部に目玉状の画像が記録されてお
り、ぞれぞれの画像を印画紙Pへ焼付けることにより、
図6(A)に示されるように、目玉状の画像が焼付けら
れたプリント(以下「目玉プリント120」と言う)が
作成される。それぞれの露光状態で露光された画像の目
玉プリント120の濃度をプリント濃度計88によって
計測することにより、標準露光、アンダー露光、オーバ
ー露光及び超オーバー露光されたフィルムNの画像を印
画紙Pへ焼付けるときの露光条件が設定される。この目
玉プリント120は、ランプ26等の光学系や印画紙P
の乳剤番号が変更されたときなどにも作成され、フィル
ムNに記録されている画像が一定の状態で露光されるよ
うに光学系や印画紙Pに応じて露光条件を設定するとき
に用いられる。
【0073】また、図6(B)に示されるように、コン
トロールストリップス122には、標準となる複数のカ
ラー画像が焼付けられており、プロセッサ部72内の現
像液、漂白液、定着液等の処理液の交換が行われるなど
すると、このコントロールストリップス122が使用さ
れる。このコントロールストリップス122は、図示し
ない装填口からプリント部12内の巻き掛けローラ52
と押えローラ54の間へ挿入され、ペーパーマガジン1
4から引き出された印画紙Pと同様に支持台46上を搬
送された後に、プリント部12からプロセッサ部72へ
送られて現像処理される。
【0074】プリンタプロセッサ10では、現像処理さ
れたコントロールストリップス122のそれぞれの画像
の濃度を測定することにより、写真プリントが一定の品
質で仕上がるようにプリント部12で印画紙Pを露光す
るときの露光条件の補正値が設定される。なお、露光条
件の設定や補正値の設定は、従来公知の種々の方法を用
いることができ、本実施の形態では詳細な説明を省略す
る。
【0075】プリンタプロセッサ10では、目玉プリン
ト120を作成するための印画紙Pやコントロールスト
リップス122が支持台46上へ送り込まれると、LC
D112上の所定の位置に日付等の管理情報を表示させ
ると共に、この印画紙Pやコントロールストリップス1
22を露光ユニット96に対向する位置に停止させ、非
画像領域の所定の位置に日付等の管理情報124を焼付
ける。これによって、図6(A)及び図6(B)に示さ
れるように、目玉プリント120やコントロールストリ
ップス122には、日付等が管理情報124として記録
された状態で排出される。
【0076】以下に本実施の形態の作用を説明する。プ
リンタプロセッサ10では、フィルムNがネガキャリア
30に装着され、プリントサイズが設定されると、ペー
パマガジン14から印画紙Pを引き出して、このプリン
トサイズに応じた長さに切断し、切断した印画紙Pを支
持台46上へ送り込む。支持台46上に送り込まれた印
画紙Pは、搬送ベルト44によって所定の位置まで搬送
されて保持され、フィルムNに記録されている画像が焼
付けされる。画像焼付けの終了した印画紙Pは、支持台
46上から搬送路60を経てプロセッサ部72へ送ら
れ、現像処理及び乾燥処理が施された後に、フィルムN
に記録されている画像の写真プリントとして集積部86
へ排出されて集積される。
【0077】ところで、プリンタプロセッサ10では、
ペーパマガジン14から引き出した印画紙Pをプリント
サイズに応じて長さに切断しながら画像露光を行い、所
望の長さが得られないときには、フィルムNに記録され
ている画像の焼付けを行わず、副露光装置90によって
所定の情報を焼き付ける。
【0078】図7のフローチャートには、ペーパマガジ
ン14から印画紙Pを引き出しながらフィルムNに記録
された画像焼付け又は副露光装置90を用いたインデッ
クス画像の焼付けを行うときの印画紙Pの処理の概略を
示している。
【0079】このフローチャートは、ネガキャリア30
にフィルムNが装填されて、写真プリントの作成、すな
わち、印画紙Pへの画像焼付けの開始が指示されると実
行される。
【0080】最初のステップ200では、新しい印画紙
Pを収容しているペーパマガジン14が装填されている
か否かを確認し、使用途中の印画紙Pを収容しているも
のであるときには、ステップ202へ移行してプリント
するサイズに応じた長さとなるよう、ペーパマガジン1
4からの印画紙Pの引き出しを開始する。
【0081】次のステップ204では、ペーパマガジン
