JPH10132038A - チェーン伝動装置 - Google Patents
チェーン伝動装置Info
- Publication number
- JPH10132038A JPH10132038A JP28220596A JP28220596A JPH10132038A JP H10132038 A JPH10132038 A JP H10132038A JP 28220596 A JP28220596 A JP 28220596A JP 28220596 A JP28220596 A JP 28220596A JP H10132038 A JPH10132038 A JP H10132038A
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- JP
- Japan
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- chain
- guide
- curvature
- link plate
- present
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- Pending
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H7/00—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
- F16H7/08—Means for varying tension of belts, ropes, or chains
- F16H2007/0863—Finally actuated members, e.g. constructional details thereof
- F16H2007/0872—Sliding members
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H7/00—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
- F16H7/18—Means for guiding or supporting belts, ropes, or chains
- F16H2007/185—Means for guiding or supporting belts, ropes, or chains the guiding surface in contact with the belt, rope or chain having particular shapes, structures or materials
Landscapes
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明はチェーンとチェーンガイドとのフリ
クションを軽減することを課題とする。 【解決手段】 チェーン１１は、各リンクプレート１２
をピン１３により回動自在に連結してなる。リンクプレ
ート１２は、両端が半円形状に形成され、且つ背面側１
２ａのみが曲率Ｒl の湾曲形状とされている。リンクプ
レート１２の背面１２ａの曲率Ｒl をチェーンガイド１
５の曲率Ｒg に応じてＲg ≦Ｒl ≦Ｒg ・４／３となる
ように設定することにより、チェーンガイド１５のガイ
ドシュー１５ａを摺接する際のチェーン１１の面圧を１
／２に削減して、チェーン走行時のフリクションロスを
軽減することが可能となる。
クションを軽減することを課題とする。 【解決手段】 チェーン１１は、各リンクプレート１２
をピン１３により回動自在に連結してなる。リンクプレ
ート１２は、両端が半円形状に形成され、且つ背面側１
２ａのみが曲率Ｒl の湾曲形状とされている。リンクプ
レート１２の背面１２ａの曲率Ｒl をチェーンガイド１
５の曲率Ｒg に応じてＲg ≦Ｒl ≦Ｒg ・４／３となる
ように設定することにより、チェーンガイド１５のガイ
ドシュー１５ａを摺接する際のチェーン１１の面圧を１
／２に削減して、チェーン走行時のフリクションロスを
軽減することが可能となる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はチェーン伝動装置に
係り、特にチェーンとチェーンガイドとのフリクション
を軽減するよう構成したチェーン伝動装置に関する。
係り、特にチェーンとチェーンガイドとのフリクション
を軽減するよう構成したチェーン伝動装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば吸気バルブ及び排気バルブを有す
る４サイクルエンジンにおいては、吸気バルブ及び排気
