JPH0979037A - ラジエータの冷却ファンシステムの異常検出装置 - Google Patents

ラジエータの冷却ファンシステムの異常検出装置

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JPH0979037A
JPH0979037A JP7232799A JP23279995A JPH0979037A JP H0979037 A JPH0979037 A JP H0979037A JP 7232799 A JP7232799 A JP 7232799A JP 23279995 A JP23279995 A JP 23279995A JP H0979037 A JPH0979037 A JP H0979037A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は自動車用ラジエータを冷却する冷却
ファンの非作動異常を検出する異常検出装置に関し、特
別な異常検出回路を用いることなく実現することを目的
とする。 【解決手段】 内燃機関の冷却水温に応じて冷却ファン
を制御する(ステップ200〜212)。冷却ファン制
御装置から冷却ファンを回転させるための回転実行信号
が出力されており、かつ、内燃機関の発熱量および放熱
環境が定常的である場合に(ステップ206)、冷却水
温の変化を測定する(ステップ220〜226)。冷却
水温の変化が所定以下である場合に、冷却ファンが作動
しない異常が生じていると判断する(ステップ232〜
238)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラジエータの冷却
ファンシステムの異常検出装置に係り、特に、自動車用
ラジエータを冷却する冷却ファンの非作動、若しくは非
停止に関する異常の検出に好適なラジエータの冷却ファ
ンシステムの異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開昭60−1320
20号に開示される如く、車両に搭載されるラジエータ
の冷却ファンシステムに異常が生じた際に、その異常を
検出し、車両運転車に警報を発する装置が知られてい
る。上記従来の装置は、冷却ファンシステムの異常を検
出するために、ファンモータのヒューズ切れを検出する
回路、およびファンの回転有無を検出する回路等を備え
ている。上記従来の装置においては、これらの異常検出
回路により異常が検出された際に運転者に対して警報が
発せられる。
【0003】車両には、内燃機関の冷却装置の一部とし
てラジエータ、及びその冷却ファンシステムが搭載され
る。ラジエータには、冷却水等を媒体として内燃機関に
よって発せられる熱が導かれる。ラジエータに導かれた
熱は、車両の走行に伴ってラジエータに走行風が導かれ
ることにより、又は、冷却ファンの回転に伴ってラジエ
ータに冷却風が導かれることにより大気中に放熱され
る。走行風のみではラジエータを十分に冷却することが
できない状況下で冷却ファンが適正に作動しない場合、
内燃機関は過熱状態となる。また、冷却ファンの回転が
適正に停止されない場合、内燃機関が過冷却されると共
に、エネルギーが無駄に消費される事態が生ずる。この
ように、冷却ファンが正常に作動・停止しないとすれ
ば、車両において種々の不具合が生ずる。
【0004】これに対して、上記従来の装置が車両に搭
載されていれば、運転者は、冷却ファンシステムの異常
をいち早く認識することができる。この場合、運転者
は、上述した不具合が生ずる前に、内燃機関を停止させ
る等の処置を採ることができる。従って、上記従来の装
置によれば、冷却ファンシステムに異常が生じた際に、
その異常に起因して生ずる二次的な故障を防止すること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置は、ファンモータのヒューズ切れを検出する回路等、
特別な異常検出回路を用いて冷却ファンの異常を検出す
る構成である。このため、上記従来の装置を実現するた
めには、異常検出を行わないとすれば本来不要な回路や
センサを、冷却ファンの制御ユニットに付加することが
必要となる。この点、上記従来の装置は、冷却ファンシ
ステムのコストアップを招くという問題を有していたこ
とになる。
【0006】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、冷却ファンの作動・非作動時における冷却水温
の変化が適正であるか否かに基づいて冷却ファンシステ
ムの異常を検出することにより、新たな回路やセンサ等
を付加することなく実現し得るラジエータの冷却ファン
システムの異常検出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載される如く、内燃機関の冷却水温に応じて冷却フ
ァンを制御する冷却ファン制御装置を備えるラジエータ
の冷却ファンシステムの異常検出装置であって、内燃機
関の発熱量および放熱環境が定常的であるか否かを判別
する定常状態判別手段と、内燃機関の発熱量および放熱
環境が定常的であり、かつ、前記冷却ファン制御装置か
ら冷却ファンを回転させるための回転実行信号が出力さ
れている場合に、冷却水温の変化を測定する水温変化測
定手段と、前記水温変化測定手段により測定される冷却
水温の変化が所定以下である場合に冷却ファンシステム
の異常を判定する異常判定手段と、を備えるラジエータ
の冷却ファンシステムの異常検出装置により達成され
る。
【0008】本発明において、前記冷却ファン制御装置
は、冷却水温が所定温度を超えている場合に回転実行信
号を出力する。冷却ファンが正常であれば、回転実行信
号が出力されることにより冷却ファンが作動し、内燃機
関の冷却が開始される。前記水温変化測定手段は、前記
定常状態判別手段によって、内燃機関の発熱量および放
熱環境が定常的である(以下、この状態を定常状態と称
す)ことが判別され、かつ、前記冷却ファン制御装置か
ら回転実行信号が出力されている場合に、冷却水温の変
化を測定する。上記の定常状態において冷却ファンが回
転すると、冷却水温は急激に低下する。一方、定常状態
において冷却ファンが回転しないと、冷却水温は高温側
飽和値に飽和する。前記異常判定手段は、かかる環境下
で冷却水温に大きな変化が見られる場合には冷却ファン
システムが正常であると判断し、冷却水温に大きな変化
が見られない場合には冷却ファンシステムに、冷却ファ
ンが正常に作動しない異常(以下、非作動異常と称す)
が生じたと判断する。
【0009】上記の目的は、請求項2に記載する如く、
内燃機関の冷却水温に応じて冷却ファンを制御する冷却
ファン制御装置を備えるラジエータの冷却ファンシステ
ムの異常検出装置であって、内燃機関の発熱量および放
熱環境が定常的であるか否かを判別する定常状態判別手
段と、内燃機関の発熱量および放熱環境が定常的であ
り、かつ、前記冷却ファン制御装置から冷却ファンを回
転させるための回転実行信号が出力されている場合に、
該回転実行信号の出力を停止させる回転信号停止手段
と、該回転信号停止手段により前記回転実行信号の出力
が停止された後に、冷却水温の変化を測定する停止後水
温変化測定手段と、前記停止後水温変化率測定手段によ
り測定される冷却水温の変化が所定以下である場合に冷
却ファンシステムの異常を判定する異常判定手段と、を
備えるラジエータの冷却ファンシステムの異常検出装置
によっても達成される。
【0010】本発明において、前記回転信号停止手段
は、定常状態において、回転実行信号が出力されている
際に、その回転実行信号の出力を停止させる。また、前
記停止後水温変化測定手段は、定常状態で出力されてい
た回転実行信号が停止された後の冷却水温の変化を測定
する。上記の定常状態において回転実行信号が出力され
ている場合、冷却ファンが正常であれば冷却ファンが作
動し、内燃機関は冷却される。この場合、回転実行信号
の出力が停止されると、その後内燃機関の温度は急上昇
を始める。従って、冷却ファンが正常に作動している場
合は、前記停止後水温変化測定手段によって、大きな水
温変化が検出される。一方、冷却ファンの非作動異常が
生じている場合は、回転実行信号が出力されている間も
冷却ファンは回転しない。この場合、回転実行信号の出
力が停止される前後で、冷却水温は高温側飽和値に向け
て継続的に上昇を続ける。従って、冷却ファンの非作動
異常が生じている場合は、前記停止後水温変化測定手段
によって、大きな水温変化は検出されない。前記異常判
定手段は、かかる環境下で冷却水温に大きな変化が見ら
れる場合には冷却ファンシステムが正常であると判断
し、冷却水温に大きな変化が見られない場合には冷却フ
ァンシステムに、非作動異常が生じたと判断する。
【0011】上記の目的は、また、請求項3に記載する
如く、内燃機関の冷却水温に応じて冷却ファンを制御す
る冷却ファン制御装置を備えるラジエータの冷却ファン
システムの異常検出装置であって、内燃機関の発熱量お
よび放熱環境が定常的であるか否かを判別する定常状態
判別手段と、内燃機関の発熱量および放熱環境が定常的
であり、かつ、前記冷却ファン制御装置から冷却ファン
を回転させるための回転実行信号が出力されていない場
合に、該回転実行信号を出力させる回転信号出力手段
と、該回転信号出力手段により前記回転実行信号が出力
された後に、冷却水温の変化を測定する出力後水温変化
