JPH1011764A - 光ディスク媒体及びその再生方法 - Google Patents

光ディスク媒体及びその再生方法

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JPH1011764A
JPH1011764A JP16704696A JP16704696A JPH1011764A JP H1011764 A JPH1011764 A JP H1011764A JP 16704696 A JP16704696 A JP 16704696A JP 16704696 A JP16704696 A JP 16704696A JP H1011764 A JPH1011764 A JP H1011764A
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Hiroyuki Ohata
博行 大畑
Masahito Nagasawa
雅人 長沢
Kenji Goshima
賢治 五嶋
Sadanobu Ishida
禎宣 石田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シングルスパイラル・ランド/グルーブ記録
フォーマットの光ディスクにおいて、セクタアドレスを
溝部トラックか溝間部トラックかに拘らず一意に決定す
ることを可能にする。また、トラッキング誤差検出とト
ラッキング補正を容易に、正確に行ない得るようにす
る。 【解決手段】 隣接する溝部トラック及び溝間部トラッ
クの、径方向に整列したセクタのそれぞれのセクタアド
レス情報がともに上記整列したセクタに共通の識別情報
領域内に記録されている。例えば、溝部トラックの記録
セクタのアドレス情報は、溝部トラックの中心から径方
向の一方の向きに一定量変位した位置に記録され、溝間
部トラックの記録セクタのアドレス情報は、溝間部トラ
ックの中心から径方向の他方の向きに上記一定量変位し
た位置に記録されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスク媒体
及び光ディスク装置に係わるものであり、より詳しくは
ディスク上の案内溝によって形成された凹部の記録トラ
ックと案内溝の間に形成された凸部の記録トラックの両
方に信号を記録するようにした光ディスク媒体及び光デ
ィスク装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】近年、大容量の書換可能型光ディスク媒
体の記録方式として記録密度向上のために案内溝の溝部
(グルーブ:G、ともいう)と溝間部(ランド:L、と
もいう)の両方にデータを記録するいわゆるランド/グ
ルーブ記録方式が検討されている。同一のグルーブピッ
チのディスクで、トラックピッチを半減できるために高
密度化への効果が大きい。溝部と溝間部は、その形状か
ら、前記のように、それぞれ凹部と凸部という呼び方を
することもある。
【0003】まず、従来のランド/グルーブ記録方式の
光ディスク装置の説明を行なう。図11は特開平6−1
76404号公報に記載されている従来の光ディスク装
置の構成をあらわすブロック図である。図11において
100は光ディスク、101は半導体レーザ、102は
半導体レーザ101からのレーザ光を平行光にするコリ
メートレンズ、103はハーフミラー、105はハーフ
ミラー103を通過した平行光を光ディスク上に集光す
るための対物レンズ、105は対物レンズ104および
ハーフミラー103を通過した光ディスク100からの
反射光を受光する光検出器であり、トラッキング誤差信
号を得るためにディスクのトラック方向と平行に2分割
され2つの受光部からなる。106は対物レンズ104
を支持するアクチュエータであり、以上点線で囲ってあ
る部分107はヘッドベースに取り付けられており、光
ヘッドを構成する。108は光検出器105が出力する
検出信号が入力される差動アンプ、109は差動アンプ
108からのトラッキング誤差信号を、後述するシステ
ムコントロール部から制御信号T1を入力され、トラッ
キング制御部110へトラッキング誤差信号を出力する
極性反転部である。ここでトラッキング制御の極性は、
トラッキング誤差信号を差動アンプ108からそのまま
の極性でトラッキング制御部110に入力した場合、グ
ルーブの記録トラックにトラッキング引き込みが行われ
るものとする。110は極性反転部109からの出力信
号と後述するシステムコントロール部121から制御信
号T2が入力され、後述する駆動部120及びトラバー
ス制御部116へトラッキング制御信号を出力するトラ
ッキング制御部である。111は光検出器105が出力
する検出信号が入力され和信号を出力する加算アンプ、
112は加算アンプ111からの高周波成分を入力さ
れ、ディジタル信号を後述する再生信号処理部113及
びアドレス再生部114に出力する波形整形部、113
は再生データを出力端子へ出力する再生信号処理部であ
る。114は波形整形部からディジタル信号を入力さ
れ、アドレス信号を後述するアドレス算出部115に出
力するアドレス再生部、115はアドレス再生部114
からアドレス信号を、システムコントロール部121か
ら制御信号T1を入力され、正確なアドレス信号をシス
テムコントロール部121へ出力するアドレス算出部で
ある。116は後述するシステムコントロール部121
からの制御信号T3により、後述するトラバースモータ
117に駆動電流を出力するトラバース制御部、117
は光ヘッド107を光ディスク100の半径方向に移動
させるトラバースモータである。118は記録データが
入力され、記録信号を後述するレーザ(LD)駆動部1
19に出力する記録信号処理部、119は後述するシス
テムコントロール部121より制御信号T4を、記録信
号処理部118より記録信号を入力され、半導体レーザ
101に駆動電流を入力するレーザ駆動部である。12
0はアクチュエータ106に駆動電流を出力する駆動部
である。121はトラッキング制御部110、トラバー
ス制御部116、アドレス算出部115、極性反転部1
09、記録信号処理部118、LD駆動部に制御信号T
1からT4を出力し、アドレス算出部115からアドレ
ス信号を入力されるシステムコントロール部である。
【0004】以上のように構成された従来の光ディスク
装置の動作を、同図にしたがって説明する。半導体レー
ザ101から出力されたレーザ光は、コリメートレンズ
102によって平行光にされ、ビームスプリッタ103
を経て対物レンズ104によって光ディスク100上に
収束される。光ディスク100によって反射されたレー
ザ光は、記録トラックの情報を持ち、対物レンズ104
を経てビームスプリッタ103によって光検出器105
上に導かれる。光検出器105は、入射した光ビームの
光量分布変化を電気信号に変換し、それぞれ差動アンプ
108、加算アンプ111に出力する。差動アンプ10
8は、それぞれの入力電流を電流電圧変換(I−V変
換)した後差分をとって、プッシュプル信号として出力
する。極性反転部109はシステムコントロール部から
の制御信号T1によってアクセスしているトラックがラ
ンドかグルーブを認識し例えばランドの場合にのみ極性
を反転する。トラッキング制御部110は入力されたト
ラッキング誤差信号のレベルに応じて、駆動部120に
トラッキング制御信号を出力し、駆動部120はこの信
号に応じてアクチュエータ106に駆動電流を流し、対
物レンズ104を記録トラックを横切る方向に位置制御
する。これにより、光スポットがトラック上を正しく走
査する。一方加算アンプ111は受光部106の出力電
流を電流電圧変換(I−V変換)した後加算し、和信号
として波形整形回路112へ出力する。波形整形回路1
12はアナログ波形のデータ信号とアドレス信号を、一
定のしきい値でデータスライスしてパルス波形とし、再
生信号処理部113およびアドレス再生部114へ出力