バルブがカムシャフトのカムにより駆動される構成であ
り、カムシャフトとクランクシャフトとの回転のタイミ
ングを合わせるためにチェーンを介在させたチェーン伝
動装置が用いられている。
る４サイクルエンジンにおいては、吸気バルブ及び排気
バルブがカムシャフトのカムにより駆動される構成であ
り、カムシャフトとクランクシャフトとの回転のタイミ
ングを合わせるためにチェーンを介在させたチェーン伝
動装置が用いられている。
【０００３】この種のチェーン伝動装置で使用されるチ
ェーンとしては、例えば実開平３−２０７４８号に開示
されているようなサイレントチェーンがある。このチェ
ーンの場合、チェーンガイドの案内面に摺接する各リン
クプレートの外周側（背面側）が直線状とされている。
ェーンとしては、例えば実開平３−２０７４８号に開示
されているようなサイレントチェーンがある。このチェ
ーンの場合、チェーンガイドの案内面に摺接する各リン
クプレートの外周側（背面側）が直線状とされている。
【０００４】図５は４サイクルエンジンに用いられたチ
ェーン伝動装置の一例を示す。このチェーン伝動装置１
は、カムシャフト２の端部に結合されたカムシャフトタ
イミングスプロケット３とクランクシャフトタイミング
スプロケット４との間に巻き掛けされたチェーン５を介
してクランクシャフト６の回転がカムシャフト２に伝達
される構成である。チェーン５のリンクプレート５ａ
は、両端が半円形状とされ、両側面が直線状とされた長
円形状に形成されている。
ェーン伝動装置の一例を示す。このチェーン伝動装置１
は、カムシャフト２の端部に結合されたカムシャフトタ
イミングスプロケット３とクランクシャフトタイミング
スプロケット４との間に巻き掛けされたチェーン５を介
してクランクシャフト６の回転がカムシャフト２に伝達
される構成である。チェーン５のリンクプレート５ａ
は、両端が半円形状とされ、両側面が直線状とされた長
円形状に形成されている。
【０００５】一対のスプロケット３，４間に巻き掛けさ
れたチェーン５は、カムシャフトタイミングスプロケッ
ト３とクランクシャフトタイミングスプロケット４との
間におけるチェーン走路がチェーンガイド７，８により
案内されるようになっている。
れたチェーン５は、カムシャフトタイミングスプロケッ
ト３とクランクシャフトタイミングスプロケット４との
間におけるチェーン走路がチェーンガイド７，８により
案内されるようになっている。
【０００６】この場合、円弧状に形成されたガイドシュ
ー７ａ，８ａを有するチェーンガイド７，８がチェーン
５の外周側から当接して一対のスプロケット３，４間の
チェーン走路を内側に湾曲させることによりチェーン５
がガイドされると共に、チェーン５に一定の張力が付与
されてチェーン５のたるみを除去している。
ー７ａ，８ａを有するチェーンガイド７，８がチェーン
５の外周側から当接して一対のスプロケット３，４間の
チェーン走路を内側に湾曲させることによりチェーン５
がガイドされると共に、チェーン５に一定の張力が付与
されてチェーン５のたるみを除去している。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のチェーン伝動装置では、チェーン５のリンクプレー
ト５ａの外周側の背面が直線状に形成されているので、
円弧状に形成されたチェーンガイド７，８のガイドシュ
ー７ａ，８ａの案内面を摺接する際、チェーン５の外周
側が多角形状となってチェーンガイドの案内面を摺接す
ることになる。そのため、チェーン５はリンクプレート
５ａの両端部分をチェーンガイド７，８のガイドシュー
７ａ，８ａの案内面に摺接させながら走行するため、チ
ェーン５の張力がリンクプレート５ａの両端部分に集中
してチェーンガイド７，８のガイドシュー７ａ，８ａに
作用する。
来のチェーン伝動装置では、チェーン５のリンクプレー
ト５ａの外周側の背面が直線状に形成されているので、
円弧状に形成されたチェーンガイド７，８のガイドシュ
ー７ａ，８ａの案内面を摺接する際、チェーン５の外周
側が多角形状となってチェーンガイドの案内面を摺接す
ることになる。そのため、チェーン５はリンクプレート
５ａの両端部分をチェーンガイド７，８のガイドシュー
７ａ，８ａの案内面に摺接させながら走行するため、チ
ェーン５の張力がリンクプレート５ａの両端部分に集中
してチェーンガイド７，８のガイドシュー７ａ，８ａに
作用する。
【０００８】従って、従来は、チェーン５がチェーンガ
イド７，８を摺接する際、チェーンガイド７，８に対す
るチェーン背面の面圧が大きくなり、チェーン走行時の
フリクションが大きくなると共に、チェーン５の背面側
の摩耗やガイドシュー７ａ，８ａの摩耗が進むといった
問題があった。
