JPH10121522A - 建設機械車両の作業機および変速機シフトの制御装置 - Google Patents

建設機械車両の作業機および変速機シフトの制御装置

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JPH10121522A
JPH10121522A JP29940896A JP29940896A JPH10121522A JP H10121522 A JPH10121522 A JP H10121522A JP 29940896 A JP29940896 A JP 29940896A JP 29940896 A JP29940896 A JP 29940896A JP H10121522 A JPH10121522 A JP H10121522A
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JP
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switch
speed
shift
automatic
manual
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JP29940896A
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Inventor
Yasuhiko Nozawa
康彦 野沢
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Komatsu Ltd
Komatsu MEC Corp
Original Assignee
Komatsu Ltd
Komatsu MEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 右手で作業機を操作する操作レバーを掴んだ
まま多段変速機の自動変速および手動変速時の速度、あ
るいは、前後進が制御でき、しかも、左手で操向の制御
ができる操作性の良く、作業効率も良い建設機械車両の
作業機および変速機シフトの制御装置を提供する。 【解決手段】 作業機用操作レバーのノブに付設され、
自動変速選択時にキックダウンおよび手動変速選択時に
シフトダウンする第1スイッチと、作業機用操作レバー
のノブに付設され、自動変速選択時にホールドおよび手
動変速選択時にシフトアップする第2スイッチと、自動
・手動変速選択スイッチからの指令により、多段変速機
を自動変速あるいは手動変速に切り換えるとともに、第
1スイッチからの指令を受け、多段変速機に自動変速選
択時にキックダウンおよび手動変速選択時にシフトダウ
ンする指令を、かつ、第2スイッチからの指令を受け、
多段変速機に自動変速選択時にホールドおよび手動変速
選択時にシフトアップする指令を、出力する変速用制御
手段とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械車両の作
業機および変速機シフトの制御装置に係り、特に、作業
機を操作する操作レバーを掴んだまま多段変速機の自動
変速および手動変速時の速度、および前後進を制御する
建設機械車両の作業機および変速機シフトの制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トラクタショベル等の建設機械車
両において、土砂に向かって前進突込み時の車速の切替
をショベル操作コントロールレバーを操作しながら可能
とし、かつ、土砂すくい込み後の後進時の車速の切替は
後進スイッチの投入で行うことが、特公平3−3002
4号公報が開示されている。同公報によれば、前進スイ
ッチを投入し、かつ、2速スイッチを投入すると、車両
は前進2速で土砂に向かって突入する。そのとき、ショ
ベル操作コントロールレバーの握り部を操作しながら、
ショベル操作コントロールレバーに付設されている押釦
形切替スイッチを押すと車速が2速から1速に切り替わ
る。次に、土砂をすくい込み、車両を後退するときは、
後進スイッチに切り替えると再び2速に復帰する。
【0003】また、装軌式車両の変速・操向レバーとし
て、変速、操向の両操作を1本の操作レバーで行うもの
が、実開平3−121979号公報が開示されている。
