JPH0965347A - 撮像装置及び撮像結果の処理方法 - Google Patents

撮像装置及び撮像結果の処理方法

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JPH0965347A
JPH0965347A JP7237853A JP23785395A JPH0965347A JP H0965347 A JPH0965347 A JP H0965347A JP 7237853 A JP7237853 A JP 7237853A JP 23785395 A JP23785395 A JP 23785395A JP H0965347 A JPH0965347 A JP H0965347A
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image
color
shifted
signal
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JP7237853A
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English (en)
Inventor
Shigetoshi Noda
重利 納田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】撮像装置及び撮像結果の処理方法に関し、簡易
な構成で色の解像度を向上することができるようにす
る。 【構成】シフト手段5により、撮像素子4画素によるサ
ンプリング点が偏るように、撮像素子4の撮像面とこの
撮像面に形成される画像との相対位置を変位させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置及び撮像
結果の処理方法に関し、例えば静止画用の撮像装置に適
用して、画素によるサンプリング点が偏るように、撮像
素子の撮像面とこの撮像面に形成される画像との相対位
置を変位させることにより、簡易な構成で色の解像度を
向上することができるようにする。
【0002】
【従来の技術】従来、3板式のテレビジョンカメラにお
いては、赤色用、青色用の撮像素子に対して緑色用の撮
像素子を1/2画素ピッチだけ位置ずれして配置するこ
とにより、輝度の解像度を向上して、高速度で撮像結果
を出力できるようになされている。
【0003】この3板式の撮像装置に対して、単板式の
撮像装置においては、撮像素子の数を低減できることに
より、その分光学系等の構成を簡略化して、全体構成を
簡略化、小型化できるようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの単板式の
撮像装置をパーソナルコンピュータへの画像入力手段等
に適用して、充分な解像度により所望の画像を取り込む
ことができれば、便利であると考えられる。ところがこ
の種の単板式の撮像装置では、光学系等の構成を簡略化
できる反面、各色の解像度が劣る問題がある。
【0005】すなわち図13は、この種の単板式の撮像
素子の画素の配列を示す略線図であり、この撮像素子
は、規定の画素ピッチLにより赤色、緑色、青色の画素
R、G、Bを市松模様状に配置して形成される。図14
に示すように、この撮像素子の画素ピッチを基準にした
正規化周波数によりこの撮像素子の撮像結果を表すと、
この撮像素子がフレーム単位で撮像結果を出力する場
合、この撮像素子より得られる赤色R、青色Bの撮像結
果、緑色Gの斜め方向の撮像結果は(図14(A))、
折り返し信号N1、N2により充分な帯域を確保できな
い欠点がある。これに対して輝度Yの撮像結果、緑色G
の水平及び垂直方向の撮像結果は(図14(B))、ほ
ぼ2倍の帯域を確保することができる。
【0006】この問題を解決する1つの方法として、図
15に示すように、光学的手法又は機械的手法により、
撮像素子の撮像面に形成される画像を斜め方向に1/2
画素ピッチだけシフトさせ、このシフトした撮像結果を
元の撮像結果と合成することにより、解像度を向上する
方法が考えられる。
【0007】ところがこの種の市松模様状の撮像素子で
は、緑色の画素Gに対しては、1/2画素ピッチだけ画
像をシフトさせて、隣接する緑色の画素G間の中間に緑
色のサンプリング点を設定できるのに対し、赤色及び青
色の画素R及びBについては、隣接する画素間の1/4
の位置に偏ってサンプリング点を設定することになる。
このため図14に対応して図16に示すように、輝度Y
の水平方向及び垂直方向、緑色Gの水平方向及び垂直方
向(図16(B))については、解像度を向上できるの
に対し、赤色R及び青色Bについては結局解像度を向上
することが困難な問題がある(図16(A))。なお図
16(A)は、赤色R及び青色Bを合成した際の水平及
