JP3693545B2 - 光ディスク媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ディスク媒体及びその再生方法に係わるものであり、より詳しくはディスク上の案内溝によって形成された凹部の記録トラックと案内溝の間に形成された凸部の記録トラックの両方に信号を記録するようにした光ディスク媒体及びその再生方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】
近年、大容量の書換可能型光ディスク媒体の記録方式として記録密度向上のために案内溝の溝部(グルーブ:G、ともいう)と溝間部(ランド:L、ともいう)の両方にデータを記録するいわゆるランド/グルーブ記録方式が検討されている。同一のグルーブピッチのディスクで、トラックピッチを半減できるために高密度化への効果が大きい。溝部と溝間部は、その形状から、前記のように、それぞれ凹部と凸部という呼び方をすることもある。
【0003】
まず、従来のランド/グルーブ記録方式の光ディスク装置の説明をおこなう。図9は特開平6−176404号公報に記載されている従来の光ディスク装置の構成をあらわすブロック図である。図9において100は光ディスク、101は半導体レーザ、102は半導体レーザ101からのレーザ光を平行光にするコリメートレンズ、103はハーフミラー、104はハーフミラー103を通過した平行光を光ディスク上に集光するための対物レンズ、105は対物レンズ104およびハーフミラー103を通過した光ディスク100からの反射光を受光する光検出器であり、トラッキング誤差信号を得るためにディスクのトラック方向と平行に2分割され2つの受光部からなる。106は対物レンズ104を支持するアクチュエータであり、以上点線で囲ってある部分107はヘッドベースに取り付けられており、光ヘッドを構成する。108は光検出器105が出力する検出信号が入力される差動アンプ、109は差動アンプ108からのトラッキング誤差信号を、後述するシステムコントロール部から制御信号T1を入力され、トラッキング制御部110へトラッキング誤差信号を出力する極性反転部である。ここでトラッキング制御の極性は、トラッキング誤差信号を差動アンプ108からそのままの極性でトラッキング制御部110に入力した場合、グルーブの記録トラックにトラッキング引き込みが行われるものとする。110は極性反転部109からの出力信号と後述するシステムコントロール部121から制御信号T2が入力され、後述する駆動部120及びトラバース制御部116へトラッキング制御信号を出力するトラッキング制御部である。111は光検出器105が出力する検出信号が入力され和信号を出力する加算アンプ、112は加算アンプ111からの高周波成分を入力され、ディジタル信号を後述する再生信号処理部113及びアドレス再生部114に出力する波形整形部、113は再生データを出力端子へ出力する再生信号処理部である。114は波形整形部からディジタル信号を入力され、アドレス信号を後述するアドレス算出部115に出力するアドレス再生部、115はアドレス再生部114からアドレス信号を、システムコントロール部121から制御信号T1を入力され、正確なアドレス信号をシステムコントロール部121へ出力するアドレス算出部である。116は後述するシステムコントロール部121からの制御信号T3により、後述するトラバースモータ117に駆動電流を出力するトラバース制御部、117は光ヘッド107を光ディスク100の半径方向に移動させるトラバースモータである。118は記録データが入力され、記録信号を後述するレーザ(LD)駆動部119に出力する記録信号処理部、119は後述するシステムコントロール部121より制御信号T4を、記録信号処理部118より記録信号を入力され、半導体レーザ101に駆動電流を入力するレーザ駆動部である。120はアクチュエータ106に駆動電流を出力する駆動部である。121はトラッキング制御部110、トラバース制御部116、アドレス算出部115、極性反転部109、記録信号処理部118、LD駆動部に制御信号T1からT4を出力し、アドレス算出部115からアドレス信号を入力されるシステムコントロール部である。
【0004】
以上のように構成された従来の光ディスク装置の動作を、同図にしたがって説明する。半導体レーザ101から出力されたレーザ光は、コリメートレンズ102によって平行光にされ、ビームスプリッタ103を経て対物レンズ104によって光ディスク100上に収束される。光ディスク100によって反射されたレーザ光は、記録トラックの情報を持ち、対物レンズ104を経てビームスプリッタ103によって光検出器105上に導かれる。光検出器105は、入射した光ビームの光量分布変化を電気信号に変換し、それぞれ作動アンプ108、加算アンプ111に出力する。差動アンプ108は、それぞれの入力電流を電流電圧変換(I−V変換)した後差分をとって、プッシュプル信号として出力する。極性反転部109はシステムコントロール部からの制御信号T1によってアクセスしているトラックがランドかグルーブを認識し例えばランドの場合にのみ極性を反転する。トラッキング制御部110は入力されたトラッキング誤差信号のレベルに応じて、駆動部120にトラッキング制御信号を出力し、駆動部120はこの信号に応じてアクチュエータ106に駆動電流を流し、対物レンズ104を記録トラックを横切る方向に位置制御する。これにより、光スポットがトラック上を正しく走査する。