JP3619623B2 - 磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージングの遮音方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療診断用の磁気共鳴イメージング(MRI)装置およびその遮音方法に係り、とくに、傾斜磁場コイルの駆動に伴って発生する騒音を大幅に抑制できるようにした静音型の磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージングの遮音方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
医療診断用の磁気共鳴イメージング装置は被検体内の原子核スピンの磁気共鳴現象に基づく画像化装置であり、非侵襲で、しかもX線装置のようにX線被爆が無い状態で被検体内部の画像を得ることができる。このため、臨床の場でもその有用性が近年富に発揮されている。
【0003】
一般に、MR画像を得るための磁気共鳴イメージング装置は、診断用空間に被検体を挿入・配置するガントリと、このガントリと共働させる装置本体とを備える。ガントリには各種の装備が施されるが、とりわけ、診断空間に静磁場を発生させる超電導磁石などの磁石、静磁場に重畳させる線形の傾斜磁場を発生する傾斜磁場コイル、および高周波信号を送信するとともにMR信号を受信するRFコイルが必須になっている。撮像時には、所望のパルスシーケンスに沿ってそれらの磁石、傾斜磁場コイル、およびRFコイルが駆動される。つまり、パルスシーケンスにしたがって、静磁場中に置かれた被検体にx,y,z軸各方向の線形傾斜磁場が重畳され、被検体の原子核スピンがラーモア周波数の高周波信号で磁気的に励起される。この励起に伴って発生する磁気共鳴(MR)信号が検出され、この信号に基づいて被検体の例えば2次元断層像が再構成される。
【0004】
このような磁気共鳴イメージングにおいて、近年、イメージングに要する時間を短縮したいというイメージングの高速化のニーズが非常に高くなっている。これに応えるべく、高速EPI法など、傾斜磁場パルスの高速スイッチング(高速反転)を伴うパルスシーケンスが開発され、実用化にも成功しているものもある。傾斜磁場パルスを発生させると、その立上がりや反転時に傾斜磁場コイルに電磁気力が作用する。この電磁気力はコイルユニットに機械的歪みを起こさせ、これに端を発してユニット全体に振動を発生する。このコイルユニットの振動に因り、空気振動が生じ、騒音が発生するという問題が在る。とくに、傾斜磁場パルスを高速反転させると、その振動は増大するから、高速化が進むほど発生する騒音も増大する。この騒音は、ガントリの診断用空間に横になっている被検体(患者)に非常な不快感や不安感を与えることがある。
【0005】
このため、かかる騒音を排除すべく、従来、いくつかの提案がなされている。例えば特開昭59−174746号公報、特開昭63−246146号、特開平3−268743号公報、または特開平6−189932号公報(以上、第1〜第4の従来例)に示されている如く、傾斜磁場コイルのユニット全体を真空容器内に密封し、真空空間に拠り振動または騒音の空気伝搬を絶つという試みである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の騒音対策法には依然として以下のような未解決の課題が在った。
【0007】
すなわち、第1〜第4の従来例では、傾斜磁場コイルを単に真空空間に密閉する構造であり、その真空空間を形成する容器やカバー類は静磁場磁石のカバーや筐体に機械的に接続され、また傾斜磁場コイル自体も静磁場磁石の容器やカバー類に支持させた構造を成している。このため、傾斜磁場コイルで生じた振動(騒音)の一部は真空空間で遮断されるが、振動の別の一部は傾斜磁場コイルの支持部を介して静磁場磁石に伝搬してしまう。このため、傾斜磁場コイルで発生した振動により静磁場磁石も併せて振動し、ガントリ全体が言わば振動源となって大きな騒音を発生させてしまうという問題がある。つまり、従来の真空密閉の対策は騒音抑制には不十分である。
【0008】
本発明は、以上のような従来技術の未解決の問題に鑑みてなされたもので、磁気共鳴イメージング装置を駆動させるときの、傾斜磁場コイルからの固体伝搬の振動を著しく減少させて、ガントリ全体としての騒音(振動)を良好に抑制することを第1の目的とする。
【0009】
また本発明は、磁気共鳴イメージング装置を駆動させるときの、傾斜磁場コイルからの固体伝搬の振動を著しく減少させ、かつ傾斜磁場コイルから空気伝搬する振動を遮断して、ガントリ全体としての騒音(振動)を非常に低いレベルまで抑制した静音型の磁気共鳴イメージング装置を提供することを、第2の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成させるため、本発明の磁気共鳴イメージング装置は、その第1の態様として、診断用空間の撮影領域に静磁場を生成するための静磁場発生手段と、前記撮影領域に傾斜磁場を生成するための傾斜磁場発生手段と、この傾斜磁場発生手段を前記静磁場発生手段とは機械的に非結合または略非結合の状態に保持し且つその傾斜磁場発生手段を設置面上に支持する傾斜磁場用支持手段と、少なくとも前記傾斜磁場発生手段の周囲に密閉空間を画成し且つこの密閉空間を真空状態に形成する真空空間形成手段と、を備えたガントリを有し、前記傾斜磁場発生手段からの振動を前記設置面に伝えて当該設置面の質量効果により当該振動を減衰させるように構成したことを特徴とする。
【0011】
これにより、傾斜磁場発生手段としての傾斜磁場コイルからの振動の空気伝搬はその周りの真空空間により遮られ、またその振動の静磁場発生手段としての磁石およびその他の要素への固定伝搬も抑制される。したがって、ガントリの発生騒音(振動)が著しく低減される。
【0012】
好適には、前記傾斜磁場用支持手段を前記設置面に剛体結合する結合手段を備える。この結合手段の付設により、傾斜磁場発生手段としての傾斜磁場コイルからの振動が傾斜磁場用支持手段を介して確実に設置面としての床に伝達される。この結果、床の質量効果を有効に利用できて、床が伝搬してきた振動を減衰させるので、騒音も一層確実に低減される。
【0013】
好適には、前記傾斜磁場用支持手段は、前記傾斜磁場コイルを前記磁石の中心軸方向両端部で各別に支持する1対の支持体を有し、各支持体は前記傾斜磁場コイルを保持するサポート体と、このサポート体を支持するロッド体と、このロッド体を前記設置面上で支持するベース体とを備え、前記止め具は前記ベース体を前記床面に剛体結合するようにする。
【0014】
また好適には、少なくとも前記傾斜磁場コイルの周囲に密閉空間を画成する画成体と、前記密閉空間の排気を行うポンプ手段とを有する真空空間形成手段を備えたことである。この密閉空間によって遮音効果がさらに増強される。
【0015】
前記傾斜磁場用支持手段は例えば、前記傾斜磁場コイルを前記磁石の中心軸方向両端部で各別に支持する1対の支持体を有し、各支持体は前記傾斜磁場コイルを保持するサポート体と、このサポート体を支持するロッド体と、このロッド体を前記設置面上で支持するベース体とを備える。
【0016】