測定手段と、前記出力後水温変化率測定手段により測定
される冷却水温の変化が所定以下である場合に冷却ファ
ンシステムの異常を判定する異常判定手段と、を備える
ラジエータの冷却ファンシステムの異常検出装置によっ
ても達成される。
【0012】本発明において、前記回転信号出力手段
は、定常状態において、回転実行信号が出力されていな
い場合に、回転実行信号を出力させる。また、前記出力
後水温変化測定手段は、定常状態で停止されていた回転
実行信号が出力された後の冷却水温の変化を測定する。
上記の定常状態において回転実行信号が停止されている
場合、冷却ファンが正常であれば、冷却ファンは停止状
態を維持し、冷却水温は経時的に上昇傾向となる。この
場合、回転実行信号が出力されると、その後内燃機関の
温度は急激に下降し始める。従って、冷却ファンの作動
が正常に停止されている場合は、前記出力後水温変化測
定手段によって、大きな水温変化が検出される。一方、
冷却ファンに、その作動が停止されない異常(以下、非
停止異常と称す)が生じている場合は、回転実行信号が
出力されている間も冷却ファンは回転しない。この場
合、回転実行信号の出力が停止される前後で、冷却水温
は低温側飽和値に向けて継続的に下降を続ける。従っ
て、冷却ファンの非停止異常が生じている場合は、前記
停止後水温変化測定手段によって、大きな水温変化は検
出されない。前記異常判定手段は、かかる環境下で冷却
水温に大きな変化が見られる場合には冷却ファンシステ
ムが正常であると判断し、冷却水温に大きな変化が見ら
れない場合には冷却ファンシステムに、非停止異常が生
じたと判断する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例のシス
テム構成図を示す。内燃機関10は、車両のエンジンル
ーム内に搭載される。内燃機関10の内部には、冷却水
が流通するウォータジャケットが形成されている。ウォ
ータジャケットの流入口10a、及び流出口10bに
は、それぞれ冷却水通路12a,12bが連通されてい
る。冷却水通路12a,12bは、ラジエータ14に連
通されている。また、冷却水通路12aの途中に冷却水
ポンプ16が組み込まれている。冷却水ポンプ14は、
内燃機関10の出力トルクを駆動源として作動するポン
プであり、内燃機関10の運転中はラジエータ14から
内燃機関10へ向けて冷却水を圧送する。
【0014】ラジエータ14は、エンジンルーム内の走
行風が流通する部位に配設される。ラジエータ14の近
傍には、ラジエータ14に冷却風を流通させるための冷
却ファン18が配設されている。ラジエータ14は、こ
れら走行風及び冷却風により冷却される。
【0015】冷却ファン18は、ファンモータ20を駆
動源として備えている。ファンモータ20は、印加され
る電圧に応じた回転トルクを発生する直流モータであ
る。ファンモータ20の一方の端子は車体に接続される
ことにより接地されている。また、ファンモータ20の
他方の端子は、ラジエータファンリレー22に接続され
ている。
【0016】ラジエータファンリレー22には、スイッ
チ機構22a、及びスイッチ機構22aを接触または非
接触状態とする駆動コイル22bが内蔵されている。ス
イッチ機構22a、および駆動コイル22bは、共にイ
グニッションスイッチ(以下、IGスイッチと称す)2
4に接続されている。IGスイッチ24には、車載バッ
テリより電源電圧が供給されている。従って、IGスイ
ッチ24がオンとされると、ラジエータファンリレー2
2のスイッチ機構22a、及び駆動コイル22bには、
共に電源電圧が導かれる。
【0017】ラジエータファンリレー22が正常であれ
ば、駆動コイル22bに電流が流通されていない場合
は、スイッチ機構22aが非接触状態を維持する。この
場合、IGスイッチがオンとされていても、ファンモー
タ20に電圧が印加されることはなく、冷却ファン18
は停止状態に維持される。一方、駆動コイル22bに電
流が流通されると、スイッチ機構22aが接触状態に変
化する。この場合、IGスイッチ24がオンであれば、
ファンモータ20に電源電圧が印加され、冷却ファン1
8が作動状態となる。
【0018】ラジエータファンリレー22の駆動コイル
22bには、電子制御ユニット(以下、ECUと称す)
26が接続されている。ECU26は、冷却ファン18
を作動させるべき場合には、駆動コイル22bに対して
ロー信号を出力して駆動コイル22bに電流を流通さ
せ、一方、冷却ファン18の作動を停止させるべき場合
には、駆動コイル22bに対してハイ信号を出力して、
駆動コイル22bを流れる電流を遮断する。
【0019】ECU26の入力ポートには、IDLスイ
ッチ28、車速センサ30、水温センサ32、吸気温セ
ンサ34、及びエアコンスイッチ36が接続されてい
る。IDLスイッチ28は、内燃機関10が備えるスロ
ットルバルブの近傍に配設されるスイッチであり、スロ
ットルバルブが全閉状態とされた際に、すなわち、内燃
機関10がアイドル状態とされた際にオン信号を出力す
る。車速センサ30は、車速SPDに応じた周期でパル
ス信号を発生するセンサである。ECU26は、そのパ
ルスの周波数に基づいて車速SPDを検出することがで
きる。水温センサ32は、内燃機関10が備えるウォー
タジャケット内に露出するように配設されるセンサであ
り、内燃機関10を流通する冷却水の温度THWに応じ
た電圧信号を出力する。吸気温センサ34は、内燃機関
10に連通する吸気管に組み込まれるセンサであり、吸
気管内を流通する空気の温度THAに応じた電圧信号を
出力する。エアコンスイッチ36は、車両に搭載される
エアコンの作動状態を表すスイッチである。ECU26
は、エアコンスイッチ36の出力信号に基づいて、エア
コンの作動状態を判断する。
【0020】ECU26には、また、ウォーニングラン
プ38の駆動回路40が接続されている。ウォーニング
ランプ38は、ラジエータ14に非作動異常、又は非停
止異常が生じた際に、その異常状態を車両の運転者に警
報するためのランプであり、インスツルメントパネル内
部に配設されている。ECU26は、冷却ファン18の
非作動異常、又は非停止異常が検出された際に、駆動回
路40に対してウォーニングランプ38を点灯させるた
めの信号を出力する。
【0021】図1に示す如く、本実施例のシステムは、
冷却ファン18の異常を検出するための特別な回路やセ
ンサ等を備えていない。本実施例のシステムは、以下に
示す手法を用いて、特別な異常検出回路等を用いること
なく、正確に冷却ファン18の異常を検出する点に特徴
を有している。
【0022】図2は、上記の機能を実現すべくECU2
6が実行する定常状態判別ルーチンの一例のフロチャー
トを示す。本ルーチンは、内燃機関10の環境が、予め
設定した基準環境とほぼ同等であるか否かを判別するた
めのルーチンである。本ルーチンにより、内燃機関10
の環境がほぼ基準環境と一致していると判別された場合
は、冷却ファン18の作動中及び非作動中に、冷却水温
THWがそれぞれ基準プロファイルに従って変化すると
判断することができる。
【0023】図2に示すルーチンは、所定時間毎に起動
される。本ルーチンが起動されると、先ずステップ10
0において、XIDLフラグが“1”であるか否かが判
別される。XIDLフラグには、IDLスイッチ28か
らオン信号が出力されている際に、すなわち、内燃機関
10がアイドル状態である場合に“1”がセットされ
る。XIDL=1なる条件が成立する場合は、内燃機関
12の発熱量が定常的である、すなわち、冷却水温TH
Wに基準プロファイルに近似した変化が生ずる可能性が
あると判断される。この場合、次いでステップ102の
処理が実行される。
【0024】ステップ102では、車速SPDが3km/h
未満であるか否かが判別される。SPD<3km/hが成立
する場合は、冷却水温THWの変化に対する走行風の影
響が少ない、すなわち、冷却水温THWの変化は主に冷
却ファン18の作動状態に起因していると判断される。
この場合、冷却水温THWに基準プロファイルに近似し
た変化が生ずる可能性があると判断され、次いでステッ
プ104の処理が実行される。
【0025】ステップ104では、冷却水温THWが9
0℃を超えているか否かが判別される。THW<90℃
が不成立となる状況下では、冷却ファン18が回転しな
いと共に、冷却水温THWの変化に、暖機過程で生ずる
過渡的な変化が重畳される。従って、THW<90℃が
不成立となる領域では、冷却水温THWに基準プロファ
イルに近似した変化は生じない。一方、THW<90℃
が成立する場合は、冷却水温THWに、基準プロファイ
ルに近似した変化が生ずると推定できる。上記条件が成
立する場合は、以後、ステップ106の処理が実行され
る。
【0026】ステップ106では、吸気温THAが0℃
を超えているか否かが判別される。THA>0℃が不成
立となる状況下では、内燃機関10が外気によって冷却
され易く、冷却ファン18が作動され難いと共に、冷却
水温THWに基準プロファイルに近似した変化が生じ難
い。一方、THA>0℃が成立する場合は、外気温の影
響がさほど大きくなく、基準プロファイルに近似した変
化が生ずると推定できる。上記条件が成立する場合は、
以後、ステップ108の処理が実行される。
【0027】ステップ108では、XACフラグが