イド７，８を摺接する際、チェーンガイド７，８に対す
るチェーン背面の面圧が大きくなり、チェーン走行時の
フリクションが大きくなると共に、チェーン５の背面側
の摩耗やガイドシュー７ａ，８ａの摩耗が進むといった
問題があった。
【０００９】さらに、エンジンの小型化によりチェーン
ガイド７，８の曲率が小さくなる傾向にあるので、チェ
ーン５への負荷張力が増大している。また、チェーン５
の外周が多角形の状態でチェーンガイド７，８に摺接す
るため、ガイドシュー７ａ，８ａの曲率が小さくなる
と、チェーン走行が不安定になりやすい。
ガイド７，８の曲率が小さくなる傾向にあるので、チェ
ーン５への負荷張力が増大している。また、チェーン５
の外周が多角形の状態でチェーンガイド７，８に摺接す
るため、ガイドシュー７ａ，８ａの曲率が小さくなる
と、チェーン走行が不安定になりやすい。
【００１０】また、チェーンガイド７，８のガイドシュ
ー７ａ，８ａの面粗度を向上させても合成樹脂材あるい
はゴム材により形成されたガイドシュー７ａ，８ａに対
する面圧を減らしているわけではないので、チェーン５
の摺接に伴う変形によるフリクションの減少や振動低減
を図ることが難しかった。
ー７ａ，８ａの面粗度を向上させても合成樹脂材あるい
はゴム材により形成されたガイドシュー７ａ，８ａに対
する面圧を減らしているわけではないので、チェーン５
の摺接に伴う変形によるフリクションの減少や振動低減
を図ることが難しかった。
【００１１】尚、上記のような問題を解消するため、例
えばチェーン５のリンクプレート５ａの板厚を大きくし
てチェーン５とチェーンガイド７，８との接触面を広く
する方法も考えられるが、この方法ではチェーン５の質
量が増大して振動、騒音、コスト増の面で不利である。
えばチェーン５のリンクプレート５ａの板厚を大きくし
てチェーン５とチェーンガイド７，８との接触面を広く
する方法も考えられるが、この方法ではチェーン５の質
量が増大して振動、騒音、コスト増の面で不利である。
【００１２】そこで、本発明は上記課題に鑑み、チェー
ンのリンクプレートの背面をチェーンガイドの曲率に応
じて湾曲させるように構成されたチェーン伝動装置を提
供することを目的とする。
ンのリンクプレートの背面をチェーンガイドの曲率に応
じて湾曲させるように構成されたチェーン伝動装置を提
供することを目的とする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。本発明は、ス
プロケット間に巻き掛けされたチェーンの走路を案内す
るチェーンガイドを有し、該チェーンの外周が摺接する
該チェーンガイドの案内面が曲面とされたチェーン伝動
装置において、上記チェーンガイドの案内面に摺接する
上記チェーンの各リンクプレートの背面を湾曲させると
共に、上記リンクプレートの背面の曲率をＲl 、上記チ
ェーンガイドの案内面の曲率をＲg としたとき、Ｒg ≦
Ｒl ≦Ｒg ・４／３の条件を満足するようにＲl を設定
したことを特徴とするものである。
め、本発明は以下のような特徴を有する。本発明は、ス
プロケット間に巻き掛けされたチェーンの走路を案内す
るチェーンガイドを有し、該チェーンの外周が摺接する
該チェーンガイドの案内面が曲面とされたチェーン伝動
装置において、上記チェーンガイドの案内面に摺接する
上記チェーンの各リンクプレートの背面を湾曲させると
共に、上記リンクプレートの背面の曲率をＲl 、上記チ
ェーンガイドの案内面の曲率をＲg としたとき、Ｒg ≦
Ｒl ≦Ｒg ・４／３の条件を満足するようにＲl を設定
したことを特徴とするものである。
【００１４】従って、本発明によれば、リンクプレート
の背面の曲率Ｒl をチェーンガイドの案内面の曲率Ｒg
に応じてＲg ≦Ｒl ≦Ｒg ・４／３となるように設定し
たため、チェーンガイドを摺接する際のチェーンの面圧
を小さくして、チェーン走行時のフリクションロスを軽
減することが可能になる。
の背面の曲率Ｒl をチェーンガイドの案内面の曲率Ｒg
に応じてＲg ≦Ｒl ≦Ｒg ・４／３となるように設定し
たため、チェーンガイドを摺接する際のチェーンの面圧
を小さくして、チェーン走行時のフリクションロスを軽
減することが可能になる。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の実施の
形態について説明する。図１は本発明のチェーン伝動装
置の一実施例に適用されたチェーンの正面図である。
形態について説明する。図１は本発明のチェーン伝動装
置の一実施例に適用されたチェーンの正面図である。
【００１６】チェーン１１は、前述した図５に示すよう
にクランクシャフトとカムシャフトとの回転のタイミン
グを一致させるチェーン伝動装置に用いられる。チェー
