JPH097936A - レジスト処理装置およびレジスト処理方法 - Google Patents

レジスト処理装置およびレジスト処理方法

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JPH097936A
JPH097936A JP7332040A JP33204095A JPH097936A JP H097936 A JPH097936 A JP H097936A JP 7332040 A JP7332040 A JP 7332040A JP 33204095 A JP33204095 A JP 33204095A JP H097936 A JPH097936 A JP H097936A
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liquid
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洋行 飯野
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教雄 千場
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】処理液の濃度を変化させずにその中の気泡を除
去することができるレジスト処理装置及びレジスト処理
方法を提供する。 【解決手段】被処理体に処理液を供給してレジスト処理
を行うレジスト処理装置であって、被処理体に処理液2
を供給する処理液供給ノズル12と、処理液供給ノズル
に処理液を送出する処理液送出手段と、処理液送出手段
と処理液供給ノズルとの間に設けられた処理液流路5
と、処理液流路の途中に設けられ、処理液を脱気する処
理液脱気機構7とを具備し、処理液脱気機構は、密閉容
器と、密閉容器内に処理液を導入する導入口と、密閉容
器内に設けられた気液分離機能を有する部材と、密閉容
器内を排気することにより、気液分離機能を有する部材
を介して処理液を脱気して処理液から気体を分離する排
気手段と、気液分離機能を有する部材によって気体が分
離された処理液を処理液供給ノズル12に向けて送出す
る送出口とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レジスト処理装置
およびレジスト処理方法に関し、例えば半導体ウエハの
表面に形成されたフォトレジスト層に現像液を供給して
現像する現像処理装置および現像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造においては、被処
理体としての半導体ウエハにフォトレジストを塗布し、
フォトリソグラフィ技術を用いて回路パターンをフォト
レジストに転写し、これを現像処理することにより回路
が形成される。
【0003】この現像処理においては、現像液を現像液
供給ノズルから被処理体としての半導体ウエハ上に供給
し、現像液をその表面張力によって液盛りして所定時間
保持することにより、回路パターンの現像を行う方式が
一般的に採用されている。
【0004】そして、近時、現像液を均一に供給する観
点から、このような方式として、例えば、多数のノズル
孔を直線上に配列した現像液供給ノズルを用い、このノ
ズルから現像液を滲み出させつつ半導体ウエハを低速回
転させて現像液を半導体ウエハ全体に押し広げるパドル
型が採用されている。
【0005】ところで、このような方式を採用する場合
には、タンク内の現像液を窒素ガスによりノズルに向け
て圧送する方法を一般的に採用しているため、現像液を
半導体ウエハ上に液盛する際に気泡が発生するという問
題がある。このような気泡が存在すると、現像液が供給
されない部分が生じ、その結果非現像部分が生じてしま
う。
【0006】このような問題を解決するために、従来、
現像液を減圧状態で脱泡する方法(実開昭62−379
23号公報)や、破泡剤を用いて現像液中の気泡を消失
させる方法(特開昭61−259523号公報)が提案
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た実開昭62−37923号公報に記載された減圧状態
で脱泡する方法では現像液中の水が蒸発することにより
現像液の濃度が変化してしまう。また、最近の回路パタ
ーンの微細化に伴い、レジストがより高性能化つまり高
解像度化されており、従来問題とならなかった微細気泡
によっても現像不良がもたらされ、上述した従来の脱気
方法ではこのような微細気泡を十分に除去することがで
きない。
【0008】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであって、処理液の濃度を変化させずにその中の気泡
を除去することができるレジスト処理装置およびレジス
ト処理方法を提供することを目的とする。
【0009】また、処理液の濃度を変化させずにその中
の気泡を除去することができ、かつ高解像度用レジスト
を現像する場合に問題となる微細気泡を発生させること
なく高精度でレジスト処理を行うことができるレジスト
処理装置およびレジスト処理方法を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、被処理体に処
理液を供給してレジスト処理を行うレジスト処理装置で
あって、被処理体に処理液を供給する処理液供給ノズル
と、この処理液供給ノズルに処理液を送出する処理液送
出手段と、この処理液送出手段と前記処理液供給ノズル
との間に設けられた処理液流路と、この処理液流路の途
中に設けられ、処理液を脱気する処理液脱気機構とを具
備し、前記処理液脱気機構は、密閉容器と、密閉容器内
に処理液を導入する導入口と、密閉容器内に設けられた
気液分離機能を有する部材と、密閉容器内を排気するこ
とにより、気液分離機能を有する部材を介して前記処理
液を脱気して処理液から気体を分離する排気手段と、前
記気液分離機能を有する部材によって気体が分離された
処理液を前記処理液供給ノズルに向けて送出する送出口
とを有するレジスト処理装置を提供する。
【0011】本発明において、処理液脱気機構として
は、密閉容器と、密閉容器内に処理液を導入する導入口
と、密閉容器から前記処理液供給ノズルに向けて処理液
を送出する送出口と、前記密閉容器内に前記導入口およ
び前記送出口に亘って設けられ、前記処理液が通流され
る気液分離機能を有する複数の管状部材と、密閉容器内
を排気することにより、前記複数の管状部材を通流する