する。再生信号処理部113は入力されたディジタルの
データ信号を復調し、以後誤り訂正などの処理をほどこ
して再生データとして出力する。アドレス再生部114
は入力されたディジタルのアドレス信号を復調し、ディ
スク上の位置情報としてアドレス算出部115に出力す
る。アドレス算出部115は光ディスク100から読み
取ったアドレス信号とシステムコントロール部121か
らのランド/グルーブ信号よりアクセスしているセクタ
のアドレスを算出する。算出方法については後で述べ
る。システムコントロール部121は、このアドレス信
号をもとに現在光ビームが所望のアドレスにあるかどう
かを判断する。トラバース制御部116は、光ヘッド移
送時にシステムコントロール部121からの制御信号T
3に応じて、トラバースモータ117に駆動電流を出力
し、光ヘッド107を目標トラックまで移動させる。こ
の時トラッキング制御部110は、同じくシステムコン
トロール部121からの制御信号T2によってトラッキ
ングサーボを一時中断させる。また、通常再生時には、
トラッキング制御部110から入力されたトラッキング
誤差信号に応じて、トラバースモータ117を駆動し、
再生の進行に沿って光ヘッド107を半径方向に徐々に
移動させる。記録信号処理部118は、記録時において
入力された記録データに誤り訂正符号等を付加し、符号
化された記録信号としてLD駆動部119に出力する。
システムコントロール部121が制御信号T4によって
LD駆動部119を記録モードに設定するとLD駆動回
路119は、記録信号に応じて半導体レーザ101に印
加する駆動電流を変調する。これによって、光ディスク
100上に照射される光スポットが記録信号に応じて強
度変化し、記録ピットが形成される。一方、再生時には
制御信号T4によってLD駆動部119は再生モードに
設定され、半導体レーザ101を一定の強度で発光する
よう駆動電流を制御する。これにより、記録トラック上
の記録ピットやプリピットの検出が可能になる。
【0005】次に、シングルスパイラルランドグルーブ
フォーマットについて説明する。従来のランド/グルー
ブ記録方式の光ディスクでは、ディスク上で溝部が連続
して連なっており、したがって溝間部もディスク上で連
続して連なっていた。図12は従来の溝部の記録トラッ
クと前記溝間部の記録トラックを交互に接続し1本の記
録スパイラルを形成するようにしたフォーマットを有す
る光ディスクを表わす図である。図12に示すように溝
部の記録トラックと前記溝間部の記録トラックを交互に
接続し1本の記録スパイラルを形成するようにしたフォ
ーマットを有する光ディスクが、特開平4−38633
号公報などに開示されている。このようなフォーマット
を有する光ディスクを、ここではシングルスパイラル/
ランドグルーブフォーマット:SS−L/Gフォーマッ
トと呼ぶことにする。
【0006】SS−L/Gフォーマットのディスクにト
ラッキングサーボをかけるには、溝部の記録トラックと
前記溝間部の記録トラックを交互に接続している接続点
を正確に検出して、そこでトラッキングサーボを溝部の
記録トラックにかけるか、溝間部の記録トラックにかけ
るかのサーボ極性を切り替えることが必要である。
【0007】さて、以上に述べたランド/グルーブ記録
方式の光ディスク装置で駆動される光ディスク媒体の識
別信号プリピットの入れ方について述べる。ランド/グ
ルーブ記録方式において、識別信号プリピットの入れ方
には図13に示すような3通りが公知である。ランド/
グルーブ独立アドレス方式とも呼ばれる図13(a)に
示す方法では、ランドトラックのセクタとグルーブトラ
ックのセクタにそれぞれ固有のセクタアドレスが付けら
れる。識別信号を表わすピット幅をグルーブ幅と同一に
すると、隣接トラックのセクタの識別信号プリピットが
つながってしまい、信号を検出することができなくなる
ので、識別信号のピット幅は、グルーブ幅より狭く、通
常、グルーブ幅の半分程度とされる。ところがこの時、
光ディスクの原盤作成工程においてプリピットをカッテ
ィングするビームとグルーブをカッティングするビーム
のビーム径を変えなければこのように幅の異なるグルー
ブとプリピットを連続して形成することができない。し
たがって、グルーブカッティング用のビームとピットカ
ッティング用のビームの2つのビームを用いて原盤のカ
ッティングを行なわなければならない。2本のビームの
中心がずれると、識別信号プリピットの再生中と情報記
録信号の記録/再生中とでトラッキングのオフセットが
生じてしまい、再生データの品質を悪くする。具体的に
はトラッキングのずれにより誤り率が増加し、データの
信頼性の低下を招く。このため2本のビームの位置合わ
せに高い精度が要求され、ディスク原盤作製工程おける
コストアップの要因となる。
【0008】こうした事情を考慮すると、ディスク作製
の精度、コスト面から見て、グルーブとピットを1本の
ビームでカッティングできる図13(b)、または図1
3(c)に示す方式が望ましい。図13(b)と(c)
には、グルーブ幅とプリピット幅を略等しくすることの
できる識別信号プリピットの付加方法を示す。
【0009】図13(b)は特開平6−176404号
公報に記録されている従来の光ディスクであり、ランド
/グルーブ共用アドレス方式とも呼ばれる。隣り合う1
組のグルーブトラックとランドトラックの中心付近に識
別信号のプリピットを配置し、両トラックで同一の識別
信号プリピットを共用する方式である。
【0010】図13(c)は時分割のL/G独立アドレ
ス方式である。ランドトラック、グルーブトラックそれ
ぞれに独立のアドレスを付加することとし、ただし、隣
接するトラックで識別信号のプリピットが隣合わないよ
うに、トラックに平行な向きにそれぞれのプリピットの
配置する位置をずらせたものである。特開平7−110
944号公報にその一例が開示されている。
【0011】さて、図12に示し、説明したSS−L/
Gフォーマットを有する光ディスクに、従来のランド/
グルーブディスクに適用されているセクタアドレスの付
与方法を適用する場合、次のような問題点が生じる。例
えば、前記の特開平6−176404号公報に記載され
ているような図13(b)の方法で、識別信号プリピッ
トを溝部の中心から半径方向に一定量(トラックピッチ
の1/4など)ずらせた場合を考える。SS−L/Gフ
ォーマットの光ディスクでは記録トラック1周毎に1
回、溝部の記録トラックと溝間部の記録トラックが接続
される。図14にはこの場合の接続点の前後のディスク
上の記録トラックの配置図を示す。記録セクタの中で溝
部の記録トラックには、その前方に識別信号プリピット
が付加されており、その識別信号プリピットが溝中心か
ら半径方向に、例えば外周側へ溝幅の1/2だけ変位し
て配置されることになる。溝間部の記録トラックの識別
信号プリピットの場所には何も記録されていないが、内
周側の隣接トラック(溝部の記録トラック)の識別信号
がはみ出してきている。情報の記録/再生を行なうため
に記録トラック上を光スポットが走査してくる。溝部の
記録トラックの識別信号は、光スポットの外周側半分の
部分がプリフォーマットされた識別信号によって変調さ
れるので検出される。溝間部の記録トラックを走査中
は、1本内周側の溝部のトラックの識別信号を光スポッ
トの内周側半分の部分が変調されることによって検出さ
れる。従って、溝部の記録トラックとその外周側に隣接
する溝間部の記録トラックとは、同一の識別信号を読む
ことになる。光ディスク装置は光スポットで溝部か溝間
部かどちらを走査しているか(すなわち、トラッキング
の極性)をシステムコントロール部121が認識してい
るので、記録セクタの識別は、アドレス再生部114の
出力である識別信号から得るアドレス情報と、システム
制御部から来る制御信号T2によってアドレス算出部1
15で行なうことができる。
【0012】図に示すように、ある接続点の次の溝部の