14からプリントサイズに応じた長さだけ印画紙Pが引
き出されたか否かを確認し、プリントサイズに応じた長
さだけ印画紙Pが引き出され、ステップ204で肯定判
定されると、ステップ206へ移行して、カッタ22に
よって印画紙Pを切断する。
【0082】このようにして切断された印画紙Pは、搬
送ベルト44によって支持台46上の所定の位置に搬送
されて、ネガキャリア30に装填されているフィルムN
に記録されている画像の焼付けが行われ、プロセッサ部
72へ送り込まれる。
【0083】プリンタプロセッサ10では、このステッ
プ202〜208が繰り返されることにより、フィルム
Nに記録された画像に応じた写真プリントが順次作成し
て集積部86へ集積する。また、印画紙Pへインデック
ス画像を焼付けるときには、画像コマ数に応じた長さの
印画紙Pをペーパーマガジン14から引き出して切断し
た後、露光ユニット96に対向する位置まで搬送され、
LCD112に表示したインデックス画像を焼付ける。
【0084】一方、新たにペーパーマガジン14が装填
されると、ステップ200で肯定判定される。これによ
って、ステップ212へ移行して、印画紙Pを所定の長
さだけ引き出して切断して、副露光装置90の露光ユニ
ット96に対向する位置まで搬送する(ステップ21
4)。この後、図5(A)に示されるように、予め設定
されている所定の文字の焼付け作業を行う(ステップ2
16)。
【0085】このようにして新しい印画紙Pの先端に対
する処理が終了することにより、ペーパーマガジン14
から引き出した印画紙Pへ画像焼付け処理が開始される
(ステップ202〜ステップ210)。なお、新たに装
填されたペーパーマガジン14内の印画紙Pの先端のみ
ならず、ペーパマガジン14からの印画紙Pの引き出し
を停止してから所定時間以上経過した後に、印画紙Pの
引き出しを再開したときにも、この印画紙Pの先端を先
端部P1 として処理してカブリ防止を図るようにしても
良い。
【0086】一方、ステップ204及びステップ206
では、印画紙Pへの画像焼付けに先立って、ペーパーマ
ガジン14から印画紙Pを引き出して所定の長さに切断
しているが、ステップ218では、ペーパーマガジン1
4から引き出した印画紙Pが所定の長さに達する前に印
画紙Pのスプライスホール65を検出したかまたは印画
紙Pの後端を検出したか否かを確認している。すなわ
ち、ペーパーマガジン14から引き出した印画紙Pの長
さを計測しながら、スプライスホール65及び印画紙P
の後端検出を行なっている。
【0087】ここで、印画紙Pが必要な長さに達する前
(ステップ204で否定判定されている状態)に、スプ
ライスホール65または印画紙Pの後端を検出する(ス
テップ218で肯定判定)と、ステップ220へ移行す
る。このステップ220では、スプライスホール65を
検出したか否かを確認することにより、印画紙Pの接続
部P2 であるか、ペーパマガジン14に収容している印
画紙Pの最終端(後端)であるかを確認する。
【0088】 例えば、ペーパマガジン14から引き出し
た印画紙Pが必要な長さに達する前に、印画紙Pの幅方
向に沿って配置した複数のセンサの中央部が印画紙Pの
非検出状態となったときには、スプライスホール65を
検出したと判断でき、すべてのセンサが印画紙Pの非検
出状態となったときには、印画紙Pの後端を検出したと
判断できる。
【0089】これにより、スプライスホール65を検出
したと判断されたときには、印画紙Pの接続部P2 であ
るので、ステップ220で肯定判定されてステップ21
2へ移行し、引き出した印画紙Pを、接続部P2 を含む
位置で切断し、切断した印画紙Pを露光ユニット96に
対向する所定の位置まで搬送する。
【0090】また、ペーパーマガジン14に収容してい
た印画紙Pの最終端であると判断されたとき(ステップ
220で否定判定)には、ステップ214へ移行して、
引き出した印画紙Pの後端部P3 を露光ユニット96に
対向する位置へ搬送する。この後、露光ユニット96に
設けているLCD112に不用な印画紙Pであることを
示す情報(例えば「不用」と言う文字)を表示し、表示
した画像を印画紙Pへ焼付ける。
【0091】露光ユニット96によってLCD112に
表示した画像が焼付けられた印画紙Pは、フィルムNに