一方加算アンプ111は受光部105の出力電流を電流電圧変換(I−V変換)した後加算し、和信号として波形整形回路112へ出力する。波形整形回路112はアナログ波形のデータ信号とアドレス信号を、一定のしきい値でデータスライスしてパルス波形とし、再生信号処理部113およびアドレス再生部114へ出力する。再生信号処理部113は入力されたディジタルのデータ信号を復調し、以後誤り訂正などの処理をほどこして再生データとして出力する。アドレス再生部114は入力されたディジタルのアドレス信号を復調し、ディスク上の位置情報としてアドレス算出部115に出力する。アドレス算出部115は光ディスク100から読み取ったアドレス信号とシステムコントロール部121からのランド/グルーブ信号よりアクセスしているセクタのアドレスを算出する。算出方法については後で述べる。システムコントロール部121は、このアドレス信号をもとに現在光ビームが所望のアドレスにあるかどうかを判断する。トラバース制御部116は、光ヘッド移送時にシステムコントロール部121からの制御信号T3に応じて、トラバースモータ117に駆動電流を出力し、光ヘッド107を目標トラックまで移動させる。この時トラッキング制御部110は、同じくシステムコントロール部121からの制御信号T2によってトラッキングサーボを一時中断させる。また、通常再生時には、トラッキング制御部110から入力されたトラッキング誤差信号に応じて、トラバースモータ117を駆動し、再生の進行に沿って光ヘッド107を半径方向に徐々に移動させる。記録信号処理部118は、記録時において入力された記録データに誤り訂正符号等を付加し、符号化された記録信号としてLD駆動部119に出力する。システムコントロール部121が制御信号T4によってLD駆動部119を記録モードに設定するとLD駆動回路119は、記録信号に応じて半導体レーザ101に印可する駆動電流を変調する。これによって、光ディスク100上に照射される光スポットが記録信号に応じて強度変化し、記録ピットが形成される。一方、再生時には制御信号T4によってLD駆動部119は再生モードに設定され、半導体レーザ101を一定の強度で発光するよう駆動電流を制御する。これにより、記録トラック上の記録ピットやプリピットの検出が可能になる。
【0005】
次に、シングルスパイラルランドグルーブフォーマットについて説明する。従来のランド/グルーブ記録方式の光ディスクでは、ディスク上で溝部が連続して連なっており、したがって溝間部もディスク上で連続して連なっていた。図10は従来の溝部の記録トラックと前記溝間部の記録トラックを交互に接続し1本の記録スパイラルを形成するようにしたフォーマットを有する光ディスクを表わす図である。図10に示すように溝部の記録トラックと前記溝間部の記録トラックを交互に接続し1本の記録スパイラルを形成するようにしたフォーマットを有する光ディスクが、特開平4−38633などに開示されている。このようなフォーマットを有する光ディスクを、ここではシングルスパイラル/ランドグルーブフォーマット:SS−L/Gフォーマットと呼ぶことにする。
SS−L/Gフォーマットのディスクにトラッキングサーボをかけるには、溝部の記録トラックと前記溝間部の記録トラックを交互に接続している接続点を正確に検出して、そこでトラッキングサーボを溝部の記録トラックにかけるか、溝間部の記録トラックにかけるかのサーボ極性を切り替えることが必要である。
【0006】
さて、以上に述べたランド/グルーブ記録方式の光ディスク装置で駆動される光ディスク媒体の識別信号プリピットの入れ方について述べる。 ランド/グルーブ記録方式において、識別信号プリピットの入れ方には図11に示すような3通りが公知である。ランド/グルーブ独立アドレス方式とも呼ばれる図11(a)に示す方法では、ランドトラックのセクタとグルーブトラックのセクタにそれぞれ固有のセクタアドレスが付けられる。識別信号を表わすピット幅をグルーブ幅と同一にすると、隣接トラックのセクタの識別信号プリピットがつながってしまい、信号を検出することができなくなるので、識別信号のピット幅は、グルーブ幅より狭く、通常、グルーブ幅の半分程度とされる。ところがこの時、光ディスクの原盤作成工程においてプリピットをカッティングするビームとグルーブをカッティングするビームのビーム径を変えなければこのように幅の異なるグルーブとプリピットを連続して形成することができない。したがって、グルーブカッティング用のビームとピットカッティング用のビームの2つのビームを用いて原盤のカッティングをおこなわなければならない。2本のビームの中心がずれると、識別信号プリピットの再生中と情報記録信号の記録/再生中とでトラッキングのオフセットが生じてしまい、再生データの品質を悪くする。具体的にはトラッキングのずれにより誤り率が増加し、データの信頼性の低下を招く。このため2本のビームの位置合わせに高い精度が要求され、ディスク原盤作製工程におけるコストアップの要因となる。
【0007】
こうした事情を考慮すると、ディスク作製の精度、コスト面から見て、グルーブとピットを1本のビームでカッティングできる図11(b)、または図11(c)に示す方式が望ましい。図11(b)と(c)には、グルーブ幅とプリピット幅を略等しくすることのできる識別信号プリピットの付加方法を示す。
図11(b)は特開平6−176404号公報に記載されている従来の光ディスクであり、ランド/グルーブ共用アドレス方式とも呼ばれる。隣り合う1組のグルーブトラックとランドトラックの中心付近に識別信号のプリピットを配置し、両トラックで同一の識別信号プリピットを共用する方式である。
