JPH0965685A - 電気モ−タの通電制御装置 - Google Patents

電気モ−タの通電制御装置

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JPH0965685A
JPH0965685A JP7214363A JP21436395A JPH0965685A JP H0965685 A JPH0965685 A JP H0965685A JP 7214363 A JP7214363 A JP 7214363A JP 21436395 A JP21436395 A JP 21436395A JP H0965685 A JPH0965685 A JP H0965685A
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acceleration
state
electric motor
energization
motor
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Application number
JP7214363A
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English (en)
Inventor
Masanori Sugiyama
山 昌 典 杉
Naoyoshi Takahashi
橋 尚 良 高
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負帰還制御によりSRモ−タの振動を抑制す
る。加速特性を改善する。 【解決手段】 加速度の目標値と検出値との大小関係に
応じて、フィ−ドバックル−プゲインを切換える。「目
標加速度>実加速度」の場合に比べて、「目標加速度<
実加速度」の場合のフィ−ドバック補償量(帰還量)を
小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気モ−タの通電
制御に関し、特にスイッチドリラクタンスモ−タを駆動
する用途に適する通電制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スイッチドリラクタンスモ−タ(以下、
SRモ−タと言う)は、例えば図18に示すように、非
常に単純な構造になっている。SRモ−タの回転子R
は、単に鉄板を積層して構成した鉄心であり、その外周
面上には、その外周を囲む固定子Sに向かって突出する
ように形成された複数の歯(Ra,Rb,Rc,Rd)
を有している。また固定子は、鉄板を積層して構成した
環状鉄心の内周面に沿って形成された複数の歯(Sa,
Sb,Sc,・・・)に、それぞれ電気コイルを集中巻
して構成される。この種のSRモ−タにおいては、各電
気コイルの通電により、固定子の各歯の部分に電磁石が
形成され、回転子の各歯を固定子の磁力で吸引すること
によって回転子が回転する。従って、回転子の各歯の回
転位置に応じて、固定子の各歯に巻回されたコイルの通
電状態を順次に切換えることによって、回転子を希望す
る方向に回転させることができる。
【0003】この種のSRモ−タに関する従来技術は、
例えば、特開平1−298940号公報に開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】SRモ−タは、構造が
簡単で、機械的に頑丈であり、高温下での動作も可能で
ある等々の長所を有しているが、ほとんど実用的に利用
されていないのが実情である。その原因の1つは、回転
時に発生する騒音が大きいことである。
【0005】SRモ−タにおいては、回転子の各極が特
定の回転位置にある時に、固定子各極に対する通電のオ
ン/オフを切換えるので、その切換時に、回転子に加わ
る磁気吸引力の大きさが急激に変化する。そのため、回
転子及び固定子には、比較的大きな機械振動が発生す
る。この振動によって騒音が生じる。
【0006】このような振動を抑制するためには、モ−
タの通電制御によって、できる限り滑らかにモ−タを駆
動する必要がある。一般的に用いられる単純なパルス状
の通電のオン/オフだけを実施する場合には、モ−タを
滑らかに駆動することは不可能である。従って、モ−タ
の回転角度毎に、微妙な電流値の調整を実施しなければ
ならない。
【0007】SRモ−タの騒音は、回転子の回転方向の
実加速度の変動が主要因の1つである。そこで、回転子
の回転方向の実加速度を検出し、その変化を抑制するよ
うに、フィ−ドバック(負帰還)制御を実施して、付勢
量、即ちコイルに流れる電流を制御すれば、SRモ−タ
の騒音を低減することが可能である。ところが、このよ
うなフィ−ドバック制御を実施することは、回転子の加
速を抑制することを意味するので、フィ−ドバック制御
を実施すると、騒音とは別の不都合が生じる。例えば、
自動車の駆動源としてSRモ−タを利用する場合には、
SRモ−タの駆動速度を頻繁に変更する必要があり、し
かも加速をすばやく実施しなければならない。しかし、
騒音を抑制するためにフィ−ドバック制御を実施する
と、速度変化が抑制されるので、加速に対する制御系の
応答性が悪化し、自動車の加速特性の低下につながる。
【0008】前述のように、SRモ−タを滑らかに駆動
するためには、モ−タの回転角度毎に微妙な電流値の調
整を実施する必要がある。
【0009】例えば、次のような制御を実施すれば、モ
−タの回転角度に応じた電流値の微妙な調整を実施しう
る。即ち、回転角度にそれぞれ対応付けた多数の電流値
(電流波形)を予めメモリに保持しておき、モ−タが微
小回転する毎に、その時の角度に対応付けられた電流値
をメモリから読み出して、電流の制御目標値を逐次変更
する。しかしながら、この種の制御において、電流の目
標値は、モ−タの回転角度だけに依存するのではなく、
モ−タの回転速度や必要な駆動トルクに対応して変更す
る必要がある。そして、モ−タの多数の回転角度,多数
の回転速度,多数の駆動トルクの全ての変化に対応した
電流値を全てメモリに保持するには、膨大なメモリ容量
を必要とする。更に、時々刻々と変化するトルクの変動
や速度の変化に対応できる電流値をメモリに保持するの
は極めて困難である。
【0010】そこで、電流値を保持するのに必要なメモ
リの容量を低減するために、メモリに保持するデ−タ
を、1種類の回転速度、および1種類の駆動トルクに対
応する1組の各回転位置の電流値だけに限定し、モ−タ
の回転速度や駆動トルクが変化する度に、計算処理を実
施して、メモリの内容を書き換えるように制御すること
が考えられる。しかしながら、このような制御を実施す
る場合には、計算処理及びメモリの内容の更新に時間が
かかるため、制御系の応答が非常に遅くなる。例えば、
コイル1相の1波形あたり128ステップの角度に応じ
た電流値が必要な場合には、モ−タの回転速度や駆動ト
ルクが変化する度に、相数×128個のデ−タ全てにつ
いて、計算処理とメモリ内容の更新を実施する必要があ
るので、非常に時間がかかる。
【0011】加速度の制御誤差を補償するようにフィ−
ドバック制御を実施する場合には、制御系に高い応答性
が要求される。しかし、フィ−ドバック制御によって生
成した補償量に基づいて、電流目標値、即ち多数のメモ
リの内容を更新しようとすると、メモリの更新に長い時
間を要するため、高い応答性が期待できない。
【0012】本発明は、SRモ−タのような電気モ−タ
が発生する騒音を低減するとともに、加速特性を改善す
ることを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の電気モ−タの通電制御装置は、電気モ−
タ(1);前記電気モ−タの通電を制御するモ−タ付勢
手段(6,7,17,18,19,1A);前記電気モ
−タの目標加速度を決定する加速度決定手段(64);
前記電気モ−タの実加速度を検出する加速度検出手段
(1d,7E,7F);前記加速度決定手段が決定した
目標加速度と、前記加速度検出手段が検出した実加速度
と、フィ−ドバックル−プゲインを決定するパラメ−タ
とに応じたフィ−ドバック補償量を生成して、前記電気
モ−タの付勢量を抑制するように前記フィ−ドバック補
償量を前記モ−タ付勢手段に入力する負帰還制御手段
(88,89,8A);および前記目標加速度と前記実
加速度との大小関係を調べて、目標加速度が実加速度よ
りも大きい第1の状態と、目標加速度が実加速度よりも
小さい第2の状態とを識別し、第1の状態と第2の状態
とで、前記パラメ−タを切換え、第1の状態におけるフ
ィ−ドバック補償量に比べて、第2の状態におけるフィ
−ドバック補償量を減らすフィ−ドバックゲイン切換手
段(87);を備える。
【0014】また、請求項2では、前記加速度検出手段
は、前記電気モ−タの回転速度を検出する速度検出手段
(1d,7E)と、該手段によって検出された速度の単
位時間あたりの変化量を検出する速度差分検出手段(7
F)を含む。
【0015】また、請求項3の電気モ−タの通電制御装
置は、電気モ−タ(1);前記電気モ−タの回転子の回
転位置毎の付勢量目標値を保持する通電マップ手段(4