記録された画像やインデックス画像が焼付けられた印画
紙Pと同様にプロセッサ部72を経て集積部86へ排出
されて集積される。
【0092】ペーパーマガジン14から引き出された印
画紙Pの先端部P1 や、接続部P2及び後端部P3 は、
従来、空送りして未露光の状態で排出していたが、プリ
ンタプロセッサ10に設けられている副露光装置90等
の副露光手段によって、不用の印画紙であることを示す
情報を焼付けることにより、この情報が写真プリントの
画像が形成されている面に現れるので、写真プリントに
不用な印画紙Pを重ねて集積しても、写真プリントから
この不用な印画紙Pを選別して抜き出す作業が極めて容
易となる。また、不用な印画紙Pであることが明確に示
されるので、選別するときに間違いが生じることがな
い。
【0093】一方、プリンタプロセッサ10では、 目
玉プリント120を作成するときや、コントロールスト
リップス122等の特殊な画像焼付けや特殊な画像が焼
付けられた印画紙Pの処理を行うときには、副露光装置
90によって所定の管理情報を焼付けるようになってい
る。
【0094】すなわち、露光条件等の設定のために図示
しないコントロールネガを用いて目玉プリント120を
作成するときには、ペーパーマガジン14から印画紙P
を引き出し、目玉プリント120のサイズに応じた長さ
に切断すると、この印画紙Pを露光ユニット96に対向
した位置に搬送する。ここで、まず、プリンタプロセッ
サ10では、LCD112に管理情報として日付を表示
し、この日付を印画紙Pへ焼付ける。この後に、印画紙
Pを支持台46上の所定の位置に搬送して、コントロー
ルネガに記録されている画像焼付けを行う。
【0095】また、プリンタプロセッサ10では、コン
トロールストリップス122が、巻き掛けローラ52と
押えローラ54の間に挿入されるようになっており、プ
リンタプロセッサ10は、巻き掛けローラ52の押えロ
ーラ54の間にコントロールストリップス122が挿入
されると、このコントロールストリップス122の所定
の領域が副露光装置90の露光ユニット96に対向する
ように搬送する。この後、露光ユニット96のLCD1
12上に管理情報を表示し、表示した管理情報をコント
ロールストリップス122に焼付ける。
【0096】このようにして副露光装置90の露光ユニ
ット96によって画像が焼付けられた印画紙P又はコン
トロールストリップス122は、プロセッサ部72へ送
られて現像処理されることにより、露光条件の設定及び
補正値の設定用の目玉プリント120又はコントロール
ストリップス122として用いられ、保管される。
【0097】このようにして作成されて保管される目玉
プリント120及びコントロールストリップス122に
は、管理情報124として日付が記録されているので、
目玉プリント120やトロールストリップス122を保
管するときに、作成した日付等を書き込んだり、日付等
を書き込んだラベル等を貼付する必要がない。
【0098】また、保管される目玉プリント120及び
コントロールストリップス122には、画像が形成され
ている面に管理情報124が合わせて記録されるので、
検索等が極めて容易となる。すなわち、印字装置61に
よって目玉プリント120やコントロールストリップス
122の裏面に日付等を印字することができる。しか
し、目玉プリント120やコントロールストリップス1
22は、画像が形成されている面が見えるように保管さ
れるので、作成した日付を確認するためには、いちいち
裏返す必要が生じる。
【0099】これに対して、目玉プリント120やコン
トロールストリップス122の画像が形成されている面
に、日付等の管理情報124を記録しておくことによ
り、形成されている画像を見ながら、それぞれを作成し
た日付等の確認を行なうことができ、管理が極めて容易
となる。
【0100】なお、本実施の形態は、本発明の構成を限
定するものではない。例えば、本実施の形態では、副露
光手段として印画紙Pへインデックス画像を焼付ける露
光ユニット96を用いたが、これに限らず写真プリント
にフィルムNに記録されている画像とは別に日付等を焼
付けるフロントプリント装置を用いてもよい。
【0101】フロントプリント装置には、写真プリント
の周縁部となる印画紙Pの幅方向の端部に対向した位置