処理液をその壁部を介して脱気し、処理液から気体を分
離する排気手段とを有し、前記送出口からは気体が分離
された処理液が送出されるものでもよい。
【0012】また、本発明において、処理液脱気機構と
しては、多孔質材料製(例えば、平均孔径が0.2〜
0.8μmのポリテトラフルオロエチレン製)の最小径
の第1チューブと、中間径の第2チューブと、非多孔質
材料製の最大径の第3チューブとを3重に配設して構成
され、前記第1チューブの内側に内側排気手段が設けら
れ、前記第2チューブと前記第3チューブとの間に外側
排気手段が設けられ、第1チューブと第2チューブとの
間に形成される通路内を通液するものでもよい。
【0013】また、本発明は、被処理体に処理液を供給
してレジスト処理を行うレジスト処理方法であって、処
理液を気液分離機能を有する部材を介して排気して処理
液から気体を分離する工程と、前記気液分離機能を有す
る部材によって気体が分離された処理液を処理液供給ノ
ズルに送出する工程と、該処理液を処理液供給ノズルか
ら被処理体に供給する工程とを具備するレジスト処理方
法を提供する。
【0014】また、本発明は、被処理体に処理液を供給
してレジスト処理を行うレジスト処理方法であって、気
液分離機能を有する複数の管状部材内に処理液を通流さ
せる工程と、前記管状体内を通流する処理液をその壁部
を介して排気することにより前記処理液から気体を分離
する工程と、前記管状部材によって気体が分離された処
理液を処理液供給ノズルに送出する工程と、該処理液を
処理液供給ノズルから被処理体に供給する工程とを具備
するレジスト処理方法を提供する。
【0015】ここで、気泡とは、液中の溶存気体および
現像液を通流する管中の気体の両方を含む意味である。
また、ここで、レジスト処理とは、レジスト塗布および
現像処理を含む意味である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のレジスト処理装置および
レジスト処理方法によれば、気液分離機能を有する部材
を介して処理液を排気するので、処理液自体は排出され
ずにその中の気体のみが分離される。従って、処理液の
濃度を極力変化させずにその中の気泡(気体成分)を除
去することができる。
【0017】また、本発明のレジスト処理装置およびレ
ジスト処理方法によれば、気液分離機能を有する複数の
管状部材内に処理液を通流させ、処理液をその壁部を介
して排気することにより処理液から気体成分を分離する
ので、気体成分が排出される表面積が大きくなり極めて
効率良く処理液から気体成分のみを除去することができ
る。従って、処理液の濃度を変化させずにその中の溶存
気体を除去することができ、かつ高解像度のレジストを
現像する場合に問題となる微細気泡を発生させることな
く高精度でレジスト処理を行うことができる。
【0018】すなわち、従来の単に減圧状態で脱気する
方法では、処理液内部まで完全に脱気されず、処理液が
被処理体に衝突した際に処理液中に残存した気体が微細
気泡となって被処理体に付着し、また破泡剤を用いて処
理液中の気泡を消失させる方法の場合にも処理液を完全
に脱気することはできず、残存した気体成分が微細気泡
を形成するが、本発明では、気液分離機能を有する複数
の管状体を介して効率良く気体のみを除去できるので、
処理液濃度を変化させることなく微細気泡の発生を略完
全に防止することができるのである。
【0019】また、本発明のレジスト処理装置におい
て、処理液脱気機構を3重構造を有する多孔質チューブ
で構成した場合、処理液は多孔質チューブ間を通流し、
チューブの内側と外側とから同時に脱気することが可能
であるので、単独かつ通路が短いチューブであっても、
高い効率で脱気をすることができる。その結果、脱気機
構を小型化できるとともに、処理の均一化が図れ、歩留
まりも向上する。
【0020】また、3重構造を有する多孔質チューブの
第1チューブ(最内層)と第2チューブ(中間層)とを
蛇腹構造にすることにより、脱気用チュ−ブと処理液と
の接触面積を拡大することができるので、脱気効率をさ
らに高めることができる。そして、その際に通液経路、
すなわち脱気経路の略水平方向断面が略同一面積を有す
るように、すなわち蛇腹の山と山、谷と谷同士のピッチ
が合うように第1チューブと第2チューブとを配置する
ことにより、安定した流路が確保でき、すなわち流量の
乱れを防止し、処理液の安定供給が可能となる。
【0021】また、平均孔径0.2〜0.8μmを有す
るポリテトラフルオロエチレン製の多孔質チューブは優
れた耐液圧性を有するので、この多孔質チューブを第1
チューブおよび第2チューブとして使用することによ
り、脱気効率を高めるために液比(脱気膜を挟んで液側
と真空側との間の圧力差)を上げることができる。
【0022】以下、本発明の実施例について図面を参照
して具体的に説明する。図1は、本発明の現像処理装置
を組み込んだ基板の塗布・現像処理装置を示す概略図で
ある。この塗布・現像処理装置は、主にロード・アンロ
ード部94、第1処理部95、第2処理部96、および
露光装置93から構成されている。図1中71はロード
・アンロード部94のキャリアステージを示す。このキ
ャリアステージ71には、処理前の被処理体である基板
を複数枚収納するキャリアC1および処理後の基板を収
納するキャリアC2が載置されている。また、ロード・
アンロード部94には、キャリアC1およびC2の開口
部から基板の搬入・搬出を行うピンセット72が載置さ
れている。第1および第2処理部の中央部には、基板搬
送用のメインアーム73,74がそれぞれ配置されてい
る。また、第1処理部95と第2処理部96との間に
は、受け渡し台75が載置されている。
【0023】メインアーム73の搬送路の両側には、ブ
ラシ洗浄装置81、ジェット水洗部82、塗布装置8
3、アドヒージョン処理部84、および冷却処理部85
が配置されており、メインアーム74の搬送路の両側に
は、加熱処理部86および現像処理部87が配置されて
いる。また、第2処理部96と露光装置93との間に
は、ピンセット91および受け渡し台92が配置されて
いる。
【0024】上記構成を有する塗布・現像処理装置にお
いて、カセットC1内に収容された未処理の基板は、ピ
ンセット72によって取り出された後、メインアーム7
3に受け渡され、ブラシ洗浄部81内に搬送される。こ
のブラシ洗浄部81内においてブラシ洗浄された基板
は、必要に応じて引き続いてジェット水洗浄部82内に
おいて高圧ジェット水により洗浄される。その後、基板