9);前記電気モ−タの回転子の回転位置を検出する回
転位置検出手段(1d);前記電気モ−タの実際の付勢
量を検出する付勢量検出手段(2,3,4);前記回転
位置検出手段が検出した回転位置に基づいて、前記通電
マップ手段に保持された付勢量目標値を入力し、該付勢
量目標値と前記付勢量検出手段が検出した付勢量とに応
じて前記電気モ−タの通電を制御するモ−タ付勢手段
(6,7,17,18,19,1A);前記電気モ−タ
の目標加速度を決定する加速度決定手段(64);前記
電気モ−タの回転速度の変化および目標加速度の変化に
対応して、前記通電マップ手段が保持する付勢量目標値
を更新する、マップ制御手段(68,69,6A);前
記電気モ−タの実加速度を検出する加速度検出手段(1
d,7E,7F);前記加速度決定手段が決定した目標
加速度と、前記加速度検出手段が検出した実加速度と、
フィ−ドバックル−プゲインを決定するパラメ−タとに
応じたフィ−ドバック補償量を生成する負帰還制御手段
(88,89,8A);該負帰還制御手段が生成したフ
ィ−ドバック補償量を、前記マップ制御手段から独立し
た経路で前記モ−タ付勢手段の入力に加算する、補償量
加算手段(16);および前記目標加速度と前記実加速
度との大小関係を調べて、目標加速度が実加速度よりも
大きい第1の状態と、目標加速度が実加速度よりも小さ
い第2の状態とを識別し、第1の状態と第2の状態と
で、前記パラメ−タを切換え、第1の状態におけるフィ
−ドバック補償量に比べて、第2の状態におけるフィ−
ドバック補償量を減らすフィ−ドバックゲイン切換手段
(87);を備える。
【0016】また、請求項4では、前記加速度検出手段
は、前記電気モ−タの回転速度を検出する速度検出手段
(1d,7E)と、該手段によって検出された速度の単
位時間あたりの変化量を検出する速度差分検出手段(7
F)を含む。
【0017】なお上記括弧内に示した記号は、後述する
実施例中の対応する要素の符号を参考までに示したもの
であるが、本発明の各構成要素は実施例中の具体的な要
素のみに限定されるものではない。
【0018】前記請求項1の構成においては、負帰還制
御手段(88,89,8A)は、加速度決定手段が決定
した目標加速度と、加速度検出手段が検出した実加速度
と、フィ−ドバックル−プゲインを決定するパラメ−タ
とに応じたフィ−ドバック補償量を生成して、電気モ−
タの付勢量を抑制するように、前記フィ−ドバック補償
量をモ−タ付勢手段に入力する。このフィ−ドバック制
御によって、目標加速度と実加速度との偏差が抑制され
るように電気モ−タの付勢量が制御される。即ち、目標
加速度が一定の場合を想定すれば、実加速度の変動が抑
制されるので、回転子の機械振動、即ち騒音が低減され
る。
【0019】フィ−ドバック補償量(負帰還量)を大き
くすると、騒音の低減効果はより改善されるが、制御系
の応答特性、即ちモ−タの加速性能は逆に低下する。加
速性能を低下させることなく騒音を低減するために、フ
ィ−ドバックゲイン切換手段(87)が備わっている。
【0020】フィ−ドバックゲイン切換手段(87)
は、目標加速度と実加速度との大小関係を調べて、目標
加速度が実加速度よりも大きい第1の状態と、目標加速
度が実加速度よりも小さい第2の状態とを識別し、第1
の状態と第2の状態とで、前記パラメ−タを切換え、第
1の状態におけるフィ−ドバック補償量に比べて、第2
の状態におけるフィ−ドバック補償量を減らすように制
御する。
【0021】例えば、目標加速度を一定にしてモ−タの
駆動速度を上げる(加速する)場合には、図17に示す
ように、実際の加速度が短い周期で変動し、「目標加速
度>実加速度」の状態と「目標加速度<実加速度」の状
態とが交互に現われる。前者の場合には、実加速度が増
大するように、電気モ−タの付勢量(即ち電流値)がフ
ィ−ドバック補償量に応じて増大し、後者の場合には、
実加速度が減小するように、電気モ−タの付勢量がフィ
−ドバック補償量に応じて低減される。
【0022】フィ−ドバック補償量が大きいと、加減速
を抑制する効果が増大し、モ−タの回転方向の振動がよ
り抑制されるので、騒音が小さくなる。しかしその場合
には、加減速の抑制により、速度変更の所要時間が長く
なる。即ち、加減速の目標値の変更に対して応答性が悪
化する。従って、例えばドライバの意志に応じて、頻繁
に走行速度の変更を必要とする電気自動車に用いる駆動
系としては具合が悪い。逆に、フィ−ドバック補償量を
小さくすると、加減速を抑制する効果が減小し、加減速
の目標値の変更に対して応答性が改善される代わりに、
騒音が増大する。
【0023】フィ−ドバック補償量は、目標加速度,検
出された実加速度,及びフィ−ドバック制御系のル−プ
ゲインによって決定される。一般的には、ル−プゲイン
は一定であり、目標加速度と検出された実加速度との偏
差に応じてフィ−ドバック補償量が決定される。しか
し、本発明のフィ−ドバックゲイン切換手段(87)
は、前記目標加速度と前記実加速度との大小関係を調べ
て、目標加速度が実加速度よりも大きい第1の状態と、
目標加速度が実加速度よりも小さい第2の状態とを識別
し、第1の状態と第2の状態とで、前記パラメ−タを切
換え、第1の状態におけるフィ−ドバック補償量に比べ
て、第2の状態におけるフィ−ドバック補償量を減ら
す、ように制御する。即ち本発明においては、第1の状
態と第2の状態とで、フィ−ドバック制御系のル−プゲ
インが自動的に変更される。しかも、フィ−ドバック補
償量の大きさは、第1の状態では比較的大きく、第2の
状態では比較的小さくなる。
【0024】本発明の負帰還制御においては、図22に
示すように、第1の状態では、フィ−ドバック補償量
(帰還量)が大きいので、それに応じて電気モ−タの付
勢量(即ち電流値)が増大し、実加速度の目標値との偏
差が低減される。また、第2の状態では、フィ−ドバッ
ク補償量が小さくなるので、電気モ−タの付勢量(即ち
電流値)の抑制量が小さくなり、加速特性の改善にな
る。しかも、第1の状態でフィ−ドバック補償量を大き
くすることができるので、充分な負帰還制御の効果が得
られ、回転子の振動、即ち騒音の発生を抑制することが
できる。これらの効果は、本発明者の実験により確認さ
れている。
【0025】また、請求項3においては、通電マップ手
段(49)が前記電気モ−タの回転子の回転位置毎の付
勢量目標値を保持する。更に、モ−タ付勢手段(6,
7,17,18,19,1A)は、回転位置検出手段が
検出した前記電気モ−タの回転子の回転位置に基づい
て、前記通電マップ手段に保持された付勢量目標値を入
力し、該付勢量目標値と付勢量検出手段が検出した実際
の付勢量とに応じて前記電気モ−タの通電を制御する。
従って、電気モ−タの回転位置毎に、所望の大きさの電
流を該電気モ−タの電気コイルに流すことができる。ま
た、マップ制御手段(68,69,6A)は、前記電気
モ−タの回転速度の変化および目標加速度の変化に対応
して、前記通電マップ手段が保持する付勢量目標値を更
新する。これにより、その時の駆動条件に応じて、電気
モ−タの通電波形を微妙に調整することができるので、
効率の良いモ−タ駆動が可能になり、モ−タ駆動時に生
じる騒音の低減も実現可能になる。しかも、通電マップ
手段が保持する付勢量目標値は駆動条件に応じて逐次更
新されるので、様々な条件における付勢量目標値を全て
通電マップ手段に保持する必要がなく、通電マップ手段
のメモリ容量を低減しうる。
【0026】勿論、通電マップ手段が保持する付勢量目
標値の更新にはある程度の時間を要するため、それによ
る制御だけでは、駆動条件の変化に対してモ−タの応答
が遅れるのは避けられない。しかし、負帰還制御手段が
生成したフィ−ドバック補償量は、補償量加算手段(1
6)によって、前記マップ制御手段から独立した経路で
前記モ−タ付勢手段の入力に加算されるので、通電マッ
プ手段が保持する付勢量目標値の更新とは無関係に、負
帰還制御を実施することができ、応答性の良好な制御が
実現する。
【0027】請求項2及び請求項4においては、速度検
出手段(1d,7E)が前記電気モ−タの回転速度を検
出し、速度差分検出手段(7F)が、検出された回転速
度の単位時間あたりの変化量に基づいて実加速度を検出
する。
【0028】
【発明の実施の形態】実施例の装置の構成を図1に示
す。図1に示す装置は、電気自動車の駆動ユニットの主
要部分を構成している。この例では、駆動源として1個
のSRモ−タ1が備わっており、このSRモ−タ1はコ
ントロ−ラECUによって制御される。コントロ−ラE
CUは、シフトレバ−,ブレ−キスイッチ,アクセルス
イッチ,及びアクセル開度センサから入力される情報に
基づいて、SRモ−タ1の駆動を制御する。電源はバッ
テリ−から供給される。
【0029】SRモ−タ1の基本的な構成とその駆動原
理を図18に示す。図18に示すSRモ−タ1は、固定
子Sとその内空間に回動自在に支持された回転子Rとで
構成されている。回転子Rは、多数枚の薄い鉄板を積層
して構成してあり、外周の互いに90度ずつずれた位置
に、外側に向かって突出した4つの極部Ra,Rb,R
c及びRdが形成されている。固定子Sも多数枚の薄い
