JPH0980514A - 基板取付装置及びそれを用いたレンズ鏡筒 - Google Patents

基板取付装置及びそれを用いたレンズ鏡筒

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JPH0980514A
JPH0980514A JP26247795A JP26247795A JPH0980514A JP H0980514 A JPH0980514 A JP H0980514A JP 26247795 A JP26247795 A JP 26247795A JP 26247795 A JP26247795 A JP 26247795A JP H0980514 A JPH0980514 A JP H0980514A
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substrate
yoke
metal plate
board
support frame
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JP26247795A
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Koichi Washisu
晃一 鷲巣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ鏡筒内における電子部品を実装したハ
ード基板に電磁駆動用の金属板とを適切に取付ける事が
できる基板取付装置及びそれを用いたレンズ鏡筒を得る
こと。 【解決手段】 基板と該基板に隣接する金属板とを該金
属板の該基板側の一部に突出した半抜き部を設け、該半
抜き部を該基板に当接させて結合手段で結合しているこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基板取付装置及びそ
れを用いたレンズ鏡筒に関し、特に35mmフィルム用
カメラやビデオカメラ等の光学機器に用いているレンズ
鏡筒内において、電気部品を搭載したハード基板とそれ
に隣接する電磁駆動用の金属板等とを該金属板にエンボ
ス加工により形成した凸部又は凹部を利用して結合し、
取付ける際に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より光学機器で用いているレンズ鏡
筒内においては、電子回路を実装した基板(ハード基
板)を電磁駆動用の金属板に取付けて収納保持してい
る。このときの取付方法としては、例えば基板をスペー
サ等を介して金属箱(シールドケース)に取付けたり、
又は基板上に実装された素子を覆う様に金属箱を基板に
ハンダ付けする様にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来よりレンズ鏡筒内
において電子回路を実装した基板に電磁駆動用の金属板
とを取付ける前述した方法においては、両者の場合とも
金属箱と基板とが基板の実装面と十分離れており、実装
面が金属箱と接触して回路の誤動作が生じない様にして
いる。この為に全体として大型化(特に基板の厚み方
向)する傾向があった。
【0004】又電子回路をシールドする目的で金属箱を
用いる方法は最近の精密機器においてはその機構の高密
度化により金属の部品と基板を隣接させるレイアウトに
ならざるを得ない場合が生じてくる。この様な場合、双
方を適切に取付けないと、互いが接触してしまう恐れが
あるばかりでなく、隣接する金属板がアンテナになって
基板を誤動作させる場合が生じてくる。
【0005】本発明は、光学機器に用いるレンズ鏡筒内
において電子部品を実装したハード基板にそれに隣接す
る電磁駆動用の金属板を該金属板にエンボス加工により
設けた突出部(凸部)又は凹部を利用することによって
容易に取付けることができ、又基板上の電子回路を安定
動作させることができる基板取付装置及びそれを用いた
レンズ鏡筒の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の基板取付装置
は、 (1−1)基板と該基板に隣接する金属板とを該金属板
の該基板側の一部に突出した半抜き部を設け、該半抜き
部を該基板に当接させて結合手段で結合していることを
特徴としている。
【0007】(1−2)基板と該基板に隣接する金属板
とを該金属板の該基板側の一部に折曲げた折曲げ部を設
け、該折曲げ部の該金属板の厚み端面を該基板に当接さ
せて結合手段で結合していることを特徴としている。
【0008】特に、構成(1−1),(1−2)におい
て、前記基板の前記金属板との当接面には導電パターン
が設けられており、該金属板は該導電パターンと接触し
て導通されていることや、前記基板の前記金属板との当
接面において該金属板と該基板を支持する支持手段とを
共締めしていること等を特徴としている。
【0009】本発明のレンズ鏡筒は、 (2−1)構成(1−1)又は(1−2)の基板取付装
置を筐体内に収納保持していることを特徴としている。
【0010】本発明の光学機器は、 (3−1)構成(2−1)のレンズ鏡筒を用いて所定面
上に画像を形成していることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明を防振システムを用
いた光学機器のレンズ鏡筒に適用した時の実施形態1の
要部斜視図である。同図において地板71の背面突出耳
71a(同図では3ヶ所設けているが、図では2ヶ所示
している。)は鏡筒(不図示)に嵌合し、公知の鏡筒コ
ロ等が孔71bにネジ止めされ、鏡筒に固定されてい
る。
【0012】磁性体より成り、光沢メッキが施された第
2ヨーク(固定部)72は円周上に設けた孔72aを貫
