JPH0992660A - 電界効果トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

電界効果トランジスタ及びその製造方法

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JPH0992660A
JPH0992660A JP24782295A JP24782295A JPH0992660A JP H0992660 A JPH0992660 A JP H0992660A JP 24782295 A JP24782295 A JP 24782295A JP 24782295 A JP24782295 A JP 24782295A JP H0992660 A JPH0992660 A JP H0992660A
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JP
Japan
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layer
region
gate electrode
effect transistor
forming
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Application number
JP24782295A
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English (en)
Inventor
Junko Iwanaga
順子 岩永
Kaoru Inoue
薫 井上
Toshimichi Ota
順道 太田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ショットキー接合型電界効果トランジスタに
おいて、良好なゲート耐圧を実現することを目的とす
る。 【解決手段】 GaAs半絶縁性基板11の上にバッフ
ァ層となるノンドープGaAs層12、チャネル領域と
なる第1のn導電型GaAs層13、ゲート耐圧を高め
るノンドープAlGaAs層14、n導電型GaAs層
からなるソース領域15a及びドレイン領域15bが形
成されている。ソース領域15aの上にはソース電極1
8が選択的に形成され、同様にドレイン領域15bの上
にはドレイン電極19が選択的に形成され、それぞれオ
ーミックコンタクトを取っている。ノンドープAlGa
As層14には、ゲート電極20がショットキー接合し
ている界面の近傍部分に酸化アルミニウムを含むAlG
aAs領域14aが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲート耐圧の高い
電界効果トランジスタ及びその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、GaAsを用いた化合物半導体
基板上に酸化膜を形成すると、形成された酸化膜と半導
体基板との境界に界面準位ができるため、MOS構造を
とることが難しい。このような化合物半導体基板は、シ
ョットキー接合型のゲート電極により電流のオン・オフ
が制御されるショットキー接合型電界効果トランジスタ
として利用されている。
【0003】以下、従来のショットキー接合型電界効果
トランジスタを図面を参照しながら説明する。
【0004】図21は従来のGaAsショットキー接合
型電界効果トランジスタの断面図である。図21におい
て、101はGaAsからなる半絶縁性基板、102は
GaAsからなるノンドープバッファ層、103はn型
チャネル層、105はn型チャネル層103よりも不純
物濃度が高いn+ ソース領域、106はn型チャネル層
103よりも不純物濃度が高いn+ ドレイン領域、10
7はキャリアとなる電子の供給元となるソース電極、1
08はキャリアの取り出し口となるドレイン電極、11
0はn型チャネル層103を流れるキャリアを制御する
ための電圧を印加するゲート電極であり、ゲート電極1
10はn型チャネル層103とはショットキー接合され
ていてチャネル内に空乏層を形成している。
【0005】ショットキー接合型電界効果トランジスタ
は、ゲート電極110に適当な電圧を印加し、この空乏
層の広がりを変化させることによりn型チャネル層10
3を流れる電流を制御している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のショットキー接合型電界効果トランジスタは、ゲー
ト耐圧がMOS型電界効果トランジスタと比べて低いと
いう問題点を有していた。
【0007】MOS型電界効果トランジスタは、ゲート
電極と該ゲート電極が形成される半導体基板との間に絶
縁膜を有し絶縁されているため、ゲート電極からリーク
する電流が極めて少ないのに対し、ショットキー接合型
の電界効果トランジスタは、ゲート電極が基板と絶縁さ
れていないため、リーク電流が接合部界面のキャリア密
度や温度に依存して増加することが原因と考えられてい
る。
【0008】例えば、ゲート電極110の近傍において
インパクトイオンが発生したときなど、発生した多量の
キャリアはゲート電極110に注入されてくるので、ゲ
ートリーク電流が増大することになる。この他にもトン
ネル電流などの要因も考えられる。
【0009】本発明は、前記従来の問題を解決し、ゲー
ト耐圧特性を向上させることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、ゲート電極接合部の近傍部分に絶縁物と
なる金属酸化物を含む領域を形成するものである。
【0011】具体的に請求項1の発明が講じた解決手段
は、半導体基板にチャネル領域、ソース領域及びドレイ
ン領域が形成され、前記半導体基板とショットキー接合
するゲート電極を有する電界効果トランジスタを前提と
し、前記チャネル領域、ソース領域又はドレイン領域の
うちの少なくとも1つの領域における前記ゲート電極の
近傍の部分に金属酸化物を含む領域が形成されている構
成とするものである。
【0012】前記の構成により、ゲート電極に高い電圧
が印加されたとしても、ゲート電極とチャネル領域との
界面、チャネル領域とソース領域との界面、チャネル領
域とドレイン領域との界面、ソース電極とソース領域と
の界面又はドレイン電極とドレイン領域との界面のうち
の少なくとも1つの界面の近傍に絶縁物である金属酸化
物を含む領域が形成されているため、ゲート電極の近傍
のキャリア密度が上昇しにくくなる。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、前記半導体基板の上に第1のキャリア供給層が形成
され、該第1のキャリア供給層の上に導電層が形成さ
