JPH1111360A - 車両床下部品冷却装置 - Google Patents

車両床下部品冷却装置

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JPH1111360A
JPH1111360A JP17037597A JP17037597A JPH1111360A JP H1111360 A JPH1111360 A JP H1111360A JP 17037597 A JP17037597 A JP 17037597A JP 17037597 A JP17037597 A JP 17037597A JP H1111360 A JPH1111360 A JP H1111360A
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JP
Japan
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vehicle
floor
under
cooling device
guide surface
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JP17037597A
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English (en)
Inventor
Riichi Obayashi
利一 大林
Seihei Aoki
清平 青木
Ichiro Murafuji
一郎 村藤
Yuichi Tsuyuki
雄一 露木
Kouichirou Haranaka
幸一郎 原中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両構造に依存しない広い応用性を有し、地
面干渉による破損の防止、損傷時の性能低下率抑制等の
高い耐久性を備えた、簡便、軽量、安価な車両床下冷却
装置を提供する。 【解決手段】 車両床下部品の冷却装置は、Rを付けた
前端面71と、前端面に連設する水平板よりなる水平面
73と、水平面に所定の角度を有して連設する上方誘導
面75を有し、水平面73の下面を最低地上高として、
水平面の上面をクロスメンバー60に装着する。車両床
下の走行風を上方誘導面75に誘導させて車両後部の床
下部品(デファレンシャル57等)に当てて冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の床下構造
に関し、特に、車両床下に配設され冷却することが望ま
れる部品、例えばデファレンシャルギア等の部品の冷却
を実行する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図14,15に車両の床下部分の空気の
流れを示している。車両前部にエンジンを持つ車両にお
いては、ラジエータ、エンジン、エギゾースト等からの
発熱がエンジンルーム通過風及び車両前方から直接床下
に流れる風によって車体床下後半部に運ばれるため、車
両後半部の床下の空気の流れは基本的に高温流となる。
通常、車両Cの床下形状はサスペンション、フレーム、
車体フロアパネルの補強のための各種構造部材等の部品
10の存在によって複雑な凹凸形状となっている。そし
て、走行時車両の前部から後部に流れる空気流は、部品
10の凹凸に衝突して剥離され乱れた流速の遅い流れA
1と、部品10の凹凸部分を通らずに地面近隣を流下す
る流速の速い流れA2の2通りの流れとなっている。部
品10が突出した部分における剥離が起きた床下の空気
の流れA1は、部品10と部品10との間の剥離域10
aでは流れが淀んでしまい、熱が強制対流で運ばれるこ
とが妨げられるため熱が溜りやすく、走行風下流側の車
両後半部床下の高温化はますます助長される。このよう
な高温流に起因する床下部品の熱害の防止のため、部品
の冷却や車室内への熱の侵入防止は設計上極めて重要な
課題となっている。
【0003】従来、床下部品の熱害防止、冷却のために
は、主に以下のいずれかの方法が取られてきた。 1) 高温源を断熱材で被覆する。 例:エキゾーストパイプ等を断熱材(ヒートプロテク
