JPH0983315A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JPH0983315A
JPH0983315A JP7240262A JP24026295A JPH0983315A JP H0983315 A JPH0983315 A JP H0983315A JP 7240262 A JP7240262 A JP 7240262A JP 24026295 A JP24026295 A JP 24026295A JP H0983315 A JPH0983315 A JP H0983315A
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voltage
signal
voltage signal
pulse
semiconductor integrated
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和則 西薗
Tetsuji Funaki
哲司 船木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、高速な光伝送を実現するために、送
信側のパルス幅に近いパルス幅を有する電圧波形を、受
信側で再生可能な半導体集積回路装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】パルス電流信号を電流電圧変換してパルス
電圧信号に変換する装置は、該パルス電流信号を第1の
電圧信号に変換する電流電圧変換部と、該第1の電圧信
号を電圧分割して縮小された振幅の第2の電圧信号を生
成する電圧分割部と、該第2の電圧信号を時間的に遅ら
せた第3の電圧信号を生成する遅延部と、該第1の電圧
信号の電圧と該第3の電圧信号の電圧とを比較して該パ
ルス電圧信号を生成する比較部を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光受信装置に関
し、詳しくは光パルス信号を受信しパルス電圧信号に変
換する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】信号の伝送方法として光伝送が広く用い
られるようになっており、大容量な伝送を可能にする安
価な光伝送装置が求められている。光伝送の送信側にお
ける光送信装置は、パルス電圧信号をパルス光信号に変
換して送信する。光伝送の受信側における光受信装置
は、光パルス信号を受信し、受信された光信号をパルス
電圧信号に変換する。
【0003】図12に、従来の伝送装置の一例を示す。
図12の伝送装置は送信装置と受信装置を含み、送信装
置は送信部11及びLED(光発光ダイオード)12を
含む。また受信装置は、PD(光ダイオード)13、プ
リアンプ14、アンプ15、及びコンパレータ16を含
む。
【0004】図12の各信号波形の例を図13に示す。
図13(a)のような入力電圧を送信部11に入力する
と、送信部11は図13(b)に示されるような波形の
電流をLED12に印加する。LED12は発光して光
信号を送信し、その光信号はPD13によって受信され
る。このときPD13には、図13(c)に示される波
形の電流が流れる。プリアンプ14は電流を電圧に変換
して増幅するI−V変換器であり、プリアンプ14の出
力波形は図13(d)に示される電圧波形となる。更
に、図13(d)の電圧波形をアンプ15で増幅して、
コンパレータ16が適当なしきい値Vthと増幅された
電圧波形とを比較することによって、図13(e)のパ
ルス電圧波形が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図13(d)
に示されるプリアンプ14の出力波形は、ダイオードに
含まれる抵抗及び容量のために正確な矩形波形にはなら
ない。これを説明するために図14(a)に、プリアン
プ14の簡単なモデル回路及び、そこに接続されたPD
13とPD13の容量を分離して示す。なおこの図に於
けるプリアンプ14のモデル回路は、プリアンプの基本
的な原理を示すための簡略化された回路である。
【0006】図14(a)に於て、プリアンプ14は抵
抗21及びショットキーダイオード22を含み、PD1
3は、PD23及び容量24を含む。なおVccは電源
電圧である。図14(b)に示されるような光信号がP
D23に供給されたとすると、PD23にはこの光信号
に対応した電流が流れようとする。しかし容量24のた
めにプリアンプ14の出力端子にかかる電圧の立ち上が
り及び立ち下がり部分が遅れ、結果として図14(c)