れ、該導電層の上に第2のキャリア供給層が形成され、
前記ゲート電極は前記第2のキャリア供給層の上にショ
ットキー接合により形成されており、前記金属酸化物を
含む領域は、前記第2のキャリア供給層における前記ゲ
ート電極の近傍の部分に形成されている構成とするもの
である。
【0014】請求項3の発明は、請求項2の構成におい
て、前記金属酸化物を含む領域は、前記第1のキャリア
供給層にも形成されている構成とするものである。
【0015】前記の構成により、前記請求項4の構成に
より生じる作用に加えて、チャネル領域と第1のキャリ
ア供給層との界面に絶縁物である金属酸化物を含んでい
るため、チャネル領域のキャリアが半導体基板の下方に
拡散しないように、チャネル領域にキャリアを封じ込め
ることができる。
【0016】請求項4の発明は、半導体基板にチャネル
領域が形成され、該チャネル領域の上に半導体層又はノ
ンドープ層が形成され、前記半導体基板とショットキー
接合するゲート電極を有する電界効果トランジスタを前
提とし、前記半導体層又はノンドープ層における前記ゲ
ート電極の近傍の部分に金属酸化物を含む領域が形成さ
れている構成とするものである。
【0017】前記の構成により、ゲート電極に高い電圧
が印加されたとしても、ゲート電極とそれとショットキ
ー接合する半導体層又はノンドープ層との界面の近傍に
絶縁物である金属酸化物を含む領域が形成されているた
め、ゲート電極とチャネル領域との界面のキャリア密度
が上昇しにくくなる。
【0018】請求項5の発明は、請求項4の構成におい
て、前記半導体基板の上に導電層が形成され、該導電層
の上にノンドープ層が形成され、前記ゲート電極は前記
ノンドープ層の上にショットキー接合により形成されて
おり、前記金属酸化物を含む領域は、前記ノンドープ層
における前記ゲート電極の近傍の部分に形成されている
構成とするものである。
【0019】請求項6の発明は、請求項1〜5の構成に
おいて、前記金属酸化物の含有率は、0パーセントを超
え且つ10パーセント以下である構成とするものであ
る。
【0020】前記の構成により、ゲート電極の近傍に形
成された金属酸化物の濃度を0パーセントを超え10パ
ーセント以下としているため、前記金属酸化物の絶縁性
が充分に保持されていると共にキャリアである電子の移
動度を低下させることがない。
【0021】請求項7の発明は、電界効果トランジスタ
の製造方法を、半導体基板の上に導電層を形成する導電
層形成工程と、前記導電層の上に金属を含む半導体層を
形成する工程と、前記半導体層におけるゲート電極形成
領域の近傍部分に選択的に酸素を注入することにより金
属酸化物を含む領域を形成する金属酸化物含有領域形成
工程と、前記半導体層の上にゲート電極を形成するゲー
ト電極形成工程とを備えている構成とするものである。
【0022】前記の構成により、ゲート電極に高い電圧
が印加されたとしても、ゲート電極とチャネル領域との
界面近傍に絶縁物である金属酸化物を含む領域を形成す
るため、ゲート電極とチャネル領域との界面のキャリア
密度が上昇しにくくなる。
【0023】請求項8の発明は、電界効果トランジスタ
の製造方法を、半導体基板の上に金属を含む第1のキャ
リア供給層を形成する第1キャリア供給層形成工程と、
前記第1のキャリア供給層の上に導電層を形成する導電
層形成工程と、前記導電層の上に金属を含む第2のキャ
リア供給層を形成する第2キャリア供給層形成工程と、
前記第2のキャリア供給層におけるゲート電極形成領域
の近傍部分に選択的に酸素を注入することにより金属酸
化物を含む領域を形成する金属酸化物含有領域形成工程
と、前記第2のキャリア供給層の上にゲート電極を形成
するゲート電極形成工程とを備えている構成とするもの
である。前記の構成により、ダブルヘテロ型の電界効果
トランジスタにおいても、電極に高い電圧が印加された
際に、ゲート電極とショットキー接合する金属を含む第
2のキャリア供給層との界面の近傍に絶縁物である金属
酸化物を含む領域を形成するため、ゲート電極の近傍の
キャリア密度が上昇しにくくなる。
【0024】請求項9の発明は、電界効果トランジスタ
の製造方法を、半導体基板の上に金属を含む第1のキャ
リア供給層を形成する第1キャリア供給層形成工程と、
前記第1のキャリア供給層の上に導電層を形成する導電
層形成工程と、前記導電層の上に金属を含む第2のキャ
リア供給層を形成する第2キャリア供給層形成工程と、
前記第1のキャリア供給層及び第2のキャリア供給層に
おける前記導電層に形成されるチャネル領域を挟む部分
に選択的に酸素を注入することにより金属酸化物を含む
領域を形成する金属酸化物含有領域形成工程と、前記第
2のキャリア供給層における前記金属酸化物を含む領域
の上にゲート電極を選択的に形成するゲート電極形成工
程とを備えている構成とするものである。
【0025】前記の構成により、同じくダブルヘテロ型
の電界効果トランジスタにおいても、電極に高い電圧が
印加された際に、ゲート電極とショットキー接合する金
属を含む第2のキャリア供給層との界面、チャネル領域
とソース領域との界面及びチャネル領域とドレイン領域
との界面の近傍に絶縁物である金属酸化物を含む領域を
形成するため、ゲート電極の近傍のキャリア密度が上昇
しにくくなる。また、チャネル領域と第1のキャリア供
給層との界面に絶縁物である金属酸化物を含む領域を形
成するため、チャネル領域のキャリアが半導体基板の下
方に拡散しないように、チャネル領域にキャリアを封じ
込めることができる。
【0026】請求項10の発明は、電界効果トランジス
タの製造方法を、半導体基板の上に導電層を形成する導
電層形成工程と、前記導電層におけるゲート電極形成領
域の近傍部分に選択的に酸素及び金属を注入することに
より金属酸化物を含む領域を形成する金属酸化物含有領
域形成工程と、前記導電層の上にゲート電極を形成する
ゲート電極形成工程とを備えている構成とするものであ
る。
【0027】前記の構成により、プレーナ型の電界効果
トランジスタにおいても、電極に高い電圧が印加された
際に、ゲート電極とチャネル領域との界面、チャネル領
域とソース領域との界面、チャネル領域とドレイン領域
との界面、ソース電極の一端とソース領域との界面及び
ドレイン電極の一端とドレイン領域との界面の近傍に絶
縁物である金属酸化物を含んでいるため、ゲート電極の
近傍のキャリア密度が上昇しにくくなる。
【0028】請求項11の発明は、請求項7〜10の構
成に、前記金属酸化物含有領域形成工程は、前記金属酸
化物を0パーセントを超え且つ10パーセント以下に含
有させる工程を含む構成とするものである。
【0029】前記の構成により、ゲート電極の近傍に形
成された金属酸化物の濃度を0パーセントを超え10パ