記録トラックの記録セクタのアドレスを#nとする。1
記録トラックのセクタ数をNとすると、ディスク上の溝
部の記録トラックを1周たどってくると、次の接続点の
手前の溝部の記録トラックのセクタのアドレスは#(n
+N−1)となる。このセクタは接続点を介して、溝間
部の記録トラックのセクタにつながっているが、この溝
間部のセクタのアドレスは、内周側に接する溝部のセク
タと共通になるので、#nに戻る。同様にしてこの溝間
部の記録トラックをディスク上で1周たどってくると、
さらに次の接続点の手前の溝間部の記録セクタでは、ア
ドレスは#(n+N−1)となる。このセクタは接続点
を介して溝部の記録トラックのセクタアドレス#(n+
N)のセクタにつながる。以下同様にして、溝部の記録
セクタN個と溝間部の記録セクタN個が交互につながり
ながら連続していく。この様に記録スパイラルをたどっ
ていったときの記録セクタアドレスの変化を図示すると
図15のようになる。
【0013】コンパクトディスクや光磁気ディスクなど
従来の光ディスクでは、溝部又は溝間部のどちらか一方
だけが記録トラックに用いられるので、一般に情報トラ
ックが1本のスパイラルをなしており、スパイラルの上
に並んだ記録セクタには、順にアドレス番号が割り当て
られている。セクタにアクセスする場合にアドレス番号
とセクタの前後の順の関係は非常にわかりやすかった。
これに対して、SS−L/G記録ディスクに従来の技術
を適用すると、図12に示すように、セクタアドレスの
値と記録スパイラル上の位置が単調に変化する関係にな
っていないためにわかりにくい。読み出した記録セクタ
アドレスを、装置が認識しているトラッキング極性を考
慮して一旦セクタ順を表わすアドレス値に置き換えて、
初めて記録スパイラル上での配置順がわかることにな
る。光ディスク装置の上でこのような光ディスクの特定
セクタにアクセスしようとする場合、その都度、このよ
うなアドレス計算が必要になる。ランダムアクセスする
場合、毎回複雑なアドレス計算が必要になり、装置への
負担が大きい。
【0014】この負担は、高密度光ディスクに採用され
るフォーマットにおいて更に顕著になる。光ディスク面
上を複数のゾーンに分割し、外周側のゾーンほど1本の
記録トラックを構成する記録セクタの個数を増加させ
る、いわゆるZCAV(Zoned Constant
Angular Velocity)フォーマットや
ZCLV(Zoned Constant Linea
r Velocity)フォーマットディスクでは、図
14や図15中に示した1トラック当たりのセクタ数N
がディスク上の半径位置によってゾーンが移ると変化す
るので、上に述べたような、記録セクタアドレスとトラ
ッキング極性から記録スパイラル上の配置順に対応した
アドレスを算出する計算はさらに複雑化するのである。
例えば、1つのゾーンは識別情報を共有する溝部のトラ
ックと溝間部のトラックの対を集めて構成するものとす
る。こうすると、1トラック当たりのセクタ数の変わる
ゾーン境界をまたいで識別情報部が配置されることがな
くなるからである。このとき、同一アドレスを有するセ
クタが2個ずつ存在することになる。外周側のゾーンほ
ど、1トラックに含まれるセクタ数が増加するので、記
録スパイラル上をたどっているときに、同一セクタアド
レスを有するセクタの現れる周期が長くなっていくこと
になる。
【0015】ここで、図13(c)に示したようなL/
G独立アドレス方式を適用することも考えられる。前記
従来例の特開平7−110944号公報にはアドレスの
与え方に関して何等情報が開示されていないので、具体
的な実施方法が不明であるが、その一例として、溝部と
溝間部にそれぞれ独立に連続したアドレスを付与するこ
とは容易に考えられることである。このとき、記録スパ
イラル上の位置と記録セクタアドレスの関係は、前記図
13(b)に示したランド/グルーブ共用アドレス方式
の場合と同様に、記録スパイラルをたどっていったとき
の記録セクタアドレスの変化は例えば図15のように設
定される。ゾーンフォーマットにおいては、模式的に図
16のようになる。
【0016】ただし、図13(b)の場合と違って、ラ
ンドセクタ/グルーブセクタの判別をドライブ装置側で
トラッキング極性から判断する必要はなく、ディスク面
から再生した識別信号の内容によって判別可能になる点
では若干の進歩はあるといえるが、上に示したアドレス
計算が複雑化するという問題点を解決するには至ってい
ない。
【0017】次にサーボ系に関する問題点を指摘する。
SS−L/G方式においては、ランドとグルーブの両方
に記録を行なうためトラック密度が高い。このためトラ
ッキングオフセットが大きくなると隣接トラックからの
クロストークによる再生信号品質の劣化、例えばジッタ
の増加によるエラーレート増大が生じたり、記録中に隣
接トラックの一部を消してしまうクロスイレーズといっ
た問題が発生したりする。トラッキングオフセットの原
因となる誤差信号は、光ヘッド系、ディスク上のトラッ
ク配置、サーボ回路系で複合して発生するので、ランド
トラックとグルーブトラックにそれぞれ異なる大きさに
なるのが一般的である。クロストークやクロスイレーズ
を解消するには、ランドとグルーブの各トラックに応じ
てそれぞれ異なる大きさのオフセット補償を施す必要が
ある。従来のランド/グルーブ方式、つまり、グルーブ
トラック、ランドトラックのみでそれぞれ各1本の記録
スパイラルを構成する方式においては、ランド/グルー
ブ各トラックに応じたオフセット補償を、各トラックを
連続してトラッキングしている最中にある程度時間をか
けて行ない、調整後はその補償量を保持しておくことが
できたので、オフセット補償を容易に行なうことができ
た。ところが、SS−L/Gディスクではランドトラッ
クとグルーブトラック間のトラッキング極性の切り替え
をディスク1回転につき1回という高い頻度で行なうの
で、トラッキングオフセット補償を短時間に正確に行な
う必要性が出てくる。
【0018】以上述べたランド/グルーブ記録への識別
信号挿入方式の従来例にある方式ではこうしたオフセッ
ト補償への配慮がなされていなかった。たとえば、前記
図13(b)に示したランド/グルーブ共用アドレス方
式の場合、識別信号再生中には、ピットが片側だけにあ
るので、トラッキングオフセットが増加する一方であ
る。また、同図13(c)に示したようなL/G独立ア
ドレス方式の場合、同図13(b)に示した場合も同様
であるが、トラッキングオフセットの検出が難しい。
【0019】従来、プッシュプル方式のトラッキングサ
ーボ系に生じるこうしたトラッキングオフセットを補正
するための代表的な方法として、特公平7−46430
号公報などに開示されている、いわゆるコンポジットト
ラックウォブリング方式が知られている。この方式は、
所定箇所に配置されたトラック中心に対して左右にずら
したピット配列からなるヘッダ領域と、所定深さからな
るプリグルーブからなるデータ記憶領域とが、予めトラ
ックに沿って交互に形成されてなる光ディスクに対し
て、プッシュプル方式で連続的にトラッキングサーボ制
御しつつ、ヘッダ領域にウォブリング配置されたピット
を再生したときの信号振幅の対称性を利用して、左右の
ウォブリングピットの再生振幅が等しくなるように制御
することにより、低域のトラッキングオフセットを補正
するものである。
【0020】ヘッダの識別信号の入れ方において、こう
した従来技術を利用することは図13に示した各方式に
比べて有効である。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従来のランド/グルー
ブ記録光ディスク媒体および光ディスク装置は、以上の
ように構成されていたので、シングルスパイラルランド
グルーブ記録フォーマットにそのまま識別信号の付加方
法を適用した場合、記録セクタアドレスの計算が複雑化
するという問題点があった。