“0”であるか否かが判別される。XAXフラグは、エ
アコンスイッチ36からオン信号が出力されている場合
に“1”、エアコンスイッチ36からオフ信号が出力さ
れている場合に“0”がそれぞれセットされるフラグで
ある。本実施例のシステムでは、エアコンの作動が開始
されると、冷却ファン18を6Vの駆動電圧で回転させ
ることとしている。かかる状況下では、冷却水温THW
に基準プロファイルに近似した変化は生じない。一方、
XAC=1が成立する場合は、冷却水温THWに基準プ
ロファイルに近似した変化が生ずると推定することがで
きる。XAC=1が成立する場合は、以後、ステップ1
10の処理が実行される。
【0028】上述の如く、ステップ110の処理は、上
記ステップ100〜108の条件が全て成立する場合に
のみ実行される。本実施例においては、これらの条件が
全て成立する場合は、冷却水温THWに、安定して基準
プロファイルに近似した変化が生ずると判断する。ステ
ップ110では、かかる判別結果を表示すべく、安定状
態フラグXFANJに“1”がセットされる。一方、上
記ステップ100〜108の条件のうち、少なくとも1
つの条件が不成立と判別される場合は、ステップ112
の処理が実行される。ステップ112では、冷却水温T
HWに、基準プロファイルに近似した変化が生じない可
能性があることを表示すべく、安定状態フラグXFAN
Jが“0”にリセットされる。ECU26が上記図2に
示すルーチンを実行する場合、安定状態フラグXFAN
Jにセットされている値に基づいて、冷却水温THWに
基準プロファイルに従った変化が生ずるか否かを判断す
ることができる。
【0029】図3は、冷却ファン18を制御すると共
に、冷却ファンの非作動異常を検出すべくECU26が
実行するメインルーチンの一例のフローチャートを示
す。本ルーチンは、IGスイッチ24がオンとされた
後、繰り返し起動される。図3に示すルーチンが起動さ
れると、先ずステップ200において、冷却水温THW
が96℃以上であるか否かが判別される。THW≧96
℃が成立する場合は、ステップ202において、YFA
Nフラグに“1”がセットされる。YFANフラグに
“1”がセットされると、ECU26からラジエータフ
ァンリレー22に向けてロー信号が出力される。この
際、ラジエータファンリレー22、ファンモータ20、
およびそれらの結線状態等が正常であれば、冷却ファン
18は作動状態となる。
【0030】上記の処理が終了したら、次にステップ2
04において、カウンタCFANONを“0”にリセッ
トする。カウンタCFANONは、35sec を計数する
カウンタであり、上記の如く“0”にリセットされる
と、その後計数を開始する。本ステップ204の処理が
終了したら、次にステップ206の処理が実行される。
【0031】上記ステップ200において、THW≧9
6℃が成立しないと判別された場合は、次いでステップ
208において、YFANに“1”がセットされている
か否かが判別される。YFAN=1が成立する場合は、
内燃機関10が冷却ファン18により冷却されている過
程であると判断され、更にステップ210において、T
HW≧94.5℃が成立するか否かが判別される。その
結果、THW≧94.5が成立する場合は、未だ内燃機
関10が十分に冷却されていないと判断され、YFAN
=1を維持したまま、次いでステップ206の処理が実
行される。
【0032】一方、上記ステップ208においてYFA
N=1が不成立であると判別された場合、及び、ステッ
プ210においてTHW≧94.5℃が不成立であると
判別された場合は、共に冷却ファン18を作動させる必
要がないと判断され、ステップ212においてYFAN
が“0”にリセットされる。YFANが“0”にリセッ
トされると、ECU26は、ラジエータファンリレー2
2に対してハイ信号を出力する。この場合、ラジエータ
ファンリレー22のスイッチ機構22aが非接触状態と
なり、冷却ファン18の作動が停止される。上記ステッ
プ212においてYFAN=0とする処理が実行された
ら、今回のルーチンが終了される。
【0033】上記の処理によれば、冷却ファン18は、
THWが上昇する過程ではTHW≧96℃が成立するま
で停止状態に維持される。そして、一旦THW≧96℃
が成立すると、その後THWが94.5℃以下に低下す
るまで、冷却ファン18が作動状態に維持される。従っ
て、冷却ファン18が正常の作動・停止を繰り返せば、
THWは、ほぼ96℃と94.5℃との間に維持される
ことになる。
【0034】上述の如く、YFANが“1”に維持され
ている場合、すなわち、冷却ファン18に対して作動指
令が発せられている場合は、常にステップ206の処理
が実行される。ステップ206では、上述したXFAN
Jフラグに“1”がセットされているか否かが判別され
る。XFANJ=1が不成立である場合、すなわち、冷
却水温THWが基準プロファイルに沿った変化を示さな
い可能性がある場合は、冷却ファンの異常検出の実行が
困難であると判断される。かかる場合には、先ずステッ
プ214においてカウンタCFANONが“0”にリセ
ットされ、続くステップ216,218において、それ
ぞれ後述する異常仮フラグXFANF0、及び異常フラ
グXFANFが“0”にリセットされた後、今回のルー
チンが衆力される。
【0035】上記ステップ206において、XFANJ
=1が成立すると判別された場合は、次にステップ22
0において、カウンタCFANON=20sec が成立す
るか否かが判別される。CFANON=20が成立する
場合は、ステップ222において、その時点での冷却水
温THWが、冷却ファン18の作動が開始された後、2
0sec が経過した時点での冷却水温THW20として記憶
される。一方、CFANON=20が不成立である場合
は、ステップ222の処理がジャンプされる。
【0036】上記の処理が終了すると、次にステップ2
24において、カウンタCFANON=35sec が成立
するか否かが判別される。CFANON=30が成立す
る場合は、ステップ226において、その時点での冷却
水温THWが、冷却ファン18の作動が開始された後、
35sec が経過した時点での冷却水温THW35として記
憶される。一方、CFANON=35が不成立である場
合は、ステップ226の処理がジャンプされる。
【0037】上記の処理が終了すると、次にステップ2
24において、カウンタCFANONが35sec に到達
しているか否かが判別される。その結果、未だCFAN
ON≧35が不成立であると判別される場合は、そのま
ま今回のルーチンが終了され、上記条件が成立するま
で、繰り返し上記ステップ200以降の処理が実行され
る。一方、CFANON≧35が成立すると判別された
場合は、ステップ230でカウンタCFANONがリセ
ットされた後、ステップ232の処理が実行される。
【0038】ステップ232では、THW20とTHW35
との差、DLTHWF=THW20−THW35が正の値で
あるか否かが判別される。上述の如く、ステップ206
以降の処理は、YFAN=1が成立する環境下、すなわ
ち、冷却ファン18に対して作動指令が発せられている
環境下で実行される。従って、冷却ファン18が正常に
作動していれば、時間の経過に伴ってTHEは低下し、
DLTHWFは正の値となるはずである。これに対し
て、冷却ファン18に非作動異常が生じているとすれ
ば、YFAN=1が成立しているにも関わらず、時間の
経過に伴ってTHWが上昇し、DLFANFは負の値と
なるはずである。
【0039】このため、上記ステップ232において、
DLTHWF>0なる条件が成立する場合は、冷却ファ
ン18が正常に作動していると推定することができる。
かかる判別がなされた場合は、以後、ステップ216お
よびステップ218において、異常仮フラグXFANF
0及び異常フラグXFANFが共に“0”にリセットさ
れた後、今回のルーチンが終了される。
【0040】一方、上記ステップ232において、DL
THWF>0なる条件が不成立であると判別された場合
は、冷却ファン18に非作動異常が生じていると推定す
ることができる。かかる判別がなされた場合は、以後、
ステップ234において、既に異常仮フラグXFANF
0に“1”がセットされているか否かが判別される。そ
の結果、未だXFANF0に“1”がセットされていな
いと判別された場合は、ステップ236で異常仮フラグ
XFANF0に“1”がセットされた後、また、既にX
FANF0に“1”がセットされていると判別された場
合は、ステップ238で異常フラグXFANFに“1”
がセットされた後、今回のルーチンが終了される。
【0041】上記の処理によれば、YFANが1に維持
されたまま、すなわち、冷却水温THWが高温に維持さ
れたまま、2回連続してDLTHWF>0が不成立と判
断されることにより異常フラグXFANFに“1”がセ
ットされる。異常フラグXFANFに“1”がセットさ
れると、ECU26は、駆動回路40に対して駆動信号
を出力する。その結果、ウォーニングランプ38が点灯
され、冷却ファン18の非作動異常が、車両の運転者に
警報される。尚、上述したルーチンでは、異常判定の精
度を高めるために、非作動異常を判定する要件として、
DLTHWF>0が2回連続して不成立と判断されるこ
とを要求しているが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、DLTHWF>0が始めて成立した時点で非作
