JPH10114294A - 電動補助動力装置付自転車 - Google Patents

電動補助動力装置付自転車

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JPH10114294A
JPH10114294A JP27008096A JP27008096A JPH10114294A JP H10114294 A JPH10114294 A JP H10114294A JP 27008096 A JP27008096 A JP 27008096A JP 27008096 A JP27008096 A JP 27008096A JP H10114294 A JPH10114294 A JP H10114294A
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JP
Japan
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minimum
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output voltage
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JP27008096A
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Yasushi Morimoto
康司 森本
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、トルク検出手段固有の初期値の変
動に関係なく動力補助ができる電動補助動力装置付自転
車の提供にある。 【解決手段】モータ40を備えた電動補助動力装置付自
転車Aにおいて、トルク検出手段100で検出されたペ
ダルの踏み込みトルクの電気信号をA/D変換器110
により変換し、先に出力された先出力電圧値E0を最小
電圧値Esとして最小値記憶手段210に記憶し、その
後に出力される後出力電圧値E1が最小電圧値Esより
小さいときは、この最小電圧値Esを後出力電圧値E1
によって更新するとともに、後出力電圧値E1と最小電
圧値Esとを最小値比較手段220で比較し、その差に
基づいて踏み込みトルクを算出手段230で算出し、駆
動力を駆動力決定手段240で決定し、ペダルの踏力に
応じた動力を補助することによりトルク検出手段100
の初期値の変動に関係なく動力補助をするようにした電
動補助動力装置付自転車。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、人力走行におい
て電動補助動力装置からの動力の補助を受けて走行する
電動補助動力装置付自転車に関する。
【0002】
【従来の技術】自転車にモータと減速機構からなる電動
補助動力装置を設けて、上り坂等での走行時に前記電動
補助動力装置から動力を供給して楽な走行ができるよう
にした電動補助動力装置付自転車は広く知られている。
そして、走行中に動力を補助する方法は、走行中にクラ
ンク軸に伝達される回転トルクつまりペダルを踏み込む
ことによって生じる踏み込みトルク(以下踏込という)
の大きさをトルク検出手段で検出し、このトルク検出手
段の出力つまり踏力の大きさに応じて前記モータの出力
を増減するように制御して、踏力に対応した動力を補助
して楽な走行ができるようにしているものである。
【0003】そして、前記トルク検出手段としては、踏
力に応じて回動する回動部材を設け、この回動部材の回
動角度を例えば可変抵抗器の抵抗値変化で検出する構成
としたもの、あるいは踏力に応じて往復動する偏位部材
を設け、この偏位部材の偏位を薄膜状からなる抵抗被膜
によりブリッジを形成した起歪体に作用させて、前記ブ
リッジを形成する抵抗値変化を電気信号つまり電圧とし
て取り出すように構成したものがある。
【0004】しかし、前者は安価であることから価格的
の面では有利であるものの、機械接点つまり摺動接点を
有するため耐久性、耐腐食性等の点で問題があり、抵抗
特性の面では直線的な抵抗変化特性が得られないという
問題がある。また、後者は零負荷時の電圧(ブリッジの
バランスの初期化と経年変化)のバラツキが大きく、ま
た設定が難しいという問題がある。
【0005】いずれにしても上述した構成のトルク検出
手段の構成では、製造の際にトルクセンサーつまりセン
サー素子をトルク検出機構に取り付ける際に、取付位置
のバラツキがありこのバラツキが初期電圧のバラツキと
なることから、センサー素子の取付位置の調整が不可欠
であるとともに、この調整をしたとしても画一的には初
期値を決定することはできず、自転車の車体に取り付け
る際に、改めて調節する必要があることから、組み立て
作業が容易ではないという問題がある。また、トルク検
出手段は自転車の走行中に大きな振動あるいは衝撃を受
けることから、場合によっては前記トルク検出機構に取
り付けられているセンサー素子の位置づれが生じ、この
ことによって初期値が変ってしまい、安定したしかも正
確な動力の補助ができないという問題がある。
【0006】そして、このような問題を解決するものと
して例えば特開平8−175470号公報に記載された
パワーアシスト車両の補助動力制御装置がある。この公
報に記載されたものは、ペダルの踏力の大きさを検出す
る踏力検出手段とペダル踏力が入力されていない状態を
検出する踏力非入力時検出手段と、踏力非入力時の踏力
検出値を制御基準値として補助動力の大きさを制御する