に例えば7セグメントのLEDを複数個(例えば6
個)、所定の間隔でならべて配置し、このLEDを用い
て表示した日付又は日付と時間を表示することにより印
画紙Pへ焼付ける一般的構成を適用することができる。
【0102】目玉プリント120を作成するときや、コ
ントロールストリップス122の処理を行うときに、処
理日や処理日及び時間を管理情報124としてフロント
プリント装置によってコントロールネガの画像が焼付け
られた印画紙Pや、コントロールストリップス122に
焼付ければ良い。
【0103】また、フロントプリント装置を用いて、不
用な印画紙Pであることを示す情報を焼付けるときに
は、例えば、図8(A)及び図8(B)に示されるよう
に、支持台46上を画像焼付けされずに通過する印画紙
Pに「S」、「E」等の文字を焼付ける。これによっ
て、不用となる印画紙Pの先端部P1 、接続部P2 及び
後端部P3 には、所定の位置に不用であることを示す
「S」、「E」等の文字が記録された状態で集積される
ので、容易にかつ適切に識別することができる。
【0104】また、これらの文字は、先端部P1 、接続
部P2 、及び後端部P3 で変えるようにしても良い。例
えば、図8(A)に示されるように、スプライステープ
64によって接続している印画紙Pの接続部P2 では、
「S」と焼付け、図8(B)に示されるように、印画紙
Pの後端部P3 では、「E」と焼付けるなどすることに
より、該当する印画紙Pがペーパーマガジン14内のど
の部分のものであるかを判別することができる。
【0105】また、本実施の形態では、露光ユニット9
6の反射ミラー116に対向した位置で、一旦、印画紙
Pの搬送を停止して画像焼付けを行ったが、LCD11
2に表示する画像を印画紙Pの搬送に合わせて変化させ
るようにしても良い。これによって、印画紙Pを搬送し
ながら所望の情報を焼付けることができるので、画像焼
付けのために、不用な印画紙Pの搬送を停止させる必要
がなくなるので、処理時間の短縮を図ることができる。
【0106】さらに、本実施の形態では、不用な印画紙
Pであることを示すために文字を焼付けたが、不用な印
画紙であることが識別できるものであれば良い。例え
ば、図8(C)に示されるように、印画紙Pに1本又は
複数本のライン126を形成するようにしても良い。こ
れによって、LCD112の表示を変更することなく、
また、不用な印画紙Pを搬送しながら識別のための情報
を焼付けることができる。
【0107】また、本実施の形態では、ペーパーマガジ
ン14から引き出した印画紙Pを、まず、作成する写真
プリントのサイズに応じた長さで切断した後に画像焼付
けを行ったが、画像焼付けを行いながらカットマークを
付与し、乾燥処理が終了した後に、カットマークに基づ
いて印画紙Pを切断するものであっても良い。
【0108】なお、本実施の形態のプリンタプロセッサ
10は、本発明を適用するプリンタプロセッサの構成を
限定するものではない。本発明は、フィルムに記録され
た画像に応じて印画紙を露光する主露光手段に加えて、
副露光手段が設けられてものであれば任意の構成を用い
ることができる。
【0109】
【発明の効果】以上説明した如く本発明によれば、長尺
の印画紙を有効に利用して写真プリントを作成すること
ができると共に、写真プリントの作成から除かれる印画
紙に、副露光手段によって所定の情報を焼付けるので、
写真プリントと同じに集積しても、識別が容易となる。
【0110】また、本発明では、プリンタプロセッサの
管理に用いられる画像を焼付ける印画紙又は画像が焼付
けられた印画紙に、副露光手段によって日付等の管理情
報を合わせて焼付けるので、作成した後に管理情報を書
き込む作業が不用となると共に、保管時の管理が極めて
容易となると言う優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したプリンタプロセッサを
示す概略構成図である。
【図2】プリンタプロセッサの概観を示す概略斜視図で
ある。
【図3】副露光手段の一例として適用したインデックス
露光装置を示す概略構成図である。
【図4】インデックス露光装置の概観を示す概略斜視図
である。
【図5】(A)乃至(C)はそれぞれフィルムに記録さ
れている画像の焼付けから除かれる印画紙を示す概略図
であり、(A)は長尺の印画紙の先端部、(B)は印画