同公報によれば、左右方向への傾動による左右操向と、
前後方向への傾動による前後進操作とを1本のレバー桿
により行う前後進・操向レバーと、該レバー桿の上端部
により速度段切換押釦スイッチを配設している構成とし
ている。これにより、1本の操作レバー桿を操向したい
側の横方向に移動することによって所望方向の操向が可
能となり、また、該レバーを前進したい場合は前方へ、
また後進したい場合は後方へ傾動することによって行う
ことができるという操作感覚に一致した操作を1本のレ
バー桿で行うことができる。しかも、変速段切換押釦ス
イッチが上記1本レバー桿の上端部に配設されているの
で、レバー桿を握った状態のまま親指で所要の変速スイ
ッチを押すことによって変速が可能となることが開示さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
3−30024号公報では、土砂の掘削時に一時的に速
度を下げたいときに2速から1速への減速、および、掘
削が終了し、ダンプへの積み込みを行なうときに、1速
から2速への復帰しかできない。このため、走行路が良
く、しかも、被掘削物の重量が軽く、あるいは、軟らか
い物等を搭載するときには、被掘削物、および、ダンプ
等への接近速度が遅く、作業効率が悪くなるという問題
がある。また、実開平3−121979号公報では、前
進あるいは後進中に操向を行いたいときには、1本のレ
バー桿を前進位置あるいは後進位置のところで、操向し
たい側の横方向へ移動することになる。このため、前進
位置と後進位置が前後方向に離間している位置にあるた
め、オペレータにとっては同じ感覚で操作しているつも
りでも横方向の移動量に差が生ずることがある。また、
離間している位置にあると、前進位置あるいは後進位置
のどちららかの横方向の移動が困難になる。すなわち、
後進位置の横方向の移動位置をオペレータの位置に合わ
せると、前進位置がオペレータから離れ過ぎた位置にな
り、前進位置の横方向の移動位置をオペレータの位置に
合わせると、後進位置がオペレータの横後方になり、横
方向への手の移動が卑屈になり操作が困難になる。ま
た、前進位置と後進位置が前後方向に離間しているとオ
ペレータの体格の差にも合わせるのが難しくなるという
問題がある。
【0005】本発明は上記従来の問題点に着目してなさ
れたもので、建設機械車両の作業機および変速機シフト
の制御装置に係り、特に、右手で作業機を操作する操作
レバーを掴んだまま多段変速機の自動変速および手動変
速時の速度、あるいは、前後進が制御でき、しかも、左
手で操向の制御ができる操作性の良く、作業効率も良い
建設機械車両の作業機および変速機シフトの制御装置を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る建設機械車両の作業機および変速機シ
フトの制御装置の発明は、作業機、多段変速機、および
操向装置とを有する建設機械車両で、作業機を作業機用
操作レバーにより制御し、かつ、多段変速機の速度段を
スイッチの切換によりシフトし速度を制御する作業機お
よび変速機シフトの制御装置において、運転席の左側に
配設され、かつ、前進および後進を切り換える前後進ス
イッチが付設されたジョイスティック式操向レバーと、
運転席の右側に配設され、かつ、作業機を操作する作業
機用操作レバーと、多段変速機を自動変速あるいは手動
変速に切り換える自動・手動変速選択スイッチと、自動
・手動変速選択スイッチの選択により自動変速あるいは
手動変速に切り換わる多段変速機と、作業機用操作レバ
ーのノブに付設され、自動変速選択時にキックダウンお
よび手動変速選択時にシフトダウンする第1スイッチ
と、作業機用操作レバーのノブに付設され、自動変速選
択時にホールドおよび手動変速選択時にシフトアップす
る第2スイッチと、自動・手動変速選択スイッチからの
指令により、多段変速機を自動変速あるいは手動変速に
切り換えるとともに、第1スイッチからの指令を受け、
多段変速機に自動変速選択時にキックダウンおよび手動
変速選択時にシフトダウンする指令を、かつ、第2スイ
ッチからの指令を受け、多段変速機に自動変速選択時に
ホールドおよび手動変速選択時にシフトアップする指令
を、出力する変速用制御手段とからなる。上記構成によ
れば、建設機械車両で不整地を走行するときには、オペ