は、アドヒージョン処理部84において疎水化処理が施
され、冷却処理部85において冷却された後、塗布装置
85においてフォトレジスト膜、すなわち感光膜が塗布
形成される。その後、露光装置93において露光処理が
施されてフォトレジスト膜に所定のパターンが転写され
る。そして、露光後の基板は現像処理部87内へ搬送さ
れ、処理液脱気機構300により脱気された現像液によ
り現像された後、リンス液により現像液が洗い流され、
これにより現像処理が終了する。
【0025】図2は本発明の現像処理装置の一実施例を
示す模式図である。図2中1はタンクを示す。タンク1
には現像液2が貯留されており、タンク1には、例えば
窒素ガス等の圧送ガスを貯蔵したガスボンベ3が配管4
を介して接続されている。また、タンク1内の現像液2
には、配管5の端部が浸漬されおり、配管5の途中に
は、中間タンク6および処理液脱気機構7が順に設けら
れている。そして、タンク1内の現像液2は、ガスボン
ベ3内の圧送ガス、例えば窒素ガスが配管4を介してタ
ンク1に供給されることにより、配管5を通ってノズル
12に向けて圧送される。
【0026】処理液脱気機構7の下流側で配管5は配管
5aと配管5bとに分かれ、各配管には、ノズル12に
至るまでに、それぞれフローメーター8a,8b、フィ
ルター9a,9b、ウォータージャケット10a,10
b、エアオペレションバルブ11a,11bが順に設け
られており、ノズル12には、これら2つの配管を介し
て2カ所から現像液が導入される。
【0027】一方、現像部13は、基板、例えば半導体
ウエハWを吸着保持するチャック14と、チャック14
を回転させるモータ15と、チャック14に保持された
半導体ウエハWを囲繞するカップ16とを備えている。
【0028】上記中間タンク6の外側には、例えば静電
容量センサからなるリミットセンサ6aおよびエンプテ
ィセンサ6bが設けられており、これらからの信号が図
示しないコントローラに出力され、現像液の液面の位置
が制御される。そして、配管5a,5bを通流する現像
液2は、フローメーター8a,8bにより流量が制御さ
れ、さらにフィルター9a,9bにより不純物等が除去
される。また、ウォータージャケット10a,10bに
は温度調節された水が循環され、これにより配管5a,
5bを通流する現像液2の温度が制御される。
【0029】このようにして処理された現像液2はノズ
ル12に送られ、ノズル12からチャック14上の半導
体ウエハW上に供給されて現像処理が行われる。次に、
ノズル12について説明する。このノズル12は、図3
およびそのIV−IV線に沿う断面図である図4に示すよう
に、側壁21および底壁22によって規定される現像液
収容室23を有している。収容室23の上部開口は、蓋
部材24により閉塞されており、蓋部材24と側壁21
との間はパッキン25でシールされている。蓋部材24
には、2カ所に現像液供給口27が設けられており、配
管5aおよび5bを通って送られてきた現像液2が2つ
の供給口27を介して現像液収容室23内に供給され、
その中に収容される。底壁22には、その長手方向に沿
って複数の液吐出孔28が形成されており、この液吐出
孔28から現像液2が半導体ウエハW上に供給される。
そして、このノズル12の水平方向の長さは、半導体ウ
エハWの直径とほぼ一致している。
【0030】実際に、このノズル12から現像液2を半
導体ウエハWに供給する際には、図5に示すように、ノ
ズル12をウエハWの中央上方に位置させ、液吐出孔2
8から半導体ウエハW上に現像液を吐出させつつモータ
15により半導体ウエハWを1/2回転させる。これに
より、所定の厚さの現像液2が半導体ウエハ2の上に液
盛りされる。
【0031】なお、この現像液の液盛りの際に、現像液
を吐出させる前に、純水を吐出させてフォトレジスト膜
上に純水の液膜を形成することが好ましい。このよう
に、純水の液膜をあらかじめ形成することにより、現像
液を吐出させることによるフォトレジスト膜への影響、
例えばファーストインパクトを緩和することができる。
この結果、ファーストインパクト等に起因する欠陥を少
なくすることができる。
【0032】次に、処理液脱気機構7について説明す
る。図6は処理液脱気機構7の一例を示す断面図であ
る。この処理液脱気機構7は、密閉容器31と、密閉容
器31内に処理液2を導入する導入口32と、密閉容器
31から処理液を送出する送出口33と、密閉容器31
内の導入口32および送出口33の上方に容器内を水平
に仕切るように設けられた気液分離機能を有する仕切り
部材34と、密閉容器の上壁に接続された排気管35
と、排気管35を介して容器31内を排気するための真
空ポンプ36とを備えている。
【0033】気液分離機能を有する仕切り部材34は、
通常の多孔質体とは異なり、気体は通過するが液体は通
過しない性質を有するいわゆる非多孔質体である。この
ような材料としては、ポリテトラフルオロエチレン(P
TFE)、ポリエチレン、ポリカーボネート等が挙げら
れる。
【0034】そして、真空ポンプ36が作動されること
により容器31内が排気されると、導入口32から容器
31の仕切り部材34の下の部分に導入された現像液
は、気液分離機能を有する仕切り部材34を介して脱気
され、その中に含有されている気体が分離される。気体
が分離された現像液2は送出口33からノズル12に向
けて送出される。
【0035】このような処理液脱気機構を設けた場合に
は、気液分離機能を有する仕切り部材34を介して現像
液を脱気するので、現像液自体は除去されず気体のみを
除去することができる。従って、現像液の濃度を変化さ
せることなく現像液を脱気することができる。また、こ
のように現像液が除去されないことから、真空脱気をよ
り強力にすることができ、従来よりも残存する気体量を
少なくすることができ、被処理体としての半導体ウェハ
に微細気泡が付着する割合を低くすることができる。
【0036】次に、より進んだ処理液脱気機構の例につ
いて図7を参照して説明する。この例では、図6と同様
の現像液2を導入する導入口32と、これを送出する送
出口33とを備えた密閉容器31を有し、図6の機構と
同様、排気管35および真空ポンプ36を有している。
この例では、仕切り部材34の代わりに、導入口32か
ら送出口33に至る複数の管部材38を備えている。こ
の管部材38は、上述の仕切り部材34と同様の気液分
離機能を有する材料、例えばPTFEで構成されてい
る。
【0037】そして、真空ポンプ36が作動されること
