JPH0971221A - ウォッシャ液補給装置 - Google Patents

ウォッシャ液補給装置

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JPH0971221A
JPH0971221A JP7231851A JP23185195A JPH0971221A JP H0971221 A JPH0971221 A JP H0971221A JP 7231851 A JP7231851 A JP 7231851A JP 23185195 A JP23185195 A JP 23185195A JP H0971221 A JPH0971221 A JP H0971221A
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JP
Japan
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washer
water
heat
heat absorbing
replenishing device
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Withdrawn
Application number
JP7231851A
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English (en)
Inventor
Hiroharu Morikawa
弘治 森川
Yasushi Suzuki
康司 鈴木
Hiroshi Kosho
宏 古庄
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0971221A publication Critical patent/JPH0971221A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60SSERVICING, CLEANING, REPAIRING, SUPPORTING, LIFTING, OR MANOEUVRING OF VEHICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60S1/00Cleaning of vehicles
    • B60S1/02Cleaning windscreens, windows or optical devices
    • B60S1/46Cleaning windscreens, windows or optical devices using liquid; Windscreen washers
    • B60S1/48Liquid supply therefor
    • B60S1/50Arrangement of reservoir
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60SSERVICING, CLEANING, REPAIRING, SUPPORTING, LIFTING, OR MANOEUVRING OF VEHICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60S1/00Cleaning of vehicles
    • B60S1/02Cleaning windscreens, windows or optical devices
    • B60S1/46Cleaning windscreens, windows or optical devices using liquid; Windscreen washers
    • B60S1/48Liquid supply therefor
    • B60S1/481Liquid supply therefor the operation of at least part of the liquid supply being controlled by electric means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気中より効率よく補水することができるウ
ォッシャ液補給装置を提供する。 【解決手段】 エンジンルーム3内に配設されるウォッ
シャタンク10と、エンジンルーム3内に配設され、ペ
ルチェ効果を示す熱電素子21を放熱部材22と吸熱部
材23とで挟んだ補水手段20とを備え、吸熱部材23