び垂直方向の撮像結果を表し、この合成した斜め方向の
特性は、図14(A)と同一の特性になる。また輝度Y
の斜め方向は、図14(B)と同一の特性になる。
【0008】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、いわゆる単板式の撮像装置において、従来の比して
色の解像度を向上することができる撮像装置を提案しよ
うとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、それぞれ規定帯域の入射光を選択
的に受光するように形成された画素を、規定の配列順序
でマトリックス状に順次配列して形成された撮像素子
と、この撮像素子の出力信号を処理して撮像結果を出力
する信号処理手段と、この撮像素子の撮像面と、撮像素
子の撮像面に形成される画像との相対位置を変位させる
シフト手段とを備えるようにする。この撮像装置におい
て、先のシフト手段が、先の撮像素子の何れか1つの画
素によるサンプリング点が、このサンプリング点と、同
一帯域の入射光を受光する隣接する画素によるサンプリ
ング点とに対して、偏った位置に変位するように、先の
相対位置を変位させるようにする。
【0010】またこのとき、先の信号処理手段が、先の
撮像素子の画素の1つのサンプリング点が、先の偏った
位置に変位した分、この1つのサンプリング点より得ら
れる前記撮像素子の出力信号、又はこの偏ったサンプリ
ング点より得られる撮像素子の出力信号を位相補正した
後、他のサンプリング点より得られる出力信号と合成し
て先の撮像結果を出力するようにする。
【0011】またこれに代えて、撮像素子の撮像面とこ
の撮像面に形成される画像との相対位置を変位させ、こ
の撮像素子の出力信号を合成して撮像結果を得る際に、
この出力信号の一次折り返し信号を打ち消すように、こ
の出力信号の位相を補正して合成する。
【0012】これらの手段により、撮像素子の画素の何
れか1つのサンプリング点が、このサンプリング点と、
同一帯域の入射光を受光する隣接する画素によるサンプ
リング点とに対して、偏った位置に変位するように、先
の相対位置を変位させるようにすれば、この画素の色信
号については、撮像素子より得られる出力信号の一次折
り返し信号を打ち消すように、この出力信号の位相を補
正して合成することにより、解像度を向上することがで
きる。
【0013】具体的に、信号処理手段が、先の1つのサ
ンプリング点が、偏った位置に変位した分、この1つの
サンプリング点より得られる前記撮像素子の出力信号、
又はこの偏ったサンプリング点より得られる撮像素子の
出力信号を位相補正した後、他のサンプリング点より得
られる出力信号と合成して先の撮像結果を出力するよう
にして、高解像度の撮像結果を得ることができる。
【0014】またこれに代えて、撮像素子の撮像面とこ
の撮像面に形成される画像との相対位置を変位させ、こ
の撮像素子の出力信号を合成して撮像結果を得る際に、
この出力信号の一次折り返し信号を打ち消すように、こ
の出力信号の位相を補正して合成して、この折り返し信
号による画質劣化を有効に回避してサンプリング点を増
大することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0016】(1−1)第1の実施の形態の構成 図1は、本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置を示
すブロック図である。この撮像装置1は、カメラヘッド
ユニット2で所望の被写体を撮像し、その撮像結果をビ
デオ信号SVによりモニタ装置に出力し、またこの撮像
結果を高解像度の色データDR0、DG0、DB0によ
りパーソナルコンピュータ等に出力する。
【0017】ここでカメラヘッドユニット2は、入射光
をレンズ3よりCCD固体撮像素子(撮像素子)4の撮
像面に集光し、その撮像結果をビデオ信号SV及び色信
号SR、SG、SBの形式で出力する。このCCD固体
撮像素子4は、図2に示すように、赤色R、緑色G、青
色Bの画素を市松模様状に順次配列して形成され、フレ
ーム単位で撮像結果を出力する。なおこの実施の形態の
場合、水平及び垂直方向の画素ピッチは距離Lに設定さ
れ、赤色R、青色Bのサンプリングピッチ2Lに対応す
るサンプリング周波数が7〔MHz〕になるように設定
されている。
【0018】シフト機構5は、圧電素子を積層してなる
バイモルフがCCD固体撮像素子4の垂直方向及び水平
方向に対応して配置され、このバイモルフを介してCC
D固体撮像素子4を保持する。さらにシフト機構5は、
制御回路6から出力される駆動信号によりこのバイモル
フが変位し、図3に示すように、フレーム単位でCCD
固体撮像素子4を斜め方向に1/2画素ピッチだけシフ
トさせる。これによりこの実施の形態においては、緑色
の画素Gに対しては、隣接する画素間の中間位置に画素