【0008】
図11(c)は時分割のL/G独立アドレス方式である。ランドトラック、グルーブトラックそれぞれに独立のアドレスを付加することとし、ただし、隣接するトラックで識別信号のプリピットが隣合わないように、トラックに平行な向きにそれぞれのプリピットの配置する位置をずらせたものである。特開平5−282705号公報にその一例が開示されている。
【0009】
さて、図10に示し、説明したSS−L/Gフォーマットを有する光ディスクに、従来のランド/グルーブディスクに適用されているセクタアドレスの付与方法を適用する場合、次のような問題点が生じる。例えば、前記の特開平6−176404号公報に記載されているような図11(b)の方法で、識別信号プリピットを溝部の中心から半径方向に一定量(トラックピッチの1/4など)ずらせた場合を考える。SS−L/Gフォーマットの光ディスクでは記録トラック1周毎に1回、溝部の記録トラックと溝間部の記録トラックが接続される。図12にはこの場合の接続点の前後のディスク上の記録トラックの配置図を示す。記録セクタの中で溝部の記録トラックには、その前方に識別信号プリピットが付加されており、その識別信号プリピットが溝中心から半径方向に、例えば外周側へ溝幅の1/2だけ変位して配置されることになる。溝間部の記録トラックの識別信号プリピットの場所には何も記録されていないが、内周側の隣接トラック(溝部の記録トラック)の識別信号がはみ出してきている。情報の記録/再生をおこなうために記録トラック上を光スポットが走査してくる。溝部の記録トラックの識別信号は、光スポットの外周側半分の部分がプリフォーマットされた識別信号によって変調されるので検出される。溝間部の記録トラックを走査中は、1本内周側の溝部のトラックの識別信号を光スポットの内周側半分の部分が変調されることによって検出される。従って、溝部の記録トラックとその外周側に隣接する溝間部の記録トラックとは、同一の識別信号を読むことになる。光ディスク装置は光スポットで溝部か溝間部かどちらを走査しているか(すなわち、トラッキングの極性)をシステムコントロール部121が認識しているので、記録セクタの識別は、アドレス再生部114の出力である識別信号から得るアドレス情報と、システム制御部から来る制御信号T2によってアドレス算出部115でおこなうことができる。
【0010】
図に示すように、ある接続点の次の溝部の記録トラックの記録セクタのアドレスを#nとする。1記録トラックのセクタ数をNとすると、ディスク上の溝部の記録トラックを1周たどってくると、次の接続点の手前の溝部の記録トラックのセクタのアドレスは#(n+N−1)となる。このセクタは接続点を介して、溝間部の記録トラックのセクタにつながっているが、この溝間部のセクタのアドレスは、内周側に接する溝部のセクタと共通になるので、#nに戻る。同様にしてこの溝間部の記録トラックをディスク上で1周たどってくると、さらに次の接続点の手前の溝間部の記録セクタでは、アドレスは#(n+N−1)となる。このセクタは接続点を介して溝部の記録トラックのセクタアドレス#(n+N)のセクタにつながる。以下同様にして、溝部の記録セクタN個と溝間部の記録セクタN個が交互につながりながら連続していく。この様に記録スパイラルをたどっていったときの記録セクタアドレスの変化を図示すると図13のようになる。
【0011】
コンパクトディスクや光磁気ディスクなど従来の光ディスクでは、溝部又は溝間部のどちらか一方だけが記録トラックに用いられるので、一般に情報トラックが1本のスパイラルをなしており、スパイラルの上に並んだ記録セクタには、順にアドレス番号が割り当てられている。セクタにアクセスする場合にアドレス番号とセクタの前後の順の関係は非常にわかりやすかった。これに対して、SS−L/G記録ディスクに従来の技術を適用すると、図13に示すように、セクタアドレスの値と記録スパイラル上の位置が単調に変化する関係になっていないためにわかりにくい。読み出した記録セクタアドレスを、装置が認識しているトラッキング極性を考慮して一旦セクタ順を表わすアドレス値に置き換えて、初めて記録スパイラル上での配置順がわかることになる。光ディスク装置の上でこのような光ディスクの特定セクタにアクセスしようとする場合、その都度、このようなアドレス計算が必要になる。ランダムアクセスする場合、毎回複雑なアドレス計算が必要になり、装置への負担が大きい。
【0012】
この負担は、高密度光ディスクに採用されるフォーマットにおいて更に顕著になる。光ディスク面上を複数のゾーンに分割し、外周側のゾーンほど1本の記録トラックを構成する記録セクタの個数を増加させる、いわゆるZCAV(Zoned Constant Angular Velocity)フォーマットやZCLV(Zoned Constant Linear Velocity)フォーマットディスクでは、図12や図13中に示した1トラック当たりのセクタ数Nがディスク上の半径位置によって変化するので、上に述べたような、記録セクタアドレスとトラッキング極性から記録スパイラル上の配置順に対応したアドレスを算出する計算はさらに複雑化するのである。
【0013】