の表面において結露される水分をウォッシャタンク10
に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウォッシャ液補給
装置に関する。
【0002】
【関連する技術】自動車のフロントウィンドまたはリヤ
ウィンドが汚れると、視界が悪くなり、自動車の運転に
支障を来す。特に、走行中にウィンドが汚れると大変危
険であるので、迅速に良好な視界を確保することが必要
である。通常、ウィンドが汚れた場合は、ウィンドにウ
ォッシャ液を噴射しながらワイパーを作動させ、汚れを
拭き取るウォッシャ装置により良好な視界の確保が行わ
れる。また、ヘッドライトにおいても、ヘッドライトの
表面が汚れると、光の照射が妨げられ、夜間の走行に支
障を来す。そのため、ヘッドライトの汚れをウォッシャ
液を噴射しながらワイパーで拭き取るウォッシャ装置が
知られている。
【0003】ところで、上述のウォッシャ装置において
は、ウォッシャ液が無くなるという不都合を避けるため
に、常に、ウォッシャタンク内のウォッシャ液の残量の
確認を行い、ウォッシャ液が不足した場合には、ウォッ
シャ液を適宜補給することが行われている。しかしなが
ら、ウォッシャ液を補給するために、ウォッシャタンク
内のウォッシャ液の残量を常に確認しておくことは、わ
ずらわしく、手間のかかる作業であるとともに、忘れが
ちになる作業でもある。このような作業を自動的に、か
つ、確実に行うために、ウォッシャ液の補給装置を配設
することが考えられる。このようなウォッシャ液の補給
装置としては、雨水を濾過装置を通してためていくもの
が考案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、雨水をため
ていくウォッシャ液補給装置は、濾過装置などが付属し
ているので、装置自体が大型化してしまい配設スペース
の確保が難しいという問題がある。また、雨水をためる
ものであるので、雨が降らなかった場合は、ウォッシャ
液をためることができなくなる。つまり、天候の影響を
受けるので、ウォッシャ液の補給の確実性に欠ける場合
がある。
【0005】そこで、天候の影響を受けないために、空
気中の水分を積極的に摂取していき、必要なときに必要
な量だけ、空気中より水分を補水することができる補給
装置が考えられる。空気中より水分を摂取する装置とし
ては、ペルチェ素子を利用した各種除湿器や実開昭61
−35970号に示されるペルチェ素子を利用した造水
器などが考案されている。
【0006】しかしながら、前記除湿器や造水器は、車
両に配設するのに適した構造にはなっておらず、補水能
力も低いので、ウォッシャ液を補給するための装置には
適していない。そこで本発明では、ウォッシャ液補給装
置における上記した問題を解決し、空気中より効率よく
補水することができるウォッシャ液補給装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、エンジンルーム内に配設されるウォッ
シャタンクと、前記エンジンルーム内に配設され、ペル
チェ効果を示す熱電素子を放熱部材と吸熱部材とで挟ん
だ補水手段とを備え、前記吸熱部材の表面において結露
される水分を前記ウォッシャタンクに供給することを特
徴とするウォッシャ液補給装置が提供される。
【0008】また、前記補水手段が前記ウォッシャタン
クの上方に配設されている構成にすることが好ましい。
更に、前記補水手段が前記ウォッシャタンク上部に一体
的に取り付けられている構成にすることが好ましい。更
にまた、前記吸熱部材で結露された水分を前記ウォッシ
ャタンクに供給する導水手段が備えられている構成にす
ることが好ましい。
【0009】更にまた、前記放熱部材がラジエータグリ
ルの後方に配設されている構成にすることが好ましい。
このとき、前記放熱部材と前記ラジエータグリルとの間
に該ラジエータグリルから取り入れられた走行風を前記
放熱部材に導くための導風路が設けられている構成にす
ることがより好ましい。更にまた、前記放熱部材が前記
エンジンルームの内壁に当接されている構成にすること
が好ましい。このとき、前記エンジンルームの内壁がフ
ェンダーパネルインナである構成にすることがより好ま
しい。
【0010】更にまた、前記吸熱部材の底部が傾斜して
いる構成にすることが好ましい。本発明によるウォッシ
ャ液補給装置は、熱電素子を作動させ、空気を冷却して
結露させることにより、必要なときに積極的に空気中か
