JPH096638A - 二重化計算機システム及びその切り替え装置 - Google Patents

二重化計算機システム及びその切り替え装置

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JPH096638A
JPH096638A JP7156129A JP15612995A JPH096638A JP H096638 A JPH096638 A JP H096638A JP 7156129 A JP7156129 A JP 7156129A JP 15612995 A JP15612995 A JP 15612995A JP H096638 A JPH096638 A JP H096638A
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terminal
computer
computers
connection
cable
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JP7156129A
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Inventor
Masao Sakitani
政雄 先谷
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 直結通信接続された2台の計算機に、更に1
台の計算機を接続するとき、接続を単純にし、システム
改造を最小限にして容易な変更を可能とする。 【構成】 2つの端子を有する第1及び第2の接続部の
端子間を内部でクロス接続し、第1及び第2の接続部の
各端子から接続された第1のスイッチ15,25,35
及び第2の短絡スイッチが設けられ、第1のスイッチは
計算機のオンライン信号が入力されると、当該計算機を
上記端子に接続する。これらからなる切り替え回路1
2,22,32が、代替可能な3台の計算機11,2
1,31それぞれに設けられ、各切り替え回路を外部ケ
ーブル40,50で接続して各切り替え回路を線状に配
置し、この中央部配置された計算機を待機計算機とし、
両端の計算機の何れかに障害が生じたときに、上記スイ
ッチの切替により障害が発生した計算機をこの待機計算
機に代替する二重化計算機システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、障害発生時にお互いを
バックアップする通信機能を備えた二重化計算機システ
ムに係り、特に、二重化した計算機間の通信接続方式を
改良した二重化計算機システム及びその切り替え装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば銀行のATMシステムなどのオン
ラインで業務処理を行う必要がある計算機システムにお
いては、業務処理を行う2台の計算機が接続されて、お
互いをバックアップできるようになっている。
【0003】図6は、2台の計算機を1対1で接続して
構成された二重化計算機システムを示す図である。図6
のシステムにおいては、2系統の業務運用系が計算機6
1及び計算機62によって実現されており、これらの2
台の計算機61,62は、共通通信媒体63によって接
続されて、イーサネットによる通信が行われている。
【0004】このような通信経路を設けることで、何れ
かの計算機に支障が生じた時にはもう一方の計算機で業
務代行を行うようになっている。イーサネットを用いれ
ば、計算機間の接続が比較的単純であるが、イーサネッ
トのみでは、業務代行を行うために十分な通信能力を確
保することが困難な場合がある。
【0005】そこで、更に通信の信頼性を確保するた
め、図6のシステムでは計算機間を1つの通信媒体で直
接接続し、イーサネットによる通信とは別の直結通信経
路64が設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、障害が
発生し、各計算機でそれぞれ処理している業務を正常な
計算機側が引き継ぐことでバックアップするこのような
二重化計算機システムにおいては、異常な計算機が停止
することで正常な計算機側への業務負担が著しく増大
し、また、システム全体としては処理能力が低下するの
で、処理が渋滞するという問題がある。
【0007】また、このとき業務を引き継いだ計算機が