ここで、図11(c)に示したようなL/G独立アドレス方式を適用することも考えられる。前記従来例の特開平5−282705号公報にはアドレスの与え方に関して何等情報が開示されていないので、具体的な実施方法が不明であるが、その一例として、溝部と溝間部にそれぞれ独立に連続したアドレスを付与することは容易に考えられることである。このとき、記録スパイラル上の位置と記録セクタアドレスの関係は、前記図11(b)に示したランド/グルーブ共用アドレス方式の場合と同様に、記録スパイラルをたどっていったときの記録セクタアドレスの変化は図13のようになる。
ただし、図11(b)の場合と違って、ランドセクタ/グルーブセクタの判別をドライブ装置側でトラッキング極性から判断する必要はなく、ディスク面から再生した識別信号によって判別可能になる点では若干の進歩はあるといえるが、上に示したアドレス計算が複雑化するという問題点を解決するには至っていない。
【0014】
次にサーボ系に関する問題点を指摘する。SS−L/G方式においては、ランドとグルーブの両方に記録をおこなうためトラック密度が高い。このためトラッキングオフセットが大きくなると隣接トラックからのクロストークによる再生信号品質の劣化、例えばジッタの増加によるエラーレート増大が生じたり、記録中に隣接トラックの一部を消してしまうクロスイレーズといった問題が発生したりする。トラッキングオフセットの原因となる誤差信号は、光ヘッド系、ディスク上のトラック配置、サーボ回路系で複合して発生するので、ランドトラックとグルーブトラックにそれぞれ異なる大きさになるのが一般的である。クロストークやクロスイレーズを解消するには、ランドとグルーブの各トラックに応じてそれぞれ異なる大きさのオフセット補償を施す必要がある。従来のランド/グルーブ方式、つまり、グルーブトラック、ランドトラックのみでそれぞれ各1本の記録スパイラルを構成する方式においては、ランド/グルーブ各トラックに応じたオフセット補償を、各トラックを連続してトラッキングしている最中にある程度時間をかけておこない、調整後はその補償量を保持しておくことができたので、オフセット補償を容易におこなうことができた。ところが、SS−L/Gディスクではランドトラックとグルーブトラック間のトラッキング極性の切り替えをディスク1回転につき1回という高い頻度でおこなうので、トラッキングオフセット補償を短時間に正確におこなう必要性が出てくる。
【0015】
以上述べたランド/グルーブ記録への識別信号挿入方式の従来例にある方式ではこうしたオフセット補償への配慮がなされていなかった。たとえば、前記図11(b)に示したランド/グルーブ共用アドレス方式の場合、識別信号再生中には、ピットが片側だけにあるので、トラッキングオフセットが増加する一方である。また、同図11(c)に示したようなL/G独立アドレス方式の場合、同図11(b)に示した場合も同様であるが、トラッキングオフセットの検出が難しい。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
従来のランド/グルーブ記録光ディスク媒体は、以上のように構成されていたので、シングルスパイラルランドグルーブ記録フォーマットにそのまま識別信号の付加方法を適用した場合、記録セクタアドレスの計算が複雑化するという問題点があった。
【0017】
また、シングルスパイラルランドグルーブ記録フォーマットでは、トラッキングオフセット補償を短時間に正確におこなう必要性が出てくるのに対して、トラッキングオフセットの検出が難しいという問題があった。
【0018】
また、シングルスパイラルランドグルーブ記録フォーマットでは、ランドトラックとグルーブトラックの接続点を容易に検出できる方式が求められる。
【0019】
この発明は以上のような問題点を解決するためになされたもので、溝部の記録トラックと溝間部の記録トラックを交互に接続し1本の記録スパイラルを形成するようにした光ディスクであって、すべての記録セクタのセクタアドレスを記録スパイラル上に並んだ順に付番した光ディスクを得るための光ディスクの原盤作成方法を得ることを目的とする。
【0020】
また、溝部の記録トラックと溝間部の記録トラックを交互に接続し1本の記録スパイラルを形成するようにした光ディスクにおいて、トラッキングオフセット補償を短時間に正確におこなうことができるような光ディスクを得るための光ディスクの原盤作成方法を得ることを目的とする。
【0021】
さらに、溝部の記録トラックと溝間部の記録トラックを交互に接続し1本の記録スパイラルを形成するようにした光ディスクにおいて、ランドトラックとグルーブトラックの接続点を容易に検出できるような光ディスクを得るための光ディスクの原盤作成方法を得ることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の光ディスク媒体は、溝部トラックと溝間部トラックとを交互に接続して連続した記録スパイラルを形成した光ディスク媒体において、互いに隣接する溝部トラック及び溝間部トラックの、互いに径方向に整列したセクタのそれぞれのセクタアドレス情報をともに上記径方向に整列したセクタが共用する1つの識別情報領域内に記録したことを特徴とする。
【0025】
さらに、複数のゾーンに分けられ、最外周のゾーンの1記録トラックを構成する記録セクタ数と同じ又はそれよりも大きい整数値をJとするとき、各ゾーン内で隣接するトラックの互いに径方向に整列したアドレス値の差が上記Jとなるようにしたことを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図をもとに具体的に説明する。
【0028】
実施の形態1.