一方、本発明に係る遮音方法は、磁石により診断用空間の撮影領域に生成された静磁場に傾斜磁場コイルが発生した傾斜磁場を重畳させるときの当該傾斜磁場コイルの振動に伴って発生する騒音を抑制するもので、前記傾斜磁場コイルからの空気伝搬による振動を当該傾斜磁場コイルの周囲に形成した真空空間により抑制する一方で、前記傾斜磁場コイルの支持体を伝搬する当該傾斜磁場コイルからの振動を設置面に伝えて当該設置面の質量効果により減衰させることを特徴としている。この遮音方法によっても、傾斜磁場コイルの駆動に伴う騒音発生を従来よりも確実に低減させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づき説明する。
【0018】
(第1の実施の形態)
第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置を図1〜図3に基づき説明する。
【0019】
この磁気共鳴イメージング装置は、図1および図2に示すように、患者を診断のために挿入・配置する診断用空間を有したガントリ11と、このガントリ11に隣接して配置される寝台部12(図2参照)と、ガントリ11および寝台部12の動作を制御するとともにMR受信信号を処理する制御・処理部13とを備える。なお、ガントリ11はその内側中央部に患者を挿入・配置するための略円筒状の診断用空間Sを貫通して形成した構造になっている。この円筒状の診断用空間Sに対して、その軸方向をZとし、このZ方向に直交するX、Y方向を図示の如く定義する。
【0020】
ガントリ11は、その内側に画成される診断用空間Sに静磁場を生成する静磁場磁石21を備える。磁石21は例えば超電導磁石で構成され、その全体形状は所定径のボア21brを有する円筒状に形成されている。磁石21は、その中心軸方向(Z軸方向)両側に1対ずつ外周面に一体結合された合計4本の脚体22…22を備え、この脚体22…22により設置面としての床F上に支持されている。床Fは例えばコンクリート性の剛性の高い材料で形成されている。
【0021】
磁石21のボア21br内には、傾斜磁場コイル23を真空密閉状態で備える構造を有する。この構造は図に示す如く、非磁性材料で形成され且つボア21brよりも小径の所定長さの内筒24と、非磁性材料で形成され且つZ軸方向両端部において磁石21と内筒24との間の空間を閉じる真空蓋25A,25Bとを主要素として構成される。
【0022】
内筒24は、磁石21のボア21br内に診断用空間Sを確保するとともに、その内周面にRFコイル26を保持させるもので、ボア21br内に磁石21と同軸状に配置されている。RFコイル26はここでは全身用送信コイルを使用している。真空蓋25A,25Bのそれぞれは図2に示すように、組み立て性を良くするため、磁石21の側面21sdに取り付けるフランジ30A(30B)と、内筒24とフランジ30A(30B)とを結合する真空端板31A(31B)とを備える。
【0023】
フランジ30A,30Bのそれぞれは、半トーラス状の上側部分と下側両隅に角部を有する略U字状の下側部分とを一体形成したベース部材30btと、このベース部材30btの外周端から一体に垂直に立ち上げたサイド部材30sdとにより形成され、その軸方向断面が略L字状になっている。そして、フランジ30A,30Bのそれぞれは、ベース部材30btの内周側の面(XY面に沿う径方向の高さ)を磁石21の内周面21inのそれに揃え、かつそのベース部材30btに設置した真空シール部材としてのOリング32を介して磁石21の側面21sdにボルトなどの止め具33により固定されている。磁石21の側面21sdは、磁石21の中心軸(Z軸)に対して垂直に形成されている。この側面21sdに沿ってベース部材30btの位置を上下方向(Y軸方向)または横方向(X軸方向)に摺動させることでフランジ30A,30Bを位置調整でき、その位置で止め具33より固定できるようになっている。
【0024】
真空端板31A,31Bのそれぞれは、フランジ30A(30B)のサイド部材30sdの端部と内筒24の各端部とにボルトなどの止め具34、35により固設してある。この固設による接触面にはOリング36、37を図示の如く介挿している。この内、真空端板31A,31Bとフランジ30A,30Bの間に個別に介挿したOリング36は、中心軸(Z軸)方向に直交する方向に位置調整可能になっている。以上の構成により、磁石21のボア21br内に、内筒24、真空蓋31A,31B、磁石21の内周面21inを画成体として閉空間CSが画成される。この閉空間CSの一部を画成する内筒24の上下方向または横方向の位置は、フランジ30A,30Bと磁石21の側面21sdとの間の固定位置を微調整することで変えられる。これにより、診断用空間Sの中心軸位置を調整することができる。
【0025】
この閉空間CSには、傾斜磁場コイル23が画成体に非接触の状態で配置される。傾斜磁場コイル23は、その巻線としてxコイル、yコイルおよびzコイルを有し、それらをボビン上に積層・含浸して形成したもので、全体に円筒状に形成されている。この傾斜磁場コイル23は、ノン・シールド型であってもよいし、シールド型であってもよい。
【0026】
傾斜磁場コイル23は、閉空間CSにおいて、そのZ軸方向の両端部に個々に設けた支持手段としての支持体40A,40Bにより床F上に支持されている。支持体40A,40Bのそれぞれは、閉空間CS内において傾斜磁場コイル23を3点で保持するサポート部材41と、このサポート部材41を支持する2本のロッド42、42と、このロッド42、42を立設するベース43とを備える。また、Z軸方向両端間でベース43、43を結合する2本のビーム44、44が設けられている。支持体40A,40Bは好適には、アルミニウム材、ステンレス材、または、それらに鉛および/または真鍮を混合した金属により高い剛性を有するよう形成されている。これにより、傾斜磁場コイル23から支持体40A,40Bに伝わった振動を効率良く床側に伝達可能になっている。
【0027】
この内、サポート部材41は角棒体を略コ字状に形成した形状を有し、図示の如く、その両先端部の受け位置で傾斜磁場コイル23の両サイドの真横位置を、その下方中央の受け位置で傾斜磁場コイル23の真下位置を受ける3点保持構造になっている。
【0028】
サポート部材41の各受け位置では、ゴムなどの弾性部材45a(45b,45c)を介して捩じ込み構造の位置調整可能な止め具46a(46b,46c)により傾斜磁場コイル23を支持するようになっている。傾斜磁場コイル23の真下位置に介在させた第1の弾性部材45cは反発力により、また真横位置に介在させた第2の弾性部材45a,45bは反発力により支持する。また、傾斜磁場コイル23の真横位置を支持する止め具46a,46bがその捩じ込み具合によって水平位置の調整機能を有し、真下位置を支持する止め具46cがその捩じ込み具合によって上下位置の調整機能を併せて有する。このため、止め具46a,46b,46cを捩じ込み具合を調整して、傾斜磁場コイル23の水平方向および垂直方向の位置を調整可能になっている。
【0029】