レータは右手で自動・手動変速選択スイッチを切り換え
るとともに、左手でジョイスティック式操向レバーを握
りながら前後進スイッチを前進位置Fa、あるいは、後
進位置Raに操作する。手動変速時には、オペレータは
右手でブーム用操作レバーを握り、右手で第1スイッチ
あるいは第2スイッチにより走行したい変速段を選択
し、アクセルペタルを踏み込むことにより、オペレータ
は、左手でジョイスティック式操向レバーを握って車両
の操向を操作しながら、右手で走行速度を制御して所望
の速度で走行することができる。このとき不整地がひど
くなり悪路になって速度を下げたいときには、オペレー
タは第1スイッチを操作して速度を減速し、また、不整
地がなくなり速度を上げたいときには、右手で第2スイ
ッチを操作して速度を容易に増速することができる。作
業機を作動したいときにも握っているブーム用操作レバ
ーを操作することで容易に作業機を作動することができ
る。これにより、走行路が悪路になって一時的に速度を
下げたいときには、オペレータは右手で第1スイッチを
操作して速度を容易に減速し、また、走行路が良くなっ
たら第2スイッチを操作して速度を元の速度に容易に復
帰することができる。また、作業機を作動し、土砂の掘
削、ダンプへの積み込みを行なうときに、握っているブ
ーム用操作レバーを操作するとともに、オペレータはア
クセルペタルの踏み込み量を変化させることなく、土砂
の掘削時に一時的に速度を下げたいとき、オペレータは
右手で第1スイッチを操作してシフトダウンして速度を
容易に減速することができる。また、掘削が終了し、ダ
ンプへの積み込みを行なうときに、右手で第2スイッチ
を操作してシフトアップして速度を元の速度に容易に復
帰することができる。自動変速時には、土砂の掘削時、
土砂の1〜1.5メートル直前で、オペレータは右手で
キックダウンスイッチを操作して強制的に速度段を1速
に落とし、車速を小さくするとともに、駆動力を大きく
して土砂に突っ込みながらバケット用操作レバーおよび
ブーム用操作レバーを操作してバケットに土砂を積み込
む。バケットへの土砂の積み込みが終了し、ダンプトラ
ックへの積み込みを行うときにはアクセルペタルを踏み
込み、エンジン回転速度を制御して、多段変速機を所望
の速度段に選択し、所望の速度で走行する。このとき、
土砂の積み込み場所からダンプトラックの待機している
場所までの距離、および路面の状況に応じて、ホールド
スイッチを押すことにより、押したときの速度段をその
まま維持することができる。これにより、ダンプトラッ
クへの接近からダンプトラックへの排土作業時に、アク
セルペタルを一杯踏み込んでも、速度段を所定の速度に
維持しながらダンプトラックに接近しつつ、かつ、バケ
ットを素早く最上昇位置に上昇させることができ、車両
がダンプトラックに到達するのとバケットが最上昇位置
に到達するタイミングとを合わせることができ、掘削作
業、ダンプトラックへの排土作業が連続的に切れ目なく
できる。また、降坂時、ホールドスイッチを押すことに
より不必要なシフトアップを防止することができる。ま
た、従来の2速から1速への減速、および1速から2速
への復帰に比べて、2速から1速への減速、および、1
速から2速への復帰は勿論のこと、本発明では、3速か
ら2速への減速、および、2速から3速への復帰も可能
となり、作業内容あるいは作業状態に合わせて適宜の速
度を選択できるので、作業効率が向上するとともに、熟
練したオペレータにとっては満足度が増す。また、操向
は一箇所で横方向の移動のみで良いため、操作感覚が一
定し、操作が安定する。
【0007】また、第1スイッチはノブの上面に、第2
スイッチはノブの側面に、あるいは、第1スイッチはノ
ブの側面に、第2スイッチはノブの上面に、付設され
る。上記構成により、右手により操作レバーを操作し、
作業機を作動できるとともに、親指でノブの上面のスイ
ッチを、また、人指し指あるいは中指でノブの側面のス
イッチを操作することができる。これにより、操作レバ
ーを持ちかえることなく、速度を制御できて、オペレー
タにとっては操作が容易になるとともに、疲労が低減す
る。
【0008】
【発明の実施の形態および実施例】以下に、本発明に係
る建設機械車両の作業機および変速機シフトの制御装置
の実施例について、図面を参照して説明する。まず、本
