JPH10118043A - 磁気共鳴イメージング装置およびその遮音方法 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置およびその遮音方法

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JPH10118043A
JPH10118043A JP8274609A JP27460996A JPH10118043A JP H10118043 A JPH10118043 A JP H10118043A JP 8274609 A JP8274609 A JP 8274609A JP 27460996 A JP27460996 A JP 27460996A JP H10118043 A JPH10118043 A JP H10118043A
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泰弘 魚崎
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毅 豊嶋
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一浩 飯沼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】傾斜磁場コイルの駆動に伴う固体伝搬の振動お
よび空気伝搬の振動を良好に遮断し、その振動に起因し
たガントリ全体の騒音を著しく低減する。 【解決手段】撮影領域に静磁場を生成するための磁石2
1と、磁石21を床Fに支持する脚体22と、撮影領域
に傾斜磁場を生成する傾斜磁場コイル23と、このコイ
ル23を磁石21とは機械的に非結合または略非結合の
状態に保持し且つ当該コイル23を床F上の別の位置で
支持する支持体40A,40Bと、この支持体40A,
40Bを床Fに剛体結合するアンカ561とを備えたガ
ントリを設ける。傾斜磁場コイル23および支持体40
A,40Bの少なくとも一部を真空空間に保持する手段
24、25A,25B,50を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療診断用の磁気
共鳴イメージング(MRI)装置およびその遮音方法に
係り、とくに、傾斜磁場コイルの駆動に伴って発生する
騒音を大幅に抑制できるようにした静音型の磁気共鳴イ
メージング装置およびその遮音方法に関する。
【0002】
【従来の技術】医療診断用の磁気共鳴イメージング装置
は被検体内の原子核スピンの磁気共鳴現象に基づく画像
化装置であり、非侵襲で、しかもX線装置のようにX線
被爆が無い状態で被検体内部の画像を得ることができ
る。このため、臨床の場でもその有用性が近年富に発揮
されている。
【0003】一般に、MR画像を得るための磁気共鳴イ
メージング装置は、診断用空間に被検体を挿入・配置す
るガントリと、このガントリと共働させる装置本体とを
備える。ガントリには各種の装備が施されるが、とりわ
け、診断空間に静磁場を発生させる超電導磁石などの磁
石、静磁場に重畳させる線形の傾斜磁場を発生する傾斜
磁場コイル、および高周波信号を送信するとともにMR
信号を受信するRFコイルが必須になっている。撮像時
には、所望のパルスシーケンスに沿ってそれらの磁石、
傾斜磁場コイル、およびRFコイルが駆動される。つま
り、パルスシーケンスにしたがって、静磁場中に置かれ
た被検体にx,y,z軸各方向の線形傾斜磁場が重畳さ
れ、被検体の原子核スピンがラーモア周波数の高周波信
号で磁気的に励起される。この励起に伴って発生する磁
気共鳴(MR)信号が検出され、この信号に基づいて被
検体の例えば2次元断層像が再構成される。
【0004】このような磁気共鳴イメージングにおい
て、近年、イメージングに要する時間を短縮したいとい
うイメージングの高速化のニーズが非常に高くなってい
る。これに応えるべく、高速EPI法など、傾斜磁場パ
ルスの高速スイッチング(高速反転)を伴うパルスシー
ケンスが開発され、実用化にも成功しているものもあ
る。傾斜磁場パルスを発生させると、その立上がりや反
転時に傾斜磁場コイルに電磁気力が作用する。この電磁
気力はコイルユニットに機械的歪みを起こさせ、これに
端を発してユニット全体に振動を発生する。このコイル
ユニットの振動に因り、空気振動が生じ、騒音が発生す
るという問題が在る。とくに、傾斜磁場パルスを高速反
転させると、その振動は増大するから、高速化が進むほ
ど発生する騒音も増大する。この騒音は、ガントリの診
断用空間に横になっている被検体(患者)に非常な不快
感や不安感を与えることがある。
【0005】このため、かかる騒音を排除すべく、従
来、いくつかの提案がなされている。例えば特開昭59
−174746号、特開昭63−246146号、特開
平3−268743号、または特開平6−189932
号(以上、第1〜第4の従来例)に示されている如く、
傾斜磁場コイルのユニット全体を真空容器内に密封し、
真空空間に拠り振動または騒音の空気伝搬を絶つという
試みである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の騒音対策法には依然として以下のような未解決
の課題が在った。
【0007】すなわち、第1〜第4の従来例では、傾斜
磁場コイルを単に真空空間に密閉する構造であり、その
真空空間を形成する容器やカバー類は静磁場磁石のカバ
ーや筐体に機械的に接続され、また傾斜磁場コイル自体
も静磁場磁石の容器やカバー類に支持させた構造を成し
ている。このため、傾斜磁場コイルで生じた振動(騒
音)の一部は真空空間で遮断されるが、振動の別の一部
は傾斜磁場コイルの支持部を介して静磁場磁石に伝搬し
てしまう。このため、傾斜磁場コイルで発生した振動に
より静磁場磁石も併せて振動し、ガントリ全体が言わば
振動源となって大きな騒音を発生させてしまうという問
題がある。つまり、従来の真空密閉の対策は騒音抑制に
は不十分である。
【0008】本発明は、以上のような従来技術の未解決
の問題に鑑みてなされたもので、磁気共鳴イメージング
装置を駆動させるときの、傾斜磁場コイルからの固体伝
搬の振動を著しく減少させて、ガントリ全体としての騒
音(振動)を良好に抑制することを第1の目的とする。
【0009】また本発明は、磁気共鳴イメージング装置
を駆動させるときの、傾斜磁場コイルからの固体伝搬の
振動を著しく減少させ、かつ傾斜磁場コイルから空気伝
搬する振動を遮断して、ガントリ全体としての騒音(振
動)を非常に低いレベルまで抑制した静音型の磁気共鳴
イメージング装置を提供することを、第2の目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、本発明の磁気共鳴イメージング装置は、その第1の
態様として、診断用空間の撮影領域に静磁場を生成する
ための静磁場発生手段と、前記撮影領域に傾斜磁場を生
成するための傾斜磁場発生手段と、この傾斜磁場発生手
段を前記静磁場発生手段とは機械的に非結合または略非
結合の状態に保持し且つその傾斜磁場発生手段を設置面
上に支持する傾斜磁場用支持手段と、少なくとも前記傾
斜磁場発生手段の周囲に密閉空間を画成し且つこの密閉
空間を真空状態に形成する真空空間形成手段と、を備え
たガントリを有し、前記傾斜磁場発生手段の駆動に伴っ
て発生する騒音を抑制したことを特徴とする。
【0011】これにより、傾斜磁場発生手段としての傾
斜磁場コイルからの振動の空気伝搬はその周りの真空空
間により遮られ、またその振動の静磁場発生手段として
の磁石およびその他の要素への固定伝搬も抑制される。
したがって、ガントリの発生騒音(振動)が著しく低減
される。
【0012】好適には、前記傾斜磁場用支持手段を前記
設置面に剛体結合する結合手段を備える。この結合手段
の付設により、傾斜磁場発生手段としての傾斜磁場コイ
ルからの振動が傾斜磁場用支持手段を介して確実に設置
面としての床に伝達される。この結果、床の質量効果を
有効に利用できて、床が伝搬してきた振動を減衰させる
ので、騒音も一層確実に低減される。