通するネジで地板71の孔71cにネジ止めされてい
る。又第2ヨーク72にはネオジウムマグネット等の永
久磁石73(シフトマグネット)が磁気的に吸着されて
いる。尚、矢印73aは各永久磁石73の磁化方向であ
る。74は防振用の光学要素としてのレンズである。レ
ンズ74をCリング等で固定した支持枠75にはコイル
76p,76y(シフトコイル)がパッチン接着され、
又IRED等の投光素子77p,77yも支持枠75の背面
に接着されている。投光素子77p,77yからの光束
はスリット75ap,75ayを通して後述するPSD
等の位置検出素子78p,78yに入射する。
【0013】支持枠75の孔75b(3ヶ所)には図2
に示す様にPOM等の先端球状の支持球79a,79b
及びチャージバネ710が装入され、支持球79aが支
持枠75に熱カシメされ固定されている(支持球79b
はチャージバネ710のバネ力に逆らって孔75bの延
出方向に摺動可能となっている。)。
【0014】図2はレンズ鏡筒の組立後の横断面図を示
しており、支持枠75の孔75bに矢印79c方向に支
持球79b,チャージしたチャージバネ710,支持球
79a,の順に装入して、次いで(支持球79a,79
bは同形状部品)最後に孔75bの周端部75cを熱カ
シメして支持球79aの抜け止めを行っている。
【0015】図3は図2の孔75bと直交する要部断面
図、図4は図3の矢印79c方向から見たときの要部平
面図である。図4における各点A〜Dは図3(C)の各
点A〜Dに対応している。ここで支持球79aの羽根部
79aaの後端部は深さA面の範囲で受けられ規制され
ている。この為周端部75cを熱カシメすることにより
支持球79aを支持枠75に固定している。
【0016】支持球79bの羽根部79baの先端部は
深さB面の範囲で受けられている。この為に支持球79
bがチャージバネのチャージバネ力で孔75bより矢印
79cの方向に抜けてしまうことがない様にしている。
レンズ鏡筒の組立が終了すると支持球79bは第2ヨー
ク72に受けられる。この為支持枠75より抜け出るこ
とは無くなるが、組立性を考慮して抜け止め範囲にB面
を設けている。
【0017】図2〜図4において支持枠75の孔75b
の形状は支持枠75を成形で作る場合においても複雑な
内径スライド型を必要とせず、矢印79cと反対側に型
を抜く単純な2分割型で成形可能としてその分、寸法精
度を厳しく設定できる様にしている。
【0018】又支持球79a,79bとも同部品である
為、組立ミスがなく部品管理上も有利となっている。図
1において支持枠75の軸受部75dには例えばフッ素
系のグリスを塗布し、L字形の軸711(非磁性のステ
ンレス材)を装入し、L字軸711の他端を地板71に
形成された軸受部71d(同様にグリス塗布)に装入
し、3ヶ所の支持球79bと共に第2ヨーク72に乗せ
て支持枠75を地板71内に収めている。
【0019】次に電磁駆動用の金属板としての第1ヨー
ク712の位置決め孔712a(3ヶ所)を地板71の
ピン71f(図5の3ヶ所)に嵌合させ、受け面71e
(5ヶ所)にて第1ヨーク712を受けて地板71に対
し、磁気的に結合する(永久磁石73の磁力方向73
a)。これにより第1ヨーク712の背面が支持球79
aと当接し、図2に示す様に支持枠75を第1ヨーク7
12と第2ヨーク72にて挟持して、光軸方向の位置決
めをしている。
【0020】支持球79a,79bと第1ヨーク712
と第2ヨーク72の互いの当接面にもフッ素系グリスが
塗布してあり、支持枠75は地板71に対して光軸と直
交する平面内にて自由に摺動可能となっている。L字軸
711は支持枠75が地板71に対し矢印713p,7
13y方向にのみ摺動可能となる様に支持しており、こ
れにより支持枠75の地板71に対する光軸回りの相対
的回転(ローリング)を規制している。
【0021】尚、L字軸711と軸受部71d,75d
の嵌合ガタは光軸方向には大きく設定してあり、支持球
79a,79bと第1ヨーク712,第2ヨーク72の
挟持による光軸方向規制と重複嵌合してしまうことを防
いでいる。第1ヨーク712の表面には絶縁用シート7
14が被せられ、その上に複数のIC(位置検出素子7
8p,78y、出力増幅用IC、コイル(75p,76
y)、駆動用IC等)を有するハード基板715が位置
決め孔715a(2ヶ所)を地板71のピン71h(図
5の2ヶ所)に嵌合され、孔715b,第1ヨーク71
2の孔712bと共に地板71の孔71gにネジ結合さ
れている。
【0022】ここでハード基板715には位置検出素子
78p,78yが工具にて位置決めされてハンダ付けし
て固定している。又信号伝達用のフレキシブル基板71
6も面716aがハード基板715の背面に破線で囲む
範囲715cに熱圧着している。フレキシブル基板71
6からは光軸と直交する平面方向に一対の腕716b
p,716byが延出しており、図6に示す様に各々支
持枠75の引っ掛け部75ep,75eyに引っ掛けら
れIRED77p,77yの端子及びコイル76p,76y
の端子がハンダ付けされている。
【0023】これによりIRED77p,77yとコイル7
6p,76yの駆動をハード基板715よりフレキシブ
ル基板716を介在して行っている。フレキシブル基板
716の腕部716bp,716byには各々屈曲部7
16cp,716cyが設けられており、この屈曲部7
16cp,716cyの弾性により支持枠75が光軸と
直交する平面内に動き回ることに対する腕部716b
p,716byの負荷を低減している。
【0024】第1ヨーク712は後述する様にエンボス
による突出面(凸部)712cを有し、突出面712c