【0022】また、シングルスパイラルランドグルーブ
記録フォーマットでは、トラッキングオフセット補償を
短時間に正確に行なう必要性が出てくるのに対して、ト
ラッキングオフセットの検出が難しいという問題があっ
た。
【0023】また、シングルスパイラルランドグルーブ
記録フォーマットでは、ランドトラックとグルーブトラ
ックの接続点を容易に検出できる方式が求められる。
【0024】この発明は以上のような問題点を解決する
ためになされたもので、溝部の記録トラックと溝間部の
記録トラックを交互に接続し1本の記録スパイラルを形
成するようにした光ディスクにおいて、すべての記録セ
クタに対しアドレスが1対1に対応した光ディスク媒体
を得ることを目的とする。
【0025】この発明はまた、溝部の記録トラックと溝
間部の記録トラックを交互に接続し1本の記録スパイラ
ルを形成するようにした光ディスクにおいて、すべての
記録セクタのセクタアドレスを記録スパイラル上に並ん
だ順に付番した光ディスク媒体を得ることを目的とす
る。
【0026】また、溝部の記録トラックと溝間部の記録
トラックを交互に接続し1本の記録スパイラルを形成す
るようにした光ディスクにおいて、トラッキングオフセ
ット補償を短時間に正確に行なうことができるような光
ディスク媒体を得ることを目的とする。
【0027】さらに、溝部の記録トラックと溝間部の記
録トラックを交互に接続し1本の記録スパイラルを形成
するようにした光ディスクにおいて、ランドトラックと
グルーブトラックの接続点を容易に検出できるような光
ディスク媒体を得ることを目的とする。
【0028】さらにまた、上記のような光ディスク媒体
を再生する方法を得ることを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の光ディ
スク媒体は、溝部トラックと溝間部トラックとを交互に
接続して連続した記録スパイラルを形成したものにおい
て、互いに隣接する溝部トラック及び溝間部トラック
の、互いに径方向に整列したセクタのそれぞれのセクタ
アドレス情報をともに上記径方向に整列したセクタが共
用する1つの識別情報領域内に記録したことを特徴とす
る。
【0030】請求項2に記載の光ディスク媒体は、上記
溝部トラックの記録セクタのアドレス情報は、上記溝部
トラックの中心から径方向の一方の向きに一定量変位し
た位置に記録されており、上記溝間部トラックの記録セ
クタのアドレス情報は、上記溝間部トラックの中心から
径方向の他方の向きに上記一定量変位した位置に記録さ
れていることを特徴とする。
【0031】請求項3に記載の光ディスク媒体は、上記
識別情報領域内に、上記溝部トラックの記録セクタのア
ドレス情報及び上記溝間部トラックの記録セクタのアド
レス情報がそれぞれ多重化記録されていることを特徴と
する。
【0032】請求項4に記載の光ディスク媒体は、上記
識別情報領域内に、上記溝部トラックの記録セクタのア
ドレス情報と上記溝間部トラックの記録セクタのアドレ
ス情報とが交互に記録されていることを特徴とする。
【0033】請求項5に記載の光ディスク媒体は、記録
セクタのアドレスを、該記録セクタが溝部トラックの記
録セクタか、溝間部トラックの記録セクタかに拘らず、
上記記録スパイラル上に並んだ順に単調増加又は単調減
少するように付与したことを特徴とする。
【0034】請求項6に記載の光ディスク媒体は、複数
のゾーンに分けられ、最外周のゾーンの1記録トラック
を構成する記録セクタ数と同じ又はそれよりも大きい整
数値をJとするとき、各ゾーン内で隣接するトラックの
互いに径方向に整列したアドレス値の差が上記Jとなる
ようにしたことを特徴とする。
【0035】請求項7に記載の光ディスク媒体の再生方
法は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の光デ
ィスクを再生するものにおいて、目標セクタのアドレス
情報を再生するとともに、該目標セクタのアドレス情報
と同一の識別情報領域内にある隣接トラックのセクタの
アドレス情報を再生し、隣接トラック間のセクタアドレ
ス値の差を示す既知の整数値を用いて、上記再生した隣
接トラックのセクタのアドレス情報を補正し、上記目標
セクタのアドレス情報と、上記隣接トラックのセクタの
アドレス情報とを用いて、上記目標セクタのアドレス値
を得ることを特徴とする。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
をもとに具体的に説明する。
【0037】実施の形態1.以下の実施の形態では、シ
ングルスパイラル−ランド/グルーブ(SS−L/G)
記録フォーマットの光ディスクの識別情報部を中心に説
明する。SS−L/Gフォーマットディスクでは、記録
トラックは溝部(グルーブ、凹部)と溝間部(ランド、
凸部)の2種があり、その2種の記録トラックを交互に
接続し1本の記録スパイラルを形成した構造をとってい
る。図1は、この発明の実施の形態1である光ディスク
媒体の記録セクタ内の識別情報プリピットの配置および
そのアドレス値を説明するための模式図である。図に示
すように、記録セクタは、プリピットがエンボスされた
識別情報部ユーザデータの記録が可能な情報記録部から
なる。識別情報部は、溝中心から溝幅の1/2だけディ
スク外周に変位している。つまり識別情報中心は溝トラ
ックと溝間部トラックとの境界線上に置かれている。こ
の識別情報は4つのPID(Physical ID)
を含む。さらに識別情報内には、従来の光ディスクに用
いられているように、このディスクの駆動装置が再生ク
ロック周波数を生成するために用いるVFO(Vari
ableFrequency Oscillato
r)、アドレス再生時のバイト同期確率用のAM(Ad
dress Mark)などが入っている。ここではア
ドレス値について説明をしてゆくためにこれらは以後省
略する。前半2つのPIDには後続する溝部セクタのア
ドレス値が、後半2つのPIDには後続する溝間部セク
タのアドレス値がそれぞれ入っている。
【0038】溝部/溝間部接続箇所の識別情報配置につ
いて説明する。図2はこの発明の実施の形態1である光
ディスク媒体の溝部/溝間部接続箇所付近の記録セクタ
内の識別情報プリピットの配置およびそのアドレス値を
説明するための模式図である。図に示すように、接続部
以外の箇所と同じように、識別情報部は記録セクタ内の
情報記録部の前に位置し、4つのPIDを持つ。また、
それぞれのPIDは、溝部中心から溝幅の1/2だけデ
ィスク外周に変位している。
【0039】この媒体の駆動装置の識別情報部と溝部/
溝間部の接続部の認識方法について述べる。いま、装置
からの光スポットが溝トラックの記録セクタを走査して
いるとする。次の記録セクタ識別情報部に光スポットが
入ると、識別情報部が溝部中心に対して、溝幅の1/2
だけ外周に変位しているので、装置はトラッキングエラ
ー信号より識別情報部の存在を検知する。つまり装置の
トラッキングエラー信号は光スポットが識別情報部を通
過している間、内周側にトラッキングがずれていること
を示すのを利用して、この識別情報部を検知する。識別
情報部は各セクタの先頭にあり、周期的に読み取られる
ために、検出ウィンドウ等でマスクを行ない、識別情報
部の捕捉を確実にすることができる。
【0040】溝間トラックの記録セクタを走査している
ときは、識別情報部は溝幅の1/2だけ内周側に変位し
ているので、溝部を走査している時とは反対に外周側に
トラッキングがずれていることを示すトラッキングエラ
ー信号より識別情報部の存在を検知する。トラッキング
の補正はこのトラッキングエラー信号より周波数帯域が
低いために光スポットの移動は起こらない。また、実際
の装置では、識別情報部を走査している間は、トラッキ
ング補正を行なわないよう、マスクをかけるなどの処理
を行なう。
【0041】以下では、溝部/溝間部の接続部の検出方
