JPH10101247A - 用紙送り装置および印字装置 - Google Patents

用紙送り装置および印字装置

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JPH10101247A
JPH10101247A JP25861796A JP25861796A JPH10101247A JP H10101247 A JPH10101247 A JP H10101247A JP 25861796 A JP25861796 A JP 25861796A JP 25861796 A JP25861796 A JP 25861796A JP H10101247 A JPH10101247 A JP H10101247A
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roller
feed roller
rollers
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送りローラとそれに接する押さえローラの間
に用紙を円滑に導くことができるようにするとともに、
印字機構に対する用紙の頭出しを正確に行うことができ
るようにする。 【解決手段】 給紙装置から送られた用紙Sは、その先
端が通路壁61または弾性のある薄板状の案内片79に
導かれて、案内片79と送りローラ70の間のニップ部
にレジストされ、送りローラ70の回転により案内片7
9に押されながら押さえローラ71に向け送られ、送り
ローラ70と押さえローラ71間に挟持される。両ロー
ラ70、71により用紙は、下流側の通路壁62に対し
て上方から鋭角Bをなして送り出され、通路壁62に密
着しながら印字機構1の下に送られる。レジスト位置か
ら印字機構1へ向けての用紙の頭出しは、用紙の種類を
示す信号にもとづいて送り量を制御することで、ほぼ一
定に保たれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙送り装置およ
び印字装置に関し、特に、送りローラとそれに接する押
さえローラの間に用紙を薄板状の案内片で導くようにし
たものに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、図7に示すように、用紙を送るための用紙通路を形
成する通路壁91、92の開口93から送りローラ94
の一側を露出し、その送りローラ94の露出部分に押さ
えローラ96を当接し、送りローラ94を駆動源で回転
することで送りローラ94と押さえローラ96とで用紙
を挟持して下流側へ送り、下流側の通路壁92上で印字
動作等をするものが知られている。
【0003】この種の構造では、押さえローラを支持す
るレバー部材97の下面と上流側の通路壁91との間を
とおって用紙Sが両ローラ94、96間に導かれるが、
押さえローラ96が比較的小径であると、レバー部材9
7の下面と押さえローラ96の外周との交点95に直角
に近い凹みができ、これに用紙の先端が当たると、用紙
を送り出しにくくなるだけでなく、レジスト位置が狂う
問題がある。特に、印字装置において、用紙の後端近く
まで印字するために、押さえローラ96のすぐ近くに印
字機構を配置したものでは、印字機構との干渉を避ける
ために押さえローラ96をできるだけ小径にしなけらば
ならない。レバー部材97と送りローラ94との間隔
は、組み付け誤差等を考慮して所定値以上確保しなけれ
ばならないから、押さえローラ96を小径にすればする
ほど、交点95は直角に近づく。
【0004】さらに、図7に示すように、送りローラ9
4と押さえローラ96との接点が下流側へ少しずれて位
置し、用紙を下流側の通路壁92に対して上方から鋭角
をなして送り出す紙送り装置の場合、用紙は、下流側の
通路壁92に対して平行でなく、上方から鋭角をなすよ
うに送り出され、通路壁92とほぼ密着しながら移動す
るため、通路壁92上で印字動作等の作業をするものに
おいて、浮き上がることが少ない利点がある。しかし、
押さえローラ96は送りローラ94に対して下流側に偏
って位置するため、上流側から見ると、送りローラ94