は絶縁シート714の孔714aを通りハード基板71
5と直接接触している。この接触面のハード基板715
側にはアース(GND;グランド)パターンが形成され
ており、ハード基板715を地板71に結合手段として
のネジでネジ結合することで第1ヨーク712はアース
され、アンテナになってハード基板715にノイズを与
えることが無くなる様にしている。
【0025】次に本実施形態の第1ヨーク712とハー
ド基板715との結合状態について説明する。
【0026】図15は図1の第1ヨーク(金属板)71
2の拡大説明図である。図16は図15の第1ヨーク7
12にエンボス(半抜き)加工で設けた突出面(突出部
又は凸部ともいう)712c上の一点鎖線11の線分A
−Aの要部断面図である。
【0027】図16では第1ヨーク712とハード基板
(基板)715と地板(支持手段)71が結合手段とし
てのネジ21により結合している断面図を示している。
第1ヨーク71のエンボス部(半抜き部)とは第1ヨー
ク712をプレス加工で作製する時において第1ヨーク
712に図16の直径φdの孔を開ける突起を金型に設
け、孔を第1ヨーク712の板厚t1 の総てを打ち抜か
ずに板厚t2 (t2 <t1 )迄で止める事で形成される
突出部(凸部)又は凹部である。第1ヨーク712の表
面(図1の紙面から右に見た形状)から見るとエンボス
部712cは凸形状となり、裏面(図1の紙面右から左
に見た形状)から見るとエンボス部712cは凹の同形
状となっている。
【0028】この凹形状(φd)に地板71の柱71n
(孔71gを有する柱)が入り込んでおり、凸形状(φ
d)の表面(当接面)712d上にはハード基板715
が当接され、孔712b,715bが同軸に合わせられ
てネジ21により地板71の孔71gに共締めしてい
る。
【0029】図17はハード基板715の表面(図1の
紙面左から右に見た形状)パターンの概略図である。同
図においてハード基板715に設けた孔715bの周囲
には導体パターン715dが設けられており、同形状の
パターンは裏面の対向位置にも設けられ、又孔715b
の内周面にも設けられており、表面と裏面の当接面上の
導体パターンは孔715bの内周面の導体パターンによ
り互いに導通(スルーホール)している。
【0030】又導体パターン715dはハード基板71
5の裏面よりハード基板715上に実装される回路のグ
ランドライン(アース)と接続されており、更にフレキ
シブル基板716を介してこのグランドラインは不図示
のメイン基板上の回路のグランドラインと接続してい
る。
【0031】その為、図16に示す様にネジ21を締め
込むと第1ヨーク712の表面712dがハード基板7
15の裏面の導体パターン715dと接触し、ネジ21
もネジ頭部でハード基板715の表面導体パターン71
5dと接触し、共に接地される。
【0032】以上の様な構成の基板取付方法のメリット
を以下に述べる。
【0033】第1に、第1ヨーク712にエンボス加工
による凸部(712c)を設け、この部分でハード基板
715と接続した為に他の部分ではハード基板715と
第1ヨーク712が接触せず、接触によるハード基板7
15上の回路の短絡を防いでいる。
【0034】第2に上記凸部712cで第1ヨーク71
2を接地させている為に第1ヨーク712がアンテナに
なってハード基板715上の回路にノイズを与えること
がない。
【0035】第3にハード基板715及び第1ヨーク7
12はネジ21により地板71の孔71gに共締めされ
ている為に、ハード基板715,第1ヨーク712は一
度の作業で地板71に取付けられ、作業性が良い。
【0036】第4に第1ヨーク712の凸部712cは
エンボス(半抜き)加工で形成される為にハード基板7
15をコンパクトにできる。
【0037】次にこの事を図18を用いて説明する。図
18においては、第1ヨーク712のハード基板715
との接合凸部を折曲げ加工(範囲712e)により形成
した場合を示している。この場合、折曲げの肩R(矢印
712f)の部分はハード基板715から徐々に離れて
いっており、ギャップδの範囲(φD )迄はハード基板
715上に回路を実装出来ない。
【0038】これはハード基板715と第1ヨーク71
2はこの範囲でギャップが少ない為に互いに接触する恐
れがある為である。故に凸部がステップ状に変化するエ
ンボス(半抜き)加工の方がハード基板715上の実装
面積を有効に使えてハード基板715のコンパクト化を
図ることができる。尚ハード基板715と第1ヨーク7
12を電気的に接続させ、且つハード基板上の実装面積
を有効に利用する方法として、図19に示す様にハード
基板715と第1ヨーク712の間に小径の金属ワッシ
ャ51を設け、金属ワッシャ51を介してハード基板7
15と第1ヨーク712を電気的に接続させ、且つ金属
ワッシャ51を小径にする事で孔715bまわりの回路
実装面積を有効に使えることができる。
【0039】しかしながらこの場合は、金属ワッシャ5
1の部品点数の増加(2点)分だけ作業性が煩雑になる
(ネジ21をハード基板715に通し、更に金属ワッシ
ャ51を通したまま孔71gに締め込んでゆく作業が必
要)という欠点がある。
【0040】本実施形態では以上の様に各要素を構成す
る事で簡単に取付けでき、更に基板をコンパクトに出
来、又基板上の回路動作の信頼性も向上させている。
【0041】特に本実施形態ではハード基板715と金
属板712を金属板より基板側に突出させた半抜き部或
は基板側に折曲げた折曲げ部の金属板の厚み端面で互い
に当接させ結合する事により当接面以外は基板と金属板
は接する事はなく、且つコンパクトに取付け出来、更に
取付けの為の専用部材も要らない為、取付けも簡単にし