以下の実施の形態では、シングルスパイラルーランド/グルーブ記録(SS−L/G)フォーマットの光ディスクについて説明する。まず物理的レイアウトを示す。図1はこの発明の実施の形態1である光ディスク媒体の記録セクタ内の識別番号プリピットの配置およびそのアドレス値を説明するための模式図である。SS−L/Gフォーマットディスクでは、記録トラックは溝部(グルーブ、凹部)と溝間部(ランド、凸部)の2種があり、その2種の記録トラックを交互に接続し1本の記録スパイラルを形成するようにした構造をとっている。記録セクタはプリピットされた識別信号とユーザデータや各種管理情報の記録可能な情報記録部とからなる。識別信号は走査方向前部と後部の2つの部分からなり、前部は溝部から溝幅の1/2だけ外周側に変位して配置する。後部は溝部から溝幅の1/2だけ内周側に変位して配置する。
【0029】
次に識別信号のアドレス値の付加方法について述べる。溝部のアドレスはその情報記録部直前の識別信号の中に、溝部中心から溝幅の1/2だけ外周に変位して配置した前部識別信号に付加する。また、溝間部のアドレスはその溝間部の記録トラックの1本外周側の溝部の記録トラックの情報記録部直前の識別信号の中に、溝部中心から溝幅の1/2だけ内周側に変位して配置した後部識別信号に付加する。結果として、溝間部のアドレスはその情報記録部直前の識別信号の中に、溝間部中心から溝幅の1/2だけ外周側に変位して配置された後部識別信号に付加した形となる。
【0030】
これは、ディスク原盤カッティング時に生じるトラッキングオフセットが、溝部の記録トラックをカッティングする時に溝部のアドレスと溝間部のアドレスを同時にカッティングする方が小さいことを考慮するからである。トラッキングオフセット特性から見て、溝部の記録トラックをカッティングする時に溝部のアドレスをカッティングし、溝間部の記録トラックをカッティングする時に溝間部のアドレスをカッティングする方がトラッキングオフセットが小さいなら、別々にカッティングすればよい。
図示しているように、ある記録セクタ(この図では溝部)のアドレスを#m(整数)、1トラックを構成するセクタ数をM(整数)とした場合、アドレス#mのセクタからトラックを一周したセクタアドレスは#(m+M)となる。さらに1周した場合は#(m+2M)、以降#(m+3M)、#(m+4M)と、溝部、溝間部と交互にセクタの物理形状は替わるがアドレス値は線形的に変化する。
【0031】
次に、ディスク1周に1回、ディスクの半径方向に整列して存在するランドとグルーブの接続部でのアドレス付加の方法について説明する。図2はこの発明の実施の形態1である光ディスク媒体ランドとグルーブの境界線における記録セクタ内の識別番号プリピットの配置およびそのアドレス値を説明するための模式図である。SS−L/Gフォーマットディスクでは、半径方向に1個所溝部の記録トラックと溝間部の記録トラックが接続する境界線がある。識別信号の配置は境界部以外の識別信号の配置と同様に、前部は溝部から溝幅の1/2だけ外周側に変位して配置する。後部は溝部から溝幅の1/2だけ内周側に変位して配置する。アドレス値の付加も境界部以外と同様に、溝部のアドレスはその情報記録部直前の溝部から溝幅の1/2だけ外周に変位して配置した前部識別信号に付加する。また、溝間部のアドレスはその情報記録部直前の溝間部から溝幅の1/2だけ外周側に変位して配置した後部識別信号に付加される。
【0032】
図示しているように、ある記録セクタ(この図では溝部)のアドレスを#n(整数)、1トラック内のセクタ数をN(整数)とした場合、アドレス#nのセクタからトラックを一周したセクタアドレスは#(n+N)となる。さらに1周した場合は#(n+2N)、以降#(n+3N)、#(n+4N)と、境界部以外と同様、溝部溝間部と交互にセクタの物理形状は替わるがアドレス値は線形的に変化する。また、境界の前後の連続性を見た場合、溝部のセクタは溝部から溝幅の1/2だけ外周側に変位している前半の識別信号、また溝間部のセクタは溝間部から溝幅の1/2だけ外周に変位している後半の識別信号からアドレスを特定できる。
【0033】
図3はこの発明の実施の形態1である光ディスク媒体の記録スパイラル上の位置と記録セクタアドレスの関係を表わす図である。トラッキング極性、つまりトラックが溝であるか溝間であるかに関わりなく、つまり1対1のアドレス値が得られる。従来のランド/グルーブの光ディスク媒体を駆動する光ディスク装置においては一つの物理アドレスに対して溝部と溝間部の2種の対応する領域が存在していた。
【0034】
次に、この光ディスク媒体を記録再生する装置の説明を行う。図4はこの発明の実施の形態1である光ディスク装置の構成を示すブロック図である。図4において100は光ディスク、101は半導体レーザ、102はコリメートレンズ、103はハーフミラー、104は対物レンズ、105は光検出器、106はアクチュエータ、107は光ヘッド、108は差動アンプ、109は極性反転部、110はトラッキング制御部、111は加算アンプ、112は波形整形部、113は再生信号処理部、114はアドレス再生部、116はトラバース制御部、117はトラバースモータ、118は記録信号処理部、119はレーザ駆動部、120は駆動部であり、以上は図9に示した従来の光ディスク装置と基本的には同じものであるので、従来例と同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0035】