故障するという二重障害が発生すると、システム停止に
至るという致命的な事態を引き起こす可能性がある。こ
のようなシステム停止を防止するために、図7に示すよ
うに、単に計算機を二重化させるだけでなく、通常に業
務処理を行っているときには使用しない待機系の計算機
65を設ける場合がある。
【0008】しかし、図6で示したような信頼性の高い
直結通信経路64を設ける場合、この経路64は、接続
が複雑であるので、必ず計算機間で1対1で接続されて
いる必要がある。この直結通信経路64に別の計算機を
接続することは不可能である。また、無理に接続した場
合は誤動作の原因となり、システムの運用に影響を及ぼ
す可能性を有する。
【0009】そのため、直結通信を使って待機系を用い
る場合、図7に示すように更に2つの通信線を使って2
つの直結通信経路66,67を確保する必要があり、シ
ステム全体の接続関係が複雑になるという問題点を生じ
る。また、接続経路が複雑なため、計算機側における処
理が増加する。
【0010】さらに、待機系のない二重化計算機システ
ムから待機系のあるシステムに改造する場合、通信系の
接続を大幅に変更する必要があり、改造のため費用が高
いものとなる。また、改造時の接続ミスを起こしやすい
という問題点を有する。
【0011】本発明は、このような実情を考慮してなさ
れたもので、直結通信経路で接続された2台の計算機
に、さらに1台の計算機を直結通信接続するとき、その
接続経路を単純なものとし、かつ、システム改造等を最
小限に押さえて容易な接続変更を可能とした二重化計算
機システム及びその切り替え装置を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に対応する発明は、オンライン処理を実行
する少なくとも2台の計算機を、互いの処理が代替可能
に接続する二重化計算機システムの切り替え装置におい
て、端子a及び端子bをそれぞれ備えた第1及び第2の
接続部が設けられ、この第1の接続部の端子aと第2の
接続部の端子bとが内部ケーブルで接続され、かつ、第
2の接続部の端子aと第1の接続部の端子bとが内部ケ
ーブルで接続されてなる内外部接続手段と、第1の接続
部の端子aが接続される短絡端子と、第2の接続部の端
子aが接続される共通端子と、対応する計算機からの通
信経路が接続される接続端子とが設けられ、対応する計
算機のオンライン処理状態を示すオンライン信号が入力
されていると、共通端子,接続端子間を閉じ、前記オン
ライン信号が入力されていないと共通端子,短絡端子間
を閉じる第1のスイッチと、第1の接続部の端子bと第
2の接続部の端子b間を開閉可能な第2のスイッチとを
備えた切り替え回路が少なくとも2台の計算機と同じ数
ほど設けられ、ある切り替え回路における第1の接続部
と他の切り替え回路における第2の接続部とを、外部ケ
ーブルを用いて各端子a同士,各端子b同士で順次接続
し、また両端部に位置する接続部は開放することによ
り、各切り替え回路計算機を線状に配置する二重化計算
機システムの切り替え装置である。
【0013】次に、請求項2に対応する発明は、オンラ
イン処理を実行可能な第1、第2及び第3の計算機を互
いの処理が代替可能に接続する二重化計算機システムに
おいて、端子a及び端子bをそれぞれ備えた第1及び第
2の接続部が設けられ、この第1の接続部の端子aと第
2の接続部の端子bとが内部ケーブルで接続され、か
つ、第2の接続部の端子aと第1の接続部の端子bとが
内部ケーブルで接続されてなる内外部接続手段と、第1
の接続部の端子aが接続される短絡端子と、第2の接続
部の端子aが接続される共通端子と、対応する計算機か
らの通信経路が接続される接続端子とが設けられ、対応
する計算機のオンライン処理状態を示すオンライン信号
が入力されていると、共通端子,接続端子間を閉じ、オ
ンライン信号が入力されていないと共通端子,短絡端子
間を閉じるスイッチとを備えた切り替え回路が第1,第
2及び第3の計算機各々に対して設けられ、各切り替え
回路に対応する各計算機がスイッチを介して接続され、
第1,第2及び第3の計算機に対応する各切り替え回路
から第1の接続部と他の切り替え回路における第2の接
続部とを、外部ケーブルを用いて各端子a同士,各端子
b同士で順次接続し、また両端部に位置する接続部は開
放することにより、第1,第2及び第3の計算機を線状
に配置し、第2の計算機を待機計算機とし、第1又は第