ている。そして当接面の基板側に導体パターンを設けて
金属板と導通させ金属板を接地する事で回路を常に安定
動作させている。
【0042】図1に戻り、マスク717は地板71のピ
ン71hに位置決めされてハード基板715上に両面テ
ープにて固定されている。地板71には永久磁石用の貫
通孔71iが開けられており、ここから第2ヨーク72
の背面が露出している。この貫通孔71iにはヨーク7
27に設けた永久磁石718(ロックマグネット)が組
み込まれ、第2ヨーク72と磁気結合している(図
2)。
【0043】図7は組立終了後のレンズ鏡筒を図1の背
面方向から見たときの概略図である。ロックリング(係
止部)719の外径切り欠き部719c(図8の3ヶ
所)を地板71の内径突起71j(3ヶ所)に位相を合
わせてロックリング719を地板71に押し込み、その
後ロックリング719をアンロック方向(図示反時計回
り方向)に回して地板71に対しバヨネット結合してい
る。これによりロックリング719が地板71に対し光
軸方向に拘束し、光軸回りには回転可能となる様にして
いる。
【0044】そしてロックリング719が回転して再び
該ロックリング719の切り欠き部719cが突起71
jと同位相になり、バヨネット結合が外れてしまうこと
を防ぐ為に弾性部材としてロックゴム(制限部材)72
6を地板71に設けている。これによりロックリング7
19がロックゴム726により規制される駆動範囲(切
り欠き部719dの角度θ0 )しか回転できない様に回
転規制している。
【0045】即ち、ロックゴム726を設けていないと
きはロックリング719は地板71に対して広い駆動範
囲を持つ様になる。これによってもバヨネット結合、バ
ヨネット結合の解除が可能であるが、ロックゴム726
を設け、駆動範囲を角度θ0に規制することにより外径
切り欠き部719cが内径突起71jと同位相まで回転
できなくなり、これによりバヨネット抜け止めをしてい
る。
【0046】ここでロックゴム726は地板71の孔
(不図示)に圧入して植設している。ロックゴム26の
倒れ方向に関しては地板71の背面突出耳71aとネジ
穴(セルフタップ穴)71L周辺の地板71に対する凸
形状部により、外周の略半周を囲むことにより規制して
いる。又ヨーク727を地板71にネジ結合して図11
(図7の周方向に沿った断面概略図)の様にロックゴム
726をヨーク727と第2ヨーク72との間に挟んで
ゴムの弾性を若干チャージして抜け止めしている。これ
によりネジや接着剤の追加を行うこと無しでロックゴム
726を地板71に固定している。
【0047】次に図9,図10を用いてロックゴム72
6とロックリング719との当接位置関係及びロックリ
ング719の駆動範囲について説明する。図9,図10
は図7の平面部から要部のみ抜出した概略図であり、説
明を解りやすくする為に実際の組立状態とは若干、形
状,レイアウトを変化させている。
【0048】図9はロック状態を示す平面図である。図
中、ロックリング719はロックバネ728で時計回り
に付勢されているが、ロックゴム726がロックリング
719の辺719iと当接して回り止めしている。そし
てこのロックリング719の回り止めは地板71とは別
体のゴムの為、弾性的に行われ、ロック時の衝撃を吸収
し、大きな音を発生しない様にしている。又ロックゴム
726の当接辺719iはコイル720の近傍に設けて
いる。コイル720近傍はロックリング719の中でも
質量が集中している部分であり、ロックリング719の
回転時に最も大きな慣性力を有する。
【0049】フック719eの部分で回り止めをすると
コイル720と離れている為にロックリング719が変
形し、この変形によりロック時の衝撃時の音質が悪く、
不快となり、且つロックリング719が地板71より抜
けやすくなる(パッチン結合の為)。この為本発明にお
いてはコイル720近傍でロックリング719を弾性的
に回り止めして緩衝作用があること、質量集中点で受け
ることによりロックリング719のロック時の変形がな
く、且つロック時の音が小さく、且つ音質も良くなる様
にしている。
【0050】又バヨネット結合はパッチン結合より強固
であり、且つロックリング719の変形がない為ロック
リング719が地板71から外れることがない。ロック
リング719はロック方向とアンロック方向に駆動され
るが、この駆動が規制され、止められる時の音も両方向
で発生する。
【0051】しかしアンロック方向の駆動終了直前で
は、まずはじめにアーマチュア724が吸着ヨーク72
9に弱い力で当接(アーマチュアバネ723の弾性力に
よる)し、そのとき小さな金属音がするが、その後アー
マチュアバネ723の弾性により駆動終了時の音は発生
しない。又上記金属音も撮影者のレリーズ操作(防振シ
ステムオン時)に同期して発生する為、撮影者にとって
不快感は少ない。以上の様にしてロック時の発生音を小
さくしている。
【0052】本実施形態では上述した様にロックゴム7
26を設けてコイル720近傍でロックリング719と
当接する様にしている。この様に本実施形態では (A1)ロック方向に付勢バネを有するロックリング7
19を (A2)地板71に対してロック方向(時計回り方向)
に回して装入し、 (A3)次いでアンロック方向に回してバヨネット結合
し、ロックゴムで抜け止めする。
【0053】以上3つの構成を捕らえることにより、 (B1)簡易なバヨネット抜け止め構造でロックリング
を地板に対して安定的に結合でき、 (B2)ロック時の発生音を小さく抑えることができる (B3)更にロックゴムの配置をコイル近傍にすること
でロックリングの変形を防ぎ、ロック時発生音質を悪化
させることがない。等の効果を得ている。
