JP5416930B2 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、傾斜磁場コイルの周囲を密閉して静音化を図る磁気共鳴イメージング装置に関する。
傾斜磁場コイルの振動に起因する騒音を低減して静音化を図るために、傾斜磁場コイルの周囲を真空とする磁気共鳴イメージング装置が特許文献1により知られている。
特許文献1に記載された磁気共鳴イメージング装置は、それぞれ円筒状のボアチューブと静磁場磁石との間に生じる空間を、ボアチューブの側端および静磁場磁石の側端にそれぞれ固定された密閉カバーにより密閉する構造となっている。
特開平10−118043号公報
上記の従来構造では、密閉カバーにかかる気圧を、静磁場磁石とボアチューブで受け持っていた。このため、ボアチューブと密閉カバーとが剛に結合されてしまい、防振構造を取ることが難しかった。さらにこの構造では、上記の気圧はボアチューブに座屈の力として働く。このため、ボアチューブの剛性を高くする必要があり、ボアチューブの厚みを薄くすることが難しかった。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、気圧に起因する密閉カバーを介したボアチューブへの負荷を軽減することが可能な磁気共鳴イメージング装置を提供することにある。
本発明の第1の態様による磁気共鳴イメージング装置は、被検体を配置するための撮像空間を内部に形成するボアチューブと、前記ボアチューブの外部に配置され、前記撮像空間に静磁場を発生する静磁場発生部と、前記ボアチューブと前記静磁場発生部との間に配置され、前記静磁場に重畳するための傾斜磁場を発生する傾斜磁場発生部と、前記静磁場発生部の両側端の少なくとも一方に取り付けられて前記ボアチューブおよび前記静磁場発生部とともに前記傾斜磁場発生部の周囲に真空空間を形成する少なくとも1つの密閉カバーとを具備し、前記密閉カバーを、一部を前記静磁場発生部に固定するとともに、その固定箇所とは異なる箇所にて気圧により前記静磁場発生部に押しつけられる構造とした。
本発明の第2の態様による磁気共鳴イメージング装置は、被検体を配置するための撮像空間を内部に形成する筒状のボアチューブと、前記ボアチューブの外部に配置され、前記撮像空間に静磁場を発生する筒状の静磁場発生部と、前記ボアチューブと前記静磁場発生部との間に配置され、前記静磁場に重畳するための傾斜磁場を発生する筒状の傾斜磁場発生部と、前記静磁場発生部の端面から離間した位置にて前記静磁場発生部と前記ボアチューブとの間の開口を覆うカバー部と、前記静磁場発生部に固定される固定部、ならびに前記固定部から離間して位置し気圧により前記静磁場発生部の端面に押しつけられる当接部を有し、前記静磁場発生部の両側端の少なくとも一方に取り付けられて前記ボアチューブおよび前記静磁場発生部とともに前記傾斜磁場発生部の周囲に密閉空間を形成する密閉カバーとを備えた。
本発明の第3の態様による磁気共鳴イメージング装置は、被検体を配置するための撮像空間を内部に形成するボアチューブと、前記ボアチューブの外部に配置され、前記撮像空間に静磁場を発生する静磁場発生部と、前記ボアチューブと前記静磁場発生部との間に配置され、前記静磁場に重畳するための傾斜磁場を発生する傾斜磁場発生部と、前記静磁場発生部の両側端の少なくとも一方に固定されて前記ボアチューブおよび前記静磁場発生部とともに前記傾斜磁場発生部の周囲に密閉空間を形成するものであって、その固定箇所とは異なる箇所にて気圧により前記静磁場発生部に押しつけられる構造を有する密閉カバーと、前記ボアチューブの両側端の少なくとも一方の近傍にて前記ボアチューブの外側面に接するように配置され、前記ボアチューブと前記密閉カバーとの隙間を密封する少なくとも1つの密封部品とを備えた。
本発明によれば、気圧に起因する密閉カバーを介したボアチューブへの負荷を軽減することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態につき説明する。