ここでは、Z軸方向両端において、真下位置を受け持つ第1の弾性部材45cおよび止め具46cが傾斜磁場コイル23の荷重を支えるようになっている。このため、真下側の第1の弾性部材45cの弾性定数は、真横位置の第2の弾性部材45a,45bのそれよりも十分大きい値に設定されている。したがって、真下側の第1の弾性部材45cは、全荷重を支持するのに伴って受けた傾斜磁場コイル23からの振動を減らし、支持体40A(40B)に固体伝搬される振動を減らすようになっている。また真横位置の第2の弾性部材45a,45bは、弾性定数が十分小さいので、傾斜磁場コイル23から支持体40A(40B)に伝わる固体振動を確実に減らすようになっている。
【0030】
なお、傾斜磁場コイル23の全荷重を受ける第1の弾性部材45cと止め具46cとの組み合わせに拠る支持位置は、必ずしも図示の如くの真下位置の最下部分に限定されることなく、その真下位置の適宜な近傍の下側部分や、両サイド部分であってもよい。かかる支持位置を真下位置からその横方向(両サイド方向)の位置に設定した場合、真下位置からずれる程度に応じた剪断力に拠り傾斜磁場コイル23を支持することになるので、第1の弾性部材45cの弾性定数もこれに応じて調整することが望ましい。
【0031】
さらに、2本のロッド42、43は各サポート部材41をその横方向(X軸方向)の両端側の所定位置で上下方向(Y軸方向)に支持する機能を有する。このロッド42、42の上端部はサポート部材41に設けた穴41hlに差し込んで六角ナット47で固定されている。サポート部材41に設ける穴41hlは、いわゆる、「ばか穴」になっており、六角ナット47で締め付けるときの高さおよび位置調整により水平および垂直方向の位置調整が可能になっている。これは、傾斜磁場コイル23の水平および垂直方向の位置調整のために設定されている。ロッド42、42の下端側はフランジ30A,30Bのサイド部材30sdの下側に設けた穴h,hを遊挿して下方に延設され、その下端部はベース43にねじ込みにより剛体結合されている。
【0032】
ベース43とサイド部材30sdの穴h,hとの間は、剛性の小さな耐真空部材としての真空ベローズ50,50により密閉されている。この真空ベローズ50,50とロッド43、43とはそれぞれ非接触状態に配置されている。これにより、前述した閉空間CSは穴h,hを介して外界と連通することが無く、完全に閉じた空間になる。この真空ベローズ50、50にはかかる密閉機能のほか、支持体40A,40Bから真空蓋30A,30Bに回り込む振動を抑制する機能も持たせるため、剛性の小さいな部材を使用している。真空ベローズ50、50は、ゴムベローズ、ゴムカバーに代えてもよい。
【0033】
ベース43、43のそれぞれには図2に示すように、そのX軸方向両端部に段部を形成してあり、この段部の位置で各ベース43をアンカ51…51により床Fに剛体結合している。このアンカ51…51は、本発明の支持手段を設置面(床面)に剛体結合する結合手段を成している。アンカ51…51に代表される結合手段は、傾斜磁場コイル23から支持体40A,40Bを介して伝搬してきた振動を、傾斜磁場コイル23よりも十分に重い床Fの質量を利用して減衰(吸収)させようとするものである。
【0034】
またビーム44、44は金属製など、剛性の高い素材で形成された所定長さの結合部材である。各ビーム44は床F面上に置かれるとともに、ベース43、43のX軸方向両端部にてその両ベース43、43をZ軸方向に剛体結合している。これにより、両ベース43、43間のZ軸方向の距離を設定値に規定できるようになっている。
【0035】
一方、図1に示すように、一方の真空蓋25Aには傾斜磁場コイル23を収容した閉空間CSの空気を排出する排気手段が接続されている。この排気手段はフランジ30Aのサイド部材30sdの所定位置に接続された耐真空ホース55と、このホース55に接続された例えばロータリ型の真空ポンプ56とを備える。これにより、真空ポンプ56を駆動させて上記閉空間CSを例えば1.01×103〜102Ps程度の真空状態を得ることができるようになっている。
【0036】
さらに、図2に示すように、ガントリ11の寝台12とは反対側の真空蓋26Bを介して、傾斜磁場コイル23に対する電力供給および冷却媒体供給の機構が施されている。この真空蓋26Bは前述のようにフランジ30Bと真空端板31Bとを備える。フランジ30Bのサイド部材30sdの所定位置には図示の如く、放電現象を防止するための耐真空の振動絶縁端子60が気密に取り付けられ、この端子60を介して外部電源線61と内部電源線62が互いに接続されている。端子60は非真空の室内から真空空間CSへと電源中継する中継体として機能する。外部電源線61は制御・処理部13に設けてある傾斜磁場電源(図示せず)に接続されている。内部電源線62は閉空間CS、すなわち真空空間に配置され、傾斜磁場コイル23の巻線に接続され、外部電源線61を通して供給された、例えば±2000V程度のパルス電圧を巻線に供給するようになっている。この内部電源線62にも、傾斜磁場コイル23からの振動の固体伝搬を低減する目的で、容易に屈曲可能な可撓姓のある耐真空性線材を使用してある。
【0037】
また、フランジ30Bのサイド部材30sdの別の所定位置には図示の如く、耐真空性の2ポートタイプのカプラ64が気密に取り付けられている。このカプラ64は、傾斜磁場コイル23を冷却するための冷却媒体(例えば水)を室内と真空空間CSとの間で往来させる中継体として機能する。カプラ64を介して2本の外部チューブ65、65と2本の内部チューブ66、66とが往来経路毎に結合されている。外部チューブ65、65は例えば蛇口などの冷却媒体供給源に繋がれる。内部チューブ66、66には可撓性のある耐真空チューブが用いられており、これにより傾斜磁場コイル23からの振動の固体伝搬を確実に低減できるようになっている。
【0038】
内部チューブ66、66それぞれのもう一端は、傾斜磁場コイル23の内部に例えば螺旋状に巻き回した冷却チューブ(図示せず)の入口および出口にそれぞれ接続されている。このため、一方の外部チューブ65を介して供給された冷却媒体は一方の内部チューブ66から冷却チューブに至り、その冷却チューブを循環して再び他方の内部チューブ66及び他方の外部チューブ65を通って冷却媒体供給源に戻される。これにより、傾斜磁場コイル23の駆動により発生した熱が強制除去される。
【0039】
さらにまた、ガントリ11の診断用開口部Sに患者を挿入・配置すべく寝台部12が設けられている。この寝台部12は図2に示す如く診断用空間Sを臨む位置に置かれた寝台67を有する。寝台67はZ軸方向にスライド可能な天板67tを備え、この天板67t上に患者が仰向けに寝るようになっている。天板67tがスライドすると、診断用空間Sに徐々に進入していくが、本実施形態ではこの進入してくる天板67tをスライド状態で支持すべく、天板レール68が設置されている。天板レール68は図示の如く、非磁性体で形成された所定幅で略コ字状の板体で構成されている。この天板レール68はそのスライド部を診断用空間Sに挿入し、かつ内筒24および真空蓋25A,25Bに非接触で床F上に固定してある。すなわち、天板レール68はガントリ11とは機械的に分離独立して設置され、その水平部分のスライド部で天板67tのローラをガイド・支持する構造になっている。従来装置の場合、このような天板レールは診断用開口部の一部に固設する構造になっていた。
【0040】