補助駆動力制御手段とを設ける構成とし、ペダル踏力が
入力されていない状態でペダル踏力が検出され、この検
出値を基準として補助動力の制御を行うようにしたもの
である。したがって、踏力検出装置の製造および組立誤
差、あるいは経年変化等に起因して踏力検出装置に誤差
が生じた場合にはこの誤差の影響が除去されるとしてい
る。
【0007】この公報に記載されているパワーアシスト
車両の補助動力制御装置は確かに上記踏力検出装置の製
造および組立誤差、あるいは経年変化等に起因して踏力
検出装置に誤差が生じた場合にはこの誤差の影響が除去
されるという効果を有するものであるが、次のような問
題がある。すなわち踏力非入力時検出手段としてスピー
ド検出値が零であったり踏力検出値が変動しない状態を
検出するものであることから、例えば、停車中にペダル
を踏み込んだ状態であっても、停車していることからス
ピード検出値は零であり、また、この停車中にペダルを
踏み込んでいることから踏力検出値は変動しない状態で
あることから、この状態つまりペダルに踏力が加わった
状態を踏力非入力時の踏力検出値とし、これを制御基準
値として補助動力の大きさが制御されることになること
から、正確な動力補助がなされず、場合によっては本来
の動力が補助されないという事態が生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の電
動補助動力装置付自転車におけるトルク検出手段は、セ
ンサー素子をトルク検出機構に取り付ける際の取付位置
のバラツキに起因する初期電圧のバラツキを修正するた
めのセンサー素子の取付位置の調整を必要とし、また、
調整をしたとしても画一的には初期値を決定することは
できず、自転車に取り付ける際に、改めて調節する必要
があることから、組み立て作業が容易ではないという問
題があり、また、自転車の走行中に大きな振動あるいは
衝撃に起因して、トルク検出機構に取り付けられている
センサー素子に位置ずれを生じ、このことによって初期
値が変ってしまうという問題がある。
【0009】このことを解消した上記公報に記載のもの
は、踏力非入力時検出手段としてスピード検出値が零で
あったり踏力検出値が変動しない状態を検出するもので
あることから、例えば、停車中にペダルを踏み込んだ状
態等の後においては正確な動力補助がなされず、場合に
よっては本来の動力が補助されないという事態が生じる
という問題がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は上記事情に鑑
みなされたものであり、請求項1記載の発明は、モータ
から動力補助を受けて走行する電動補助動力装置付自転
車において、ペダルの踏み込みトルクを電圧信号に変換
するトルク検出手段と、このトルク検出手段に接続され
た前記電圧信号をA/D変換するA/D変換器と、電源
投入後前記A/D変換器から先に出力された先出力電圧
値E0を踏み込みトルク零である最小電圧値Esとして
記憶する最小値記憶手段と、前記A/D変換器からの前
記先出力電圧値E0に続いて出力される後出力電圧値E
1と前記最小値記憶手段に記憶された最小電圧値Esと
を比較する最小値比較手段と、この最小値比較手段の比
較の結果後出力電圧値E1が最小電圧値Esより小さい
ときは最小値記憶手段に記憶された最小電圧値Esを後
出力電圧値E1に書き替えて更新する書込手段と、最小
値比較手段の比較の結果後出力電圧値E1が最小電圧値
Esより小さいときは踏み込みトルク零であるとして定
めた所定電圧値を、後出力電圧値E1が電圧値Esより
大きいときは両者の差をそれぞれ踏み込みトルク電圧値
として算出する踏み込みトルク算出手段と、この踏み込
みトルク算出手段の出力に基づいてモータの駆動力を決
定するモータ駆動力決定手段と、このモータ駆動力決定
手段の出力に基づいてモータの出力を制御するモータ駆
動回路とを備えた電動補助動力装置付自転車としたもの
である。
【0011】上記のように構成した請求項1発明は、補
助される動力は電源投入後A/D変換器から出力される
先に出力される先出力電圧値E0を最小電圧値Esとす
るとともに、後出力電圧値E1が最小電圧値Esより小
さいとき、この後出力電圧値E1によって最小電圧値E
sを更新し、つぎに出力される後出力電圧値E1と最小
電圧値Esとの差に基づいて補助する動力を決定するこ
とから、個々のトルク検出手段によって定まる初期値に
依存することのない補助する動力の大きさが決定される
ため、正確な動力の補助ができるという作用を有するも
のである。
【0012】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記最小値比較手段で後出力電圧値
E1が最小電圧値Esより小さいと判断されたとき、両
者の差をノイズ耐量値と比較する比較手段を設け、前記
最小値比較手段により前記後出電圧値E1が最小電圧値
Esより小さいと判断され、かつ前記比較手段で比較さ
れた前記差が前記ノイズ耐量値より小さいときは前記最
小電圧値Esを前記後出力電圧値E1の値によって書き
替える電動補助動力装置付自転車としたものである。
【0013】上記のように構成した請求項2記載の発明
は、請求項1記載の発明において、最小値比較手段で比
較された後出力電圧値E1と最小値電圧値Esとの差を
ノイズ耐量値と比較する比較手段を設け、最小値比較手
段により後出力電圧値E1が最小電圧値Esより小さい
と判断され、両者の差がノイズ耐量値より小さいときの
み最小電圧値Esを後出力電圧値E1によって更新する