の頂部を越えた用紙の先端が押さえローラの外周とレバ
ー部材下面がなす交点95に当たりやすくなる。 米国
特許第5527123号明細書および図面には、押さえ
ローラを支持する部材側に、板ばね等の薄板状の案内片
を設け、その案内片が上流側から送りローラの外周に接
近しながら、複数の押さえローラ間をとおって送りロー
ラの下流側外周に接触するようにしたものが記載されて
いる。このものは、用紙後端にできるだけ近くまで印字
するために、用紙が押さえローラを離れても、案内片と
送りローラとで挟持するようにしたものであり、押さえ
ローラと案内片とで交点ができることにおいて、上記の
ものと変わりがなく、上記の問題点を完全に解消するに
は至っていない。
【0005】本発明は、送りローラとそれに接する押さ
えローラの間に用紙を円滑に導くことができるようにす
るとともに、印字機構に対する用紙の頭出しを正確に行
うことができるようにするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】この目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、用紙を
送るための用紙通路を形成する通路壁と、その通路壁か
ら一側を露出した送りローラと、その送りローラの露出
部分に当接し、その送りローラと共同して用紙を挟持し
て送る押さえローラと、前記用紙通路を挟んで前記通路
壁と反対側に位置し、前記両ローラの用紙送り方向上流
側から前記送りローラに向けて延び、前記両ローラの接
点よりも上流側において前記送りローラの外周に弾性接
触する薄板状の案内片とを備える用紙送り装置にある。
【0007】この構成により、用紙を両ローラに向け上
流側から送り込むと、用紙の先端は通路壁または案内片
に導かれて、案内片と送りローラの接点に入り、案内片
に押されながら押さえローラと送りローラ間に挟持さ
れ、両ローラで送ることができる状態になる。したがっ
て押さえローラがきわめて小径であっても、用紙先端が
押さえローラに達する前に、その用紙は案内片により送
りローラ側へ押され、押さえローラ外周の上方部分には
当接することなく、押さえローラと送りローラの間に挟
持され、下流側への送りを円滑に行うことができる。
【0008】また請求項2に記載の発明は、請求項1に
おいて、前記押さえローラは、前記用紙通路を挟んで前
記通路壁と反対側において前記両ローラの用紙送り方向
上流側に位置しかつ前記送りローラと平行な軸線のまわ
りで揺動可能なレバー部材に支持され、前記案内片はそ
のレバー部材に一端を固定され、他端を前記送りローラ
に接触している用紙送り装置にある。
【0009】この構成により、上記請求項1の作用効果
を奏するのはもちろんのこと、押さえローラが揺動可能
なレバー部材に支持されて送りローラに所定圧力で接触
するとともに、案内片もレバー部材に固定されて他端を
送りローラに接触し、レバー部材に両者を組み付けれ
ば、両者の相対位置がおのずと決まり容易に組み付ける
ことができる。
【0010】請求項3に記載の発明は、送りローラと、
その送りローラに向けて付勢された押さえローラとを備
え、その両ローラにて用紙を挟持し下流側に設けられた
通路壁に対して上方から鋭角をなして送り出す用紙送り
装置において、前記押さえローラが、前記両ローラの用
紙送り方向上流側で両ローラ間の用紙通路を挟んで前記
送りローラとは反対側に位置しかつ前記送りローラと平
行な軸線のまわりで揺動可能なレバー部材に支持され、
前記両ローラの用紙送り方向上流側から前記両ローラの
接点よりも上流側において前記送りローラの外周に弾性
接触する薄板状の案内片を設けた用紙送り装置にある。
【0011】この構成において、用紙は、押さえローラ
と送りローラから下流側の通路壁に対して平行でなく、
上方から鋭角をなすように送り出され、下流側の通路壁
とほぼ密着しながら移動するため、下流側の通路壁上で
印字動作等の作業をするものにおいて、送り出された用
紙が浮き上がることが少ない。しかし、送りローラの頂
部を越えた用紙の先端が押さえローラの外周とレバー部
材下面がなす交点に当たりやすくなるのを、案内片を設