動異常の判定を行うこととしても良い。
【0042】図4は、本実施例のシステムの動作を説明
するためのタイムチャートを示す。尚、図4において実
線で示す波形は、冷却ファン18が正常に作動した場合
の状態変化を、また、一点鎖線で示す波形は、冷却ファ
ン18に非作動異常が生じた場合の状態変化をそれぞれ
示している。
【0043】図4(A)は、冷却ファン18の作動状態
を示す。また、図4(B)は、YFANフラグの変化を
示す。冷却ファン18が正常である場合、時刻t1 にY
FANが0から1に変化すると、その変化に伴って冷却
ファン18が作動し始める。一方、冷却ファン18に非
作動異常が生じている場合、YFANが0から1に変化
しても、冷却ファン18は非作動状態に維持される。
【0044】図4(C)は、冷却水温THWの変化を示
す。また、図4(D)は、カウンタCFANONの変化
を示す。冷却ファン18が正常であり、時刻t1 に冷却
ファン18が作動し始めるた場合、その後、THWは慣
性により僅かに上昇した後、低下し始める。この場合、
YFANが0から1に変化した後35sec が経過した時
点(時刻t1 +35)において検出されるTHW35は、
20sec が経過した時点(例えば、時刻t1 +20)に
おいて検出されるTHW20に比して必ず小さな値とな
る。一方、冷却ファン18に非作動異常が生じている場
合は、時刻t1 の後もTHWは高温側飽和値に向けて上
昇を続ける。このため、THW35は、常にTHW20に比
して大きな値となる。
【0045】図4(E)は、DLTHWの変化を示す。
また、図4(F)及び図4(G)は、それぞれ異常仮フ
ラグXFANF0、又は異常フラグXFANFの変化を
示す。冷却ファン18が正常である場合、上述の如く常
にTHW20>THW35が成立する。この場合、DLTH
Wは常に正の値となり、異常仮フラグXFANF0、及
び異常フラグXFANFは、常に0に維持される。一
方、冷却ファン18に非作動異常フラグが発生している
場合、上述の如く常にTHW20<THW35が成立する。
この場合、DLTHWは常に負の値として演算される。
このため、YFANが0から1に変化した後、35sec
が経過した時点(時刻t1 +35)で異常仮フラグXF
ANF0に“1”がセットされ、次いで、70秒が経過
した時点(時刻t1 +70)で異常フラグXFANFに
“1”がセットされる。
【0046】上述の如く、本実施例のシステムによれ
ば、冷却水温THWの変化に基づいて、確実に冷却ファ
ン18の非作動異常を検出することができる。また、本
実施例のシステムは、冷却ファン18の異常を検出する
ための特別な回路やセンサ等を必要としない。従って、
本実施例の構成によれば、精度良く冷却ファン18の非
作動異常を検出し得る異常検出装置を、安価に実現し得
るという利益を享受することができる。
【0047】尚、上述した実施例においては、ECU2
6が上記ステップ200,202,208〜212の処
理を実行することにより前記請求項1に記載した冷却フ
ァン制御装置が、上記ステップ100および102の処
理を実行することにより前記請求項1に記載した定常状
態判別手段が、上記ステップ206,220〜226の
処理を実行することにより前記請求項1記載の水温変化
測定手段が、また、上記ステップ232〜238の処理
を実行することにより前記請求項1記載の異常判定手段
が、それぞれ実現されている。
【0048】次に、図5〜図10を参照して、本発明の
第2実施例について説明する。本実施例は、上述した第
1実施例と同様のシステム構成により実現することがで
きる。本実施例のシステムは、上記第1実施例のシステ
ムと異なる手法により冷却ファン18の非作動異常を検
出すると共に、冷却ファンの非停止異常をも検出する。
【0049】図5は、上記の機能を実現すべくECU2
6が実行する定常状態判定ルーチンの一例のフローチャ
ートを示す。本ルーチンは、内燃機関10の発熱量及び
放熱環境が定常的となる状態(以下、この状態を定常状
態と称す)が継続されている時間を計数するためのルー
チンである。
【0050】図5に示すルーチンは、所定時間毎、例え
ば1sec 毎に起動される。本ルーチンが起動されると、
先ずステップ300で、車速SPDが3km/h未満である
か否かが判別される。SPD<3km/hが成立する場合
は、内燃機関10の放熱環境が定常的な状態にあると判
断され、次いでステップ302の処理が実行される。
【0051】ステップ302では、XIDLフラグが
“1”であるか否かが判別される。XIDLフラグに
は、上述の如く、IDLスイッチ28からオン信号が出
力されている際に“1”がセットされるフラグである。
XIDL=1が成立する場合は、内燃機関12の発熱量
が定常的であると判断される。この場合、次いでステッ
プ304において、定常状態の継続時間を計数するカウ
ンタCLLONFがインクリメントされた後、今回のル
ーチンが終了される。
【0052】一方、上記ステップ300の条件、又は上
記ステップ302の条件の何れかが不成立であると判別
された場合は、ステップ306においてカウンタCLL
ONFが0にリセットされた後、今回のルーチンが終了
される。上記の処理によれば、カウンタCLLONFの
値は、定常状態の継続時間に相当した値となる。
【0053】図6は、非停止異常判別フラグXFANJ
S、又は非作動異常判定フラグXFANJAのセット・
リセットを行うためにECU26が実行する判別フラグ
制御ルーチンの一例のフローチャートである。本ルーチ
ンにおいては、内燃機関10の環境が、冷却水温THW
に基準プロファイルに沿った変化が生ずる環境であるか
否かが判別されると共に、冷却ファン18に非停止異常
が生ずる可能性がある場合には、非停止異常判別フラグ
XFANJAに“1”が、また、冷却ファン18に非作
動異常が生ずる可能性がある場合には、非作動異常判別
フラグXFANJSに“1”が、それぞれセットされ
る。
【0054】図6に示すルーチンは、所定時間毎に起動
される。本ルーチンが起動されると、先ずステップ40
0において、内燃機関10が始動された時点での冷却水
温THWSTが0℃を超えていたか否かが判別される。
THWSTが0℃以下である場合は、冷却ファン18が
作動され難い状態にあることから、冷却ファン18の異
常判定の実行に適していないと判断される。この場合、
以後、ステップ402および404において、それぞれ
非作動異常判別フラグXFANJS、及び非停止異常判
別フラグXFANJAが“0”にリセットされた後、今
回のルーチンが終了される。
【0055】一方、THWST>0℃が成立すると判別
された場合は、ステップ406において、内燃機関10
が始動されてからの経過時間CASTが、所定のしきい
値tKASTを超えているか否かが判別される。しきい
値tKASTは、内燃機関10の暖機が終了するまでに
要する時間として設定された値である。図7は、本実施
例においてtKASTを決定する際に用いられるマップ
を示す。図7に示す如く、tKASTは、THWSTを
パラメータとして、THWSTが低温であるほど長時間
となるように設定されている。ステップ406では、図
7に示すマップをTHWSTで検索することによりtK
ASTが決定され、決定されたtKASTに対してCA
ST>tKASTが成立するか否かが判別される。
【0056】上記の判別の結果、CAST>tKAST
が不成立である場合は、内燃機関10が未だ暖機の過程
にあると判断することができる。この場合、冷却ファン
18の異常判定の実行に適していないと判断され、以
後、上述したステップ402および404の処理が実行
された後、今回のルーチンが終了される。
【0057】一方、上記ステップ406において、CA
ST>tKASTが成立すると判別される場合は、ステ
ップ408において、カウンタCLLONFが60sec
を超えているか、すなわち、定常状態60sec を超えて
継続されているか否かが判別される。その結果、CLL
ONF>60が成立していない場合は、冷却水温THW
の変化状態が安定していないと判断され、上述したステ
ップ402および404の処理が実行された後今回のル
ーチンが終了される。これに対して、CLLONF>6
0が成立していると判別された場合は、冷却水温THW
の変化状態が安定していると判断され、次いでステップ
410の処理が実行される。
【0058】ステップ410では、吸気温THAが0℃
を超えているか否かが判別される。THA>0℃が不成
立である場合は、冷却水温THWの変化に対する外気の
影響が大きく、かつ、冷却ファン18が作動され難い状
態となるため、冷却ファン18の異常判定の実行に適し
ていないと判断される。この場合、上述したステップ4
02および404の処理が実行された後今回のルーチン
が終了される。一方、THA>0℃が成立する場合は、
次に、ステップ412の処理が実行される。
【0059】ステップ412では、XACフラグが
“0”であるか否かが判別される。本実施例において
も、上記第1実施例と同様に、エアコンの作動中は冷却
ファン18が6Vの駆動電圧で駆動される。このため、
XAC=0が不成立である場合、すなわち、エアコンが
作動している場合は、冷却ファン18の異常判定の実行
に適していないと判断され、以後、ステップ402及び