ようにしたことから、ノイズにより異常に低い電圧が出
力されたとしても、これを最小電圧値Esとしないこと
から、請求項1記載の発明の作用に加えて補助される動
力が異常に大きくなることを防止できるという作用を有
する。
【0014】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記最小値比較手段で後出力電圧値
E1が最小電圧値Esより小さいと判断されたとき、両
者の差をノイズ耐量値と比較する比較手段を設け、前記
最小値比較手段により前記後出電圧値E1が最小電圧値
Esより小さいと判断され、かつ前記比較手段で比較さ
れた前記差がノイズ耐量値より大きいときは前記モータ
駆動回路によりモータの駆動を停止するようにした電動
補助動力装置付自転車としたものである。
【0015】このように構成した請求項3記載の発明
は、請求項1記載の発明の作用に加えて、請求項1記載
の発明において、最小値比較手段で比較された後出力電
圧値E1が前記最小値電圧値Esより小さく、かつ両者
の差がノイズ耐量値より大きいときは、モータを停止す
るようにしたことから、異常に大きな動力が補助される
ということを防止できるという作用を有する。
【0016】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態を
図1ないし図8に基づいて説明する。図1に示すよう
に、電動補助動力装置付自転車(以下単に自転車とい
う)Aは、車体Bとこの車体Bに取り付けられた補助動
力装置(以下単に動力装置という)C等から構成されて
いる。そして、前記車体Bは、ハンガラグ1に一端側を
固定された立パイプ2および下パイプ3と、この下パイ
プ3の他端側に固定されたヘッドパイプ4に一端側を固
定され他端側を前記立パイプ2の下方部に固定された上
パイプ5とからなるフレーム6、前記ハンガラグ1に一
端側を固定されたチェーンステー7、前記ヘッドパイプ
4に取り付けられた前ホーク8、この前ホーク8の上端
に取り付けられたハンドル9、前記前ホーク8の下端部
に取り付けられた前輪10、前記立パイプ2の上部に一
端側を固定され他端側を前記チェーンステー7の他端側
と図示しない後つめを介して固定されたバックホーク1
1、前記チェーンステー7の他端側に取り付けられた後
輪12、前記立パイプ2の上方に取り付けられたサドル
13、前記後輪12の上部に設けた荷受台14等から構
成されている。
【0017】また、前記ハンガラグ1には後述するクラ
ンク軸80が回動自在に設けられ、このクランク軸80
の両端部にはそれぞれペダル81aと82aが設けられ
た左クランク81と右クランク82が取り付けられてい
る。また、前記荷受台14の上部には電源としての蓄電
池14bを収納した蓄電池ケース14aが取り付けられ
ている。また、蓄電池14bは後述するモータ40等と
はリード線16を介して電力が供給されるようになって
いる。また、走行時の回転力を伝達するスプロケット1
7と後輪12のスプロケット17にはチェーン18が架
けられている。
【0018】つぎに、前記動力装置Cの構成を図2ない
し図4に基づいて説明する。図に示すように動力装置C
は、ケース本体23と蓋ケース25とからなるケース2
0、このケース20に取り付けられた前記モータ40、
減速機構50から構成されており、また前記ケース20
には軸受を介して取り付けられ前記減速機構50から回
転力が伝達される中空軸70と、この中空軸70を貫通
してクランク軸80が設けられている。また、前記ケー
ス20内には後述するマイクロコンピュータ、ROM、
RAM等からなる制御装置200等が収納されている。
【0019】そして、前記ケース本体23には、減速機
構50と前記制御装置200等が収納されている。前記
減速機構50は、前記モータ40の出力軸41の先端部
に取り付けられた歯車51、この歯車51と噛合する径
大な歯車52、この歯車52と一体に設けられた径小な
歯車53、この歯車53と噛合する径大な歯車54bと
傘歯車54cとからなる歯車54、前記傘歯車54cと
噛合する傘歯車55、この傘歯車55が取り付けられて
いる軸と同じ軸55aに取り付けられた歯車55b、こ
の歯車55bに噛合する駆動歯車56とから構成されて
いる。
【0020】そして、前記歯車55bは前記軸55aに
一方向性クラッチ55fを介して取り付けられている。
この一方向性クラッチ55fは前記モータ40の回転力
を自転車が正規に走行つまり前進方向に走行するように
前記駆動歯車56に伝達するように前記歯車55bを回
転させるが、逆方向には空転するように機能するもので
ある。つまり一方向性クラッチ55fは後述する人力走
行の際にペダル81a、82aが取り付けられているク
ランク81、82が走行方向に回転したときは空転する
ように機能するものである。
【0021】また、前記駆動歯車56の中央部には軸孔
56aが形成されており、この軸孔56aには凹凸条5
6cが形成され、また、駆動歯車56の蓋ケース25側
の側面には軸孔56aの外周に図2、図3に示すように
同心状に配置された複数(実施例では3個、図2、図3
では1個のみ図示)の突起部57が形成されており、こ
の突起部57は図4に示す矢印方向つまり駆動歯車56
が走行時に回転する方向に沿って同図に示すように上方
に向かって次第に上昇する傾斜面57aが形成されてい
る。また、駆動歯車56の前記蓋ケース25側の側面に
は、図3に示すように前記隣接する突起部57の間に位
置して軸孔56aと同心状に配置された複数(実施例で