により容器31内が排気されると、管部材38を通流す
る現像液は、その壁部を介して脱気され、その中に含有
されている気体が分離される。気体が分離された現像液
2は送出口33からノズル12に向けて送出される。
【0038】このような処理液脱気機構を設けた場合に
は、気液分離機能を有する複数の管部材38に現像液を
通流させ、現像液をその壁部を介して排気することによ
り処理液から気体成分を分離するので、気体が排出され
る表面積が大きくなり極めて効率良く処理液から気体成
分のみを除去することができる。従って、処理液の濃度
を変化させずにその中の気体成分を除去することはもち
ろんのこと、高解像度用レジストを現像する場合に問題
となる微細気泡を発生させることなく高精度で現像処理
を行うことができる。
【0039】このような効果を奏する観点からは、気液
分離機能を有する管部材38は、細くかつ本数が多いほ
ど好ましく、内径1mm以下、本数は100本以上が好
ましい。
【0040】また、図11(A)および図11(B)に
示すような管部材39を用いてもよい。すなわち、図1
1に示す例では、仕切り部材34の代わりに、導入口3
2から送出口33に至る断面において複数の突出部を有
する管部材39を備えている。この管部材39は、上述
の仕切り部材34と同様の気液分離機能を有する材料、
例えばPTFEの多孔質体で構成されている。このよう
な構成にすることにより、上記管部材38(平坦な管
材)に比べて脱気膜面積を飛躍的に増加させ、高い効率
で気体成分の除去を行うことができる。
【0041】なお、図6、図7、図11の処理液脱気機
構はいずれも、圧送ガス以外の他の不純物ガスを有効に
除去することができる。従って、不所望な反応が生じる
ことを防止することができ、ゲル化等を防止することが
できる。
【0042】上記図7に示す処理液脱気機構を備えた現
像処理装置と、従来の現像処理装置とを用いて、実際に
高解像度レジストを塗布した8インチウエハに現像処理
を施し、現像欠陥を観察した結果、従来の装置の場合に
は、ウエハの最初にノズルがあった位置に対応する部分
を中心として数十個の現像欠陥があったのに対し、図7
の脱気機構を備えた実施例の現像処理装置では、現像欠
陥が全く発生しなかった。このことから本発明の効果が
確認された。
【0043】なお、上記例では処理液脱気機構を中間タ
ンク6とフローメーター8a,8bとの間に設けたが、
その位置に限らず、フィルター9a,9bの下流側、例
えば図8に示すように、ウォータージャケット10a,
10bとエアオペレーションバルブ11a,11bとの
間に設けてもよい(図では参照符号7a,7bで示
す)。このように、処理液脱気機構をフィルターの下流
側に設けることにより、フィルターを通過する時に大き
な気泡をトラップすることができるため、脱気能力の向
上が予測される。
【0044】また、ノズルも上記構造のものに限らず、
図9に示すようなストリームノズル42であってもよい
し、図10に示すようにノズル本体43に複数のノズル
44が設けられたマルチノズルタイプであってもよい。
これらはいずれも被処理体としての半導体ウエハWを回
転させつつ、ノズルを直線的に移動させる。
【0045】これらストリームノズル、およびマルチノ
ズルを用いた場合には、従来の現像装置では微細気泡が
発生しやすいが、本発明の処理液脱気機構を用いること
により、微細気泡の発生をほぼ完全に防止することがで
き、高解像度のレジストを現像する場合にも現像欠陥を
実質的になくすることができる。
【0046】ちなみに、ストリームノズルを用いて従来
の現像処理装置によりウエハ上の高解像度レジストを現
像した結果、数百個の現像欠陥が観察されたのに対し、
図7の脱気機構を採用した現像処理装置で現像した場合
には現像欠陥は全く発生しなかった。また、マルチノズ
ルを用いて従来の現像処理装置によりウエハ上の高解像
度レジストを現像した結果、1万個以上の現像欠陥が観
察されたが、図7の脱気機構を採用した現像処理装置で
現像した場合には現像欠陥は十数個程度であった。
【0047】本発明の現像処理方法における処理液脱気
機構の脱気条件は、減圧力、フォトレジストの種類、脱
気時間、現像液濃度等を考慮して適宜選択することが望
ましい。例えば、あまり高い減圧力で脱気を行うと、現
像液が環境温度以下で沸騰し始めて水蒸気化し、水分が
膜を透過してしまい、現像液の濃度が高くなる。この場
合、すなわち減圧力が高すぎると、図12に示すよう
に、現像処理が不安定となり、図12に示すように、線
幅が狭くなる現象が起きる。また、図13および図14
に示すように、フォトレジストの種類(X,Y,Z)、
脱気時間、および減圧力により、現像液濃度(図13)
や最低露光時間(Eth)が変化することが分かる。
【0048】なお、上記実施例では被処理体として半導
体ウエハを用いた例を示したが、これに限らず、例えば
液晶表示基板であってもよい。その他、本発明の要旨を
逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。 (実施例2)図15は、本発明の現像処理装置の他の例
を示す概略構成図である。この現像処理装置は、主に現
像液供給系100、現像処理部200、および脱気機構
300とから構成されている。図15に示すように、現
像液供給系100は、現像液が貯留されるタンク102
と、現像液の流量を測定する流量計103と、現像液を
濾過するフィルタ104と、現像液の温度を調節する温
度調節器105と、現像液中の微細な気泡を除去する脱
気機構300と、バルブ106とから構成されている。
タンク102内に貯留された現像液は、窒素ガスの圧力
により押し出されて、流量計103、フィルタ104、
温度調節器105を経て、脱気機構300において脱気
された後、バルブ106を介して現像処理部200に供
給される。
【0049】図16は現像処理部を示す概略図である。
図中202は、上面が開口し、垂直軸を中心に回転自在
な回転カップを示す。この回転カップ202の上面開口
部202Aには、この開口部202Aを開閉するための
蓋体204が設けられている。また、上記回転カップ2
02の底面中央部には、開口部202Bが形成されお
り、その開口縁には、上記回転カップ202を回転する
ための回転カラー202Cの上縁が接続されている。な
おこの実施例では、回転カップ202および蓋体204
は回転容器をなすものである。
【0050】上記回転カップ202内には、上記垂直軸
を中心に回転自在な回転載置台、例えばスピンチャック