404の処理が実行された後、今回のルーチンが終了さ
れる。一方、XAC=0が成立する場合は、冷却ファン
18の異常判定の実行に適した環境が形成されていると
判断され、次いでステップ414の処理が実行される。
【0060】ステップ414では、冷却水温THWが9
0℃未満であるか否かが判別される。上述の如く、ステ
ップ414の処理は、内燃機関10の暖機が完了したと
推定される状況下で実行される。本実施例のシステムに
おいては、上記第1実施例のシステムと同様に、THW
がほぼ96℃と94.5℃との間に収まるように、冷却
ファン18の制御が行われる。従って、冷却ファン18
が正常に作動・停止を繰り返しているとすれば、ステッ
プ414が実行される段階では、THWが、94.5℃
から96℃までの温度帯から大きく外れない領域に維持
されていると推定できる。
【0061】このため、上記ステップ414でTHW<
90℃が成立すると判別された場合は、冷却ファン18
が回転し続けている可能性がある、すなわち、冷却ファ
ン18に非停止異常が発生している可能性があると判断
することができる。この場合、以後、ステップ416で
非停止異常判別フラグXFANJAに“1”がセットさ
れ、ステップ418で非作動異常判別フラグXFANJ
Sが“0”にリセットされ、次いでステップ420でカ
ウンタCFANJAが“0”にクリアされた後、今回の
ルーチンが終了される。カウンタCFANJAは、非停
止異常判別フラグXFANJAに“1”がセットされた
後の経過時間を計数するためのカウンタであり、1sec
毎にインクリメントされる。
【0062】一方、上記ステップ414で、THW<9
0℃が不成立であると判別された場合は、次にステップ
422でTHW>98℃が成立するか否かが判別され
る。上述の如く、冷却ファン18が正常に作動・停止を
繰り返しているとすれば、THWは、94.5℃から9
6℃までの温度帯の近傍に維持されているはずである。
本ルーチンでは、THW>98℃が不成立とされる場合
は、冷却ファン18が正常に機能しているものと判断さ
れる。この場合、以後、ステップ424で非停止異常フ
ラグXFANJAが“0”にリセットされ、続くステッ
プ426で非作動異常フラグXFAFJSが“0”にリ
セットされた後、今回のルーチンが終了される。
【0063】一方、上記ステップ422でTHW>98
℃が成立すると判別された場合は、冷却ファン18が正
常に作動していない、すなわち、冷却ファン18に非作
動異常が生じていると判断することができる。この場
合、以後、ステップ428で非作動異常判別フラグXF
ANJSに“1”がセットされ、ステップ430で非停
止異常判別フラグXFANJAが“0”にリセットさ
れ、次いでステップ432でカウンタCFANJSが
“0”にクリアされた後、今回のルーチンが終了され
る。カウンタCFANJSは、非作動異常判別フラグX
FANJSに“1”がセットされた後の経過時間を計数
するためのカウンタであり、1sec 毎にインクリメント
される。
【0064】上述の如く、図6に示すルーチンによれ
ば、内燃機関10の暖機が終了していると推定される状
況下で、冷却水温THWが適切な温度帯に維持されてい
れば、非停止異常判別フラグXFANJAおよび非作動
異常判別フラグXFANJSは、共に“0”にリセット
される。また、THWが不当に低温である場合には非停
止異常判別フラグXFANJAに、THWが不当に高温
である場合には非作動異常判別フラグXFANJSに、
それぞれ“1”がセットされる。従って、ECU26
は、非停止異常判別フラグXFANJAおよび非作動異
常判別フラグXFANJSの値を見ることで、冷却ファ
ン18の作動・停止が正常に行われているか否かを推定
することができる。
【0065】図8は、冷却ファン18を制御すると共
に、冷却ファンの非停止異常および非作動異常を検出す
べくECU26が実行するメインルーチンの一例のフロ
ーチャートを示す。本ルーチンは、IGスイッチ24が
オンとされた後、繰り返し起動される。
【0066】図8に示すルーチンが起動されると、先ず
ステップ500において、冷却水温THWが96℃以上
であるか否かが判別される。THW≧96℃が成立する
場合は、ステップ502において、YFANフラグに
“1”がセットされた後、ステップ510の処理が実行
される。YFANフラグに“1”がセットされると、E
CU26からラジエータファンリレー22に向けてロー
信号が出力される。この際、ラジエータファンリレー2
2、ファンモータ20、およびそれらの結線状態等が正
常であれば、冷却ファン18は作動状態となる。
【0067】一方、上記ステップ500において、TH
W≧96℃が成立しないと判別された場合は、次いでス
テップ504で、YFANに“1”がセットされている
か否かが判別される。YFAN=1が成立する場合は、
内燃機関10が冷却ファン18により冷却されている過
程であると判断され、更にステップ506で、THW≧
94.5℃が成立するか否かが判別される。その結果、
THW≧94.5が成立する場合は、未だ内燃機関10
が十分に冷却されていないと判断される。この場合、Y
FAN=1が維持されたまま、次いでステップ510の
処理が実行される。
【0068】一方、上記ステップ504においてYFA
N=1が不成立であると判別された場合、及び、ステッ
プ506においてTHW≧94.5℃が不成立であると
判別された場合は、共に冷却ファン18を作動させる必
要がないと判断される。この場合、ステップ508にお
いてYFANが“0”にリセットされた後、ステップ5
10の処理が実行される。YFANが“0”にリセット
されると、ECU26は、ラジエータファンリレー22
に対してハイ信号を出力する。この際、ラジエータファ
ンリレー22が正常に機能すれば、スイッチ機構22a
が非接触状態となり、冷却ファン18の作動が停止され
る。
【0069】上記の処理によれば、冷却ファン18は、
THWが上昇する過程ではTHW≧96℃が成立するま
で停止状態に維持される。そして、一旦THW≧96℃
が成立すると、その後THWが94.5℃以下に低下す
るまで、冷却ファン18が作動状態に維持される。従っ
て、冷却ファン18が正常に作動・停止を繰り返せば、
上述の如く、THWは、ほぼ94.5℃から96℃の温
度帯に維持される。
【0070】ステップ510では、非作動異常判別フラ
グXFANJSに“1”がセットされているか否かが判
別される。その結果、XFANS=1が不成立であると
判別された場合は、冷却ファン18に非作動異常は生じ
ていないと判断され、ステップ512において、非作動
異常仮フラグXFANFS0及び非作動異常フラグXF
ANFSが共に“0”にリセットされる。
【0071】上記の処理が終了すると、次にステップ5
14で、非停止異常判別フラグXFANJAに“1”が
セットされているか否かが判別される。その結果、XF
ANA=1が不成立であると判別された場合は、冷却フ
ァン18に非停止異常は発生していないと判断され、ス
テップ516において、非停止異常仮フラグXFANF
A0及び非停止異常フラグXFANFAが共に“0”に
リセットされる。
【0072】一方、上記ステップ514で、非停止異常
判別フラグXFANJAに“1”がセットされていると
判別された場合は、次にステップ518において、非停
止異常仮フラグXFANFA0に既に“1”がセットさ
れているか否かが判別される。その結果、未だXFAN
FA0に“1”はセットされていないと判別された場合
は、ステップ520において、更に、カウンタCFAN
JAが70sec に到達しているか否か、すなわち、非停
止異常判別フラグXFANJAに“1”がセットされた
後70sec の時間が経過しているか否かが判別される。
【0073】本実施例では、高精度な異常判定を実現す
るため、非停止異常判別フラグXFANJAに“1”が
セットされた場合、その後70sec の時間が経過した後
に、非停止異常の発生の有無を判別する処理を開始する
こととしている。このため、上記ステップ520におい
てCFANJA≧70sec が不成立であると判別された
場合は、以後、上述したステップ516の処理を実行し
た後、今回の処理が終了される。一方、上記ステップ5
20で、CFANJA≧70sec が成立すると判別され
た場合は、以後、ステップ522の処理が実行される。
【0074】これに対して、上記ステップ518におい
て、非停止異常仮フラグXFANFA0に既に“1”が
セットされていると判断された場合は、ステップ520
がジャンプされ、即座にステップ522の処理が実行さ
れる。従って、非停止異常仮フラグXFANFA0に
“1”がセットされている場合には、70sec の時間の
経過を待つことなく、ステップ522以降の処理が進行
される。
【0075】ステップ522では、カウンタCFANJ
Aを“0”にリセットする処理が実行される。続くステ
ップ524では、その時点での冷却水温THWが、非停
止異常判別フラグXFANJAに“1”がセットされた
後、70sec 経過後の冷却水温THW0A として記憶さ
れる。
【0076】非停止異常判別フラグXFANJAに
“1”がセットされるのは、上述の如くTHW<90℃
が成立する場合である。この場合、上記ステップ500
〜508の処理により、冷却ファン18には停止指令が