【0013】また、本発明の磁気共鳴イメージング装置
は、その第2の態様として、診断用空間の撮影領域に静
磁場を生成するための静磁場発生手段と、この静磁場発
生手段を設置面上の位置で支持する静磁場用支持手段
と、前記撮影領域に傾斜磁場を生成するための傾斜磁場
発生手段と、この傾斜磁場発生手段を前記静磁場発生手
段とは機械的に非結合または略非結合の状態に保持し且
つ当該傾斜磁場発生手段を前記設置面上の前記位置とは
異なる位置で支持する傾斜磁場用支持手段と、この傾斜
磁場用支持手段を前記設置面に剛体結合する結合手段と
を備えたガントリを有し、前記傾斜磁場発生手段の駆動
に伴って発生する騒音を抑制したことを特徴とする。
【0014】この内、好適には、前記静磁場発生手段は
磁石で構成し、前記傾斜磁場発生手段はxコイル、yコ
イルおよびzコイルを備えた傾斜磁場コイルで構成す
る。例えば、前記結合手段は、前記設置面として形成し
た剛体状の床面に前記支持手段を剛体結合する止め具で
ある。
【0015】このような第2の態様の磁気共鳴イメージ
ングにおいても、静磁場用、傾斜磁場用支持手段により
傾斜磁場コイルと磁石とが機械的に分離して支持され、
さらに傾斜磁場コイルの振動が結合手段を介して床に伝
えられ、床の質量効果で吸収される。この結果、傾斜磁
場コイルの振動を積極的に減衰させ、またその振動の磁
石への伝搬も抑制されるので、ガントリ全体の騒音を低
減させることができる。
【0016】好適には、前記傾斜磁場用支持手段は、前
記傾斜磁場コイルを前記磁石の中心軸方向両端部で各別
に支持する1対の支持体を有し、各支持体は前記傾斜磁
場コイルを保持するサポート体と、このサポート体を支
持するロッド体と、このロッド体を前記設置面上で支持
するベース体とを備え、前記止め具は前記ベース体を前
記床面に剛体結合するようにする。
【0017】また好適には、少なくとも前記傾斜磁場コ
イルの周囲に密閉空間を画成する画成体と、前記密閉空
間の排気を行うポンプ手段とを有する真空空間形成手段
を備えたことである。この密閉空間によって遮音効果が
さらに増強される。
【0018】前記傾斜磁場用支持手段は例えば、前記傾
斜磁場コイルを前記磁石の中心軸方向両端部で各別に支
持する1対の支持体を有し、各支持体は前記傾斜磁場コ
イルを保持するサポート体と、このサポート体を支持す
るロッド体と、このロッド体を前記設置面上で支持する
ベース体とを備える。
【0019】一方、本発明に係る遮音方法は、磁石によ
り診断用空間の撮影領域に生成された静磁場に傾斜磁場
コイルが発生した傾斜磁場を重畳させるときの当該傾斜
磁場コイルの振動に伴って発生する騒音を抑制するもの
で、前記傾斜磁場コイルからの空気伝搬による振動を当
該傾斜磁場コイルの周囲に形成した真空空間により抑制
する一方で、前記傾斜磁場コイルの支持体を伝搬する当
該傾斜磁場コイルからの振動を設置面に伝えて当該設置
面の質量効果により減衰させることを特徴としている。
この遮音方法によっても、傾斜磁場コイルの駆動に伴う
騒音発生を従来よりも確実に低減させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づき説明する。
【0021】(第1の実施の形態)第1の実施形態に係
る磁気共鳴イメージング装置を図1〜図3に基づき説明
する。
【0022】この磁気共鳴イメージング装置は、図1お
よび図2に示すように、患者を診断のために挿入・配置
する診断用空間を有したガントリ11と、このガントリ
11に隣接して配置される寝台部12(図2参照)と、
ガントリ11および寝台部12の動作を制御するととも
にMR受信信号を処理する制御・処理部13とを備え
る。なお、ガントリ11はその内側中央部に患者を挿入
・配置するための略円筒状の診断用空間Sを貫通して形
成した構造になっている。この円筒状の診断用空間Sに
対して、その軸方向をZとし、このZ方向に直交する
X、Y方向を図示の如く定義する。
【0023】ガントリ11は、その内側に画成される診
断用空間Sに静磁場を生成する静磁場磁石21を備え
る。磁石21は例えば超電導磁石で構成され、その全体
形状は所定径のボア21brを有する円筒状に形成され
ている。磁石21は、その中心軸方向(Z軸方向)両側
に1対ずつ外周面に一体結合された合計4本の脚体22
…22を備え、この脚体22…22により設置面として
の床F上に支持されている。床Fは例えばコンクリート
性の剛性の高い材料で形成されている。
【0024】磁石21のボア21br内には、傾斜磁場
コイル23を真空密閉状態で備える構造を有する。この
構造は図に示す如く、非磁性材料で形成され且つボア2
1brよりも小径の所定長さの内筒24と、非磁性材料
で形成され且つZ軸方向両端部において磁石21と内筒
24との間の空間を閉じる真空蓋25A,25Bとを主
要素として構成される。
【0025】内筒24は、磁石21のボア21br内に
診断用空間Sを確保するとともに、その内周面にRFコ
イル26を保持させるもので、ボア21br内に磁石2
1と同軸状に配置されている。RFコイル26はここで
は全身用送信コイルを使用している。真空蓋25A,2
5Bのそれぞれは図2に示すように、組み立て性を良く
するため、磁石21の側面21sdに取り付けるフラン
ジ30A(30B)と、内筒24とフランジ30A(3
0B)とを結合する真空端板31A(31B)とを備え
る。
【0026】フランジ30A,30Bのそれぞれは、半
トーラス状の上側部分と下側両隅に角部を有する略U字
状の下側部分とを一体形成したベース部材30btと、
このベース部材30btの外周端から一体に垂直に立ち
上げたサイド部材30sdとにより形成され、その軸方
向断面が略L字状になっている。そして、フランジ30
A,30Bのそれぞれは、ベース部材30btの内周側
の面(XY面に沿う径方向の高さ)を磁石21の内周面
21inのそれに揃え、かつそのベース部材30btに
設置した真空シール部材としてのOリング32を介して
磁石21の側面21sdにボルトなどの止め具33によ
り固定されている。磁石21の側面21sdは、磁石2
1の中心軸(Z軸)に対して垂直に形成されている。こ
の側面21sdに沿ってべ−ス部材30btの位置を上
下方向(Y軸方向)または横方向(X軸方向)に摺動さ
せることでフランジ30A,30Bを位置調整でき、そ
の位置で止め具33より固定できるようになっている。
【0027】真空端板31A,31Bのそれぞれは、フ
ランジ30A(30B)のサイド部材30sdの端部と
内筒24の各端部とにボルトなどの止め具34、35に
より固設してある。この固設による接触面にはOリング
36、37を図示の如く介挿している。この内、真空端
板31A,31Bとフランジ30A,30Bの間に個別
に介挿したOリング36は、中心軸(Z軸)方向に直交
する方向に位置調整可能になっている。以上の構成によ
り、磁石21のボア21br内に、内筒24、真空蓋3
1A,31B、磁石21の内周面21inを画成体とし
て閉空間CSが画成される。この閉空間CSの一部を画
成する内筒24の上下方向または横方向の位置は、フラ
ンジ30A,30Bと磁石21の側面21sdとの間の
固定位置を微調整することで変えられる。これにより、
診断用空間Sの中心軸位置を調整することができる。
【0028】この閉空間CSには、傾斜磁場コイル23
が画成体に非接触の状態で配置される。傾斜磁場コイル
23は、その巻線としてxコイル、yコイルおよびzコ
イルを有し、それらをボビン上に積層・含浸して形成し
たもので、全体に円筒状に形成されている。この傾斜磁
場コイル23は、ノン・シールド型であってもよいし、
シールド型であってもよい。
【0029】傾斜磁場コイル23は、閉空間CSにおい
て、そのZ軸方向の両端部に個々に設けた支持手段とし
ての支持体40A,40Bにより床F上に支持されてい
る。支持体40A,40Bのそれぞれは、閉空間CS内
において傾斜磁場コイル23を3点で保持するサポート
部材41と、このサポート部材41を支持する2本のロ
ッド42、42と、このロッド42、42を立設するベ