に実線で示されるような電圧波形がプリアンプ14の出
力として得られる。
【0007】なお図14(c)に点線で示される波形
は、図14(a)のショットキーダイオード22が存在
しない場合に、出力端子部分に現われる電圧波形であ
る。実際にはプリアンプ14のショットキーダイオード
22によって出力電圧にはクランプがかけられ、図14
(c)の実線の電圧波形となる。
【0008】上述の理由によって、図13(d)のプリ
アンプ14の出力波形は、送信された信号を忠実に反映
するものではなくなる。従って、この信号をしきい値処
理して得られるコンパレータ16の出力波形(図13
(e))は、パルス幅が送信された信号よりも長いもの
となる。図13(d)に示されるように波形が変形して
も、伝送される信号のパルス幅が比較的長い場合、即ち
T>>Teの場合には問題がない。しかし、パルス幅が
短くなりT/2<Te程度になると、送信側におけるパ
ルス幅と受信側におけるパルス幅とが大きく異なる結果
となる。そのような場合、パルス幅に依存して0と1と
を表すような変復調の方式においては問題が生じてしま
う。
【0009】図15は、図13(d)のプリアンプ14
の出力波形を拡大したものである。図の電圧波形におい
て、電圧の最大値Vhより僅かに低い電圧Vrにしきい
値電圧を設定できれば、Teの部分の影響を最小に抑さ
えることができる。即ち、送信側でのパルス幅が短くな
っても、受信側で同程度のパルス幅のパルス電圧波形を
得ることができる。
【0010】しかしながら、最大電圧Vhより僅かに低
い電圧にしきい値電圧を設定する必要があるが、電圧変
動等を考えると、そのようなしきい値電圧を設定するこ
とは難しい。なお、実際にはアンプ15で増幅した後に
コンパレータ16によってしきい値との比較がなされる
が、ここでは説明の簡略化のため、プリアンプ14の出
力波形に於けるしきい値を考えている。
【0011】PD13として用いられるフォトダイオー
ドには、数ピコファラッド程度の容量を有する高価なも
のから、数十ピコファラッド程度の容量を有する安価な
ものまである。伝送する光信号のパルス周波数が数十M
Hz或いは更に高くなるような場合には、数ピコファラ
ッドの容量を有する高価なフォトダイオードを使用する
ことが必要になり、光伝送装置の高価格化につながる。
これは、大量生産され、一般のコンピュータ間通信を用
途とするような光伝送装置にとっては望ましくない。
【0012】従って本発明の目的は、高速な光伝送を実
現するために、送信側のパルス幅に近いパルス幅を有す
る電圧波形を、受信側で再生可能な光受信装置を提供す
ることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に於て
は、パルス電流信号を電流電圧変換してパルス電圧信号
に変換する装置は、該パルス電流信号を第1の電圧信号
に変換する電流電圧変換部と、該第1の電圧信号を電圧
分割して縮小された振幅の第2の電圧信号を生成する電
圧分割部と、該第2の電圧信号を時間的に遅らせた第3
の電圧信号を生成する遅延部と、該第1の電圧信号の電
圧と該第3の電圧信号の電圧とを比較して該パルス電圧
信号を生成する比較部を含む。
【0014】上記発明に於ては、電流電圧変換部の出力
である第1の電圧信号を、電圧分割部によって振幅を縮
小し、遅延部によって時間的に遅らせ、第3の電圧信号
を生成する。従って、第3の電圧信号は、第1の電圧信
号が小振幅になり時間的に遅れた電圧波形であり、第1
の電圧信号の立ち下がり部分において、適切なしきい値
電圧として機能することができる。更に比較部は、第1
の電圧信号と第3の電圧信号とを比較することによっ
て、パルス電圧信号を生成する。従って、装置出力であ
るパルス電圧信号は、入力されたパルス電流信号のパル
ス幅とほぼ同一のパルス幅を有する。
【0015】請求項2の発明に於ては、請求項1記載の
装置に於て、前記比較部は、前記第1の電圧信号の電圧
が前記第3の電圧信号の電圧を越える場合にハイレベル
電圧を出力し、それ以外の場合にローレベルを出力す
る。上記発明に於ては、第3の電圧信号をしきい値電圧
として用いて、第1の電圧信号から、入力されたパルス
電流信号のパルス幅とほぼ同一のパルス幅を有するパル
ス電圧信号を生成することができる。
【0016】請求項3の発明に於ては、請求項1又は2
記載の装置に於て、前記比較部は、前記第1の電圧信号
と前記第3の電圧信号との差分を増幅して差分増幅電圧
信号を生成する差動増幅回路と、該差分増幅電圧信号を
所定のしきい値電圧と比較して前記パルス電圧信号を生