発せられているはずである。従って、冷却ファン18に
非停止異常が生じていないとすれば、THW0Aは、走行
風等による自然冷却により達成された温度であることに
なる。一方、冷却ファン18に非停止異常が生じている
とすれば、THW0Aは、THW<90℃が成立した後、
更に冷却ファン18による強制冷却が70sec 継続され
ることにより達成された温度であることになる。本実施
例において、THW<90℃が成立した後、更に強制冷
却が70sec 継続されると、冷却水温THWは、ほぼ低
温側飽和値に飽和する。従って、冷却ファン18に非停
止異常が生じているとすれば、冷却水温THWの低温側
飽和値がTHW0Aとして記憶されることになる。
【0077】上記の処理が終了すると、次にステップ5
26において、YFANフラグに強制的に“1”がセッ
トされる。YFANフラグに“1”がセットされると、
上述の如く、ECU26は冷却ファン18を作動させる
ための状況を形成する。従って、冷却ファン18に非停
止異常が生じていない場合には、この時点で冷却ファン
18の作動が開始される。一方、冷却ファン18に非停
止異常が生じている場合は、YFANフラグに“1”が
セットされる前後で何ら変化は生じず、冷却ファン18
は継続的に作動を続ける。
【0078】ステップ526の処理が終了すると、ステ
ップ528でカウンタCFANONが“0”にリセット
され、次いでステップ530で、CFANONが35se
c に到達しているか否かが判別される。ステップ530
の処理は、CFANON≧35sec が成立すると判別さ
れるまで繰り返し実行される。CFANONは、YFA
Nが強制的に“1”とされた後の経過時間を計数するた
めのカウンタである。CFANONが35sec に到達す
ると、ステップ532の処理が実行される。
【0079】ステップ532では、その時点での冷却水
温THWが、YFANが強制的に“1”とされた後35
sec が経過した時点での冷却水温THW35A として記憶
される。次いで、ステップ534では、THW0AとTH
W35A との差、DLTHWA=THW0A−THW35A が
1.0 より大きいか否かが判別される。
【0080】冷却ファン18に非停止異常が生じていな
いとすれば、YFANに“1”がセットされた後、冷却
水温THWは大きく低下する。従って、かかる状況下で
は、THW35A は、THW0Aに比して十分に低い温度と
なり、DLTHWA>1.0 が成立するはずである。一
方、冷却ファン18に非停止異常が生じているとすれ
ば、YFANに“1”がセットされた後、冷却水温TH
Wに大きな変化は生じない。従って、かかる状況下で
は、THW35A と、THW0Aとがほぼ同等の温度とな
り、DLTHWA>1.0 が不成立となるはずである。
【0081】このため、上記ステップ534において、
DLTHWA>1.0 が成立すると判別される場合は、冷
却ファン18に非停止異常は生じていないと判断され、
以後、ステップ516の処理が実行された後、今回のル
ーチンが終了される。一方、上記ステップ534におい
て、DLTHWA>1.0 が不成立であると判別された場
合は、冷却ファン18に非停止異常が生じている可能性
があると判断され、次いでステップ536の処理が実行
される。
【0082】ステップ536では、非停止異常仮フラグ
XFANFA0に、既に“1”がセットされているか否
かが判別される。その結果、未だXFANFA0に
“1”がセットされていないと判別された場合は、ステ
ップ538で非停止異常仮フラグXFANFA0に
“1”がセットされた後、また、既にXFANFA0に
“1”がセットされていると判別された場合は、ステッ
プ540で非停止異常フラグXFANFAに“1”がセ
ットされた後、今回のルーチンが終了される。
【0083】上記の処理によれば、非停止異常判別フラ
グXFANJAに“1”がセットされてから70sec の
時間が経過した後、2回連続してDLTHWA>1.0 が
不成立と判断されることにより非停止異常フラグXFA
NFAに“1”がセットされる。非停止異常フラグXF
ANFAに“1”がセットされると、ECU26は、駆
動回路40に対して駆動信号を出力する。その結果、ウ
ォーニングランプ38が点灯され、冷却ファン18の非
停止異常が、車両の運転者に警報される。尚、上述した
ルーチンでは、異常判定の精度を高めるために、非停止
異常を判定する要件として、DLTHWA>1.0 が2回
連続して不成立と判断されることを要求しているが、本
発明はこれに限定されるものではなく、DLTHWA>
1.0 が始めて成立した時点で非停止異常の判定を行うこ
ととしても良い。
【0084】次に、上記ステップ510において、非作
動異常判別フラグXFANJSに“1”がセットされて
いると判別された場合について説明する。かかる判別が
なされた場合は、冷却ファン18に非作動異常が生じて
いる可能性があると判断されると共に、冷却ファン18
に非停止異常は生じていないと判断される。このため、
XFANS=1が成立すると判別された場合は、先ず、
ステップ542において、非停止異常仮フラグXFAN
FA0及び非停止異常フラグXFANFAが共に“0”
にリセットされる。
【0085】上記の処理が終了すると、次にステップ5
44において、非作動異常仮フラグXFANFS0に既
に“1”がセットされているか否かが判別される。その
結果、未だXFANFS0に“1”がセットされていな
いと判別された場合は、ステップ546において、更
に、カウンタCFANJSが70sec に到達しているか
否か、すなわち、非作動異常判別フラグXFANJSに
“1”がセットされた後70sec の時間が経過している
か否かが判別される。
【0086】本実施例においては、非作動異常の検出す
る場合も、上述した非停止異常の検出の場合と同様に、
非作動異常判別フラグXFANJSに“1”がセットさ
れた後70sec 間は、異常判定のための処理を開始しな
いこととしている。このため、上記ステップ546にお
いてCFANJS≧70sec が不成立であると判別され
た場合は、ステップ548において、非作動異常仮フラ
グXFANFS0及び非作動異常フラグXFANSAを
共に“0”とする処理が実行された後、今回の処理が終
了される。一方、上記ステップ546で、CFANJS
≧70sec が成立すると判別された場合は、次にステッ
プ550の処理が実行される。
【0087】これに対して、上記ステップ544におい
て、非作動異常仮フラグXFANFS0に既に“1”が
セットされていると判断された場合は、ステップ546
がジャンプされ、即座にステップ550の処理が実行さ
れる。従って、非作動異常仮フラグXFANFS0に
“1”がセットされている場合には、70sec の時間の
経過を待つことなく、ステップ550以降の処理が進行
される。
【0088】ステップ550では、カウンタCFANJ
Sを“0”にリセットする処理が実行される。続くステ
ップ552では、その時点での冷却水温THWが、非作
動異常判別フラグXFANJSに“1”がセットされた
後、70sec 経過後の冷却水温THW0Sとして記憶され
る。
【0089】非作動異常判別フラグXFANJSに
“1”がセットされるのは、上述の如くTHW>98℃
が成立する場合である。この場合、上記ステップ500
〜508の処理により、冷却ファン18には作動指令が
発せられているはずである。従って、冷却ファン18に
非作動異常が生じていないとすれば、THW0Sは、冷却
ファン18による強制冷却により達成された温度である
ことになる。一方、冷却ファン18に非作動異常が生じ
ているとすれば、THW0Sは、THW>98℃が成立し
た後、更に自然冷却が70sec 継続されることにより達
成された温度であることになる。本実施例において、T
HW>98℃が成立した後、更に自然冷却が70sec 継
続されると、冷却水温THWは、ほぼ高温側飽和値に飽
和する。従って、冷却ファン18に非作動異常が生じて
いるとすれば、冷却水温THWの高温側飽和値がTHW
0Sとして記憶されることになる。
【0090】上記の処理が終了すると、次にステップ5
54において、YFANフラグが強制的に“0”にリセ
ットされる。YFANフラグが“0”にリセットされる
と、ECU26は、冷却ファン18の作動を停止させる
状況を形成する。従って、冷却ファン18に非作動異常
が生じていない場合には、この時点で冷却ファン18の
作動が停止される。一方、冷却ファン18に非作動異常
が生じている場合は、YFANフラグが“0”にリセッ
トされる前後で何ら変化は生じず、冷却ファン18は継
続的に非作動状態に維持される。
【0091】ステップ554の処理が終了すると、ステ
ップ556でカウンタCFANOFが“0”にリセット
され、次いでステップ558で、CFANOFが35se
c に到達しているか否かが判別される。ステップ558
の処理は、CFANOF≧35sec が成立すると判別さ
れるまで繰り返し実行される。CFANOFは、YFA
Nが強制的に“0”とされた後の経過時間を計数するた
めのカウンタである。CFANOFが35sec に到達す
ると、ステップ560の処理が実行される。
【0092】ステップ560では、その時点での冷却水
温THWが、YFANが強制的に“0”とされた後35
sec が経過した時点での冷却水温THW35S として記憶