ずらしし、また残る赤色及び青色の画素R、Bに対して
は、隣接する画素間の中間位置より偏った位置に画素ず
らしするようになされている。なおこの実施の形態で
は、実線により元の位置における各画素を表し、点線に
よりシフトした位置における各画素を表す。
【0019】色信号生成回路7は、CCD固体撮像素子
4の出力信号を相関2重サンプリングすることにより、
図2について上述した画素の配列で順次色信号が連続し
てなる色信号を生成する。さらに色信号生成回路7は、
この色信号を順次サンプルホールドして出力することに
より、色信号SR、SG、SBを出力する。エンコーダ
8は、簡易な合成手法により、色信号生成回路7から出
力される色信号SR、SG、SBを合成してビデオ信号
SVを生成し、このビデオ信号SVを出力する。これに
より撮像装置1では、撮像結果をモニタできるようにな
されている。
【0020】輝度成分処理回路10は、色信号生成回路
7から出力される色信号SR、SG、SBをCCD固体
撮像素子4の動作に同期したタイミングによりアナログ
ディジタル変換処理し、これによりこれら色信号SR、
SG、SBを色データに変換する。さらに輝度成分処理
回路10は、これら色データを補間演算処理することに
より、シフトしない元の位置の画素と1/2画素ピッチ
だけシフトした位置の画素との配列により形成される合
成画像において、隣接する画素より得られる色データ間
で補間処理を実行し、これにより画素ピッチL/2で連
続する輝度データを生成する。
【0021】すなわち図4に示すように、輝度成分処理
回路10は、アナログディジタル変換処理して得られる
色データDR、DG、DBをフレームメモリ11に順次
蓄積してほぼ1フレームの期間だけ遅延させる。ここで
このようにして得られる色データDR、DG、DBは、
ホワイトバランスの取れた状態で、それぞれ輝度レベル
を表していることになる。これにより図5に示すよう
に、輝度成分処理回路10は、水平方向に連続する色デ
ータDR、DG、DBを輝度データY1、Y2とおい
て、この輝度データY1、Y2間の、上下に位置する輝
度データY3、Y4をフレームメモリ11より出力し、
これら輝度データY1〜Y4により次式
【数1】 の補間処理を実行し、これにより画素ピッチLの輝度デ
ータY1、Y2間に輝度データY0を生成する。ここで
a〜dは、重み付け係数を表す。
【0022】このため合成処理回路12は、重み付け加
算回路13において、(1)式の演算処理を実行して輝
度データY0を生成する。さらにこのとき合成処理回路
12は、重み付け係数a〜dを必要に応じて順次切り換
え、これにより輝度データY1、Y0、Y2、……の連
続でなる輝度データDYを出力する。
【0023】色成分処理回路15は、これら色データD
R、DG、DBより規定の演算処理を実行し、これによ
りこれら色データDR、DG、DBの解像度を向上す
る。すなわちこの実施の形態において、CCD固体撮像
素子4の赤色及び青色のサンプリングピッチは、距離2
Lに設定されている。これに対してCCD固体撮像素子
4のシフト量が1/2画素ピッチに選定されていること
により、CCD固体撮像素子4をシフトして得られるサ
ンプリング点は、このサンプリングピッチ2Lに対し
て、偏った位置に設定されていることになる(以下この
ように偏った位置にサンプリング点を設定する画素のシ
フトを偏画素シフトと呼ぶ)。
【0024】この場合に、静止状態でサンプリングして
得られる赤色及び青色の色信号SR、SBの水平方向及
び垂直方向成分においては、図6(B)に示すように、
サンプリングピッチ2Lに対応する周波数7〔MHz〕
まで周波数スペクトラムが分布し、この周波数7〔MH
z〕を中心にして1次の折り返し信号SN1が重畳され
ることになる。これに対してシフトした際のサンプリン
グ点が偏っていない場合、すなわちシフト量が正しく画
素ピッチLに設定されている場合、シフトした位置より
同様の分布による周波数スペクトラムが得られ(図6
(A))、矢印A及びBで示すように、この場合は元の
位置より得られる色信号と合成して折り返し信号を打ち
消すことができる。
【0025】すなわちこの場合は、色信号SR、SGの
周波数帯域を2倍の7〔MHz〕に向上することができ
る。従ってこの場合、図6において複素平面でそれぞれ
表すように、元の位置より得られる折り返し信号SN1
に対して、正しく画素ピッチLだけシフトして得られる
折り返し信号SN2においては、逆位相に保持されるこ
とになる。
【0026】これに対して偏画素シフトの場合、サンプ
リング点が偏って設定されている分、元の位置より得ら
れる折り返し信号SN1に対して、折り返し信号SNH
の位相が変化し(図6(C))、記号C及びDで示すよ
うに、この場合は元の位置より得られる色信号と合成し
て、位相差の分だけ折り返し信号SNが残ることにな