ース43とを備える。また、Z軸方向両端間でベース4
3、43を結合する2本のビーム44、44が設けられ
ている。支持体40A,40Bは好適には、アルミニウ
ム材、ステンレス材、または、それらに鉛および/また
は真鍮を混合した金属により高い剛性を有するよう形成
されている。これにより、傾斜磁場コイル23から支持
体40A,40Bに伝わった振動を効率良く床側に伝達
可能になっている。
【0030】この内、サポート部材41は角棒体を略コ
字状に形成した形状を有し、図示の如く、その両先端部
の受け位置で傾斜磁場コイル23の両サイドの真横位置
を、その下方中央の受け位置で傾斜磁場コイル23の真
下位置を受ける3点保持構造になっている。
【0031】サポート部材41の各受け位置では、ゴム
などの弾性部材45a(45b,45c)を介して捩じ
込み構造の位置調整可能な止め具46a(46b,46
c)により傾斜磁場コイル23を支持するようになって
いる。傾斜磁場コイル23の真下位置に介在させた第1
の弾性部材45cは反発力により、また真横位置に介在
させた第2の弾性部材45a,45bは反発力により支
持する。また、傾斜磁場コイル23の真横位置を支持す
る止め具46a,46bがその捩じ込み具合によって水
平位置の調整機能を有し、真下位置を支持する止め具4
6cがその捩じ込み具合によって上下位置の調整機能を
併せて有する。このため、止め具46a,46b,46
cを捩じ込み具合を調整して、傾斜磁場コイル23の水
平方向および垂直方向の位置を調整可能になっている。
【0032】ここでは、Z軸方向両端において、真下位
置を受け持つ第1の弾性部材45cおよび止め具46c
が傾斜磁場コイル23の荷重を支えるようになってい
る。このため、真下側の第1の弾性部材45cの弾性定
数は、真横位置の第2の弾性部材45a,45bのそれ
よりも十分大きい値に設定されている。したがって、真
下側の第1の弾性部材45cは、全荷重を支持するのに
伴って受けた傾斜磁場コイル23からの振動を減らし、
支持体40A(40B)に固体伝搬される振動を減らす
ようになっている。また真横位置の第2の弾性部材45
a,45bは、弾性定数が十分小さいので、傾斜磁場コ
イル23から支持体40A(40B)に伝わる固体振動
を確実に減らすようになっている。
【0033】なお、傾斜磁場コイル23の全荷重を受け
る第1の弾性部材45cと止め具46cとの組み合わせ
に拠る支持位置は、必ずしも図示の如くの真下位置の最
下部分に限定されることなく、その真下位置の適宜な近
傍の下側部分や、両サイド部分であってもよい。かかる
支持位置を真下位置からその横方向(両サイド方向)の
位置に設定した場合、真下位置からずれる程度に応じた
剪断力に拠り傾斜磁場コイル23を支持することになる
ので、第1の弾性部材45cの弾性定数もこれに応じて
調整することが望ましい。
【0034】さらに、2本のロッド42、43は各サポ
ート部材41をその横方向(X軸方向)の両端側の所定
位置で上下方向(Y軸方向)に支持する機能を有する。
このロッド42、42の上端部はサポート部材41に設
けた穴41hlに差し込んで六角ナット47で固定され
ている。サポート部材41に設ける穴41hlは、いわ
ゆる、「ばか穴」になっており、六角ナット47で締め
付けるときの高さおよび位置調整により水平および垂直
方向の位置調整が可能になっている。これは、傾斜磁場
コイル23の水平および垂直方向の位置調整のために設
定されている。ロッド42、42の下端側はフランジ3
0A,30Bのサイド部材30sdの下側に設けた穴
h,hを遊挿して下方に延設され、その下端部はベース
43にねじ込みにより剛体結合されている。
【0035】ベース43とサイド部材30sdの穴h,
hとの間は、剛性の小さな耐真空部材としての真空ベロ
ーズ50,50により密閉されている。この真空ベロー
ズ50,50とロッド43、43とはそれぞれ非接触状
態に配置されている。これにより、前述した閉空間CS
は穴h,hを介して外界と連通することが無く、完全に
閉じた空間になる。この真空ベローズ50、50にはか
かる密閉機能のほか、支持体40A,40Bから真空蓋
30A,30Bに回り込む振動を抑制する機能も持たせ
るため、剛性の小さいな部材を使用している。真空ベロ
ーズ50、50は、ゴムベローズ、ゴムカバーに代えて
もよい。
【0036】ベース43、43のそれぞれには図2に示
すように、そのX軸方向両端部に段部を形成してあり、
この段部の位置で各ベース43をアンカ51…51によ
り床Fに剛体結合している。このアンカ51…51は、
本発明の支持手段を設置面(床面)に剛体結合する結合
手段を成している。アンカ51…51に代表される結合
手段は、傾斜磁場コイル23から支持体40A,40B
を介して伝搬してきた振動を、傾斜磁場コイル23より
も十分に重い床Fの質量を利用して減衰(吸収)させよ
うとするものである。
【0037】またビーム44、44は金属製など、剛性
の高い素材で形成された所定長さの結合部材である。各
ビーム44は床F面上に置かれるとともに、ベース4
3、43のX軸方向両端部にてその両ベース43、43
をZ軸方向に剛体結合している。これにより、両ベース
43、43間のZ軸方向の距離を設定値に規定できるよ
うになっている。
【0038】一方、図1に示すように、一方の真空蓋2
5Aには傾斜磁場コイル23を収容した閉空間CSの空
気を排出する排気手段が接続されている。この排気手段
はフランジ30Aのサイド部材30sdの所定位置に接
続された耐真空ホース55と、このホース55に接続さ
れた例えばロータリ型の真空ポンプ56とを備える。こ
れにより、真空ポンプ56を駆動させて上記閉空間CS
を例えば1.01×10〜10Ps程度の真空状態
を得ることができるようになっている。
【0039】さらに、図2に示すように、ガントリ11
の寝台12とは反対側の真空蓋26Bを介して、傾斜磁
場コイル23に対する電力供給および冷却媒体供給の機
構が施されている。この真空蓋26Bは前述のようにフ
ランジ30Bと真空端板31Bとを備える。フランジ3
0Bのサイド部材30sdの所定位置には図示の如く、
放電現象を防止するための耐真空の振動絶縁端子60が
気密に取り付けられ、この端子60を介して外部電源線
61と内部電源線62が互いに接続されている。端子6
0は非真空の室内から真空空間CSへと電源中継する中
継体として機能する。外部電源線61は制御・処理部1
3に設けてある傾斜磁場電源(図示せず)に接続されて
いる。内部電源線62は閉空間CS、すなわち真空空間
に配置され、傾斜磁場コイル23の巻線に接続され、外
部電源線61を通して供給された、例えば±2000V
程度のパルス電圧を巻線に供給するようになっている。
この内部電源線62にも、傾斜磁場コイル23からの振
動の固体伝搬を低減する目的で、容易に屈曲可能な可撓
姓のある耐真空性線材を使用してある。
【0040】また、フランジ30Bのサイド部材30s
dの別の所定位置には図示の如く、耐真空性の2ポート
タイプのカプラ64が気密に取り付けられている。この
カプラ64は、傾斜磁場コイル23を冷却するための冷
却媒体(例えば水)を室内と真空空間CSとの間で往来
させる中継体として機能する。カプラ64を介して2本
の外部チューブ65、65と2本の内部チューブ66、
66とが往来経路毎に結合されている。外部チューブ6
5、65は例えば蛇口などの冷却媒体供給源に繋がれ
る。内部チューブ66、66には可撓性のある耐真空チ
ューブが用いられており、これにより傾斜磁場コイル2
3からの振動の固体伝搬を確実に低減できるようになっ
ている。
【0041】内部チューブ66、66それぞれのもう一
端は、傾斜磁場コイル23の内部に例えば螺旋状に巻き
回した冷却チューブ(図示せず)の入口および出口にそ
れぞれ接続されている。このため、一方の外部チューブ
65を介して供給された冷却媒体は一方の内部チューブ
66から冷却チューブに至り、その冷却チューブを循環
して再び他方の内部チューブ66及び他方の外部チュー
ブ65を通って冷却媒体供給源に戻される。これによ