図9と異なる部分の構成について説明する。1は波形整形部からのディジタル信号と差動アンプ108からのトラッキング誤差信号と、システムコントロール部からのコントロール信号T1を入力され、アドレス再生部114にアドレス信号にアドレス信号を出力するアドレス抽出部である。2はアドレス抽出部1、極性反転部109、トラッキング制御部110、トラバース制御部116、LD駆動部および記録信号処理部118に制御信号T1からT4を出力し、アドレス算出部115からアドレス信号を入力されるシステムコントロール部である。
【0036】
以上のように構成された本実施の形態1の光ディスク装置の動作を、アドレスの認識方法を中心に説明する。今、光スポットは溝部を走査しているとする。このときシステムコントロール部2は極性を表わす制御信号T1に溝部に対応するLレベルの信号を出力する。アドレス抽出部はこの制御信号T1を受け、識別信号の前半部が次の溝間のセクタアドレスであると認識する。このときのトラッキング誤差は前半部の識別信号が溝部に対して溝幅の1/2だけディスク外周にずれているので、トラッキング誤差信号は大きく内周へずれていることを示す。このことからも読みとった識別マークが正しいと確認できる。
【0037】
逆に、光スポットは溝間部を走査しているとする。このときシステムコントロール部2は極性を表わす制御信号T1に溝間部に対応するHレベルの信号を出力する。アドレス抽出部はこの制御信号T1を受け、識別信号の後半部が次の溝間のセクタアドレスであると認識する。このときのトラッキング誤差は後半部の識別信号が溝間部に対して溝幅の1/2だけディスク外周にずれているので、トラッキング誤差信号は大きく内周へずれていることを示す。このことからも読みとった識別マークが正しいと確認できる。
【0038】
また、このアドレス抽出部から出力されるアドレスデータは物理的なセクタアドレスと1対1で対応するものであり、溝部と溝間部とに関わらず、読み出したアドレスデータで記録セクタのアドレスを一意に決定することができる。
【0039】
以上に述べたように識別信号の一部である第1のアドレス情報部を溝部の中心から半径方向の一方の向きに一定量変位して配置し、前記識別信号の他の一部である第2のアドレス情報部を溝部の中心から半径方向の他方の向きに、前記一定量と同量変位して配置すると共に、前記第1のアドレス情報部で前記溝部の記録セクタのアドレスを表わし、前記第2のアドレス情報部で前記溝部に隣接する溝間部の記録セクタのアドレスを表わしたことにより、識別信号から得られたアドレス値が溝部か溝間部かに関わらず、アドレスと記録セクタとが1対1に対応するので、従来のように溝部のアドレスにk(kは整数)、溝間部のアドレスにもk、というように同じアドレスのセクタが2個所あるといったことがなくなり、セクタアドレスを溝部と溝間部とに関わらず一意に決定することができるようになる。
【0040】
また、記録セクタのアドレスを、該記録セクタが溝部の記録セクタか、溝間部の記録セクタかにかかわらず、前記記録スパイラル上に並んだ順に単調増加、または単調減少するように付与したことにより、アドレス計算が非常に簡単となり、装置の制御プログラムやアクセス制御回路の簡略化がおこなえる。
【0041】
さらにそのほかの機能および効果として、トラックオフセット補正について述べる。サンプルサーボ方式の光ディスクに用いられているように、トラック中心から左右に一定量だけ変位させたトラックオフセット検出ピット対を設けると、トラッキングオフセット量を検出することができる。光ビームがトラックオフセット検出ピット対の中間を通過すると、検出ピット対の再生信号振幅は等しくなる。一方にオフトラックしていると、片側のピットの再生信号振幅が増加し、反対側のピットの再生信号振幅が減少するので、これによって、光ビームのトラックオフセット量を検出し補正をかけることで、光ビームがトラック中心を通過するように制御することができる。本発明では、これと同じ原理と効果を、シングルスパイラルランドグルーブ記録フォーマットに組み込むことができる。
【0042】
いま、光ビームが特定の溝部記録セクタ中の情報記録領域から、次の溝部記録セクタの識別信号領域に入ったとする。識別信号の先頭はディスク外周に溝幅の1/2だけずれているのでそれに対応した、トラッキング誤差信号が出る。しばらくすると今度はディスク内周に溝幅の1/2だけずれた識別信号があるので、それに対応したトラッキング誤差信号が出る。この2つの誤差信号は理想的には対照的に検出されればトラック中心を走査していることになる。よって内周と外周にずれた識別信号の繰り返しをもちいて、トラック中心にサーボをコントロールすることが可能になる。
【0043】
実施の形態2.