図1は本実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置(MRI装置)100の構成を示す図である。この図1に示すMRI装置100は、静磁場磁石1、傾斜磁場コイル2、傾斜磁場電源3、寝台4、寝台制御部5、送信RFコイル6、送信部7、受信RFコイル8、受信部9および計算機システム10を具備する。
静磁場磁石1は、中空の円筒形をなし、内部の空間に一様な静磁場を発生する。この静磁場磁石1としては、例えば永久磁石、超伝導磁石等が使用される。
傾斜磁場コイル2は、中空の円筒形をなし、静磁場磁石1の内側に配置される。傾斜磁場コイル2は、互いに直交するX,Y,Zの各軸に対応する3種類のコイルが組み合わされている。傾斜磁場コイル2は、上記の3つのコイルが傾斜磁場電源3から個別に電流供給を受けて、磁場強度がX,Y,Zの各軸に沿って変化する傾斜磁場を発生する。なお、Z軸方向は、例えば静磁場と同方向とする。X,Y,Z各軸の傾斜磁場は、例えば、スライス選択用傾斜磁場Gs、位相エンコード用傾斜磁場Geおよびリードアウト用傾斜磁場Grにそれぞれ対応する。スライス選択用傾斜磁場Gsは、任意に撮像断面を決めるために利用される。位相エンコード用傾斜磁場Geは、空間的位置に応じて磁気共鳴信号の位相を変化させるために利用される。リードアウト用傾斜磁場Grは、空間的位置に応じて磁気共鳴信号の周波数を変化させるために利用される。傾斜磁場コイル2は、非シールド型およびシールド型のいずれであっても良いが、シールド型であることが望ましい。シールド型の傾斜磁場コイルは、上記構造に加えてシールドコイルを備えるもので、active shielded gradient coil(ASGC)とも呼ばれる。なおシールドコイルは、メインコイルにより発生されて所定領域外に漏れる磁場を相殺するための磁場を発生するように駆動される。また傾斜磁場コイル2は、長手方向に関して静磁場磁石1よりも短い。
被検体200は、寝台4の天板41に載置された状態で傾斜磁場コイル2の空洞(撮像空間)内に挿入される。寝台4の天板41は寝台制御部5により駆動され、その長手方向および上下方向に移動する。通常、この長手方向が静磁場磁石1の中心軸と平行になるように寝台4が設置される。
送信RFコイル6は、傾斜磁場コイル2の内側に配置される。送信RFコイル6は、送信部7から高周波パルスの供給を受けて、高周波磁場を発生する。
送信部7は、ラーモア周波数に対応する高周波パルスを送信RFコイル6に送信する。
受信RFコイル8は、傾斜磁場コイル2の内側に配置される。受信RFコイル8は、上記の高周波磁場の影響により被検体から放射される磁気共鳴信号を受信する。受信RFコイル8からの出信号は、受信部9に入力される。
受信部9は、受信RFコイル8からの出力信号に基づいて磁気共鳴信号データを生成する。
計算機システム10は、インタフェース部10a、データ収集部10b、再構成部10c、記憶部10d、表示部10e、入力部10fおよび主制御部10gを有している。
インタフェース部10aには、傾斜磁場電源3、寝台制御部5、送信部7、受信RFコイル8および受信部9等が接続される。インタフェース部10aは、これらの接続された各部と計算機システム10との間で授受される信号の入出力を行う。
データ収集部10bは、受信部9から出力されるデジタル信号をインタフェース部10aを介して収集する。データ収集部10bは、収集したデジタル信号、すなわち磁気共鳴信号データを、記憶部10dに格納する。
再構成部10cは、記憶部10dに記憶された磁気共鳴信号データに対して、後処理、すなわちフーリエ変換等の再構成を実行し、被検体200内の所望核スピンのスペクトラムデータあるいは画像データを求める。
記憶部10dは、磁気共鳴信号データと、スペクトラムデータあるいは画像データとを、患者毎に記憶する。
表示部10eは、スペクトラムデータあるいは画像データ等の各種の情報を主制御部10gの制御の下に表示する。表示部10eとしては、液晶表示器などの表示デバイスを利用可能である。