り、傾斜磁場コイル23の駆動により発生した熱が強制
除去される。
【0042】さらにまた、ガントリ11の診断用開口部
Sに患者を挿入・配置すべく寝台部12が設けれてい
る。この寝台部12は図2に示す如く診断用空間Sを臨
む位置に置かれた寝台67を有する。寝台67はZ軸方
向にスライド可能な天板67tを備え、この天板67t
上に患者が仰向けに寝るようになっている。天板67t
がスライドすると、診断用空間Sに徐々に進入していく
が、本実施形態ではこの進入してくる天板67tをスラ
イド状態で支持すべく、天板レール68が設置されてい
る。天板レール68は図示の如く、非磁性体で形成され
た所定幅で略コ字状の板体で構成されている。この天板
レール68はそのスライド部を診断用空間Sに挿入し、
かつ内筒24および真空蓋25A,25Bに非接触で床
F上に固定してある。すなわち、天板レール68はガン
トリ11とは機械的に分離独立して設置され、その水平
部分のスライド部で天板67tのローラをガイド・支持
する構造になっている。従来装置の場合、このような天
板レールは診断用開口部の一部に固設する構造になって
いた。
【0043】さらに、制御・処理部13は図1に示す如
く、入力器や表示器を備えたコンソール、制御中枢とし
ての制御キャビネット、制御キャビネットの制御下にあ
る傾斜磁場電源、高周波アンプ、受信アンプのほか、静
磁場電源などを備える。これにより、ガントリ11に所
望のパルスシーケンスに沿った、MR信号収集のための
駆動を実行させるようになっている。
【0044】なお、図1および図2に示すガントリ構造
の所望位置に、必要であれば静磁場をシミングする鉄シ
ムやシムコイルを設置することができる。
【0045】続いて第1の実施形態の作用効果を説明す
る。
【0046】まず、真空ポンプ56を作動させて、傾斜
磁場コイル23を囲む閉空間CSの排気を行い、その閉
空間CS内に所定値の真空状態をつくる。また、静磁場
電源から磁石21に電流が供給され、撮影領域を含む診
断用空間Sに静磁場が生成される。この状態で天板67
t上に横になった被検体が診断用空間S内に挿入され
る。このとき天板67tは本実施例独特の天板レール6
8によりガイド・支持される。次いで、必要であれば、
シミング処理が実施されるとともに、受信コイルの設
置、スライス面に位置決めなどの必要な準備がなされた
後、診断が開始される。つまり、制御・処理部13から
所望のパルスシーケンスに応じて制御指令がガントリの
各要素に出されて、被検体からのMR信号が受信され
る。このMR信号に基づいて画像データが再構成され
る。
【0047】このパルスシーケンスに基づく駆動状態に
おいて、傾斜磁場コイル23には急峻に立ち上がりまた
立ち下がるパルス電流が供給される。とくに、パルスシ
ーケンスが高速撮影用のシーケンスである場合、かかる
パルス電流の極性が高速に反転される。傾斜磁場コイル
23は静磁場中に置かれているから、これに高速で変化
するパルス電流が流れる度に電磁気力が発生し、この電
磁気力に因って機械的撓み、すなわち振動が発生する。
電磁気力の大きさはxコイル、yコイル、zコイルの位
置などに応じて複雑に異なるから、傾斜磁場コイル23
は通常、複雑なモードで振動する。
【0048】傾斜磁場コイル23が振動しても、本実施
例の場合、傾斜磁場コイル23は真空空間に置かれてい
るので、その周りの空気が振動するということがない。
つまり、図3中の矢印A1で示すような振動の空気伝搬
が確実に排除/抑制され、外部に伝わる振動が著しく軽
減される。
【0049】これに対して、傾斜磁場コイル23の振動
はその支持体40A,40Bを介して固体伝搬し、外部
に漏れようとする。しかしながら、この固体伝搬に対し
ても種々の振動吸収または抑制対策を上述した如く講じ
ているので、漏れ出る振動は非常に小さくなる。
【0050】まず、傾斜磁場コイル23を真横および真
下から支持しているZ軸方向両端の弾性部材45a,4
5b,45cにより、振動がなるべく吸収されるととも
に、支持体40A,40Bへの振動伝達が抑制される。
これらの弾性部材で取り切れなかった振動が支持体40
A,40Bに伝搬する。
【0051】一度、振動が支持体40A,40Bに伝搬
すると、今度は剛体結合されているサポート部材41、
ロッド42およびベース43により積極的に下方に導か
れる(図3中の矢印A2参照)。このように導かれた振
動は、ベース43がアンカ51…51により床Fに剛体
結合されたいるため、その大部分が床Fに伝えられる。
床Fの質量は非常に大きいため、振動は床の質量効果に
よって確実に減衰させられる。
【0052】振動が支持体40A,40Bを通る際、そ
の振動伝達経路としては図3中の矢印A3で示すルート
も在る。しかし本実施形態では、支持体40A,40B
と真空蓋25A,25Bを繋いで閉空間CSの真空状態
の保持する部材に、真空ベローズ50を用いているの
で、真空蓋25A,25Bまで伝わる振動が著しく軽減
される。このため、支持体40A,40Bが振動して
も、その振動は内筒24およびこれに繋がっている部
分、強いては静磁場磁石21には殆ど伝わらない。つま
り、支持体40A,40Bの振動に呼応して振動する部
分が殆ど排除されている。
【0053】さらに、支持体40A,40Bもベース4
3の一部を除いて、その殆どの外表面が真空空間(閉空
間CS)に囲まれている。このため、上述した傾斜磁場
コイル23と同様に、空気伝搬して外部に漏れる振動分
も非常に少ない。
【0054】このように本実施形態のガントリ構成によ
れば、(1)とくに振動の大きい傾斜磁場コイル自体お
よび支持体40A,40Bに発生する振動の空気伝搬
(すなわち騒音)を真空空間の生成に拠り大幅に遮断
し、 (2)かかる振動を支持体40,40Bと傾斜磁
場コイル23との間に介挿した弾性部材で極力除去し、
(3)残った振動は支持体40,40Bを介して床Fに
積極的に逃がして床の質量効果で減衰させて騒音を低減
させ、および、(4)傾斜磁場コイル23、磁石21、
および天板レール68の個別支持、電源線や冷却チュー
ブの可撓性保持、ならびに、床Fおよび真空ベローズ5
0…50による振動抑制の共働によって、磁石や天板レ
ールに伝わる振動の殆どを排除し、振動対象物を減少さ
せて騒音を低減させることができる。このとき、固定伝
搬経路を床側へ遠く引き回した分、その途中での振動低
減効果もある。したがって、同じ駆動状態であっても、
従来公報記載の各種のガントリ構成や傾斜磁場コイルと
静磁場磁石とを単に機械的に別々に支持するガントリ構
成に比べて、高速パルスシーケンスを使う場合であって
も、傾斜磁場コイル自体の振動に起因した振動および騒
音を格段に低減させることができ、騒音(振動)に因っ
て患者に与える不安感や不快感を良好に解消することが
できる。
【0055】加えて、本実施形態のガントリ構成の場
合、前述したように随所に、診断用空間Sの中心軸位置
調整および傾斜磁場コイル23の位置調整の機能を介在
させているので、組み立てや保守、点検が容易になると
いう利点もある。
【0056】なお、本発明では、上述したガントリ構成
において、傾斜磁場コイルおよび支持体の外周に真空空
間を生成しないが、磁石21と傾斜磁場コイル24とは
上述の如く別々に支持するとともに、支持体40A,4
0Bを床Fにアンカ51…51で剛体結合しただけの構
造を採用することができ、これによっても、従来の磁石
と傾斜磁場コイルを別々に支持しただけの構造に比べ
て、床の質量効果による振動減衰作用を積極的に利用で
きる分、全体の騒音を減らすことができる。
【0057】また、上述したガントリ構成において、前
記ベース43と床Fとの間に弾性体を介挿して固定体を
伝播する振動をさらに吸収できるようにしてもよい。こ
の場合、アンカ51,…,51を用いてもよいし、場合
によっては用いなくてもよい。アンカ51,…,51を
用いない場合でも、傾斜磁場コイル23から磁石21や
内筒24などに至る固定伝播経路が支持体40A,40
Bを介して床側へ遠回りにさせられている分、長くなっ
ているから、磁石21や内筒24などに伝わる振動が鈍
くなり、その途中の減衰効果によっても、同様に騒音