鉄板を積層して構成してあり、内周の互いに60度ずつ
ずれた位置に、内側に向かって突出した6つの極部S
a,Sb,Sc,Sd,Se及びSfが形成されてい
る。図18では一部分だけが示されているが、固定子S
の極部Sa,Sb,Sc,Sd,Se及びSfには、電
気コイルCLがそれぞれ巻回されている。
【0030】ここで、固定子Sの極部Sa,Sdに巻回
したコイルCLを第1相、固定子Sの極部Sb,Seに
巻回したコイルCLを第2相、固定子Sの極部Sc,S
fに巻回したコイルを第3相と定義すると、回転子Rの
極の位置に応じて、図18に示すように、第1相−第2
相−第3相のコイルCLに順次に通電することにより、
時計回りに連続的に回転子Rを回転駆動することができ
る。即ち、固定子Sの通電した極部が電磁石を構成する
ので、その電磁石に近い位置にある回転子Rの極部が電
磁石に吸引されて回転移動する。回転を継続するために
は、回転子Rの回転移動に伴なってコイルの通電を切換
える必要がある。実際には、このSRモ−タ1の場合、
回転子Rが30度回転する毎に、通電するコイルを第1
相−第2相−第3相と切換えればよい。
【0031】再び図1を参照して説明を続ける。SRモ
−タ1には、それを駆動するための3相のコイル1a,
1b,1cと、回転子Rの回転位置(角度)を検出する
角度センサ1dが備わっている。3相のコイル1a,1
b及び1cは、それぞれ、コントロ−ラECU内部のド
ライバ18,19及び1Aと接続されており、コイル1
aとドライバ18とを接続する信号線,コイル1bとド
ライバ19とを接続する信号線,及びコイル1cとドラ
イバ1Aとを接続する信号線には、それぞれ、電流セン
サ2,3及び4が設置されている。これらの電流センサ
2,3及び4は、それぞれ、コイル1a,1b及び1c
に実際に流れる電流に比例する電圧を電流信号S6とし
て出力する。この実施例においては、角度センサ1dと
して、多摩川精機製のTS2028N94E21を使用
している。この角度センサ1dは、図7に示すように、
0〜360度の角度の絶対値を示す10ビットの2値信
号を出力する。検出角度の最小分解能は0.35度であ
る。
【0032】コントロ−ラECUの内部には、CPU
(マイクロコンピュ−タ)11,入力インタ−フェ−ス
12,電流マップメモリ13a,PWMマップメモリ1
3b,波形マップメモリ13c,電源回路14,電流波
形生成回路15,加算回路16,方向検出回路5,D/
A変換器6,比較回路7,出力判定回路17,ドライバ
18,19及び1Aが備わっている。このコントロ−ラ
ECUは、シフトレバ−,ブレ−キスイッチ,アクセル
スイッチ,及びアクセル開度センサから入力される情報
に基づいて、SRモ−タ1の駆動速度及び駆動トルクを
逐次計算し、その計算の結果に基づいて、SRモ−タ1
のコイル1a,1b及び1cの各々に流す電流を制御す
る。
【0033】図1の回路の一部分の具体的な構成を図2
に示す。図2は、SRモ−タ1のコイル1aの通電を制
御する回路のみを示しており、実際には他のコイル1b
及び1cの通電を制御する同様の回路がそれぞれ含まれ
ている。
【0034】図2を参照すると、コイル1aの一端は、
スイッチングトランジスタ(IGBT)18aを介して
電源の高電位ライン18eと接続され、コイル1aの他
端は、スイッチングトランジスタ(IGBT)18bを
介して電源の低電位ライン18fと接続されている。ま
た、トランジスタ18aのエミッタと低電位ライン18
fとの間にはダイオ−ド18cが接続され、トランジス
タ18dのエミッタと高電位ライン18eとの間にはダ
イオ−ド18dが接続されている。従って、トランジス
タ18a及び18bの両方をオン(導通状態)にすれ
ば、電源ライン18e,18fとコイル1aとの間に電
流が流れ、いずれか一方、又は両方をオフ(非導通状
態)にすれば、コイル1aの通電を停止することができ
る。
【0035】出力判定回路17には、2つのアンドゲ−
ト17a,17bとタイミング制御回路17cが備わっ
ている。アンドゲ−ト17aの出力端子はトランジスタ
18bのゲ−ト端子と接続されており、アンドゲ−ト1
7bの出力端子は、タイミング制御回路17cの入力に
接続されている。タイミング制御回路17cの出力が、
トランジスタ18aのゲ−ト端子と接続されている。ア
ンドゲ−ト17aの入力端子には信号S10とS5が入
力され、アンドゲ−ト17bの入力端子には、信号S7
1及びS5が入力される。信号S71は、比較回路7の
アナログ比較器7aが出力する2値信号である。また信
号S5は、電流波形生成回路15が出力する2値信号
(オン/オフ信号)である。
【0036】アナログ比較器7aの一方の入力端子に
は、電流波形生成回路15が出力する基準電流値S4に
振動補償値及び速度補償値を加算回路16で加算した結
果を、D/A変換器6で変換したアナログ電圧Vr2が
印加され、他方の入力端子には、電流センサ2が検出し
た電流に対応する信号S6の電圧(Vs6)が印加され
る。アナログ比較器7aは、電圧Vr2とVs6とを比
較した結果を2値信号S71として出力する。
【0037】信号S5が高レベルH(通電オン)の時に
は、アナログ比較器7aが出力する2値信号S71に基
づいて、トランジスタ18aのオン/オフが制御され
る。但し、2値信号S71のオン/オフとトランジスタ
18aのオン/オフとの関係は1対1ではなく、タイミ
ング制御回路17cによってタイミングが調整される。
これについては後で詳細に説明する。また信号S5が高
レベルH(通電オン)の時には、ドライバ18のトラン
ジスタ18bは、アンドゲ−ト17aに入力される2値
信号S10に応じてオン/オフする。この2値信号S1
0は、CPU11の内部で生成される信号であり、信号
の周期は一定(15KHz)、デュ−ティは可変になっ
ている。また、信号S10のデュ−ティは、CPU11
の処理によって必要に応じて変更される。実際には、C
PU11は、その時のモ−タの回転数(rpm)と必要
な駆動トルクに基づいて、オンデュ−ティ値をそれに接
続されたPWMマップメモリ13bに保持されたテ−ブ
ル(図13参照)の参照により得て、この値のデュ−テ
ィを有する信号S10を出力する。
【0038】つまりこの実施例では、トランジスタ18
a及び18bが、それぞれ互いに独立した制御信号S8
1及びS82によって、独立にオン/オフ制御されるの
で、ドライバ18の通電制御状態としては、トランジス
タ18a,18bが共にオンする状態と、共にオフする
状態と、一方がオンして他方がオフする状態との3状態
が存在する。
【0039】例えば通電を開始する時に、トランジスタ
18bがオンであると仮定すると、電流の基準レベルV
r2を0からIrefに切換えると、Vr2>Vs6に
なるため、まずトランジスタ18aがオン状態になり、
負荷に流れる電流は、0から駆動回路及び負荷の特性
(時定数)によって定まる傾きで徐々に上昇する。そし
て、負荷に流れる電流がIrefに達した後、トランジ
スタ18aがオフ→オン→オフ→オン→・・・を繰り返
し、電流の最大値がIrefとほぼ等しくなるように制
御される。また、通電を終了する時に、基準電流値をI
refから0に切換えると、Vr2<Vs6になるた
め、トランジスタ18aがオフ状態になり、負荷に流れ
る電流は、駆動回路及び負荷の特性(時定数)によって
定まる傾きで徐々に下降して0になる。
【0040】しかし実際には、トランジスタ18bに印
加される制御信号S82はパルス信号であるため、通電
開始時の立上り期間中でも、トランジスタ18bがオフ
状態の期間が存在し、これの影響を受けて、負荷電流の
立上りカ−ブは変化する。即ち、トランジスタ18bに
印加される制御信号S82のデュ−ティに応じて、図1
2に示すように、負荷電流の立上りカ−ブが変化する。
また、通電終了時の立下り期間中でも、トランジスタ1
8bがオフ状態の期間とトランジスタ18bがオン状態
の期間とが存在し、それらの比率に応じて、負荷電流の
立下りカ−ブが変化する。
【0041】図23及び図24を参照して説明する。図
23に示すように、スイッチング手段18a,18bを
共にオンして負荷1aに電流が流れている状態から、両
方のスイッチング手段18a,18bをオフに切換える
と、負荷1aに蓄えられたエネルギ−によって流れる電
流は、ダイオ−ドD1,D2を通って、電源の低電位ラ
インから高電位ラインに向かって流れる。この時には、
負荷1aの端子間の電位差が大きいため、エネルギ−の
放出が速く、電流の減衰速度が速い。つまり、過渡電流
カ−ブの立下りの傾きが大きい。
【0042】一方、図24に示すように、スイッチング
手段18a,18bを共にオンして負荷1aに電流が流
れている状態から、一方のスイッチング手段18aだけ
をオフに切換えると、他方のスイッチング手段18bが
オンのままであるため、負荷1aに蓄えられたエネルギ
−によって流れる電流は、ダイオ−ドD1,負荷1a,
スイッチング手段18bの閉ル−プを通る。そしてこの
時には、負荷1aの端子間の電位差が小さくなるため、
エネルギ−の放出は緩やかであり、電流の減衰速度も遅
い。つまり、過渡電流カ−ブの立下りの傾きが小さい。