ン１１は、各リンクプレート１２をピン１３により回動
自在に連結している。リンクプレート１２は、両端が半
円形状に形成され、且つ背面側（チェーン走路の外周
側）１２ａのみが曲率Ｒl の湾曲形状とされている。
にクランクシャフトとカムシャフトとの回転のタイミン
グを一致させるチェーン伝動装置に用いられる。チェー
ン１１は、各リンクプレート１２をピン１３により回動
自在に連結している。リンクプレート１２は、両端が半
円形状に形成され、且つ背面側（チェーン走路の外周
側）１２ａのみが曲率Ｒl の湾曲形状とされている。
【００１７】図２はチェーン１１がチェーンガイド１５
のガイドシュー１５ａを摺接する状態を拡大して示す。
図２において、チェーンガイド１５のガイドシュー１５
ａの曲率をＲg とした場合、弾性を有する合成樹脂材あ
るいはゴム材よりなるガイドシュー１５ａに対するチェ
ーン１１の最大面圧Ｐmax は、ヘルツの公式より推定す
ると次式のようになる。
のガイドシュー１５ａを摺接する状態を拡大して示す。
図２において、チェーンガイド１５のガイドシュー１５
ａの曲率をＲg とした場合、弾性を有する合成樹脂材あ
るいはゴム材よりなるガイドシュー１５ａに対するチェ
ーン１１の最大面圧Ｐmax は、ヘルツの公式より推定す
ると次式のようになる。
【００１８】 Ｐmax ∝√｛（１／Ｒg ）−（１／Ｒl ）｝ Ｐmax ∝√（１／Ｒg ）｛１−（Ｒg ／Ｒl ）｝ … （１） 但し、上式（１）において、Ｒl ≧Ｒg が成立条件とな
る。ここで、Ｐmax が少なくともＲl →∞（背面が直
線）であるときに比べて１／２となれば効果が期待でき
ると考えられる。そこで、上式（１）から次式が得られ
る。 Ｐmax ／Ｐmax （Ｒl →∞） ＝√（１／Ｒg ）｛１−（Ｒg ／Ｒl ）｝／√（１／Ｒg ） ＝√｛１−（Ｒg ／Ｒl ）｝≦１／２ … （２） 上式（２）より、 Ｒg ／Ｒl ＝３／４ ∴ Ｒl ＝Ｒg ・４／３ … （３） となる。従って、リンクプレート１２の曲率Ｒl がガイ
ドシュー１５ａの曲率Ｒ g 以下であればチェーン１１の
最大面圧Ｐmax を従来のチェーンの半分に低減すること
が可能となる。
る。ここで、Ｐmax が少なくともＲl →∞（背面が直
線）であるときに比べて１／２となれば効果が期待でき
ると考えられる。そこで、上式（１）から次式が得られ
る。 Ｐmax ／Ｐmax （Ｒl →∞） ＝√（１／Ｒg ）｛１−（Ｒg ／Ｒl ）｝／√（１／Ｒg ） ＝√｛１−（Ｒg ／Ｒl ）｝≦１／２ … （２） 上式（２）より、 Ｒg ／Ｒl ＝３／４ ∴ Ｒl ＝Ｒg ・４／３ … （３） となる。従って、リンクプレート１２の曲率Ｒl がガイ
ドシュー１５ａの曲率Ｒ g 以下であればチェーン１１の
最大面圧Ｐmax を従来のチェーンの半分に低減すること
が可能となる。
【００１９】よって、リンクプレート１２の背面１２ａ
の曲率Ｒl をチェーンガイド１５の曲率Ｒg に応じてＲ
g ≦Ｒl ≦Ｒg ・４／３となるように設定することによ
り、チェーンガイド１５のガイドシュー１５ａを摺接す
る際のチェーン１１の面圧を１／２に削減して、チェー
ン走行時のフリクションロスを軽減することが可能とな
る。
の曲率Ｒl をチェーンガイド１５の曲率Ｒg に応じてＲ
g ≦Ｒl ≦Ｒg ・４／３となるように設定することによ
り、チェーンガイド１５のガイドシュー１５ａを摺接す
る際のチェーン１１の面圧を１／２に削減して、チェー
ン走行時のフリクションロスを軽減することが可能とな
る。
【００２０】そのため、従来のチェーンを用いた場合よ
りもチェーン１１の摩耗が減少してチェーン１１の耐久
性を向上させることができる。加えて、ガイドシュー１
５ａの摩耗も減少させられるため耐久性を向上させるこ
とができる。さらに、エンジンの小型化によりチェーン
ガイド１５の曲率Ｒg が図２に示すように小さくなって
もリンクプレート１２の背面１２ａの曲率Ｒl をＲg ≦
Ｒl ≦Ｒg ・４／３の範囲内に入るように湾曲させるこ
とによりチェーンガイド１５の曲率Ｒg とリンクプレー
ト１２の背面１２ａの曲率Ｒl とがほぼ同じ半径となる
ため、チェーン１１への負荷張力を小さくできる。ま
た、チェーン１１の外周がチェーンガイド１５の外周と
ほぼ一致する円弧状に形成されるため、ガイドシュー１
５ａの曲率が小さくなっても、チェーン走行が安定しチ
ェーン１１の摺接に伴うフリクションの減少や振動低減
を図ることができる。
りもチェーン１１の摩耗が減少してチェーン１１の耐久
性を向上させることができる。加えて、ガイドシュー１
５ａの摩耗も減少させられるため耐久性を向上させるこ
とができる。さらに、エンジンの小型化によりチェーン