タ)で覆う。 2) 温度上昇を防止したい対象部品、例えばデファレ
ンシャルギヤに冷却フィンを配設し、放熱性を向上させ
る。実開平3−25066号公報、実公昭60−173
82号公報、実開昭63−57858号公報、実公平1
−11547号公報、実開昭63−92864号公報、
実開昭63−115957号公報等参照。 3) 冷却を必要とする部位に冷却風を何らかの方法で
導入する方法。例えば、ダクトを配し冷却風を導入し保
護対象部位に導き冷却する。実開昭63−112664
号公報、実開昭63−109067号公報、実開昭63
−94362号公報、実開昭63−67332号公報参
照。 4) 冷却装置を別途追加する。例えば、デファレンシ
ャルギアオイル冷却用の別置きオイルクーラーを配設す
る。実開昭63−82861号公報、特開昭62−27
8371号公報、特開昭62−184236号公報、特
公昭63−63406号公報、特開昭63−17687
2号公報参照。 5) 1)〜4)の複合した構成による。実開昭63−
115958号公報、実開昭63−114725号公報
参照。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記開示されている各
項の従来技術には下記の問題点がある。 1)は極めて一般的な方法であるが、被覆される発熱源
は排気系のように本来耐熱製材料でできているものに限
られる。デファレンシャルギヤのように、エギゾースト
系に比べれば相対的に低温ではあるが、それ自体が発熱
源であると同時に、耐熱性が低い場合にはこの方法は採
用できない。すなわち、デファレンシャルではギヤ及び
ベアリングの摩擦熱、潤滑油の剪断運動に伴う発熱によ
り、油温が回転高速化に伴って上昇する。潤滑油及びシ
ール、パッキン類の耐熱限度は百数十度である。 2)は、常時冷却風が存在することを前提とする、ある
いは雰囲気温度が低い場合でないと採用できない。した
がって車両の床下のように剥離域が多数存在し空気の流
れが淀んでいる部位では、冷却風自体が存在しないし、
また、雰囲気温度も高いため、対象部位の放熱性を向上
させても効果のない場合があった。
【0005】3)では、原理的には冷却風を有効に取り
込めると考えられるが、各公報に開示されている構成を
実施する場合、以下のような問題点が推測できる。実開
昭63−109067号公報、実開昭63−11266
4号公報: 導風のための”案内部”がデファレンシャ
ルケース下面よりも下まで下がるため、最低地上高が確
保できない、あるいは最低地上高が変化する、更に”案
内部”が地面との干渉によって破損する、といった極め
て現実的な問題がある。また形状記憶合金を使用するこ
とは当然コスト上昇にならざるを得ない。実開昭63−
67332号公報、実開昭63−94362号公報:
フロアトンネルを利用するため、トラック、RV等のフ
レーム付車に応用できない。またはフロアトンネルを別
途形成する場合には、フロアトンネル設置範囲はエンジ
ンルーム後端からデファレンシャルまでに亘るので、相
当の重量増加、コスト上昇を伴ってしまう。 4)における、冷却装置を追加する構成は、必然的にコ
スト増加、重量増加をもたらす。
【0006】そこで、上記問題を解決するために、本発
明の車両床下の各種部品の冷却を行うための冷却風の導
入機構は、フロアトンネルの有無といった車両構造に依
存しない広い応用性を有し、地面干渉による破損の防
止、損傷時の性能低下率抑制等の高い耐久性を備えた車
両床下冷却装置を、簡便、軽量、安価に提供するもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の車両床下部品の
冷却装置は、Rを付けた前端面と、前端面に連設する水
平板よりなる水平面と、水平面に所定の角度を有して連
設する上方誘導面を有し、水平面の下面を最低地上高と
して、水平面の上面をクロスメンバーに装着し、車両床
下の走行風を上方誘導面に誘導させて車両後部の床下部
品に当てて冷却する構成を具備する。
【0008】また、水平面に車両の床下配設部材に取付