3の計算機の何れかに障害が生じたときに、この待機計
算機により障害が発生した計算機を代替させる二重化計
算機システムである。
【0014】また、請求項3に対応する発明は、オンラ
イン処理を実行可能な第1、第2及び第3の計算機を互
いの処理が代替可能に接続する二重化計算機システムに
おいて、端子a及び端子bをそれぞれ備えた第1及び第
2の接続部が設けられ、この第1の接続部の端子aと第
2の接続部の端子bとが内部ケーブルで接続され、か
つ、第2の接続部の端子aと第1の接続部の端子bとが
内部ケーブルで接続されてなる内外部接続手段と、第1
の接続部の端子aが接続される短絡端子と、第2の接続
部の端子aが接続される共通端子と、対応する計算機か
らの通信経路が接続される接続端子とが設けられ、対応
する計算機のオンライン処理状態を示すオンライン信号
が入力されていると、共通端子,接続端子間を閉じ、オ
ンライン信号が入力されていないと共通端子,短絡端子
間を閉じる第1のスイッチと、第1の接続部の端子bと
第2の接続部の端子b間を開閉可能で常開な第2のスイ
ッチとを備えた切り替え回路が第1,第2及び第3の計
算機各々に対して設けられ、各切り替え回路に対応する
各計算機が第1のスイッチを介して接続され、第1,第
2及び第3の計算機に対応する各切り替え回路から第1
の接続部と他の切り替え回路における第2の接続部と
を、外部ケーブルを用いて各端子a同士,各端子b同士
で順次接続し、また両端部に位置する接続部は開放する
ことにより、第1,第2及び第3の計算機を線状に配置
し、第2の計算機を待機計算機とし、第1又は第3の計
算機の何れかに障害が生じたときに、この待機計算機に
より障害が発生した計算機を代替させる二重化計算機シ
ステムである。
【0015】
【作用】したがって、まず、請求項1に対応する発明の
二重化計算機システムの切り替え装置においては、オン
ライン処理を実行する少なくとも2台の計算機が互いの
処理を代替可能に接続されている。
【0016】この接続は、各計算機に対応して設けられ
た切り替え回路が外部ケーブルによって接続されること
により実現されている。つまり、この切り替え装置にお
いては、切り替え回路からなる同一ユニットを外部ケー
ブルで接続し、各計算機を線状に配置していくことで、
その接続経路を単純なものとした二重化計算機システム
を実現することができる。
【0017】また、第1の接続部と第2の接続部内のク
ロス接続された内部ケーブルが設けられた内外部接続手
段と、これらに接続される第1及び第2のスイッチによ
って、接続された2台以上の計算機のうち、2台を選択
して二重化計算機システムを構築することが可能であ
る。
【0018】例えば2台の計算機が接続されている場合
は、第1のスイッチは共に共通端子,接続端子間を閉と
し、一方の切り替え回路の第2のスイッチを開として、
他方のの切り替え回路の第2のスイッチを閉とすれば二
重化計算機システムを実現できる。
【0019】また、例えば上記システムを拡張して、3
台の計算機を接続して、1台を待機系としたい場合に
は、上記システムに外部ケーブルを介して同一の切り替
え回路を接続するだけでよい。
【0020】この場合、例えば右端部の計算機を待機系
にしたければ、すべての第2のスイッチを開とし、左端
部,中央の切り替え回路の第1のスイッチを共通端子,
接続端子間で閉、右端部の切り替え回路の第1のスイッ
チを共通端子,短絡端子間で閉とすればよい。
【0021】また、右端部の計算機を待機系にする他の
方法としては、例えば左端部,中央の切り替え回路のス
イッチ状態を、上記2台の計算機のみを接続したときと
同様な状態としてもよい。この場合は、右端部の計算機
は、二重化計算機の通信系から完全に切り離されてい
る。
【0022】一方、左端部側の計算機を待機系にする方
法は上述した右端部側を待機系にする場合と同様であ
る。さらに、中央部の計算機を待機系にしたい場合は、
すべての第2のスイッチを開とし、左端部,右端部の切
り替え回路の第1のスイッチを共通端子,接続端子間で
閉とすればよい。
【0023】このように切り替え回路における各スイッ
チ切り替えを調節することで、システム改造等を最小限
に押さえて容易な変更を可能している。また、請求項2
に対応する発明の二重化計算機システムにおいては、請
求項1に対応する発明において、計算機数を3台とし、
請求項1の発明における第2のスイッチを常開とした場