発明が搭載されている一例の建設機械車両90につい
て、図4により説明する。図4に示すように、建設機械
車両90には、土砂等を掘削し、ダンプ等に搭載する作
業機91が付設されている。この建設機械車両90はエ
ンジン92からの動力を多段変速機93で自動、あるい
は手動により変速するとともに、前進あるいは後進し
て、作業機91により土砂等を掘削し、ダンプ等に搭載
する。多段変速機93は遊星歯車湿式多板式クラッチ型
変速機である。また、この建設機械車両90は操向装置
94を有しており、右方向あるいは左方向に、通常と同
様にハンドル95により旋回する。また、建設機械車両
90には、ほぼ中央部に運転席96が設けられ、その回
りには図1に示す本発明の作業機および変速機シフトの
制御装置1が配設されている。
【0009】図1は、本発明の第1実施例に係る建設機
械車両の作業機および変速機シフトの制御装置1の構成
説明図である。図1において、作業機91の作動を操作
する作業機用操作レバー10は運転席の右側に配設さ
れ、本実施例では、作業機用操作レバー10は、円筒形
状のブーム用操作レバー11と、その外側に配設された
バケット用操作レバー12とから構成されている。この
ブーム用操作レバー11は円筒形状の握り部Maを有し
ている。ブーム用操作レバー11は、オペレータの操作
によりブーム用切換弁13に指令を出力して切り換え、
油圧ポンプ14よりの圧油をブーム用油圧シリンダ15
に給排し、作業機91を作動する。バケット用操作レバ
ー12は、ブーム用操作レバー11と同様に構成され、
作業機91を作動するが図示は省略する。
【0010】このブーム用操作レバー11には、多段変
速機93を切り換える変速スイッチ20が付設されてい
る。この変速スイッチ20は、ブーム用操作レバー11
の握り部の円筒部の上面Uに付設されている第1スイッ
チ22(以下、キックダウンスイッチ22という)と、
ブーム用操作レバー11の円筒形状の握り部の円筒部D
(外径部)に付設されている第2スイッチ21(以下、
ホールドスイッチ21という)とから構成されている。
ホールドスイッチ21は、手動変速時にはスイッチを押
すたびに、1速→2速→3速→4速のように順次車両の
速度が増速に向けて切り換わり変化する。また、キック
ダウンスイッチ22は、手動変速時にはスイッチを押す
たびに、4速→3速→2速→1速のように順次車両の速
度が減速に向けて切り換わり変化する。また、ホールド
スイッチ21は、自動変速時にはスイッチを押すとその
ときの速度段を維持する。さらに、キックダウンスイッ
チ22は、自動変速時に車両の速度を最低速度段に強制
的にシフトダウンさせる。このホールドスイッチ21お
よびキックダウンスイッチ22はコントローラ等からな
る制御部30に各々が接続され、ホールドスイッチ21
およびキックダウンスイッチ22のスイッチが押される
たびに、選択された変速段の信号は制御部30に送られ
ている。
【0011】制御部30には、各変速段の複数の電磁切
換弁23が接続され、各電磁切換弁23は、それぞれの
クラッチ室94Aにミッション用ポンプ24からの圧油
を供給する前進用電磁切換弁23a、後進用電磁切換弁
23b、1速用電磁切換弁23c、2速用電磁切換弁2
3d、3速用電磁切換弁23eおよび4速用電磁切換弁
23fからなる。また、各電磁切換弁23には、多段変
速機93を構成する前進用クラッチ93a、後進用クラ
ッチ93b、1速用クラッチ93c、2速用クラッチ9
3d、3速用クラッチ93eおよび4速用クラッチ93
fが接続されている。制御部30は、ホールドスイッチ
21およびキックダウンスイッチ22で選択された変速
段の信号に基づき、選択された変速段の電磁切換弁23
を切り換える指令を出力する。また、各々の電磁切換弁
23は、ミッション用ポンプ24からの圧油を制御部3
0からの指令に基づき各クラッチ室94Aに供給し、指
令を受けたクラッチ室94Aが充満されてクラッチが接
続したことを検出する検出器95が配設されている。こ
の電磁切換弁23は、例えば、本出願人が提案している
特願昭60−271055号等により構成されている。
また、多段変速機93の出力軸には、車両の速度を検出
する速度センサ26が付設されている。
【0012】制御部30には、自動・手動変速選択スイ
ッチ35が接続され、自動・手動変速選択スイッチ35