る。従ってこの場合は周波数帯域を7〔MHz〕まで確
保することが困難になる。
【0027】これにより記号E及びFで示すこの2つの
色信号を合成する際に、この位相差θを補正すると共に
必要に応じて信号レベルを補正して合成すれば、折り返
し信号を完全に打ち消し得ることがわかる。またこのよ
うにすれば、近似的に、偏画素シフトの色データから、
シフト量を正しく画素ピッチLに設定してなる色データ
を生成することができる。
【0028】このとき図7に赤色の画素Rを例にとって
示すように、シフトした位置の画素Rを基準にして、こ
の画素に近接して水平方向に連続する元の位置の画素R
から、水平方向の成分について、この位相補正、信号レ
ベルの補正処理を実行すれば、水平方向に連続するサン
プリングピッチ2Lの画素R間に、正しく画素ピッチL
だけサンプリング点を移動してなる色データRを生成す
ることができる(記号A1に対して記号BHの関係でな
る)。
【0029】また同様にして垂直方向成分について、こ
の位相補正、信号レベルの補正処理を実行すれば、垂直
方向に連続するサンプリングピッチ2Lの画素R間に、
正しく画素ピッチLだけサンプリング点を移動してなる
色データRを生成することができる(記号A1に対して
記号BVの関係でなる)。さらに斜め方向成分につい
て、同様にこの位相補正、信号レベルの補正処理を実行
すれば、斜め方向についても色データRを生成すること
ができる(記号A1に対して記号BNの関係でなる)。
従って記号C1で示すように、これらの処理によって得
られる色データRを合成して、サンプリングピッチLで
順次サンプリングしてなる色データRを生成することが
でき、これにより垂直方向、水平方向、斜め方向につい
て、これらの処理を繰り返してCCD固体撮像素子4の
赤色、青色の解像度をそれぞれ2倍に向上することがで
きる。
【0030】これに対して緑色の色データDGについて
は、偏って画素ずらしされていないことにより、元の色
データDGを用いて、単に輝度データDYと同様の処理
を実行し、これにより解像度を向上した赤色、青色の色
データDR、DBと同一の解像度を確保することができ
る。
【0031】この解像度の向上原理に従って、色成分処
理回路15は、図8に示すように、順次アナログディジ
タル変換処理して得られる色データDR、DG、DB
を、ディジタルシグナルプロセッサで形成された合成処
理回路16に受け、ここでこの色データを演算処理す
る。このとき合成処理回路16は、これら色データD
R、DG、DBのうち赤色及び青色の色データDR、D
Bについては、ローパスフィルタ(LPF)17を介し
て入力し、これにより高次の折り返し信号を予め除去す
る。
【0032】さらに合成処理回路16は、輝度成分処理
回路10と共通のフレームメモリ11から、ローパスフ
ィルタ17に入力される赤色及び青色の色データDR、
DBに対して、図7について上述した関係の色データD
R、DBを入力し、ローパスフィルタ18により高次の
折り返し信号を除去する。さらに合成処理回路16は、
このローパスフィルタ17及び18の出力データを減算
回路19により減算し、これにより図6について上述し
た合成画像に残る折り返し信号SNを出力する。
【0033】位相シフト補正回路20は、次式
【数2】 の関係式より伝達関数H3が表される逆フーリエ変換回
路で形成され、この減算回路19の出力データから位相
差補正のための補正データを生成する。これにより合成
処理回路16は、続く加算回路21において、この補正
データを色データDR、DBに加算して位相差を補正す
る。
【0034】これに対して緑色の色データDGについ
て、色成分処理回路15は、元のサンプリング点による
色データDGを用いて、図5について説明した処理と同
一の処理を実行し、これにより解像度を向上して出力す
る。
【0035】ローパスフィルタ23、24、25(図
1)は、この色成分処理回路15より出力される各色デ
ータDR1、DG1、DB1を受け、帯域制限して出力
する。ハイパスフィルタ26は、輝度データDYより高
域の信号成分を抽出して出力する。加算回路27、2
8、29は、各ローパスフィルタ23、24、25の出
力データに、ハイパスフィルタ26より出力される出力
データを対応するタイミングで加算し、これにより高解
像度の色データDR0、DG0、DB0を出力する。
【0036】かくするにつき、このようにして輝度成分
より抽出した高域成分を対応する色データに加算するこ
とにより、図14に対応して図9に示すように、赤色及
び青色については、CCD固体撮像素子4の解像度に対
して、解像度を2倍に向上することができ(図9
(A))、輝度及び緑色とほぼ等しい解像度を得ること
ができた。なお図9(B)は、この実施の形態による輝
度の水平及び垂直方向、緑色の水平及び垂直方向を表