206が、周縁部裏面で回転カップ202の底面の開口
部202BをOリング等のシール部材208によりシー
ルするように設けられている。このスピンチャック20
6は、例えばエアシリンダ等の昇降機構212により昇
降する昇降軸214の頂部に取り付けられている。ま
た、上記昇降軸214は、スプライン軸受216、従動
プーリ218、および駆動ベルト220を介して駆動プ
ーリ222に接続されており、スピンモータ224によ
り昇降軸214に回転駆動力を付与することにより、上
記スピンチャック206を回転させることができる。
【0051】同様に、上記回転カラー202Cは、従動
プーリ226および駆動ベルト228を介して共通の駆
動プーリ230に接続されている。そして、駆動プーリ
222と駆動プーリ230は共通軸232に配されてお
り、共通のスピンモータ224により回転駆動力が付与
されることにより、上記スピンチャック206と回転カ
ラー202C(従って、回転カップ202を含む回転容
器)とが同期して回転する。
【0052】さらに、上記スピンチャック206は上面
部にバキュームチャック(図示せず)を備えており、被
処理体234、例えばLCD基板(液晶ディスプレイ用
のガラス基板)をチャックする機能を有している。な
お、バキュームチャックは、昇降軸214内に形成され
た図示しないバキューム通路を介して外部のバキューム
装置に接続されている。
【0053】また、上記蓋体204の中心部には、現像
液を供給するためのノズル236がベアリング238を
介して、上記蓋体204に対して上記回転チャック20
2の回転軸の回りに相対的に回転できるように装着され
ている。従って、後述する脱気機構300により脱気さ
れた現像液は、バルプ106を介して上記ノズル236
から上記スピンチャック206上に載置された被処理体
234の表面に所定量だけ供給される。
【0054】さらに、上記回転カップ202の外側に
は、回転カップ202を囲むようにドレンカップ250
が図示しない固定部に固定して設けられている。このド
レンカップ250は、回転カップ202の底部外縁およ
び側部に設けられた排液孔252A、252Bから排出
された排液を外部に排出するドレン孔254と、径方向
内側に向かって屈曲した排気経路256と、この排気経
路256に連通し図示しない排気装置に接続される排気
口258とを備えている。また、上記排気経路256
は、上記ドレン孔254よりも高い位置を通るように形
成されて、排液が上記排気口258に回り込まないよう
に構成されている。
【0055】また、上記蓋体204は、図18に示すよ
うに、昇降部240により昇降するアーム242に挿着
されており、アーム242の昇降により回転カップ20
2の上面開口部202Aが開閉されるように構成されて
いる。なお、上記ノズル236の途中一部は、例えばこ
のアーム242に固定される。また、被処理体234の
搬入・搬出用に搬送アーム244が別途設けられてお
り、スピンチャック200と被処理体の搬送アーム24
4との間の被処理体234の受け渡しは、蓋体204が
上昇し上面開口部202Aが開放されたときに、スピン
チャック206が昇降手段212により回転カップ20
2の上面より上方し、アーム244がスピンチャック2
06にチャッキングされた被処理体206の下面より低
いレベルでスピンチャック206側に進入することによ
り行われる。
【0056】次に、図17を参照しながら、脱気機構3
00の一例について説明する。図17に示すように、脱
気機構300は、マニホルド部302と脱気チューブ部
304とから主に構成されている。マニホルド部302
と脱気チューブ部304とは、係合部306を介して着
脱自在に接続されており、長期間の使用により目詰まり
等が生じた脱気チューブを容易に交換することができ
る。
【0057】脱気チューブ部304は、撓み可能な3重
管構造を有している。この3重管構造は、可撓性を有す
る多孔質材料の最小径の第1チューブ308と、中間径
の第2チューブ310と、可撓性を有する非多孔質材料
製の最大径の第3チューブ312とから構成される。こ
のように、第1〜第3のチューブ308、310、31
2は、いずれも可撓性を有する材料から構成されるの
で、配置場所に応じて自由に撓ませることが可能であ
り、高い設計の自由度を有している。
【0058】第1チューブ308と第2チューブ310
とは、ピッチがほぼ一致するように構成された蛇腹構造
を有し、それぞれのチューブの、山と山、谷と谷同士が
対向するように位置決めされており、これら両チューブ
間に現像液流通経路314が形成されている。したがっ
て、第1チューブ308の外側と第2チューブ310の
内側とで囲まれた現像液流通経路314の、略水平方向
断面、すなわちチューブの中心軸を垂線とするような断
面の面積が、蛇腹部分においても略同一面積を有してい
るため、現像液はスムーズに流通し、流量の乱れを防止
し、安定供給が可能となる。本実施例では、同じ長さの
流通行程であっても、チューブの表面積をより大きくす
ることができ、第1および第2チューブ308、310
と現像液との接触面積をより拡大することが可能なよう
に、蛇腹構造を採用しているが、本発明はかかる実施例
に限定されず、単に管状に構成された第1および第2の
チューブを配置することも可能である。
【0059】また、第1チューブ308の内側には、中
空の第1の脱気経路316が形成され、第2チューブ3
10と第3チューブ312との間には、管状の第2の脱
気経路318が形成されている。また、上記第1チュー
ブ308と上記第2チューブ310とは、平均孔径が
0.2〜0.8μmであるポリテトラフルオロエチレン
製の多孔質チューブで構成される。なお、本実施例にお
いては、多孔質材料としてポリテトラフルオロエチレン
を用いているが、これはポロテトラフルオロエチレン
が、比較的簡単な圧延、延伸工程により高い精度の多孔
質が得られるからである。しかしながら、第1および第
2チューブを構成する材料としては、ポリテトラフルオ
ロエテレンに限定されず、市販されている様々な多孔質
材料を使用することが可能である。
【0060】さらに、上記実施例においては、平均孔径
が0.2〜0.8μmのポリテトラフルオロエチレン製
の多孔質チューブを使用している。平均孔径があまり大
き過ぎると、脱気効率を上げるために高い液圧をかけた
場合にチューブが変形し易く、十分な耐液圧性を得るこ
とができない傾向が認められる。また、平均孔径が小さ
過ぎると、通気性が妨げられ、十分な脱気を行うことが