【0043】即ち、トランジスタ18bに印加される制
御信号S82のデュ−ティの調整によって、負荷電流の
立上り時の波形、ならびに立下り時の波形を制御するこ
とができる。
【0044】また、比較器7aの出力する2値信号S7
1によりチョッピング制御を実施する場合、負荷電流の
立下り速度が比較的速いと、図23に示すように電流の
変動幅(振幅)が大きく、電流の立下り速度が比較的遅
いと、図24に示すように電流の変動幅が小さくなる。
電流の変動幅を小さくすることにより、SRモ−タの場
合、回転時に生じる振動及び騒音を大幅に低減しうる。
【0045】しかしながら、電流の立下り速度が遅い
と、チョッピング制御における目標値(基準レベル)を
変化させた場合に、目標値に対する電流の追従遅れが生
じ易い。モ−タに流す電流のレベルは、駆動トルクの変
更などに伴なって変える必要がある。特にSRモ−タを
駆動する場合には、回転子の極の位置に応じて、各コイ
ルの通電/非通電を切換える必要があり、目標値に対す
る電流の追従遅れが生じると、特に高速回転の場合に回
転トルクの低下が著しくなる。
【0046】この実施例においては、モ−タの回転数
(rpm)と必要な駆動トルクに基づいて、信号S10
のデュ−ティを自動的に調整するので、回転数が高い、
あるいは大きな駆動トルクを必要とする時には、通電の
立上りが速くなり、目標値の変化に対する電流の追従遅
れが防止される。また、回転数が低い、あるいは大きな
駆動トルクを必要としない時には、負荷電流の立上り,
立下り等の変化速度が遅いため、振動及び騒音の発生が
抑制される。電流の基準レベル(Vr2)の波形を短い
期間で細かく調整するのは困難であるが、信号S10の
デュ−ティの調整は容易である。
【0047】ところで、比較器7aの比較結果に従っ
て、トランジスタ18aは通常、短い周期でオン/オフ
を繰り返すが、仮に比較器7aが出力する信号S71を
そのままトランジスタ18aに印加すると、トランジス
タ18aのオン/オフ周期は、その通電回路の特性,モ
−タのコイルのインピ−ダンスなどによって定まり、温
度,湿度等の環境変化の影響も受ける。その場合、トラ
ンジスタ18aのオン/オフ周波数が異常に高くなる場
合もある。しかし、通電をオン/オフする周波数が高く
なると、それに伴なって、トランジスタ18aにおける
損失が増大し、発熱量も増大する。また逆に、通電をオ
ン/オフする周波数が人間の可聴周波数の上限よりも低
い場合、電流のスイッチングによって生じる機械振動
が、ノイズとして人間に聞こえることになる。従って、
トランジスタ18aのオン/オフ周波数を、一般的な人
間の可聴周波数の上限より僅かに高い周波数(例えば1
5KHz)になるように制御するのが望ましい。
【0048】トランジスタ18aのオン/オフ周波数を
制御するために、この実施例の装置を試作する前に、図
11に(a)として示す制御を実施した。この制御につ
いて説明する。即ち、周期が一定の同期信号を用いて、
その周期毎に生じるタイミングt1,t2,t3,・・
・を生成し、トランジスタ18aに印加する信号S81
xを、Vr2<Vs6になる毎にオフレベルに切換え、
タイミングt1,t2,t3,・・・の各々において、
Vr2>Vs6であれば、その時に信号S81xをオン
レベルに切換えるが、Vr2≦Vs6なら信号S81x
をオフレベルに維持する。
【0049】ところが、この制御(図11の(a))で
は、同期信号のタイミング(t4)の直前でVr2<V
s6になると、その直後の同期信号のタイミング(t
4)で、Vr2<Vs6であるため、信号S81xはオ
フレベルに維持される。その結果、信号S81xのオン
/オフが切換らない期間が長くなり、トランジスタ18
aのオン/オフ周波数が人間の可聴周波数の上限より低
くなる時があった。
【0050】そこでこの実施例では、更に改良されたタ
イミング制御回路17cを用いて、図11に(b)とし
て示すように制御している。この制御を図11の(b)
を参照して説明する。周期が一定の同期信号を用いて、
その周期毎に生じるタイミングt1,t2,t3,・・
・を生成する。信号FEは、Vs6>Vr2になった時
に高レベルH(オン不可)に切換え、同期信号の各タイ
ミングt1,t2,t3,・・・でそれぞれ低レベルL
(オン可)に切換える。そして、信号S81をオフに切
換える条件は、Vs6>Vr2になった時であり、信号
S81をオンに切換える条件は、信号FEがオン可で、
かつVs6≦Vr2になった時である。この制御によれ
ば、同期信号のタイミング(t4)の直前でVr2<V
s6になり、その直後の同期信号のタイミング(t4)
で、Vr2<Vs6であっても、信号FEがオン可に切
換わった後でVs6>Vr2になれば、その時に信号S
81がオンに切換るため、信号S81のオン/オフ周期
は、同期信号の周期(基準チョッピング周期)とほぼ同
一になり、周波数の変化はあまり生じない。このため、
同期信号の周波数を人間の可聴周波数の上限より僅かに
高く設定することにより、可聴周波数のノイズの発生を
防止し、しかも大きな発熱の発生も防止しうる。
【0051】実際のタイミング制御回路17cの構成を
図3に示し、回路中の各部の信号波形の例を図10に示
す。この実施例では、同期信号CLK15Kとして、周
波数が15KHzのパルス信号を用いている。図3に示
す回路は、ゲ−ト回路171,174,177,178
及び179と、D型のフリップフロップ172,17
3,176及び17Aと、インバ−タ175を備えてい
る。図10に示すように、信号FEは、入力信号S71
がVs6>Vr2の条件になると、「オン不可」に切換
り、15KHzの同期信号CLK15Kの立上りのタイ
ミングで「オン可」に切換る。そして信号S81は、入
力信号S71がVs6>Vr2の条件になると、オフに
切換り、信号FEの「オン不可」が解除された後で、入
力信号S71がVs6<Vr2になると、オンに切換
る。従って、タイミング制御回路17cを用いることに
より、図11に(b)として示す制御が実現する。
【0052】ところで、例えばモ−タ1の回転加速度を
目標加速度に正確に追従させるために、加速度のフィ−
ドバック制御を実施するのが望ましい。この実施例にお
いては、比較器7aに入力する電流の基準レベルVr2
を制御することにより、モ−タ1の電流値を制御してい
るが、電流の微妙な波形の制御をも可能にするために、
モ−タ1の微小回転角度(0.7度)毎に、独立した電
流値が基準レベルVr2に割り当てられる。このため、
例えば回転数(rpm)や必要トルクの変更に伴なっ
て、モ−タ1の付勢量を調整する場合には、各相のコイ
ルの全角度の電流値をそれぞれ計算して、それらの値を
メモリに更新登録しなければならない。即ち、制御量の
更新に非常に時間がかかるため、制御系の応答が非常に
遅い。このような多数の電流値を調整する制御系(電流
波形生成回路15)に、加速度フィ−ドバック制御を含
めると、加速度変化に対する速い応答は期待できない。
【0053】そこでこの実施例においては、電流波形の
生成とは別の独立した制御系として、加速度フィ−ドバ
ック制御を実施している。即ち、図2に示すように、加
速度フィ−ドバック制御によって生成される加速度補償
値は、加算回路16によって、電流波形生成回路15の
出力信号S4に加算される。従って、この加速度フィ−
ドバック制御系には、格別に時間のかかる処理が含まれ
ないため、加速度制御系の応答速度は速い。
【0054】加算回路16においては、加速度補償値の
他に、振動補償値が加算される。この振動補償値は、モ
−タ1の回転方向の微小振動を抑制するための補償値で
ある。本発明者の実験によれば、SRモ−タ1を一定の
方向に回転駆動している間に、その回転子は、一時的に
駆動方向とは逆の方向に回転(振動)する場合があるこ
とが確かめられている。このような逆転による振動を抑
制すれば、SRモ−タ1がより滑らかに駆動され、騒音
も確実に低減される。
【0055】そこでこの実施例においては、駆動中の回
転方向の逆転を検出し、その逆転を抑制するような振動
補償値を生成し、それを加算回路16に入力して電流値
を補償している。この振動補償制御系においても、電流
波形の生成とは別の独立した制御系であるため、速い変
化(振動)に対して充分に追従しうる。
【0056】実際には、図7に示す方向検出回路5を用
いて、角度センサ1dが出力する信号の下位2ビットに
基づいて、SRモ−タ1の回転子の回転方向CW/CC
W(前進方向/後退方向)を検出している。図7を参照
すると、方向検出回路5は、D型のフリップフロップ5
1,52及び58とゲ−ト回路53,54,55,56
及び57で構成されている。この方向検出回路5の各部
の信号波形の例を図8に示すので参照されたい。角度セ
ンサ1dと方向検出回路5を用いることにより、微妙な
逆転をも検出することができる。
【0057】図1に示すCPU11の動作の概略を図1
4に示す。図14を参照してCPU11の動作を説明す
る。電源がオンすると、ステップ61で初期化を実行す
る。即ち、CPU11の内部メモリの初期化および内部
タイマ,割込等のモ−ドセットを実施した後、システム