【0054】又本発明に係るロックゴム726はロック
リング719のアンロック時のストッパーにもなってい
ることを特徴としている。
【0055】図10はロックリング719がアンロック
方向に回転してアーマチュア724が吸着ヨーク729
に当接した瞬間の概略図である。この時ロックゴム72
6の外周とロックリングの辺719jのクリアランスを
θ2 、ロックリング耳部719aとアーマチュア724
のクリアランスをφ(アーマチュア724を吸着ヨーク
729にイコライズする駆動余裕量)としたとき θ2 <φ となっている。
【0056】即ち辺719jがないと図9の状態から図
10の状態(駆動余裕量を使い切った状態)迄のロック
リング719の駆動角をθ1 とすると θ1 −φ<θ0 <θ1 の関係になっている。
【0057】これにより図10の状態で更にロックリン
グ719がアンロック方向に駆動を続けてもロックゴム
726が辺719jと弾性的に当接する方がロックリン
グ耳部719aがアーマチュア724を押し付けるより
も早い為にアーマチュア724は吸着ヨーク729に確
実に吸着される。
【0058】以上の様に両方向を回転を規制するストッ
パとし、且つストッパを1つの弾性手段で形成すること
及びストッパは部材の部品間に挟まれるだけで固定され
ていること、及びストッパはバヨネット抜け止めを兼用
させることで組立作業性が良く、作動時に不快な発生音
がなく、安定した機構且つ確実に作動する係止手段(係
止装置)を得ている。
【0059】以上のレンズ鏡筒における機構部は大別す
ると、レンズ74、支持枠75、コイル76p,76
y、IRED77p,77y、支持球79a,79b、チャ
ージバネ710、支持軸711は光軸を偏心させる光学
保持手段(補正手段)の一要素を構成し、地板71、第
2ヨーク72、永久磁石73、第1ヨーク712は補正
手段を支持する支持手段の一要素を構成し、永久磁石7
18、ロックリング719、コイルバネ720、アーマ
チュア軸721、アーマチュアゴム722、アーマチュ
アバネ723、アーマチュア724、ヨーク727、ロ
ックバネ728、吸着ヨーク729、吸着コイル730
は補正手段を係止する係止手段の一要素を構成してい
る。アーマチュア724、ヨーク729、コイル730
は保持部の一要素を構成している。アーマチュア軸72
1、アーマチュアゴム722、アーマチュアバネ723
はイコライズ手段の一要素を構成している。
【0060】次に図1に戻り、ハード基板715上のI
C731p,731yは各々位置検出素子78p,78
yの出力増幅用のICである。図12はその内部構成の
説明図である(IC731p,731yは同構成の為、
ここではIC731pのみ示す。)。
【0061】同図において、電流−電圧変換アンプ73
1ap,731bpは投光素子77pにより位置検出素
子78p(抵抗R1 ,R2 より成る)に生じる光電流7
i1p ,78i2p を電圧に変換している。差動アンプ7
31cpは各電流−電圧変換アンプ731ap,731
bpの差出力を求め増幅している。
【0062】投光素子77p,77yからの射出光は前
述したとおりスリット75ap,75ayを経由して位
置検出素子78p,78y上に入射する。支持枠75が
光軸と垂直な平面内で移動すると位置検出素子78p,
78yへの入射位置が変化する。位置検出素子78pは
矢印78ap方向に感度を持っており、又スリット75
apは矢印78apとは直交する方向(78ay方向)
に光束が拡がり、矢印78ap方向には光束が絞られる
形状をしている。
【0063】この為支持枠75が矢印713p方向に動
いたときのみ位置検出素子78pの光電流78i1p ,7
i2p のバランスは変化し、差動アンプ731cpは支
持枠75の矢印713p方向に応じた出力をする。位置
検出素子78yは矢印78ay方向に検出感度を持ち、
スリット75ayは矢印78ayとは直交する方向(7
8ap方向)に延出する形状の為に支持枠75が矢印7
13y方向に動いたときのみ位置検出素子78yは出力
を変化させる。
【0064】加算アンプ731dpは電流−電圧変換ア
ンプ731ap,731bpの出力の和(位置検出素子
78pの受光量総和)を求め、この信号を受ける駆動ア
ンプ731apはこれに従って投光素子77pを駆動す
る。
【0065】上記の投光素子76pは温度等に極めて不
安定にその投光量が変化する為、それに伴い位置検出素
子78p,78yの光電流78i1p ,78i2p の絶対量
78i1p +78i2p が変化する。その為支持枠75の位
置を示す78i1p −78i2pである差動アンプ731c
pの出力も変化してしまう。
【0066】この為、上記の様に受光量総和一定となる
様に前述の駆動回路によって投光素子77pを制御して
差動アンプ731cpの出力変化がなくなる様にしてい
る。
【0067】図1のコイル76p,76yは永久磁石7
3、第1のヨーク712、第2のヨーク72で形成され
る閉磁路内に位置し、コイル76pに電流を流すことで
支持枠75は矢印713p方向に駆動し、(公知のフレ
ミングの左手の法則)コイル76yに電流を流すことで
支持枠75は矢印713y方向に駆動している。
【0068】一般に位置検出素子78p,78yの出力
をIC731p,731yで増幅し、その出力でコイル
76p,76yを駆動すると支持枠75が駆動されて位
置検出素子78p,78yの出力が変化する構成とな
る。ここでコイル76p,76yの駆動方向(極性)を
位置検出素子78p,78yの出力が小さくなる方向に
設定すると(負帰還)コイル76p,76yの駆動力に
より位置検出素子78p,78yの出力が略零になる位
置で支持枠75は安定する。