ーセント以下に設定しているため、前記金属酸化物の絶
縁性を充分に保持すると共にキャリアである電子の移動
度を低下させることがない。
【0030】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下、本発明の第1の実施形態を図
面に基づいて説明する。
【0031】図1は本発明の第1の実施形態に係る電界
効果トランジスタの断面図である。図1において、11
はGaAs半絶縁性基板、12はGaAs半絶縁性基板
11と格子整合をとるためのバッファ層となるノンドー
プGaAs層、13はチャネル領域となる第1のn導電
型GaAs層、14はゲート耐圧を向上させるためのノ
ンドープAlGaAs層、14aはノンドープAlGa
As層14に形成されている酸化アルミニウムを含むA
lGaAs領域、15aは第2のn導電型GaAs層か
らなるソース領域、15bは第2のn導電型GaAs層
からなるドレイン領域、18はキャリアとなる電子の供
給元となるソース電極、19はキャリアの取り出し口と
なるドレイン電極、20はチャネル層を流れるキャリア
を制御するための電圧を印加するショットキー接合され
たゲート電極である。
【0032】前記のように構成された電界効果トランジ
スタの動作の特徴を以下に説明する。ゲート電極20に
おけるショットキー接合界面の下部に絶縁物となる酸化
アルミニウムを含むAlGaAs領域が形成されている
ため、ゲート−ドレイン電極間又はゲート−ソース電極
間の電圧を高くしても、ゲート電極20における接合界
面付近のキャリア密度が上がりにくくなるため、ゲート
リーク電流が抑制されるので、良好なゲート耐圧を実現
することができる。
【0033】図2は本発明の第1の実施形態の第1変形
例に係る電界効果トランジスタの断面図である。図2に
おいて、図1に示した部材と同一の部材には同一の符号
を付し、新たな部材のみを説明すると、16はイオン注
入により形成されているn導電型GaAs層からなるソ
ース領域、17はイオン注入により形成されているn導
電型GaAs層からなるドレイン領域である。
【0034】図1に示すように、第1の実施形態におい
てソース領域15aとドレイン領域15bはメサ型エッ
チングによって形成されているが、図2に示すようにイ
オン注入により形成されていても、第1の実施形態と同
じ特徴を示す。
【0035】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態を図面に基づいて説明する。
【0036】図3は本発明の第2の実施形態に係る電界
効果トランジスタの断面図である。図3において、図1
に新たに追加された部材のみを説明すると、21はキャ
リア供給層となる第1のn導電型AlGaAs層、22
はチャネル領域となるn導電型InGaAs層、23は
キャリア供給層となる第2のn導電型AlGaAs層、
23aはショットキー接合されているゲート電極20と
キャリア供給層となる第2のn導電型AlGaAs層と
の界面に形成されている酸化アルミニウムを含むAlG
aAs領域である。
【0037】前記のように構成された電界効果トランジ
スタの動作の特徴を以下に説明する。図3に示す電界効
果トランジスタはダブルへテロ構造のチャネル領域を有
しており、第1の実施形態に示した電界効果トランジス
タと同様に、ゲート電極20におけるショットキー接合
界面の下部に絶縁物となる酸化アルミニウムを含むAl
GaAs領域23cが形成されているため、ゲート−ド
レイン電極間又はゲート−ソース電極間の電圧を高くし
ても、ゲート電極20における接合界面付近のキャリア
密度が上がりにくくなるため、ゲートリーク電流が抑え
られることになり、良好なゲート耐圧を実現することが
できる。
【0038】なお、第2の実施形態において、ソース領
域15a及びドレイン領域15bはメサ型エッチングに
よって形成されているが、第1の実施形態の第1変形例
と同様にイオン注入法により形成されていてもよい。
【0039】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態を図面に基づいて説明する。
【0040】図4は本発明の第3の実施形態に係る電界
効果トランジスタの断面図である。図4において、図1
に新たに追加された部材のみを説明すると、31aはn
導電型AlGaAs層からなるソース領域、31bはn
導電型AlGaAs層からなるドレイン領域、31cは
ノンドープAlGaAs層14、ソース領域31a及び
ドレイン領域31bにおいてゲート電極の近傍に形成さ
れている酸化アルミニウムを含むAlGaAs領域であ
る。
【0041】図4に示す電界効果トランジスタは、図1
に示した電界効果トランジスタとはソース領域31a及
びドレイン領域31bが形成されている部材が異なって
いる。図4に示すAlGaAsは酸化物が形成されやす
いため、酸化アルミニウムを含むAlGaAs領域31
cをゲート電極20とチャネル領域との界面に限らず、
ソース領域31aとチャネル領域との界面、ソース領域
31aとソース電極18との界面、ドレイン領域31b
とチャネル領域との界面及びドレイン領域31bとドレ
イン電極19との界面にも形成している。
【0042】なお、図1に示すソース及びドレイン領域
を形成しているGaAsの特徴は、酸化されにくいた
め、材質が変化する恐れがないので、信頼性が高い。ま
た、AlGaAsに比べてキャリアの移動度が高いと特
徴も有している。
【0043】前記のように構成された電界効果トランジ
スタの動作特性を以下に説明する。
【0044】図4に示すようにゲート電極20とソース
電極18及びゲート電極20とドレイン電極19の間の
半導体内に酸化アルミニウムからなる絶縁物を含んでお
り、たとえゲート−ドレイン電極間又はゲート−ソース
電極間に高い電圧が印加された場合でも、これらの部分
のキャリア密度が上がりにくくなるため、ゲートリーク
電流が抑制されるので、良好なゲート耐圧を実現するこ
とができる。
【0045】なお、酸化アルミニウムを含むAlGaA
s領域31cは、ゲート電極20とソース電極18との
間及びゲート電極20とドレイン電極19との間の双方
に形成されているが、ゲート電極20及びソース電極1
8の間の耐圧が十分な場合はゲート電極20及びドレイ
ン電極19の間に部分的に形成するだけでもよく、電界
が集中しインパクトイオン化現象が起こりやすい場所に
局所的に形成するのでもよい。
【0046】第1及び第3の実施形態において、ゲート
耐圧を向上させるためにゲート電極の下のAlGaAs
をノンドープとしているが、n導電型でも良く、この場
合は若干ゲート耐圧は劣るけれどもトランスコンダクタ
ンスなどの特性は改善される。