は多段変速機93を自動変速Asあるいは手動変速Hs
に切り換える。オペレータが、自動・手動変速選択スイ
ッチ35で自動変速Asを選択すると、後述する前後進
スイッチ42からの信号および速度センサ26からの信
号により、制御部30は所定の速度に応じて、1速用電
磁切換弁23c、2速用電磁切換弁23d、3速用電磁
切換弁23eあるいは4速用電磁切換弁23fに指令を
出力し、所定の速度に応じた1速用クラッチ93c、2
速用クラッチ93d、3速用クラッチ93eあるいは4
速用クラッチ93fを接続する。この所定の速度は、例
えば、前進側では、1速と2速との切り換えを6.5K
m/H、2速と3速との切り換えを12Km/H、3速
と4速との切り換えを20Km/Hのごとくに、また、
後進側では、1速と2速との切り換えを7.0Km/
H、2速と3速との切り換えを13Km/Hのごとく、
予め制御部30に設定している。この自動変速As時の
車両の速度の選択は、オペレータがアクセルペタル36
を踏み込み、エンジン92の回転速度を制御して、多段
変速機93を所望の速度段に選択することにより行う。
車両の速度の切り換えは、前後進スイッチ42からの信
号、速度センサ26からの信号およびアクセルペタル踏
み込み量検出センサ36aからの信号によって、エンジ
ン92にかかる負荷を制御部30が判断し、負荷と車速
に応じて速度段の切り換えを行っても良い。
【0013】オペレータが、自動・手動変速選択スイッ
チ35で手動変速Hsを選択すると、後述する前後進ス
イッチ42からの信号、および、ホールドスイッチ21
あるいはキックダウンスイッチ22からの信号により、
制御部30はホールドスイッチ21あるいはキックダウ
ンスイッチ22により選択された変速段の位置に応じ
て、1速用電磁切換弁23c、2速用電磁切換弁23
d、3速用電磁切換弁23e、あるいは4速用電磁切換
弁23fに指令を出力し、選択された変速段の1速用ク
ラッチ93c、2速用クラッチ93d、3速用クラッチ
93e、あるいは3速用クラッチ93fを接続する。こ
の手動変速Hs時では、車両の速度は、エンジン92の
回転速度を制御して、オペレータが走行したい速度を多
段変速機93の所望の速度段をホールドスイッチ21あ
るいはキックダウンスイッチ22により選択し、かつ、
オペレータがアクセルペタル36を踏み込み調整するこ
とにより、オペレータが走行したい速度で走行すること
ができる。
【0014】運転席96の左側には、ジョイスティック
式操向レバー41が配設され、また、このジョイスティ
ック式操向レバー41には車両の前進および後進を切り
換える前後進スイッチ42が付設されている。ジョイス
ティック式操向レバー41は、左右方向に揺動し、その
間には中立位置Nが設けられている。ジョイスティック
式操向レバー41には、操向レバー位置センサ41aが
付設され、そのジョイスティック式操向レバー41の揺
動量に応じた信号が制御部30に送られる。揺動量に応
じた信号を受けた制御部30は、操向用切換弁71に指
令を出力し、揺動量に応じて操向用切換弁71を切り換
える。操向用切換弁71が切り換わると、油圧ポンプ1
4よりの圧油は操向用シリンダ72に給排され、揺動量
に応じて操向用シリンダ72により車体に付設された前
輪タイヤ70を揺動させる。これにより、ジョイスティ
ック式操向レバー41の揺動量に応じて、車体に付設さ
れた前輪タイヤ70は揺動し車両が旋回する。上記実施
例では、制御部30から操向用切換弁71に直接指令を
出力しているが、走行用電磁切換弁を設けて、そのパイ
ロット圧力により操向用切換弁71を切り換えるように
しても良い。
【0015】前後進スイッチ42は、制御部30に接続
され、選択された前進位置Faの信号、あるいは、後進
位置Raの信号を制御部30に送る。前進位置Faの信
号、あるいは、後進位置Raの信号を受けた制御部30
は、受けた信号に応じて前進用電磁切換弁23a、ある
いは後進用電磁切換弁23bを切り換え、ミッション用
ポンプ24からの圧油を信号に応じたクラッチ室94A
に送り、前進用クラッチ93a、あるいは後進用クラッ
チ93bを接続する。図示において、前後進スイッチ4
2は2個の押しボタンスイッチ形を示したが、1個のス
ナップスイッチ形にしても良い。
【0016】制御部30には、変速スイッチ20のホー