入力部10fは、オペレータからの各種指令や情報入力を受け付ける。入力部10fとしては、マウスやトラックボールなどのポインティングデバイス、モード切替スイッチ等の選択デバイス、あるいはキーボード等の入力デバイスを適宜に利用可能である。
主制御部10gは、図示していないCPUやメモリ等を有しており、MRI装置100を総括的に制御する。主制御部10gは、MRI装置100における周知の機能を実現するための種々の制御機能を持つ。
(第1の実施形態)
図2は静磁場磁石1および傾斜磁場コイル2の側端近傍の第1の実施形態における構造を示す断面図である。なお図2は、静磁場中心を通る鉛直面での断面を示している。図3は図2中のA−A線の位置における断面図である。なお、図2および図3において図1と同一部分には同一の符号を付して示している。また静磁場磁石1および傾斜磁場コイル2は、外側の枠体のみを示している。
傾斜磁場コイル2の内側には、図1では図示を省略していたボアチューブ11が配置されている。ボアチューブ11は、中空の円筒状をなし、内部の空間に載置された被検体200が傾斜磁場コイル2に直接接触することを防止する。
また静磁場磁石1および傾斜磁場コイル2の側端近傍には、図1では図示を省略していた要素として、密閉カバー12、固定具13,14、Oリング15、Oリング押さえ16、防振部材17、支持部材18、防振部材19および支持部材20が配置されている。
密閉カバー12は、中央に円形の穴が開いた円盤状をなす。中央の穴の径は、ボアチューブ11の外径よりも若干大きくなっており、この穴にボアチューブ11が通されている。密閉カバー12は、その外周側の辺縁近傍において、静磁場磁石1に設けられた固定軸1aに固定具13,14によって固定される。また密閉カバー12には円弧状の凸部12aが形成されている。凸部12aは、静磁場磁石1の側端に当接される。
密閉カバー12の上記の穴に面した辺縁には外側に向かって広がるテーパ12bが円周状に形成されている。このテーパ12bとボアチューブ11の外側面との間には、Oリング15が配置される。Oリング15は、Oリング押さえ16によってテーパ12bおよびボアチューブ11とに当接した状態に押さえられる。また密閉カバー12とボアチューブ11の外側面との間隙には、ボアチューブ11の上側の一部に防振部材17が配置される。
ボアチューブ11は、下方に取り付けられた支持部材18が密閉カバー12に設けられた凸部12cに防振部材19を介して当接することにより支持される。
傾斜磁場コイル2は、その側端に取り付けられた支持部材20を介して静磁場磁石1に設けられた固定軸1aに固定される。凸部12aは、固定軸1aと干渉しないように形成されている。
なお、図2に示されているのとは反対側の静磁場磁石1および傾斜磁場コイル2の側端近傍の構造は、上記と対称的である。
かくして以上のような構造により、傾斜磁場コイル2の周囲には、静磁場磁石1、ボアチューブ11および密閉カバー12により囲われた密閉空間30が形成される。そしてこの密閉空間30内の空気を図示しない真空ポンプにより排出して密閉空間30を真空とすることによって、傾斜磁場コイル2で発生した騒音が周囲に伝達されるのを防止することができる。
さて、密閉空間30を真空とすると、密閉カバー12は気圧によって密閉空間30の側に、すなわち軸方向に押しつけられる。しかしながら密閉カバー12は、静磁場磁石1への固定箇所の他に、凸部12aによっても静磁場磁石1に当接しているので、密閉カバー12からの軸方向の荷重は密閉カバー12自体と静磁場磁石1とにより受けることができる。このため、ボアチューブ11は密閉カバー12からの軸方向の荷重を受ける必要がなく、ボアチューブ11と密閉カバー12とを剛に結合する必要がない。そこで第1の実施形態においては、密閉カバー12はボアチューブ11に近接して配置しているだけである。この結果、密閉カバー12からボアチューブ11への振動伝達を軽減することができるとともに、ボアチューブの厚みを薄くすることが可能である。