【0047】また、ソース領域31aとドレイン領域3
1bとはメサ型エッチングによって形成されているが、
図2に示したようなイオン注入法により形成してもよ
い。
【0048】(第4の実施形態)以下、本発明の第4の
実施形態を図面に基づいて説明する。
【0049】図5は本発明の第4の実施形態に係る電界
効果トランジスタの断面図である。図5において、図3
に新たに追加された部材のみを説明すると、31aはn
導電型AlGaAs層からなるソース領域、31bはn
導電型AlGaAs層からなるドレイン領域、31cは
n導電型AlGaAs層23、ソース領域31a及びド
レイン領域31bにおいてゲート電極の近傍に形成され
ている酸化アルミニウムを含むAlGaAs領域であ
る。
【0050】図5に示す電界効果トランジスタは、図3
に示した電界効果トランジスタとはソース領域31a及
びドレイン領域31bが形成されている部材のみが異な
っていて、共にダブルヘテロ構造を有している。第3の
実施形態においても説明したように、AlGaAsによ
り形成されているソース領域31a及びドレイン領域3
1bは酸化物を形成しやすいため、高電界が発生する部
分に、酸化アルミニウムを含むAlGaAs領域31c
を選択的に形成することができる。従って、ゲート−ド
レイン電極間又はゲート−ソース電極間に高い電圧が印
加された場合でも、絶縁物である酸化アルミニウムを含
む領域のキャリア密度がさらに上がりにくくなるため、
ゲートリーク電流が一層抑制されるので、さらに良好な
ゲート耐圧を実現することができる。
【0051】(第5の実施形態)以下、本発明の第5の
実施形態を図面に基づいて説明する。
【0052】図6は本発明の第5の実施形態に係る電界
効果トランジスタの断面図である。図6において、図3
に新たに追加された部材のみを説明すると、21aはキ
ャリア供給層となる第1のn導電型AlGaAs層21
に選択的に形成された酸化アルミニウムを含むAlGa
As領域、23cはキャリア供給層となる第2のn導電
型AlGaAs層23に選択的に形成された酸化アルミ
ニウムを含むAlGaAs領域である。
【0053】前記のように構成された電界効果トランジ
スタの動作の特徴を図3に示した電界効果トランジスタ
の動作と比較して以下に説明する。ゲート電極20にお
けるショットキー接合界面だけでなくソース領域18及
びドレイン領域19とチャネル領域との界面に絶縁物と
なる酸化アルミニウムを含むAlGaAs領域23cが
形成されているため、ゲート電圧を高くしても、ゲート
電極20の近傍のキャリア密度が一層上がりにくくなる
ので、ゲートリーク電流がさらに抑えられることにな
り、一層良好なゲート耐圧を実現することができる。
【0054】また、チャネル領域となるキャリア移動度
の大きなn導電型InGaAs層22は、酸化アルミニ
ウムを含むAlGaAs領域21a及び23cにより挟
まれているため、キャリアとなる電子がチャネル内に封
じ込められるので、電流の経路がGaAs半絶縁性基板
11側に押されることがなくなり、短チャネル効果を防
ぐことができる。従って、短チャネル効果が生じた際に
キャリアとなる電子が基板側に押されてチャネルが厚く
なることにより起こるしきい値電圧の低下やトランスコ
ンダクタンスの低下を防ぐことができる。
【0055】(第6の実施形態)以下、本発明の第6の
実施形態を図面に基づいて説明する。
【0056】図7は本発明の第6の実施形態に係る電界
効果トランジスタの製造方法の前半部を示す工程順断面
図であり、図8は同じく本発明の第6の実施形態に係る
電界効果トランジスタの製造方法の後半部を示す工程順
断面図である。
【0057】まず、図7(a)に示すように、GaAs
半絶縁性基板11の上に分子線エピタキシー法によりバ
ッファ層となるノンドープGaAs層12、チャネルと
なる第1のn導電型GaAs層13、ゲート耐圧を高め
るノンドープAlGaAs層14、ソース領域及びドレ
イン領域となる第2のn導電型GaAs層15を順に結
晶成長させる。
【0058】次に、図7(b)に示すように、ノンドー
プGaAs層12から上の層に対してメサ型のエッチン
グを行なって素子間分離を行ない、ソース電極18及び
ドレイン電極19を第2のn導電型GaAs層15の上
に選択的に形成しオーミックコンタクトを取る。その
後、ゲート電極を形成する所定位置の第2のn導電型G
aAs層15に対してリセスエッチングを行なって、ソ
ース領域15a及びドレイン領域15bを形成する。
【0059】次に、図8(a)に示すように、ゲート電
極をショットキー接合するノンドープAlGaAs層1
4の上の所定の位置にフォトレジストによりマスクをし
て酸素をイオン注入した後、熱処理を施して絶縁物であ
る酸化アルミニウムを含む領域14aを形成する。
【0060】次に、図8(b)に示すように、ノンドー
プAlGaAs層14の酸化アルミニウムを含む領域1
4aの上にゲート電極20をショットキー接合により形
成する。
【0061】本実施形態により得られる電界効果トラン
ジスタは第1の実施形態において示した電界効果トラン
ジスタと同じ構成であり、従って、図1に示す電界効果
トランジスタと同様の動作特性を示し、ショットキー接
合しているゲート電極20とノンドープAlGaAs層
14との界面に、絶縁物である酸化アルミニウムを含む
領域14aを形成することにより、前記界面付近のキャ
リア密度が上がりにくくなるため、ゲートリーク電流を
抑えることができるので、ゲート耐圧を高めることがで
きる。
【0062】(第7の実施形態)以下、本発明の第7の
実施形態を図面に基づいて説明する。
【0063】図9は本発明の第7の実施形態に係る電界
効果トランジスタの製造方法の前半部を示す工程順断面
図であり、図10は同じく本発明の第7の実施形態に係
る電界効果トランジスタの製造方法の後半部を示す工程
順断面図である。
【0064】まず、図9(a)に示すように、GaAs
半絶縁性基板11の上に分子線エピタキシー法によりバ
ッファ層となるノンドープGaAs層12、キャリア供
給層となる第1のn導電型AlGaAs層21、チャネ
ルとなるn導電型InGaAs層22、キャリア供給層
となる第2のn導電型AlGaAs層23、ソース領域
及びドレイン領域となるn導電型GaAs層24を順に
結晶成長させる。
【0065】次に、図9(b)に示すように、ノンドー
プGaAs層12から上の層に対してメサ型のエッチン
グを行なって素子間分離を行ない、ソース電極18及び
ドレイン電極19をn導電型GaAs層24の上に選択
的に形成しオーミックコンタクトを取る。その後、ゲー
ト電極を形成する所定位置のn導電型GaAs層24に
対してリセスエッチングを行なって、ソース領域24a