成する比較回路を含む。
【0017】上記発明に於ては、第1の電圧信号と第3
の電圧信号との差分を増幅し、増幅された差分増幅電圧
信号を所定のしきい値電圧と比較してパルス電圧信号を
生成する。従って、入力されたパルス電流信号のパルス
幅とほぼ同一のパルス幅を有するパルス電圧信号を生成
することができる。
【0018】請求項4の発明に於ては、請求項1乃至3
いずれか一項記載の装置に於て、前記電圧分割部は、少
なくとも2つの抵抗が直列に接続された抵抗列であり、
該抵抗列に前記第1の電圧信号を印加し、該抵抗間の電
圧を前記第2の電圧信号として出力する。
【0019】上記発明に於ては、抵抗によって構成され
た電圧分割部を用いて、入力されたパルス電流信号のパ
ルス幅とほぼ同一のパルス幅を有するパルス電圧信号を
生成することができる。請求項5の発明に於ては、請求
項1乃至4いずれか一項記載の装置に於て、前記遅延部
は容量である。
【0020】上記発明に於ては、容量によって構成され
た遅延部を用いて、入力されたパルス電流信号のパルス
幅とほぼ同一のパルス幅を有するパルス電圧信号を生成
することができる。請求項6の発明に於ては、請求項4
記載の装置に於て、前記遅延部は、前記第2の電圧信号
の電圧が加わる前記抵抗の一つに並列に接続された容量
である。
【0021】上記発明に於ては、抵抗に並列に接続され
た容量を遅延部として用いることにより、容量の充放電
に従って遅延された第3の電圧波形を得ることができ
る。請求項7の発明に於ては、請求項6記載の装置に於
て、前記容量に直列に接続された別の抵抗を更に含む。
【0022】上記発明に於ては、容量に直列に接続され
た抵抗を設けることによって、第3の電圧波形の形状を
支配する時定数を容易に調整することができる。請求項
8の発明に於ては、請求項1乃至4いずれか一項記載の
装置に於て、前記遅延部は、入力信号を遅らせて出力す
るディレイ回路である。
【0023】上記発明に於ては、ディレイ回路によって
構成された遅延部を用いて、入力されたパルス電流信号
のパルス幅とほぼ同一のパルス幅を有するパルス電圧信
号を生成することができる。請求項9の発明に於ては、
請求項1記載の装置に於て、前記遅延部は、前記第1の
電圧信号を遅延し、遅延された該第1の電圧信号を前記
電圧分割部に供給することによって、前記第2の電圧信
号を時間的に遅らせて前記第3の電圧信号とする。
【0024】上記発明に於ては、遅延部は、電流電圧変
換部と電圧分割部との間に設けられることができる。請
求項10の発明に於ては、請求項6又は7記載の装置に
於て、前記電流電圧変換部と前記電圧分割部との間に設
けられたディレイ回路を更に含む。
【0025】上記発明に於ては、ディレイ回路を含める
ことにより、より急峻な立ち下がりを有する第3の電圧
信号を得ることができる。従って、入力されたパルス電
流信号のパルス幅により近いパルス幅を有するパルス電
圧信号を生成することができる。
【0026】請求項11の発明に於ては、請求項3記載
の装置に於て、前記差分増幅電圧信号から前記差動増幅
回路の入力にフィードバックをかけることによって、該
差動増幅回路の該入力における直流成分を相殺する直流
フィードバック回路を更に含む。
【0027】上記発明に於ては、直流フィードバックを
かけることによって、差動増幅回路のDCオフセットを
キャンセルすることができる。従って、差動増幅回路の
出力において信号成分が直流成分に埋もれてしまうこと
がない。請求項12の発明に於ては、請求項1乃至11
記載の装置は、光パルス信号を受信して前記パルス電流
信号に変換する素子から該パルス電流信号を入力する。
【0028】上記発明に於ては、伝送された光パルス信
号のパルス幅とほぼ同一のパルス幅を有するパルス電圧
信号を生成することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面を用いて本発明
の実施例を説明する。図1は、本発明の第1の実施例に
よる光受信装置の回路図を示す。図1に於て、図12と
同一の構成要素は同一の符号で参照され、その説明は省
略される。図1の光受信装置は、PD13、プリアンプ
14、アンプ(差動増幅器)15、コンパレータ16、
抵抗R1及びR2、コンデンサCを含む。図1の回路に
おいて、プリアンプ14の出力電圧Vaは、抵抗R1及
びR2による電圧分割回路によって、定常的には、 Vb=VaR2/(R1+R2) (1) の電圧に分割される。抵抗R2にはコンデンサCが並列
に接続されているため、過渡的な応答を考えた場合、電
圧Vbは、電圧Vaの信号波形よりも時間遅れを含むも