実施の形態2である光ディスク記録媒体について以下説明する。図5はこの発明の実施の形態2である光ディスク媒体の記録セクタ内の識別番号プリピットの配置およびそのアドレス値を説明するための模式図である。本実施の形態2では、識別信号を多重化することに特徴がある。図に示すように、識別信号は実施の形態1の図1で示した走査方向前部と後部の2つの識別信号(識別信号対)それぞれの中で、アドレス情報を2重に記録したものである。識別信号対の前部は溝部から溝幅の1/2だけ外周側に変位して配置する事、識別信号対の後部は溝部から溝幅の1/2だけ内周側に変位して配置することは前実施の形態と同様である。また本実施の形態では、2重化して記録されているが、3重化や4重化でもよい。
【0044】
このような構成をとることにより、アドレス情報が多重化して記録されているので、識別信号中のアドレス情報の読み取り誤り率が減少する。
【0045】
実施の形態3.
実施の形態3である光ディスク記録媒体について以下説明する。図6はこの発明の実施の形態3である光ディスク媒体の記録セクタ内の識別番号プリピットの配置およびそのアドレス値を説明するための模式図である。本実施の形態3では、識別信号を多重化することに特徴がある。図に示すように、識別信号は実施の形態1の図1で示した走査方向前部と後部の2つの識別信号(識別信号対)を2重に記録したものである。識別信号対の前部は溝部から溝幅の1/2だけ外周側に変位して配置する事、識別信号対の後部は溝部から溝幅の1/2だけ内周側に変位して配置することは前実施の形態と同様である。また本実施の形態では、2重化して記録されているが、3重化や4重化でもよい。
【0046】
このような構成をとることにより、アドレス情報が多重化して記録されているので、識別信号中のアドレス情報の読み取り誤り率が減少する。実施の形態2との違いは、溝部、溝間部のアドレスが、離れた場所に多重化されて記録されるので、アドレス情報の信頼性が向上することである。ただし、各アドレス情報部で再生信号の同期引き込みから行わなければならないので、フォーマット上のオーバーヘッドが大きいという欠点はある。
【0047】
また、そのほかの機能および効果として、実施の形態1で示したように、サンプルサーボ方式の光ディスクに用いられているのと同じ原理と効果を、シングルスパイラルランドグルーブ記録フォーマットに組み込むことができることは言うまでもない。このとき、識別信号内の第1のアドレス情報部と第2のアドレス情報を交互に複数組記録することによって、トラックキング誤差検出の時間を伸ばして、精度を向上できる。サーボのトラックキング補正をより容易に正確にするよう識別信号を利用することが可能になる。
【0048】
実施の形態4.