さらに、制御・処理部13は図1に示す如く、入力器や表示器を備えたコンソール、制御中枢としての制御キャビネット、制御キャビネットの制御下にある傾斜磁場電源、高周波アンプ、受信アンプのほか、静磁場電源などを備える。これにより、ガントリ11に所望のパルスシーケンスに沿った、MR信号収集のための駆動を実行させるようになっている。
【0041】
なお、図1および図2に示すガントリ構造の所望位置に、必要であれば静磁場をシミングする鉄シムやシムコイルを設置することができる。
【0042】
続いて第1の実施形態の作用効果を説明する。
【0043】
まず、真空ポンプ56を作動させて、傾斜磁場コイル23を囲む閉空間CSの排気を行い、その閉空間CS内に所定値の真空状態をつくる。また、静磁場電源から磁石21に電流が供給され、撮影領域を含む診断用空間Sに静磁場が生成される。この状態で天板67t上に横になった被検体が診断用空間S内に挿入される。このとき天板67tは本実施例独特の天板レール68によりガイド・支持される。次いで、必要であれば、シミング処理が実施されるとともに、受信コイルの設置、スライス面に位置決めなどの必要な準備がなされた後、診断が開始される。つまり、制御・処理部13から所望のパルスシーケンスに応じて制御指令がガントリの各要素に出されて、被検体からのMR信号が受信される。このMR信号に基づいて画像データが再構成される。
【0044】
このパルスシーケンスに基づく駆動状態において、傾斜磁場コイル23には急峻に立ち上がりまた立ち下がるパルス電流が供給される。とくに、パルスシーケンスが高速撮影用のシーケンスである場合、かかるパルス電流の極性が高速に反転される。傾斜磁場コイル23は静磁場中に置かれているから、これに高速で変化するパルス電流が流れる度に電磁気力が発生し、この電磁気力に因って機械的撓み、すなわち振動が発生する。電磁気力の大きさはxコイル、yコイル、zコイルの位置などに応じて複雑に異なるから、傾斜磁場コイル23は通常、複雑なモードで振動する。
【0045】
傾斜磁場コイル23が振動しても、本実施例の場合、傾斜磁場コイル23は真空空間に置かれているので、その周りの空気が振動するということがない。つまり、図3中の矢印A1で示すような振動の空気伝搬が確実に排除/抑制され、外部に伝わる振動が著しく軽減される。
【0046】
これに対して、傾斜磁場コイル23の振動はその支持体40A,40Bを介して固体伝搬し、外部に漏れようとする。しかしながら、この固体伝搬に対しても種々の振動吸収または抑制対策を上述した如く講じているので、漏れ出る振動は非常に小さくなる。
【0047】
まず、傾斜磁場コイル23を真横および真下から支持しているZ軸方向両端の弾性部材45a,45b,45cにより、振動がなるべく吸収されるとともに、支持体40A,40Bへの振動伝達が抑制される。これらの弾性部材で取り切れなかった振動が支持体40A,40Bに伝搬する。
【0048】
一度、振動が支持体40A,40Bに伝搬すると、今度は剛体結合されているサポート部材41、ロッド42およびベース43により積極的に下方に導かれる(図3中の矢印A2参照)。このように導かれた振動は、ベース43がアンカ51…51により床Fに剛体結合されているため、その大部分が床Fに伝えられる。床Fの質量は非常に大きいため、振動は床の質量効果によって確実に減衰させられる。
【0049】
振動が支持体40A,40Bを通る際、その振動伝達経路としては図3中の矢印A3で示すルートも在る。しかし本実施形態では、支持体40A,40Bと真空蓋25A,25Bを繋いで閉空間CSの真空状態の保持する部材に、真空ベローズ50を用いているので、真空蓋25A,25Bまで伝わる振動が著しく軽減される。このため、支持体40A,40Bが振動しても、その振動は内筒24およびこれに繋がっている部分、強いては静磁場磁石21には殆ど伝わらない。つまり、支持体40A,40Bの振動に呼応して振動する部分が殆ど排除されている。
【0050】
さらに、支持体40A,40Bもベース43の一部を除いて、その殆どの外表面が真空空間(閉空間CS)に囲まれている。このため、上述した傾斜磁場コイル23と同様に、空気伝搬して外部に漏れる振動分も非常に少ない。
【0051】
このように本実施形態のガントリ構成によれば、
(1)とくに振動の大きい傾斜磁場コイル自体および支持体40A,40Bに発生する振動の空気伝搬(すなわち騒音)を真空空間の生成に拠り大幅に遮断し、
(2)かかる振動を支持体40,40Bと傾斜磁場コイル23との間に介挿した弾性部材で極力除去し、
(3)残った振動は支持体40,40Bを介して床Fに積極的に逃がして床の質量効果で減衰させて騒音を低減させ、および、
(4)傾斜磁場コイル23、磁石21、および天板レール68の個別支持、電源線や冷却チューブの可撓性保持、ならびに、床Fおよび真空ベローズ50…50による振動抑制の共働によって、磁石や天板レールに伝わる振動の殆どを排除し、振動対象物を減少させて騒音を低減させることができる。このとき、固定伝搬経路を床側へ遠く引き回した分、その途中での振動低減効果もある。したがって、同じ駆動状態であっても、従来公報記載の各種のガントリ構成や傾斜磁場コイルと静磁場磁石とを単に機械的に別々に支持するガントリ構成に比べて、高速パルスシーケンスを使う場合であっても、傾斜磁場コイル自体の振動に起因した振動および騒音を格段に低減させることができ、騒音(振動)に因って患者に与える不安感や不快感を良好に解消することができる。
【0052】
加えて、本実施形態のガントリ構成の場合、前述したように随所に、診断用空間Sの中心軸位置調整および傾斜磁場コイル23の位置調整の機能を介在させているので、組み立てや保守、点検が容易になるという利点もある。
【0053】
なお、本発明では、上述したガントリ構成において、傾斜磁場コイルおよび支持体の外周に真空空間を生成しないが、磁石21と傾斜磁場コイル24とは上述の如く別々に支持するとともに、支持体40A,40Bを床Fにアンカ51…51で剛体結合しただけの構造を採用することができ、これによっても、従来の磁石と傾斜磁場コイルを別々に支持しただけの構造に比べて、床の質量効果による振動減衰作用を積極的に利用できる分、全体の騒音を減らすことができる。
【0054】
また、上述したガントリ構成において、前記ベース43と床Fとの間に弾性体を介挿して固定体を伝播する振動をさらに吸収できるようにしてもよい。この場合、アンカ51,…,51を用いてもよいし、場合によっては用いなくてもよい。アンカ51,…,51を用いない場合でも、傾斜磁場コイル23から磁石21や内筒24などに至る固定伝播経路が支持体40A,40Bを介して床側へ遠回りにさせられている分、長くなっているから、磁石21や内筒24などに伝わる振動が鈍くなり、その途中の減衰効果によっても、同様に騒音(振動)を低減させることができる。
【0055】
さらに、上述した構成において、中継体としての電源線用の端子および/または冷却チューブ用のカプラの取付け位置を、前述した真空蓋ではなく、支持体の一部、例えばベースに気密に取り付けてもよい。この場合、電源線や冷却チューブは例えばベース、ロッドおよびサポート部材を通って傾斜磁場コイルに至る引き回し通路が形成される。
【0056】
さらに、傾斜磁場コイル23を冷却する冷却構造としては、例えば特開平6−189932号に示されている如く、多数の冷却パイプを並列に並べ、それらを螺旋状に巻いて樹脂により円筒状に固めたものであってよい。
