JPH0987405A - 生理用ナプキンの個別包装体用フィルム - Google Patents
生理用ナプキンの個別包装体用フィルムInfo
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- JPH0987405A JPH0987405A JP7263701A JP26370195A JPH0987405A JP H0987405 A JPH0987405 A JP H0987405A JP 7263701 A JP7263701 A JP 7263701A JP 26370195 A JP26370195 A JP 26370195A JP H0987405 A JPH0987405 A JP H0987405A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 厚さが薄く柔軟でありながら優れた耐熱性を
有する。 【解決手段】 ポリプロピレン系フィルムの少なくとも
片面にシリコーン加工を施し、該シリコーン加工を施し
たポリプロピレン系フィルムの引張弾性率が縦横両方向
とも25Kgf/mm2以下、DSC測定融解温度130℃以
上であることを特徴とする。
有する。 【解決手段】 ポリプロピレン系フィルムの少なくとも
片面にシリコーン加工を施し、該シリコーン加工を施し
たポリプロピレン系フィルムの引張弾性率が縦横両方向
とも25Kgf/mm2以下、DSC測定融解温度130℃以
上であることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、生理用ナプキン
の個別包装体用フィルムに関する。
の個別包装体用フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、生理用ナプキンの個別包装体に
は、厚さが薄く柔軟である低密度ポリエチレン系フィル
ムが使用されてきた。包装体開封時になるべく音がしな
いようにするためである。
は、厚さが薄く柔軟である低密度ポリエチレン系フィル
ムが使用されてきた。包装体開封時になるべく音がしな
いようにするためである。
【0003】さらに、内周面に剥離剤層を設けた個別包
装体が知られている。ナプキンの裏面に設けた粘着剤層
に剥離紙を使用する必要が無いからである。このような
個別包装体については、実公平4−46738号が、ナ
プキンの裏面に設けた粘着剤層に当接する個別包装体の
内周面に剥離剤層を形成した生理用ナプキンの個別包装
体を開示している。
装体が知られている。ナプキンの裏面に設けた粘着剤層
に剥離紙を使用する必要が無いからである。このような
個別包装体については、実公平4−46738号が、ナ
プキンの裏面に設けた粘着剤層に当接する個別包装体の
内周面に剥離剤層を形成した生理用ナプキンの個別包装
体を開示している。
【0004】ところで、上記のような個別包装体用フィ
ルムには、厚さが薄く柔軟である低密度ポリエチレン系
フィルムを使用することができない。即ち、個別包装体
の内周面に相当するフィルムの片面に剥離剤層を形成す
るためにシリコーン等の剥離剤を塗布・硬化させる場
合、当該剥離剤の硬化温度が140〜160℃となる。
また、粘着剤層は剥離剤層の上面にホットメルト型粘着
剤を塗布し形成するが、このホットメルト型粘着剤の塗
布温度は140℃以上となる。ポリエチレン系フィルム
は、このような温度下に置かれると、溶融したり著しく
変形するためである。
ルムには、厚さが薄く柔軟である低密度ポリエチレン系
フィルムを使用することができない。即ち、個別包装体
の内周面に相当するフィルムの片面に剥離剤層を形成す
るためにシリコーン等の剥離剤を塗布・硬化させる場
合、当該剥離剤の硬化温度が140〜160℃となる。
また、粘着剤層は剥離剤層の上面にホットメルト型粘着
剤を塗布し形成するが、このホットメルト型粘着剤の塗
布温度は140℃以上となる。ポリエチレン系フィルム
は、このような温度下に置かれると、溶融したり著しく
変形するためである。
【0005】そこで、特開昭61−122861号は、
低融点フィルムと高融点フィルムの複層構造のフィルム
を個別包装体用フィルムとすることを開示している。こ
の低融点フィルムの材料としてはポリエチレンが、ま