は3個設けられており、図3では1個のみ図示)の後述
する圧縮ばね60の一端側を規制するL字状の規制部材
58が形成されている。
【0022】また、前記駆動歯車56に形成された軸孔
56aには、減速機構50を介して伝達される前記モー
タ40の動力つまり回転力をスプロケット17に伝達す
る前記中空軸70が嵌合しており、この中空軸70は前
記ハンガラグ1に回転自在に設けられ、内部に貫通孔7
1を有するとともに一端側に前記軸孔56aに形成され
た凹凸条56cと係合する凹凸条72が形成され、前記
軸孔56aに嵌合した状態では両凹凸条56c、72の
係合によって周方向に回り止めされて、中空軸70は駆
動歯車56と一体に回転するようになっている。また、
中空軸70の他端側にはスプロケット17が取り付けら
れている取付部材17aが取り付けられており、また、
この中空軸70は凹凸条72が形成された近傍をボール
ベアリング77の内輪に圧入されて、このボールベアリ
ング77の外輪を前記ケース本体23に設けた軸受取付
部23bに圧入することによって中空軸70はケース本
体23に取り付けられている。
【0023】また、前記中空軸70の貫通孔71を貫通
してクランク軸80が回転自在に設けられ、このクラン
ク軸80の両端に取付部83および取付部84がそれぞ
れ形成されている。
【0024】また、前記クランク軸80には、前記中空
軸70に取り付けられた駆動歯車56に接近した部位に
一方向性クラッチ85が取り付けられ、この一方向性ク
ラッチ85を介してクランク軸80には駆動板90が取
り付けられている。そして、前記一方向性クラッチ85
はクランク軸80が人力走行の際にペダル81a、82
aが取り付けられた左右クランク81、82によって走
行方向に回転させられる場合は前記駆動板90を回転さ
せ、これとは逆にクランク軸80が回転したときは空転
し、前記駆動版90を回転させないように機能するもの
である。また、前記駆動板90の前記蓋ケース25側に
は前記駆動歯車56の側面との間に空間を形成するよう
に所定距離離間して形成された円盤形のフランジ部91
が形成され、このフランジ部91の駆動歯車56側の面
には、図3に示すように前記圧縮ばね60の他端側に当
接して圧縮する圧縮部92が形成されている。そして、
前記L字状の規制部材58と前記圧縮部92との間に前
記圧縮ばね60が配設されている。
【0025】そして、この圧縮ばね60の付勢力の大き
さは、人力走行の際に前記クランク軸80、一方向性ク
ラッチ85を介して駆動板90に加えられる回転力に応
じて圧縮するように設定されている。つまり、人力走行
の際には、前記クランク軸80の回転に伴って一方向性
クラッチ85とともに回転する駆動板90の回転力に応
じて駆動歯車56と相対移動が生じるように設定されて
いるものである。
【0026】また、駆動板90のフランジ部91には、
図2、図4に示すように前記駆動歯車56の側面に形成
した突起部57に対応させた部位に貫通孔93が3個
(図2、図5では1個のみ図示)形成されている。
【0027】また、このフランジ部91と対向して接離
可能に環状板からなる偏位プレート95が配設されてお
り、この偏位プレート95には前記それぞれの貫通孔9
3に対応した位置に一端側先端部を前記貫通孔93に貫
通するように一体的に固着されたスライド軸96が設け
られている。また、このスライド軸96の他端側先端に
は球状突起96aが形成され、この球状突起96aは前
記駆動歯車56に形成された突起部57の傾斜面57a
に、前記偏位プレート95との間に配設したコイルスプ
リング97によって圧接するように付勢されている。つ
まり、前記偏位プレート95はこの偏位プレート95に
固着されたスライド軸96を前記フランジ部91の貫通
孔93に貫通させるとともにコイルスプリング97によ
って付勢されて球状突起96aを前記傾斜面57aに圧
接された状態で駆動歯車56と駆動板90の間にクラン
ク軸80の軸方向に移動可能に配設されているものであ
る。
【0028】そして、ペダル81a、82aの踏力が左
右クランク81、82を介して前記クランク軸80に加
わると、この回転力はクランク軸80に取り付けられて
いる一方向性クラッチ85を介して駆動板90に伝達さ
れ駆動板90は回転し、そして、走行中に登り坂を走行
する等の加速状態となった場合には、それまで以上にペ
ダル81a、82aは強く踏み込まれるため、このペダ
ル81a、82aの踏力によって回転するクランク軸8
0に一方向性クラッチ85を介して取り付けられている
駆動板90と、中空軸70と一体に回転する駆動歯車5
6との間に踏力に応じた相対移動が生じることになる。
つまり、自転車Aを加速するためにペダル81a、82
aを強く踏み込み踏力を増加させることにより、駆動板
90と駆動歯車56との間に設けた圧縮ばね60は圧縮
され、前記駆動板90は前記踏力に応じた量だけ駆動歯
車56より先行して回転することになり、その結果偏位
プレート95に固着したスライド軸96の球状突起96
aは駆動歯車56に設けた突起部57の傾斜面57aに
沿って上方に移動し、この移動に伴ってコイルスプリン
グ97は圧縮され、偏位プレート95は駆動歯車56か
ら離反する方向に移動つまり偏位することになる。
【0029】そして、偏位プレート95が駆動歯車56
から離反する方向に偏位すると、この偏位プレート95
の偏位量に応じて後述するトルク検出手段としてのトル
クセンサー100の作動杆140が動作し、トルクセン
サー100は踏力に応じた電気的出力を出力し、この電