【0057】
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置を図4および図5に基づき説明する。なお、以下の説明において、第1の実施形態の構成要素を同一または類似の要素には同一符号を付して説明を省略する。(後述する実施形態についても同様とする。)。
【0058】
本実施形態の磁気共鳴イメージング装置は、従来に比べて著しい騒音低減を達成するとともに、その騒音低減に要する構成を極力簡素化できることを目的としている。
【0059】
図4および図5には、磁気共鳴イメージング装置のガントリ11のみの構成を示す。このガントリ11は第1の実施形態のものとほぼ同様に形成されているが、真空蓋の構成が異なる。
【0060】
ガントリ11は、そのZ軸方向両端部に内筒24と静磁場磁石21との空間を密封するための真空蓋70A,70Bを備える。真空蓋70A,70Bのそれぞれは第1の実施形態のものと同様に、フランジ71A(71B)および真空端板72A(72A)を備える。フランジ71A,71Bのそれぞれは更に、軸方向断面がL字状に一体形成されたベース部材71btおよびサイド部材71sdから成り、ベース部材71btが磁石21の側面21sdに気密に取り付けられ、サイド部材71sdが真空端板72A(72B)に気密に結合される。
【0061】
真空端板72A(72B)、ベース部材71bt、およびサイド部材71sdは第1の実施形態の部材よりもその裾方向(上下Y軸方向)に長く形成し、それらの端部を内側に折り曲げまたは折り曲げ端部を設け、それらの端部をベース43上に真空シール部材を介挿して気密に固定している。これにより、支持体40A、40Bそれぞれのベース43よりも上側の部分と傾斜磁場コイル24とを含む閉空間CSを密閉できる。本実施形態の場合、第1の実施形態のときに用いた真空蓋と支持体とを繋ぐ真空ベローズは不要になる。
【0062】
そのほかの構成は第1の実施形態の装置と同一または同等である。
【0063】
このため、支持体40A、40Bから真空蓋70A,70Bに固体伝搬される振動は残るものの、支持体40A,40Bの弾性部材に拠る吸収効果、支持体40A,40Bの床Fへの剛体結合に伴う床の質量効果に拠る吸収が大きく効いてくる。これにより、傾斜磁場コイル23および支持体40A,40Bといった振動が特に大きい部分を優先的に防振しているので、傾斜磁場コイル23の振動に起因した騒音を従来に比べて著しく低減させるとともに、真空ベローズを省略して構成を簡素化できる。
【0064】
(変形例1)
第2の実施形態の変形例を図6および図7に基づき説明する。この変形例に係る磁気共鳴イメージング装置のガントリは、傾斜磁場コイルおよび静磁場磁石の支持手段を共通に形成したものである。
【0065】
図6および図7に示すように、傾斜磁場コイル23を支持する支持体40Aを備える(Z軸方向の反対側端部でも同様の支持を行う)。この支持体40Aは弾性体74、74を個別に介して2本のレール体75、75上に載置してある。2本のレール体75、75は床F上に固定される。このとき、レール体75、75を床Fに剛体結合することが望ましい。この2本のレール体75、75は同時に静磁場磁石21をも支持している。
【0066】
内筒24および磁石21の内周面21inとの間の開口部は、軸方向断面が略コ字状の真空蓋76を使いかつ真空シール部材77、78を介在させて気密に封止されている。また、この真空蓋76と支持体40Aのベース43との間の隙間には前述した真空ベローズ50、50が装着されている。
【0067】
このように構成することにより、傾斜磁場コイル23から磁石21に至る振動の固体伝搬経路が支持体40Aの介挿により一度床側に回されることから、従来よりも遥かに遠回りになる。したがって、真空空間CSによる遮音効果は勿論のこと、固体伝搬経路が遠回りになることによる振動減衰効果が加わり、従来よりも格段に騒音を低下させることができる。傾斜磁場コイルが静磁場磁石の内周面または側面に支持された従来装置の場合、傾斜磁場コイル23が極めて短い経路で磁石21に繋がることから、傾斜磁場コイルの振動が殆ど直接、磁石に固体伝搬され、磁石の振動も騒音源に加わるという不都合があった。しかし、このように支持構成を比較的簡素にしたガントリであっても、そのような不都合を排した静音型の磁気共鳴イメージング装置を提供できる。レール体を床Fに剛体結合させた場合は前述したように、床の質量効果に因る振動減衰も合わせて作用するから、静音性はさらに優れたものになる。
【0068】
なお、上記弾性体74はレール体75と床Fとの間に介挿する構成によっても、上述と同等の作用効果を得ることができる。
【0069】
(第3の実施形態)
第3の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置を図8および図9に基づき説明する。
【0070】
本実施形態の磁気共鳴イメージング装置は、第1の実施形態のものよりも更に一層の騒音低減効果を得ることを目的としている。この目的を達成するため、図8および図9に示すガントリ11は第1の実施形態のものに別の騒音低減機構を付加している。
【0071】
ガントリ11の本体そのものは図1、2と同一に構成されている。加えて、Z軸方向両端部それぞれにおいて、真空蓋25A(25B)および支持体40A(40B)のベース43の外側全体に吸音材(遮音材)80を張り付けている。吸音材としては、例えばウレタン材、スポンジ材などが使用される。その厚さも適宜に選択されている。このため、真空蓋25A,25B、真空ベローズ50…50、およびベース43、43の大気に露出した部分が吸音材80でそっくり覆われる。したがって、これらの露出部分を介して僅かながら外部に漏れる騒音(振動)も確実に吸音される。
【0072】
また床Fには、支持体40A,40Bの接地部位と静磁場磁石21の接地部位を分離する溝81が所定深さに形成されている。このため、両方の接地部位が距離的に隔てられ、それらの間の経路長は図中の矢印A4に示すように、より遠回りになる。したがって、振動が支持体40A,40Bを固体伝搬して床Fに伝わり、床Fの質量効果により振動吸収されるも、吸収し切れなかった振動分があっても、その振動分はより遠い伝搬経路A4を通ってしか磁石21に伝わらない。この遠い伝搬経路A4を通る間に、振動はさらに減衰し、結局、その殆どが床Fで吸収され、磁石21には伝わらない。
【0073】
このように第1の実施形態の構成に加えて、大気中への振動伝搬および静磁場磁石への振動伝搬をよりきめ細かく抑制する機構を持たせたため、傾斜磁場コイルの駆動に伴う騒音の発生を第1の実施形態の場合にも増して確実に抑制することができる。
【0074】
なお、この吸音材の張付けおよび床溝の形成は、第2の実施形態(図4、5)のガントリにも良好に実施できる。
【0075】
また、床に穿設する溝の中には上述のように空気のまま放置せずに、吸音材や振動吸収用の弾性体を埋め込んでもよい。また、床の静磁場磁石を設置する部位全体を、支持体のそれから独立した免振床に構成してもよい。
【0076】
(第4の実施形態)
第4の実施形態の磁気共鳴イメージング装置を図10に基づき説明する。
【0077】