(振動)を低減させることができる。
【0058】さらに、上述した構成において、中継体と
しての電源線用の端子および/または冷却チューブ用の
カプラの取付け位置を、前述した真空蓋ではなく、支持
体の一部、例えばベースに気密に取り付けてもよい。こ
の場合、電源線や冷却チューブは例えばベース、ロッド
およびサポート部材を通って傾斜磁場コイルに至る引き
回し通路が形成される。
【0059】さらに、傾斜磁場コイル23を冷却する冷
却構造としては、例えば特開平6−189932号に示
されている如く、多数の冷却パイプを並列に並べ、それ
らを螺旋状に巻いて樹脂により円筒状に固めたものであ
ってよい。
【0060】(第2の実施形態)第2の実施形態に係る
磁気共鳴イメージング装置を図4および図5に基づき説
明する。なお、以下の説明において、第1の実施形態の
構成要素を同一または類似の要素には同一符号を付して
説明を省略する。(後述する実施形態についても同様と
する。) 本実施形態の磁気共鳴イメージング装置は、従来に比べ
て著しい騒音低減を達成するとともに、その騒音低減に
要する構成を極力簡素化できることを目的としている。
【0061】図4および図5には、磁気共鳴イメージン
グ装置のガントリ11のみの構成を示す。このガントリ
11は第1の実施形態のものとほぼ同様に形成されてい
るが、真空蓋の構成が異なる。
【0062】ガントリ11は、そのZ軸方向両端部に内
筒24と静磁場磁石21との空間を密封するための真空
蓋70A,70Bを備える。真空蓋70A,70Bのそ
れぞれは第1の実施形態のものと同様に、フランジ71
A(71B)および真空端板72A(72A)を備え
る。フランジ71A,71Bのそれぞれは更に、軸方向
断面がL字状に一体形成されたベース部材71btおよ
びサイド部材71sdから成り、ベース部材71btが
磁石21の側面21sdに気密に取り付けられ、サイド
部材71sdが真空端板72A(72B)に気密に結合
される。
【0063】真空端板72A(72B)、ベース部材7
1bt、およびサイド部材71sdは第1の実施形態の
部材よりもその裾方向(上下Y軸方向)に長く形成し、
それらの端部を内側に折り曲げまたは折り曲げ端部を設
け、それらの端部をベース43上に真空シール部材を介
挿して気密に固定している。これにより、支持体40
A、40Bそれぞれのベース43よりも上側の部分と傾
斜磁場コイル24とを含む閉空間CSを密閉できる。本
実施形態の場合、第1の実施形態のときに用いた真空蓋
と支持体とを繋ぐ真空ベローズは不要になる。
【0064】そのほかの構成は第1の実施形態の装置と
同一または同等である。
【0065】このため、支持体40A、40Bから真空
蓋70A,70Bに固体伝搬される振動は残るものの、
支持体40A,40Bの弾性部材に拠る吸収効果、支持
体40A,40Bの床Fへの剛体結合に伴う床の質量効
果に拠る吸収が大きく効いてくる。これにより、傾斜磁
場コイル23および支持体40A,40Bといった振動
が特に大きい部分を優先的に防振しているので、傾斜磁
場コイル23の振動に起因した騒音を従来に比べて著し
く低減させるとともに、真空ベローズを省略して構成を
簡素化できる。
【0066】(変形例1)第2の実施形態の変形例を図
6および図7に基づき説明する。この変形例に係る磁気
共鳴イメージング装置のガントリは、傾斜磁場コイルお
よび静磁場磁石の支持手段を共通に形成したものであ
る。
【0067】図6および図7に示すように、傾斜磁場コ
イル23を支持する支持体40Aを備える(Z軸方向の
反対側端部でも同様の支持を行う)。この支持体40A
は弾性体74、74を個別に介して2本のレール体7
5、75上に載置してある。2本のレール体75、75
は床F上に固定される。このとき、レール体75、75
を床Fに剛体結合することが望ましい。この2本のレー
ル体75、75は同時に静磁場磁石21をも支持してい
る。
【0068】内筒24および磁石21の内周面21in
との間の開口部は、軸方向断面が略コ字状の真空蓋76
を使いかつ真空シール部材77、78を介在させて気密
に封止されている。また、この真空蓋76と支持体40
Aのベース43との間の隙間には前述した真空ベローズ
50、50が装着されている。
【0069】このように構成することにより、傾斜磁場
コイル23から磁石21に至る振動の固体伝搬経路が支
持体40Aの介挿により一度床側に回されることから、
従来よりも遥かに遠回りになる。したがって、真空空間
CSによる遮音効果は勿論のこと、固体伝搬経路が遠回
りになることによる振動減衰効果が加わり、従来よりも
格段に騒音を低下させることができる。傾斜磁場コイル
が静磁場磁石の内周面または側面に支持された従来装置
の場合、傾斜磁場コイル23が極めて短い経路で磁石2
1に繋がることから、傾斜磁場コイルの振動が殆ど直
接、磁石に固体伝搬され、磁石の振動も騒音源に加わる
という不都合があった。しかし、このように支持構成を
比較的簡素にしたガントリであっても、そのような不都
合を排した静音型の磁気共鳴イメージング装置を提供で
きる。レール体を床Fに剛体結合させた場合は前述した
ように、床の質量効果に因る振動減衰も合わせて作用す
るから、静音性はさらに優れたものになる。
【0070】なお、上記弾性体74はレール体75と床
Fとの間に介挿する構成によっても、上述と同等の作用
効果を得ることができる。
【0071】(第3の実施形態)第3の実施形態に係る
磁気共鳴イメージング装置を図8および図9に基づき説
明する。
【0072】本実施形態の磁気共鳴イメージング装置
は、第1の実施形態のものよりも更に一層の騒音低減効
果を得ることを目的としている。この目的を達成するた
め、図8および図9に示すガントリ11は第1の実施形
態のものに別の騒音低減機構を付加している。
【0073】ガントリ11の本体そのものは図1、2と
同一に構成されている。加えて、Z軸方向両端部それぞ
れにおいて、真空蓋25A(25B)および支持体40
A(40B)のベース43の外側全体に吸音材(遮音
材)80を張り付けている。吸音材としては、例えばウ
レタン材、スポンジ材などが使用される。その厚さも適
宜に選択されている。このため、真空蓋25A,25
B、真空ベローズ50…50、およびベース43、43
の大気に露出した部分が吸音材80でそっくり覆われ
る。したがって、これらの露出部分を介して僅かながら
外部に漏れる騒音(振動)も確実に吸音される。
【0074】また床Fには、支持体40A,40Bの接
地部位と静磁場磁石21の接地部位を分離する溝81が
所定深さに形成されている。このため、両方の接地部位
が距離的に隔てられ、それらの間の経路長は図中の矢印
A4に示すように、より遠回りになる。したがって、振
動が支持体40A,40Bを固体伝搬して床Fに伝わ
り、床Fの質量効果により振動吸収されるも、吸収し切
れなかった振動分があっても、その振動分はより遠い伝
搬経路A4を通ってしか磁石21に伝わらない。この遠
い伝搬経路A4を通る間に、振動はさらに減衰し、結
局、その殆どが床Fで吸収され、磁石21には伝わらな
い。
【0075】このように第1の実施形態の構成に加え
て、大気中への振動伝搬および静磁場磁石への振動伝搬
をよりきめ細かく抑制する機構を持たせたため、傾斜磁
場コイルの駆動に伴う騒音の発生を第1の実施形態の場
合にも増して確実に抑制することができる。
【0076】なお、この吸音材の張付けおよび床溝の形
成は、第2の実施形態(図4、5)のガントリにも良好
に実施できる。
【0077】また、床に穿設する溝の中には上述のよう
に空気のまま放置せずに、吸音材や振動吸収用の弾性体
を埋め込んでもよい。また、床の静磁場磁石を設置する
部位全体を、支持体のそれから独立した免振床に構成し
てもよい。
【0078】(第4の実施形態)第4の実施形態の磁気
共鳴イメージング装置を図10に基づき説明する。
【0079】この磁気共鳴イメージング装置のガントリ
11は同図に示すように、フランジおよび真空端板で成
る真空蓋70Aの裾部分を延ばし、その延出端部を支持