法について述べる。記録トラックを走査する場合、トラ
ック1周に1回だけ、溝部/溝間部の接続部が現れる。
いま、溝部から溝間部に切替るときを考える。溝間部の
最初のセクタの識別情報部は、該溝間部中心から溝幅の
1/2だけディスク内周に変位している。1つ前のセク
タは溝部だから、先に述べたように、溝幅の1/2だけ
外周に変位しているはずだが、この識別情報部では、逆
に溝幅の1/2だけ内周に変位していることになり、こ
のことからこの識別情報部を含む記録セクタは、溝部/
溝間部の接続部であると認識できる。つまり、溝部を走
査しているとき、識別情報は外周に変位しているが、内
周に変位すると、その時点で溝間部に入ったとわかる。
また、溝間部を走査しているとき、識別情報は、内周に
変位しているはずであるが、外周に変位すると、その時
点で溝部に入ったとわかる。このように、識別情報部に
おけるトラッキングエラー信号の方向により、溝部/溝
間部接続点の検知が行なえる。
【0042】次に識別情報内のPIDのアドレス値の付
加方法について述べる。溝部セクタのアドレスはそのセ
クタ情報記録部直前に、溝部中心から溝幅の1/2だけ
外周に変位して配置した識別情報内のPIDのうちの前
2つのPID1,2に付加する。また、溝間部セクタの
アドレスはそのセクタの情報記録部直前に、溝間部中心
から溝幅の1/2だけ内周側に変位して配置した識別情
報内のPIDのうちの後2つのPID3,4に付加す
る。
【0043】図1に示しているように、ある記録セクタ
(この図では溝部)のアドレスを#m(整数)、1トラ
ックを構成するセクタ数をN(整数)とした場合、アド
レス#mのセクタからトラックを一周したセクタアドレ
スは#(m+N)となる。さらに一周した場合は#(m
+2N)、以降#(m+3N)、#(m+4N)と、溝
部、溝間部と交互にセクタの物理形状(溝部か溝間部
か)に拘らずアドレス値は線形的に変化する。
【0044】溝部/溝間部接続点においては、図2に示
すように、ある記録セクタ(この図では溝部)のアドレ
スを#n(整数)、1トラック内のセクタ数を#N(整
数)とした場合、アドレス#nのセクタからトラックを
一周したセクタアドレスは#(n+N)となる。さらに
一周した場合は#(n+2N)、以降#(n+3N)、
#(n+4N)と、接続点以外と同様、溝部溝間部と交
互にセクタの物理形状は替わるがアドレス値は線形的に
変化する。
【0045】このことは図3に図示されている。図3は
この発明の実施の形態1である光ディスク媒体の記録ス
パイラル上の位置と記録セクタアドレスの関係を表わす
図である。トラッキング極性、つまりトラックが溝であ
るか溝間であるかに関わりなく、つまり1対1のアドレ
ス値が得られる。
【0046】従来のランド/グルーブの光ディスク媒体
を駆動する光ディスク装置においては一つの物理アドレ
スに対して溝部と溝間部の2種の対応する領域が存在し
ていた。即ち、従来、例えば溝部の100番地、溝間部
の100番地というように1つのアドレス値でも、タイ
プ(溝部か溝間部)の違いを併用して2つの領域を示し
ていた。
【0047】これに比べて、本発明では、制御プログラ
ムを作る場合などにおいて、溝部か溝間部かを意識する
ことなくアドレス値のみで特定領域をアクセスすること
ができる。
【0048】装置がアドレス値を特定するためには、例
えば溝部を走査中は識別情報部のPID1,2を用いて
アドレス値を特定する方法がある。これは、2つのPI
Dのうち1つが何らかの原因により、読み取りに失敗し
た場合でも、もう一方のPIDを用いればアドレス値の
特定が行なえる。
【0049】また、その他の方法としてアクセス中のゾ
ーンにおける1トラックあたりのセクタ数Nが既知の場
合に、PID1,2,3,4を用いてアドレス値を特定
することが可能である。この場合はより信頼性の高いア
ドレス特定を行なえる。つまり、例えばアドレス値pの
溝部セクタの直前の識別情報部のPID1,2,3,4
はp,p,p+N,p+Nのはずである。よって実際に
読み取ることのできたPID1,2,3,4の比較(多
数決)を行なうことにより、4つのPIDをもとにアド
レス特定が行なえる。
【0050】あるいは実際に読み取ることのできたPI
D1,2,3,4のうちPID3,4からNを減算する
よう補正を加えてから4者を単純な多数決論理で判定す
ることにより4つのPIDをもとに信頼性の高いアドレ
ス特定を行なえる。
【0051】以上述べた実施の形態では、4つのPID
を1つの識別情報部に入れたが、例えば6、8個のPI
D情報を入れ、多重化を増加し、必要な信頼性を確保す
る事が可能なことは言うまでもない。
【0052】また、図示しないが、実施の形態のより基
本的な形として、PID1とPID3のみを持つよう
な、多重化しない形態も当然考えられる。
【0053】実施の形態1では、識別情報部において、
異なるセクタ(隣接トラックの、径方向に互いに整列し
たセクタ)のアドレス情報部が連続しているので、再生
のための同期引き込みを、各識別情報部において最初に
一度行なえば良く、フォーマット上のオーバヘッドが小
さいと言う利点がある。
【0054】また、記録セクタのアドレスを、該記録セ
クタが溝部の記録セクタか、溝間部の記録セクタかに拘
らず、前記記録スパイラル上に並んだ順に単調増加、ま
たは単調減少するように付与したことにより、アドレス
計算が非常に簡単となり、装置の制御プログラムやアク
セス制御回路の簡略化が行なえる。
【0055】なお、図1では、識別情報部の前半のPI
D1、PID2が溝部のセクタのアドレスを、後半のP
ID3、PID4が溝部のセクタの外周に隣接する溝間
部のセクタのアドレスを表わすように割り当てたが、割
り当て方はこれに限るものではない。PID1、PID
2が溝間部のセクタを示し、PID3、PID4が溝間
部のセクタを示すようにしても良い。要するに、溝部と
溝間部の境界上に共有される形で配置された識別情報部
に、この識別情報部を共有しているセクタのアドレス表
示を全て収納するよう構成すれば良い。
【0056】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2である光ディスク媒体の記録セクタ内の識別番号プ
リピットの配置およびそのアドレス値を説明するための
模式図である。
【0057】この実施の形態では、識別信号は走査方向
前部と後部の2つの部分からなり、前部は溝部から溝幅
の1/2だけ外周側に変位して配置する。後部は溝部か
ら溝幅の1/2だけ内周側に変位して配置する。
【0058】次に識別信号のアドレス値の付加方法につ
いて述べる。溝部のアドレスはその情報記録部直前の識
別信号の中に、溝部中心から溝幅の1/2だけ外周に変
位して配置した前部識別信号に付加する。また、溝間部
のアドレスはその溝間部の記録トラックの1本外周側の
溝部の記録トラックの情報記録部直前の識別信号の中
に、溝部中心から溝幅の1/2だけ内周側に変位して配
置した後部識別信号に付加する。結果として、溝間部の
アドレスはその情報記録部直前の識別信号の中に、溝間
部中心から溝幅の1/2だけ外周側に変位して配置され
た後部識別信号に付加した形となる。
【0059】これは、ディスク原盤カッティング時に生
じるトラッキングオフセットが、溝部の記録トラックを
カッティングする時に溝部のアドレスと溝間部のアドレ
スを同時にカッティングする方が小さいことを考慮する
からである。トラッキングオフセット特性から見て、溝
部の記録トラックをカッティングする(光スポットを当
てながら走査する)時に溝部のアドレスをカッティング
し、溝間部の記録トラックをカッティングする(光スポ
ットを当てないで走査する)時に溝間部のアドレスをカ
ッティングする方がトラッキングオフセットが小さいな
ら、別々にカッティングすればよい。
【0060】図示しているように、ある記録セクタ(こ
の図では溝部)のアドレスを#m(整数)、1トラック