なお、密閉カバー12のボアチューブ11側の端部が気圧により変形してしまうことを防止するために、凸部12aはなるべく固定箇所から離れた箇所で静磁場磁石1に当接できる位置に設けることが望ましい。一方、密閉カバー12のうちで、静磁場磁石1により支持されることなく気圧を受ける部分は、凸部12aを挟んで静磁場中心に近い側と遠い側とに二分される。これら2つの部分が気圧を受けるそれぞれの面積の差が小さいほど、密閉カバー12の全体で均一に気圧を受けることが可能となる。そこで、密閉カバー12の各部における静磁場中心からの離間距離を図2に示すようにr1,r2,r3,r4とすると、2πr2−2πr1と2πr4−2πr3とがなるべく近い値となるようにr1,r2,r3,r4の値を定めることが望ましい。
ところで、静磁場磁石1やボアチューブ11の製造誤差などに起因して、静磁場磁石1の側端とボアチューブ11の側端との位置関係の誤差をなくすことは困難である。従来は、このように位置関係が変化する静磁場磁石1の側端とボアチューブ11の側端とに密閉カバーをそれぞれ固定するために、そのような位置関係の誤差を密閉カバーの変形にて吸収しなければならなかった。しかしながら第1の実施形態によれば、ボアチューブ11が密閉カバー12からの軸方向の荷重を受ける必要がないことから、密閉カバー12をボアチューブ11の外側面において当接させるとともに、Oリング15により気密を確保する上記の構造により密閉空間30を真空に保つことが可能である。そしてこのような構造により、静磁場磁石1の側端とボアチューブ11の側端との位置関係が変化しても、密閉カバー12のボアチューブ11への当接位置がずれるだけで、依然として気密を確保することが可能であるから、密閉カバー12を変形させなくても良い。
一方、傾斜磁場コイルの支持構造としては、傾斜磁場コイルを静磁場磁石で支持する静磁場磁石支持構造および傾斜磁場コイルを床で支持する床支持構造が知られている。従来より知られている静磁場磁石支持構造では、傾斜磁場コイルからボアチューブへと、静磁場磁石および密閉カバーを介した固体振動伝播が生じてしまっていた。また、従来より知られている床支持構造では、傾斜磁場コイルからボアチューブへの固体振動伝播は低減することができるものの、傾斜磁場コイルの漏れ磁場により静磁場磁石に発生した渦電流に起因する振動は、そのまま密閉カバーを経由してボアチューブに伝わってしまっていた。しかしながら第1の実施形態においては静磁場磁石支持構造を採用しているが、ボアチューブ11と密閉カバー12とは剛結合にはならないので、静磁場磁石1および傾斜磁場コイル2から密閉カバー12を介してのボアチューブ11への振動伝播を低減することができる。なお、本実施形態においては、ボアチューブ11と密閉カバー12との間に防振部材17,19を配置しているので、密閉カバー12を介したボアチューブ11への振動伝播をさらに確実に低減することができる。なお、第1の実施形態は、床支持構造を採用して実現することも可能であり、この場合にも静磁場磁石1および傾斜磁場コイル2から密閉カバー12を介してのボアチューブ11への振動伝播を低減することができる。
また、従来のようにボアチューブの側端に密閉カバーを固定するためには、ボアチューブは少なくともその側端において、ネジなどの固定具を受けるのに十分な厚みを有する必要がある。しかしながら第1の実施形態では、密閉カバー12をボアチューブ11に固定しないから、ボアチューブ11を従来より薄くすることができる。このため、ボアチューブの外径を一定とするならば、第1の実施形態ではボアチューブの開口の内径を従来よりも大きくすることができ、被検者に与える圧迫感を軽減できる。
(第2の実施形態)
図4は静磁場磁石1および傾斜磁場コイル2の側端近傍の第2の実施形態における構造を示す断面図である。なお図4は、静磁場中心を通る鉛直面での断面を示している。また、図4において図1および図2と同一部分には同一の符号を付して示している。また静磁場磁石1および傾斜磁場コイル2は、外側の枠体のみを示している。さらに、各部の断面は、静磁場中心の上方に位置するもののみを示している。