けることで、用紙先端が上記交点に向かう前に、送りロ
ーラ側へ押されて押さえローラと送りローラの間に挟持
され、下流側への送りを円滑に行うことができる。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1から3
のいずれかにおいて、前記送りローラと案内片との接点
の上流側で用紙先端のレジストを行う用紙送り装置にあ
る。この構成により、上記請求項1から3のいずれかの
作用効果を奏するのはもちろんのこと、用紙先端を送り
ローラと案内片との接点の上流側でレジストし、その後
送りローラと押さえローラとで挟持して送り出す。従来
のように用紙先端が押さえローラの外周に対し正規のレ
ジスト位置以外の位置に当たることがなく、正確にレジ
ストすることができる。
【0013】請求項5に記載の発明は、送りローラと、
その送りローラとの間に用紙を挟持し下流側に送り出す
押さえローラと、前記両ローラの用紙送り方向上流側か
ら前記両ローラの接点よりも上流側において前記送りロ
ーラの外周に弾性接触し、その上流側で用紙先端のレジ
ストを行う薄板状の案内片と、前記両ローラの下流側に
設けられた印字機構と、用紙の種類を示す信号にもとづ
いて前記レジスト位置から前記印字機構へ向けての用紙
の頭出し送り量を制御する制御装置とを備える印字装置
にある。
【0014】この構成により、用紙先端を送りローラと
案内片との接点の上流側でレジストし、その後送りロー
ラと押さえローラとで挟持して送り出す。従来のように
用紙先端が押さえローラの外周に対し正規のレジスト位
置以外の位置に当たることがなく、正確にレジストする
ことができる。この場合、送りローラの外周と案内片と
がきわめて緩やかに接近することになるため、通常の薄
紙と封筒などの厚紙とで、送りローラの外周と案内片間
に食い込む量が変わる、すなわちレジスト位置が変わ
る。制御装置は、用紙の種類を示す信号にもとづいてレ
ジスト位置から印字機構へ向けての用紙の頭出し送り量
を制御することで、ほぼ一定の頭出し位置からの印字を
可能にする。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項5におい
て、前記印字機構は、インク滴を用紙に向けて吐出して
印字するインクジェット式印字ヘッドを備える印字装置
にある。請求項5の印字装置は、インクジェット式印字
ヘッドを備えるものに好適に実施することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明をインクジェット式
印字装置に具体化した図面を参照して説明する。
【0017】この印字装置は、給紙装置2から用紙Sを
1枚ずつ送り出し、さらに用紙送り装置7によりその用
紙を印字機構1の前面に送り、用紙Sに所定の印字を行
い、印字装置外に排出する。用紙Sは、一定寸法の矩形
状に裁断されたいわゆる単票用紙である。
【0018】印字機構1には、ガイドレール10に沿っ
て往復移動するキャリッジ11と、キャリッジ11に支
持されたインクカートリッジ12及び印字ヘッド13が
設けられる。ガイドレール10は、給紙装置2から供給
される用紙Sの幅方向、すなわち用紙Sの表面と平行で
かつ用紙Sの送り方向と直交する方向に配置される。印
字時には、キャリッジ11が不図示の駆動源(図5のモ
ータ103)にて往復駆動されつつ印字ヘッド13から
その下方を通過する用紙Sに向かってインク滴が吐出さ
れ、それにより用紙Sに文字や図形からなる画像が印字
される。
【0019】給紙装置2には、用紙Sを積層状態で収容
するホッパ3と、ホッパ3から用紙Sを送り出すための
送出機構4と、ホッパ3から送り出される用紙Sが突き
当たるように設けられた壁部5とが設けられる。ホッパ
3の内部には、用紙Sを積層支持する押上板31が設け
られる。押上板31はホッパ3の後端側に設けられた回
動軸34を中心として回動可能であり、ばね35により
用紙Sの先端側が送出機構4に向け押し上げ付勢されて
いる。
【0020】送出機構4には、用紙Sの幅方向と平行な
支持軸40と、支持軸40上に取付けられた給紙ローラ