合と同様に作用する他、上記中央部の計算機を待機系と
して各計算機を使用している。
【0024】この場合において、各計算機はスイッチを
介して接続されており、スイッチは、オンライン信号が
入力されると共通端子,接続端子間で閉となるので、左
端部,右端部の計算機がオンライン処理実行中であれ
ば、これらの計算機が直結通信可能状態となり、二重化
計算機システムが実現される。
【0025】ここで、中央部の計算機は、オンライン状
態であってもオフライン状態であっても、すなわちスイ
ッチの接続状態に関係なく、左端部,右端部の計算機と
は接続されない。
【0026】このような二重化計算機システムにおい
て、左端部もしくは右端部の計算機に障害が発生する
と、その計算機におけるスイッチ接続は共通端子,短絡
端子間で閉となるので、例えば中央部の計算機がオンラ
イン状態にあれば、障害が発生しない計算機と中央の待
機計算機が接続されることになり、障害発生計算機の処
理継続を容易に実現することができる。
【0027】さらに、請求項3に対応する発明の二重化
計算機システムにおいては、請求項2に対応する発明と
同様に作用する他、請求項1に対応する発明と同様でか
つ常開な第2のスイッチが設けられている。
【0028】したがって、この第2のスイッチを用いて
請求項1に対応する発明の場合と同様に、右端部もしく
は左端部の計算機を二重化計算機システムの通信系から
切り離すことも可能となるので、障害の発生した計算機
を切り離してメンテナンスなどを行うことも可能とな
る。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は本発明に係る二重化計算機システムの一実施例を示
す構成図である。二重化計算機は、オンラインの業務処
理を行う第1の運用系10及び第2の運用系20により
二重化されており、さらに、何れかの運用系10,20
に異常があったときに動作する待機系30が設けられて
なっている。
【0030】各運用系10,20及び待機系30は、同
様な構成を有する計算機11,21,31と切り替え回
路12,22,32とからなり、また、切り替え回路1
2,32間は外部ケーブルとしての直結ケーブル40で
接続されている。同様に、切り替え回路32,22間は
外部ケーブルとしての直結ケーブル50で接続されてい
る。
【0031】この直結ケーブル40は、計算機間の直結
通信を行うに十分なケーブル40a及び40bの2セッ
トのケーブルからなっており、この2セットのケーブル
は一つの直結ケーブル40として一体化している。直結
ケーブル50も同様にケーブル50a及び50bの2セ
ットのケーブルから構成されている。
【0032】一方、計算機11,21,31は、オンラ
イン業務処理及び他の計算機との通信を行うように構成
されており、通常の運用時には、計算機11,21が用
いられ、計算機31は待機している。
【0033】また、切り替え回路12は、それぞれ、第
1,第2の接続部としての直結ケーブル接続部13X及
び13Yと、内部ケーブル14a及び14bと、第1の
スイッチとしての切り替えスイッチ15と、第2のスイ
ッチとしての短絡スイッチ16とによって構成されてい
る。
【0034】なお、各切り替え回路12,22,32
は、すべて同様な構成となっており、各切り替え回路内
の符号が対応する部分はそれぞれ対応する。例えば図1
において、内部ケーブル14aと内部ケーブル24aと
内部ケーブル34aとは対応している。
【0035】切り替え回路12において、内部ケーブル
14aは、直結ケーブル接続部端子13Xaと直結ケー
ブル接続部端子13Yb間で接続されており、同様に、
内部ケーブル14bは、直結ケーブル接続部端子13X
bと直結ケーブル接続部端子13Ya間で接続されてい
る。したがって、内部ケーブル14aと14bとは、直
結ケーブル接続部13X及び13Y間でクロス接続され
ていることになる。
【0036】また、内部ケーブル14a及び14b上に
は、ケーブルのクロスの前後で直結ケーブル接続部13
X側から順に、それぞれ端子14a1,14a2と端子
14b1,14b2とが設けられている。
【0037】切り替えスイッチ15は、計算機の直結接
続の切り替えを行うためのものであり、共通端子Cが端
子14b2に接続され、短絡端子15aが端子14a1
に接続されている。また、接続端子15bが計算機11
に接続されており、共通端子Cと接続端子15b間が接