体40Aのベース43の下端側部の周囲に気密に結合し
ている。これはZ軸方向の両端部の真空蓋について同様
に構成する。
【0080】これによる、真空に排気される閉空間CS
は傾斜磁場コイル23のみならず、両端部の支持体40
A、40Bの全部を包含することになる。これにより、
前述した真空ベローズなどを用いる必要もなく、最も大
きく振動する部分を全部、真空空間に収めることがで
き、大きな遮音効果が得られる。同時に、支持体を床に
剛体接続する振動吸収効果なども併せて得られ、これに
よっても静音性に優れた磁気共鳴イメージング装置を提
供できる。
【0081】(第5の実施形態)第5の実施形態の磁気
共鳴イメージング装置を図11に基づき説明する。本実
施形態はとくに、前述した真空蓋と内筒の結合機構をさ
らに充実させたものである。なお、図11はガントリの
Z軸方向の一端部における、かかる結合機構のみを示し
ている。
【0082】本実施形態に係る磁気共鳴イメージング装
置のガントリは、図11に示すように、静磁場磁石21
の内周面21inと内筒24との間の隙間を密閉する真
空蓋90を備える。真空蓋90はフランジ91および真
空端板92を備える。フランジ91は、磁石21の側面
21sdに気密に取り付けるベース部材91btおよび
これに一体のサイド部材91sdから成り、Z軸方向断
面がL字状に形成されている。ベース部材91btは真
空シール部材93を介在させて止め具94により側面2
1sdに気密に取り付けられる。
【0083】サイド部材91sdの先端部には段部91
dnが一体に形成されている。この段部91dnには真
空端板92の外周端を真空シール部材95を挟んで止め
具96により気密に取り付けている。真空端板92の内
周端は、弾性定数の比較的小さな真空シール部材97を
介して内筒24の端部テーパ24tpに当接され、止め
具98により締め付けてある。この締付けは、真空シー
ル部材97による封止が主であり、内筒24の重量支持
は後述する支持機構に任せている。この端部テーパ24
tpに用いる真空シール部材97は、真空端板92がZ
軸方向へ所定範囲で移動した場合でも、そのテーパ面と
共働して、その移動分を吸収してシール可能な構造を有
している。これにより、磁石21の中心軸(Z軸)方向
の長さに製造時のばらつきがある場合でも、そのばらつ
きに関わらず、良好なシール効果が得られる。
【0084】さらに、内筒24の端部テーパ24tpの
近傍には板状の係止部99が突設してある。この係止部
99と前記段部91dnは互いに対向し、この両者間に
は図示の如く、上下方向(Y軸方向)の位置を調節可能
な内筒吊持機構100が設けられている。この内筒吊持
機構100は、一端が段部91dnに取り付けられ且つ
回転により上下位置調整可能な上側吊持体100aと、
この上側吊持体100aの他端部を貫通させて係止した
トーラス状の弾性部材100bと、この弾性部材100
bの外周側に一端を係止させた下側吊持体100cと、
この下側吊持体100cの他端と前記係止部99とを繋
ぐコネクタ100dとを備えている。
【0085】このため、弾性部材100bは剪断力によ
り真空蓋90、すなわち磁石21から内筒24の殆ど全
重量を支持する。このとき、弾性部材100bを介在さ
せているため、磁石21から内筒24に伝搬される固体
振動を低減させることができる。また内筒24の殆どの
重量は内筒吊持機構100が支持しているため、前述し
た真空シール部材97の弾性定数を前述したように小さ
くできるから、磁石21側から真空蓋を介して内筒24
に至る振動の固定伝搬を低減できる。また、かかる構成
の場合、内筒支持用の弾性部材100bの弾性定数は、
前述した例えば図1の傾斜磁場コイルの重量を受ける第
1の弾性部材45cのそれよりも十分小さい値で済む。
つまり、内筒吊持機構100を通る固体伝搬振動も非常
に少なくて済む。
【0086】このように磁石21から内筒24に極力振
動を伝えない構成にしたため、傾斜磁場コイル23の振
動に起因して回り込んでくる振動は勿論のこと、磁石2
1自体の駆動に端を発した振動も確実に抑制される。こ
のため、構造的に吸音材などを貼り難いために露出して
いる内筒24の振動を抑え、騒音の発生を防止すること
ができる。
【0087】(変形例2)変形例を図12に基づき説明
する。同図には、傾斜磁場コイル23への電源線の引込
み例を示す。真空蓋25Bのフランジ30Bには、可撓
性を有した弾性材110aを介在させることで振動絶縁
性を持たせ且つ耐真空性を持たせた中継端子110を取
り付けてある。この中継端子110を介して電源線11
1が真空空間CSに引込まれる。この電源線111は、
真空空間CS内では少なくとも、屈曲可能な芯線(例え
ば網線導体)を電気的絶縁材で被覆した内側電線111
aの構造になっている。
【0088】この内側電線111aが傾斜磁場コイル2
3に接続されるから、傾斜磁場コイル23から内側電線
111aを介して真空蓋25Bへ伝搬する振動が大幅に
減少する。さらに、中継端子110の弾性材110aに
より、かかる振動伝搬抑制がより顕著になる。また、内
側電線111aを電気的絶縁材で被覆しているので、放
電現象を確実に防止できる。
【0089】(変形例3)別の変形例を図13に基づき
説明する。同図には、傾斜磁場コイル23への冷却チュ
ーブの引込み例を示す。真空蓋25Bのフランジ30B
には、可撓性を有した弾性材113aを介在させること
で振動絶縁性を持たせ且つ耐真空性を持たせた2ポート
のカプラ113を取り付けてある。このカプラ113を
介してチューブ114、115が真空空間CSと外界と
を往来する。このため、傾斜磁場コイル23からチュー
ブ114、115を介して真空蓋25Bへ伝搬する振動
が、カプラ113の弾性材113aに因り好適に低減さ
れる。
【0090】(変形例4)さらに別の変形例を図14に
示す。同図に示すガントリ11は、その構成要素自体は
図1のものと同一である。しかし、傾斜磁場コイル23
を支持する支持体40A,40Bの設置面として、これ
まで説明してきた床Fに代えて、天井Cを利用してい
る。つまり、静磁場磁石21はこれまでと同様に床Fに
設置しているが、傾斜磁場コイル23は天井Cに支持体
40A,40Bを介して支持(吊持)させている。天井
Cも高い剛性を有して作られており、この天井Cにアン
カ51…51により支持体40A,40Bを剛体結合さ
せている。
【0091】このため、今度は天井Cの質量効果による
振動減衰作用を得ることができるほか、設置面として、
振動特性上の影響が互いに非常に少ない床F(磁石設
置)と天井C(傾斜磁場コイル設置)に分離しているの
で、設置面相互間の振動の固体伝搬を殆ど完全に遮断で
き、騒音を著しく減らした静音型のガントリを提供でき
る。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
傾斜磁場発生手段を静磁場発生手段とは機械的に非結合
または略非結合の状態に保持し且つその傾斜磁場発生手
段を設置面上に支持する手段と、少なくとも傾斜磁場発
生手段の周囲に密閉空間を画成し且つこの密閉空間を真
空状態に形成する手段とを備えたガントリ構成としたた
め、傾斜磁場コイルから傾斜磁場用支持手段を通って磁
石などに固体伝搬する振動を著しく減少させ、かつ傾斜
磁場コイルから空気伝搬する振動を遮断して、ガントリ
全体としての騒音(振動)を非常に低いレベルまで抑制
した静音型の磁気共鳴イメージング装置を提供すること
ができる。
【0093】また本発明の別の態様によれば、傾斜磁場
発生手段と静磁場発生手段とを機械的に非結合または略
非結合の状態に保持し且つそれらの磁場発生手段を設置
面上で別々に支持する手段と、これらの手段を設置面に
剛体結合する手段とを備えたガントリ構成にしたため、
床などの設置面の質量効果による振動減衰を積極的に利
用でき、傾斜磁場コイルから傾斜磁場用支持手段を介す
る固体伝搬の振動を著しく減少させて、ガントリ全体と
しての騒音(振動)を良好に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る磁気共鳴イメー