41とが設けられる。壁部5には、ホッパ3の先端から
下降する用紙Sを受け止める用紙受け面50と、この用
紙受け面50の上方に連続し、ホッパ3から送り方向前
方へ向かうにしたがって上昇する傾斜面51とが形成さ
れる。傾斜面51は、ホッパ3から送り出される用紙S
を一枚ずつに分離する作用を有するもので、摩擦部材な
ど公知の分離手段が適宜併設されてもよい。
【0021】給紙装置2には、さらに印字装置の外郭を
構成するカバー部材63の上面に、手差し用紙のための
挿入口21が設けられる。手差し挿入口21は、送出機
構4よりも下流側で用紙送り装置7よりも上流側に開口
している。
【0022】用紙送り装置7には、印字機構1の上流側
に設けられた送りローラ70および押さえローラ71
と、押さえローラ71を支持するレバー部材75と、下
流側に設けられた排出ローラ対72、73と、用紙通路
を形成するための通路壁61、62と、用紙検出器8な
どが設けられる。通路壁61、62は、ホッパ3、送出
機構4および印字機構1を支持する印字装置のフレーム
60の一部に形成され、用紙受け面50から連続して印
字ヘッド13と対向する位置へ延びる。
【0023】送りローラ70は、用紙幅方向と平行な軸
線のまわりに回転可能に設けられ、大部分を通路壁6
1、62の下に位置し、その両通路壁61、62間の開
口64から一部上面を露出している。押さえローラ71
は、図2に示すように用紙幅方向に複数個設けられ、そ
れぞれ送りローラ70の露出部分に接触する。複数個の
押さえローラ71は、適数個(例えば3個)ずつ1本の
棒状部材74上に間隔をおいて形成され、各押さえロー
ラ間に小径部74aが形成されている。
【0024】押さえローラ71を支持するレバー部材7
5は、各棒状部材74に対してそれぞれ一対設けられ、
一対のうちの一方のもの75aが棒状部材74の一端の
軸部74bを回転可能に支持し、他方のもの75bが、
棒状部材74の他端の軸部74cを回転可能に支持す
る。各部分75a、75bは、以下のように取付部材7
6にそれぞれ独立して揺動可能に支持される。
【0025】取付部材76は、図2、図3に示すよう
に、用紙幅方向に長く形成され、各部分75a、75b
に対して一対の支持片76aを長手方向に所定間隔をお
いて複数対有する。各部分75a、75bは、その左右
両側付近に設けたアーム77に軸77aを突出し、アー
ム77の弾性を利用して軸77aを支持片76aの軸受
孔に嵌合することにより、揺動可能に支持される。この
揺動の中心は、両ローラ70、71の用紙送り方向上流
側で、用紙通路を挟んで送りローラ70とは反対側に位
置し、かつ送りローラ70と平行な軸線である。この場
合、アーム77および軸77aを取付部材76側に、軸
受孔を各部分75a、75b側に形成することもでき
る。
【0026】各部分75a、75bはまた、取付部材7
6と各部分75a、75bとの間に挿入したばね78に
より、棒状部材74の両端をそれぞれ独立して送りロー
ラ70に向け付勢している。つまり、送りローラ70の
外周の凹凸、または用紙の厚さの変化などがあっても、
棒状部材74が傾いて、各押さえローラ71をできる限
り均等に送りローラ70に接触させる。
【0027】レバー部材75は、図1に示すように、側
面において「く」字形をなし、押さえローラ71側の端
部を印字機構1にできる限り接近させ、ばね78で押圧
される側の端部をそれよりも上流側で通路壁61から離
れる方向に立ち上がらせた形状をなす。この形状によっ
て、通路壁61と対向する面75cは、給紙装置2から
送られた用紙の先端をローラ70、71に導くための用
紙通路を通路壁61と共同して形成する。
【0028】またレバー部材75の各部分75a、75
bには、弾性のある薄板状の案内片79が固定される。
案内片79は、樹脂製のフィルム材または板ばね等によ
り製作され、一端を各部分75a、75bの押さえロー
ラ71から上流側へ離れた面(上記面75cよりやや上
の位置)に貼付され、自由端を図4に示すように、押さ
えローラ71間の小径部74aをとおって各部分75
a、75bの印字機構側端部よりも下流側に突出してい
る。案内片79は、押さえローラ71よりも上流側にお