続されているときは、計算機11は、直結ケーブルを介
して他の計算機と直結通信可能な状態となっている。
【0038】この切り替えスイッチ15では、計算機1
1が正常に業務処理中であることを示す当該計算機11
からのオンライン信号17が入力しているときに、共通
端子Cと接続端子15b間が接続され、オンライン信号
17が入力していないときは、共通端子Cと短絡端子1
5a間が接続される。
【0039】短絡スイッチ16は、端子14a2,14
b1間を短絡可能とするスイッチである。図1に示す二
重化計算機における通常の業務処理中には開であり、ケ
ーブル切り離し等のときに閉にする。
【0040】以上のように構成した各運用系10,20
及び待機系30に対して、直結ケーブル40のケーブル
40aの一端が運用系10の直結ケーブル接続部端子1
3Xaに接続され、他端が待機系30の直結ケーブル接
続端子33Yaに接続されている。また、ケーブル40
bの一端が運用系10の直結ケーブル接続部端子13X
bに接続され、他端が待機系30の直結ケーブル接続端
子33Ybに接続されている。
【0041】さらに、直結ケーブル50のケーブル50
aの一端が運用系20の直結ケーブル接続部端子23Y
aに接続され、他端が待機系30の直結ケーブル接続端
子33Xaに接続されている。また、ケーブル50bの
一端が運用系20の直結ケーブル接続部端子23Ybに
接続され、他端が待機系30の直結ケーブル接続端子3
3Xbに接続されている。
【0042】なお、直結ケーブル接続部13X及び13
Yと、内部ケーブル14a及び14bとによって、内外
部接続手段の一例が実現されている。次に、以上のよう
に構成された本実施例の二重化計算機の動作について説
明する。
【0043】まず、各計算機に異常がなく通常に業務処
理を行っている場合の動作について図2を用いて説明す
る。図2に示す運用系10,20の各計算機がそれぞれ
業務を処理している場合、オンライン信号17,27が
出力され、切り替えスイッチ15,25の共通端子C,
接続端子15b,25b間が接続される。このとき、短
絡スイッチ16,26,36はすべて開である。
【0044】したがって、この状態のとき、計算機1
1,21間の通信信号は、直結通信経路A、すなわち、
切り替えスイッチ15,内部ケーブル14b,直結ケー
ブル40のケーブル40b,内部ケーブル34a,直結
ケーブル50のケーブル50a,内部ケーブル24b,
切り替えスイッチ25を経て直接入出力する構成とな
り、運用系10,20間の直結通信が可能となる。
【0045】上記通常運用状態の場合は、待機系の切り
替えスイッチ35の動作、すなわち待機系30の計算機
31の動作によって、直結通信経路Aが影響を受けるこ
とはない。つまり、切り替えスイッチ35の共通端子
C,接続端子35b間を接続しても、計算機31は直結
通信経路Aに接続されず、また、共通端子C,短絡端子
35a間を接続した場合、計算機31は、切り替え回路
32から切り離される。
【0046】次に、運用系20に障害が発生した場合の
切り替え動作について図3を用いて説明する。まず、待
機系30が待ち状態でオンライン信号37を出力する
と、待機系の切り替えスイッチ35の共通端子C,接続
端子15b,25b間が接続される。
【0047】本実施例においては、待機系30は、運用
系10もしくは20にいつ障害が発生しても、業務の引
継ぎができるように、常にオンライン信号を出力してい
るものとする。
【0048】ここで、運用系20の計算機21に障害が
発生すると、運用系20のオンライン信号27の出力が
停止するので、運用系20の切り替えスイッチ25の接
続が共通端子C,短絡端子25a間に切り替わる。この
とき、短絡スイッチ16,26,36はすべて開であ
る。
【0049】この状態では、運用系10の通信信号は、
直結通信経路B、すなわち、切り替えスイッチ15,内
部ケーブル14b,直結ケーブル40のケーブル40
b,内部ケーブル34a,直結ケーブル50のケーブル
50a,内部ケーブル24b,切り替えスイッチ25,
内部ケーブル24a,直結ケーブル50のケーブル50
b,内部ケーブル34b,切り替えスイッチ35を経て
待機系30に直接入出力する構成となる。
【0050】したがって、運用系20に障害が発生して
オンライン信号27が停止すると、運用系10と待機系
30とが即座に直接接続されることになり、運用系20