し、図9(C)は、輝度及び斜めに画素ずらしした方向
における緑色を表す。
【0037】(1−2)第1の実施の形態の動作 以上の構成において、レンズ3からの入射光は、CCD
固体撮像素子4により光電変換され、このCCD固体撮
像素子4の出力信号が、色信号生成回路7により色信号
SR、SG、SBに変換された後、エンコーダ8により
ビデオ信号SVに変換されてモニタ装置に出力される。
【0038】このときこのCCD固体撮像素子4が、シ
フト機構5によりフレーム周期で1/2画素ピッチだけ
斜め方向にシフトすることにより(図2)、色信号生成
回路7より出力される色信号SR、SG、SBは、元の
サンプリング点による色信号と、偏画素シフトしたサン
プリング点による色信号とがフレーム周期で交互に繰り
返される。
【0039】これらの色信号SR、SG、SBは、輝度
成分処理回路10(図4)において、色データDR、D
G、DBに変換された後、フレームメモリ11に一旦格
納され、シフトしない元の位置からの色データDR、D
G、DBと、対応するシフトした位置の色データDR、
DG、DBとが合成処理回路12に入力される。この合
成処理回路12において、これら色データDR、DG、
DBは、シフトしない元の位置の画素と1/2画素ピッ
チだけシフトした位置の画素との配列により形成される
合成画像において、隣接する画素より得られる色データ
間で(1)式の補間処理が実行され、これにより画素ピ
ッチL/2で連続する輝度データDY(Y1、Y0、T
2 、……)に変換される。これによりこれら色データD
R、DG、DBは、画素ピッチLに対応する解像度の輝
度データDYに変換されて出力される。
【0040】またこれらの色データDR、DG、DBの
うち、赤色及び青色の色データDR、DBは、色成分処
理回路15(図8)のローパスフィルタ17、18にお
いて、高次の折り返し信号が除去された後、減算回路1
9において、シフトしない元の位置の画素より得られる
色データDR、DBと、この色データに対応する偏画素
シフトした位置の画素より得られる色データDR、DB
とで減算処理され、これにより偏画素シフトにより画像
合成して残る1次の折り返し信号が抽出される。この1
次折り返し信号は、偏って画素ずらしされた分、位相シ
フト補正回路20により位相が補正され、加算回路21
において偏画素シフトした色データDR、DBに加算さ
れ、これにより正しく画素間にサンプリング点を設定し
て得られる色データが生成される。
【0041】この一連の処理において、これら色データ
DR、DBは、水平方向成分、垂直方向成分、斜め方向
成分について、それぞれこれらの処理が実行され(図
7)、これにより画素ピッチLでサンプリング点が連続
してなる色データDR1、DB1が生成される。
【0042】これに対して緑色の色データDGは、色成
分処理回路15において、元の画素より得られる色デー
タについて、輝度データDYを生成する場合と同一の補
間処理が実行され、これにより画素ピッチLでサンプリ
ング点が連続してなる色データDG1が生成される。
【0043】これら色データDR1、DG1、DB1
は、続くローパスフィルタ23、24、25でそれぞれ
帯域制限された後、続く加算回路27、28、29で輝
度データDYの高域成分が加算され、パーソナルコンピ
ュータ等の外部機器に出力される。
【0044】(1−3)第1の実施の形態の効果 以上の構成によれば、市松模様状のCCD固体撮像素子
を用いて、赤色及び青色の画素に対して、隣接する各色
の画素間の中間位置より偏って画素ずらしし、これら赤
色及び青色について、偏って画素ずらしした分、位相を
補正して画像合成したことにより、CCD固体撮像素子
4の解像度に対して、各色の解像度を2倍に向上するこ
とができ、これにより簡易な構成で高解像度の撮像結果
を出力することができる。
【0045】(2)第2の実施の形態 ところで上述の第1の実施の形態のようにして高解像度
の撮像結果を出力する場合、解像度を向上した分、一般
の静止画撮像装置に比して、消費電力が増大し、また全
体構成が煩雑化する恐れがある。このためこの実施の形
態では、この種の撮像結果を処理するパーソナルコンピ
ュータ側で、併せて色データの処理を実行する。
【0046】すなわち図10は、この第2の実施の形態
に係るカメラヘッドユニットを示すブロック図である。
このカメラヘッドユニット30では、色信号生成回路7
により生成した色信号を色データに変換した後、インタ
ーフェース31を介して、例えばパラレルインターフェ
ース、シリアルインターフェース等の伝送手法によりパ
ーソナルコンピュータに出力する。なお、この図10及
び続く図11に示す構成のうち、図1と同一の構成は、
対応する符号を付して重複した説明を省略する。
【0047】図11は、カメラヘッドユニット2より伝
送された色データを処理するパーソナルコンピュータを