される。次いで、ステップ562では、THW0SとTH
W35S との差、DLTHWS=THW0A−THW35S が
−1.0 より小さいか否かが判別される。
【0093】冷却ファン18に非作動異常が生じていな
いとすれば、YFANが“0”にリセットされた後、冷
却水温THWは大きく上昇する。従って、かかる状況下
では、THW35S は、THW0Sに比して十分に高い温度
となり、DLTHWS<−1.0 が成立するはずである。
一方、冷却ファン18に非作動異常が生じているとすれ
ば、YFANが“0”にリセットされた後、冷却水温T
HWに大きな変化は生じない。従って、かかる状況下で
は、THW35S と、THW0Sとがほぼ同等の温度とな
り、DLTHWA<−1.0 が不成立となるはずである。
【0094】このため、上記ステップ562において、
DLTHWS<−1.0 が成立すると判別される場合は、
冷却ファン18に非作動異常は生じていないと判断さ
れ、以後、ステップ548の処理が実行された後、今回
のルーチンが終了される。一方、上記ステップ562に
おいて、DLTHWS<−1.0 が不成立であると判別さ
れた場合は、冷却ファン18に非作動異常が生じている
可能性があると判断され、次いでステップ564の処理
が実行される。
【0095】ステップ564では、非作動異常仮フラグ
XFANFS0に、既に“1”がセットされているか否
かが判別される。その結果、未だXFANFS0に
“1”がセットされていないと判別された場合は、ステ
ップ566で非作動異常仮フラグXFANFS0に
“1”がセットされた後、また、既にXFANFS0に
“1”がセットされていると判別された場合は、ステッ
プ568で非作動異常フラグXFANFSに“1”がセ
ットされた後、今回のルーチンが終了される。
【0096】上記の処理によれば、非作動異常判別フラ
グXFANJSに“1”がセットされてから70sec の
時間が経過した後、2回連続してDLTHWS<−1.0
が不成立と判断されることにより非作動異常フラグXF
ANFSに“1”がセットされる。非作動異常フラグX
FANFSに“1”がセットされると、ECU26は、
駆動回路40に対して駆動信号を出力する。その結果、
ウォーニングランプ38が点灯され、冷却ファン18の
非作動異常が、車両の運転者に警報される。尚、上述し
たルーチンでは、異常判定の精度を高めるために、非作
動異常を判定する要件として、DLTHWS<−1.0 が
2回連続して不成立と判断されることを要求している
が、本発明はこれに限定されるものではなく、DLTH
WS<−1.0 が始めて成立した時点で非作動異常の判定
を行うこととしても良い。
【0097】図9は、本実施例のシステムが、冷却ファ
ン18の非停止異常を検出する際の動作を説明するため
のタイムチャートを示す。尚、図9において実線で示す
波形は、冷却ファン18が正常に作動した場合の状態変
化を、また、一点鎖線で示す波形は、冷却ファン18に
非停止異常が生じた場合、又はYFANが強制的に
“1”とされた場合の状態変化をそれぞれ示している。
【0098】図9(A)は、冷却ファン18の作動状態
を示す。また、図9(B)は、YFANフラグの変化を
示す。冷却ファン18が正常である場合、時刻t1 にY
FANが0から1に変化し、次いで、時刻t2 にYFA
Nが1から0に変化すると、その変化に伴って冷却ファ
ン18が作動し、また停止する。一方、時刻t2 の時点
で冷却ファン18に非停止異常が生ずると、YFANが
1から0に変化しても、冷却ファン18は作動状態に維
持される。
【0099】図9(C)は、冷却水温THWの変化を示
す。また、図9(D)はカウンタCFANJAの変化
を、図9(E)はカウンタCFANONの変化を示す。
冷却ファン18が正常であり、時刻t2 に冷却ファン1
8の作動が停止されると、その後、THWは慣性により
僅かに低下した後、上昇し始める。この場合、THWが
再度96℃を超えた時点で、再びYFANに“1”がセ
ットされる。以後、冷却ファン18の作動・停止が繰り
返され、THWが94.5℃から96℃の温度帯付近に
維持される。
【0100】冷却ファン18に非停止異常が生じている
場合は、時刻t2 の後も冷却ファン18が作動状態に維
持されるため、THWは低温側飽和値に向けて低下し続
ける。同様に、自然冷却により十分な冷却能力が得られ
ている場合は、時刻t2 に冷却ファン18が停止された
後も、THWの低下が継続される。
【0101】THWの低下が継続され、THW<90℃
が成立すると(時刻t3 )、カウンタCFANJAのカ
ウントアップが開始される。カウンタCFANJAが7
0sec に到達すると(時刻t3 +70)、上記図9
(B)に示す如く、YFANが強制的に“1”とされ
る。更に、その時点でのTHWがTHW0Aとして記録さ
れると共に、カウンタCFANONのカウントアップが
開始される。そして、CFANONが35sec に到達す
ると(時刻t3 +105)、その時点でのTHWがTH
W35A として記憶される。
【0102】冷却ファン18に非停止異常が生じている
場合は、THW0AおよびTHW35Aが共に、強制冷却に
対する低温側飽和値となる。この場合、両者にはほとん
ど差は生じない。一方、冷却ファン18に非停止異常が
生じておらず、自然冷却によりTHWが90℃未満とさ
れた場合は、THW0Aには自然冷却に対する低温側飽和
値が、THW35A には強制冷却により更に低下された冷
却水温THWが、それぞれ記憶される。このため、TH
W35A はTHW0Aに比して十分に低い温度となる。
【0103】図9(F)は、非停止異常仮フラグXFA
NFA0の変化を、また、図9(G)は非停止異常フラ
グXFANFAの変化を示す。冷却ファン18が正常で
ある場合は、上述の如く常にTHW0A>THW35A が成
立する。この場合、DLTHWAは常に正の値となり、
非停止異常仮フラグXFANFA0、及び非停止異常フ
ラグXFANFAは、常に0に維持される。一方、冷却
ファン18に非停止異常が発生している場合は、上述の
如く常にTHW0AとTHW35A とが同等の値となる。こ
の場合、YFANが強制的に“1”とされた後(時刻t
3 +70)35sec が経過した時点(時刻t3 +10
5)でXFANFA0に“1”がセットされ、更に35
秒が経過した時点(時刻t3 +140)でXFANFA
に“1”がセットされる。
【0104】上述の如く、本実施例のシステムによれ
ば、冷却水温THWの変化に基づいて、確実に冷却ファ
ン18の非停止異常を検出することができる。また、本
実施例のシステムは、冷却ファン18の異常を検出する
ための特別な回路やセンサ等を必要としない。従って、
本実施例の構成によれば、精度良く冷却ファン18の非
停止異常を検出し得る異常検出装置を、安価に実現し得
るという利益を享受することができる。
【0105】図10は、本実施例のシステムが、冷却フ
ァン18の非作動異常を検出する際の動作を説明するた
めのタイムチャートを示す。尚、図10において実線で
示す波形は、冷却ファン18が正常に作動した場合の状
態変化を、また、一点鎖線で示す波形は、冷却ファン1
8に非作動異常が生じた場合、又はYFANが強制的に
“0”とされた場合の状態変化をそれぞれ示している。
【0106】図10(A)は、冷却ファン18の作動状
態を示す。また、図10(B)は、YFANフラグの変
化を示す。冷却ファン18が正常である場合、時刻t1
にYFANが0から1に変化すると、その変化に伴って
冷却ファン18が作動を開始する。一方、冷却ファン1
8に非作動異常が生ずると、時刻t1 にYFANが0か
ら1に変化しても、冷却ファン18は停止状態に維持さ
れる。
【0107】図10(C)は、冷却水温THWの変化を
示す。また、図10(D)はカウンタCFANJSの変
化を、図10(E)はカウンタCFANOFの変化を示
す。冷却ファン18が正常であり、時刻t1 に冷却ファ
ン18の作動が開始されると、その後、THWは慣性に
より僅かに上昇した後、低下し始める。以後、冷却ファ
ン18の作動・停止が繰り返され、THWが94.5℃
から96℃の温度帯付近に維持される。
【0108】冷却ファン18に非作動異常が生じている
場合は、時刻t1 の後も冷却ファン18が停止状態とさ
れるため、THWは高温側飽和値に向けて上昇し続け
る。同様に、長時間の高速走行の後、車両が停車された
ような場合には、時刻t1 以降、冷却ファン18が正常
に作動しているにも関わらずTHWの上昇が継続される
場合がある。
【0109】THWの上昇が継続され、THW>98℃
が成立すると(時刻t2 )、カウンタCFANJSのカ
ウントアップが開始される。カウンタCFANJSが7
0sec に到達すると(時刻t2 +70)、上記図10
(B)に示す如く、YFANが強制的に“0”とされ
る。更に、その時点でのTHWがTHW0Sとして記録さ
れると共に、カウンタCFANOFのカウントアップが
開始される。そして、CFANOFが35sec に到達す
ると(時刻t2 +105)、その時点でのTHWがTH
W35S として記憶される。
【0110】冷却ファン18に非作動異常が生じている
場合は、THW0SおよびTHW35Sが共に、自然冷却に
対する高温側飽和値となる。この場合、両者にはほとん
ど差は生じない。一方、冷却ファン18に非作動異常が