紙の接続部、(C)は長尺の印画紙の後端部をそれぞれ
示している。
【図6】(A)は目玉プリントの一例を示す概略図、
(B)はコントロールストリップスの一例を示す概略図
である。
【図7】本実施の形態に適用したプリンタプロセッサで
の印画紙の処理の概略を示すフローチャートである。
【図8】(A)乃至(C)はそれぞれフィルムの画像焼
付けから除いた印画紙の表示例を示す印画紙の先端部の
概略図であり、(A)は印画紙の接続部を例示し、
(B)は印画紙の後端部を例に示し、(C)は印画紙の
先端部を例示している。
【符号の説明】
10 プリンタプロセッサ 12 プリント部 30 ネガキャリア(主露光手段) 46 支持台(主露光手段) 48 光源ボックス(主露光手段) 64 スプライステープ 65 スプライスホール 72 プロセッサ部 86 集積部 90 インデックス露光装置(副露光手段) 96 露光ユニット(副露光手段) 112 LCD(副露光手段) 120 目玉プリント 122 コントロールストリップス N フィルム P 印画紙 P1 先端部 P2 接続部 P3 後端部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺の印画紙上に写真フィルムに記録さ
    れている画像を焼付ける領域を順に確保しながら、前記
    確保した領域に写真フィルムに記録されてる画像を焼付
    けて現像処理することにより、写真フィルムに記録され
    ている画像に応じた写真プリントを作成する印画紙の処
    理方法であって、連続して焼付け処理を行うときに前記
    長尺の印画紙の先端部を前記画像を焼付ける領域から除
    いた後に、前記画像を焼付ける領域を確保しながら該領
    域に順に画像焼付けを行うと共に、前記画像を焼付ける
    領域から除いた先端部及び前記画像を焼付ける領域に満
    たなくなった印画紙の後端部に、前記写真フィルムに記
    録されている画像を印画紙へ焼付ける主露光手段とは別
    に設けている副露光手段によって画像焼付けを行なって
    いない印画紙であることを示す情報を焼付けることを特
    徴とする印画紙の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記長尺の印画紙の後端に次の印画紙が
    接続されているときに、次の印画紙の先端部を画像を焼
    付ける領域から除くと共に、前記写真フィルムに記録さ
    れている画像を焼付ける領域から除いた印画紙部分に前
    記副露光手段によって不用な印画紙であることを示す情
    報を焼付けることを特徴とする請求項1に記載の印画紙
    の処理方法。
  3. 【請求項3】 写真フィルムに記録されている画像を、
    所定の露光条件に基づいて印画紙に焼付けた後、画像が
    焼付けられた印画紙を現像処理することにより写真プリ
    ントを作成するプリンタプロセッサにおいて、前記露光
    条件の設定ないし設定された露光条件を補正するために
    所定の画像が焼付けられる印画紙又は予め所定の画像が
    焼付けられている印画紙を処理するときの印画紙の処理
    方法であって、前記所定の画像が焼付けられる印画紙及
    び前記予め所定の画像が焼付けられている印画紙の所定
    の位置に、前記写真フィルムに記録されている画像を印
    画紙へ焼付ける主露光手段とは別に設けている副露光手
    段によって所定の管理情報を焼付けた後、現像処理を行
    うことを特徴とする印画紙の処理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6364546B1 (en) 1999-08-05 2002-04-02 Noritsu Koki Co., Ltd. Photograph processing apparatus
CN100349067C (zh) * 1999-10-08 2007-11-14 诺日士钢机株式会社 相片处理装置
JP5992567B1 (ja) * 2015-03-20 2016-09-14 株式会社Pfu 日付識別装置

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