ける取付具を設ける、上方誘導面に切欠部を設け、床下
部品との干渉部位に切欠部を位置させて配設する、水平
面と上方誘導面との間に湾曲面を有する接続片を介在さ
せる、または、上方誘導面を走行風の進行方向に2分割
して第1の誘導面と第2の誘導面とし、第1の誘導面と
第2の誘導面の水平面に対する配設角度を変えて、車両
後部の冷却部位を変化させてなる構成をも有する。さら
に、車両床下部品冷却装置はRを付けた前端面の端縁に
所定の角度を有して直接連設する上方誘導面とを備え、
前端面と上方誘導面との連設部近辺を最低地上高として
クロスメンバーに装着し、車両床下の走行風を上方誘導
面に誘導させて車両後部の床下部品に当てる構成を具備
する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面により
説明する。図1は車両床下の部分斜視図、図2は導風板
の説明図である。車両の床下部には、車両前後方向両側
に配設されるサイドメンバー50A,50Bと、このサ
イドメンバー50A,50B間に配設される、燃料タン
ク51、およびサイレンサー53、プロペラシャフト5
5、デファレンシャル57等がある。サイドメンバー5
0A、50B間には複数のクロスメンバーが配設されて
いる。車両の後部に配設されるクロスメンバー60は燃
料タンク51、サイレンサー53、プロペラシャフト5
5等の部材に干渉しないように、その中央部分を走行面
方向に凸設させた凸部63を形成している。クロスメン
バー60の凸部63は車両床下部分における最低地上高
となっている。このクロスメンバー60の凸部63に導
風板70を装着する。
【0010】導風板70は鉄板、アルミ板、ないしは鉄
板、アルミ板に相当する剛性を有する合成樹脂板により
形成される風の誘導板である。導風板70は曲率を持た
せた前端面71と、前端面71に連設する平板状の中央
水平面73と、中央水平面73に対して所定の傾斜角α
を有して連設する平板状の傾斜誘導面75を備えてい
る。そして、導風板70の前端面71を車両の前方向に
位置させ、中央水平面73をクロスメンバー60の凸部
63に重合させ、傾斜誘導面75を車体の床方向に向け
てクロスメンバー60に取り付ける。このように、クロ
スメンバー60に装着された導風板70は、最低地上高
の範囲内にあって、車両床面下に存在する流れの早いス
ムーズな走行風と中央水平面73が接する位置となる。
【0011】次に導風板70の各部の作用を説明する。 1)R付前端面71 車両前方より流下する風を曲率面で受け、流れを剥離さ
せずに中央水平面73へ誘導する。 2)中央水平面73 導風板70の取り付け時の基準面であって、最低地上面
となる。そして、車両床面下の走行風を捉え連続する上
方誘導面75へ誘導する。 3)上方誘導面75 中央水平面73に対して角度αに傾斜させて配設される
誘導面により走行風は上方に流れる。中央水平面73と
のなす角αを考慮することにより、中央水平面73と上
方誘導面75の公差部の近傍が、図2に示す側面図で見
たとき、曲線で接続されていなくとも、折線であって
も、流れは剥離を起こすことなく上方誘導面75に沿っ
て上方に流れる。
【0012】このように構成された車両床下の走行風の
流れを図3,4により説明する。車両Cの床下UCの空
気の流れは車両Cの床の下部が平滑な場合には車両前部
から後部への早い流れとなるが、前述の通り、車両Cの
床下面UCには各種構造部材10が突出している。この
ため、床下部UCにおける空気の流れは、部材10が突
出する凹凸個所を流れる第1の流れUC1と、部材10
の凹凸が無い個所を流れる第2の流れUC2となる。第
1の流れUC1は部材10の突出部分に衝突して剥離が
生じ、平均流速の遅い淀んだ流れ(矢印aで示す)にな
る。しかし、クロスメンバー60に固着された導風板7
0付近の流れは、導風板70の前面のRを持った前端面
71に案内されて導風板70に沿って流下する。第2の
流れUC2は地面に近い側を流れており、障害物がない
ので一様に早い流れ(矢印bで示す)となる。そして、
第2の流れUC2の第1の流れUC1との境界部分を流