生じておらず、強制冷却が行われているにも関わらずT
HWが98℃を超えた場合は、THW0Sには強制冷却に
対する高温側飽和値が、THW35S には強制冷却が停止
されることにより更に上昇された冷却水温THWが、そ
れぞれ記憶される。このため、THW35S はTHW0Sに
比して十分に高い温度となる。
【0111】図10(F)は、非作動異常仮フラグXF
ANFS0の変化を、また、図10(G)は非作動異常
フラグXFANFSの変化を示す。冷却ファン18が正
常である場合は、上述の如く常にTHW0A<THW35A
が成立する。この場合、DLTHWAは常に不の値とな
り、非作動異常仮フラグXFANFS0、及び非作動異
常フラグXFANFSは、常に0に維持される。一方、
冷却ファン18に非作動異常が発生している場合は、上
述の如く常にTHW0AとTHW35A とが同等の値とな
る。この場合、YFANが強制的に“0”とされた後
(時刻t2 +70)35sec が経過した時点(時刻t2
+105)でXFANFS0に“1”がセットされ、更
に35秒が経過した時点(時刻t2 +140)でXFA
NFSに“1”がセットされる。
【0112】上述の如く、本実施例のシステムによれ
ば、冷却水温THWの変化に基づいて、確実に冷却ファ
ン18の非作動異常を検出することができる。また、本
実施例のシステムは、冷却ファン18の異常を検出する
ための特別な回路やセンサ等を必要としない。従って、
本実施例の構成によれば、精度良く冷却ファン18の非
作動異常を検出し得る異常検出装置を、安価に実現し得
るという利益を享受することができる。
【0113】尚、上記の実施例においては、ECU26
が上記ステップ500〜508の処理を実行することに
より、前記請求項2又は3記載の冷却ファン制御装置
が、上記ステップ300〜306及び408の処理を実
行することにより前記請求項2又は3記載の定常状態判
別手段が、それぞれ実現されている。
【0114】また、上記の実施例においては、ECU2
6が上記ステップ510及び554の処理を実行するこ
とにより前記請求項2記載の回転信号停止手段が、上記
ステップ552及び556〜560の処理を実行するこ
とにより前記請求項2記載の停止後水温変化測定手段
が、上記ステップ562〜568の処理を実行すること
により前記請求項2記載の異常判定手段が、それぞれ実
現されている。
【0115】更に、上記の実施例においては、ECU2
6が上記ステップ514及び526の処理を実行するこ
とにより前記請求項3記載の回転信号出力手段が、上記
ステップ524及び528〜532の処理を実行するこ
とにより前記請求項3記載の出力後水温変化測定手段
が、上記ステップ534〜540の処理を実行すること
により前記請求項3記載の異常判定手段が、それぞれ実
現されている。
【0116】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、冷却ファン制御装置から冷却ファンに向けて回転実
行信号が出力されている際に、冷却水温に適正な変化が
生じているか否かに基づいて、精度良く冷却ファンの非
作動異常を検出することができる。冷却水温の変化は、
元来内燃機関に組み込まれている水温センサを用いて測
定することができる。従って、本発明によれば、新たな
回路やセンサ等を付加することなく、確実に冷却ファン
の非作動異常を検出することのできるラジエータの冷却
ファンシステムの異常検出装置を実現することができ
る。
【0117】上述の如く、請求項2記載の発明によれ
ば、冷却ファン制御装置から冷却ファンに向けて出力さ
れていた回転実行信号が停止された後に、冷却水温に適
正な変化が生じているか否かに基づいて、精度良く冷却
ファンの非作動異常を検出することができる。従って、
本発明によっても、上記請求項1記載の発明と同様に、
新たな回路やセンサ等を付加することなく、確実に冷却
ファンの非作動異常を検出することのできるラジエータ
の冷却ファンシステムの異常検出装置を実現することが
できる。
【0118】上述の如く、請求項3記載の発明によれ
ば、停止されていた回転実行信号が冷却ファン制御装置
から冷却ファンに向けて出力され始めた後に、冷却水温
に適正な変化が生じているか否かに基づいて、精度良く
冷却ファンの非停止異常を検出することができる。従っ
て、本発明によれば、新たな回路やセンサ等を付加する
ことなく、確実に冷却ファンの非停止異常を検出するこ
とのできるラジエータの冷却ファンシステムの異常検出
装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のシステム構成図である。
【図2】本発明の一実施例において実行される定常状態
判別ルーチンの一例のフローチャートである。
【図3】本発明の一実施例において実行されるメインル
ーチンの一例のフローチャートである。
【図4】本発明の一実施例の動作を説明するためのタイ
ムチャートである。
【図5】本発明の第2実施例において実行される定常状
態継続時間計数ルーチンの一例のフローチャートであ
る。
【図6】本発明の第2実施例において実行される異常判
別フラグ設定ルーチンの一例のフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施例において用いられるマップ
の一例である。
【図8】本発明の第2実施例において実行されるメイン
ルーチンの一例のフローチャートである。
【図9】本発明の第2実施例の非停止異常を検出する際
の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図10】本発明の第2実施例の非作動異常を検出する
際の動作を説明するためのタイムチャートである。
【符号の説明】
10 内燃機関 14 ラジエータ 18 冷却ファン 20 ファンモータ 22 ラジエータファンリレー 26 電子制御ユニット(ECU) 28 IDLスイッチ 30 車速センサ 32 水温センサ 34 吸気温センサ 36 エアコンスイッチ XFANJ 安定状態フラグ XFANF 異常フラグ XFANF0 異常仮フラグ XFANJA 非停止異常判別フラグ XFANFA 非停止異常フラグ XFANFA0 非停止異常仮フラグ XFANJS 非作動異常判別フラグ XFANFS 非作動異常フラグ XFANFS0 非作動異常仮フラグ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の冷却水温に応じて冷却ファン
    を制御する冷却ファン制御装置を備えるラジエータの冷
    却ファンシステムの異常検出装置であって、 内燃機関の発熱量および放熱環境が定常的であるか否か
    を判別する定常状態判別手段と、 内燃機関の発熱量および放熱環境が定常的であり、か
    つ、前記冷却ファン制御装置から冷却ファンを回転させ
    るための回転実行信号が出力されている場合に、冷却水
    温の変化を測定する水温変化測定手段と、 前記水温変化測定手段により測定される冷却水温の変化
    が所定以下である場合に冷却ファンシステムの異常を判
    定する異常判定手段と、 を備えることを特徴とするラジエータの冷却ファンシス
    テムの異常検出装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関の冷却水温に応じて冷却ファン
    を制御する冷却ファン制御装置を備えるラジエータの冷
    却ファンシステムの異常検出装置であって、 内燃機関の発熱量および放熱環境が定常的であるか否か
    を判別する定常状態判別手段と、 内燃機関の発熱量および放熱環境が定常的であり、か
    つ、前記冷却ファン制御装置から冷却ファンを回転させ
    るための回転実行信号が出力されている場合に、該回転
    実行信号の出力を停止させる回転信号停止手段と、 該回転信号停止手段により前記回転実行信号の出力が停
    止された後に、冷却水温の変化を測定する停止後水温変
    化測定手段と、 前記停止後水温変化率測定手段により測定される冷却水
    温の変化が所定以下である場合に冷却ファンシステムの
    異常を判定する異常判定手段と、 を備えることを特徴とするラジエータの冷却ファンシス
    テムの異常検出装置。
  3. 【請求項3】 内燃機関の冷却水温に応じて冷却ファン
    を制御する冷却ファン制御装置を備えるラジエータの冷
    却ファンシステムの異常検出装置であって、 内燃機関の発熱量および放熱環境が定常的であるか否か
    を判別する定常状態判別手段と、 内燃機関の発熱量および放熱環境が定常的であり、か
    つ、前記冷却ファン制御装置から冷却ファンを回転させ
    るための回転実行信号が出力されていない場合に、該回
    転実行信号を出力させる回転信号出力手段と、 該回転信号出力手段により前記回転実行信号が出力され
    た後に、冷却水温の変化を測定する出力後水温変化測定
    手段と、 前記出力後水温変化率測定手段により測定される冷却水
    温の変化が所定以下である場合に冷却ファンシステムの
    異常を判定する異常判定手段と、 を備えることを特徴とするラジエータの冷却ファンシス
    テムの異常検出装置。
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