示すブロック図である。このパーソナルコンピュータ3
3は、上述のインターフェース31に対応するインター
フェース35を介して、カメラヘッドユニット30の出
力データDOUTを受け、この出力データを内蔵の処理
手順に従って例えばハードディスク装置(HDD)36
に一旦格納する。
【0048】さらにパーソナルコンピュータ33は、こ
のハードディスク装置36に格納したデータを処理速度
に対応して順次輝度成分処理回路10、色成分処理回路
15に転送し、第1の実施の形態について上述したと同
様の処理を実行し、これにより高解像度の色データDR
0、DG0、DB0を生成する。なおパーソナルコンピ
ュータ33において、これら輝度成分処理回路10、色
成分処理回路15等は、中央処理ユニットによる演算処
理によってソフト的に実行して構成される。
【0049】さらにパーソナルコンピュータ33は、こ
れら色データDR0、DG0、DB0をアクセラレータ
37に出力し、これによりモニタ38に高解像度の画像
を表示する。
【0050】この第2の実施の形態によれば、外部機器
側で画像合成しても、第1の実施の形態と同一の効果を
得ることができる。またさらに外部機器側で画像合成し
たことにより、カメラヘッドユニットの構成を小型化、
簡略化することができ、さらに消費電力も低減すること
ができる。これに加えて外部機器でなるパーソナルコン
ピュータにおいては、必要に応じて、例えばオペレータ
の所望する解像度に対応するように、上述した位相補正
の処理等を省略して、また赤色だけについて解像度を向
上して、画像合成することができ、その分使い勝手を向
上することができる。
【0051】(3)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、逆フーリエ変換によ
り位相を補正する場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、ヒルベルト変換等、種々の位相補正手法を広
く適用することができる。また図12に示すように、ロ
ーパスフィルタ17、18、減算回路19、位相シフト
補正回路20(図8)の構成を簡略化してもよい。なお
この図12において、演算処理回路43及び44は、ロ
ーパスフィルタ17、18の伝達関数をそれぞれH1及
びH2とおいて、次式
【数3】
【数4】 の伝達関数H4、H5でそれぞれ表される演算処理を実
行し、これにより補正のデータを生成する。
【0052】さらに上述の実施の形態においては、赤色
及び青色の色データについて、位相を補正して解像度を
向上する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、緑色の色データについても併せて解像度を向上して
もよく、またこれとは逆に視覚的に影響の大きい赤色の
色データについてだけ位相を補正して解像度を向上して
もよい。
【0053】また上述の実施の形態においては、赤色、
緑色、青色の画素を市松模様状に配列した撮像素子を用
いる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例
えば縦ストライプの色フィルタにより形成された撮像素
子を用いる場合等、種々の撮像素子を偏画素シフトする
場合に、さらには捕色の色フィルタによる撮像素子を偏
画素シフトする場合に広く適用することができる。なお
これらの場合、各色の画素のうち何れかの色の画素につ
いて偏って画素シフトし、この偏って画素シフトした色
信号の処理において、位相を補正して画像合成すること
により、この偏って画素シフトした色信号の解像度を向
上することができる。
【0054】さらに上述の実施の形態においては、サン
プリングピッチ2Lで配列された赤色及び青色の画素に
対して、1/2画素ピッチL/2だけ偏って画素シフト
する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、こ
のシフト量を自由に設定することができる。なおこの場
合、このシフト量に応じて位相シフトの補正量を設定す
ることになる。従って例えば偏って画素シフトしない場
合でも、本発明を適用してシフト量のばらつきを補正す
ることができる。
【0055】さらに上述の実施の形態においては、バイ
モルフにより画像シフトさせる場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、ボイスコイルモータ等の種々の
機械的手段により撮像素子を変位させて画像をシフトさ
せる場合、さらには複屈折板、液晶板等の光学素子を光
学系に介挿して画像をシフトさせる場合等、種々の画像
シフト手段を広く適用することができる。
【0056】さらに上述の実施の形態においては、本発
明を単板式の撮像装置に適用する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、3板式等の撮像装置にも適