のとなる。即ち図1の回路において、電圧Vbの波形
は、電圧Vaの波形をR2/(R1+R2)倍して時間
的な遅れを加えたものとなる。
【0030】本発明は、原理的には振幅縮小(R2/
(R1+R2)倍)された電圧に時間遅れを加え、得ら
れた波形をしきい値としてパルス電圧波形を得るもので
ある。図2にその様子を示す。図2(a)に実線で示さ
れるのは、プリアンプ14の出力電圧Vaの波形であ
る。点線で示されるのが電圧Vbの波形であり、振幅が
縮小され、遅れが加えられたものとなっている。実線で
示された電圧波形に対して点線で示された電圧波形をし
きい値電圧として用いれば、AのタイミングではVth
1のしきい値が用いられ、BのタイミングではVth2
のしきい値が用いられることになる。従って、A及びB
のタイミング間でのみ実線の電圧波形はしきい値電圧
(点線)を越えることになる。結果として、A−B間で
ハイレベルとなるパルス電圧波形(図2(b))が得ら
れる。
【0031】図1の第1の実施例による回路において
は、電圧Vbの波形は、 Vb(t)=R2/(R1+R2)・Va(t)・(1−e-t/cR ) (2) となる。ここでR=R1R2/(R1+R2)である。
即ち電圧Vbの波形は、時定数τ=CRの充放電カーブ
を有することになる。図1の回路においては、電圧Va
(t)と電圧Vb(t)とがアンプ15の端子に入力さ
れる。これによって、電圧Vaの波形と電圧Vbの波形
との差を求める。この様子が、図3に示される。
【0032】図3(a)には、電圧Va(t)が実線
で、電圧Vb(t)が点線で示される。図3(b)に示
されるのがアンプ15の出力電圧波形Vo(t)であ
る。図3(b)に示されるように、アンプ15の出力波
形はVa(t)とVb(t)との差であるために、パル
スの立ち下がりが尾を引くことがない。なお、立ち上が
り直後の振幅がVa(t)とVb(t)との差に対応す
るほど大きく示されていないが、これはアンプ15の出
力の飽和を示している。
【0033】図3(b)の電圧波形Vo(t)を、コン
パレータ16によって適当なしきい値Vthと比較する
ことによって、図3(c)の出力電圧波形が得られる。
図3(c)の出力電圧波形は、伝送された光パルス信号
のパルス幅とほぼ同一のパルス幅を有することになる。
なお、図3(b)の電圧波形Vo(t)の立ち下がりが
急峻であるので、しきい値Vthの電圧値はパルス幅に
関してクリティカルでなく、その設定は容易である。
【0034】以上説明されたように、図1の光受信装置
の回路を用いることによって、伝送された光パルス信号
とほぼ同一のパルス幅を有する電圧パルス信号を生成す
ることができる。本発明に於ては、電圧Va(t)に対
して電圧Vb(t)をしきい値的に用いるが、入力信号
の差を増幅するアンプ15は原理的にはコンパレータと
同様な働きをするものである。従って、アンプ15に於
いて電圧Va(t)と電圧Vb(t)との差を増幅する
処理が、Vb(t)をしきい値的に用いて信号増幅と同
時にパルス幅を修正していると解釈することもできる。
【0035】図4は、本発明の第2の実施例による光受
信装置の回路図を示す。図4の回路図に於て、図1の回
路図と同一の要素は同一の符号で参照され、その説明は
省略される。図4の光受信装置は、図1の光受信装置の
コンデンサCに対して、抵抗R3を直列に接続したもの
である。この抵抗R3は、式(2)に於ける時定数τ
(=CR)を調整するために加えられる。
【0036】図1の光受信装置において、適当なアンプ
出力波形Vo(t)(図3(b))を得るために時定数
τを調整する場合、R1或いはR2を変化させることが
考えられる。しかしR1或いはR2を変化させると、電
圧分割の比率R2/(R1+R2)が変わってしまい望
ましくない。例えば、R1を大きくしすぎると、図5に
示されるように電圧波形Vb(t)の振幅が落ちて、パ
ルス幅が大きくなってしまう結果となる。
【0037】図4に示される調整用の抵抗R3を変化さ
せても、電圧波形Vb(t)の振幅はR2/(R1+R
2)のままである。この場合の時定数τはC(R+R
3)であり、電圧Vbの振幅を変化させずに時定数τの
みを線形的に変化させることが出来る。
【0038】従って、本発明の第2の実施例による光受
信装置に於ては、調整用の抵抗R3を変化させることに
よって、適切なパルス幅が得られるような時定数τを容
易に設定することができる。図6は、本発明の第3の実
施例による光受信装置の回路図を示す。図4の回路図に
於て、図1の回路図と同一の要素は同一の符号で参照さ
れ、その説明は省略される。