の診断を実施し、異常がなければ次の処理に進む。
【0058】ステップ62では、シフトレバ−,ブレ−
キスイッチ,アクセルスイッチ,アクセル開度センサの
それぞれが出力する信号の状態を読取る。ステップ62
で検出した状態に何らかの変化があった場合には、ステ
ップ63からステップ64に進む。変化がない時には、
ステップ63からステップ65に進む。
【0059】ステップ64では、ステップ62で検出し
た各種状態に基づいて、SRモ−タ1の駆動トルクの目
標値ならびに加速度の目標値を決定する。例えば、アク
セル開度センサによって検出されたアクセル開度が増大
した時には、駆動トルク及び加速度の目標値も増大す
る。また、ここで目標トルクの変化を示すトルク変更フ
ラグをセットする。
【0060】ステップ65では、検出された現在のSR
モ−タ1の回転速度を入力する。なお回転速度は、後述
する割込処理によって検出される。そして、SRモ−タ
1の回転速度に変化がある時には、ステップ66からス
テップ68に進み、回転速度に変化がなければステップ
67に進む。ステップ67では、トルク変更フラグの状
態を調べ、フラグがセットされている時、即ち目標トル
クの変化がある時には、ステップ68に進み、トルクに
変化がない時にはステップ62に戻る。
【0061】ステップ68では、PWMマップメモリ1
3bを参照してデ−タを入力し、CPU11が出力して
いるパルス信号(PWM信号)S10のデュ−ティを変
更する。このパルス信号S10は、モ−タ1の駆動中は
常時出力されており、その周期は15KHzに固定され
ているが、デュ−ティはその時の状態に応じて変更され
る。
【0062】即ち、PWMマップメモリ13bは、予め
様々なデ−タを登録した読み出し専用メモリ(ROM)
で構成してあり、図13に示すように、様々な目標トル
クと様々な回転数(モ−タの回転速度)のそれぞれに対
応付けられた多数のデ−タPnm(n:トルクに対応す
る列の数値,m:回転数に対応する行の数値)が保持さ
れている。例えば、デ−タP34には、オンデュ−ティ
の95%を示す数値が保持されているので、例えば、ト
ルクが20[N・m]で回転数が500[rpm]の時
には、CPU11は、デ−タP34の内容を参照して、
信号S10のオン時間が95%になるようにそのデュ−
ティを更新する。
【0063】次のステップ69では、電流マップメモリ
13a及び波形マップメモリ13cから、それぞれデ−
タを入力する。この実施例では、電流マップメモリ13
a及び波形マップメモリ13cは、予め様々なデ−タを
登録した読み出し専用メモリ(ROM)で構成してあ
り、電流マップメモリ13aには図19に示すようなデ
−タが保持され、波形マップメモリ13cには図21に
示すようなデ−タが保持されている。
【0064】即ち、電流マップメモリ13aには、様々
な目標トルクと様々な回転数(モ−タの回転速度)のそ
れぞれに対応付けられた多数のデ−タCnm(n:トル
クに対応する列の数値,m:回転数に対応する行の数
値)が保持されており、デ−タCnmの1組には、通電
オン角度,通電オフ角度,電流上限値及び波形パタ−ン
番号が含まれている。例えば、トルクが20[N・m]
で回転数が500[rpm]の時のデ−タC34の内容
は、52.5度,82.5度,200[A]及び波形パ
タ−ン番号3である。このデ−タC34は、0〜90度
の回転位置の範囲内における通電情報を示しており、5
2.5〜82.5度の範囲においては、電流の上限値が
200Aの予め定めた3番の波形パタ−ンの電流を流
し、0〜52.5度の範囲及び82.5〜90度の範囲
では電流を遮断することを意味している。ステップ69
では、その時のトルクと回転数に応じて選択した、Cm
nの1組のデ−タを入力する。
【0065】更に、入力したCmnのデ−タに含まれる
波形パタ−ン番号に対応する1組の波形デ−タを、波形
マップメモリ13cから読み込む。例えば、波形パタ−
ン番号が3の場合には、図21に示す0,12,26,
40,・・・・の一連の波形デ−タを入力する。この波
形デ−タによって、実際にコイルに流す電流の基準値の
波形が決定される。即ち、モ−タの回転子の角度ステッ
プ毎に、電流の基準値は細かく調整される。
【0066】次のステップ6Aでは、ステップ69で入
力したデ−タCnm及び波形デ−タに基づいて、通電マ
ップのデ−タを生成する。即ち、モ−タの回転子の各々
の角度ステップに対応付けられた多数の電流基準値とそ
れに付随するデ−タ(詳細は後述する)を生成する。そ
して、この通電マップのデ−タを、電流波形生成回路1
5の内部にあるメモリ(双方向性メモリ)に書込む。後
述するように、電流波形生成回路15は、基準となる1
相のデ−タに基づいて3相全てのデ−タを自動的に生成
するので、ステップ6Aでは、特定の1相分の通電マッ
プだけを作成し、それを電流波形生成回路15のメモリ
に書込む。
【0067】CPU11は、上述のステップ62〜6A
の処理を繰り返し実行する。そして、検出したSRモ−
タの回転速度及びトルクが一定の場合には、ステップ6
6−67−62を通るが、回転速度が変化した場合、又
はトルクが変化した場合には、ステップ68−69−6
A−6Bを実行するので、電流波形生成回路15の通電
マップが更新される。
【0068】また、ステップ61の初期化を終了した
後、4msec 毎にCPU11にタイマ割込みが発生す
る。このタイマ割込みが発生すると、CPU11は図1
5に示す処理を実行する。図15を参照して説明する。
【0069】ステップ71では、カウンタTM24の値
を参照して、24msec 周期で生じる所定のタイミング
か否かを識別する。即ち、24msec に1回の割合い
で、ステップ71から図16のステップ81に進み、そ
れ以外の時にはステップ71からステップ72に進む。
【0070】ステップ72では、カウンタTM8の値を
参照して、8msec 周期で生じる所定のタイミングか否
かを識別する。即ち、8msec に1回の割合いで、ステ
ップ72からステップ7Cに進み、それ以外の時にはス
テップ72からステップ73に進む。
【0071】ステップ73においては、SRモ−タ1を
駆動中か否かを識別し、駆動中であれば次にステップ7
4に進み、そうでなければステップ7Aに進む。ステッ
プ74では、現在のSRモ−タの駆動方向(駆動しよう
としている方向)が正転/逆転のいずれであるかを識別
する。そして次のステップ75では、現在のSRモ−タ
の実際の回転方向が正転/逆転のいずれであるかを識別
する。SRモ−タの実際の回転方向は、方向検出回路5
によって検出されるので、CPU11は、方向検出回路
5が出力する2値信号CW/CCWを参照して、SRモ
−タ1の実際の回転方向を識別する。
【0072】ステップ76では、ステップ74で識別し
た現在のSRモ−タの駆動方向と、ステップ75で識別
した現在のSRモ−タの実際の回転方向とが一致するか
否かを識別する。一致する場合には、ステップ7Bに進
み、振動補償値に0をセットする。また、駆動方向と実
際の回転方向とが一致しない場合、即ち振動により、駆
動方向に対して回転子が逆転方向に回転している時に
は、ステップ78に進み、予め定めた定数を振動補償値
にセットする。この実施例においては、ステップ78で
振動補償値にセットする定数(電流値)を+30[A]
に定めてある。次のステップ79では、ステップ78又
は7Bで決定した振動補償値を出力し、それを加算回路
16に印加する。なお、この振動補償値は、3相の制御
系で共通に利用される。
【0073】ステップ7Aでは、カウンタTM24の値
およびTM8の値をそれぞれ更新(+1)する。またス
テップ7Hでは、次回の割込みを発生させるために、割
込用のタイマを再セットする。
【0074】一方、8msec に1回の割合いで生じる所
定のタイミングにおいては、まず、ステップ7Cでシフ
トレバ−,ブレ−キスイッチ,アクセルスイッチ,アク
セル開度センサ等の状態を、入力インタ−フェ−ス12
を介して読取り、その結果を内部メモリに保持する。
【0075】次のステップ7Eでは、モ−タの回転速度
を計算する。この実施例では、SRモ−タ1の駆動軸に
連結された角度センサ1dが、駆動軸の回転速度に応じ
て周期が変化するパルス信号を出力するので、CPU1
1は、角度センサ1dが出力する信号のパルス周期を測
定し、この周期に基づいてSRモ−タ1の回転速度を検
出する。検出した回転速度のデ−タは内部メモリに保存
する。
【0076】次のステップ7Fでは、互いに異なるタイ
ミングにおいて、ステップ7Eで検出された複数の回転
速度のデ−タに基づいて、実加速度を計算する。例え
ば、最新の回転速度と1周期(8msec )前に検出され
た回転速度との差分を計算することにより、8msec あ
たりの速度変化、即ち加速度を得ることができる。加速
度を得るために利用する回転速度のデ−タ数や計算式
は、必要に応じて変更される。次のステップ7Gでは、
カウンタTM8をクリアする。
【0077】次に、24msec に1回の割合いで生じる
所定のタイミングにおける動作を、図16を参照して説
明する。ステップ81においては、ステップ7Eで検出