ら水分を摂取する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明によるウォッシャ液補給装
置の第1の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
第1の実施の形態におけるウォッシャ液補給装置1は、
図1に示すようにエンジンルーム3内に配設されてい
る。
【0012】ウォッシャ液補給装置1は、ウォッシャ液
Sを貯留するウォッシャタンク10と、空気中の水分を
摂取し、得られた水をウォッシャタンク10に供給する
補水手段20とを備えている。ウォッシャ液補給装置1
は、図2に示すように、エンジンルーム3内において、
ラジエータグリル31の後方に配設されている。そし
て、ラジエータグリル31と後述する補水手段20の放
熱部材22との間には、導風板32により形成された、
走行風Wを導く導風路33が配設されている。
【0013】ウォッシャタンク10は、図2に示すよう
に、上部に車体の前後方向にのびる凹溝11を有する略
立方体形状の樹脂製の容器である。そして、凹溝11の
底部11aには、後述する補水手段20により結露され
た水を集め、ウォッシャタンク10内へ導く集水部12
が設けられている。また、ウォッシャタンク10内に
は、ウォッシャ液Sの水位を検出する水位センサ13
と、ウォッシャ液Sを噴射するためのポンプ14とを備
えている。
【0014】集水部12は、後述する補水手段で得られ
た水分をウォッシャタンク10内へ注入する部分であ
る。この集水部12は、一端が補水手段20の下端に臨
むように略正方形に開口しており、該開口12aには、
ウォッシャタンク内に向かって集水路12bが設けら
れ、集水路12bの下端には略長方形の開口部12cが
形成されている。ここで、集水路12bは、一方の相対
する一組の板面(以下、「傾斜板」という)12d,1
2dが下方にいくにしたがい、互いの間隔が徐々に狭ま
るようにそれぞれ斜めに配設されている。つまり、後述
する補水手段20より落下してきた水滴が下方の開口部
12cに集まるように傾斜している(図2および図4参
照)。
【0015】水位センサ13は、ウォッシャタンク10
内の所定位置に配設され、ウォッシャ液Sの水位を検出
し、図示しない制御回路に該水位の情報を送る。ポンプ
14は、ウォッシャタンク10の側面の下方に配設され
ており、ウォッシャタンク10内のウォッシャ液Sを図
示しないノズルへ送り、該ノズルよりウィンドやヘッド
ライトに向かってウォッシャ液Sを噴射するものであ
る。
【0016】補水手段20は、図3に示すように、熱電
素子21と、該熱電素子21を挟み込むように配設され
ている放熱部材22および吸熱部材23とを備えてい
る。熱電素子21には、電流を流すことにより熱の発生
または吸収を起こす所謂ペルチェ効果を示す素子(以
下、「ペルチェ素子」という)が用いられている。ペル
チェ素子21は、異種金属(例えば、A金属とB金属)
同士を接触させた素子であり、A金属からB金属へ電流
を流すと、一方の面が吸熱し、他方の面が発熱する。つ
まり、一方の面側を冷却し、他方の面側を加熱すること
ができる。ペルチェ素子21においては、一方の面から
他方の面に向かって熱が移動するので、発熱面の熱を奪
えば、吸熱面の吸熱効率は向上する。このペルチェ素子
21は、板状に形成されており、発熱面及び吸熱面に形
成される各電極(図示せず)は、リード線を介して図示
しない制御回路に接続されている。
【0017】放熱部材22は、ペルチェ素子21の発熱
する面の熱を逃がすための部材である。放熱部材22に
おいては、放熱を促進するために、熱伝導性に優れた金
属(例えば、アルミニウムや銅)が用いられているとと
もに、表面積を拡大するために複数の放熱板22aを有
している。つまり、放熱部材22としては、図3に示す
ように、複数の放熱板22aが、導入される走行風Wの
流れと平行になるように設けられており、横断面が櫛状
になっている,所謂フィン形状の部材(以下、「放熱フ
ィン」という)が用いられている。この放熱フィン22
は、底面部において前記ペルチェ素子21の発熱面と面
接触している。ここで、放熱フィン22は、その下端部
に、前記放熱板22aの長手方向に直交する方向に水平
に張り出したフランジ22bを2枚備えている。このフ
ランジ22bは、補水手段20をウォッシャタンク10
に固定する際に用いられる。
【0018】吸熱部材23は、図3に示すように、フラ
ンジを有していないことを除いては、材質および形状は
放熱フィン22と略同じである。つまり、吸熱部材(以