た、高融点フィルムの材料としてはポリプロピレン、ア
イオノマー樹脂を挙げている。
低融点フィルムと高融点フィルムの複層構造のフィルム
を個別包装体用フィルムとすることを開示している。こ
の低融点フィルムの材料としてはポリエチレンが、ま
た、高融点フィルムの材料としてはポリプロピレン、ア
イオノマー樹脂を挙げている。
【0006】また、実開平3−184543号は、フィ
ルムの表面に低温で硬化する紫外線硬化型のシリコーン
樹脂を用いた個別包装体用フィルムを開示している。
ルムの表面に低温で硬化する紫外線硬化型のシリコーン
樹脂を用いた個別包装体用フィルムを開示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭61−12
2861号の個別包装体用フィルムは、複層構造を採用
するため、製造工程が複雑になり製造コストが高価にな
るという問題点があった。
2861号の個別包装体用フィルムは、複層構造を採用
するため、製造工程が複雑になり製造コストが高価にな
るという問題点があった。
【0008】さらに、低融点フィルムを包装体外周面
に、高融点フィルムを包装体内周面に配設するため包装
体のシール方法に制限を受けるという問題点があった。
に、高融点フィルムを包装体内周面に配設するため包装
体のシール方法に制限を受けるという問題点があった。
【0009】一方、上記実開平3−184543号の個
別包装体用フィルムは、紫外線照射装置が必要であり、
また、通常の加熱方式に比べ長時間の硬化時間が必要と
なる問題点があった。
別包装体用フィルムは、紫外線照射装置が必要であり、
また、通常の加熱方式に比べ長時間の硬化時間が必要と
なる問題点があった。
【0010】さらに、シリコーン樹脂の硬化工程におけ
る温度上昇を回避しても、粘着材層を剥離剤層の上面に
ホットメルト型粘着剤を塗布し形成する場合、包装体用
フィルムの温度上昇を回避することができないため、包
装体用フィルムが溶融したり、著しく変形するという問
題点があった。
る温度上昇を回避しても、粘着材層を剥離剤層の上面に
ホットメルト型粘着剤を塗布し形成する場合、包装体用
フィルムの温度上昇を回避することができないため、包
装体用フィルムが溶融したり、著しく変形するという問
題点があった。
【0011】本発明は、前記の点に鑑み、厚さが薄く柔
軟でありながら耐熱性に優れた剥離性の個別包装体用フ
ィルムを提供することを目的とする。
軟でありながら耐熱性に優れた剥離性の個別包装体用フ
ィルムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の生理用ナプキン
の個別包装体用フィルムは、ポリプロピレン系フィルム
の少なくとも片面にシリコーン加工を施し、該シリコー
ン加工を施したポリプロピレン系フィルムの引張弾性率
が縦横両方向とも25Kgf/mm2以下、DSC測定融解温
度130℃以上であることを特徴とする。
の個別包装体用フィルムは、ポリプロピレン系フィルム
の少なくとも片面にシリコーン加工を施し、該シリコー
ン加工を施したポリプロピレン系フィルムの引張弾性率
が縦横両方向とも25Kgf/mm2以下、DSC測定融解温
度130℃以上であることを特徴とする。
【0013】引張弾性率は25Kgf/mm2以上では、柔軟
性に欠け包装体開封時に音がする。
性に欠け包装体開封時に音がする。
【0014】DSC測定融解温度130℃以下では、シ
リコーン樹脂の硬化工程、及び、粘着材層を剥離剤層の
上面にホットメルト型粘着剤を塗布し形成する工程にお
いて、包装体用フィルムが溶融したり、著しく変形す
る。
リコーン樹脂の硬化工程、及び、粘着材層を剥離剤層の
上面にホットメルト型粘着剤を塗布し形成する工程にお
いて、包装体用フィルムが溶融したり、著しく変形す
る。
【0015】上記ポリプロピレン系フィルムは、例え
ば、ポリプロピレンまたはプロピレン系共重合体を20
〜40重量部、エチレン・プロピレン共重合体(エチレ
ンを55重量%以上含有)を5〜20重量部、エチレン
・プロピレン共重合体(エチレンを20〜40重量%以
上含有)を40〜75重量部混合しフィルムに成形する
ことにより得られる。
ば、ポリプロピレンまたはプロピレン系共重合体を20
〜40重量部、エチレン・プロピレン共重合体(エチレ