の計算機21で処理していた業務を待機系の計算機31
が引き継ぐことにより、障害発生前と同等な処理能力の
まま業務を継続することができる。
【0051】また、運用系10に障害が発生した場合で
あっても、同様な直結通信経路が運用系20と待機系3
0間に形成される。さらに、運用系20に障害が発生し
たのち、運用系10と待機系30とで業務処理中に運用
系20を切り離す切り替え動作について図4を用いて説
明する。
【0052】運用系20に障害が発生し、その計算機2
1を修理のために運用系20を切り離したい場合は、待
機系の短絡スイッチ36を接続する。この状態のとき
は、計算機11,31間の通信信号は、直結通信経路
C、すなわち、切り替えスイッチ15,内部ケーブル1
4b,直結ケーブル40のケーブル40b,内部ケーブ
ル34a,短絡スイッチ36,内部ケーブル34b,切
り替えスイッチ35を経て直接入出力する構成となり、
運用系10,待機系30間の直結通信がそのまま維持さ
れる。
【0053】したがって、直結通信経路Bから直結通信
経路Cへと、連続的に直接接続状態が切り替えられるの
で、直結通信経路を維持したまま業務を継続しつつ、運
用系20を切り離すことができる。
【0054】上述したように、本実施例による二重化計
算機システム及びその切り替え装置は、直結ケーブル接
続部13X,13Y間を内部ケーブル14aと14bと
によりクロス接続し、これらの各端子13Xa,13X
b,13Ya,13Ybに切り替えスイッチ15、短絡
スイッチ16を接続した切り替え回路12及びこれと同
様な切り替え回路22,32に計算機を接続して、各計
算機からのオンライン信号の出力状態によって各計算機
間の直結通信経路を切り替えられるようにしたので、オ
ンライン業務処理中の計算機に障害を生じた場合であっ
ても当該計算機の業務処理を待機系に即座に継続させる
ことができる。
【0055】したがって、待機系の計算機追加による障
害発生時のバックアップ対応が、処理能力を低減するこ
となく継続することができる。また、このような障害発
生時の切り替えを行った二重化計算機システムにおい
て、短絡スイッチ36により障害発生の計算機を通信系
から切り離すことができるので、当該計算機の接続を切
り離してメンテナンスに出すなどの対応を取ることがで
きる。
【0056】さらに、本実施例による二重化計算機シス
テム及びその切り替え装置は、上記した切り替え回路の
単位で、各運用系,待機系を自由に構成でき、これらの
切り替え、接続関係の変更(直結通信経路の設定)が自
在であるので、直結通信経路で接続された2台の計算機
に、さらに1台の計算機を直結通信経路を設けるとき、
その接続経路を単純なものとし、かつ、システム改造等
を最小限に押さえて容易に変更可能なシステムを構築す
ることができる。
【0057】したがって、従来から使用している各計算
機が行う1対1直結通信処理をそのまま利用可能であ
り、且つ通信経路の信頼性を維持することができるた
め、新規に開発する項目を少なく実現することができ
る。
【0058】また、切り替え回路を共通化しているの
で、どの計算機ともケーブル接続等を意識せず使用可能
であり、従来の各計算機間に1対1で接続し構築する冗
長な計算機システムの場合に比べ、ケーブル本数が少な
く接続ミス等を防止することができる。このためシステ
ム全体の信頼性が向上する。
【0059】図5は本発明に係る二重化計算機システム
の他の実施例の構成及び動作を示す図であり、図1と同
一部分には同一符号を付して説明を省略し、ここでは異
なる部分についてのみ述べる。
【0060】この二重化計算機システムは、運用系10
と運用系20とのみからなり、待機系を備えていない。
運用系10と運用系20間は、ケーブル45aとケーブ
ル45bとからなる直結ケーブル45によって接続され
ている。ここで、ケーブル45aの一端が運用系10の
直結ケーブル接続部端子13Xaに接続され、他端が運
用系20の直結ケーブル接続端子23Yaに接続されて
いる。また、ケーブル45bの一端が運用系10の直結
ケーブル接続部端子13Xbに接続され、他端が運用系
20の直結ケーブル接続端子23Ybに接続されてい
る。
【0061】さらに、短絡スイッチ16は開であり、短
絡スイッチ26は閉である。この状態のときは、計算機
11,21間の通信信号は、直結通信経路D、すなわ
ち、切り替えスイッチ15,内部ケーブル14b,直結