ジング装置のガントリの構成を示す一部破断した正面
図。
【図2】ガントリの構成を示す図1中のII−II線に
沿った概略断面図。
【図3】支持体を通る振動の固体伝搬経路を説明する
図。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る磁気共鳴イメー
ジング装置のガントリの構成を示す一部破断した正面
図。
【図5】ガントリの構成を示す図4中のV−V線に沿っ
た概略断面図。
【図6】変形例1に係る磁気共鳴イメージング装置のガ
ントリの構成を示す一部破断した正面図。
【図7】ガントリの構成を示す図6中のVII−VII
線に沿った概略断面図。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る磁気共鳴イメー
ジング装置のガントリの構成を示す一部破断した正面
図。
【図9】ガントリの構成を示す図8中のIX−IX線に
沿った概略断面図。
【図10】本発明の第4の実施形態に係る磁気共鳴イメ
ージング装置のガントリの構成を示す一部破断した正面
図。
【図11】本発明の第5の実施形態に係る磁気共鳴イメ
ージング装置のガントリの構成を示す一部破断した部分
正面図。
【図12】変形例2に係るガントリへの電源線の引込み
状況を示す部分断面図。
【図13】変形例3に係るガントリへの冷却媒体チュー
ブの供給状況を示す部分断面図。
【図14】変形例4に係るガントリの床、天井の両方を
使った支持を示す部分断面図。
【符号の説明】
11 ガントリ 12 寝台部 21 磁石 22 脚体(静磁場用支持手段) 23 傾斜磁場コイル 24 内筒(画成体/真空空間形成手段) 25A,25B,70A,70B,76,90 真空蓋
(蓋体/画成体/真空空間形成手段) 30A,30B,71A,71B,91 フランジ(画
成体/真空空間形成手段) 31A,31B,72A,72B,92 真空端板(画
成体/真空空間形成手段) 36 Oリング 40A,40B 支持体(傾斜磁場用支持手段) 41 サポート部材(サポート体) 42 ロッド(ロッド体) 43 ベース(ベース体) 44 ビーム(結合体) 45c 第1の弾性部材 45a,45b 第2の弾性部材 46a,46b,46c 止め具 47 六角ナット 50 真空ベローズ(封鎖体/画成体/真空空間形成手
段) 51 アンカ(結合手段) 55 耐真空ホース(ポンプ手段/真空空間形成手段) 56 真空ポンプ(ポンプ手段/真空空間形成手段) 60,110 端子(中継体) 61 外部電源線 62 内部電源線 65,113 カプラ(中継体) 65 外部チューブ 66 内部チューブ 67t 天板 68 天板レール 74 弾性体 75 レール体 80 吸音材 81 溝 97 真空シール部材 100 内筒吊持機構(吊持機構) 100a,100c 上側、下側吊持体(支持部材) 100b 弾性部材 111a 内部電線 114、115 冷却チューブ S 診断用空間 F 床(設置面) C 天井(設置面) CS 閉空間 h 穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊嶋 毅 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内 (72)発明者 飯沼 一浩 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内 (72)発明者 河本 宏美 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内 (72)発明者 山形 仁 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 診断用空間の撮影領域に静磁場を生成す
    るための静磁場発生手段と、前記撮影領域に傾斜磁場を
    生成するための傾斜磁場発生手段と、この傾斜磁場発生
    手段を前記静磁場発生手段とは機械的に非結合または略
    非結合の状態に保持し且つその傾斜磁場発生手段を設置
    面上に支持する傾斜磁場用支持手段と、少なくとも前記
    傾斜磁場発生手段の周囲に密閉空間を画成し且つこの密
    閉空間を真空状態に形成する真空空間形成手段と、を備
    えたガントリを有し、前記傾斜磁場発生手段の駆動に伴
    って発生する騒音を抑制したことを特徴とする磁気共鳴
    イメージング装置。
  2. 【請求項2】 前記静磁場発生手段は磁石で構成し、前
    記傾斜磁場発生手段はxコイル、yコイルおよびzコイ
    ルを備えた傾斜磁場コイルで構成した請求項1記載の磁
    気共鳴イメージング装置。
  3. 【請求項3】 前記真空空間形成手段は、少なくとも前
    記傾斜磁場コイルの周囲に密閉空間を画成する画成体
    と、この密閉空間を排気するポンプ手段とを有する請求
    項2記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 【請求項4】 前記傾斜磁場用支持手段を前記設置面に
    剛体結合する結合手段を備えた請求項3記載の磁気共鳴
    イメージング装置。
  5. 【請求項5】 前記傾斜磁場用支持手段は、前記静磁場
    発生手段に前記傾斜磁場発生手段の重量を実質的に掛け
    ない状態で支持する手段である請求項1記載の磁気共鳴
    イメージング装置。
  6. 【請求項6】 前記傾斜磁場用支持手段は、前記傾斜磁
    場発生手段を前記静磁場発生手段とは別個に支持する手
    段である請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 【請求項7】 前記傾斜磁場用支持手段は、前記傾斜磁
    場発生手段の略全重量を前記設置面に直接支持させた手
    段である請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 【請求項8】 診断用空間の撮影領域に静磁場を生成す
    るための静磁場発生手段と、この静磁場発生手段を設置
    面上の位置で支持する静磁場用支持手段と、前記撮影領
    域に傾斜磁場を生成するための傾斜磁場発生手段と、こ
    の傾斜磁場発生手段を前記静磁場発生手段とは機械的に
    非結合または略非結合の状態に保持し且つ当該傾斜磁場
    発生手段を前記設置面上の前記位置とは異なる別の位置
    で支持する傾斜磁場用支持手段と、この傾斜磁場用支持
    手段を前記設置面に剛体結合する結合手段とを備えたガ
    ントリを有し、前記傾斜磁場発生手段の駆動に伴って発
    生する騒音を抑制したことを特徴とする磁気共鳴イメー
    ジング装置。
  9. 【請求項9】 前記静磁場発生手段は磁石で構成し、前
    記傾斜磁場発生手段はxコイル、yコイルおよびzコイ
    ルを備えた傾斜磁場コイルで構成した請求項8記載の磁
    気共鳴イメージング装置。
  10. 【請求項10】 少なくとも前記傾斜磁場コイルの周囲
    に密閉空間を画成する画成体と、前記密閉空間の排気を
    行うポンプ手段とを有する真空空間形成手段を備えた請
    求項9記載の磁気共鳴イメージング装置。
  11. 【請求項11】 前記結合手段は、前記設置面として形
    成した剛体状の床面に前記傾斜磁場用支持手段を剛体結
    合する止め具である請求項9記載の磁気共鳴イメージン
    グ装置。
  12. 【請求項12】 前記傾斜磁場用支持手段は前記傾斜磁
    場コイルを前記磁石の中心軸方向両端部で各別に支持す
    る1対の支持体を有し、各支持体は前記傾斜磁場コイル
    を保持するサポート体と、このサポート体を支持するロ
    ッド体と、このロッド体を前記設置面上で支持するベー
    ス体とを備える請求項3又は10記載の磁気共鳴イメー
    ジング装置。
  13. 【請求項13】 前記画成体は、前記傾斜磁場用支持手
    段の少なくとも一部の要素を含む構造である請求項12
    記載の磁気共鳴イメージング装置。