ルドスイッチ21およびキックダウンスイッチ22、電
磁切換弁23の検出器65、自動・手動変速選択スイッ
チ35、速度センサ26、操向レバー位置センサ41
a、および、前後進スイッチ42が接続され、それぞれ
からの信号を受けている。また、制御部30には、前進
用電磁切換弁23a、後進用電磁切換弁23b、1速用
電磁切換弁23c、2速用電磁切換弁23d、3速用電
磁切換弁23e、および4速用電磁切換弁23fからな
る電磁切換弁23と、および、操向用切換弁71とが接
続され、制御部30からの信号を受けて作動している。
【0017】次に、第1実施例の作動について説明す
る。オペレータが手動変速Hsを選択するときは、不整
地等の作業現場を走行する場合、あるいは、作業状態ま
たは好みに応じて自動・手動変速選択スイッチ35によ
り選択する。例えば、建設機械車両60で不整地を走行
するときには、オペレータは右手で自動・手動変速選択
スイッチ35を手動変速Hsの位置に切り換えるととも
に、左手でジョイスティック式操向レバー41を握りな
がら前後進スイッチ42を前進位置Fa、あるいは、後
進位置Raに操作する。次に、オペレータは右手でブー
ム用操作レバー11を握り、右手で変速スイッチ20の
ホールドスイッチ21あるいはキックダウンスイッチ2
2により走行したい変速段を選択し、アクセルペタル3
6を踏み込む。これにより、オペレータは、左手でジョ
イスティック式操向レバー41を握って車両の操向を操
作しながら、右手で走行速度を制御して所望の速度で走
行することができる。
【0018】もしも、このとき不整地がひどくなり悪路
になって速度を下げたいときには、オペレータはキック
ダウンスイッチ22を操作して速度を減速し、また、不
整地がなくなり速度を上げたいときには、右手でホール
ドスイッチ21を操作して速度を容易に増速することが
できる。また、手動変速Hsにおいて、作業機91を作
動したいときにも握っているブーム用操作レバー11を
操作することで容易に作業機91を作動することができ
る。特に、熟練したオペレータにとっては、従来の2速
から1速への減速、および1速から2速への復帰に比べ
て、2速から1速、あるいは3速から2速への減速、お
よび、1速から2速、あるいは2速から3速への増速な
ど、作業内容あるいは作業状態に合わせて適宜の速度を
選択できるので、作業効率が向上するとともに、熟練し
たオペレータにとっては満足度が増す。
【0019】オペレータは自分の技量に合わせて自動変
速Asを自動・手動変速選択スイッチ35により選択す
る。この場合も手動変速Hsと同様に、オペレータは右
手で自動・手動変速選択スイッチ35を自動変速Asの
位置に切り換えるとともに、左手でジョイスティック式
操向レバー41を握りながら前後進スイッチ42を前進
位置Fa、あるいは、後進位置Raに操作する。次に、
オペレータはアクセルペタル36を踏み込み、エンジン
92の回転速度を制御して、多段変速機93を所望の速
度段に選択し、所望の速度で走行する。このとき、オペ
レータは、左手でジョイスティック式操向レバー41を
握って車両の操向を操作しながら、アクセルペタル36
の踏み込み量に応じて走行速度を制御し走行することが
できる。図示しない変速レバーを任意の位置にセットす
ることで最高車速段を設定できるようにしてある。
【0020】土砂の掘削時、土砂の1〜1.5メートル
直前で、オペレータは右手でキックダウンスイッチ22
を操作して強制的に速度段を1速に落とし、車速を小さ
くするとともに、駆動力を大きくして土砂に突っ込みな
がらバケット用操作レバーおよびブーム用操作レバー1
1を操作してバケットに土砂を積み込む。バケットへの
土砂の積み込みが終了し、ダンプトラックへの積み込み
を行うときにはアクセルペタル36を踏み込み、エンジ
ン回転速度を制御して、多段変速機を所望の速度段に選
択し、所望の速度で走行する。このとき、土砂の積み込
み場所からダンプトラックの待機している場所までの距
離、および路面の状況に応じて、ホールドスイッチ21
を押すことにより、押したときの速度段をそのまま最高
速度段として維持することができる。なお、ホールドス
イッチ21にて指定された速度段は前後進スイッチ42
を操作しても解除されないようにしてある。
【0021】これにより、ダンプトラックへの接近から