実施の形態1では、1記録トラックがN記録セクタで構成されているとき、記録スパイラル上を1トラックたどったときに、記録セクタのアドレスをNだけ増加させるようにアドレスを設定する例を示した。しかし、記録スパイラル上の位置と記録セクタアドレスを単調増加、または単調減少するように付与しておけば、アドレス計算はかなり簡単となる。システム構成上、記録セクタアドレスを途中でスキップさせる方がシステムとしてアクセス系を作りやすいとき、図7のような記録セクタのアドレス付与が可能である。記録スパイラル上の位置と記録セクタアドレスの関係を図8に示す。
【0049】
この実施の形態4では、記録スパイラル上を1トラックたどったときに、記録セクタのアドレスを(N+k)だけ増加させるようにアドレスを設定する例を示している。記録スパイラル上を2トラックたどったときに、記録セクタのアドレスは(2N+2k)だけ増加する。たとえば、(N+k)が最外周のゾーンの1記録トラックを構成する記録セクタより大きい一定値になるように取っておき、各ゾーンでは1記録トラック当たりの記録セクタ数Nが変化した分だけkを逆に変化させて、隣接トラック間のセクタアドレスの差を常に一定にすることもできる。光スポットは、溝部のトラックをトラッキング中も溝間部のトラックをトラッキング中も、つねに一方の隣接セクタのアドレス情報を読むことになるので、このような仕掛けを組み込んでおくと、自セクタのアドレス情報がエラーで読めなかった場合に参照して補完することができる。また、常時両方のアドレスを読み込み、アドレス情報の多重化度をあげることにも利用できる。
【0050】
ZCAVフォーマットやZCLVフォーマットでは、1トラックあたりの記録セクタ数がディスク上のゾーンによって異なるが、1トラックの長さがゾーンによって異なるとランドトラックとグルーブトラックの接続点のアドレス管理が複雑になる。このとき、この実施の形態4に示す方法をとると、アドレス管理が簡単化できる。
【0051】
このようにしても、識別信号から得られたアドレス値が溝部か溝間部かに関わらず、アドレスと記録セクタとが1対1に対応するので、従来のように溝部と溝間部に同じアドレスのセクタが2個所あるといったことがなくなり、セクタアドレスを溝部と溝間部とに関わらず一意に決定することができるようになる特徴は、何等失われるものではない。
【0052】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
【0053】
本発明の光ディスク媒体においては、アドレス情報をセクタに1対1で対応させ、セクタアドレスを溝部記録トラックか溝間部記録トラックかに拘らず一意に決定することが可能になる。
【0055】
また、目標セクタのアドレス情報が読取りエラーで読めなかった場合に、隣接トラックのセクタのアドレス情報を参照して、補完をすることができる。また、常に両方のアドレスを読み込み、アドレス情報の多重化度を上げることも可能であり、アドレス情報の読取り信頼性の向上が可能になる。また、ZCAVフォーマットヤ、ZCLVフォーマットで、ランドトラックとグルーブトラックの接続点のアドレス管理を簡単化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である光ディスク媒体の記録セクタ内の識別番号プリピットの配置およびそのアドレス値を説明するための模式図である。
【図2】 この発明の実施の形態1である光ディスク媒体ランドとグルーブの境界線における記録セクタ内の識別番号プリピットの配置およびそのアドレス値を説明するための模式図である。
【図3】 この発明の実施の形態1である光ディスク媒体の記録スパイラル上の位置と記録セクタアドレスの関係を表わす図である。
【図4】 この発明の実施の形態1である光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態2である光ディスク媒体の記録セクタ内の識別番号プリピットの配置およびそのアドレス値を説明するための模式図である。
【図6】 この発明の実施の形態3である光ディスク媒体の記録セクタ内の識別番号プリピットの配置およびそのアドレス値を説明するための模式図である。
【図7】 この発明の実施の形態4である光ディスク媒体の記録セクタ内の識別番号プリピットの配置およびそのアドレス値を説明するための模式図である。
【図8】 この発明の実施の形態4である光ディスク媒体の記録スパイラル上の位置と記録セクタアドレスの関係を表わす図である。
【図9】 従来の光ディスク装置の構成をあらわすブロック図である。
【図10】 従来の溝部の記録トラックと前記溝間部の記録トラックを交互に接続し1本の記録スパイラルを形成するようにしたフォーマットを有する光ディスクを表わす図である。
【図11】 従来のランド/グルーブ記録方式における識別信号プリピットの入れ方を示す図である。
【図12】 従来の光ディスク媒体ランドとグルーブの境界線における記録セクタ内の識別番号プリピットの配置およびそのアドレス値を説明するための模式図である。
【図13】 従来の光ディスク媒体の記録スパイラル上の位置と記録セクタアドレスの関係を表わす図である。
【符号の説明】
1 アドレス抽出部、2 システムコントロール部、100 光ディスク、101 半導体レーザ、102 コリメートレンズ、103 ハーフミラー、104 対物レンズ、105 光検出器、106 アクチュエータ、107 光ヘッド、108 差動アンプ、109 極性反転部、110 トラッキング制御部、111 加算アンプ、112 波形整形部、113 再生信号処理部、114 アドレス再生部、115 アドレス算出部、116 トラバース制御部、117トラバースモータ、118 記録信号処理部、119 レーザ駆動部、120駆動部、121 システムコントロール部。
Claims (1)
- 溝部トラックと溝間部トラックとを交互に接続して連続した記録スパイラルを形成した光ディスク媒体において、互いに隣接する溝部トラック及び溝間部トラックの、互いに径方向に整列したセクタのそれぞれのセクタアドレス情報をともに上記径方向に整列したセクタが共用する1つの識別情報領域内に記録し、さらに、複数のゾーンに分けられ、最外周のゾーンの1記録トラックを構成する記録セクタ数と同じ又はそれよりも大きい整数値をJとするとき、各ゾーン内で隣接するトラックの互いに径方向に整列したアドレス値の差が上記Jとなるようにしたことを特徴とする光ディスク媒体。
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