できない傾向が認められる。これらを考慮すると、平均
孔径0.2〜0.8μmの範囲が好適である。
【0061】これに対して最も外側に配置される第3チ
ューブ312は、可撓性は有するが通気する必要はな
く、脱気の際に、変形しないような強度を有する非多孔
質の材料、例えばΡΤFE以外のポリ塩化ビニル(PV
C)、ステンレス鋼(SUS)、アクリル樹脂、テトラ
フルオロエチレン−パーフルオロアルコキシエチレン共
重合体(PFΑ)等の気体不透過性の材料から構成され
る。
【0062】次に、マニホルド部302の構成について
説明する。図示のようにマニホルド部302には、現像
液が流通する第1の経路320と、それぞれ独立に構成
された第2および第3の経路322、324とが形成さ
れている。マニホルド部302の一方の側部には、第1
の継手326が設置されている。この第1の継手326
は、上記第1の経路320と図示しない現像液タンクに
連通するPFAチューブ328とを接続するためのもの
である。
【0063】また、マニホルド部302の中央下方に
は、第2の継手330が設置されている。この第2の継
手330は、図示しない排気手段、例えば真空吸引装置
と上記第2の経路322とを接続するためのものであ
る。この第2の経路322は、上記脱気チューブ部30
4の第1チューブ308の内側に形成された第1の脱気
経路316に連通するものであり、この第2の経路32
2、従って第1の脱気経路316内を排気することによ
り、第1チューブ308の外側に形成された現像液流通
経路314内を流通する現像液を内側から脱気し現像液
中の気泡を除去することが可能である。
【0064】さらに、マニホルド部302の他方の側に
は、第3の継手332が設置されている。この第3の継
手332は、図示しない排気手段と上記第3の経路32
4とを接続するためのものである。そして、この第3の
経路324は、上記脱気チューブ304の第2チューブ
310と第3チューブ312との間に形成された第2の
脱気通路318に連通するもので、この第3の経路32
4、従って第2の脱気経路318内を排気することによ
り、第2チューブ310の内側に形成された現像液流通
経路314内を流通する現像液を外側から脱気すること
が可能である。
【0065】このように、本発明の現像処理装置におけ
る脱気機構によれば、脱気チューブ内を流通する現像液
等の処理液を実質的に円箇状に形成された流通経路の内
側と外側の両側から同時に脱気することが可能であるの
で、従来の脱気機構と比較して脱気効率を高めることが
可能である。なお、図示の実施例では、単一のマニホル
ド部302を介して、脱気チューブ部304に現像液を
送るとともに脱気チューブ部304から排気を行う構成
を示したが本発明はかかる構成に限定されない。例えば
現像液を供給するマニホルド部と排気を行うマニホルド
部とを別体に構成することも可能であり、あるいは排気
を複数箇所から行うように構成することも可能である。
なお、マニホルド部302を、図17に示す脱気チュー
ブ304の他端側にも設け、両端から排気することもで
きる。
【0066】次に、図15に示す現像処理装置全体の動
作について説明する。まず、図18に示すように、蓋体
204を回転カップ202から上昇させて開いておき、
スピンチャック206を上昇させて搬送アーム244か
ら被処理体234、例えばLCD基板をスピンチャック
206に受け渡し、スピンチャック206にバキューム
吸着させる。次いで、スピンチャック206を降下させ
てスピンチャック206を回転カップ202の底部に密
着させる。この状態で、タンク102に窒素ガスを供給
し、そのガス圧により現像液を現像液供給系100に送
り込む。送り出された現像液は、流量計103において
流量制御され、フィルタ104において濾過され、さら
に温度調節手段105において最適な温度に調整された
後、脱気機構300に送り込まれる。
【0067】脱気機構300において、図17に示すよ
うに、現像液は第1チューブ308と第2チューブ31
0との間を蛇行しながら流通する間に、内側と外側の両
側から効率的に脱気され、現像液中の気泡が除去され
る。このように脱気機構300により脱気された現像液
は、バルブ106を介して、被処理体234の上方のノ
ズル236から被処理体の中央部からスプレー等の供給
方式により所定量滴下される(図19参照)。
【0068】次いで、モータ224を駆動すると、ベル
ト220、228により回転カラ−202Cと昇降軸2
14とが同じ回転速度で低速回転する。その結果、回転
カップ202とスピンチャック206とが同じ回転速度
で同期して回転し、被処理体234上の現像液が遠心力
により引き延ばされて被処理体234の表面を覆い、こ
れにより被処理体の現像処理が行われる。その後、高速
回転しつつ、リンス液を供給し、現像液を洗い流して現
像処理を終了する。
【0069】かかる処理時に、遠心力により吹き飛ばさ
れた残余の現像液は、回転カップ202の底部外縁およ
び側部に設けられた排液孔252Α、252Bを介して
ドレンカッブ250内に排出され、ドレンカップ250
の底部に設けられたドレン口254より外部に排出され
る。
【0070】なお、上述した実施例における各部の構
造、形状等は一例であって種々の変更および修正が可能
である。例えば、上記実施例はLCD基板に現像液を塗
布する装置を例に挙げて説明したが、本発明は、半導体
ウェハ等の他の被処理体に対して種々の処理液、例えば
塗布液を塗布する装置にも適用可能である。また、上述
した実施例では、現像装置200の構成として回転カッ
プ202と被処理体234とが同時に回転するカップ回
転式のものについて説明したが、カップは固定で被処理
体が回転する、スピナー式で構成することもできる。
【0071】このように、本実施例によれば、処理液は
3重構造に構成された多孔質チューブの中間部を流通
し、脱気用チューブの内側と外側とから同時に脱気する
ことが可能であるので、単独かつ経路が短いチューブで
あっても、高い効率で脱気をすることができる。その結
果、脱気機構を小型化できるとともに、処理の均一化が
図れ、歩留まりも向上する。
【0072】なお、上記実施例1および2は、適宜組み
合わせて実施することができる。また、上記実施例にお
いては、処理液として現像液を用いた場合について説明
しているが、本発明は、処理液がレジスト液である場合
にも適用することができる。この場合、レジスト液には
揮発性液体が含まれているので、脱気によりレジスト液