れる空気流は、最低地上高に配設されるクロスメンバー
60の凸部63に配設される導風板70に誘導されて流
下する。
【0013】ここで、導風板70は床面に平行する中央
水平面73と、床方向に傾斜する上方誘導面75を有し
ているので、導風板70に案内されて流れて行く流下風
bは車両の後方床下方向に向かって矢印bで示すように
流速の速い流れで流下する。ここで、導風板70の上方
誘導面75の傾斜角度αを、たとえば、基準角度をα=
20°とし、角度のバラツキを±5°としたとき、上方
誘導面75に案内されて流下する風はデファレンシャル
の下面に突き当たる。時速90Kmの車両においては、
上方誘導面75の取付角度のバラツキ(±5°)による
デファレンシャルの油温の変化幅は1℃と極めて小さい
ものであった。このように、導風板70の配設位置の後
方においては風は床下面方向に向かって速い速度で流下
するので、床下域Gの流速が速くなり、この部分に配設
される部材(例えばデファレンシャル)の冷却効果が上
昇する。
【0014】以上説明したように本発明の車両の床下部
品の冷却装置は、車両床下近傍の比較的流速の遅い流れ
に、最低地上高付近の流速の大きい走行風を、最低地上
高またはその付近に位置する部材に導風板を取り付ける
ことにより上方に導き、床下部品など(車両床面近傍を
含む)に当てることにより冷却させるものである。この
ように、この発明の冷却装置は車両床面下の流速の大き
い走行風を滑らかな水平面73に這わせて捉えデファレ
ンシャル方向に導風する機構を有している。この機構
は、走行風の中に導風板を配置しすくい上げるタイプの
風の誘導機構、およびダクトによる導風機構とは異な
り、導風板配設部位の周囲の空気も引き込んで効率良く
新たな空気流を形成する。
【0015】次に、導風板70の実施例を説明する。 1)幅W 最低幅としてデファレンシャルケースの幅を確保する。
幅Wは広いほうが効果が大きい。例えば、デファレンシ
ャルケース幅200(mm)において、導風板70の幅
Wを200(mm)とする場合に対し導風板70の幅W
を300(mm)としたとき、車速90(km/m)に
おいて5.75(℃)冷却効果が向上した。 2)長さL 中央水平面73の長さL2:60(mm)以上を確保す
る。 上方誘導面75の長さL3:150(mm)以上を確保
する。 長さL3は長い程、導風効果は高いが、床下部品との干
渉、例えば、プロペラシャフト55との干渉の面から長
さが制約されることがある。本実施例ではプロペラシャ
フト55との干渉しない長さ、L3=180mmとし
た。領域Gにおいて十分な冷却効果が得られた。 3)板厚、材料の選択 風圧はそれほど大きくなく、しかも構造強度部材ではな
いので、t=1〜2(mm)程度の鉄板、アルミ、ない
し耐熱温度100(℃)程度の樹脂とする。 4)上方誘導面の配設角度α 中央水平面73に対して角度αを20°±5°とする
と、上方誘導面75で誘導された走行風は車両後方のデ
ファレンシャル57部分を通過する。
【0016】次に、導風板の応用例を示す。 (1) 導風板中央水平面と上方誘導面とを曲面で連続
する。……図5参照 この導風板70Aは、Rを付けた前端面71Aと前端面
71Aに連続する水平面73Aと、上方誘導面75Aを
有し、水平面73Aと上方誘導面75Aとの間に曲面接
続片74Aを連設している。この導風板70Aは上方誘
導面75Aの傾斜角αを20°以上に設定して、更に上
方向に導風することが可能となる。
【0017】(2) 水平面部を横方向に反らせる。…
…図6参照 この導風板70Bは、Rを付けた前端面71Bと前端面
71Bに連続する連続面73Bと、上方誘導面75Bを
有している。そして、連続面73Bはその中央部分をR
面730Bとしている。接続面73BにR面730Bを
形成することにより、この部分に溜まる水は曲面に沿っ
て落下する。この導風板70Bは取付部分に水の滞留を
防止し、クロスメンバーおよび導風板の防錆性能を向上
させる。導風板の防錆機構としては、クロスメンバーと
導風板の水平面との間の取付面に樹脂を挾むことにより
水が溜ることを防止したり、水平面に穴をあけることに