この磁気共鳴イメージング装置のガントリ11は同図に示すように、フランジおよび真空端板で成る真空蓋70Aの裾部分を延ばし、その延出端部を支持体40Aのベース43の下端側部の周囲に気密に結合している。これはZ軸方向の両端部の真空蓋について同様に構成する。
【0078】
これによる、真空に排気される閉空間CSは傾斜磁場コイル23のみならず、両端部の支持体40A、40Bの全部を包含することになる。これにより、前述した真空ベローズなどを用いる必要もなく、最も大きく振動する部分を全部、真空空間に収めることができ、大きな遮音効果が得られる。同時に、支持体を床に剛体接続する振動吸収効果なども併せて得られ、これによっても静音性に優れた磁気共鳴イメージング装置を提供できる。
【0079】
(第5の実施形態)
第5の実施形態の磁気共鳴イメージング装置を図11に基づき説明する。本実施形態はとくに、前述した真空蓋と内筒の結合機構をさらに充実させたものである。なお、図11はガントリのZ軸方向の一端部における、かかる結合機構のみを示している。
【0080】
本実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置のガントリは、図11に示すように、静磁場磁石21の内周面21inと内筒24との間の隙間を密閉する真空蓋90を備える。真空蓋90はフランジ91および真空端板92を備える。フランジ91は、磁石21の側面21sdに気密に取り付けるベース部材91btおよびこれに一体のサイド部材91sdから成り、Z軸方向断面がL字状に形成されている。ベース部材91btは真空シール部材93を介在させて止め具94により側面21sdに気密に取り付けられる。
【0081】
サイド部材91sdの先端部には段部91dnが一体に形成されている。この段部91dnには真空端板92の外周端を真空シール部材95を挟んで止め具96により気密に取り付けている。真空端板92の内周端は、弾性定数の比較的小さな真空シール部材97を介して内筒24の端部テーパ24tpに当接され、止め具98により締め付けてある。この締付けは、真空シール部材97による封止が主であり、内筒24の重量支持は後述する支持機構に任せている。この端部テーパ24tpに用いる真空シール部材97は、真空端板92がZ軸方向へ所定範囲で移動した場合でも、そのテーパ面と共働して、その移動分を吸収してシール可能な構造を有している。これにより、磁石21の中心軸(Z軸)方向の長さに製造時のばらつきがある場合でも、そのばらつきに関わらず、良好なシール効果が得られる。
【0082】
さらに、内筒24の端部テーパ24tpの近傍には板状の係止部99が突設してある。この係止部99と前記段部91dnは互いに対向し、この両者間には図示の如く、上下方向(Y軸方向)の位置を調節可能な内筒吊持機構100が設けられている。この内筒吊持機構100は、一端が段部91dnに取り付けられ且つ回転により上下位置調整可能な上側吊持体100aと、この上側吊持体100aの他端部を貫通させて係止したトーラス状の弾性部材100bと、この弾性部材100bの外周側に一端を係止させた下側吊持体100cと、この下側吊持体100cの他端と前記係止部99とを繋ぐコネクタ100dとを備えている。
【0083】
このため、弾性部材100bは剪断力により真空蓋90、すなわち磁石21から内筒24の殆ど全重量を支持する。このとき、弾性部材100bを介在させているため、磁石21から内筒24に伝搬される固体振動を低減させることができる。また内筒24の殆どの重量は内筒吊持機構100が支持しているため、前述した真空シール部材97の弾性定数を前述したように小さくできるから、磁石21側から真空蓋を介して内筒24に至る振動の固定伝搬を低減できる。また、かかる構成の場合、内筒支持用の弾性部材100bの弾性定数は、前述した例えば図1の傾斜磁場コイルの重量を受ける第1の弾性部材45cのそれよりも十分小さい値で済む。つまり、内筒吊持機構100を通る固体伝搬振動も非常に少なくて済む。
【0084】
このように磁石21から内筒24に極力振動を伝えない構成にしたため、傾斜磁場コイル23の振動に起因して回り込んでくる振動は勿論のこと、磁石21自体の駆動に端を発した振動も確実に抑制される。このため、構造的に吸音材などを貼り難いために露出している内筒24の振動を抑え、騒音の発生を防止することができる。
【0085】
(変形例2)
変形例を図12に基づき説明する。同図には、傾斜磁場コイル23への電源線の引込み例を示す。真空蓋25Bのフランジ30Bには、可撓性を有した弾性材110aを介在させることで振動絶縁性を持たせ且つ耐真空性を持たせた中継端子110を取り付けてある。この中継端子110を介して電源線111が真空空間CSに引込まれる。この電源線111は、真空空間CS内では少なくとも、屈曲可能な芯線(例えば網線導体)を電気的絶縁材で被覆した内側電線111aの構造になっている。
【0086】
この内側電線111aが傾斜磁場コイル23に接続されるから、傾斜磁場コイル23から内側電線111aを介して真空蓋25Bへ伝搬する振動が大幅に減少する。さらに、中継端子110の弾性材110aにより、かかる振動伝搬抑制がより顕著になる。また、内側電線111aを電気的絶縁材で被覆しているので、放電現象を確実に防止できる。
【0087】
(変形例3)
別の変形例を図13に基づき説明する。同図には、傾斜磁場コイル23への冷却チューブの引込み例を示す。真空蓋25Bのフランジ30Bには、可撓性を有した弾性材113aを介在させることで振動絶縁性を持たせ且つ耐真空性を持たせた2ポートのカプラ113を取り付けてある。このカプラ113を介してチューブ114、115が真空空間CSと外界とを往来する。このため、傾斜磁場コイル23からチューブ114、115を介して真空蓋25Bへ伝搬する振動が、カプラ113の弾性材113aに因り好適に低減される。
【0088】
(変形例4)
さらに別の変形例を図14に示す。同図に示すガントリ11は、その構成要素自体は図1のものと同一である。しかし、傾斜磁場コイル23を支持する支持体40A,40Bの設置面として、これまで説明してきた床Fに代えて、天井Cを利用している。つまり、静磁場磁石21はこれまでと同様に床Fに設置しているが、傾斜磁場コイル23は天井Cに支持体40A,40Bを介して支持(吊持)させている。天井Cも高い剛性を有して作られており、この天井Cにアンカ51…51により支持体40A,40Bを剛体結合させている。
【0089】
このため、今度は天井Cの質量効果による振動減衰作用を得ることができるほか、設置面として、振動特性上の影響が互いに非常に少ない床F(磁石設置)と天井C(傾斜磁場コイル設置)に分離しているので、設置面相互間の振動の固体伝搬を殆ど完全に遮断でき、騒音を著しく減らした静音型のガントリを提供できる。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、傾斜磁場発生手段を静磁場発生手段とは機械的に非結合または略非結合の状態に保持し且つその傾斜磁場発生手段を設置面上に支持する手段と、少なくとも傾斜磁場発生手段の周囲に密閉空間を画成し且つこの密閉空間を真空状態に形成する手段とを備えたガントリ構成とし、傾斜磁場発生手段からの振動を前記設置面に伝えて当該設置面の質量効果により当該振動を減衰させるように構成したため、傾斜磁場コイルから傾斜磁場用支持手段を通って磁石などに固体伝搬する振動を著しく減少させ、かつ傾斜磁場コイルから空気伝搬する振動を遮断して、ガントリ全体としての騒音(振動)を非常に低いレベルまで抑制した静音型の磁気共鳴イメージング装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置のガントリの構成を示す一部破断した正面図。