を構成するセクタ数をN(整数)とした場合、アドレス
#mのセクタからトラックを一周したセクタアドレスは
#(m+N)となる。さらに一周した場合は#(m+2
N)、以降#(m+3N)、#(m+4N)と、溝部、
溝間部と交互にセクタの物理形状は替わるがアドレス値
は線形的に変化する。
【0061】次に、ディスク1周に1回、ディスクの半
径方向に整列して存在するランドとグルーブの接続部で
のアドレス付加の方法について説明する。図5は実施の
形態2である光ディスク媒体ランドとグルーブの接続点
における記録セクタ内の識別番号プリピットの配置およ
びそのアドレス値を説明するための模式図である。っS
−L/Gフォーマットディスクでは、トラックの周方向
に1箇所、半径方向に整列して、溝部の記録トラックと
溝間部の記録トラックとが接続する接続点がある。そし
て、識別信号の配置は接続点以外の識別信号の配置と同
様に、前部は溝部から溝幅の1/2だけ外周側に変位し
て配置する。後部は溝部から溝幅の1/2だけ内周側に
変位して配置する。アドレス値の付加も接続点以外と同
様に、溝部のアドレスはその情報記録部直前の溝部から
溝幅の1/2だけ外周に変位して配置した前部識別信号
に付加する。また、溝間部のアドレスはその情報記録部
直前の溝間部から溝幅の1/2だけ外周側に変位して配
置した後部識別信号に付加される。
【0062】図示しているように、ある記録セクタ(こ
の図では溝部)のアドレスを#n(整数)、1トラック
内のセクタ数をN(整数)とした場合、アドレス#nの
セクタからトラックを一周したセクタアドレスは#(n
+N)となる。さらに一周した場合は#(n+2N)、
以降#(n+3N)、#(n+4N)と、接続点以外と
同様、溝部溝間部と交互にセクタの物理形状は替わるが
アドレス値は線形的に変化する。また、接続点の前後の
連続性を見た場合、溝部のセクタは溝部から溝幅の1/
2だけ外周側に変位している前半の識別信号、また溝間
部のセクタは溝間部から溝幅の1/2だけ外周に変位し
ている後半の識別信号からアドレスを特定できる。
【0063】本実施の形態2である光ディスク媒体の記
録スパイラル上の位置と記録セクタアドレスの関係は、
図3に示すごとくであり、トラッキング極性、つまりト
ラックが溝であるか溝間であるかに関わりなく、つまり
1対1のアドレス値が得られる。
【0064】次に、この光ディスク媒体を記録再生する
装置の説明を行う。図6はこの発明の実施の形態2であ
る光ディスク装置の構成を示すブロック図である。図6
において100は光ディスク、101は半導体レーザ、
102はコリメートレンズ、103はハーフミラー、1
04は対物レンズ、105は光検出器、106はアクチ
ュエータ、107は光ヘッド、108は差動アンプ、1
09は極性反転部、110はトラッキング制御部、11
1は加算アンプ、112は波形整形部、113は再生信
号処理部、114はアドレス再生部、116はトラバー
ス制御部、117はトラバースモータ、118は記録信
号処理部、119はレーザ駆動部、120は駆動部であ
り、以上は図11に示した従来の光ディスク装置と基本
的には同じものであるので、従来例と同一符号を付して
説明は省略する。
【0065】図11と異なる部分の構成について説明す
る。1は波形整形部からのディジタル信号と差動アンプ
108からのトラッキング誤差信号と、システムコント
ロール部からのコントロール信号T1を入力され、アド
レス再生部114にアドレス信号にアドレス信号を出力
するアドレス抽出部である。2はアドレス抽出部1、極
性反転部109、トラッキング制御部110、トラバー
ス制御部115、LD駆動部および記録信号処理部11
8に制御信号T1からT4を出力し、アドレス算出部1
5からアドレス信号を入力されるシステムコントロール
部である。
【0066】以上のように構成された本実施の形態2の
光ディスク装置の動作を、アドレスの認識方法を中心に
説明する。今、光スポットは溝部を走査しているとす
る。このときシステムコントロール部2は極性を表わす
制御信号T1に溝部に対応するLレベルの信号を出力す
る。アドレス抽出部はこの制御信号T1を受け、識別信
号の前半部が次の溝部のセクタアドレスであると認識す
る。このときのトラッキング誤差は前半部の識別信号が
溝部に対して溝幅の1/2だけディスク外周にずれてい
るので、トラッキング誤差信号は大きく内周へずれてい
ることを示す。このことからも読みとった識別マークが
正しいと認識できる。
【0067】逆に、光スポットは溝間部を走査している
とする。このときシステムコントロール部2は極性を表
わす制御信号T1に溝間部に対応するHレベルの信号を
出力する。アドレス抽出部はこの制御信号T1を受け、
識別信号の後半部が次の溝間部のセクタアドレスである
と認識する。このときのトラッキング誤差は後半部の識
別信号が溝間部に対して溝幅の1/2だけディスク外周
にずれているので、トラッキング誤差信号は大きく内周
へずれていることを示す。このことからも読みとった識
別マークが正しいと確認できる。
【0068】また、実施の形態1でも示したように、2
つのPIDを用いるほかに、4つのPIDを用いて、つ
まり実際に読み取ることのできたPID1,2,3,4
すべてを用いて比較する事が可能なことは言うまでもな
い。つまり、例えば溝部セクタのアドレス値pの直前の
識別情報部のPID1,2,3,4はp,p,p+N,
p+Nのはずである。よって実際に読み取ることのでき
たPID1,2,3,4との比較(多数決)、あるいは
Nによる補正をかけてから単純な多数決判定を行なうこ
とより、4つのPIDをもとにアドレス特定を行なえ
る。
【0069】また、このアドレス抽出部から出力される
アドレスデータは物理的なセクタアドレスと1対1で対
応するものであり、溝部と溝間部とに拘らず、読み出し
たアドレスデータで記録セクタのアドレスを一意に決定
することができる。
【0070】以上に述べたように、識別信号の一部であ
る第1のアドレス情報部を溝部の中心から半径方向の一
方の向きに一定量変位して配置し、前記識別信号の他の
一部である第2のアドレス情報部を溝部の中心から半径
方向の他方の向きに、前記一定量と同量変位して配置す
ると共に、前記第1のアドレス情報部で前記溝部の記録
セクタのアドレスを表わし、前記第2のアドレス情報部
で前記溝部に隣接する溝間部の記録セクタのアドレスを
表わしたことにより、識別信号から得られたアドレス値
が溝部か溝間部かに拘らず、アドレスと記録セクタとが
1対1に対応するので、従来のように溝部のアドレスに
k(kは整数)、溝間部のアドレスにもk、というよう
に同じアドレスのセクタが2個所あるといったことがな
くなり、セクタアドレスを溝部と溝間部とに拘らず一意
に決定することができるようになる。
【0071】また、実施の形態1について説明したのと
同様、記録セクタのアドレスを、該記録セクタが溝部の
記録セクタか、溝間部の記録セクタかに拘らず、前記記
録スパイラル上に並んだ順に単調増加、または単調減少
するように付与したことにより、アドレス計算が非常に
簡単となり、装置の制御プログラムやアクセス制御回路
の簡略化が行なえる。また、実施の形態1について述べ
たように、識別情報部の各PIDに表示するアドレス
は、図示した組合せに限るものではない。
【0072】さらにそのほかの機能および効果として、
トラックオフセット補正について述べる。サンプルサー
ボ方式の光ディスクに用いられているように、トラック
中心から左右に一定量だけ変位させたトラックオフセッ
ト検出ピット対を設けると、トラッキングオフセット量
を検出することができる。光ビームがトラックオフセッ
ト検出ピット対の中間を通過すると、検出ピット対の再
生信号振幅は等しくなる。一方にオフトラックしている
と、片側のピットの再生信号振幅が増加し、反対側のピ
ットの再生信号振幅が減少するので、これによって、光