下、「吸熱フィン」という)23は、複数の吸熱板23
aが、エンジンルーム内において車体の前方から後方に
向かって流れる空気wの流れと平行になるように設けら
れており、横断面は櫛状である。この吸熱フィン23
は、ペルチェ素子21の吸熱面と面接触している。
【0019】この補水手段20は、図4に示すように、
ウォッシャタンク10の上部の凹溝11に吸熱フィン2
3がはめ込まれるように配設されている。このとき、吸
熱フィン23の下端とウォッシャタンク10の集水部1
2は対向するように配設されている。そして、補水手段
20は、放熱フィン22から膨出したフランジ22bを
ウォッシャタンク10の上部にネジ止めされることによ
りウォッシャタンク10に取り付けられている。このよ
うにしてウォッシャ液補給装置1が形成される。
【0020】ウォッシャ液補給装置1は、ウォッシャタ
ンク10内のウォッシャ液Sが少なくなり、水位が下が
ると、水位センサ13によりウォッシャ液Sが少なくな
ったという情報が制御回路に送られる。すると、制御回
路より、制御電流がペルチェ素子21に流され、ペルチ
ェ素子21の放熱フィン側の温度が上昇し、吸熱フィン
側の温度が低下する。そして、温度が下がった吸熱フィ
ン23に、エンジンルーム内を車体前後方向後方に向か
って流れる空気wが接すると、空気wが冷却され、冷却
前後の温度差に起因する蒸気圧の差から空気w中の水分
が吸熱フィン23の表面で結露する。このように、結露
した水分は、吸熱フィン23より集水部12に落ちてウ
ォッシャタンク10内に導かれ、ウォッシャ液Sとし
て、ウォッシャタンク10内に蓄えられていく。
【0021】このとき、放熱フィン22には、導風路3
3により流速の速い走行風Wが当てられており、放熱効
率は高くなっている。一方、エンジンルーム内において
は、ラジエータの冷却ファン等による高温で比較的水分
を多く含んだ空気wの流れがあり、該空気wは吸熱フィ
ン23に満遍なく当てられている。このため、補水手段
20においては、吸熱フィン23側の熱が効率良く放熱
フィン22側に流れ、吸熱フィン23が冷却され、温度
の低い吸熱フィン23に空気wが常に供給されるので、
結露する水分が多くなり、補水効率は向上する。
【0022】その後、所定量のウォッシャ液Sがたま
り、水位が上がると、水位センサ13により、その情報
が制御回路に送られ、制御電流が停止される。すると、
ペルチェ素子21の吸熱は停止され、吸熱フィン23表
面ではそれ以上結露されなくなるので、ウォッシャ液S
の補給は停止される。ここで、吸熱フィン23の表面に
結露した水滴を効率良く回収するために、吸熱フィン2
3の底部23bを傾斜させ、水滴を吸熱フィン23の底
部23bの角23cに集めることができるような構造に
することが好ましい。この場合、例えば、図5に示すよ
うに、補水手段20を傾斜させてウォッシャタンク10
の上部に配設させる、あるいは、図6に示すように、吸
熱フィン23の底部23bを斜めに切断する。このと
き、ウォッシャタンク10の集水部12の傾斜板12d
の傾斜角度を吸熱フィン23の底部23bの傾斜角度に
あわせる(図5,6参照)。
【0023】また、上述したような本発明のウォッシャ
液補給装置1において、吸熱フィン23側を通る空気w
の流速が速い場合、吸熱フィン23表面の水滴が飛ばさ
れ、ウォッシャタンク10の集水部12に落ちないこと
がある。そこで、集水部12においては、空気wの流れ
の下流部分に水滴の飛散防止板15を設置することが好
ましい。例えば、図7に示すように、補水手段20の車
体前後方向後方に、第1飛散防止板15aを後端が低く
なるように斜めに配設し、更に、集水部12の車体前後
方向後方の傾斜板12dをペルチェ素子21の高さまで
延長し、その位置で車体前後方向前方に張り出すように
第2飛散防止板15bを配設する。このように、飛散防
止板15を配設すると、吸熱フィン23の表面の水滴が
空気wの流れの下流側へ飛ばされたとしても、飛散防止
板15の部分で止められる。そして、前記水滴は、延長
された傾斜板12dを伝ってウォッシャタンク10内へ
導かれていき、補水効率が向上する。尚、飛散防止板1
5は、吸熱フィン23の底部23bを斜めにしたウォッ
シャ液補給装置1に配設しても構わない。この場合、水
滴を吸熱フィン23の下端部23cに集めることができ
るとともに、水滴の飛散を防止することができるので、
補水効率が更に向上する。
【0024】次に、本発明におけるウォッシャ液補給装
置の第2の実施の形態について添付図面に基づいて説明