及びドレイン領域24bを形成する。
【0066】次に、図10(a)に示すように、ゲート
電極をショットキー接合する第2のn導電型AlGaA
s層23の上の所定の位置にフォトレジストによりマス
クをして酸素をイオン注入した後、熱処理を施して絶縁
物である酸化アルミニウムを含む領域23cを形成す
る。
【0067】次に、図10(b)に示すように、第2の
n導電型AlGaAs層23の酸化アルミニウムを含む
領域23cの上にゲート電極20をショットキー接合に
より形成する。
【0068】本実施形態により得られる電界効果トラン
ジスタは、図3に示す第2の実施形態により得られる電
界効果トランジスタと同じ構成を有しているので、同様
の動作特性を示し、ショットキー接合しているゲート電
極20と第2のn導電型AlGaAs層23との界面
に、絶縁物である酸化アルミニウムを含む領域23cを
形成することにより、前記界面付近のキャリア密度が上
がりにくくなるため、ゲートリーク電流を抑えることが
できるので、ゲート耐圧を高めることができる。
【0069】以下、本発明の第8の実施形態を図面に基
づいて説明する。
【0070】図11は本発明の第8の実施形態に係る電
界効果トランジスタの製造方法の前半部を示す工程順断
面図であり、図12は同じく本発明の第8の実施形態に
係る電界効果トランジスタの製造方法の後半部を示す工
程順断面図である。
【0071】まず、図11(a)に示すように、GaA
s半絶縁性基板11の上に分子線エピタキシー法により
バッファ層となるノンドープGaAs層12、チャネル
となるn導電型GaAs層24、ソース領域及びドレイ
ン領域となるn導電型AlGaAs層31を順に結晶成
長させる。
【0072】次に、図11(b)に示すように、ノンド
ープGaAs層12から上の層に対してメサ型のエッチ
ングを行なって素子間分離を行ない、ソース電極18及
びドレイン電極19をn導電型AlGaAs層31の上
に選択的に形成しオーミックコンタクトを取る。その
後、ゲート電極を形成する所定の位置のn導電型AlG
aAs層31に対してリセスエッチングを行なって、ソ
ース領域31a及びドレイン領域31bを形成する。
【0073】次に、図11(c)に示すように、ゲート
電極をショットキー接合するn導電型AlGaAs層3
1及びチャネルの近傍のドレイン領域31bの上の所定
の部分を露出させるパターンを有するレジストマスク3
5をノンドープGaAs層12の上に堆積し、酸素をイ
オン注入して、その後、レジストマスク35を除去す
る。
【0074】次に、図12(a)に示すように、熱処理
を施し絶縁物である酸化アルミニウムを含む領域31c
を形成する。
【0075】次に、図12(b)に示すように、n導電
型AlGaAs層31の酸化アルミニウムを含む領域3
1cの上にゲート電極20をショットキー接合により形
成する。
【0076】本実施形態の特徴として、ショットキー接
合しているゲート電極20とチャネル領域との界面、チ
ャネル領域とドレイン領域31bとの界面及びドレイン
電極19とドレイン領域31bとの界面に絶縁物である
酸化アルミニウムを含む領域31cを形成することによ
り、前記界面付近のキャリア密度が上がりにくくなるた
め、ゲートリーク電流をさらに抑えることができるの
で、ゲート耐圧を一層高めることができる。
【0077】なお、酸化アルミニウムを含むAlGaA
s領域31cを形成する場所をゲート電極20の下部及
びゲート電極20とドレイン電極19との間に設定した
が、インパクトイオン化現象が起こりやすい場所でも、
ソース電極18とゲート電極20と間の耐圧が悪い場合
は、ソース電極18とゲート電極20との間に酸化アル
ミニウムを含むAlGaAs領域31cを形成すれば良
い。
【0078】以下、本発明の第8の実施形態の第1変形
例を図面に基づいて説明する。
【0079】図13は本発明の第8の実施形態の第1変
形例に係る電界効果トランジスタの製造方法の前半部を
示す工程順断面図であり、図14は同じく本発明の第8
の実施形態の第1変形例に係る電界効果トランジスタの
製造方法の後半部を示す工程順断面図である。
【0080】第8の実施形態と第1変形例との違いは、
図14(a)に示すように、図11(c)に示すレジス
トマスク35を形成することなく、図13(b)にて形
成されたソース電極18及びドレイン電極19をマスク
として酸素をイオン注入した後、熱処理を行なって酸化
アルミニウムを含む領域50を形成する。
【0081】本実施形態の特徴として、ソース電極18
及びドレイン電極19をマスクとして自己整合的に酸化
アルミニウムを含む領域50を形成するものであり、フ
ォトレジストによるマスクパターンを形成し除去する工
程を省略することができる。
【0082】(第9の実施形態)以下、本発明の第9の
実施形態を図面に基づいて説明する。
【0083】図15は本発明の第9の実施形態に係る電
界効果トランジスタの製造方法の前半部を示す工程順断
面図であり、図16は同じく本発明の第9の実施形態に
係る電界効果トランジスタの製造方法の後半部を示す工
程順断面図である。
【0084】まず、図15(a)に示すように、GaA
s半絶縁性基板11の上に分子線エピタキシー法により
バッファ層となるノンドープGaAs層12、キャリア
供給層となる第1のn導電型AlGaAs層21、チャ
ネルとなるn導電型InGaAs層22、ソース及びド
レイン領域となる第2のn導電型AlGaAs層23を
順に結晶成長させる。
【0085】次に、図15(b)に示すように、ノンド
ープGaAs層12から上の層に対してメサ型のエッチ
ングを行なって素子間分離を行ない、ソース電極18及
びドレイン電極19をn導電型GaAs層24の上に選
択的に形成しオーミックコンタクトを取る。その後、ゲ
ート電極を形成する所定の位置の第2のn導電型AlG
aAs層23に対してリセスエッチングを行なって、ソ
ース領域23a及びドレイン領域23bを形成する。
【0086】次に、図15(c)に示すように、ゲート
電極をショットキー接合する第2のn導電型AlGaA
s層23及びチャネルの近傍のドレイン領域23bの上
の所定の部分を露出させるパターンを有するレジストマ
スク35をノンドープGaAs層12の上に堆積し、酸
素をイオン注入して、その後、レジストマスク35を除
去する。
【0087】次に、図16(a)に示すように、熱処理
を施して絶縁物である酸化アルミニウムを含む領域23
cを形成する。
【0088】次に、図16(b)に示すように、第2の
n導電型AlGaAs層23の酸化アルミニウムを含む
領域23cの上にゲート電極20をショットキー接合に
より形成する。
【0089】本実施形態の特徴として、ダブルヘテロ構