気的出力は周知のA/D(アナログ/デジタル値)変換
器によってアナログ値をデジタル値につまりA/D変換
されて前記制御装置200に送られるようになってい
る。
【0030】また、前記動力装置Cの蓋ケース25には
図1に示すように始動スイッチ15が設けられており、
この始動スイッチ15にはキー挿入孔15aが設けられ
ており、このキー挿入孔15aに図示しないキーを挿入
して閉成・開成操作することにより、前記蓄電池14b
からモータ40等に電力の供給・停止がなされるように
なっている。そして、始動スイッチ15が閉成されたと
きは動力装置Cからの回転力の補助により楽な走行がで
きるものであり、また開成された時は人力のみによる人
力走行となるものである。
【0031】つぎに、前記トルクセンサー100の構成
を図5、図6に基づいて説明する。図5に示すようにト
ルクセンサー100は、下部ケース110とこの下部ケ
ース110に取り付けられる上部ケース120とからな
るケース本体101、このケース本体101内に配設さ
れるセンサーとしての歪みゲージ130、被検出トルク
であるペダルの踏力つまりクランク軸80の回転トルク
の作用力を受ける作動杆140およびこの作動杆140
が受けた作用力を歪みゲージ130に伝達するコイルス
プリング150等から構成されている。
【0032】また、前記上部ケース120には、底壁1
21にそれぞれ内側および外側に突出した筒部125が
形成され、また、この筒部125には外側端部から略中
間部までの部位にはガイド孔126が形成されるととも
に、前記中間部から内側端部までの部位にはガイド孔1
26より径大な孔127が形成されている。
【0033】そして、前記センサーつまり歪みゲージ1
30は、例えばアルミニウム等からなる起歪体131の
表面に絶縁被膜を介して薄膜からなる4個の抵抗体R1
ないしR4(図5では不図示)を貼着あるいはいわゆる
半導体技術等により配設するとともに、これら4個の抵
抗体R1ないしR4を導体によって、図6に示すように
ブリッジWを構成するように接続して構成されている。
そして、前記ブリッジWの抵抗体R1とR3との接続点
および抵抗体R4とR2との接続点はリード線132a
および132bを介して電源に接続され、また、抵抗体
R1とR4との接続点および抵抗体R2とR3との接続
点は出力端部となっており、この出力端部から踏力の大
きさに応じた電気的出力が出力され、この電気的出力は
リード線133aおよび133bを通して、A/D変換
器110を介して制御装置200に送られるようになっ
ている。
【0034】また、前記下部ケース110と上部ケース
120とに固定端を挾持して固定された起歪体131の
自由端131aは前記筒部125の内側端部の下方に位
置するとともにガイド孔126に対応する部位まで延出
されており、この先端部にはガイド孔126の軸心と一
致する軸心を有するピン134が取り付けられている。
【0035】また、前記作動杆140は前記ガイド孔1
26に案内されて軸方向にスライド自在に嵌合する軸部
141と、この軸部141の一端部に形成され摩擦を低
減するために鋼球142aが回動可能にはめ込まれてい
る径大なストッパー部142とから構成され、また、作
動杆140と前記ピン134との間に前記コイルスプリ
ング150が所定量圧縮された状態で配設されている。
【0036】そして、このトルクセンサー100の動作
は従来周知の歪みゲージを用いたトルクセンサーと同一
の原理で動作するものである。つまりペダル81a、8
2aの踏力は前記クランク軸80に伝えられ、このクラ
ンク軸80の回転力の大きさに応じて変化する偏位プレ
ート95の偏位量に応じた曲げ力を起歪体131に付与
し、前記抵抗体R1ないしR4の抵抗値の変化に応じた
電気的出力をブリッジWから出力させるものである。な
お、この実施の形態においては、偏位プレート95が偏
位しないとき起歪体131に最大曲げ力が加えられるよ
うに構成されている。
【0037】また、前記ケース20の内部には図3に示
すように自転車Aの車速を検出する車速検出手段として
のスピードセンサー160が設けられており、このスピ
ードセンサー160は周知の磁気センサーが用いられ、
このスピードセンサー160の図示しない検出部は前記
駆動歯車56の歯部に近接して配置され、前記駆動歯車
56が回転することにより検出部に駆動歯車56の各歯
が近接する毎に、発生するパルス信号の単位時間当たり
のパルス数に基づいて車速を検出するものである。
【0038】つぎに、前記モータ40の駆動力の後輪1
2への伝達について説明する。
【0039】人力走行において登り坂等を走行する場合
のように自転車Aを加速するようにペダル81a、82
aを踏み込むと、上述したようにペダル81a、82a
の踏力が大きくなり所定値を超え、前記駆動歯車56に
対して駆動板90が先行して回転して両者に踏力に応じ
た量の相対移動が生じ、その結果偏位プレート95のス
ライド軸96の先端部は駆動歯車56に設けた突起部5
7の傾斜面57aを上方に移動し、偏位プレート95は
踏力の大きさに応じた偏位量だけ駆動歯車56から離反
する方向に偏位する。その結果作動杆140、コイルス
プリング150を介して起歪体131に加えられていた
最大曲げ力が減少し、起歪体131は復元し、この復元
に伴いブリッジWの抵抗R1ないしR4の抵抗値が変化
して、この変化に応じた電気的出力が制御装置200に
送られる。そして、制御装置200によって後述するよ
うにモータ40が駆動されてモータ40の動力は出力軸