する。第2の実施の形態におけるウォッシャ液補給装置
2は、図1に示すように、エンジンルーム3内に配設さ
れている。ウォッシャ液補給装置2は、エンジンルーム
3内のフェンダパネルインナの近傍に配設されており、
ウォッシャ液Sが貯留されるウォッシャタンク40と、
空気中の水分を摂取し、得られた水をウォッシャタンク
40に供給する補水手段50とを備えている。
【0025】ウォッシャタンク40は、図8に示すよう
に、上部の側方において、上面40aより一段下げられ
た位置に車体の前後方向にのびるように平面部41aが
設けられている略立方体形状の樹脂製の容器である。つ
まり、このウォッシャタンク40は、上部において階段
状の段差41が設けられている。ここで、前記段差41
は、後述する補水手段50の高さと略同じ高さを有して
いる。そして、前記平面部41a,つまり段差41の底
部には、後述する補水手段50により結露された水を集
めてウォッシャタンク40内へ導く,実施例1と同様な
形状の集水部42が設けられている。また、ウォッシャ
タンク40内においても実施例1と同様に、ウォッシャ
液Sの水位を検出する水位センサと、ウォッシャ液Sを
噴射するためのポンプとを備えている(ともに図示せ
ず)。
【0026】補水手段50は、図9に示すように、ペル
チェ素子51を放熱部材52と吸熱部材53で挟み込む
ようにして形成されている。ペルチェ素子51は、第1
の実施例の補水手段のものと同じものが用いられてい
る。放熱部材52は、ペルチェ素子51と略同じ形状の
熱伝導性に優れた金属(例えば、アルミニウムや銅)の
板である。この放熱部材52は、一方の面が前記ペルチ
ェ素子51の発熱面に面接触されており、他方の面がフ
ェンダパネルインナ34に面接触され、固着されている
(図8参照)。
【0027】吸熱部材53は、第1の実施例の補水手段
と同様に、複数の吸熱板53aを有する横断面が櫛状に
なっているフィン形状の部材(以下、「吸熱フィン」と
いう)である。この吸熱フィン53は、一番外側の吸熱
板53Aが、前記ペルチェ素子51の吸熱面に面接触さ
れている。このとき、吸熱フィン53は、各吸熱板53
aが連結されている部分が上部に位置するように配設さ
れている(図8参照)。
【0028】以上のように、ウォッシャ液補給装置2
は、補水手段50をフェンダパネルインナ34に当接さ
せ、前記補水手段50の吸熱フィン53の下端とウォッ
シャタンク40の集水部42が対向するようにウォッシ
ャタンク40を配設している。つまり、ウォッシャ液補
給装置2は、自動車の車体を放熱部材として利用してい
る。このため、放熱効率が高く、それにともなって、補
水効率も向上する。また、放熱フィンを省略することが
できるので、ウォッシャ液補給装置の小型化が図れる。
【0029】ウォッシャ液補給装置2は、第1の実施の
形態におけるウォッシャ液補給装置1と同様に、ウォッ
シャタンク40内のウォッシャ液Sが少なくなり、水位
が下がると、水位センサによりウォッシャ液Sが少なく
なった情報が制御回路に送られる。すると、制御回路よ
り、制御電流がペルチェ素子51に流され、ペルチェ素
子51の放熱部材52側の温度が上昇し、吸熱フィン5
3側の温度が低下する。そして、温度が下がった吸熱フ
ィン53に、エンジンルーム3内を流れる空気wが接す
ると、該空気wが冷却され、冷却前後の温度差に起因す
る蒸気圧の差から空気中の水分が吸熱フィン53の表面
で結露する。このように、結露した水分は、吸熱フィン
53より集水部42に落ちてウォッシャタンク40内に
導かれ、ウォッシャ液Sとして、ウォッシャタンク40
内に蓄えられていく。このとき、放熱部材52に当接し
ているフェンダパネルインナ34とボディーパネル35
との間の間隙36には走行風Wが流れているため効率良
く放熱が行われる。そのため、吸熱フィン53側の熱が
効率良く放熱板つまりフェンダパネルインナ34側に流
れ、吸熱フィン53の温度が低下し、補水能力は向上す
る。
【0030】その後、所定量のウォッシャ液Sがたま
り、水位が上がると、水位センサにより、その情報が制
御回路に送られ、制御電流が停止される。すると、ペル
チェ素子51の吸熱は停止され、吸熱フィン53の表面
にはそれ以上結露されなくなるので、ウォッシャ液Sの
補給は停止される。ここで、吸熱フィン53の表面に結
露した水滴を効率良く回収するために、第1の実施の形
態のウォッシャ液補給装置1の場合と同様に、吸熱フィ
ン53の底部を傾斜させ、水滴を吸熱フィンの底部の角
に集めることができるような構造にすることが好まし