ンを55重量%以上含有)を5〜20重量部、エチレン
・プロピレン共重合体(エチレンを20〜40重量%以
上含有)を40〜75重量部混合しフィルムに成形する
ことにより得られる。
【0016】さらに、上記エチレン・プロピレン共重合
体(エチレンを55重量%以上含有)の代わりにエチレ
ン・プロピレン・αオレフィン共重合体を用いても良
く、また、エチレン・プロピレン共重合体(エチレンを
20〜40重量%以上含有)の代わりにエチレン・プロ
ピレン・αオレフィン共重合体あるいはエチレン・αオ
レフィン共重合体を使用しても良い。
体(エチレンを55重量%以上含有)の代わりにエチレ
ン・プロピレン・αオレフィン共重合体を用いても良
く、また、エチレン・プロピレン共重合体(エチレンを
20〜40重量%以上含有)の代わりにエチレン・プロ
ピレン・αオレフィン共重合体あるいはエチレン・αオ
レフィン共重合体を使用しても良い。
【0017】さらに、本発明におけるポリプロピレン系
フィルムの厚さは15〜50μmであることが好まし
い。厚さが15μm以下の場合には、強度が不足するた
め、シリコーン加工時に破断したり、縦方向に伸びて幅
方向が縮むためである。また、厚さが50μm以上の場
合には、柔軟性に乏しくなるためである。
フィルムの厚さは15〜50μmであることが好まし
い。厚さが15μm以下の場合には、強度が不足するた
め、シリコーン加工時に破断したり、縦方向に伸びて幅
方向が縮むためである。また、厚さが50μm以上の場
合には、柔軟性に乏しくなるためである。
【0018】本発明の生理用ナプキンの個別包装体用フ
ィルムに適するポリプロピレン系フィルムは、顔料を添
加し不透明度を40%以上とするのが好ましい。不透明
度を40%未満とすると個別包装体に収納したナプキン
が外から見えてしまうからである。
ィルムに適するポリプロピレン系フィルムは、顔料を添
加し不透明度を40%以上とするのが好ましい。不透明
度を40%未満とすると個別包装体に収納したナプキン
が外から見えてしまうからである。
【0019】上記の顔料としては、酸化チタン、タル
ク、カオリン等が挙げられる。酸化チタンの場合には、
ポリプロピレン系フィルムの材料100重量部に対して
2重量部以上が好ましい。
ク、カオリン等が挙げられる。酸化チタンの場合には、
ポリプロピレン系フィルムの材料100重量部に対して
2重量部以上が好ましい。
【0020】
(実施例1)ポリプロピレン系エラストマーKS−02
5P(ハイモント製)100重量部に、酸化チタン3重
量部、及び、帯電防止剤としてステアリン酸モノグリセ
リド0.2重量部を混合し、150℃で融解し、管状ダ
イスにより押し出し、厚さ25μmのポリプロピレン系
フィルムを得た。
5P(ハイモント製)100重量部に、酸化チタン3重
量部、及び、帯電防止剤としてステアリン酸モノグリセ
リド0.2重量部を混合し、150℃で融解し、管状ダ
イスにより押し出し、厚さ25μmのポリプロピレン系
フィルムを得た。
【0021】このポリプロピレン系フィルムにぬれ張力
が40ダインになるようにコロナ放電処理を施し、シリ
コーン(信越化学株式会社製KS774)を0.3g/m2
塗工し、生理用ナプキンの個別包装体用フィルムを得
た。
が40ダインになるようにコロナ放電処理を施し、シリ
コーン(信越化学株式会社製KS774)を0.3g/m2
塗工し、生理用ナプキンの個別包装体用フィルムを得
た。
【0022】この個別包装体用フィルムの引張弾性率は
縦横両方向とも20Kgf/mm2であり、DSC測定融解温
度は158℃であり、また、不透明度は54%であっ
た。
縦横両方向とも20Kgf/mm2であり、DSC測定融解温
度は158℃であり、また、不透明度は54%であっ
た。
【0023】この個別包装体用フィルムの剥離強度は3
0g/50mmと良好であった。また、180℃のホットメ
ルト接着剤(積水化学株式会社製エスダイン8620
G)をホットメルト用テストガンにより約3mmの幅で塗
布したところ、この個別包装体用フィルムにはシワ、縮
み等が発生しなかった。また、この個別包装体用フィル
ムを破ったり、丸めたりしたときの音は小さく、ソフト
な感触を有していた。
0g/50mmと良好であった。また、180℃のホットメ