ケーブル45のケーブル45b,内部ケーブル24a,
短絡スイッチ26,内部ケーブル24b,切り替えスイ
ッチ25を経て直接入出力する構成となり、運用系1
0,運用系20間の直結通信が実現される。
【0062】この場合は、短絡スイッチ26を利用する
ことで待機系を持たない二重化計算機システムとしても
使用することができる。上述したように、本実施例によ
る二重化計算機システム及びその切り替え装置は、先の
実施例における切り替え回路、外部ケーブルと同じ切り
替え回路、外部ケーブルを用いて2台の計算機のみを用
いた二重化計算機システムを実現させたので、予算の額
に合わせた低コストの二重化計算機システムを構築する
ことができ、かつ、先の実施例の待機系付きシステムに
簡単に拡張できる汎用性を持たせることができる。な
お、本発明は、上記各実施例に限定されるものでなく、
その要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能
である。
【0063】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、汎
用性・拡張性の高い切り替え回路を用いたので、直結通
信経路で接続された2台の計算機に、さらに1台の計算
機を直結通信接続するとき、その接続経路を単純なもの
とし、かつ、システム改造等を最小限に押さえて容易な
接続変更を可能とした二重化計算機システム及びその切
り替え装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る二重化計算機システムの一実施例
を示す構成図。
【図2】同実施例の二重化計算機システムの切り替え動
作を示す説明図。
【図3】同実施例の二重化計算機システムの切り替え動
作を示す説明図。
【図4】同実施例の二重化計算機システムの切り替え動
作を示す説明図。
【図5】本発明に係る二重化計算機システムの他の実施
例の構成及び動作を示す図。
【図6】従来の二重化計算機システムを示す構成図。
【図7】従来の待機系を有する二重化計算機システムを
示す構成図。
【符号の説明】
11…計算機、12…切り替え回路、13X,13Y…
直結ケーブル接続部、14a,14b内部ケーブル、1
5…切り替えスイッチ、16…短絡スイッチ、17…オ
ンライン信号、21…計算機、22…切り替え回路、2
3X,23Y…直結ケーブル接続部、24a,24b内
部ケーブル、25…切り替えスイッチ、26…短絡スイ
ッチ、27…オンライン信号、31…計算機、32…切
り替え回路、33X,33Y…直結ケーブル接続部、3
4a,34b内部ケーブル、35…切り替えスイッチ、
36…短絡スイッチ、37…オンライン信号、40…直
結ケーブル、40a,40b…ケーブル、45…直結ケ
ーブル、45a,45b…ケーブル、50…直結ケーブ
ル、50a,50b…ケーブル。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オンライン処理を実行する少なくとも
    2台の計算機を、互いの処理が代替可能に接続する二重
    化計算機システムの切り替え装置において、 端子a及び端子bをそれぞれ備えた第1及び第2の接続
    部が設けられ、この第1の接続部の端子aと第2の接続
    部の端子bとが内部ケーブルで接続され、かつ、第2の
    接続部の端子aと第1の接続部の端子bとが内部ケーブ
    ルで接続されてなる内外部接続手段と、 前記第1の接続部の端子aが接続される短絡端子と、前
    記第2の接続部の端子aが接続される共通端子と、対応
    する計算機からの通信経路が接続される接続端子とが設
    けられ、前記対応する計算機のオンライン処理状態を示
    すオンライン信号が入力されていると、前記共通端子,
    接続端子間を閉じ、前記オンライン信号が入力されてい
    ないと前記共通端子,短絡端子間を閉じる第1のスイッ
    チと、 前記第1の接続部の端子bと第2の接続部の端子b間を
    開閉可能な第2のスイッチとを備えた切り替え回路が前
    記少なくとも2台の計算機と同じ数ほど設けられ、 ある切り替え回路における前記第1の接続部と他の切り
    替え回路における前記第2の接続部とを、外部ケーブル
    を用いて前記各端子a同士,前記各端子b同士で順次接
    続し、また両端部に位置する接続部は開放することによ