【0069】この様に位置検出素子78p,78yから
の出力を負帰還して駆動を行う手法(ここでは位置制御
手法という。)で、例えば外部から目標値(例えば手振
れ角度信号)をIC731p,731yに混合させる
と、支持枠75は目標値に従って極めて忠実に駆動す
る。
【0070】実際には差動アンプ731cp,731c
yの出力はフレキシブル基板716を経由して不図示の
メイン基板に送られ、そこでアナログ−デジタル変換
(A/D変換)が行われ、マイコンに取り込まれる。マ
イコン内では適宜目標値(手振れ角度信号)と比較増幅
され、デジタルフィルタ手法による位相進み補償(位置
制御をより安定させる為)が行われた後、再びフレキシ
ブル基板716を通りIC732(コイル76p,76
y駆動用)に入力する。
【0071】IC732は入力される信号を基にコイル
76p,76yをPWM(パルス幅変調)駆動を行い、
支持枠75を駆動する。支持枠75は矢印713p,7
13y方向に摺動可能であり、上述した位置制御手法に
より位置を安定させている。尚カメラ等の民生用光学機
器においては電源消耗防止の観点からも常に支持枠75
を制御している訳ではない。支持枠75は非制御状態時
には光軸と直交する平面内にて自由に動き回ることがで
きる様になる為、そのときのストローク端での衝突の音
発生や損傷に対して以下の様に対策している。
【0072】図6乃至図10に示す様に支持枠75の背
面には3ヶ所の放射状に突出した突起75fを設けてあ
り、図7或いは図9に示す様に突起75fの先端がメカ
ロックリング719の内周面719gに嵌合している。
これにより支持枠75が地板71に対して総ての方向に
拘束される様にしている。
【0073】図13はメカロックリング駆動のタイミン
グチャートであり、矢印719iでコイル720に通電
(720bに示すPWM駆動)すると同時に吸着マグネ
ット730にも通電(730a)する。その為吸着ヨー
ク729にアーマチュア724が当接し、イコライズさ
れた時点でアーマチュア724は吸着ヨークに吸着され
る。
【0074】次に720cに示す時点でコイル720へ
の通電を止めるとロックリング719はロックバネ72
8の力で時計回りに回転しようとするが、上述した様に
アーマチュア724が吸着ヨーク729に吸着されてい
る為回転は規制される。このとき支持枠75の突起75
fはカム719fと対向する位置にある(カム719f
が回転してくる)為、支持枠は突起75fとカム719
fの間のクリアランス分だけ動ける様になる。
【0075】この為、重力Gの方向に支持枠75が落下
することになるが、図13の矢印719iの時点で支持
枠75も制御状態にする為、落下することはない。支持
枠75は非制御時はロックリング719の内周で拘束さ
れているが、実際には突起75fと内周壁719gの嵌
合ガタ分だけガタを有する。即ち、このガタ分だけ支持
枠75は重力方向下方に落ちており、支持枠75の中心
と地板71の中心がずれていることになる。その為矢印
719iの時点から、例えば1秒費やしてゆっくり地板
の中心(光軸の中心)に移動させる制御をしている。
【0076】これは急激に中心に移動させるとレンズ7
4を通して像の揺れを撮影者が感じて不快である為であ
り、この間に露光が行われても支持枠75の移動による
像劣化が生じない様にする為である(例えば1/8秒で
支持枠を5μm移動させる)。詳しくは矢印719i時
点での位置検出素子78p,78yの出力を記憶し、そ
の値を目標値として支持枠75の制御を始め、その後1
秒間費やして予め設定した光軸中心のときの目標値に移
動してゆく(75g)。ロックリング719が回転され
(アンロック状態)た後、振動検出手段からの目標値も
基にして(前述した支持枠の中心位置移動動作に重なっ
て)支持枠75が駆動され防振が始まることになる。
【0077】ここで防振を終る為に矢印719jの時点
で防振オフにすると振動検出手段からの目標値が本装置
に入力されなくなり、支持枠75は中心位置に制御され
て止まる。このときに吸着コイル730への通電を止め
る(730b)。すると吸着ヨーク729のアーマチュ
ア724の吸着力が無くなり、ロックリング719はロ
ックバネ728により時計回りに回転され、図9の状態
に戻る。このときロックリング719はストッパピン7
26に当接して回転規制される。その後(例えば20ms
ec後)本装置への制御を断ち、図13のタイミングチャ
ートは終了する。
【0078】図14は防振システムの概要を示すブロッ
ク図である。図14において、91は振動検出手段であ
り、振動ジャイロ等の角速度を検出する振れ検出センサ
と該振れ検出センサ出力のDC成分をカットした後に積
分して角変位を得るセンサ出力演算手段より構成され
る。
【0079】振動検出手段91からの角変位信号は、目
標値設定手段92に入力される。この目標値設定手段9
2は可変差動増幅器92aとサンプルホールド回路92
bより構成されており、サンプルホールド回路92bは
常にサンプル中の為に可変差動増幅器92aに入力され
る両信号は常に等しく、その出力はゼロである。しか
し、後述する遅延手段93からの出力で前記サンプルホ
ールド回路92bがホールド状態になると、可変差動増
幅器92aはその時点をゼロとして連続的に出力を始め
る。
【0080】可動差動増幅器92aの増幅率は、防振敏
感度設定手段94の出力により可変になっている。何故
ならば、目標値設定手段92の目標値信号は補正手段を
追従させる目標値(指令信号)であるが、補正手段の駆
動量に対する像面の補正量(防振敏感度)はズーム,フ
ォーカス等の焦点変化に基づく光学特性により変化する
為、その防振敏感度変化を補う為である。故に防振敏感