の濃度や粘度を調整することもできる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
気液分離機能を有する部材を介して処理液を排気するの
で、処理液自体は排出されずにその中の気体成分のみが
分離される。従って、処理液の濃度を変化させずにその
中の気泡を除去することができるレジスト処理装置およ
びレジスト処理方法が提供される。
【0074】また、本発明によれば、気液分離機能を有
する複数の管状部材内に処理液を通流させ、処理液をそ
の壁部を介して排気することにより処理液から気体を分
離するので、気体が排出される表面積が大きくなり極め
て効率良く処理液から気体のみを除去することができ
る。従って、処理液の濃度を変化させずにその中の気泡
を除去することができ、かつ高解像度のレジストを現像
する場合に問題となる微細気泡を発生させることなく高
精度でレジスト処理を行うことができるレジスト処理装
置およびレジスト処理方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレジスト処理装置(現像処理装置)を
組み込んだ塗布・現像処理装置を示す概略図。
【図2】本発明のレジスト処理装置(現像処理装置)を
示す模式図。
【図3】図2に示す現像処理装置に用いられるノズルの
構造を示す断面図。
【図4】図3に示すノズルのIV−IV線に沿う断面図。
【図5】ノズルの現像液供給動作を説明するための図。
【図6】図2に示す現像処理装置に用いられる処理液脱
気機構の一例を示す断面図。
【図7】図2に示す現像処理装置に用いられる処理液脱
気機構の一例を示す断面図。
【図8】本発明の現像処理装置を示す模式図。
【図9】本発明の現像処理装置に用いられるノズルの他
の例を示す図。
【図10】本発明の現像処理装置に用いられるノズルの
他の例を示す図。
【図11】(A)は図2に示す現像処理装置に用いられ
る処理液脱気機構の他の例を示す断面図、(B)は
(A)に示す処理液脱気機構の XIB−XIB 線に沿う断面
図。
【図12】本発明の現像処理装置に使用される処理液脱
気機構における脱気時間と線幅との間の関係を示すグラ
フ。
【図13】本発明の現像処理装置に使用される処理液脱
気機構における脱気時間と現像液濃度との間の関係を示
すグラフ。
【図14】本発明の現像処理装置に使用される処理液脱
気機構における脱気時間と最低露光時間との間の関係を
示すグラフ。
【図15】本発明の現像処理装置の処理液脱気機構の他
の例を示す概略図。
【図16】本発明の現像処理装置の処理液脱気機構の他
の例を示す概略図。
【図17】本発明の現像処理装置の処理液脱気機構部分
の拡大図。
【図18】本発明の現像処理装置の蓋体の開閉および被
処理体の受け渡しを説明するための図。
【図19】本発明の現像処理装置の作用を説明するため
の図。
【符号の説明】
1,102…タンク、2…現像液、3…ガスボンベ、
4,5,5a,5b…配管、6…中間タンク、6a…リ
ミットセンサ、6b…エンプティセンサ、7…処理液脱
気機構、8a,8b…フローメーター、9a,9b,1
04…フィルター、10a,10b…ウォータージャケ
ット、11a,11b…エアオペレションバルブ、12
…ノズル、13…現像部、14…チャック、15…モー
タ、16…カップ、21…側壁、22…底壁、23…現
像液収容室、24…蓋部材、25…パッキン、27…現
像液供給口、28…液吐出孔、31…密閉容器、32…
導入口、33…送出口、34…仕切り部材、35…排気
管、36…真空ポンプ、38,39…管部材、42…ス
トリームノズル、43…ノズル本体、44,236…ノ
ズル、72,91…ピンセット、73,74…基板搬送
用のメインアーム、75,92…受け渡し台、81…ブ
ラシ洗浄装置、82…ジェット水洗部、83…塗布装
置、84…アドヒージョン処理部、85…冷却処理部、
86…加熱処理部、87…現像処理部、93…露光装
置、94…ロード・アンロード部、95…第1処理部、
96…第2処理部、100…現像液供給系、103…流
量計、105…温度調節器、106…バルブ、200…
現像処理部、202…回転カップ、202A,202B
…開口部、202C…回転カラー、204…蓋体、20
6…スピンチャック、208…シール部材、212…昇
降機構、214…昇降軸、216…スプライン軸受、2
18,226…従動プーリ、220,228…駆動ベル
ト、222,230…駆動プーリ、224…スピンモー
タ、232…共通軸、234…被処理体、238…ベア
リング、240…昇降部、242…アーム、244…搬
送アーム、250…ドレンカップ、252A,252B
…排液孔、254…ドレン孔、256…排気経路、25
8…排気口、300…脱気機構、302…マニホルド
部、304…脱気チューブ部、306…係合部、308
…第1チューブ、310…第2チューブ、312…第3
チューブ、314…現像液流通経路、316…第1の脱
気経路、318…第2の脱気経路、320…第1の経
路、322…第2の経路、324…第3の経路、326
…第1の継手、328…PFAチューブ、330…第2
の継手。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯野 洋行 山梨県韮崎市藤井町北下条2381番地の1 東京エレクトロン九州株式会社山梨事業所 内 (72)発明者 千場 教雄 熊本県菊池郡菊陽町津久礼2655番地 東京 エレクトロン九州株式会社熊本事業所内 (72)発明者 木村 義雄 熊本県菊池郡菊陽町津久礼2655番地 東京 エレクトロン九州株式会社熊本事業所内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被処理体に処理液を供給してレジスト処理
    を行うレジスト処理装置であって、 被処理体に処理液を供給する処理液供給ノズルと、 この処理液供給ノズルに処理液を送出する処理液送出手
    段と、 この処理液送出手段と前記処理液供給ノズルとの間に設
    けられた処理液流路と、 この処理液流路の途中に設けられ、処理液を脱気する処
    理液脱気機構とを具備することを特徴とするレジスト処
    理装置。
  2. 【請求項2】前記処理液脱気機構は、 密閉容器と、 密閉容器内に処理液を導入する導入口と、 密閉容器内に設けられた気液分離機能を有する部材と、 密閉容器内を排気することにより、気液分離機能を有す
    る部材を介して前記処理液を脱気して処理液から気体を