ルト接着剤(積水化学株式会社製エスダイン8620
G)をホットメルト用テストガンにより約3mmの幅で塗
布したところ、この個別包装体用フィルムにはシワ、縮
み等が発生しなかった。また、この個別包装体用フィル
ムを破ったり、丸めたりしたときの音は小さく、ソフト
な感触を有していた。
【0024】(実施例2)実施例1のポリプロピレン系
エラストマーKS−025P(ハイモント製)の代わり
にポリプロピレン系エラストマーKS−052P(ハイ
モント製)を使用し、実施例1と同様の方法により生理
用ナプキンの個別包装体用フィルムを得た。
エラストマーKS−025P(ハイモント製)の代わり
にポリプロピレン系エラストマーKS−052P(ハイ
モント製)を使用し、実施例1と同様の方法により生理
用ナプキンの個別包装体用フィルムを得た。
【0025】この個別包装体用フィルムの引張弾性率は
縦横両方向とも13Kgf/mm2であり、DSC測定融解温
度は141℃であり、また、不透明度は58%であっ
た。
縦横両方向とも13Kgf/mm2であり、DSC測定融解温
度は141℃であり、また、不透明度は58%であっ
た。
【0026】この個別包装体用フィルムの剥離強度は3
0g/50mmと良好であった。また、180℃のホットメ
ルト接着剤(積水化学株式会社製エスダイン8620
G)をホットメルト用テストガンにより約3mmの幅で塗
布したところ、この個別包装体用フィルムにはシワ、縮
み等が発生しなかった。また、この個別包装体用フィル
ムを破ったり、丸めたりしたときの音は小さく、ソフト
な感触を有していた。
0g/50mmと良好であった。また、180℃のホットメ
ルト接着剤(積水化学株式会社製エスダイン8620
G)をホットメルト用テストガンにより約3mmの幅で塗
布したところ、この個別包装体用フィルムにはシワ、縮
み等が発生しなかった。また、この個別包装体用フィル
ムを破ったり、丸めたりしたときの音は小さく、ソフト
な感触を有していた。
【0027】(比較例1)低密度ポリエチレンXM07
4−1(昭和電工株式会社製)100重量部に、酸化チ
タン3重量部、炭酸カルシウム14部、及び、帯電防止
剤としてステアリン酸モノグリセリド0.2重量部を混
合し、170℃で融解し、管状ダイスにより押し出し、
厚さ25μmのポリエチレン系フィルムを得た。
4−1(昭和電工株式会社製)100重量部に、酸化チ
タン3重量部、炭酸カルシウム14部、及び、帯電防止
剤としてステアリン酸モノグリセリド0.2重量部を混
合し、170℃で融解し、管状ダイスにより押し出し、
厚さ25μmのポリエチレン系フィルムを得た。
【0028】このポリエチレン系フィルムに実施例1、
2と同様にシリコーン加工を施し、生理用ナプキンの個
別包装体用フィルムを得た。
2と同様にシリコーン加工を施し、生理用ナプキンの個
別包装体用フィルムを得た。
【0029】この個別包装体用フィルムの引張弾性率は
縦横両方向とも15Kgf/mm2であり、DSC測定融解温
度は112℃であり、不透明度は50%であった。
縦横両方向とも15Kgf/mm2であり、DSC測定融解温
度は112℃であり、不透明度は50%であった。
【0030】この個別包装体用フィルムの剥離強度は3
0g/50mmと良好であったが、180℃のホットメルト
接着剤(積水化学株式会社製エスダイン8620G)を
ホットメルト用テストガンにより約3mmの幅で塗布した
ところ、この個別包装体用フィルムにはシワ、縮み等が
発生した。なお、この個別包装体用フィルムを破った
り、丸めたりしたときの音は小さく、ソフトな感触を有
していた。
0g/50mmと良好であったが、180℃のホットメルト
接着剤(積水化学株式会社製エスダイン8620G)を
ホットメルト用テストガンにより約3mmの幅で塗布した
ところ、この個別包装体用フィルムにはシワ、縮み等が
発生した。なお、この個別包装体用フィルムを破った
り、丸めたりしたときの音は小さく、ソフトな感触を有
していた。
【0031】(比較例2)低密度ポリエチレンXM07
4−1(昭和電工株式会社製)70重量部、高密度ポリ
エチレン5050(昭和電工株式会社製)30重量部
に、酸化チタン3重量部、炭酸カルシウム14部、及
び、帯電防止剤としてステアリン酸モノグリセリド0.