用することができる。
【0057】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、画素によ
るサンプリング点が偏るように、撮像素子の撮像面とこ
の撮像面に形成される画像との相対位置を変位させるこ
とにより、この偏りの分、撮像素子の出力信号を位相補
正して、偏っていないサンプリング点からの撮像結果を
生成することができ、これにより簡易な構成で色の解像
度を向上することができるようにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る撮像装置を示すブロ
ック図である。
【図2】図1の撮像装置における撮像素子を示す正面図
である。
【図3】図1の撮像装置による画像シフトの説明に供す
る略線図である。
【図4】図1の撮像装置における輝度成分処理回路を示
すブロック図である。
【図5】図4の輝度成分処理回路の動作の説明に供する
略線図である。
【図6】図1の撮像装置の位相補正の説明に供する略線
図である。
【図7】図1の撮像装置における色データの処理の説明
に供する略線図である。
【図8】図1の撮像装置における色成分処理回路を示す
ブロック図である。
【図9】図8の色成分処理回路の動作の説明に供する特
性曲線図である。
【図10】第2の実施の形態に係るカメラヘッドユニッ
トを示すブロック図である。
【図11】図10のカメラヘッドユニットからのデータ
を処理するパーソナルコンピュータを示すブロック図で
ある。
【図12】他の実施の形態に係る撮像装置の色成分処理
回路を示すブロック図である。
【図13】従来の撮像素子を示す正面図である。
【図14】図13の撮像素子による撮像結果を示す特性
曲線図である。
【図15】図13の撮像素子を1/2画素ピッチだけ画
像シフトさせた状態を示す略線図である。
【図16】図15の画像シフトによる撮像結果を示す特
性曲線図である。
【符号の説明】
1 撮像装置 2、30 カメラヘッドユニット 4 CCD固体撮像素子 10 輝度成分処理回路 13、21、27〜29 加算回路 15、40 色成分処理回路 17、18、23〜25 ローパスフィルタ 19 減算回路 20 位相シフト補正回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ規定帯域の入射光を選択的に受
    光するように形成された画素を、規定の配列順序でマト
    リックス状に順次配列して形成された撮像素子と、 前記撮像素子の出力信号を処理して撮像結果を出力する
    信号処理手段と、 前記撮像素子の撮像面と、前記撮像素子の撮像面に形成
    される画像との相対位置を変位させるシフト手段とを備
    え、 前記シフト手段は、 前記撮像素子の何れか1つの画素によるサンプリング点
    が、前記サンプリング点と、同一帯域の入射光を受光す
    る隣接する画素によるサンプリング点とに対して、偏っ
    た位置に変位するように、前記相対位置を変位させるこ
    とを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記信号処理手段は、 前記撮像素子の画素の1つのサンプリング点が、前記偏
    った位置に変位した分、前記1つのサンプリング点より
    得られる前記撮像素子の出力信号、又は偏ったサンプリ
    ング点より得られる前記撮像素子の出力信号を位相補正
    した後、他のサンプリング点より得られる前記出力信号
    と合成して前記撮像結果を出力することを特徴とする請
    求項1に記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 撮像素子の撮像面と前記撮像面に形成さ
    れる画像との相対位置を変位させ、前記撮像素子の出力
    信号を合成して撮像結果を得る際に、 前記出力信号の一次折り返し信号を打ち消すように、前
    記出力信号の位相を補正して合成することを特徴とする
    撮像結果の処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012517168A (ja) * 2009-02-06 2012-07-26 トリクセル エス.アー.エス. 感光点のアレイによって取得される画像の補正方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012517168A (ja) * 2009-02-06 2012-07-26 トリクセル エス.アー.エス. 感光点のアレイによって取得される画像の補正方法

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