【0039】図6の光受信装置は、図1の光受信装置に
ディレイ回路30を加えたものである。ディレイ回路3
0は例えば、一段のバッファアンプよりなる。このディ
レイ回路を加えることによって、電圧波形Vb(t)は
図7(a)に点線で示されるように、時間Tdだけ遅れ
たものとなる。図7(a)の電圧波形Vb(t)に於て
は、立ち下がりの開始点DsがTdだけ遅れる。従っ
て、実線で示される電圧波形Va(t)と点線で示され
る電圧波形Vb(t)との交差点付近において、両電圧
波形の差分が、図1の光受信装置の場合(図3(a)の
電圧波形の場合)よりも急峻に変化することになる。
【0040】図7(b)に、図7(a)の電圧波形Va
(t)と電圧波形Vb(t)との差をアンプ15で増幅
した電圧波形を示す。図7(b)に示されるアンプ15
の出力電圧波形Vo(t)は、上述の理由によって、図
3(b)に示される電圧波形Vo(t)よりも、より急
峻に落ちる立ち下がりを有する。従って、コンパレータ
16でしきい値電圧Vthと比較して得られた出力波形
(図7(c))は、伝送された光パルス信号のパルス幅
により近いパルス幅を有する波形となる。
【0041】従って、本発明の第3の実施例による光受
信装置に於ては、ディレイ回路30を用いることによっ
て、伝送された光パルス信号のパルス幅により近いパル
ス幅を有する電圧波形を生成することができる。図8
は、本発明の第3の実施例の変形例を示す。図8の回路
においては、図6の回路のコンデンサCが取り除かれて
いる。
【0042】前述したように、本発明の原理は、電圧分
割して振幅の小さな電圧波形を生成し、その電圧波形を
時間的に遅らせてしきい値電圧として用いるものであ
る。従って、図6のようにコンデンサCとディレイ回路
30との両者を用いなくとも、どちらか一方を遅延素子
として用いれば、本発明を構成することができる。つま
り図8に於ては、ディレイ回路30を図1のコンデンサ
Cの代わりの遅延素子と考えれば、図1の光受信回路と
同様の効果を達成することができる。
【0043】図9に図8の光受信装置に関する電圧波形
を示す。図9(a)には、プリアンプ14の出力電圧V
a(t)が実線で示され、電圧分割及び遅延された電圧
Vb(t)が点線で示される。この場合、ディレイ回路
30は、Vb(t)がVa(t)と立ち下がり部分で交
差するだけの遅延時間Tdを有する必要がある。図9
(b)には、図9(a)の電圧波形Va(t)と電圧波
形Vb(t)との差をアンプ15で増幅した電圧波形を
示す。更に図9(c)には、コンパレータ16でしきい
値電圧Vthと比較して得られた出力波形を示す。
【0044】第3の実施例の変形例に示されるように、
遅延素子としてコンデンサではなく、バッファアンプ等
で構成された遅延回路を用いることができる。この場合
に於てもコンデンサを用いる場合と同様に、原理的に
は、伝送された光パルス信号のパルス幅とほぼ同程度の
パルス幅を有する電圧波形を光受信装置で生成可能であ
る。
【0045】図10は、本発明の第4の実施例による光
受信装置の回路図を示す。図10の回路図に於て、図1
の回路図と同一の要素は同一の符号で参照され、その説
明は省略される。図10の光受信装置は、図1の光受信
装置にDC(直流)フィードバック回路31を付加した
ものである。図11は、DCフィードバック回路31を
付加したことによる効用を説明するための図である。図
11(a)は、アンプ15の両端子間の差分電圧波形を
示し、この差分電圧波形には振幅DcのPDの暗電流や
外乱による低い周波数成分が加わっていると仮定する。
図11(b)には、図11(a)の差分電圧波形をアン
プ15で増幅した波形を示す。
【0046】アンプ15の出力はある電圧で飽和する。
従って、図11(a)のように信号成分と比較して大き
なDC成分や低い周波数成分が加わっている場合には、
図11(b)に示されるように、増幅後の電圧波形にお
いては信号成分がDC成分や低い周波数成分に埋もれて
しまう。これは、DC成分や低い周波数成分が増幅され
るために出力電圧が飽和レベル付近に達してしまい、結
果として、信号成分が飽和レベル付近での電圧変動とし
てしか現われないからである。
【0047】図10の光受信装置に於ては、この問題を
解決するためにDCフィードバック回路31を挿入し
て、アンプ15の両端子間に加わるDC成分や低い周波
数成分をキャンセルする構成となっている。このDCフ
ィードバック回路31は、アンプ32及びコンデンサ3
3を含む。なお、このようなDCフィードバックによっ
てDC成分や低い周波数成分を相殺する方法は公知であ
り、詳細な説明は省略する。