いて送りローラ70の上面に弾性接触しており、その接
点Pよりも上流側の案内片79と送りローラ70との間
で、用紙先端をレジストするためのニップ部を形成す
る。案内片79はレバー部材75の表面よりも没したと
ころに貼付され、その表面から緩やかな角度で湾曲しな
がら送りローラ70に向け突出している。
【0029】ローラ70、71よりも下流側の通路壁6
2は、印字ヘッド13と対向するいわゆるプラテン面を
形成しているが、ローラ70に近い端部において印字ヘ
ッド13から最も離れ、下流側に向け漸次接近するよう
に傾斜面62aを有する。傾斜面62aの上端とほぼ同
じ高さにに排出ローラ対72、73の接点部が位置す
る。排出ローラ対72、73のうちの上のローラ73
は、外周にとがった突起を多数有するいわゆる拍車ロー
ラである。
【0030】押さえローラ71は、送りローラ94の外
周と排出ローラ対72、73の接点部とをとおる接線に
対する送りローラ94の接点よりも下流側へ少しずれた
位置で、送りローラ70と接触する。この結果、両ロー
ラ70、71の接点をとおる接線Aは、傾斜面62aに
対して上方から鋭角Bをなす。また案内片79も傾斜面
62aに対して鋭角をなすように下降傾斜し、かつロー
ラ70、71の接点部と排出ローラ対72、73の接点
部とを結ぶ線Cに対しても傾斜している。案内片79の
下端は、上記線Cよりも傾斜面62a側に突出してい
る。
【0031】したがって、ローラ70、71から送り出
された用紙の先端は、傾斜面62aに鋭角に当接してそ
の傾斜面62aにほぼ密着しながら進み、排出ローラ対
72、73に挟まれる。ローラ70、71と排出ローラ
対72、73間にわたった用紙は、ローラ70、71よ
りも排出ローラ対72、73の方がわずか高速で用紙を
送るように設定されているため、上記線Cに沿って張ら
れた状態になる。用紙の後端がローラ70、72から外
れると、その後端は案内片79に押さえられながら印字
ヘッド13にきわめて近い位置まで進む。このように、
用紙の先端と後端は、浮き上がって印字ヘッド13を擦
り、インクで汚れることから回避される。
【0032】図5は、この印字装置の概略の電気的構成
を示すブロック図である。制御装置101は、公知のC
PU、ROM、RAMなどから構成され、I/F部をと
おして受信したデータにもとづいて、印字ヘッド13、
紙送りモータ102、キャリッジモータ103を駆動す
る。用紙検出器8は、図1に示すようにローラ70、7
1の上流側の用紙通路に突出したレバー81とそのレバ
ーによって操作されるスイッチ手段82からなり、同通
路内の用紙の存否を制御装置101に知らせる。
【0033】図7は、用紙を給紙装置2から印字開始位
置へ吸入するための制御装置101の制御内容を示すフ
ローチャートである。パソコン等の上位装置から用紙の
吸入信号が入ると、制御装置は紙送りモータ102を駆
動し、用紙の吸入を開始する(S1)。まず紙送りモー
タ102によって給紙ローラ41が図1において時計方
向に回転すると、ホッパ3から用紙Sが1枚送り出され
る。用紙Sの先端は、レバー部材75の面75cまたは
案内片79と通路壁61との間の用紙通路に、それらに
案内されながら入って、用紙検出器8を操作した後、送
りローラ70と案内片79との間のニップ部でレジスト
される(図4)。このとき、モータ102はローラ7
0、72を停止または反時計方向に回転しており、用紙
Sをレジスト位置よりも下流側へは送らない。
【0034】モータ102はホッパ3からレジスト位置
までの距離分回転すると、回転方向を切り換え、給紙ロ
ーラ41を停止する一方、ローラ70、72を時計方向
に回転し、用紙を案内片79に押されながら送りローラ
70により押さえローラ71に向け送ってそのローラ7
0、71間に挟持し、印字ヘッド13に向け送る。この
前に用紙検出器8が用紙を検出している(S2:Ye
s)と、制御装置101は上位装置から受信した用紙の
種類に関するデータを判別し(S5)、通常の薄紙の場
合(S5:Yes)、レジスト位置からモータ102を
一定量回転させ、用紙の第一印字位置を印字ヘッド13
に対向させる(S7)。はがき、封筒などの厚紙の場合