造のチャネルを有する電界効果トランジスタにおいて
も、ソース領域23a及びドレイン領域23bをAlG
aAsにより形成する場合は、ゲート電極の接合部分だ
けでなく、高電界となりやすいチャネル近傍のドレイン
領域23bにも容易に酸化アルミニウムを含む領域23
cを形成することができ、ゲート電極20とチャネル領
域との界面及びチャネル領域とドレイン領域23bとの
界面のキャリア密度が上がりにくくなるため、ゲートリ
ーク電流をさらに抑えることができ、ゲート耐圧を一層
高めることができる。
【0090】なお、図15(c)に示す工程において、
レジストマスク35のマスクパターンをチャネル近傍の
ソース領域23aをも露出させるように変更すれば、チ
ャネル領域とソース領域23aとの界面にも酸化アルミ
ニウムを含む領域23cが形成できる。
【0091】以下、本発明の第9の実施形態の第1変形
例を図面に基づいて説明する。
【0092】図17は本発明の第9の実施形態の第1変
形例に係る電界効果トランジスタの製造方法の前半部を
示す工程順断面図であり、図18は同じく本発明の第9
の実施形態の第1変形例に係る電界効果トランジスタの
製造方法の後半部を示す工程順断面図である。
【0093】第9の実施形態と第1変形例との違いは、
図18(a)に示すように、図15(c)に示すレジス
トマスク35を形成することなく、図17(b)にて形
成されたソース電極18及びドレイン電極19をマスク
として酸素をイオン注入した後、熱処理を行なって酸化
アルミニウムを含む領域50を形成する。
【0094】第1変形例の特徴として、第8の実施形態
の第1変形例と同様に、ソース電極18及びドレイン電
極19をマスクとして自己整合的に酸化アルミニウムを
含む領域50を形成するものであり、フォトレジストに
よるマスクパターンを形成し除去する工程を省略するこ
とができる。
【0095】(第10の実施形態)以下、本発明の第1
0の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0096】図19は本発明の第10の実施形態に係る
電界効果トランジスタの製造方法を示す工程順断面図で
ある。
【0097】まず、図19(a)に示すように、GaA
s半絶縁性基板11にイオン注入によりフォトレジスト
をマスクにしてSiイオンを注入し、アニール処理を施
して、n導電型チャネル層41、n+ 導電型のソース領
域42及びn+ 導電型のドレイン領域43を形成する。
【0098】次に、ソース領域42の上に選択的にソー
ス電極18を形成し、ドレイン領域43の上に選択的に
ドレイン電極19を形成する。
【0099】次に、図19(b)に示すように、ソース
電極18とドレイン電極19との間にフォトレジストを
マスクにして酸素とアルミニウムとをそれぞれイオン注
入して熱処理を施し、n+ 導電型のソース領域42、n
+ 導電型のドレイン領域43及びチャネル領域に酸化ア
ルミニウムを含む領域50を形成する。
【0100】次に、図19(c)に示すように、所定の
位置にゲート電極20をショットキー接合により選択的
に形成する。
【0101】酸化アルミニウムを形成する場所は、ゲー
ト電極20をショットキー接合により形成する位置、ゲ
ート電極20を形成する位置とドレイン電極19との間
及びゲート電極20を形成する位置とソース電極18と
の間であるが、ブレイクダウンを起こしやすく、キャリ
ア密度が上がりやすい場所であればよい。
【0102】本実施形態の特徴として、GaAs半絶縁
性基板11に不純物をドーピングするプレーナ型の電界
効果トランジスタにおいても、酸素と酸化物となりやす
いアルミニウムとをゲート電極20の近傍の部分にイオ
ン注入し、熱処理を施すことにより絶縁性を有する酸化
アルミニウムを含む領域50を形成することができる。
【0103】従って、ゲート電極20に高い電圧が印加
されたとしても、この部分のキャリア密度が上がりにく
くなるため、ゲートリーク電流が抑止されるので、良好
なゲート耐圧を実現することができる。
【0104】(第11の実施形態)以下、本発明の第1
1の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0105】図20は本発明の第11の実施形態に係る
電界効果トランジスタの製造方法を示す工程順断面図で
ある。
【0106】まず、GaAs半絶縁性基板11の上にバ
ッファ層となるノンドープGaAs層12、キャリア供
給層となる第1のn導電型AlGaAs層21、チャネ
ルとなるn導電型InGaAs層22、キャリア供給層
となる第2のn導電型AlGaAs層23、ソース及び
ドレイン領域となるn導電型GaAs層24を順に結晶
成長させる。
【0107】次に、図20(b)に示すように、酸化膜
36をn導電型GaAs層24の表面に塗布し、レジス
トマスク35によりマスクをしてチャネルの下層の第1
のn導電型AlGaAs層21とチャネルの上層の第2
のn導電型AlGaAs層23に酸素をイオン注入した
後、熱処理を施す。このとき、酸素が注入された第1の
n導電型AlGaAs層21及び第2のn導電型AlG
aAs層23には酸化アルミニウムを含む領域21a及
び23cがそれぞれ形成される。ただし、このときIn
GaAsからなるチャネル内のキャリアは酸素注入と熱
処理によってもなくなることはない。
【0108】次に、図20(c)に示すように、レジス
トマスク35及び絶縁膜36を除去した後、ノンドープ
GaAs層12から上の層に対してメサ型のエッチング
を行なって素子間分離を行ない、ソース電極18とドレ
イン電極19とをn導電型GaAs層24の上にそれぞ
れ選択的に形成しオーミックコンタクトを取る。次に、
n導電型GaAs層24に対してリセスエッチングを行
なってソース領域24a及びドレイン領域24bを形成
した後、ソース領域24aとドレイン領域24bの間の
所定の位置にゲート電極20をショットキー接合により
形成する。
【0109】本実施形態により得られる電界効果トラン
ジスタは、図6に示す第5の実施形態により得られる電
界効果トランジスタと同じ構成を有しているので、ゲー
ト耐圧が向上すると共に短チャネル効果が防止できる。
【0110】なお、ソース領域24a及びドレイン領域
24bはメサ型エッチングにより形成したが、イオン注
入法により形成してもよい。
【0111】(第12の実施形態)以下、本発明の第1
2の実施形態を説明する。
【0112】前記の全ての実施形態において、チャネル
領域を形成するAlGaAs半導体におけるガリウムに
対するアルミニウムの組成を以下のように限定する。
【0113】化学式をAlx Ga1-x Asと表わすと、
0<x≦0.1の範囲が最善である。
【0114】アルミニウムの組成比は1パーセント程度