41に設けられた歯車42から、前記減速機構50を介
して駆動歯車56に伝達され、この駆動歯車56を介し
て中空軸70に伝達され、この中空軸70に取り付けら
れているスプロケット17、チェーン18を介して後輪
12に伝達されるものである。つまりペダル81a、8
2aを踏み込むことによってクランク軸80に伝達され
る人力による回転力に前記モータ40の回転力つまり動
力が付加つまり補助されて自転車は走行するものであ
る。
【0040】つぎに、この実施の形態における自転車A
の踏力に応じた動力を補助する第一の制御の実施の形態
を、図7に示す制御ブロック図および図8に示すフロー
チャートに基づいて説明する。
【0041】同図において符号200は前述した制御装
置である。この制御装置200は、メモリーからなる最
小値記憶手段210、この最小値記憶手段210に接続
された最小値比較手段220、この最小値比較手段22
0と前記最小値記憶手段210との間に設けられた読出
・書込手段215、前記最小値比較手段220に接続さ
れた踏み込みトルク算出手段(以下算出手段という)2
30、この算出手段230に接続されたモータ駆動力決
定手段(以下駆動力決定手段という)240、この駆動
力決定手段240に接続されたモータ駆動回路250、
前記駆動力決定手段240に接続された記憶手段260
および図示しない制御手段等により構成されている。
【0042】そして、前記最小値記憶手段210、最小
値比較手段220および算出手段230にはそれぞれト
ルクセンサー100に接続されたA/D変換器110が
接続されている。また、前記モータ駆動回路250には
モータ40と蓄電池14bとが接続されており、このモ
ータ駆動回路250は前記駆動力決定手段240からの
出力に基づいて蓄電池14bから供給される電流を制御
してモータ40の出力つまり回転力を制御するものであ
る。また、前記記憶手段260には前記算出手段230
により算出された踏力電圧値に対応する駆動力情報が記
憶されており、駆動力決定手段240は算出手段220
からの出力に基づいて、この出力に対応する駆動力情報
を前記記憶手段260から読み出して駆動力を決定しそ
の結果をモータ駆動回路250に出力するものである。
【0043】つぎに、このように構成された制御ブロッ
ク図による制御を、図8に示すフローチャートに基づい
て説明する。まず、自転車Aの走行に当たっては駆動装
置Cに設けた始動スイッチ15を図示しないキーにより
閉成して電源投入状態とする。この電源投入によりトル
クセンサー100からこの時のペダルに加えられている
踏み込みトルクつまり踏力に応じた電圧を出力する(電
源投入時においてはペダルが踏み込まれていない場合に
も出力される)。この電圧はA/D変換器110によっ
てA/D変換されて出力され、この出力は前記図示しな
い制御手段によって制御される同じく図示しない読取手
段によって、所定時間毎に読み取られ、この時の最初に
読み取られた電圧つまり先出力電圧値E0はステップ1
(以下S1として記載する。また、以降に説明するステ
ップ2、ステップ3・・・をそれぞれS2、S3・・・
として記載する)で踏力が零である最小電圧値Esとし
て最小値記憶手段210に記憶される。つぎに、S2で
先出力電圧値E0の後に前記図示しない読取手段によっ
てA/D変換器110の出力つまり後出力電圧E1が読
み取られる。この読み取られた後出力電圧値E1は、S
3で前記最小値比較手段220によって前記読出・書込
手段215により最小値記憶手段210から読み出され
た前記最小電圧値Esと比較され、そして、S4でこの
最小値比較手段220によって比較された結果、後出力
電圧値E1が最小電圧値Esより大きいときは後出力電
圧値E1と最小電圧値Esとの差を算出し、この差電圧
を踏力電圧値Etとしてこれを駆動力決定手段240に
出力する。そして、S5で駆動力決定手段240は前記
踏力電圧値Etに対応する駆動力情報を記憶手段260
から読み出し駆動力を決定し、これをモータ駆動回路2
50に出力し、この出力に基づいてモータ駆動回路25
0はモータ40を制御し前記ペダルの踏力に応じた動力
を補助するようになっている。
【0044】また、前記最小値比較手段220で比較さ
れた結果後出力電圧値E1が最小電圧値Esより小さい
ときは、S6で前記読出・書込手段215により後出力
電圧値E1によって最小電圧値Esを書き替えて最小電
圧値Esを更新する。
【0045】また、前記比較の結果後出力電圧値E1が
最小電圧値Esよりも小さいことからS7で算出手段2
30は踏力が零であるとして、あらかじめ定められた所
定電圧値を踏力電圧値Etとして駆動力決定手段240
に出力し、この出力に基づいて駆動力決定手段240は
S5で前記記憶手段260から前記踏力電圧値Etに対
応する駆動力情報を読み出し駆動力を決定し、これをモ
ータ駆動回路250に出力し、この出力に基づいてモー
タ駆動回路250はモータ40を制御し動力を補助す
る。
【0046】このように、制御されることから最小電圧
値Esは常に最小値に更新される一方、ペダルを踏み込
むことによって生じる踏力に対応して順次A/D変換器
110から出力される後出力電圧値E1は前記更新され
た最小電圧値Esと比較され、両者の相対値によって補
助する動力が決定されるものであることから、個々のト
ルクセンサー100が有する固有の初期値に依存するこ
とがないことから、トルクセンサー100の製造上の誤
差、経年変化、車体Bへの組立時の位置ずれ等に起因す
る特性変化に影響されることなく、長期に亘って安定し