ダンプトラックへの排土作業時に、アクセルペタル36
を一杯踏み込んでも、速度段を所定の速度に維持しなが
らダンプトラックに接近しつつ、かつ、バケットを素早
く最上昇位置に上昇させることができ、車両がダンプト
ラックに到達するのとバケットが最上昇位置に到達する
タイミングとを合わせることができ、掘削作業、ダンプ
トラックへの排土作業が連続的に切れ目なくできる。ま
た、降坂時、ホールドスイッチ21を押すことにより不
必要なシフトアップを防止することができる。このと
き、左手は、左手でジョイスティック式操向レバー41
を握って車両の操向を操作しながら、親指で前後進スイ
ッチ42を後進位置Raに操作することで、容易に車両
を後進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る建設機械車両の作業
機および変速機シフトの制御装置の構成説明図である。
【図2】本発明が搭載されている一例の建設機械車両の
側面図である。
【符号の説明】
1…作業機および変速機シフトの制御装置、10…作業
機用操作レバー、11…ブーム用操作レバー、13…ブ
ーム用切換弁、14…油圧ポンプ、20…変速スイッ
チ、21…第1スイッチ(ホールドスイッチ)、22…
第2スイッチ(キックダウンスイッチ)、23…電磁切
換弁、23a…前進用電磁切換弁、23b…後進用電磁
切換弁、23c…1速用電磁切換弁、23d…2速用電
磁切換弁、23e…3速用電磁切換弁、23f…4速用
電磁切換弁、26…速度センサ、30…制御部、35…
自動・手動変速選択スイッチ、41…ジョイスティック
式操向レバー、41a…操向レバー位置センサ、42…
前後進スイッチ、90…建設機械車両、91…作業機、
92…エンジン、93…多段変速機、93a…前進用ク
ラッチ、93b…後進用クラッチ、93c…1速用クラ
ッチ、93d…2速用クラッチ、93e…3速用クラッ
チ、93f…4速用クラッチ、94…操向装置、95…
ハンドル、96…運転席。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業機、多段変速機、および操向装置と
    を有する建設機械車両で、作業機を作業機用操作レバー
    により制御し、かつ、多段変速機の速度段をスイッチの
    切換によりシフトし速度を制御する作業機および変速機
    シフトの制御装置において、 運転席の左側に配設され、かつ、前進および後進を切り
    換える前後進スイッチが付設されたジョイスティック式
    操向レバーと、 運転席の右側に配設され、かつ、作業機を操作する作業
    機用操作レバーと、多段変速機を自動変速あるいは手動
    変速に切り換える自動・手動変速選択スイッチと、 自動・手動変速選択スイッチの選択により自動変速ある
    いは手動変速に切り換わる多段変速機と、 作業機用操作レバーのノブに付設され、自動変速選択時
    にキックダウンおよび手動変速選択時にシフトダウンす
    る第1スイッチと、 作業機用操作レバーのノブに付設され、自動変速選択時
    にホールドおよび手動変速選択時にシフトアップする第
    2スイッチと、 自動・手動変速選択スイッチからの指令により、多段変
    速機を自動変速あるいは手動変速に切り換えるととも
    に、第1スイッチからの指令を受け、多段変速機に自動
    変速選択時にキックダウンおよび手動変速選択時にシフ
    トダウンする指令を、かつ、第2スイッチからの指令を
    受け、多段変速機に自動変速選択時にホールドおよび手
    動変速選択時にシフトアップする指令を、出力する変速
    用制御手段とからなることを特徴とする建設機械車両の
    作業機および変速機シフトの制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の作業機および変速機シフトの
    制御装置において、第1スイッチはノブの上面に、第2
    スイッチはノブの側面に、あるいは、第1スイッチはノ
    ブの側面に、第2スイッチはノブの上面に、付設される
    ことを特徴とする建設機械車両の作業機および変速機シ
    フトの制御装置。
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