【0048】本発明の第4の実施例による光受信装置に
於ては、DCフィードバック回路31によってDC成分
や低い周波数成分をキャンセルすることによって、信号
成分がDC成分や低い周波数成分に埋もれてしまうこと
を防ぐことができる。従って、光受信装置において、伝
送された光パルス信号のパルス幅とほぼ同程度のパルス
幅を有する電圧波形を良好に生成することができる。
【0049】
【発明の効果】請求項1の発明に於ては、電流電圧変換
部の出力である第1の電圧信号を、電圧分割部によって
振幅を縮小し、遅延部によって時間的に遅らせ、第3の
電圧信号を生成する。従って、第3の電圧信号は、第1
の電圧信号が小振幅になり時間的に遅れた電圧波形であ
り、第1の電圧信号の立ち下がり部分において、適切な
しきい値電圧として機能することができる。更に比較部
は、第1の電圧信号と第3の電圧信号とを比較すること
によって、パルス電圧信号を生成する。従って、装置出
力であるパルス電圧信号は、入力されたパルス電流信号
のパルス幅とほぼ同一のパルス幅を有する。
【0050】請求項2の発明に於ては、第3の電圧信号
をしきい値電圧として用いて、第1の電圧信号から、入
力されたパルス電流信号のパルス幅とほぼ同一のパルス
幅を有するパルス電圧信号を生成することができる。請
求項3の発明に於ては、第1の電圧信号と第3の電圧信
号との差分を増幅し、増幅された差分増幅電圧信号を所
定のしきい値電圧と比較してパルス電圧信号を生成す
る。従って、入力されたパルス電流信号のパルス幅とほ
ぼ同一のパルス幅を有するパルス電圧信号を生成するこ
とができる。
【0051】請求項4の発明に於ては、抵抗によって構
成された電圧分割部を用いて、入力されたパルス電流信
号のパルス幅とほぼ同一のパルス幅を有するパルス電圧
信号を生成することができる。請求項5の発明に於て
は、容量によって構成された遅延部を用いて、入力され
たパルス電流信号のパルス幅とほぼ同一のパルス幅を有
するパルス電圧信号を生成することができる。
【0052】請求項6の発明に於ては、抵抗に並列に接
続された容量を遅延部として用いることにより、容量の
充放電に従って遅延された第3の電圧波形を得ることが
できる。請求項7の発明に於ては、容量に直列に接続さ
れた抵抗を設けることによって、第3の電圧波形の形状
を支配する時定数を容易に調整することができる。
【0053】請求項8の発明に於ては、ディレイ回路に
よって構成された遅延部を用いて、入力されたパルス電
流信号のパルス幅とほぼ同一のパルス幅を有するパルス
電圧信号を生成することができる。請求項9の発明に於
ては、遅延部は、電流電圧変換部と電圧分割部との間に
設けられることができる。
【0054】請求項10の発明に於ては、ディレイ回路
を含めることにより、より急峻な立ち下がりを有する第
3の電圧信号を得ることができる。従って、入力された
パルス電流信号のパルス幅により近いパルス幅を有する
パルス電圧信号を生成することができる。
【0055】請求項11の発明に於ては、直流フィード
バックをかけることによって、差動増幅回路のDCオフ
セットをキャンセルすることができる。従って、差動増
幅回路の出力において信号成分が直流成分に埋もれてし
まうことがない。請求項12の発明に於ては、伝送され
た光パルス信号のパルス幅とほぼ同一のパルス幅を有す
るパルス電圧信号を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による光受信装置の回路
図である。
【図2】本発明の原理によるパルス電圧波形生成の様子
を示す説明図である。
【図3】図1の回路における各点の電圧波形を示す図で
ある。
【図4】本発明の第2の実施例による光受信装置の回路
図である。
【図5】図1の回路における時定数調整の問題点を説明
する図である。
【図6】本発明の第3の実施例による光受信装置の回路
図である。
【図7】図6の回路における各点の電圧波形を示す図で
ある。
【図8】本発明の第3の実施例の変形例による光受信装
置の回路図である。
【図9】図8の回路における各点の電圧波形を示す図で
ある。
【図10】本発明の第4の実施例による光受信装置の回
路図である。
【図11】図10のDCフィードバック回路の利点を説
明するための図である。
【図12】従来の光伝送装置の構成図である。
【図13】図12の各点の信号波形を示す図である。
【図14】(a)は図12のプリアンプ及びPDの原理
回路図であり、(b)及び(c)は(a)の動作を説明
する信号波形図である。
【図15】図12の装置において、パルス電圧波形を生