ガイド１５の曲率Ｒg が図２に示すように小さくなって
もリンクプレート１２の背面１２ａの曲率Ｒl をＲg ≦
Ｒl ≦Ｒg ・４／３の範囲内に入るように湾曲させるこ
とによりチェーンガイド１５の曲率Ｒg とリンクプレー
ト１２の背面１２ａの曲率Ｒl とがほぼ同じ半径となる
ため、チェーン１１への負荷張力を小さくできる。ま
た、チェーン１１の外周がチェーンガイド１５の外周と
ほぼ一致する円弧状に形成されるため、ガイドシュー１
５ａの曲率が小さくなっても、チェーン走行が安定しチ
ェーン１１の摺接に伴うフリクションの減少や振動低減
を図ることができる。
【００２１】尚、本実施例では、図２に示すように一方
のチェーンガイド１５について説明したが、図５に示さ
れるようにチェーン張り側ガイド及びゆるみ側ガイドの
両方に適用することができ、両方のチェーンガイドで上
記のような効果が得られるのは勿論である。
のチェーンガイド１５について説明したが、図５に示さ
れるようにチェーン張り側ガイド及びゆるみ側ガイドの
両方に適用することができ、両方のチェーンガイドで上
記のような効果が得られるのは勿論である。
【００２２】図３は本発明の変形例を示す。チェーン２
１は、リンクプレート２２の両側面２２ａ，２２ｂが上
記チェーン１１の背面側１２ａと同様に曲率Ｒl の湾曲
形状とされている。そして、リンクプレート２２の外周
側の背面２２ａの曲率Ｒl1と内周側の側面２２ｂの曲率
Ｒl2とが等しい半径となっている。そのため、チェーン
２１においても上記チェーン１１と同様な効果が得られ
る。
１は、リンクプレート２２の両側面２２ａ，２２ｂが上
記チェーン１１の背面側１２ａと同様に曲率Ｒl の湾曲
形状とされている。そして、リンクプレート２２の外周
側の背面２２ａの曲率Ｒl1と内周側の側面２２ｂの曲率
Ｒl2とが等しい半径となっている。そのため、チェーン
２１においても上記チェーン１１と同様な効果が得られ
る。
【００２３】尚、本実施例の場合、Ｒl1＝Ｒl2としても
良いし、Ｒl1≒Ｒl2としても良い。但し、Ｒl1＝Ｒl2と
した方が組み付け方向が制限されないため、生産上有利
である。図４は本発明の別の変形例を示す。
良いし、Ｒl1≒Ｒl2としても良い。但し、Ｒl1＝Ｒl2と
した方が組み付け方向が制限されないため、生産上有利
である。図４は本発明の別の変形例を示す。
【００２４】３１は騒音低減を目的としているサイレン
トチェーンの適用例である。サイレントチェーン３１の
リンクプレート３２は、背面側３２ａが上記チェーン１
１の背面側１２ａと同様に曲率Ｒl の湾曲形状とされて
いる。そのため、サイレントチェーン３１においても上
記チェーン１１と同様な効果が得られる。
トチェーンの適用例である。サイレントチェーン３１の
リンクプレート３２は、背面側３２ａが上記チェーン１
１の背面側１２ａと同様に曲率Ｒl の湾曲形状とされて
いる。そのため、サイレントチェーン３１においても上
記チェーン１１と同様な効果が得られる。
【００２５】尚、上記各実施例では、カムシャフトとク
ランクシャフトとの回転のタイミングを合わせるための
タイミング機構に適用した場合を一例として挙げたが、
これに限らず、本発明を４サイクルエンジン以外のもの
に適用することができるのは勿論である。
ランクシャフトとの回転のタイミングを合わせるための
タイミング機構に適用した場合を一例として挙げたが、
これに限らず、本発明を４サイクルエンジン以外のもの
に適用することができるのは勿論である。
【００２６】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、リンクプ
レートの背面の曲率Ｒl をチェーンガイドの案内面の曲
率Ｒg に応じてＲg ≦Ｒl ≦Ｒg ・４／３となるように
設定したため、チェーンガイドを摺接する際のチェーン
の面圧を小さくして、チェーン走行時のフリクションロ
スを軽減することができる。また、従来のチェーンを用
いた場合よりもチェーンの摩耗とチェーンガイドシュー
の摩耗を減少させてチェーンの耐久性を向上させること
ができる。さらに、チェーンガイドの曲率が小さくなっ
てもリンクプレートの背面の曲率Ｒl をチェーンガイド
の曲率Ｒg とほぼ同じになるため、チェーンへの負荷張
力を小さくできると共に、チェーン走行を安定させて振
動低減を図ることができる。
レートの背面の曲率Ｒl をチェーンガイドの案内面の曲
率Ｒg に応じてＲg ≦Ｒl ≦Ｒg ・４／３となるように
設定したため、チェーンガイドを摺接する際のチェーン
の面圧を小さくして、チェーン走行時のフリクションロ
スを軽減することができる。また、従来のチェーンを用
いた場合よりもチェーンの摩耗とチェーンガイドシュー