い。つまり、補水手段を傾斜させてウォッシャタンクの
上部に配設させる、あるいは、吸熱フィンの底部を斜め
に切断する。このとき、ウォッシャタンクの集水部の傾
斜板の傾斜角度を吸熱フィンの底部の傾斜角度にあわせ
る。
【0031】また、ウォッシャ液補給装置2において
も、第1の実施の形態のウォッシャ液補給装置1の場合
と同様に、水滴の飛散防止板を設置し、補水効率を向上
させることが好ましい。尚、以上述べた本発明における
ウォッシャ液補給装置1,2においては、ウォッシャタ
ンクと補水手段とを一体的に取り付けているが、補水手
段をウォッシャタンクの上方に離隔して配設しても構わ
ない。このとき、補水手段の垂直方向下方にウォッシャ
タンクの集水部が位置するように、補水手段とウォッシ
ャタンクとを配置する。すると、補水手段で結露した水
分は、集水部に落下してウォッシャタンク内に供給され
る。また、前記ウォッシャタンクと補水手段とは、エン
ジンルーム内において離れた位置に配設しても構わな
い。つまり、補水手段は、放熱板の冷却風および水分を
含んだ空気を確保できる空気の流れが良好な場所に設置
し、ウォッシャタンクは設置スペースが確保できる適切
な位置に設置する。このとき、補水手段により得られた
水分を確実にウォッシャタンク内へ供給するために、補
水手段とウォッシャタンクとの間には導水手段が配設さ
れる。該導水手段は、補水手段により得られた水分を一
旦集める容器と、ポンプなどのアクチュエータと、可撓
性の管とを備えている。この場合、例えば、好適な場所
へ設置した補水手段の下方に水滴を集める容器を設置す
る。そして、該容器にはポンプを設置しておく。更に、
前記ポンプを可撓性の管を介して所定位置に設置したウ
ォッシャタンクと接続する。このような導水手段を用い
ると、補水手段で得た水分を離れた位置に設置されたウ
ォッシャタンクに供給することができる。更にまた、前
述のように、補水手段をウォッシャタンクの上方に離隔
して配設した場合においても、補水手段とウォッシャタ
ンクとの間に前記導水手段を配設しても構わない。この
場合は、落差で水分をウォッシャタンク内に導くことが
できるので、該導水手段にはポンプが不要となる。
【0032】
【発明の効果】請求項1のウォッシャ液補給装置は、ペ
ルチェ効果を示す熱電素子により空気を冷却し、該空気
に含まれている水分を結露させることにより、積極的に
補水することができる。そして、前記ペルチェ効果を有
する熱電素子はオン,オフ制御が可能であるので、水位
センサと接続することにより、ウォッシャタンク内の水
位が低下すると自動的に空気中から水分を摂取すること
ができる。このため、常に、ウォッシャタンク内には所
定量のウォッシャ液が貯留されているので、従来、人が
行っていた、ウォッシャ液の残量の確認や補給等の作業
を省略することができるとともに、走行中にウォッシャ
液が無くなり、汚れを即座に拭き取れなくなるといった
事態の発生を防ぐことができる。
【0033】請求項2のウォッシャ液補給装置は、補水
手段をウォッシャタンクの上方に配設しているので、落
差により水分をウォッシャタンク内に導くことができ
る。請求項3のウォッシャ液補給装置は、補水手段をウ
ォッシャタンクの上部に一体的に取り付けているので、
装置全体を小型化でき、エンジンルーム内の省スペース
化に寄与する。
【0034】請求項4のウォッシャ液補給装置は、補水
手段とウォッシャタンクとの間に、補水手段の吸熱部材
の表面で結露された水分をウォッシャタンクに供給する
導水手段が備えられているので、補水手段とウォッシャ
タンクとをエンジンルーム内において離れた場所に設置
することができる。このため、エンジンルーム内におけ
る配置の自由度が増し、補水手段を水分の確保に好適な
位置に配設することができるので、補水効率は向上す
る。
【0035】請求項5および6のウォッシャ液補給装置
は、放熱部材がラジエータグリルの後方に配設されてお
り、放熱部材に走行風を積極的に当てることができる。
このため、放熱を促進することができ、それにともなっ
て、反対側の吸熱部材の吸熱効率を向上させることがで
きる。よって、吸熱部材の温度が低下するので、補水手
段の補水効率が向上する。特に請求項6のウォッシャ液
補給装置においては、放熱部材とラジエータグリルとの
間に該ラジエータグリルから取り入れられた走行風を放
熱部材に導くための導風路が設けられているので、放熱
をより促進することができる。
【0036】請求項7および8のウォッシャ液補給装置
は、放熱部材がエンジンルームの内壁,例えば、フェン