成する際の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
11 送信部 12 LED 13 PD 14 プリアンプ 15 アンプ 16 コンバータ 21 抵抗 22 ショットキーダイオード 23 LED 24 LEDの容量 30 ディレイ回路 31 DCフィードバック回路 32 アンプ 33 容量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス電流信号を電流電圧変換してパル
    ス電圧信号に変換する装置であって、 該パルス電流信号を第1の電圧信号に変換する電流電圧
    変換部と、 該第1の電圧信号を電圧分割して縮小された振幅の第2
    の電圧信号を生成する電圧分割部と、 該第2の電圧信号を時間的に遅らせた第3の電圧信号を
    生成する遅延部と、 該第1の電圧信号の電圧と該第3の電圧信号の電圧とを
    比較して該パルス電圧信号を生成する比較部を含むこと
    を特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 前記比較部は、前記第1の電圧信号の電
    圧が前記第3の電圧信号の電圧を越える場合に第1のレ
    ベルの電圧を出力し、それ以外の場合に第2のレベルの
    電圧を出力することを特徴とする請求項1記載の半導体
    集積回路装置。
  3. 【請求項3】 前記比較部は、前記第1の電圧信号と前
    記第3の電圧信号との差分を増幅して差分増幅電圧信号
    を生成する差動増幅回路と、 該差分増幅電圧信号を所定のしきい値電圧と比較して前
    記パルス電圧信号を生成する比較回路を含むことを特徴
    とする請求項1又は2記載の半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 前記電圧分割部は、少なくとも2つの抵
    抗が直列に接続された抵抗列であり、該抵抗列に前記第
    1の電圧信号を印加し、該抵抗間の電圧を前記第2の電
    圧信号として出力することを特徴とする請求項1乃至3
    いずれか一項記載の半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 前記遅延部は、容量であることを特徴と
    する請求項1乃至4いずれか一項記載の半導体集積回路
    装置。
  6. 【請求項6】 前記遅延部は、前記第2の電圧信号の電
    圧が加わる前記抵抗の一つに並列に接続された容量であ
    ることを特徴とする請求項4記載の半導体集積回路装
    置。
  7. 【請求項7】 前記容量に直列に接続された別の抵抗を
    更に含むことを特徴とする請求項6記載の半導体集積回
    路装置。
  8. 【請求項8】 前記遅延部は、入力信号を遅らせて出力
    するディレイ回路であることを特徴とする請求項1乃至
    4いずれか一項記載の半導体集積回路装置。
  9. 【請求項9】 前記遅延部は、前記第1の電圧信号を遅
    延し、遅延された該第1の電圧信号を前記電圧分割部に
    供給することによって、前記第2の電圧信号を時間的に
    遅らせて前記第3の電圧信号とすることを特徴とする請
    求項1記載の半導体集積回路装置。
  10. 【請求項10】 前記電流電圧変換部と前記電圧分割部
    との間に設けられたディレイ回路を更に含むことを特徴
    とする請求項6又は7記載の半導体集積回路装置。
  11. 【請求項11】 前記差分増幅電圧信号から前記差動増
    幅回路の入力にフィードバックをかけることによって、
    該差動増幅回路の該入力における直流成分を相殺する直
    流フィードバック回路を更に含むことを特徴とする請求
    項3記載の半導体集積回路装置。
  12. 【請求項12】 光パルス信号を受信して前記パルス電
    流信号に変換する素子から該パルス電流信号を入力する
    ことを特徴とする請求項1乃至11記載の装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013089999A (ja) * 2011-10-13 2013-05-13 Hamamatsu Photonics Kk 光受信回路
JP2014209700A (ja) * 2013-03-22 2014-11-06 株式会社東芝 受光回路および光結合装置

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