の摩耗を減少させてチェーンの耐久性を向上させること
ができる。さらに、チェーンガイドの曲率が小さくなっ
てもリンクプレートの背面の曲率Ｒl をチェーンガイド
の曲率Ｒg とほぼ同じになるため、チェーンへの負荷張
力を小さくできると共に、チェーン走行を安定させて振
動低減を図ることができる。
【図１】本発明のチェーン伝動装置の一実施例に適用さ
れたチェーンの正面図である。
れたチェーンの正面図である。
【図２】チェーンがチェーンガイドのガイドシューを摺
接する状態を拡大して示す図である。
接する状態を拡大して示す図である。
【図３】本発明の変形例のチェーンを示す図である。
【図４】本発明の別の変形例のサイレントチェーンを示
す図である。
す図である。
【図５】従来のチェーン伝動装置を説明するための図で
ある。
ある。
１１ チェーン １２ リンクプレート １２ａ 背面側 １３ ピン １５ チェーンガイド １５ａ ガイドシュー ２１ チェーン ２２ リンクプレート ２２ａ，２２ｂ 両側面 ３１ サイレントチェーン ３２ リンクプレート ３２ａ 背面側
Claims (1)
- 【請求項１】 スプロケット間に巻き掛けされたチェー
ンの走路を案内するチェーンガイドを有し、該チェーン
の外周が摺接する該チェーンガイドの案内面が曲面とさ
れたチェーン伝動装置において、 上記チェーンガイドの案内面に摺接する上記チェーンの
各リンクプレートの背面を湾曲させると共に、上記リン
クプレートの背面の曲率をＲl 、上記チェーンガイドの
案内面の曲率をＲg としたとき、Ｒg ≦Ｒl ≦Ｒg ・４
／３の条件を満足するようにＲl を設定したことを特徴
とするチェーン伝動装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28220596A JPH10132038A (ja) | 1996-10-24 | 1996-10-24 | チェーン伝動装置 |
| DE1997147163 DE19747163A1 (de) | 1996-10-24 | 1997-10-24 | Kettengetriebe |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28220596A JPH10132038A (ja) | 1996-10-24 | 1996-10-24 | チェーン伝動装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10132038A true JPH10132038A (ja) | 1998-05-22 |
Family
ID=17649442
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28220596A Pending JPH10132038A (ja) | 1996-10-24 | 1996-10-24 | チェーン伝動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10132038A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11236949A (ja) * | 1998-02-23 | 1999-08-31 | Tsubakimoto Chain Co | 伝動チェーン用プレート |
| EP1645778A2 (en) | 2004-10-07 | 2006-04-12 | Tsubakimoto Chain Co. | Transmission chain |
| WO2008075791A1 (en) * | 2006-12-20 | 2008-06-26 | Borgwarner Morse Tec Japan K.K. | Silent chain |
| JP2009103231A (ja) * | 2007-10-24 | 2009-05-14 | Tsubakimoto Chain Co | エンジン用伝動チェーン |
| KR20160047392A (ko) * | 2014-10-22 | 2016-05-02 | 가부시기가이샤쯔바기모도체인 | 체인 |
-
1996
- 1996-10-24 JP JP28220596A patent/JPH10132038A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11236949A (ja) * | 1998-02-23 | 1999-08-31 | Tsubakimoto Chain Co | 伝動チェーン用プレート |
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