傾斜磁場コイル2の内側には、図1では図示を省略していたボアチューブ41が配置されている。ボアチューブ41は、中空の円筒状をなし、内部の空間に載置された被検体200が傾斜磁場コイル2に直接接触することを防止する。
また静磁場磁石1および傾斜磁場コイル2の側端近傍には、図1では図示を省略していた要素として、一対の密閉カバー12、一対の固定具13,14、Oリング15、Oリング押さえ16、防振部材17および密封防振部材42が配置されている。なお図4では図示を省略しているが、図2と同様な支持部材18、防振部材19および支持部材20が一対ずつ配置されている。
密封防振部材42は、リング状を成していて、ボアチューブ41の一端にてその外周に巻き付けられている。密封防振部材42の断面形状は、図4に示すように密閉カバー1とボアチューブ41との間隙、すなわち他端側にてOリング15、Oリング押さえ16および防振部材17が配置される空間にフィットする形状となっている。密封防振部材42は、密閉カバー1とボアチューブ41との間の間隙を密封して、密閉空間30の密閉度を高めるとともに、密閉カバー12からボアチューブ11への振動伝達を軽減する。
さてボアチューブ41には、密封防振部材42が取り付けられている側の端部にフランジ41aが形成されている。フランジ41aは、密封防振部材42を密閉カバー1とボアチューブ41との間隙に押し込めた状態に保持する。
このような第2の実施形態の構造によれば、ボアチューブ41の一端におけるOリング15および防振部材17のそれぞれの機能は、ボアチューブ41の他端においては密封防振部材42により達成される。そして密封防振部材42を押さえる機能は、フランジ41aにより達成される。従って、第1の実施形態の構造に比べて、部品点数を減らして、部品コストの低減および装置組み立て作業の簡略化を図ることが可能である。
なお、MRI装置の組み立て作業には、傾斜磁場コイル2の内側に形成された空洞にボアチューブを挿入する作業が含まれる。第2の実施形態のボアチューブ41は、フランジ41aが一端のみに形成されているから、フランジ41aが上記の挿入作業に支障を来すことがない。
ところで、MRI装置100のうちの静磁場磁石1や傾斜磁場コイル2を含んだガントリが設置される検査室は、当該ガントリが設置できるだけの最小限の大きさである場合も多い。このようなケースでは、ガントリの寝台4が位置するのとは反対側が検査室の壁に近接することになる。従って、このような設置状態では、ガントリの寝台4が位置するのとは反対側では、上記の挿入作業を行うスペースを確保することが困難である。そこで、図4における左側が、寝台4が位置する側であることが望ましい。
(第3の実施形態)
図5は静磁場磁石1および傾斜磁場コイル2の側端近傍の第3の実施形態における構造を示す断面図である。なお図5は、静磁場中心を通る鉛直面での断面を示している。また、図5において図1および図2と同一部分には同一の符号を付して示している。
静磁場磁石1および傾斜磁場コイル2の側端近傍には、図1では図示を省略していた要素として、ボアチューブ11、固定具13,14、Oリング15、Oリング押さえ16、防振部材17、支持部材18、防振部材19、支持部材20および密閉カバー51が配置されている。すなわち第3の実施形態においては、第1の実施形態における密閉カバー12に代えて密閉カバー51が配置されている。
密閉カバー51は、一端には密閉カバー12と同様にテーパ12bが形成されているが、その他端は単純な平板状となっていて、凸部12aも形成されていない。そして密閉カバー51は、平板状の部分が静磁場磁石1の側端面の大部分と接する状態で静磁場磁石1に固定されている。
このような第3の実施形態の構造によれば、静磁場磁石1の側端とボアチューブ11の側端との位置関係が変化しても、密閉カバー51のボアチューブ11への当接位置がずれるだけで、依然として気密を確保することが可能であるから、密閉カバー12を変形させなくても良い。
また、密閉カバー51は密閉カバー12に比べて単純な形状であるため、その製造が容易である。