された最新のモ−タ回転速度を第1のしきい値である5
00[rpm]と比較する。そして、回転速度≧500
ならステップ84に進み、そうでなければステップ82
に進む。ステップ84では高速フラグを1にセットし、
次にステップ85に進む。
【0078】また、ステップ82では、ステップ7Eで
検出された最新のモ−タ回転速度を第2のしきい値であ
る300[rpm]と比較する。そして、回転速度≦3
00ならステップ86に進み、そうでなければステップ
83に進む。ステップ86では高速フラグをクリアし
て、次にステップ87に進む。またステップ83では、
高速フラグをチェックして、それが1にセットされてい
る場合には、次にステップ85に進み、高速フラグがク
リアされている場合には、次にステップ87に進む。
【0079】ステップ85では、加速度補償値をクリア
して、次にステップ8Aに進む。
【0080】ステップ87では、前記ステップ64で決
定した加速度の目標値と、前記ステップ7Fで求められ
る実加速度(検出値)とを比較する。そして、目標値≧
検出値なら次にステップ88に進み、そうでなければ次
にステップ89に進む。つまり、図22に示す「第1の
状態」であればステップ88を実行し、「第2の状態」
であればステップ89を実行する。
【0081】ステップ88及び89では、いずれもPI
D(比例・積分・微分)演算を実行して、加速度補償値
を生成する。但し、ステップ88の演算とステップ89
の演算とは内容が異なっている。
【0082】ステップ88では、前記ステップ64で決
定した加速度の目標値Aref と、前記ステップ7Fで求
められる実加速度(検出値)Adとの偏差(差分)Ea
を求めた後、加速度偏差Eaの単位時間あたりの変化、
即ち時間微分値dEと、加速度偏差Eaの積分値IEと
をそれぞれ計算し、次の第(1)式に基づいて、加速度補
償値CP2を生成する。またステップ89では、次の第
(2)式に基づいて、加速度補償値CP2を生成する。
【0083】 CP2=Kp1・Ea+Kd1・dE+Ki1・IE (1) Kp1,Kd1,Ki1:定数 CP2=Kp2・Ea+Kd2・dE+Ki2・IE (2) Kp2,Kd2,Ki2:定数 Kp1>Kp2,Kd1>Kd2,Ki1>Ki2 従って、仮に目標値Aref と実加速度Adとの偏差Ea
が等しい場合でも、第(1)式によって求められる加速度
補償値CP2の絶対値は、第(2)式によって求められる
加速度補償値CP2の絶対値よりも大きくなる。このよ
うにして決定される加速度補償値CP2がフィ−ドバッ
ク制御系の帰還量になるので、図22に示すように、
「第1の状態」における帰還量は、「第2の状態」の帰
還量に比べて大きくなる。
【0084】即ち、「目標加速度>実加速度」(第1の
状態)の場合には、加速度の不足を補うための電流補償
量が比較的大きいので、加速度の不足を充分に補って実
加速度を目標加速度に近づけることができる。また、
「目標加速度<実加速度」(第2の状態)の場合には、
過大な加速度を抑えるための電流補償量が比較的小さい
ので、実加速度を目標加速度に充分に追従させることは
できないが、モ−タの電流値が目標値よりも大きいの
で、加速性能は改善される。モ−タの回転方向の振動に
よって生じる騒音の大きさは、目標加速度と実加速度と
の偏差の大きさで定まるが、前記偏差は、第1の状態で
は非常に小さく、第2の状態でも抑制されるので、偏差
の平均的な振幅は充分に小さくなり、従って騒音が抑制
される。
【0085】図16のステップ8Aでは、加速度補償値
を出力して加算回路16に入力する。また次のステップ
8Bでは、カウンタTM24をクリアする。
【0086】図16に示す処理においては、モ−タの回
転速度が500[rpm]以上の場合、又はモ−タの回転速
度が300[rpm]を越えかつ高速フラグがセットされて
いる場合には、ステップ85に進むので、加速度補償値
がクリアされる。つまりその場合には、加速度を補償す
るためのフィ−ドバック制御は実行されない。このフィ
−ドバック制御が実施されるのは、モ−タの回転速度が
300[rpm]以下の場合、及びモ−タの回転速度が50
0[rpm]未満でかつ高速フラグがクリアされている場合
である。
【0087】前述のように、フィ−ドバック制御に用い
る加速度補償値を得るためには、ステップ88又は89
において、微分,積分,掛算等を含む比較的時間のかか
る計算処理(前記第(1)式又は第(2)式)を実行しなけれ
ばならない。また、SRモ−タを駆動するためには、回
転子の回転位置が所定角度変化する毎に、電流を制御し
なければならない。特にこの実施例では、電流波形の切
換え,通電オン/オフ角度の計算等の処理を、回転子の
回転位置の変化に対応して実施しなければならない。と
ころが、SRモ−タの回転速度が速くなるに従って、回
転位置が所定角度変化するのに要する時間が短くなるの
で、電流波形の切換え,通電オン/オフ角度の計算等の
処理に許される時間が短くなり、SRモ−タの回転速度
を所定以上に上げると、許される時間内に処理が終了で
きなくなる。
【0088】前述の加速度補償のためのフィ−ドバック
制御は、主として、振動の発生を抑制するために実施さ
れる。しかし実際には、振動が発生するのは回転速度が
比較的低速の場合のみである。従って、モ−タの回転速
度が速い場合には、加速度補償のためのフィ−ドバック
制御を省略しても問題は生じない。フィ−ドバック制御
を省略すると、ステップ88,89のPID演算の実行
も省略できるので、それを省略した分だけ、電流波形の
切換え,通電オン/オフ角度の計算等の処理に許される
時間が長くなる。即ち、SRモ−タの回転速度が速い場
合でも、許された時間内に電流波形の切換え,通電オン
/オフ角度の計算等の処理を確実に終了することができ
る。
【0089】図16に示す処理においては、高速フラグ
がクリアされている場合に、加速度補償のためのフィ−
ドバック制御を実行し、高速フラグがセットされている
場合には前記フィ−ドバック制御を省略する。また、高
速フラグの切換えのために参照するしきい値として、5
00[rpm]と300[rpm]の2つを用いており、高速フラ
グの切換えにヒステリシスを持たせてある。
【0090】図1の電流波形生成回路15が出力する電
流指示値S4と、補正後の電流指示値S4Bの波形例を
図9に示す。図9において、CP1が振動補償値であ
り、CP2が加速度補償値である。振動補償値CP1と
加速度補償値CP2は、それぞれ3相で共通に利用され
る。また、電流指示値S4が0の時には、補正後の電流
指示値S4Bも0にする。振動補償値CP1を電流指示
値S4に加算することによって、SRモ−タ1の振動が
抑制されるため騒音が低減され、また加速度補償値CP
2を電流指示値S4に加算することによって、SRモ−
タ1の加速度制御の応答性が改善される。
【0091】さて、この実施例では3相のSRモ−タ1
を駆動するので、各相のコイルに流す電流の指示値を3
相分生成する必要がある。この実施例では、電流指示値
を回転子の位置(微小角度ステップ)毎にそれぞれ調整
して通電波形を最適化しようとしているので、電流指示
値S4の生成は非常に難しい。しかも、回転子が微小回
転する毎に電流指示値を変える必要があるので、電流指
示値S4の更新は瞬時に実行できなければならない。こ
のような信号を発生するためには、メモリに多数の電流
指示値(通電マップ)を予め登録して、メモリのアドレ
スを回転子の位置(角度ステップ)に対応付け、回転子
の位置が変わる毎に、その位置情報をメモリのアドレス
に印加して、その位置の電流指示値をメモリから読み出
して電流制御系に与えるように制御すればよい。また、
このような回路を3組設置すれば、3相の電流指示値を
生成することが可能である。
【0092】しかしながら、3相のそれぞれに対応し
て、独立した電流波形生成回路を3組設けると、必要な
メモリの容量が大きくなり、回路構成も複雑化するのは
避けられない。また、CPU11は、モ−タの回転数や
必要トルクが変化する度に、メモリの内容(通電マッ
プ)を書き替えなければならないが、メモリの容量が大
きいと、その内容を全て更新するのに長い時間が必要に
なるため、制御系の応答性が悪くなる。
【0093】一方、図9及び図20に示すように、3相
の電流指示値の波形は、互いに相似形であり、互いに波
形の位相(相対角度)だけが異なっている。従って、1
相の電流指示値の波形に基づいて、その位相をずらした
信号を生成すれば、3相の電流指示値を生成することが
可能である。
【0094】例えば、図5に示すように、第1相の0〜
90度の範囲内の各角度ステップに対応付けた多数の波
形デ−タ(ハッチングを施した部分)を、それぞれの角
度ステップに対応付けたメモリアドレスに保持しておく
場合には、メモリアドレスに対する指示角度に+30度
の補正を加えることにより、第2相の波形デ−タを得る
ことができ、また、メモリアドレスに対する指示角度に
+60度の補正を加えることにより、第3相の波形デ−
タを得ることができる。また、第1相の0〜90度の範
囲の波形の繰り返しによって、0〜360度の範囲の波
形デ−タを得ることができる。