より水が溜ることを防止する構成としても良い。
【0018】(3) フレームを持たない車両にとりつ
ける導風板。……図7,8参照 この導風板70Cは前端面71Cに連続する水平面73
Cの両側縁にステー76Cを立設している。この、導風
板70Cはフロアトンネル等の幅を考慮した幅寸法を有
する導風板とし、ステー76Cを適宜手段によりフロア
トンネルに取り付けることにより、フレーム(クロスメ
ンバー)を持たない車両においても、走行風は上方誘導
面75Cに導かれてデファレンシャル方向を冷却する。
【0019】(4) 中央水平面をなくした導風板。…
…図9参照 この導風板70DはRを付けた前端面71Dに直接上方
誘導面75Dを連設している。この導風板70Dは走行
風が矢印cのように流れるが、水平面を有する導風板に
比較して若干、導風効果が減少(数%)する。これは、
車両床面下の流速の大きい走行風を這わせる水平面が無
いので、前端面71Dの曲率に沿って流下する走行風の
一部が地面方向に流下するものと見られる。
【0020】(5) 導風板の一部に切欠部を設ける。
……図10参照 この導風板70Eは他部品への干渉や、衝突時に導風板
70Eが燃料タンクに当たり被害を与えることを防止す
る等の安全面を考慮して、燃料タンク側の上方誘導面7
5Eの一部を切り欠いた切欠部77Eを形成している。
導風板70Eは衝撃による振動があったとしても上方誘
導面75Eに形成した切欠部77E部分で、燃料タンク
との干渉を回避することができる。また、上方誘導面7
5Eは残された部分で走行風をデファレンシャル方向に
誘導する。
【0021】(6) 導風板を分割する。……図11,
12,13参照 上方誘導面を分割する(図11,図12)。この導風板
70Fは前端面71Fを連設する水平面73Fに第1の
上方誘導面750Fと第2の上方誘導面755Fを連設
する。第1の上方誘導面750Fは水平面73Fに対し
て角度α1の傾斜で配設する。第2の上方誘導面755
Fは水平面73Fに対して角度α2の傾斜で配設する。
ここで、角度α1>角度α2とすると、第1の上方誘導面
750Fに誘導されて流下する走行風は矢印d方向に流
下し、デファレンシャル前部を冷却し、第2の上方誘導
面755Fに誘導されて流下する走行風は矢印e方向に
流下してデファレンシャル後部を冷却する。
【0022】導風板を分割する(図13)。導風板は第
1の導風板70Gと第2の導風板70Hを有し、燃料タ
ンク53との干渉を避け、間隔hをへだててクロスメン
バー60に装着する。車両の振動等により導風板が振動
したとしても、燃料タンク53との干渉を避けて間隔h
を設けて配設された2枚の導風板70G、70Hは燃料
タンク53に衝撃を与えることがない。また、走行風は
第1の導風板70Gと第2の導風板70Hに誘導されて
デファレンシャル方向に流下して冷却する。以上のよう
に、各応用例に示す導風板は車両床面下の流速の大きい
走行風を滑らかな面に這わせて捉えデファレンシャル方
向に導風する。
【0023】
【発明の効果】上記構成にすることにより本発明の車両
床下部材の冷却装置以下のような効果を有する。 1)冷却効果 閉鎖的な空間(デフアレンシャルケース両側に燃料タン
ク、サイレンサー、後方にはスペアタイヤが配置されて
いる)に奥まって位置するリアデフアレンシャルケース
に対し、車速140km/h)で約26℃のデフアレン
シャルオイルの冷却効果が得られ、デファレンシャル油
温目標値をクリアした。 2)最低地上高の減少が無い 最低地上高に配設されるクロスメンバーに装着した、部
材厚の薄い導風板の水平面に這わせて導風するので、す
くい上げて導風するタイプのような最低地上高の減少が
ない 3)冷却装置の破損が最小限に押えられる 車両の最低地上高は通常の使用条件下で地面と干渉しな
いよう設定されるものであるから、この冷却装置のよう
に最低地上高を減少させない装置は地面との干渉による
破損の危険性は最小限に押えられる。
【0024】4)導風板自体の製造誤差による上方誘導
面の角度精度、及び導風板の車両組み付け精度を含むバ
ラツキ(上方誘導面角度のバラツキ±5°)に対して、