ただし、密閉カバー51のうちの静磁場磁石1の側端面に接している部分に対して、静磁場磁石1の側端面に接していない部分の方が大きな大気圧を受ける。つまり、大気圧を受ける部分が、密閉カバー51の内周側の部分に偏る。この結果、密閉カバー51の内周側の部分が密閉空間30側に強く押されることになり、これに応じて密閉カバー51の外周側の部分を静磁場磁石1から引き離そうとする力が大きくなる。そこで、このような力に耐えられるように、固定軸1aおよび固定具14を第1の実施形態に比べて強固にする必要がある。
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
密閉カバー12,51をボアチューブ11の外周面に直接当接させても良い。
密閉カバー12,51をボアチューブ11の側端に当接させても良い。
Oリング15に代えて、別種のパッキンを用いても良い。
Oリング15および防振部材17に代えて、パッキン機能および防振機能を兼ね備えた部材、あるいはOリング15および防振部材17を一体形成した例えば図6に示すような密閉防振部材61のような部材を設けることもできる。
密閉カバー12,51のボアチューブ11に近接する側の端部は、気圧によって押されて傾斜磁場コイル2側に曲げられてしまう恐れがある。そこで、ボアチューブ11,41に例えば図7に示すようにストッパ62を取り付けて、上記のような密閉カバー12,51の変形を防止しても良い。
また、防振部材17の機能とストッパ62との機能とを兼ね備えた、例えば図8に示すような防振ストッパ63をボアチューブ11,41に取り付けても良い。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の構成を示す図。 図1中の静磁場磁石1および傾斜磁場コイル2の側端近傍の第1の実施形態における構造を示す断面図。 図2中のA−A線の位置における断面図。 図1中の静磁場磁石1および傾斜磁場コイル2の側端近傍の第2の実施形態における構造を示す断面図。 図1中の静磁場磁石1および傾斜磁場コイル2の側端近傍の第3の実施形態における構造を示す断面図。 図1中の静磁場磁石1および傾斜磁場コイル2の側端近傍の変形例における構造を示す断面図。 図1中の静磁場磁石1および傾斜磁場コイル2の側端近傍の変形例における構造を示す断面図。 図1中の静磁場磁石1および傾斜磁場コイル2の側端近傍の変形例における構造を示す断面図。
符号の説明
100…磁気共鳴イメージング装置(MRI装置)、1…静磁場磁石、1a…固定軸、2…傾斜磁場コイル、3…傾斜磁場電源、4…寝台、5…寝台制御部、6…送信RFコイル、7…送信部、8…受信RFコイル、9…受信部、10…計算機システム、11,41…ボアチューブ、12,51…密閉カバー、12a…凸部、12b…テーパ、12c…凸部、13,14…固定具、15…Oリング、17,19…防振部材、18,20…支持部材、42,61…密封防振部材、62…ストッパ、防振ストッパ。

Claims (10)

  1. 被検体を配置するための撮像空間を内部に形成するボアチューブと、
    前記ボアチューブの外部に配置され、前記撮像空間に静磁場を発生する静磁場発生部と、
    前記ボアチューブと前記静磁場発生部との間に配置され、前記静磁場に重畳するための傾斜磁場を発生する傾斜磁場発生部と、
    前記静磁場発生部の両側端にそれぞれ取り付けられて前記ボアチューブおよび前記静磁場発生部とともに前記傾斜磁場発生部の周囲に真空空間を形成する少なくとも1つの密閉カバーとを具備し、
    前記密閉カバーを、一部を前記静磁場発生部に固定するとともに、その固定箇所とは異なる箇所にて気圧により前記静磁場発生部に押しつけられる構造としたことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 一対の前記密閉カバーが前記静磁場発生部の両側端にそれぞれ取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 被検体を配置するための撮像空間を内部に形成する筒状のボアチューブと、