【0095】即ち、基準となる1相の波形だけをメモリ
に登録しておき、それに基づいて3相の信号波形を生成
することができる。このようにすれば、メモリの容量が
低減され、回路構成が簡略化され、メモリの内容を更新
する処理の所要時間が短縮される。
【0096】実際の電流波形生成回路15の構成を図4
に示し、各部の信号のタイミングを図6に示す。CPU
11が生成する通電マップは、電流波形生成回路15内
の双方向RAM(読み書きメモリ)49に書込まれる。
この実施例においては、双方向RAM49は、2つのメ
モリバンクを有しており、これら2つのメモリバンクの
うち、一方から波形デ−タの読み出しが実行され、他方
に対してCPU11のデ−タ書込みが実行される。従っ
て、波形デ−タの読み出しとCPU11のデ−タ書込み
とが同時に実行できる。
【0097】双方向RAM49のメモリバンク1はD8
00H〜D886H(H:16進数表記を示す、以下同
様)のメモリアドレスに割当ててあり、メモリバンク2
はDC00H〜DC86Hのメモリアドレスに割当ててあ
る。メモリバンク1の領域内は次のように割当ててあ
る。
【0098】 D800H〜D87FH(128バイト):回転角度の
0.7度毎の各電流値(90度:128ステップ) D880H :第1相の角度1(通電開始又は終了角度) D881H :第1相の角度2(通電終了又は開始角度) D882H :第2相の角度1(通電開始又は終了角度) D883H :第2相の角度2(通電終了又は開始角度) D884H :第3相の角度1(通電開始又は終了角度) D885H :第3相の角度2(通電終了又は開始角度) D886H :波形の凸/凹(角度1で通電開始→角度2
で通電終了,角度1で通電終了→角度2で通電開始、の
区分) メモリバンク2のメモリ割当ては、アドレスが400H
ずれる他は、メモリバンク1と同一である。メモリバン
ク1とメモリバンク2の切換えは、双方向RAM49の
アドレスのビット10(A10)の制御により実施され
る。
【0099】図4及び図6を参照して、電流波形生成回
路15を説明する。角度センサ1dが出力する10ビッ
トの角度信号RZ0〜RZ9は、ラッチ41によりラッ
チされ、加算器47の一方の入力に印加される。また、
角度信号RZ0は、タイミングパルス発生回路42に印
加される。タイミングパルス発生回路42は、その内部
で生成する8MHzのクロックパルスCLK8Mと角度
信号RZ0に基づいて、クロックパルスCLK1A,C
LK1B,CLK2A,CLK2B及びラッチ制御信号
LATZを生成する。
【0100】4ビットカウンタ44は、タイミングパル
ス発生回路42が出力するクロックパルスCLK2Bを
計数して、0〜15の範囲の数値を順番に計数値CNT
として繰り返し出力する。電流波形生成回路15の各回
路の動作は、4ビットカウンタ44が出力する計数値C
NTの値に応じて決定される。計数値CNTは、ラッチ
制御回路45,角度補正出力回路46,アドレス制御回
路48,及び駆動信号生成回路4Cに入力される。
【0101】角度補正出力回路46は、エンコ−ダであ
り、入力される計数値CNTの値に応じて、次のような
補正値CPSをそれぞれ出力する。
【0102】 CNT:0〜3, CPS:0 (0度) CNT:4〜7, CPS:84(30度) CNT:8〜11, CPS:42(60度) CNT:12〜15,CPS:42(60度:ダミ−) 従って、加算器47の出力には、計数値CNTが0〜3
の時には、その時の回転子の回転位置(角度:RZ0−
RZ9)がそのまま現われるが、計数値CNTが4〜7
の時には、60度分が加算(シフト)され、計数値CN
Tが8〜11の時には、30度分が加算(シフト)され
る。なお、計数値CNTが12〜15の時の加算器47
の出力は利用されない。
【0103】アドレス制御回路48は、入力される計数
値CNTの値に応じて、次のような8ビット値MA07
をそれぞれ出力する。
【0104】 CNT:0,1,4,5,8,9, MA07:加算器47の出力 CNT:2 MA07:0 CNT:3 MA07:1 CNT:6 MA07:2 CNT:7 MA07:3 CNT:10 MA07:4 CNT:11 MA07:5 CNT:12〜15 MA07:6 また、ラッチ制御回路45は、入力される計数値CNT
の値に応じて、次のように2ビット値MA89をそれぞ
れ出力する。またメモリ読出し信号MRDは、計数値C
NTが0〜12の間、有効になる。
【0105】 CNT:0,1,4,5,8,9 MA89:00H CNT:2,3,6,7,10〜15 MA89:01H アドレス制御回路48が出力する8ビット値MA07
は、双方向RAMのアドレスの下位8ビットに印加さ
れ、ラッチ制御回路45が出力する2ビット値MA89
は、双方向RAMのアドレスの第8ビット及び第9ビッ
トに印加される。従って、双方向RAM49の下位10
ビットの指定アドレスは、入力される計数値CNTの値
に応じて次のようになる。
【0106】 CNT:0,1,4,5,8,9, MA07:加算器47の出力 CNT:2 MA07:0100H CNT:3 MA07:0101H CNT:6 MA07:0102H CNT:7 MA07:0103H CNT:10 MA07:0104H CNT:11 MA07:0105H CNT:12〜15 MA07:0106H つまり、入力される計数値CNTの値に応じて、それぞ
れ次のような情報が、双方向RAM49から読み出され
る。
【0107】 CNT:0,1 DATA:現在の角度の電流値 (第1相の電流値) CNT:2 DATA:第1相の角度1 CNT:3 DATA:第1相の角度2 CNT:4,5 DATA:現在の角度+30度の電流値 (第2相の電流値) CNT:6 DATA:第2相の角度1 CNT:7 DATA:第2相の角度2 CNT:8,9 DATA:現在の角度+60度の電流値 (第3相の電流値) CNT:10 DATA:第3相の角度1 CNT:11 DATA:第3相の角度2 CNT:12〜15 DATA:波形の凸/凹区分 計数値CNTが0,1の時に双方向RAM49から出力
される第1相の電流値(DATA:8ビット)は、ラッ
チ制御回路45が出力する信号PH1Cに同期して、ラ
ッチ4Eにラッチされる。同様に、計数値CNTが4,
5の時に双方向RAM49から出力される第2相の電流
値は、ラッチ制御信号PH2Cに同期して、ラッチ4E
にラッチされ、計数値CNTが8,9の時に双方向RA
M49から出力される第3相の電流値は、ラッチ制御信
号PH3Cに同期して、ラッチ4Eにラッチされる。ラ
ッチ4Eから出力される3組(3相)の信号S4が、図
1に示す加算回路16に印加される。
【0108】一方、コンパレ−タ4Bは、加算器47の
出力と、双方向RAM49の出力とを比較する。ここ
で、実際に利用されるのは、双方向RAM49の出力の
うち、第1相の角度1,第1相の角度2,第2相の角度
1,第2相の角度2,第3相の角度1,第3相の角度2
および波形の凸/凹区分である。即ち、コンパレ−タ4
Bは、現在の回転子の角度(+シフト量)と各相の角度
1,角度2との大小関係を識別する。
【0109】コンパレ−タ4Bの出力は、ラッチ制御回
路45が出力する制御信号LTCH1によって、計数値
CNTが2,3,6,7,10,11,12及び13の
時に、それぞれ駆動信号生成回路4Cの内部でラッチさ
れ利用される。即ち、計数値CNTが2及び3の時のコ
ンパレ−タ4Bの出力を利用して、第1相についての通
電のオン/オフの切換りを示す2値信号を生成し、計数
値CNTが6及び7の時のコンパレ−タ4Bの出力を利
用して、第2相についての通電のオン/オフの切換りを
示す2値信号を生成し、計数値CNTが10及び11の
時のコンパレ−タ4Bの出力を利用して、第3相につい
ての通電のオン/オフの切換りを示す2値信号を生成す
る。また、計数値CNTが12及び13の時のコンパレ
−タ4Bの出力を利用して、波形の凸/凹を識別し、通
電のオン/オフを示す2値信号(S5)を生成する。
【0110】ところで、加算器47が出力する8ビット
デ−タは、0〜127の範囲にあり、最上位ビットは常
に0である。また、双方向RAM49に保持された第1
相の角度1,第1相の角度2,第2相の角度1,第2相
の角度2,第3相の角度1及び第3相の角度2も0〜1
27の範囲にあり、最上位ビットは常に0である。一
方、双方向RAM49に保持された波形の凸/凹区分
は、凹波形に255が割当てられ、凸波形に0が割り当
てられている。そのため、コンパレ−タ4Bが波形の凸
/凹区分と加算器47の出力とを比較する時には、加算
器47の出力とは無関係に、波形の凸/凹区分のみに従
ってコンパレ−タ4Bの出力が定まる。従って駆動信号
生成回路4Cは、計数値CNTが12及び13の時に
は、「波形の凸/凹区分」情報に応じて、出力する3相
の2値信号の波形の凸/凹を決定する。即ち、波形の凸
/凹区分が0の場合: (現在の角度)≦(第1相の角度1)の間はオフ (第1相の角度1)<(現在の角度)≦(第1相の角度
2)の間はオン (第1相の角度2)<(現在の角度)の間はオフ となる2値信号(S5)を生成し、 波形の凸/凹区分が255の場合: (現在の角度)≦(第1相の角度1)の間はオン (第1相の角度1)<(現在の角度)≦(第1相の角度