たしかも正確な動力補助ができるものである。
【0047】また、ペダルは踏み込みによって回転して
いることから、一回転する過程の中で必ず踏力が零とな
る位置があり、このときのA/D変換器110の出力は
最小電圧値Esとして最小値記憶手段210に記憶され
ることから、踏力を零とした状態を基準とした最小電圧
値Esを基準値として踏力電圧値Etが算出され、この
踏力電圧値Etに基づいて動力の補助がなされることに
なり、適正な動力の補助がなされ安全な走行がなされる
ものである。
【0048】つぎに、自転車Aの第二の制御の実施の形
態を図9に示す制御ブロック図および図10に示すフロ
ーチャートに基づいて説明する。制御ブロックの構成は
図9に示すように、図7に示す制御ブロックの構成に比
較手段221とこの比較手段221に接続されたノイズ
耐量値記憶手段222を付加した構成が相違するのみ
で、その他の構成は同一であることから同一構成部分に
は同一符号を付しその説明も省略する。また、フローチ
ャートは図10に示すように図8に示すフローチャート
のS3とS6との間に、最小電圧値Esが後出力電圧値
E1より大きいとき両者の差とノイズ耐量値(電圧値)
Kとを前記比較手段222により比較するS3−1を設
ける構成が相違するのみで、その他の構成は同一である
ことから同一構成部分には同一符号を付しその説明も省
略する。
【0049】そして、図9に示すブロック図におけるノ
イズ耐量値記憶手段222にはノイズ耐量値Kが記憶さ
れており、前記比較手段221は最小値比較手段220
によって後出力電圧値E1が最初電圧値Esより小さい
と判断されたとき、両者の差を前記ノイズ耐量値Kと比
較するものである。なお、ノイズ耐量値とはトルクセン
サー100全体から生じる除去できないノイズの大きさ
をいうものである。
【0050】つぎに、この制御を図10のフローチャー
トに基づいて説明する。図10において最小電圧値Es
と後出力電圧値E1とがS3において最小値比較手段2
20により比較された結果、後出力電圧E1が最小電圧
値Esより小さいと判断されると、S3−1で比較手段
221により両者の差と前記ノイズ耐量値Kとが比較さ
れる。その結果前記差がノイズ耐量値Kより小さいとき
はS6で前記最小電圧値Esを後出力電圧値E1によっ
て書き替えて最小電圧値を更新するとともに、S7に進
み踏力が零であるとした踏力電圧値Etによって駆動力
が決定され、この決定に基づいてモータ40は制御さ
れ、また、前記差がノイズ耐量値Kより大きいと判断さ
れたときは最小電圧値Esを後出力電圧値E1によって
書き替えることなくS7に進み踏力が零であるとした踏
力電圧値Etによって駆動力が決定され、この決定に基
づいてモータ40は制御されるようになっている。
【0051】このことによって、後出力電圧値E1がノ
イズに基づくものでこれが異常に小さい場合に、この異
常値によって最小電圧値Esが更新されることを防止で
きることから、異常に大きな動力が補助されることを防
止できるものである。
【0052】つぎに、自転車Aの第三の制御の実施の形
態について説明する。なお、この第三の実施の形態にお
ける制御ブロックの構成は図9に示す制御ブロックの構
成と同一であることからその説明は省略し、その制御に
ついてのみ図11に示すローチャートに基づいて説明す
る。また、図10に示す第二の実施の形態のフローチャ
ートとこの第三の実施の形態のフローチャートとは、図
10にS3−2を設けた構成が異なるのみでその他の構
成は同一であることから同一構成部分には同一符号を付
しその説明も省略する。
【0053】図11において、最小電圧値Esと後出力
電圧値E1とがS3において最小値比較手段220によ
り比較された結果、後出力電圧E1が最小電圧値Esよ
り小さいと判断されると、S3−1で比較手段221に
より両者の差と前記ノイズ耐量値Kとが比較される。そ
の結果前記差がノイズ耐量値Kより小さいときはS6で
前記最小電圧値Esを後出力電圧値E1によって書き替
えて最小電圧値を更新するとともに、S7に進み踏力が
零であるとした踏力電圧値Etによって駆動力が決定さ
れ、この決定に基づいてモータ40は制御され、また、
最小電圧値Esと後出力電圧値E1との差がノイズ耐量
値Kより大きいと判断されたときは、この結果が算出手
段230を介して駆動力決定手段240に出力され、S
3−2で駆動力決定手段240はモータの駆動を停止す
る停止情報をモータ駆動回路250に出力し、この出力
に基づいてモータ駆動回路250はモータ40を停止す
るように制御する。そして、このモータ40を停止する
ことにより後出力電圧値E1がノイズに基づくものでそ
の値が異常に小さい場合に、このノイズによる異常値と
つぎに出力される後出力電圧値E1とに基づいて決定さ
れた駆動力情報によって、異常に大きな動力が補助され
ることを防止でき、安全な走行がなされるものである。
【0054】
【発明の効果】上記のように構成した請求項1記載の発
明は、補助される動力はA/D変換器から先に出力され
る先出力電圧値E0を最小電圧値Esとするとともに、
後出力電圧値E1が最小電圧値ESより小さいときこの
後出力電圧値E1によって最小電圧値Esを更新し、つ
ぎに出力される後出力電圧値E1と最小電圧値Esとの
差に基づいて補助する動力を決定するものであることか
ら、個々のトルク検出手段によって定まる固有の初期値
に依存することなく補助される動力を決定できること
が、安定したしかも正確な動力の補助ができるという効
果を奏するものである。