冷却効果が急変しないため、寸法管理の許容値が広く、
生産性が高い。 5)導風効果に柔軟性があるため、仮に地面との干渉な
どによる若干の変形が起こったとしても、車両後部の床
下部分への冷却効果の低下が少ない。 6)平板を単純に折り曲げる形状であり簡便、軽量、且
つ安価に提供できる。 7)フロアトンネルの有無、フレームの有無等車輌構造
を問わない広い応用性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の床下に配設される冷却装置の斜視図。
【図2】導風板の説明図。
【図3】車両の床下の走行風の説明図。
【図4】車両の床下の走行風の拡大図。
【図5】導風板の他の実施例の側面図。
【図6】導風板の他の実施例の斜視図。
【図7】導風板の他の実施例の斜視図。
【図8】導風板を車両に装着した状態を示す説明図。
【図9】導風板の他の実施例の側面図。
【図10】導風板の他の実施例の説明図。
【図11】導風板の他の実施例の斜視図。
【図12】他の実施例の導風板を車両の床下に配設した
斜視図。
【図13】他の実施例の導風板を車両の床下に配設した
斜視図。
【図14】車両における床下の走行風の従来例の説明
図。
【図15】車両の床下の従来の走行風の拡大図。
【符号の説明】
10 床下配設部材 50 サイドメンバー 51 サイレンサー 53 燃料タンク 55 プロペラシャフト 60 クロスメンバー 63 凸部 70 導風板 71 前端面 73 水平面 75 上方誘導面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 露木 雄一 神奈川県藤沢市土棚8番地 いすゞ自動車 株式会社藤沢工場内 (72)発明者 原中 幸一郎 神奈川県藤沢市土棚8番地 いすゞ自動車 株式会社藤沢工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Rを付けた前端面と、前端面に連設する
    水平板よりなる水平面と、水平面に所定の角度を有して
    連設する上方誘導面とを備え、 水平面の下面を最低地上高として、水平面の上面をクロ
    スメンバーに装着し、車両床下の走行風を上方誘導面に
    誘導させて車両後部の床下部品に当てるよう構成してな
    る車両床下部品冷却装置。
  2. 【請求項2】 水平面に車両の床下配設部材に取付ける
    取付具を設けてなる請求項1記載の車両床下部品冷却装
    置。
  3. 【請求項3】 上方誘導面に切欠部を設け、床下部品と
    の干渉部位に切欠部を位置させてなる請求項1記載の車
    両床下部品冷却装置。
  4. 【請求項4】 水平面と上方誘導面との間に湾曲面を有
    する接続片を介在させてなる請求項1記載の車両床下部
    品冷却装置。
  5. 【請求項5】 水平面に排水機構を設けてなる請求項1
    記載の車両床下部品冷却装置。
  6. 【請求項6】 上方誘導面を走行風の進行方向に2分割
    して第1の誘導面と第2の誘導面とし、第1の誘導面と
    第2の誘導面の水平面に対する配設角度を変えてなる請
    求項1記載の車両床下部品冷却装置。
  7. 【請求項7】 Rを付けた前端面と、前端面の端縁に所
    定の角度を有して連設する上方誘導面とを備え、 前端面と上方誘導面との連設部近辺を最低地上高として
    クロスメンバーに装着し、車両床下の走行風を上方誘導
    面に誘導させて車両後部の床下部品に当てるよう構成し
    てなる車両床下部品冷却装置。
JP17037597A 1997-06-26 1997-06-26 車両床下部品冷却装置 Pending JPH1111360A (ja)

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JP17037597A JPH1111360A (ja) 1997-06-26 1997-06-26 車両床下部品冷却装置

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