2)の間はオフ (第1相の角度2)<(現在の角度)の間はオン となる2値信号(S5)を生成する。第2相,第3相の
2値信号(S5)についても同様である。
【0111】駆動信号生成回路4Cが生成する第1相,
第2相および第3相の2値信号(S5)は、それぞれ駆
動信号生成回路4Cから出力されてラッチ4Dに入力さ
れる。そして、全ての2値信号の状態が確定するタイミ
ング(CNT:13)でラッチ制御回路45から出力さ
れるラッチ制御信号LTCH1に同期して現われる制御
信号LAT0によって、駆動信号生成回路4Cが出力す
る3つの2値信号はラッチ4Dにラッチされ、3相の2
値信号S5として、出力判定回路17に印加される。
【0112】上記実施例においては、第1の状態と第2
の状態とのフィ−ドバック補償量CP1の大きさを切換
えるために、前記第(1)式と第(2)式とで、互いに異なる
係数Kp1,Kd1,Ki1,Kp2,Kd2,及びKi2を用いて
いる。しかし、第1の状態と第2の状態とで大きさが変
わるように、ステップ88,89の前で予め加速度偏差
Eaを補正する処理を実施すれば、ステップ88,89
では、前記第(1)式と第(2)式のいずれか一方を第1の状
態と第2の状態とで共通に利用することができる。
【0113】
【発明の効果】請求項1によれば、目標加速度が実加速
度よりも大きい第1の状態におけるフィ−ドバック補償
量に比べて、目標加速度が実加速度よりも小さい第2の
状態におけるフィ−ドバック補償量を小さくするので、
電気モ−タの加速特性を改善することができる。しか
も、加速度のフィ−ドバック制御によって、回転子の振
動を充分に抑制し、騒音を低減しうる。
【0114】請求項3によれば、更に、電気モ−タの回
転位置(角度)毎に付勢量(例えば電流値)を微妙に調
整することができるので、モ−タの回転を円滑にするの
に効果的である。しかも、フィ−ドバック制御の応答性
が悪化する恐れがないので、フィ−ドバック制御によっ
て効果的に回転子の振動を抑制しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のモ−タ駆動装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】 図1の一部分の詳細な構成を示すブロック図
である。
【図3】 図2のタイミング制御回路17cを示すブロ
ック図である。
【図4】 図1の電流波形生成回路15の構成を示すブ
ロック図である。
【図5】 電流波形生成回路15のメモリの内容と生成
する波形との対応を示す模式図である。
【図6】 電流波形生成回路15の動作を示すタイムチ
ャ−トである。
【図7】 図1の方向検出回路5の構成を示すブロック
図である。
【図8】 方向検出回路5の動作を示すタイムチャ−ト
である。
【図9】 電流波形生成回路15の出力と補償後の信号
を示すタイムチャ−トである。
【図10】 図2のタイミング制御回路17cの動作を
示すタイムチャ−トである。
【図11】 図2のタイミング制御回路17cと改良前
の装置の動作を示すタイムチャ−トである。
【図12】 電流の基準レベルVr2と負荷に流れる電
流の波形を示すタイムチャ−トである。
【図13】 PWMマップメモリ13bの内容を示すマ
ップである。
【図14】 CPU11の処理を示すフロ−チャ−トで
ある。
【図15】 CPU11のタイマ割込処理の一部分を示
すフロ−チャ−トである。
【図16】 CPU11のタイマ割込処理の残りの部分
を示すフロ−チャ−トである。
【図17】 加速度及び速度の変化の一例を示すタイム
チャ−トである。
【図18】 SRモ−タ内部の基本構造を示す正面図で
ある。
【図19】 電流マップメモリ13aの内容を示すマッ
プである。
【図20】 実施例のSRモ−タ1を駆動する場合の基
本的な電流波形の例を示すタイムチャ−トである。
【図21】 波形マップメモリ13cの内容を示すマッ
プである。
【図22】 加速度,電流値,及び帰還量の変化例を示
すタイムチャ−トである。
【図23】 通電回路に流れる電流の経路を示すブロッ
ク図である。
【図24】 通電回路に流れる電流の経路を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1:SRモ−タ 1a,1b,1c,
CL:コイル 2,3,4:電流センサ 5:方向検出回路 6:D/A変換器 7:比較回路 7a:アナログ比較器 11:CPU 12:入力インタ−
フェ−ス 13a:電流マップメモリ 13b:PWMマッ
プメモリ 13c:波形マップメモリ 14:電源回路 15:電流波形生成回路 16:加算回路 16a,16b:加
算器 17:出力判定回路 18,19,1A:
ドライバ 18a,18b:トランジスタ(IGBT) 18c,18d:ダイオ−ド 18e,18f:電
源ライン 41:ラッチ 42:タイミングパ
ルス発生回路 43:カウンタ制御回路 44:4ビットカウ
ンタ 45:ラッチ制御回路 46:角度補正出力
回路 47:加算器 48:アドレス制御
回路 49:双方向RAM 4A:バンク切換回
路 4B:コンパレ−タ 4C:駆動信号生成
回路 4D,4E:ラッチ R:回転子 S:固定子 Ra〜Rd,Sa〜
Sf:極部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気モ−タ;前記電気モ−タの通電を制
    御するモ−タ付勢手段;前記電気モ−タの目標加速度を
    決定する加速度決定手段;前記電気モ−タの実加速度を
    検出する加速度検出手段;前記加速度決定手段が決定し
    た目標加速度と、前記加速度検出手段が検出した実加速
    度と、フィ−ドバックル−プゲインを決定するパラメ−
    タとに応じたフィ−ドバック補償量を生成して、前記電
    気モ−タの付勢量を抑制するように前記フィ−ドバック
    補償量を前記モ−タ付勢手段に入力する負帰還制御手
    段;および前記目標加速度と前記実加速度との大小関係
    を調べて、目標加速度が実加速度よりも大きい第1の状
    態と、目標加速度が実加速度よりも小さい第2の状態と
    を識別し、第1の状態と第2の状態とで、前記パラメ−
    タを切換え、第1の状態におけるフィ−ドバック補償量
    に比べて、第2の状態におけるフィ−ドバック補償量を
    減らすフィ−ドバックゲイン切換手段;を備える電気モ
    −タの通電制御装置。
  2. 【請求項2】 前記加速度検出手段は、前記電気モ−タ
    の回転速度を検出する速度検出手段と、該手段によって
    検出された速度の単位時間あたりの変化量を検出する速
    度差分検出手段を含む、前記請求項1記載の電気モ−タ
    の通電制御装置。
  3. 【請求項3】 電気モ−タ;前記電気モ−タの回転子の
    回転位置毎の付勢量目標値を保持する通電マップ手段;
    前記電気モ−タの回転子の回転位置を検出する回転位置
    検出手段;前記電気モ−タの実際の付勢量を検出する付
    勢量検出手段;前記回転位置検出手段が検出した回転位
    置に基づいて、前記通電マップ手段に保持された付勢量
    目標値を入力し、該付勢量目標値と前記付勢量検出手段
    が検出した付勢量とに応じて前記電気モ−タの通電を制
    御するモ−タ付勢手段;前記電気モ−タの目標加速度を
    決定する加速度決定手段;前記電気モ−タの回転速度の
    変化および目標加速度の変化に対応して、前記通電マッ
    プ手段が保持する付勢量目標値を更新する、マップ制御
    手段;前記電気モ−タの実加速度を検出する加速度検出
    手段;前記加速度決定手段が決定した目標加速度と、前
    記加速度検出手段が検出した実加速度と、フィ−ドバッ
    クル−プゲインを決定するパラメ−タとに応じたフィ−
    ドバック補償量を生成する負帰還制御手段;該負帰還制
    御手段が生成したフィ−ドバック補償量を、前記マップ
    制御手段から独立した経路で前記モ−タ付勢手段の入力
    に加算する、補償量加算手段;および前記目標加速度と
    前記実加速度との大小関係を調べて、目標加速度が実加
    速度よりも大きい第1の状態と、目標加速度が実加速度
    よりも小さい第2の状態とを識別し、第1の状態と第2
    の状態とで、前記パラメ−タを切換え、第1の状態にお
    けるフィ−ドバック補償量に比べて、第2の状態におけ
    るフィ−ドバック補償量を減らすフィ−ドバックゲイン
    切換手段;を備える電気モ−タの通電制御装置。
  4. 【請求項4】 前記加速度検出手段は、前記電気モ−タ
    の回転速度を検出する速度検出手段と、該手段によって
    検出された速度の単位時間あたりの変化量を検出する速
    度差分検出手段を含む、前記請求項3記載の電気モ−タ
    の通電制御装置。
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