ビームのトラックオフセット量を検出し補正をかけるこ
とで、光ビームがトラック中心を通過するように制御す
ることができる。本発明では、これと同じ原理と効果
を、シングルスパイラルランドグルーブ記録フォーマッ
トに組み込むことができる。
【0073】いま、光ビームが特定の溝部記録セクタ中
の情報記録領域から、次の溝部記録セクタの識別信号領
域に入ったとする。識別信号の先頭はディスク外周に溝
幅の1/2だけずれているのでそれに対応した、トラッ
キング誤差信号が出る。しばらくすると今度はディスク
内周に溝幅の1/2だけずれた識別信号があるので、そ
れに対応したトラッキング誤差信号が出る。この2つの
誤差信号は理想的には同一振幅で検出されればトラック
中心を走査していることになる。よって内周と外周にず
れた識別信号の繰り返しを用いて、トラック中心にサー
ボをコントロールすることが可能になる。
【0074】実施の形態3.実施の形態3である光ディ
スク記録媒体について以下説明する。図7はこの発明の
実施の形態3である光ディスク媒体の記録セクタ内の識
別番号プリピットの配置およびそのアドレス値を説明す
るための模式図である。本実施の形態3では、識別信号
を多重化することに特徴がある。図に示すように、識別
信号は実施の形態2の図4で示した走査方向前部と後部
の2つの識別信号(識別信号対)それぞれの中で、アド
レス情報を2重に記録したものである。識別信号対の前
部は溝部から溝幅の1/2だけ外周側に変位して配置す
る事、識別信号対の後部は溝部から溝幅の1/2だけ内
周側に変位して配置することは実施の形態2と同様であ
る。また本実施の形態では、2重化して記録されている
が、3重化や4重化でもよい。
【0075】このような構成をとることにより、アドレ
ス情報が多重化して記録されているので、識別信号中の
アドレス情報の読み取り誤り率が減少する。
【0076】実施の形態4.実施の形態4である光ディ
スク記録媒体について以下説明する。図8はこの発明の
実施の形態4である光ディスク媒体の記録セクタ内の識
別番号プリピットの配置およびそのアドレス値を説明す
るための模式図である。本実施の形態4では、識別信号
を多重化することに特徴がある。図に示すように、識別
信号は実施の形態2の図4で示した走査方向前部と後部
の2つの識別信号(識別信号対)を2重に記録したもの
である。各識別信号対の前部は溝部から溝幅の1/2だ
け外周側に変位して配置する事、各識別信号対の後部は
溝部から溝幅の1/2だけ内周側に変位して配置するこ
とは実施の形態2と同様である。また本実施の形態で
は、2重化して記録されているが、3重化や4重化でも
よい。
【0077】このような構成をとることにより、アドレ
ス情報が多重化して記録されているので、識別信号中の
アドレス情報の読み取り誤り率が減少する。実施の形態
3との違いは、溝部、溝間部のアドレスが、離れた場所
に多重化されて記録されるので、アドレス情報の信頼性
が向上することである。ただし、各アドレス情報部で再
生信号の同期引き込みから行わなければならないので、
フォーマット上のオーバーヘッドが大きいという欠点は
ある。
【0078】また、そのほかの機能および効果として、
実施の形態2で示したように、サンプルサーボ方式の光
ディスクに用いられているのと同じ原理と効果を、シン
グルスパイラルランドグルーブ記録フォーマットに組み
込むことができることは言うまでもない。このとき、識
別信号内の第1のアドレス情報部と第2のアドレス情報
を交互に複数組記録することによって、トラッキング誤
差検出の時間を伸ばして、精度を向上できる。サーボの
トラッキング補正をより容易に正確にするよう識別信号
を利用することが可能になる。
【0079】実施の形態5.実施の形態2では、1記録
トラックがN記録セクタで構成されているとき、記録ス
パイラル上を1トラックたどったときに、記録セクタの
アドレスをNだけ増加させるようにアドレスを設定する
例を示した。しかし、記録スパイラル上の位置と記録セ
クタアドレスを単調増加、または単調減少するように付
与しておけば、アドレス計算はかなり簡単となる。シス
テム構成上、記録セクタアドレスを途中でスキップさせ
る方がシステムとしてアクセス系を作りやすいとき、図
9のような記録セクタのアドレス付与が可能である。記
録スパイラル上の位置と記録セクタアドレスの関係を図
10に示す。
【0080】この実施の形態5では、記録スパイラル上
を1トラックたどったときに、記録セクタのアドレスを
(N+k)だけ増加させるようにアドレスを設定する例
を示している。記録スパイラル上を2トラックたどった
ときに、記録セクタのアドレスは(2N+2k)だけ増
加する。たとえば、(N+k)が最外周のゾーンの1記
録トラックを構成する記録セクタ数と等しいかそれより
大きい一定値になるように取っておき、各ゾーンでは1
記録トラック当たりの記録セクタ数Nが変化した分だけ
kを逆に変化させて、隣接トラック間のセクタアドレス
の差を常に一定にすることもできる。光スポットは、溝
部のトラックをトラッキング中も溝間部のトラックをト
ラッキング中も、つねに一方の隣接セクタのアドレス情
報を読むことになるので、このような仕掛けを組み込ん
でおくと、自セクタのアドレス情報がエラーで読めなか
った場合に参照して補完することができる。また、常時
両方のアドレスを読み込み、アドレス情報の多重化度を
上げることにも利用できる。
【0081】ZCAVフォーマットやZCLVフォーマ
ットでは、1トラックあたりの記録セクタ数がディスク
上のゾーンによって異なるが、1トラックの長さがゾー
ンによって異なるとランドトラックとグルーブトラック
の接続点のアドレス管理が複雑になる。このとき、この
実施の形態5に示す方法をとると、アドレス管理が簡単
化できる。
【0082】このようにしても、識別信号から得られた
アドレス値が溝部か溝間部かに拘らず、アドレスと記録
セクタとが1対1に対応するので、従来のように溝部と
溝間部に同じアドレスのセクタが2個所あるといったこ
とがなくなり、セクタアドレスを溝部と溝間部とに拘ら
ず一意に決定することができるようになる特徴は、何等
失われるものではない。
【0083】実施の形態6.なお、実施の形態1の光デ
ィスク記録媒体の記録再生も、図6に示したのと同様の
ブロック構成の装置を用いることにより行なうことがで
きる。また、実施の形態1についても、実施の形態5で
述べたとの同様の変形が可能である。
【0084】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0085】請求項1の光ディスク媒体においては、ア
ドレス情報をセクタに1対1で対応させ、セクタアドレ
スを溝部記録トラックか溝間部記録トラックかに拘らず
一意に決定することが可能になる。
【0086】請求項2によれば、溝部トラックの記録セ
クタのアドレス情報と、溝間部トラックの記録セクタの
アドレス情報とが、識別信号領域内において、径方向逆
向きに変位した位置に記録されているので、トラッキン
グ誤差検出とトラッキング補正を容易に正確に行なうこ
とができる。
【0087】請求項3によれば、アドレス情報の読取り
誤り率が減少し、アドレス情報の読取り信頼性が向上す
る。また、トラッキング誤差検出の時間が長くなり、そ
の精度が向上し、トラッキング補正をより容易に正確に
行なうことが可能になる。
【0088】請求項4によれば、アドレス情報の読取り
誤り率が減少し、アドレス情報の読取り信頼性の向上が
可能になる。また、同一記録セクタのアドレス情報が離
れた位置に記録されているので、アドレス情報の信頼性
がさらに高まる。
【0089】請求項5によれば、アドレス計算が簡単に
なり、装置の制御プログラムやアクセス制御回路の簡略
化が可能になる。
【0090】請求項6によれば、目標セクタのアドレス
情報が読取りエラーで読めなかった場合に、隣接トラッ
クのセクタのアドレス情報を参照して、補完をすること