であれば充分な絶縁物となる酸化アルミニウムを形成す
ることができるため、ゲート耐圧を向上させることがで
き、また、短チャネル効果を防止することができる。し
かも、AlGaAsは、アルミニウムの組成が少ないほ
ど電子の移動度が低下しないため、トランジスタの特性
を損なうことなくゲート耐圧を向上させることができ
る。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1又は4の
発明に係る電界効果トランジスタによると、ゲート電極
近傍に絶縁物である金属酸化物を含む領域が形成されて
いるため、高電界が生じやすい領域のキャリア密度が上
昇しにくいので、ゲートリーク電流が抑止されることに
なり、ゲート耐圧が向上する。
【0116】請求項2の発明に係る電界効果トランジス
タによると、ダブルヘテロ型のチャネル構造を有してい
る構成であっても、ゲート電極近傍に絶縁物である金属
酸化物を含む領域が形成されているため、高電界が生じ
やすい領域のキャリア密度が上昇しにくいので、ゲート
リーク電流が抑止されることになり、ゲート耐圧が向上
する。
【0117】請求項3の発明に係る電界効果トランジス
タによると、前記請求項2の発明に係る電界効果トラン
ジスタの効果が得られる上に、チャネル領域のキャリア
が半導体基板の方向に拡散しないように、チャネル領域
にキャリアが封じ込められるため、短チャネル効果が抑
止されるので、短チャネル効果が生じた際にチャネルが
厚くなることに起因するしきい値電圧及びトランスコン
ダクタンスの低下を防ぐことができる。
【0118】請求項5の発明に係る電界効果トランジス
タによると、ゲート耐圧を高めるノンドープ層を有して
いる構成であっても、ゲート電極近傍に絶縁物である金
属酸化物を含む領域が形成されているため、高電界が生
じやすい領域のキャリア密度がさらに上昇しにくいの
で、ゲートリーク電流が一層抑止されることになり、さ
らにゲート耐圧が向上する。
【0119】請求項6の発明に係る電界効果トランジス
タによると、前記請求項1〜5の発明に係る電界効果ト
ランジスタの効果が得られる上に、金属酸化物の絶縁性
が充分に保持されていて、かつ、キャリアの移動度が低
下しないため、トランジスタの性能を損なうことがな
い。
【0120】請求項7の発明に係る電界効果トランジス
タの製造方法によると、ゲート電極近傍に絶縁物である
金属酸化物を含む領域を形成するため、高電界が生じや
すい領域のキャリア密度が上昇しにくいので、ゲートリ
ーク電流を抑止することでき、ゲート耐圧を向上させる
ことができる。
【0121】請求項8の発明に係る電界効果トランジス
タの製造方法によると、ダブルヘテロ型のチャネル構造
を有している構成であっても、ゲート電極近傍に絶縁物
である金属酸化物を含む領域を形成するため、高電界が
生じやすい領域のキャリア密度が上昇しにくいので、ゲ
ートリーク電流を抑止することでき、ゲート耐圧を向上
させることができる。
【0122】請求項9の発明に係る電界効果トランジス
タの製造方法によると、前記請求項8の発明に係る電界
効果トランジスタの製造方法の効果が得られる上に、チ
ャネル内にキャリアを封じ込めるため、短チャネル効果
の発生を抑止するので、しきい値電圧の低下を防ぐと共
に良好なトランスコンダクタンスを得ることができる。
請求項10の発明に係る電界効果トランジスタの製造
方法によると、プレーナ型の電界効果トランジスタであ
っても、ゲート電極近傍に絶縁物である金属酸化物を含
む領域を形成するため、高電界が生じやすい領域のキャ
リア密度が上昇しにくいので、ゲートリーク電流が抑止
されることになり、ゲート耐圧が向上する。
【0123】請求項11の発明に係る電界効果トランジ
スタの製造方法によると、前記請求項7〜10の発明に
係る電界効果トランジスタの効果が得られる上に、金属
酸化物の絶縁性が充分に保持でき、かつ、キャリアの移
動度が低下しないため、トランジスタの性能を損なうこ
とがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電界効果トラン
ジスタの断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の第1変形例に係る電
界効果トランジスタの断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る電界効果トラン
ジスタの断面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る電界効果トラン
ジスタの断面図である。
【図5】本発明の第4の実施形態に係る電界効果トラン
ジスタの断面図である。
【図6】本発明の第5の実施形態に係る電界効果トラン
ジスタの断面図である。
【図7】本発明の第6の実施形態に係る電界効果トラン
ジスタの製造方法の前半部を示す工程順断面図である。
【図8】本発明の第6の実施形態に係る電界効果トラン
ジスタの製造方法の後半部を示す工程順断面図である。
【図9】本発明の第7の実施形態に係る電界効果トラン
ジスタの製造方法の前半部を示す工程順断面図である。
【図10】本発明の第7の実施形態に係る電界効果トラ
ンジスタの製造方法の後半部を示す工程順断面図であ
る。
【図11】本発明の第8の実施形態に係る電界効果トラ
ンジスタの製造方法の前半部を示す工程順断面図であ
る。
【図12】本発明の第8の実施形態に係る電界効果トラ
ンジスタの製造方法の後半部を示す工程順断面図であ
る。
【図13】本発明の第8の実施形態の第1変形例に係る
電界効果トランジスタの製造方法の前半部を示す工程順
断面図である。
【図14】本発明の第8の実施形態の第1変形例に係る
電界効果トランジスタの製造方法の後半部を示す工程順
断面図である。
【図15】本発明の第9の実施形態に係る電界効果トラ
ンジスタの製造方法の前半部を示す工程順断面図であ
る。
【図16】本発明の第9の実施形態に係る電界効果トラ
ンジスタの製造方法の後半部を示す工程順断面図であ
る。
【図17】本発明の第9の実施形態の第1変形例に係る
電界効果トランジスタの製造方法の前半部を示す工程順
断面図である。
【図18】本発明の第9の実施形態の第1変形例に係る
電界効果トランジスタの製造方法の後半部を示す工程順
断面図である。
【図19】本発明の第10の実施形態に係る電界効果ト
ランジスタの製造方法を示す工程順断面図である。
【図20】本発明の第11の実施形態に係る電界効果ト
ランジスタの製造方法を示す工程順断面図である。
【図21】従来のGaAsショットキー接合型電界効果
トランジスタの断面図である。