    り、前記各切り替え回路を線状に配置することを特徴と
    した二重化計算機システムの切り替え装置。
  2. 【請求項2】 オンライン処理を実行可能な第1、第
    2及び第3の計算機を互いの処理が代替可能に接続する
    二重化計算機システムにおいて、 端子a及び端子bをそれぞれ備えた第1及び第2の接続
    部が設けられ、この第1の接続部の端子aと第2の接続
    部の端子bとが内部ケーブルで接続され、かつ、第2の
    接続部の端子aと第1の接続部の端子bとが内部ケーブ
    ルで接続されてなる内外部接続手段と、 前記第1の接続部の端子aが接続される短絡端子と、前
    記第2の接続部の端子aが接続される共通端子と、対応
    する計算機からの通信経路が接続される接続端子とが設
    けられ、前記対応する計算機のオンライン処理状態を示
    すオンライン信号が入力されていると、前記共通端子,
    接続端子間を閉じ、前記オンライン信号が入力されてい
    ないと前記共通端子,短絡端子間を閉じるスイッチとを
    備えた切り替え回路が前記第1,第2及び第3の計算機
    各々に対して設けられ、 前記各切り替え回路に対応する前記各計算機が前記スイ
    ッチを介して接続され、 前記第1,第2及び第3の計算機に対応する各切り替え
    回路から前記第1の接続部と他の切り替え回路における
    前記第2の接続部とを、外部ケーブルを用いて前記各端
    子a同士,前記各端子b同士で順次接続し、また両端部
    に位置する接続部は開放することにより、前記第1,第
    2及び第3の計算機を線状に配置し、 前記第2の計算機を待機計算機とし、前記第1又は第3
    の計算機の何れかに障害が生じたときに、この待機計算
    機により障害が発生した計算機を代替させることを特徴
    とした二重化計算機システム。
  3. 【請求項3】 オンライン処理を実行可能な第1、第
    2及び第3の計算機を互いの処理が代替可能に接続する
    二重化計算機システムにおいて、 端子a及び端子bをそれぞれ備えた第1及び第2の接続
    部が設けられ、この第1の接続部の端子aと第2の接続
    部の端子bとが内部ケーブルで接続され、かつ、第2の
    接続部の端子aと第1の接続部の端子bとが内部ケーブ
    ルで接続されてなる内外部接続手段と、 前記第1の接続部の端子aが接続される短絡端子と、前
    記第2の接続部の端子aが接続される共通端子と、対応
    する計算機からの通信経路が接続される接続端子とが設
    けられ、前記対応する計算機のオンライン処理状態を示
    すオンライン信号が入力されていると、前記共通端子,
    接続端子間を閉じ、前記オンライン信号が入力されてい
    ないと前記共通端子,短絡端子間を閉じる第1のスイッ
    チと、 前記第1の接続部の端子bと第2の接続部の端子b間を
    開閉可能で常開な第2のスイッチとを備えた切り替え回
    路が前記第1,第2及び第3の計算機各々に対して設け
    られ、 前記各切り替え回路に対応する前記各計算機が第1のス
    イッチを介して接続され、 前記第1,第2及び第3の計算機に対応する各切り替え
    回路から前記第1の接続部と他の切り替え回路における
    前記第2の接続部とを、外部ケーブルを用いて前記各端
    子a同士,前記各端子b同士で順次接続し、また両端部
    に位置する接続部は開放することにより、前記第1,第
    2及び第3の計算機を線状に配置し、 前記第2の計算機を待機計算機とし、前記第1又は第3
    の計算機の何れかに障害が生じたときに、この待機計算
    機により障害が発生した計算機を代替させることを特徴
    とした二重化計算機システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007304687A (ja) * 2006-05-09 2007-11-22 Hitachi Ltd クラスタ構成とその制御手段
JP2009124556A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Yamatake Corp リング型通信システム

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