ができる。また、常に両方のアドレスを読み込み、アド
レス情報の多重化度を上げることも可能であり、アドレ
ス情報の読取り信頼性性の向上が可能になる。また、Z
CAVフォーマットヤ、ZCLVフォーマットで、ラン
ドトラックとグルーブトラックの接続点のアドレス管理
を簡単化することが可能となる。
【0091】請求項7によれば、アドレス情報の繰返し
記録回数を増やすことなく、アドレス情報の実効的多重
化度を上げることができ、アドレス読み取りの信頼性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である光ディスク媒
体の記録セクタ内の識別番号プリピットの配置およびそ
のアドレス値を説明するための模式図である。
【図2】 この発明の実施の形態1である光ディスク媒
体ランドとグルーブの接続点における記録セクタ内の識
別番号プリピットの配置およびそのアドレス値を説明す
るための模式図である。
【図3】 この発明の実施の形態1である光ディスク媒
体の記録スパイラル上の位置と記録セクタアドレスの関
係を表わす図である。
【図4】 この発明の実施の形態2である光ディスク媒
体の記録セクタ内の識別番号プリピットの配置およびそ
のアドレス値を説明するための模式図である。
【図5】 この発明の実施の形態2である光ディスク媒
体ランドとグルーブの接続点における記録セクタ内の識
別番号プリピットの配置およびそのアドレス値を説明す
るための模式図である。
【図6】 この発明の実施の形態2である光ディスク装
置の構成を示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態3である光ディスク媒
体の記録セクタ内の識別番号プリピットの配置およびそ
のアドレス値を説明するための模式図である。
【図8】 この発明の実施の形態4である光ディスク媒
体の記録セクタ内の識別番号プリピットの配置およびそ
のアドレス値を説明するための模式図である。
【図9】 この発明の実施の形態5である光ディスク媒
体の記録セクタ内の識別番号プリピットの配置およびそ
のアドレス値を説明するための模式図である。
【図10】 この発明の実施の形態5である光ディスク
媒体の記録スパイラル上の位置と記録セクタアドレスの
関係を表わす図である。
【図11】 従来の光ディスク装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図12】 従来の溝部の記録トラックと前記溝間部の
記録トラックを交互に接続し1本の記録スパイラルを形
成するようにしたフォーマットを有する光ディスクを表
わす図である。
【図13】 従来のランド/グルーブ記録方式における
識別信号プリピットの入れ方を示す図である。
【図14】 従来の光ディスク媒体ランドとグルーブの
接続点における記録セクタ内の識別番号プリピットの配
置およびそのアドレス値を説明するための模式図であ
る。
【図15】 従来の光ディスク媒体の記録スパイラル上
の位置と記録セクタアドレスの関係を表わす図である。
【図16】 ゾーンフォーマットにおける記録スパイラ
ル上の位置と記録セクタアドレスの関係を表わす図であ
る。
【符号の説明】
1 アドレス抽出部、 2 システムコントロール部、
100 光ディスク、 101 半導体レーザ、 1
02 コリメートレンズ、 103 ハーフミラー、
104 対物レンズ、 105 光検出器、 106
アクチュエータ、 107 光ヘッド、 108 差動
アンプ、 109 極性反転部、 110 トラッキン
グ制御部、 111 加算アンプ、 112 波形整形
部、 13 再生信号処理部、 114 アドレス再生
部、 115 アドレス算出部、116 トラバース制
御部、 117 トラバースモータ、 118 記録信
号処理部、 119 レーザ駆動部、 120 駆動
部、 121 システムコントロール部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五嶋 賢治 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 石田 禎宣 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溝部トラックと溝間部トラックとを交互
    に接続して連続した記録スパイラルを形成した光ディス
    ク媒体において、 互いに隣接する溝部トラック及び溝間部トラックの、互
    いに径方向に整列したセクタのそれぞれのセクタアドレ
    ス情報をともに上記径方向に整列したセクタが共用する
    1つの識別情報領域内に記録したことを特徴とする光デ
    ィスク媒体。
  2. 【請求項2】 上記溝部トラックの記録セクタのアドレ
    ス情報は、上記溝部トラックの中心から径方向の一方の
    向きに一定量変位した位置に記録されており、 上記溝間部トラックの記録セクタのアドレス情報は、上
    記溝間部トラックの中心から径方向の他方の向きに上記
    一定量変位した位置に記録されていることを特徴とする
    請求項1に記載の光ディスク媒体。
  3. 【請求項3】 上記識別情報領域内に、上記溝部トラッ
    クの記録セクタのアドレス情報及び上記溝間部トラック
    の記録セクタのアドレス情報がそれぞれ多重化記録され
    ていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ディ
    スク媒体。
  4. 【請求項4】 上記識別情報領域内に、上記溝部トラッ
    クの記録セクタのアドレス情報と上記溝間部トラックの
    記録セクタのアドレス情報とが交互に記録されているこ
    とを特徴とする請求項3に記載の光ディスク媒体。
  5. 【請求項5】 記録セクタのアドレスを、該記録セクタ
    が溝部トラックの記録セクタか、溝間部トラックの記録
    セクタかに拘らず、上記記録スパイラル上に並んだ順に
    単調増加又は単調減少するように付与したことを特徴と
    する請求項1又は2に記載の光ディスク媒体。
  6. 【請求項6】 複数のゾーンに分けられ、最外周のゾー
    ンの1記録トラックを構成する記録セクタ数と同じ又は
    それよりも大きい整数値をJとするとき、各ゾーン内で
    隣接するトラックの互いに径方向に整列したアドレス値
    の差が上記Jとなるようにしたことを特徴とする請求項
    5に記載の光ディスク媒体。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかに記
    載の光ディスクを再生する方法において、 目標セクタのアドレス情報を再生するとともに、該目標
    セクタのアドレス情報と同一の識別情報領域内にある隣
    接トラックのセクタのアドレス情報を再生し、 隣接トラック間のセクタアドレス値の差を示す既知の整
    数値を用いて、上記再生した隣接トラックのセクタのア
    ドレス情報を補正し、 上記目標セクタのアドレス情報と、上記隣接トラックの
    セクタのアドレス情報とを用いて、上記目標セクタのア
    ドレス値を得ることを特徴とする光ディスク媒体の再生
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6122243A (en) * 1997-02-27 2000-09-19 Nec Corporation Optical information recording apparatus, optical recording medium, and method or judging tracking polarity of optical recording medium

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