【符号の説明】 11 GaAs半絶縁性基板 12 ノンドープGaAs層 13 第1のn導電型GaAs層 14 ノンドープAlGaAs層 14a 酸化アルミニウムを含むAlGaAs領域 15 第2のn導電型GaAs層 15a ソース領域 15b ドレイン領域 16 ソース領域 17 ドレイン領域 18 ソース電極 19 ドレイン電極 20 ゲート電極 21 第1のn導電型AlGaAs層 22 n導電型InGaAs層 23 第2のn導電型AlGaAs層 23a ソース領域 23b ドレイン領域 23c 酸化アルミニウムを含むAlGaAs領域 24 n導電型GaAs層 24a ソース領域 24b ドレイン領域 25 レジストマスク 31 n導電型AlGaAs層 31a ソース領域 31b ドレイン領域 31c 酸化アルミニウムを含むAlGaAs領域 35 レジストマスク 36 絶縁膜 41 n導電型チャネル層 42 n+ 導電型ソース領域 43 n+ 導電型ドレイン領域 50 酸化アルミニウムを含むAlGaAs領域 101 半絶縁性基板 102 ノンドープバッファ層 103 n型チャネル層 105 n+ ソース領域 106 n+ ドレイン領域 107 ソース電極 108 ドレイン電極 110 ゲート電極

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板にチャネル領域、ソース領域
    及びドレイン領域が形成され、前記半導体基板とショッ
    トキー接合するゲート電極を有する電界効果トランジス
    タであって、 前記チャネル領域、ソース領域又はドレイン領域のうち
    の少なくとも1つの領域における前記ゲート電極の近傍
    の部分に金属酸化物を含む領域が形成されていることを
    特徴とする電界効果トランジスタ。
  2. 【請求項2】 前記半導体基板の上に第1のキャリア供
    給層が形成され、該第1のキャリア供給層の上に導電層
    が形成され、該導電層の上に第2のキャリア供給層が形
    成され、前記ゲート電極は前記第2のキャリア供給層の
    上にショットキー接合により形成されており、 前記金属酸化物を含む領域は、前記第2のキャリア供給
    層における前記ゲート電極の近傍の部分に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の電界効果トランジ
    スタ。
  3. 【請求項3】 前記金属酸化物を含む領域は、前記第1
    のキャリア供給層にも形成されていることを特徴とする
    請求項2に記載の電界効果トランジスタ。
  4. 【請求項4】 半導体基板にチャネル領域が形成され、
    該チャネル領域の上に半導体層又はノンドープ層が形成
    され、前記半導体基板とショットキー接合するゲート電
    極を有する電界効果トランジスタであって、 前記半導体層又はノンドープ層における前記ゲート電極
    の近傍の部分に金属酸化物を含む領域が形成されている
    ことを特徴とする電界効果トランジスタ。
  5. 【請求項5】 前記半導体基板の上に導電層が形成さ
    れ、該導電層の上にノンドープ層が形成され、前記ゲー
    ト電極は前記ノンドープ層の上にショットキー接合によ
    り形成されており、 前記金属酸化物を含む領域は、前記ノンドープ層におけ
    る前記ゲート電極の近傍の部分に形成されていることを
    特徴とする請求項4に記載の電界効果トランジスタ。
  6. 【請求項6】 前記金属酸化物の含有率は、0パーセン
    トを超え且つ10パーセント以下であることを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれか1項に記載の電界効果トラン
    ジスタ。
  7. 【請求項7】 半導体基板の上に導電層を形成する導電
    層形成工程と、 前記導電層の上に金属を含む半導体層を形成する工程
    と、 前記半導体層におけるゲート電極形成領域の近傍部分に
    選択的に酸素を注入することにより金属酸化物を含む領
    域を形成する金属酸化物含有領域形成工程と、 前記半導体層の上にゲート電極を形成するゲート電極形
    成工程とを備えていることを特徴とする電界効果トラン
    ジスタの製造方法。
  8. 【請求項8】 半導体基板の上に金属を含む第1のキャ
    リア供給層を形成する第1キャリア供給層形成工程と、 前記第1のキャリア供給層の上に導電層を形成する導電
    層形成工程と、 前記導電層の上に金属を含む第2のキャリア供給層を形
    成する第2キャリア供給層形成工程と、 前記第2のキャリア供給層におけるゲート電極形成領域
    の近傍部分に選択的に酸素を注入することにより金属酸
    化物を含む領域を形成する金属酸化物含有領域形成工程
    と、 前記第2のキャリア供給層の上にゲート電極を形成する
    ゲート電極形成工程とを備えていることを特徴とする電
    界効果トランジスタの製造方法。
  9. 【請求項9】 半導体基板の上に金属を含む第1のキャ
    リア供給層を形成する第1キャリア供給層形成工程と、 前記第1のキャリア供給層の上に導電層を形成する導電
    層形成工程と、 前記導電層の上に金属を含む第2のキャリア供給層を形
    成する第2キャリア供給層形成工程と、 前記第1のキャリア供給層及び第2のキャリア供給層に
    おける前記導電層に形成されるチャネル領域を挟む部分
    に選択的に酸素を注入することにより金属酸化物を含む
    領域を形成する金属酸化物含有領域形成工程と、 前記第2のキャリア供給層における前記金属酸化物を含
    む領域の上にゲート電極を選択的に形成するゲート電極
    形成工程とを備えていることを特徴とする電界効果トラ
    ンジスタの製造方法。
  10. 【請求項10】 半導体基板の上に導電層を形成する導
    電層形成工程と、 前記導電層におけるゲート電極形成領域の近傍部分に選
    択的に酸素及び金属を注入することにより金属酸化物を
    含む領域を形成する金属酸化物含有領域形成工程と、 前記導電層の上にゲート電極を形成するゲート電極形成
    工程とを備えていることを特徴とする電界効果トランジ
    スタの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記金属酸化物含有領域形成工程は、
    前記金属酸化物を0パーセントを超え且つ10パーセン
    ト以下に含有させる工程を含むことを特徴とする請求項
    7〜10のいずれか1項に記載の電界効果トランジスタ
    の製造方法。
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