(S5:No)、送りローラ70と案内片79との間の
ニップ部に先端が入り込む量が少なくなるので、モータ
102を上記一定量+αだけ回転させることで、上記薄
紙と同じ上端余白をおいた第一印字位置を印字ヘッド1
3に対向させることができる(S6)。
【0035】つまり、制御装置101は、用紙の種類に
対応してレジスト位置から印字機構1へ向けての用紙の
頭出し送り量(薄紙の場合は上記の一定量、厚紙の場合
は上記の一定量+α)を予めROMに記憶しており、用
紙の種類を示す信号に応じてそれを読み出し、用紙の種
類に拘わらす頭出し位置をほぼ一定に制御する。上記α
は送りローラ70の大きさ、案内片79の弾性力等によ
って決められる。用紙の種類は2種類だけでなく、多段
階に決めることができる。
【0036】給紙ローラ41の回転当初から、レジスト
位置までの距離相当以上モータ102を回転しても、用
紙検出器8が用紙を検出しないとき(S2:No、S
3:Yes)、用紙がジャムしたかホッパ3に用紙がな
いとしてエラー処理をして(S14)、制御を終了す
る。
【0037】手差し挿入口21から用紙が挿入され、用
紙先端が上記レジスト位置にあると、用紙の挿入を開始
する当初から用紙が検出されている(S2:Yes)か
ら、モータ102は給紙ローラ41を回転することな
く、ローラ70、72を上記のように時計方向に用紙の
種類に応じた量だけ回転する(S6、S7)。
【0038】用紙が正常に吸入されたとき、制御装置1
01は、印字動作にともなう改行送りが進行して、用紙
後端が用紙検出器8を通過したのちも、所定距離を送る
まではまだ用紙があるものとして印字動作を継続し、用
紙の後端近くまで印字する。用紙後端の余白は適宜設定
可能であるが、案内片79により用紙を押さえること
で、押さえローラ71から離れても紙後端の浮き上がり
を押さえ、後端近くまで正確に印字することができる。
【0039】以上のように、用紙Sを両ローラ70、7
1に向け給紙装置2側から送り込むと、用紙Sの先端は
通路壁61または案内片79に導かれて、案内片79と
送りローラ70のニップ部にレジストされ、送りローラ
70の回転により案内片79に押されながら押さえロー
ラ71に向け送られ、送りローラ70と押さえローラ7
1間に挟持され、両ローラ70、71で送られるように
なる。したがって押さえローラ71がきわめて小径であ
っても、用紙先端が押さえローラ71に達する前に、そ
の用紙は案内片79により送りローラ70側へ押され、
押さえローラ71外周の上方部分には当接することな
く、押さえローラ71と送りローラ70の間にスムーズ
に挟持される。
【0040】また、これにより従来のように用紙先端が
押さえローラの外周に対し正規のレジスト位置以外の位
置に当たることがなく、正確にレジストすることがで
き、ほぼ一定の頭出し位置から印字をすることができ
る。
【0041】この場合、送りローラの外周と案内片とが
きわめて緩やかに接近するため、通常の薄紙と封筒など
の厚紙とで、レジスト位置が変わることになるが、用紙
の種類を示す信号にもとづいてレジスト位置から印字機
構へ向けての用紙の頭出し送り量を制御することで、用
紙の種類に拘わらずほぼ一定の頭出し位置から印字をす
ることができる。
【0042】さらに、押さえローラ71、案内片79を
レバー部材75に組み付け、その両者を送りローラ70
にそれぞれ接触させることで、容易に組み付けることが
できるだけでなく、送りローラ70の表面に凹凸があっ
たり、用紙に厚さの変化があったりしてレバー部材75
が送りローラの回転にともなってわずか上下動しても、
案内片79が弾性変形によって送りローラ70との接触
を維持し、用紙を正確に案内およびレジストすることが
できる。また押さえローラ71、案内片79を、用紙の
幅方向にわたって適宜の間隔で配置してあるので、用紙
幅全体において押さえローラ71による送り、案内片7
9による前述の押さえ効果を達成することができ、用紙
を傾くことなく正確に送ることができる。
【0043】用紙を、押さえローラ71と送りローラ7
0から下流側の通路壁62に対して平行でなく、上方か