【図2】ガントリの構成を示す図1中のII−II線に沿った概略断面図。
【図3】支持体を通る振動の固体伝搬経路を説明する図。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置のガントリの構成を示す一部破断した正面図。
【図5】ガントリの構成を示す図4中のV−V線に沿った概略断面図。
【図6】変形例1に係る磁気共鳴イメージング装置のガントリの構成を示す一部破断した正面図。
【図7】ガントリの構成を示す図6中のVII−VII線に沿った概略断面図。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置のガントリの構成を示す一部破断した正面図。
【図9】ガントリの構成を示す図8中のIX−IX線に沿った概略断面図。
【図10】本発明の第4の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置のガントリの構成を示す一部破断した正面図。
【図11】本発明の第5の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置のガントリの構成を示す一部破断した部分正面図。
【図12】変形例2に係るガントリへの電源線の引込み状況を示す部分断面図。
【図13】変形例3に係るガントリへの冷却媒体チューブの供給状況を示す部分断面図。
【図14】変形例4に係るガントリの床、天井の両方を使った支持を示す部分断面図。
【符号の説明】
11 ガントリ
12 寝台部
21 磁石
22 脚体(静磁場用支持手段)
23 傾斜磁場コイル
24 内筒(画成体/真空空間形成手段)
25A,25B,70A,70B,76,90 真空蓋(蓋体/画成体/真空空間形成手段)
30A,30B,71A,71B,91 フランジ(画成体/真空空間形成手段)
31A,31B,72A,72B,92 真空端板(画成体/真空空間形成手段)
36 Oリング
40A,40B 支持体(傾斜磁場用支持手段)
41 サポート部材(サポート体)
42 ロッド(ロッド体)
43 ベース(ベース体)
44 ビーム(結合体)
45c 第1の弾性部材
45a,45b 第2の弾性部材
46a,46b,46c 止め具
47 六角ナット
50 真空ベローズ(封鎖体/画成体/真空空間形成手段)
51 アンカ(結合手段)
55 耐真空ホース(ポンプ手段/真空空間形成手段)
56 真空ポンプ(ポンプ手段/真空空間形成手段)
60,110 端子(中継体)
61 外部電源線
62 内部電源線
65,113 カプラ(中継体)
65 外部チューブ
66 内部チューブ
67t 天板
68 天板レール
74 弾性体
75 レール体
80 吸音材
81 溝
97 真空シール部材
100 内筒吊持機構(吊持機構)
100a,100c 上側、下側吊持体(支持部材)
100b 弾性部材
111a 内部電線
114、115 冷却チューブ
S 診断用空間
F 床(設置面)
C 天井(設置面)
CS 閉空間
h 穴
Claims (38)
- 診断用空間の撮影領域に静磁場を生成するための静磁場発生手段と、前記撮影領域に傾斜磁場を生成するための傾斜磁場発生手段と、この傾斜磁場発生手段を前記静磁場発生手段とは機械的に非結合または略非結合の状態に保持し且つその傾斜磁場発生手段を設置面上に支持する傾斜磁場用支持手段と、少なくとも前記傾斜磁場発生手段の周囲に密閉空間を画成し且つこの密閉空間を真空状態に形成する真空空間形成手段と、を備えたガントリを有し、前記傾斜磁場発生手段からの振動を前記設置面に伝えて当該設置面の質量効果により当該振動を減衰させるように構成したことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
- 前記静磁場発生手段は磁石で構成し、前記傾斜磁場発生手段はxコイル、yコイルおよびzコイルを備えた傾斜磁場コイルで構成した請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記真空空間形成手段は、少なくとも前記傾斜磁場コイルの周囲に密閉空間を画成する画成体と、この密閉空間を排気するポンプ手段とを有する請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記傾斜磁場用支持手段を前記設置面に剛体結合する結合手段を備えた請求項3に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記傾斜磁場用支持手段は、前記静磁場発生手段に前記傾斜磁場発生手段の重量を実質的に掛けない状態で支持する手段である請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記傾斜磁場用支持手段は、前記傾斜磁場発生手段を前記静磁場発生手段とは別個に支持する手段である請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記傾斜磁場用支持手段は、前記傾斜磁場発生手段の略全重量を前記設置面に直接支持させた手段である請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記傾斜磁場用支持手段は前記傾斜磁場コイルを前記磁石の中心軸方向両端部で各別に支持する1対の支持体を有し、各支持体は前記傾斜磁場コイルを保持するサポート体と、このサポート体を支持するロッド体と、このロッド体を前記設置面上で支持するベース体とを備える請求項3に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記画成体は、前記傾斜磁場用支持手段の少なくとも一部の要素を含む構造である請求項8に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記一部の要素は、前記支持体それぞれの前記サポート体および前記ロッド体である請求項9に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記画成体は、前記磁石との間に前記傾斜磁場コイルを位置させて前記診断用空間を画成する内筒と、この内筒と前記磁石との間のスペースを気密に塞ぐ蓋体と、この蓋体と前記支持体との間を気密に封鎖する封鎖体と、を備える請求項10に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記封鎖体は剛性の低い耐真空部材で形成した請求項11に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記封鎖体は真空ベローズでなる請求項12に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 