  14. 【請求項14】 前記一部の要素は、前記支持体それぞ
    れの前記サポート体および前記ロッド体である請求項1
    3記載の磁気共鳴イメージング装置。
  15. 【請求項15】 前記画成体は、前記磁石との間に前記
    傾斜磁場コイルを位置させて前記診断用空間を画成する
    内筒と、この内筒と前記磁石との間のスペースを気密に
    塞ぐ蓋体と、この蓋体と前記支持体との間を気密に封鎖
    する封鎖体と、を備える請求項14記載の磁気共鳴イメ
    ージング装置。
  16. 【請求項16】 前記封鎖体は剛性の低い耐真空部材で
    形成した請求項15記載の磁気共鳴イメージング装置。
  17. 【請求項17】 前記封鎖体は真空ベローズでなる請求
    項16記載の磁気共鳴イメージング装置。
  18. 【請求項18】 少なくとも前記蓋体の外表面を吸音材
    で覆った請求項15記載の磁気共鳴イメージング装置。
  19. 【請求項19】 前記蓋体は、一方の端部が前記磁石の
    側面に気密に取り付けられるフランジと、このフランジ
    のもう一方の端部と前記内筒の各端部とに気密に取り付
    けられる端板とを備える請求項15記載の磁気共鳴イメ
    ージング装置。
  20. 【請求項20】 前記磁石の側面は前記中心軸方向に対
    して垂直に形成され、前記フランジの一方の端部はこの
    側面に沿って気密に移動可能である請求項19記載の磁
    気共鳴イメージング装置。
  21. 【請求項21】 前記フランジと前記端板は、前記中心
    軸方向に直交する方向に位置を調整可能な真空シール部
    材を介して互いに結合される請求項19記載の磁気共鳴
    イメージング装置。
  22. 【請求項22】 前記端板と前記内筒は、前記中心軸方
    向に移動可能な真空シール部材を介して互いに結合され
    る請求項19記載の磁気共鳴イメージング装置。
  23. 【請求項23】 前記蓋体から前記内筒を懸垂支持する
    吊持機構を備える請求項15記載の磁気共鳴イメージン
    グ装置。
  24. 【請求項24】 前記吊持機構は、前記蓋体と前記内筒
    にそれぞれ結合し且つ長さを調整可能な支持部材と、こ
    の支持部材の途中に介挿させた弾性部材とを備える請求
    項23記載の磁気共鳴イメージング装置。
  25. 【請求項25】 前記傾斜磁場用支持手段は前記サポー
    ト体と前記傾斜磁場コイルのユニットとの間に介挿され
    且つそのユニットの重量を支持する弾性部材を備え、こ
    の弾性部材の弾性定数を前記吊持機構の弾性部材の弾性
    定数よりも大きい値に設定した請求項24記載の磁気共
    鳴イメージング装置。
  26. 【請求項26】 前記蓋体に、前記傾斜磁場コイルに電
    流を供給する電源線および冷却媒体を供給する冷却チュ
    ーブを中継する中継体の内の少なくとも一方を気密に設
    けた請求項15記載の磁気共鳴イメージング装置。
  27. 【請求項27】 前記中継体は可撓性および耐真空性を
    有する振動絶縁体を備える請求項26記載の磁気共鳴イ
    メージング装置。
  28. 【請求項28】 前記真空空間内の前記電源線は屈曲可
    能に形成されかつ電気的絶縁材で被覆されている請求項
    26記載の磁気共鳴イメージング装置。
  29. 【請求項29】 前記真空空間内の前記冷却チューブは
    可撓性を有する耐真空部材で形成されている請求項26
    記載の磁気共鳴イメージング装置。
  30. 【請求項30】 前記設置面に、前記静磁場用支持手段
    による設置面上の支持位置と前記傾斜磁場用支持手段に
    よる設置面上の支持位置とを隔てる溝を穿設した請求項
    12記載の磁気共鳴イメージング装置。
  31. 【請求項31】 前記溝に弾性体を埋設した請求項30
    記載の磁気共鳴イメージング装置。
  32. 【請求項32】 前記傾斜磁場用支持手段は前記傾斜磁
    場コイルを前記磁石の中心軸方向両端部で各別に支持す
    る1対の支持体を有し、この各支持体は前記設置面上に
    配置するベース体を備え、前記中心軸方向両端部の前記
    ベース体を相互に結合しかつ高剛性で設定長さの結合体
    を設けた請求項12記載の磁気共鳴イメージング装置。
  33. 【請求項33】 前記傾斜磁場用支持手段は前記傾斜磁
    場コイルを前記磁石の中心軸方向両端部で各別に支持す
    る1対の支持体を有し、この各支持体は水平方向および
    垂直方向の位置を調整可能な位置調整機構を含む請求項
    12記載の磁気共鳴イメージング装置。
  34. 【請求項34】 前記傾斜磁場用支持手段は前記傾斜磁
    場コイルを前記磁石の中心軸方向両端部で各別に支持す
    る1対の支持体を有し、この各支持体は、略円柱状をな
    す前記傾斜磁場コイルのユニットを保持するサポート体
    と、このサポート体と前記傾斜磁場コイルのユニットと
    の間に介挿され且つこのユニットの重量を受ける第1の
    弾性部材とを備える請求項12記載の磁気共鳴イメージ
    ング装置。
  35. 【請求項35】 前記第1の弾性部材は、前記傾斜磁場
    コイルのユニットの取付け状態における略下半分の外周
    面の所望部位に位置する請求項34記載の磁気共鳴イメ
    ージング装置。
  36. 【請求項36】 前記各支持体は、前記サポート体と前
    記第1の弾性部材の間に介挿され且つ前記傾斜磁場コイ
    ルのユニットの上下方向の位置を調整可能な上下位置調
    整機構を備える請求項35記載の磁気共鳴イメージング
    装置。
  37. 【請求項37】 前記各支持体は、前記サポート体と前
    記傾斜磁場コイルのユニットの間に介挿された第2の弾
    性部材を有しかつこの傾斜磁場コイルのユニットの横方
    向の位置を調整可能な横位置調整機構を備える請求項3
    4記載の磁気共鳴イメージング装置。
  38. 【請求項38】 前記第2の弾性部材の弾性定数は前記
    第1の弾性部材の弾性定数よりも小さい値に設定してあ
    る請求項37記載の磁気共鳴イメージング装置。
  39. 【請求項39】 前記各サポート体は、前記傾斜磁場コ
    イルのユニットの下部を前記第1の弾性部材および前記
    上下位置調整機構で、かつ、前記傾斜磁場コイルのユニ
    ットの両サイド部それぞれを前記第2の弾性部材および
    前記横位置調整機構で保持する3点保持構造である請求
    項38記載の磁気共鳴イメージング装置。
  40. 【請求項40】 前記支持体に、前記傾斜磁場コイルに
    電流を供給する電源線および冷却媒体を供給する冷却チ
    ューブを中継する中継体の内の少なくとも一方を気密に
    設けた請求項33記載の磁気共鳴イメージング装置。
  41. 【請求項41】 前記診断用空間に患者をスライドして
    挿入する天板を備えた寝台と、前記診断用空間で前記天
    板をスライド可能に支持・案内する天板レールとを備
    え、この天板レールを前記ガントリとは非接触で前記設
    置面に配置した請求項12記載の磁気共鳴イメージング
    装置。
  42. 【請求項42】 磁石により診断用空間の撮影領域に生
    成された静磁場に傾斜磁場コイルが発生した傾斜磁場を
    重畳させるときの当該傾斜磁場コイルの振動に伴って発
    生する騒音を抑制する磁気共鳴イメージングの遮音方法
    において、前記傾斜磁場コイルからの空気伝搬による振
    動を当該傾斜磁場コイルの周囲に形成した真空空間によ
    り抑制する一方で、前記傾斜磁場コイルの支持体を伝搬
    する当該傾斜磁場コイルからの振動を設置面に伝えて当
    該設置面の質量効果により減衰させることを特徴とした
    遮音方法。
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