ら鋭角をなすように送り出すものにおいては、送りロー
ラ70の頂部を越えた用紙の先端が押さえローラ71の
外周とレバー部材75下面がなす交点に当たりやすくな
るのを、用紙先端がその交点に向かう前に、その先端を
案内片79によって送りローラ70側へ押し、押さえロ
ーラ71と送りローラ70の間にスムーズに挟持し、通
路壁62に対しほぼ密着するように送り出すことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した印字装置の要部縦断面図。
【図2】押さえローラ71、レバー部材75、取付部7
6材部分の一部正面図。
【図3】レバー部材75を取付部材76に支持するため
の構成を示す斜視図。
【図4】図1の用紙送り装置7の一部拡大図。
【図5】印字装置の概略の電気的構成を示すブロック
図。
【図6】用紙吸入のための制御内容を示すフローチャー
ト。
【図7】従来の印字装置の用紙送り装置の図4相当図
【符号の説明】
1 印字機構 61、62 通路壁 70 送りローラ 71 押さえローラ 72、73 排出ローラ対 75 レバー部材 79 案内片

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙を送るための用紙通路を形成する通
    路壁と、 その通路壁から一側を露出した送りローラと、 その送りローラの露出部分に当接し、その送りローラと
    共同して用紙を挟持して送る押さえローラと、 前記用紙通路を挟んで前記通路壁と反対側に位置し、前
    記両ローラの用紙送り方向上流側から前記送りローラに
    向けて延び、前記両ローラの接点よりも上流側において
    前記送りローラの外周に弾性接触する薄板状の案内片と
    を備える用紙送り装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記押さえローラ
    は、前記用紙通路を挟んで前記通路壁と反対側において
    前記両ローラの用紙送り方向上流側に位置しかつ前記送
    りローラと平行な軸線のまわりで揺動可能なレバー部材
    に支持され、前記案内片はそのレバー部材に一端を固定
    され、他端を前記送りローラに接触している用紙送り装
    置。
  3. 【請求項3】 送りローラと、その送りローラに向けて
    付勢された押さえローラとを備え、その両ローラにて用
    紙を挟持し下流側に設けられた通路壁に対して上方から
    鋭角をなして送り出す用紙送り装置において、 前記押さえローラが、前記両ローラの用紙送り方向上流
    側で両ローラ間の用紙通路を挟んで前記送りローラとは
    反対側に位置しかつ前記送りローラと平行な軸線のまわ
    りで揺動可能なレバー部材に支持され、 前記両ローラの用紙送り方向上流側から前記両ローラの
    接点よりも上流側において前記送りローラの外周に弾性
    接触する薄板状の案内片を設けた用紙送り装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかにおいて、前
    記送りローラと案内片の接点の上流側で用紙先端のレジ
    ストを行う用紙送り装置。
  5. 【請求項5】 送りローラと、 その送りローラとの間に用紙を挟持し下流側に送り出す
    押さえローラと、 前記両ローラの用紙送り方向上流側から前記両ローラの
    接点よりも上流側において前記送りローラの外周に弾性
    接触し、その上流側で用紙先端のレジストを行う薄板状
    の案内片と、 前記両ローラの下流側に設けられた印字機構と、 用紙の種類を示す信号にもとづいて前記レジスト位置か
    ら前記印字機構へ向けての用紙の頭出し送り量を制御す
    る制御装置とを備える印字装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記印字機構は、イ
    ンク滴を用紙に向けて吐出して印字するインクジェット
    式印字ヘッドを備える印字装置。
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