少なくとも前記蓋体の外表面を吸音材で覆った請求項11に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記蓋体は、一方の端部が前記磁石の側面に気密に取り付けられるフランジと、このフランジのもう一方の端部と前記内筒の各端部とに気密に取り付けられる端板とを備える請求項11に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記磁石の側面は前記中心軸方向に対して垂直に形成され、前記フランジの一方の端部はこの側面に沿って気密に移動可能である請求項15に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記フランジと前記端板は、前記中心軸方向に直交する方向に位置を調整可能な真空シール部材を介して互いに結合される請求項15に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記端板と前記内筒は、前記中心軸方向に移動可能な真空シール部材を介して互いに結合される請求項15に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記蓋体から前記内筒を懸垂支持する吊持機構を備える請求項11に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記吊持機構は、前記蓋体と前記内筒にそれぞれ結合し且つ長さを調整可能な支持部材と、この支持部材の途中に介挿させた弾性部材とを備える請求項19に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記傾斜磁場用支持手段は前記サポート体と前記傾斜磁場コイルのユニットとの間に介挿され且つそのユニットの重量を支持する弾性部材を備え、この弾性部材の弾性定数を前記吊持機構の弾性部材の弾性定数よりも大きい値に設定した請求項20に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記蓋体に、前記傾斜磁場コイルに電流を供給する電源線および冷却媒体を供給する冷却チューブを中継する中継体の内の少なくとも一方を気密に設けた請求項11に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記中継体は可撓性および耐真空性を有する振動絶縁体を備える請求項22に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記真空空間内の前記電源線は屈曲可能に形成されかつ電気的絶縁材で被覆されている請求項22に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記真空空間内の前記冷却チューブは可撓性を有する耐真空部材で形成されている請求項22に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記設置面に、前記静磁場用支持手段による設置面上の支持位置と前記傾斜磁場用支持手段による設置面上の支持位置とを隔てる溝を穿設した請求項8に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記溝に弾性体を埋設した請求項26に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記傾斜磁場用支持手段は前記傾斜磁場コイルを前記磁石の中心軸方向両端部で各別に支持する1対の支持体を有し、この各支持体は前記設置面上に配置するベース体を備え、前記中心軸方向両端部の前記ベース体を相互に結合しかつ高剛性で設定長さの結合体を設けた請求項8に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記傾斜磁場用支持手段は前記傾斜磁場コイルを前記磁石の中心軸方向両端部で各別に支持する1対の支持体を有し、この各支持体は水平方向および垂直方向の位置を調整可能な位置調整機構を含む請求項8に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記傾斜磁場用支持手段は前記傾斜磁場コイルを前記磁石の中心軸方向両端部で各別に支持する1対の支持体を有し、この各支持体は、略円柱状をなす前記傾斜磁場コイルのユニットを保持するサポート体と、このサポート体と前記傾斜磁場コイルのユニットとの間に介挿され且つこのユニットの重量を受ける第1の弾性部材とを備える請求項8に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記第1の弾性部材は、前記傾斜磁場コイルのユニットの取付け状態における略下半分の外周面の所望部位に位置する請求項30に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記各支持体は、前記サポート体と前記第1の弾性部材の間に介挿され且つ前記傾斜磁場コイルのユニットの上下方向の位置を調整可能な上下位置調整機構を備える請求項31に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記各支持体は、前記サポート体と前記傾斜磁場コイルのユニットの間に介挿された第2の弾性部材を有しかつこの傾斜磁場コイルのユニットの横方向の位置を調整可能な横位置調整機構を備える請求項30に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記第2の弾性部材の弾性定数は前記第1の弾性部材の弾性定数よりも小さい値に設定してある請求項33に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記各サポート体は、前記傾斜磁場コイルのユニットの下部を前記第1の弾性部材および前記上下位置調整機構で、かつ、前記傾斜磁場コイルのユニットの両サイド部それぞれを前記第2の弾性部材および前記横位置調整機構で保持する3点保持構造である請求項34に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記支持体に、前記傾斜磁場コイルに電流を供給する電源線および冷却媒体を供給する冷却チューブを中継する中継体の内の少なくとも一方を気密に設けた請求項29に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記診断用空間に患者をスライドして挿入する天板を備えた寝台と、前記診断用空間で前記天板をスライド可能に支持・案内する天板レールとを備え、この天板レールを前記ガントリとは非接触で前記設置面に配置した請求項8に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 磁石により診断用空間の撮影領域に生成された静磁場に傾斜磁場コイルが発生した傾斜磁場を重畳させるときの当該傾斜磁場コイルの振動に伴って発生する騒音を抑制する磁気共鳴イメージングの遮音方法において、前記傾斜磁場コイルからの空気伝搬による振動を当該傾斜磁場コイルの周囲に形成した真空空間により抑制する一方で、前記傾斜磁場コイルの支持体を伝搬する当該傾斜磁場コイルからの振動を設置面に伝えて当該設置面の質量効果により当該信号を減衰させることを特徴とした磁気共鳴イメージングの遮音方法。
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