度設定手段94は、ズーム情報出力手段95からのズー
ム(焦点距離)情報と露光準備手段96の測距情報に基
づくフォーカス(距離)情報が入力され、その情報を基
に防振敏感度を演算あるいはその情報を基に予め設定し
た防振敏感度情報を引き出して、目標値設定手段92の
可変差動増幅器92aの増幅率を変更させる。
【0081】補正駆動手段97はハード基板715上に
実装されたIC731p,731y732等であり、目
標値設定手段92からの目標値が指令信号として入力さ
れる。補正起動手段98はハード基板715上のIC7
32とコイル76p,76yの接続を制御するスイッチ
であり、通常時はスイッチ98aを端子98cに接続さ
せておくことでコイル76p,76yの各々の両端を短
絡しておき、論理積手段99の信号が入力されると、ス
イッチ98aを端子98bに接続し、補正手段910を
制御状態(未だ振れ補正は行わないが、コイル76p,
76yに電力を供給し、位置検出素子78p,78yの
信号が略ゼロになる位置に補正手段910を安定させて
おく)にする。
【0082】又、このとき同時に論理積手段99の出力
信号は係止手段914にも入力し、これにより係止手段
は補正手段910を係止解除する。尚補正手段910は
その位置検出素子78p,78yの位置信号を補正駆動
手段97に入力し、前述した様に位置制御を行ってい
る。論理積手段99は、レリーズ手段911のレリーズ
半押しSW1信号と防振切換手段912の出力信号の両
信号が入力されたときに、その構成要素であるアンドゲ
ート99aが信号を出力する。つまり、防振切換手段9
12の防振スイッチを撮影者が操作し、かつレリーズ手
段911でレリーズ半押しを行ったときに補正手段91
0は係止解除され、制御状態になる。
【0083】レリーズ手段911のSW1信号は露光準
備手段96に入力され、測光,測距,レンズ合焦駆動を
行うと共に、前述した様に防振敏感度設定手段94にフ
ォーカス情報を出力する。遅延手段93は論理積手段9
9の出力信号を受けて、例えば1秒後に出力して前述し
た様に目標値設定手段92より目標値信号を出力させ
る。
【0084】図示していないが、レリーズ手段911の
SW1信号に同期して振動検出手段91も起動を始め
る。そして前述した様に積分器等、大時定回路を含むセ
ンサ出力演算は起動から出力が安定するまでに、ある程
度の時間を要する。遅延手段93は、振動検出手段91
の出力が安定するまで待機した後に、補正手段910へ
目標値信号を出力する役割を演じ、振動検出手段91の
出力が安定してから防振を始める構成にしている。
【0085】露光手段913はレリーズ手段911のレ
リーズ押切りSW2信号入力によりミラーアップを行
い、露光準備手段96の測光値を元に求められたシャッ
タスピードでシャッタを開閉して露光を行い、ミラーダ
ウンして撮影を終了する。撮影終了後、撮影者がレリー
ズ手段911から手を離し、SW1信号をオフにすると
論理積手段99は出力を止め、目標値設定手段92のサ
ンプルホールド回路92bはサンプリング状態になり、
可変差動増幅器92aの出力はゼロになる。従って補正
手段910は補正駆動を止めた制御状態に戻る。
【0086】論理積手段99の出力がオフになったこと
により係止手段914は補正手段910を係止し、その
後に補正起動手段98のスイッチ98aは端子98cに
接続され、補正手段910は制御されなくなる。振動検
出手段91は不図示のタイマにより、レリーズ手段91
1の操作が停止された後も一定時間(例えば5秒)は動
作を継続し、その後に停止する。これは、撮影者がレリ
ーズ操作を停止した後に引き続きレリーズ操作を行うこ
とは頻繁にあるわけで、その様な時に毎回振動検出手段
91を起動するのを防ぎ、その出力安定までの待機時間
を短くする為であり、振動検出手段91が既に起動して
いるときには該振動検出手段91は起動既信号を遅延手
段93に送り、その遅延時間を短くしている。
【0087】以上の様に本実施形態では係止手段の係止
部(ロックリング719)を地板部(支持手段)の地板
71とバヨネット結合させること及び係止部(ロックリ
ング719)を係止方向(ロック方向)に回して地板7
1に装入し、係止解除方向(アンロック方向)に回転し
てバヨネット結合し、弾性手段(ロックゴム726)に
よりバヨネット抜け止めすることにより組立性が良く、
作動音が小さい安定した係止装置を得ている。
【0088】又係止部(ロックリング719)の質量が
集中しているところ(係止部駆動用の電磁駆動手段:コ
イル720)を制限部材(ロックゴム726)で受ける
ことにより作動時の発生音質の劣化を防ぐと共に係止部
(ロックリング719)の作動時変形を防ぎ、安定な係
止装置を得ている。又制限手段(ロックゴム726)が
固定部(支持手段:第2ヨーク72)と係止部駆動用の
電磁駆動手段(ヨーク727)に挟まれて固定される構
成にした為、組立作業性の良い係止装置を得ている。
【0089】又係止部(ロックリング719)の係止方
向(ロック方向)と非係止方向(アンロック方向)の両
方向の駆動範囲の制限を行うことで確実な係止及び係止
解除動作を実現させることができ、特に係止部(ロック
リング719)を非係止状態(アンロック状態)に保持
する保持部(アーマチュア724(鉄片),吸着ヨーク
729(電磁石),吸着コイル730,で構成)の鉄片
と電磁石の互いの当接位置を調整するイコライズ手段
(アーマチュア軸721,アーマチュアゴム722,ア
ーマチュアバネ723)を動作させる為の係止部(ロッ
クリング719)の駆動余裕量を少なくする方向に係止
部の駆動範囲を弾性部(ロックゴム726)で弾性的に
規制して良好なる係止装置を得ている。