2重量部を混合し、190℃で融解し、管状ダイスによ
り押し出し、厚さ25μmのポリエチレン系フィルムを
得た。
4−1(昭和電工株式会社製)70重量部、高密度ポリ
エチレン5050(昭和電工株式会社製)30重量部
に、酸化チタン3重量部、炭酸カルシウム14部、及
び、帯電防止剤としてステアリン酸モノグリセリド0.
2重量部を混合し、190℃で融解し、管状ダイスによ
り押し出し、厚さ25μmのポリエチレン系フィルムを
得た。
【0032】このポリエチレン系フィルムに実施例1、
2と同様にシリコーン加工を施し、生理用ナプキンの個
別包装体用フィルムを得た。
2と同様にシリコーン加工を施し、生理用ナプキンの個
別包装体用フィルムを得た。
【0033】この個別包装体用フィルムの引張弾性率は
縦横両方向とも34Kgf/mm2であり、DSC測定融解温
度は131℃であり、また、不透明度は50%であっ
た。
縦横両方向とも34Kgf/mm2であり、DSC測定融解温
度は131℃であり、また、不透明度は50%であっ
た。
【0034】この個別包装体用フィルムの剥離強度は2
8g/50mmと良好であり、また、180℃のホットメル
ト接着剤(積水化学株式会社製エスダイン8620G)
をホットメルト用テストガンにより約3mmの幅で塗布し
たところ、この個別包装体用フィルムにはシワ、縮み等
は発生しなかった。しかし、この個別包装体用フィルム
はゴワゴワした感触を有し、破ったり、丸めたりしたと
きの音は大きかった。
8g/50mmと良好であり、また、180℃のホットメル
ト接着剤(積水化学株式会社製エスダイン8620G)
をホットメルト用テストガンにより約3mmの幅で塗布し
たところ、この個別包装体用フィルムにはシワ、縮み等
は発生しなかった。しかし、この個別包装体用フィルム
はゴワゴワした感触を有し、破ったり、丸めたりしたと
きの音は大きかった。
【0035】上記各実施例及び各比較例の上記引張弾性
率はJIS−K7127に従い測定した。
率はJIS−K7127に従い測定した。
【0036】さらに、上記不透明度はホトボルト型デジ
タル白色光度計(TC−6D:東京電色製)によって測
定した。
タル白色光度計(TC−6D:東京電色製)によって測
定した。
【0037】さらに、上記DSC測定融解温度は、昇温
速度10℃/分で180℃まで加熱し、10分間保持後
10℃/分で40℃まで冷却し、その後10℃/分で1
80℃まで昇温することにより融解ピーク温度の内最も
高い融解ピーク温度を測定し得た。
速度10℃/分で180℃まで加熱し、10分間保持後
10℃/分で40℃まで冷却し、その後10℃/分で1
80℃まで昇温することにより融解ピーク温度の内最も
高い融解ピーク温度を測定し得た。
【0038】さらに、上記剥離強度は、フィルムのシリ
コーン塗工面に、粘着剤(東洋インキ株式会社製BPS
−8170を、厚さ100μm(溶剤込み)に塗工し、
100℃の雰囲気下で3分間乾燥後、その粘着剤面に5
0g/m2の上質紙を貼着し、20℃、65%RHの雰囲気
下に24時間放置し、個別包装体用フィルムと上質紙の
積層体を得、この積層体のシリコーン塗工面と粘着剤層
との間の剥離抵抗(Uピール)を0.3m/分の引張速
度で測定した。
コーン塗工面に、粘着剤(東洋インキ株式会社製BPS
−8170を、厚さ100μm(溶剤込み)に塗工し、
100℃の雰囲気下で3分間乾燥後、その粘着剤面に5
0g/m2の上質紙を貼着し、20℃、65%RHの雰囲気
下に24時間放置し、個別包装体用フィルムと上質紙の
積層体を得、この積層体のシリコーン塗工面と粘着剤層
との間の剥離抵抗(Uピール)を0.3m/分の引張速
度で測定した。
【0039】
【発明の効果】本発明の生理用ナプキンの個別包装用フ
ィルムは、引張弾性率を縦横両方向とも25Kgf/mm2と
し、DSC測定融解温度を130℃以上とすることによ
り、厚さが薄く柔軟でありながら耐熱性に優れ、溶融し
たり著しく変形することなくシリコーン加工等を行なう
ことができる。
ィルムは、引張弾性率を縦横両方向とも25Kgf/mm2と
し、DSC測定融解温度を130℃以上とすることによ
り、厚さが薄く柔軟でありながら耐熱性に優れ、溶融し
たり著しく変形することなくシリコーン加工等を行なう
ことができる。