【0055】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、最小値比較手段で比較された後出力
電圧値E1と最小電圧値Esとの差をノイズ耐量値と比
較する比較手段を設け、最小値比較手段により後出力電
圧値E1が最小電圧値Esより小さいとき両者の差がノ
イズ耐量値より小さいときにのみ最小電圧値Esを後出
力電圧値E1によって更新するようにしたことから、ノ
イズにより異常に低い電圧が出力されたとしてもこれを
最小電圧値Esとしないことから、請求項1記載の発明
の効果に加えて、補助される動力が異常に大きくなると
ことを防止でき、安全な走行ができるという効果を奏す
るものである。
【0056】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の発明において最小値比較手段で比較された後出力電
圧値E1と前記最小電圧値Esとの差がノイズ耐量値よ
り大きいときモータを停止するようにしたことから、異
常に大きな動力が補助されるということを防止でき安全
な走行ができるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電動補助動力装置付自転車の実施の形
態の全体図。
【図2】上記実施の形態の補助動力装置の構成を示す断
面図。
【図3】上記実施の形態の補助動力装置を示す側面図。
【図4】上記実施の形態ペダルの踏力とトルク検出手段
の動作の関係を示す部分図。
【図5】上記実施の形態のトルク検出手段(トルクセン
サー)の断面図。
【図6】上記実施の形態のトルク検出手段(トルクセン
サー)の回路図。
【図7】上記実施の形態における制御の第一の実施の形
態の制御ブロック図。
【図8】上記制御の第一の実施の形態のフローチャー
ト。
【図9】上記実施の形態における制御の第二の実施の形
態の制御ブロック図。
【図10】上記制御の第二の実施の形態のフローチャー
ト。
【図11】上記実施の形態における制御の第三の実施の
形態のフローチャート。
【符号の説明】
A 電動補助動力装置付自転車。 B 車体 C 補助動力装置 14b 蓄電池 40 モータ 80 クランク軸 81a、82a ペダル 100 トルクセンサー(トルク検出手段) 110 A/D変換器 160 スピードセンサー(車速検出手段) 200 制御装置 210 最小値記憶手段 215 読出・書込手段 220 最小値比較手段 221 比較手段 222 ノイズ耐量値記憶手段 230 算出手段(踏み込みトルク算出手
段) 240 駆動力決定手段(モータ駆動決定手
段) 250 モータ駆動回路 260 記憶手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータから動力補助を受けて走行する電動
    補助動力装置付自転車において、ペダルの踏み込みトル
    クを電圧信号に変換するトルク検出手段と、このトルク
    検出手段に接続された前記電圧信号をA/D変換するA
    /D変換器と、電源投入後前記A/D変換器から先に出
    力された先出力電圧値E0を踏み込みトルク零である最
    小電圧値Esとして記憶する最小値記憶手段と、前記A
    /D変換器からの前記先出力電圧値E0に続いて出力さ
    れる後出力電圧値E1と前記最小値記憶手段に記憶され
    た最小電圧値Esとを比較する最小値比較手段と、この
    最小値比較手段の比較の結果後出力電圧値E1が最小電
    圧値Esより小さいときは最小値記憶手段に記憶された
    最小電圧値Esを後出力電圧値E1に書き替えて更新す
    る書込手段と、最小値比較手段の比較の結果後出力電圧
    値E1が最小電圧値Esより小さいときは踏み込みトル
    ク零であるとして定めた所定電圧値を、後出力電圧値E
    1が電圧値Esより大きいときは両者の差をそれぞれ踏
    み込みトルク電圧値として算出する踏み込みトルク算出
    手段と、この踏み込みトルク算出手段の出力に基づいて
    モータの駆動力を決定するモータ駆動力決定手段と、こ
    のモータ駆動力決定手段の出力に基づいてモータの出力
    を制御するモータ駆動回路とを備えたことを特徴とする
    電動補助動力装置付自転車。
  2. 【請求項2】請求項1記載の発明において、前記最小値
    比較手段で後出力電圧値E1が最小電圧値Esより小さ
    いと判断されたとき、両者の差をノイズ耐量値と比較す
    る比較手段を設け、前記最小値比較手段により前記後出
    電圧値E1が最小電圧値Esより小さいと判断され、か
    つ前記比較手段で比較された前記差が前記ノイズ耐量値
    より小さいときは前記最小電圧値Esを前記後出力電圧
    値E1の値によって書き替えることを特徴とする電動補
    助動力装置付自転車。
  3. 【請求項3】請求項1記載の発明において、前記最小値
    比較手段で後出力電圧値E1が最小電圧値Esより小さ
    いと判断されたとき、両者の差をノイズ耐量値と比較す
    る比較手段を設け、前記最小値比較手段により前記後出
    電圧値E1が最小電圧値Esより小さいと判断され、か
    つ前記比較手段で比較された前記差がノイズ耐量値より
    大きいときは前記モータ駆動回路によりモータの駆動を
    停止するようにしたことを特徴とする電動補助動力装置
    付自転車。
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