    分離する排気手段と、 前記気液分離機能を有する部材によって気体が分離され
    た処理液を前記処理液供給ノズルに向けて送出する送出
    口とを有する請求項1記載のレジスト処理装置。
  3. 【請求項3】 前記気液分離機能を有する部材は、気体
    は通過するが液体は通過しない性質を有する非多孔質体
    である請求項2記載のレジスト処理装置。
  4. 【請求項4】 前記非多孔質体は、ポリテトラフルオロ
    エチレン、ポリエチレン、およびポリカーボネートから
    なる群より選ばれた一つの材料である請求項3記載のレ
    ジスト処理装置。
  5. 【請求項5】前記処理液脱気機構は、 密閉容器と、 密閉容器内に処理液を導入する導入口と、 密閉容器から前記処理液供給ノズルに向けて処理液を送
    出する送出口と、 前記密閉容器内に前記導入口および前記送出口に亘って
    設けられ、前記処理液が通流される気液分離機能を有す
    る複数の管状部材と、 密閉容器内を排気することにより、前記複数の管状部材
    を通流する処理液をその壁部を介して脱気し、処理液か
    ら気体を分離する排気手段とを有し、前記送出口からは
    気体が分離された処理液が送出される請求項1記載のレ
    ジスト処理装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の管状部材は、1mm以下の内
    径を有する請求項5記載のレジスト処理装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の管状部材は、100本以上で
    ある請求項5記載のレジスト処理装置。
  8. 【請求項8】前記処理液脱気機構は、 密閉容器と、 密閉容器内に処理液を導入する導入口と、 密閉容器から前記処理液供給ノズルに向けて処理液を送
    出する送出口と、 前記密閉容器内に前記導入口および前記送出口に亘って
    設けられ、前記処理液が通流される気液分離機能を有す
    る管軸方向に沿って形成された複数の突出部を有する管
    状部材と、 密閉容器内を排気することにより、前記管状部材を通流
    する処理液をその壁部を介して脱気し、処理液から気体
    を分離する排気手段とを有し、 前記送出口からは気体が分離された処理液が送出される
    請求項1記載のレジスト処理装置。
  9. 【請求項9】 前記管状部材は、多孔質体で構成される
    請求項8記載のレジスト処理装置。
  10. 【請求項10】前記処理液脱気機構は、 第1の径を有し、多孔質材料製の第1チューブと、 第1の径よりも大きい第2の径を有し、多孔質材料製の
    第2チューブと、 第2の径よりも大きい第3の径を有し、非多孔質材料製
    の第3チューブと、 前記第1チューブの内側に設けられた内側排気手段と、 前記第2チューブと前記第3チューブとの間に設けられ
    た外側排気手段とを有し、 処理液を前記第1チューブと前記第2チューブとの間に
    形成される経路内を通液する請求項1記載のレジスト処
    理装置。
  11. 【請求項11】 前記多孔質材料の平均孔径が0.2〜
    0.8μmである請求項10記載のレジスト処理装置。
  12. 【請求項12】 前記多孔質材料がポリテトラフルオロ
    エチレンまたはメチルペンテン樹脂である請求項10記
    載のレジスト処理装置。
  13. 【請求項13】 前記非多孔質材料がポリテトラフルオ
    ロエチレン、ポリ塩化ビニル、ステンレス鋼、アクリル
    樹脂、およびテトラフルオロエチレン−パーフルオロア
    ルコキシエチレン共重合体からなる群より選ばれた材料
    である請求項10記載のレジスト処理装置。
  14. 【請求項14】 前記処理液供給ノズルが、ストリーム
    ノズルまたはマルチノズルである請求項1記載のレジス
    ト処理装置。
  15. 【請求項15】被処理体に処理液を供給してレジスト処
    理を行うレジスト処理方法であって、 処理液を気液分離機能を有する部材を介して排気して処
    理液から気体を分離する工程と、 前記気液分離機能を有する部材によって気体が分離され
    た処理液を処理液供給ノズルに送出する工程と、 該処理液を処理液供給ノズルから被処理体に供給する工
    程と,を具備することを特徴とするレジスト処理方法。
  16. 【請求項16】 処理液から気体を分離する際に、減圧
    力、フォトレジストの種類、脱気時間、および現像液濃
    度からなる群より選ばれた少なくとも一つを考慮して排
    気の条件を設定する請求項15記載のレジスト処理方
    法。
  17. 【請求項17】 処理液を処理液供給ノズルから被処理
    体に供給する工程の前に、純水を処理液供給ノズルから
    被処理体に供給する工程を具備する請求項15記載のレ
    ジスト処理方法。
  18. 【請求項18】被処理体に処理液を供給してレジスト処
    理を行うレジスト処理方法であって、 気液分離機能を有する複数の管状部材内に処理液を通流
    させる工程と、 前記管状体内を通流する処理液をその壁部を介して排気
    することにより前記処理液から気体を分離する工程と、 前記管状部材によって気体が分離された処理液を処理液
    供給ノズルに送出する工程と、 該処理液を処理液供給ノズルから被処理体に供給する工
    程と、を具備することを特徴とするレジスト処理方法。
  19. 【請求項19】 処理液から気体を分離する際に、減圧
    力、フォトレジストの種類、脱気時間、および現像液濃
    度からなる群より選ばれた少なくとも一つを考慮して排
    気の条件を設定する請求項18記載のレジスト処理方
    法。
  20. 【請求項20】 処理液を処理液供給ノズルから被処理
    体に供給する工程の前に、純水を処理液供給ノズルから
    被処理体に供給する工程を具備する請求項18記載のレ
    ジスト処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0829767A1 (en) * 1996-09-13 1998-03-18 Tokyo Electron Limited Resist processing method and resist processing system
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