    前記ボアチューブの外部に配置され、前記撮像空間に静磁場を発生する筒状の静磁場発生部と、
    前記ボアチューブと前記静磁場発生部との間に配置され、前記静磁場に重畳するための傾斜磁場を発生する筒状の傾斜磁場発生部と、
    前記静磁場発生部の端面から離間した位置にて前記静磁場発生部と前記ボアチューブとの間の開口を覆うカバー部と、前記静磁場発生部に固定される固定部、ならびに前記固定部から離間して位置し気圧により前記静磁場発生部の端面に押しつけられる当接部を有し、前記静磁場発生部の両側端の少なくとも一方に取り付けられて前記ボアチューブおよび前記静磁場発生部とともに前記傾斜磁場発生部の周囲に密閉空間を形成する少なくとも1つの密閉カバーとを具備したことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  4. 前記ボアチューブの両側端の少なくとも一方の近傍にて前記ボアチューブの外側面に接するように配置され、前記ボアチューブと前記密閉カバーとの隙間を密封する少なくとも1つの密封部品をさらに備えたことを特徴とする請求項1または請求項3に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 被検体を配置するための撮像空間を内部に形成するボアチューブと、
    前記ボアチューブの外部に配置され、前記撮像空間に静磁場を発生する静磁場発生部と、
    前記ボアチューブと前記静磁場発生部との間に配置され、前記静磁場に重畳するための傾斜磁場を発生する傾斜磁場発生部と、
    前記静磁場発生部の両側端の少なくとも一方に固定されて前記ボアチューブおよび前記静磁場発生部とともに前記傾斜磁場発生部の周囲に密閉空間を形成するものであって、その固定箇所とは異なる箇所にて気圧により前記静磁場発生部に押しつけられる構造を有する密閉カバーと、
    前記ボアチューブの両側端の少なくとも一方の近傍にて前記ボアチューブの外側面に接するように配置され、前記ボアチューブと前記密閉カバーとの隙間を密封する少なくとも1つの密封部品とを具備したことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記密封部品はさらに、前記ボアチューブと前記密閉カバーとの間での振動伝達を低減することを特徴とする請求項1、請求項3および請求項5のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 2つの前記密封部品が前記ボアチューブの両側端の近傍のそれぞれに設けられ、かつこれら2つの密封部品の一方は前記ボアチューブと前記密閉カバーとの間での振動伝達を低減することを特徴とする請求項1、請求項3および請求項5のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 前記ボアチューブと前記一対の密閉カバーの少なくとも一方との間での振動伝達を低減する少なくとも1つの防振部材をさらに備えることを特徴とする請求項1、請求項3および請求項5のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  9. 前記密閉カバーが前記傾斜磁場発生部側に動く際に前記密閉カバーが当接するように前記ボアチューブに固定された当接部材をさらに備えることを特徴とする請求項1、請求項3および請求項5のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  10. 前記一対の密閉カバーの少なくとも一方はその一部が前記ボアチューブの下方に位置し、前記ボアチューブを支持することを特徴とする請求項1、請求項3および請求項5のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
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