【0040】さらに、本発明の生理用ナプキンの個別包
装用フィルムは、厚さを15〜50μmにすることによ
り、必要な強度を確保しつつさらに柔軟性に優れた感触
を得ることができる。
装用フィルムは、厚さを15〜50μmにすることによ
り、必要な強度を確保しつつさらに柔軟性に優れた感触
を得ることができる。
【0041】さらに、本発明の生理用ナプキンの個別包
装用フィルムは、不透明度を40%以上にすることによ
り、収納したナプキンが外から見えないようにすること
ができる。
装用フィルムは、不透明度を40%以上にすることによ
り、収納したナプキンが外から見えないようにすること
ができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリプロピレン系フィルムの少なくとも
片面にシリコーン加工を施し、該シリコーン加工を施し
たポリプロピレン系フィルムの引張弾性率が縦横両方向
とも25Kgf/mm2以下、DSC測定融解温度130℃以
上であることを特徴とする生理用ナプキンの個別包装体
用フィルム。 - 【請求項2】 前記ポリプロピレン系フィルムの厚さは
15〜50μmである請求項1記載の生理用ナプキンの
個別包装体用フィルム。 - 【請求項3】 前記シリコーン加工を施したポリプロピ
レン系フィルムは、顔料を添加し不透明度を40%以上
とした請求項1あるいは請求項2のいずれかに記載の生
理用ナプキンの個別包装体用フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7263701A JPH0987405A (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | 生理用ナプキンの個別包装体用フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7263701A JPH0987405A (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | 生理用ナプキンの個別包装体用フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0987405A true JPH0987405A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=17393134
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7263701A Pending JPH0987405A (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | 生理用ナプキンの個別包装体用フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0987405A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030028322A (ko) * | 2001-09-29 | 2003-04-08 | 주식회사 한진피앤씨 | 일회용 생리대의 개별포장재 및 포장백 |
JP2010501205A (ja) * | 2006-08-04 | 2010-01-21 | プレイテックス プロダクツ エルエルシー | タンポンラッパー |
JP4762470B2 (ja) * | 1999-10-01 | 2011-08-31 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | スキンケア組成物の移行に対するバリアシートを有する吸収製品 |
US8052664B2 (en) | 2006-01-30 | 2011-11-08 | The Procter And Gamble Company | Packaged absorbent article |
-
1995
- 1995-09-19 JP JP7263701A patent/JPH0987405A/ja active Pending
Cited By (10)
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