【0090】又前述したレンズ鏡筒を含んだ光学機器を
用いて所定面(感光面)上に物体像(画像)を形成する
様にしている。
【0091】図20は本発明の実施形態2の一部分の要
部断面図である。本実施形態では第1ヨーク712の一
部712gをハード基板715側に折曲げており、この
ときの折曲げ部の板厚表面(厚み端面)712hにてハ
ード基板715と第1ヨーク712を当接させて電気的
に接続している。ここで板厚表面でハード基板715と
当接させたのは凸部がステップ状に変化する為であり、
図19の肩712fの様に凸部が徐々に変化する事によ
り基板上の実装面積に制約ができてしまう事を避ける為
である。
【0092】尚、ハード基板715もこの板厚t1 の部
分は導体パターンとなり回路の実装は出来ないが、折曲
げ部712gと反対面のハード基板715の範囲715
eには自由に回路の実装が可能である。即ち、孔712
bの周囲全周を折曲げのではなく、部分的に折曲げる事
で折曲げ部以外では実装への制約をなくすことができ、
基板をコンパクトにしている。
【0093】
【発明の効果】本発明によれば以上の様に各要素を設定
することにより、光学機器に用いるレンズ鏡筒内におい
て電子部品を実装したハード基板にそれに隣接する電子
駆動用の金属板を該金属板にエンボス加工により設けた
突出部(凸部)又は凹部を利用することによって容易に
取付けることができ、又基板上の電子回路を安定動作さ
せることができる基板取付装置及びそれを用いたレンズ
鏡筒を達成することが出来る。
【0094】特に本発明によれば、基板(ハード基板7
15)と金属板(第1ヨーク712)を金属板より基板
側に突出させた半抜き部(エンボス部712c)或は基
板側に折曲げた折曲げ部(712g)の金属板厚み端面
(板厚表面712h)にて互いに当接させ結合すること
により当接面以外では基板と金属板は互いに接すること
なく、これにより基板上の実装回路の信頼性を向上さ
せ、更に取付けの為の専用部材も要らない為に取付けも
簡単であり、又基板の実装面積を有効に使って基板をコ
ンパクト化している。
【0095】又基板(ハード基板715)の金属板(第
1ヨーク712)の当接面(712d)に導体パターン
(715d)を設け金属板と基板を電気的に接続させ、
金属板を接地する事により基板上の実装回路を常に安定
動作させている。又基板(ハード基板715)と金属板
(第1ヨーク712)を支持手段(地板71)に共締め
することにより作業性を良くしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の一部分の要部斜視図
【図2】図1の一部分の要部断面図
【図3】図2の一部分の説明図
【図4】図3の矢印79c方向から見たときの要部平面
【図5】図1の一部分の要部斜視図
【図6】図1の一部分の要部斜視図
【図7】図1の一部分の要部平面図
【図8】図1の一部分の要部斜視図
【図9】図1の一部分の要部平面図
【図10】図1の一部分の要部平面図
【図11】図1の一部分の要部断面図
【図12】本発明の実施形態1の説明図
【図13】本発明の実施形態1の説明図
【図14】本発明の実施形態1の要部ブロック図
【図15】図1の一部分の拡大説明図
【図16】図15のA−A断面図
【図17】図1の一部分の拡大説明図
【図18】本発明の構成上の長所を説明する為の参考図
【図19】本発明の構成上の長所を説明する為の参考図
【図20】本発明の実施形態2の一部分の要部断面図
【符号の説明】
71 地板(支持手段) 72 第2ヨーク 73,718 永久磁石 712 第1ヨーク(金属基板) 719 ロックリング(係止部) 727 ヨーク 75 支持枠(光学保持手段) 726 弾性手段(制限部材) 715 ハード基板 712c 突出部 712g 折曲げ部 712d,712h 当接面 715d 導電パターン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と該基板に隣接する金属板とを該金
    属板の該基板側の一部に突出した半抜き部を設け、該半
    抜き部を該基板に当接させて結合手段で結合しているこ
    とを特徴とする基板取付装置。
  2. 【請求項2】 基板と該基板に隣接する金属板とを該金
    属板の該基板側の一部に折曲げた折曲げ部を設け、該折
    曲げ部の該金属板の厚み端面を該基板に当接させて結合
    手段で結合していることを特徴とする基板取付装置。
  3. 【請求項3】 前記基板の前記金属板との当接面には導
    電パターンが設けられており、該金属板は該導電パター
    ンと接触して導通されていることを特徴とする請求項1
    又は2の基板取付装置。
  4. 【請求項4】 前記基板の前記金属板との当接面におい
    て該金属板と該基板を支持する支持手段とを共締めして
    いることを特徴とする請求項1又は2の基板取付装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4の何れか1項記載
    の基板取付装置を筐体内に収納保持していることを特徴
    とするレンズ鏡筒。
  6. 【請求項6】 請求項5のレンズ鏡筒を用いて所定面上
    に画像を形成していることを特徴とする光学機器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009069611A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Sanyo Electric Co Ltd レンズ駆動装置

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