ダーパネルインナに当接されているので、放熱を促進す
ることができる。このため、吸熱部材の吸熱効率が向上
し、それにともなって、補水手段の補水効率が向上す
る。請求項9のウォッシャ液補給装置は、吸熱部材の底
部が傾斜しているので、吸熱部材の表面に結露した水滴
が、吸熱フィンの底部の角に集められる。このため、水
滴が大きくなり、ウォッシャタンクの集水部に落下し易
くなり水滴を効率良く回収することができる。つまり、
補水手段の補水効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】車体におけるウォッシャ液補給装置の設置位置
を示す概略構成図である。
【図2】第1の実施の形態におけるウォッシャ液補給装
置1の概略構成を示す断面図である。
【図3】補水手段20の斜視図である。
【図4】補水手段20を配設したウォッシャタンク10
を示す、一部切欠斜視図である。
【図5】補水手段を斜めに配設したウォッシャ液補給装
置の変形例を示す概略構成断面図である。
【図6】吸熱フィンの底部を斜めに切断した補水手段を
配設したウォッシャ液補給装置の別の変形例を示す概略
構成断面図である。
【図7】飛散防止板を配設したウォッシャ液補給装置の
また別の変形例を示す概略構成断面図である。
【図8】第2の実施の形態におけるウォッシャ液補給装
置2の概略構成を示す、一部切欠斜視図である。
【図9】補水手段50を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ウォッシャ液補給装置(第1の実施の
形態) 2 ウォッシャ液補給装置(第2の実施の
形態) 3 エンジンルーム 10 ウォッシャタンク 20 補水手段 21 熱電素子(ペルチェ素子) 22 放熱部材 23 吸熱部材 40 ウォッシャタンク 50 補水手段 51 熱電素子(ペルチェ素子) 52 放熱部材 53 吸熱部材 S ウォッシャ液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古庄 宏 東京都大田区下丸子四丁目21番1号 三菱 自動車エンジニアリング株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンルーム内に配設されるウォッシ
    ャタンクと、 前記エンジンルーム内に配設され、ペルチェ効果を示す
    熱電素子を放熱部材と吸熱部材とで挟んだ補水手段とを
    備え、前記吸熱部材の表面において結露される水分を前
    記ウォッシャタンクに供給することを特徴とするウォッ
    シャ液補給装置。
  2. 【請求項2】 前記補水手段が前記ウォッシャタンクの
    上方に配設されていることを特徴とする請求項1記載の
    ウォッシャ液補給装置。
  3. 【請求項3】 前記補水手段が前記ウォッシャタンクの
    上部に一体的に取り付けられていることを特徴とする請
    求項2記載のウォッシャ液補給装置。
  4. 【請求項4】 前記吸熱部材で結露された水分を前記ウ
    ォッシャタンクに供給する導水手段が備えられているこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載のウォッ
    シャ液補給装置。
  5. 【請求項5】 前記放熱部材がラジエータグリルの後方
    に配設されていることを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれか記載のウォッシャ液補給装置。
  6. 【請求項6】 前記放熱部材と前記ラジエータグリルと
    の間に該ラジエータグリルから取り入れられた走行風を
    前記放熱部材に導くための導風路が設けられていること
    を特徴とする請求項5記載のウォッシャ液補給装置。
  7. 【請求項7】 前記放熱部材が前記エンジンルームの内
    壁に当接されていることを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれか記載のウォッシャ液補給装置。
  8. 【請求項8】 前記エンジンルームの内壁がフェンダー
    パネルインナであることを特徴とする請求項7記載のウ
    ォッシャ液補給装置。
  9. 【請求項9】 前記吸熱部材の底部が傾斜していること
    を特徴とする請求項1乃至8のいずれか記載のウォッシ
    ャ液補給装置。
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