JPH0961700A - 視線検出手段を有するカメラ - Google Patents

視線検出手段を有するカメラ

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JPH0961700A
JPH0961700A JP21202295A JP21202295A JPH0961700A JP H0961700 A JPH0961700 A JP H0961700A JP 21202295 A JP21202295 A JP 21202295A JP 21202295 A JP21202295 A JP 21202295A JP H0961700 A JPH0961700 A JP H0961700A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連写時の撮影速度を低下させることなく、視
線検出動作を連写撮影の各駒毎に行う。 【解決手段】 レリーズボタンが押されている間は撮影
動作を連続的に繰り返す連続撮影を行うことのできる撮
影制御手段と、使用者の視線位置を検出する視線検出手
段と、該連続撮影の1回の撮影動作ごとに該視線検出手
段を作動させる視線検出制御手段と、該視線検出手段の
検出した視線位置に基づいて焦点検出動作を行う焦点検
出手段と、該焦点検出手段の焦点検出結果が適切か、不
適切かを判定する判定手段と、該判定手段が該焦点検出
結果を不適切と判断した場合に該視線検出手段を作動さ
せずに、再度該焦点検出手段だけを作動させる焦点検出
制御手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、視線検出手段によ
り選択された焦点検出領域にて焦点検出動作を行う視線
検出機手段を有する光学機器の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、使用者である撮影者の視線方
向を検知し、撮影者がファインダ視野内のどの領域(位
置)を観察しているかを検出して、自動焦点調節や自動
露出等の各種の撮影機能を制御するようにしたカメラが
種々提案されている。たとえば特開昭61−61135
号公報では、視線検出手段からの出力に基づいて、焦点
検出装置を機能させる領域を選択し、撮影系の焦点状態
を調節するようにしたカメラが提案されている。
【0003】また、本出願人による特開平1−2415
11号公報においては、撮影者の注視方向を検出する視
線検出手段と、複数個の焦点検出領域に対して焦点検出
が可能な焦点検出手段と、複数個の測光領域を持つ自動
露出制御手段とを有し、前記視線検出手段からの出力に
基づいて、焦点検出手段や自動露出制御手段を制御する
ようにしたカメラを提案している。
【0004】一方、従来よりカメラに設けられている焦
点調節モードには、静的被写体向きのモードと動的被写
体向きモードが設定されている。静的被写体向きモード
は、撮影レンズが合焦状態になるまでレンズ駆動を行
い、一旦合焦が検出されると、以後、焦点検出動作を行
わないモードである。動的被写体向きモードは、合焦検
出後にも引き続き焦点検出動作を繰り返し、焦点状態に
応じてレンズを駆動し続けるモードである。以下、視線
検出手段を有するカメラの視線検出動作と焦点検出動作
に関する部分について、焦点調節モード別に説明する。
【0005】1)静的被写体向きモード(ワンショット
AFモード) まず、レリーズボタンが半押し状態(第1ストロークO
N)になると、焦点検出に先立ち、視線検出手段を作動
させ撮影者のファインダ視野内の視線位置を求める。そ
して、求めた視線位置に対応する焦点検出領域を決定す
る。このようにして求めた焦点検出領域に対して焦点検
出手段により焦点状態を検出し、その焦点検出手段の出
力に基づいて撮影レンズを合焦状態まで駆動する。
【0006】以上のように、一度、視線検出手段により
焦点検出領域が決定したら、その焦点検出領域に対して
1回だけ焦点検出動作を行う。
【0007】2)動的被写体向きモード(サーボAFモ
ード) 前述の静的被写体向きのモードと同じで、レリーズ釦が
半押し状態(第1ストロークON)になると、視線検出手
段を作動させ、焦点検出領域を決定する。一度、視線検
出手段により焦点検出領域が決定したら、以後は視線検
出動作を行うことなく、その焦点検出領域に対して焦点
検出動作を繰り返し、レンズを駆動し続ける。また、本
出願人は特願平5−349114号にて、被写体が移動
して撮影者の視線位置の変化に焦点検出を連動させるた
め、焦点検出を行う前に必ず視線検出動作を行い、その
視線検出結果に基づいて焦点検出領域を決定してレンズ
駆動を行うことを提案した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、連写撮
影時に1駒目のみ視線検出手段を作動させ、焦点検出領
域を決定して焦点調節を行うと、連写中に被写体の移動
によって撮影者の視線位置が変化してもそれに応じて焦
点検出領域が変化せず、被写体にピントが合わないとい
う欠点がある。
【0009】一方、1駒撮影する度に必ず視線検出を行
い焦点検出領域を決定し焦点調節を行うと、視線検出動
作を行う時間分だけレリーズタイムラグが余分にかかっ
てしまい、連写時の撮影速度を著しく低下させていた。
さらに焦点検出結果が不適当と判断された場合に、再度
視線検出と焦点検出を繰り返すので、さらに連写時の撮
影速度が低下し、シャッターチャンスを逃してしまうと
いう欠点がある。
【0010】(発明の目的)以上のような課題に鑑み、
本発明の目的は、連写時の撮影速度を低下させることな
く、被写体に対する焦点調節の追従性を向上させること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本出願の請求項1に記載した発明は、レリーズボ
タンが押されている間は撮影動作を連続的に繰り返す連
続撮影を行うことのできる撮影制御手段と、使用者の視
線位置を検出する視線検出手段と、該連続撮影の1回の
撮影動作ごとに該視線検出手段を作動させる視線検出制
御手段と、該視線検出手段の検出した視線位置に基づい
て焦点検出動作を行う焦点検出手段と、該焦点検出手段
の焦点検出結果が適切か、不適切かを判定する判定手段
と、該判定手段が該焦点検出結果を不適切と判断した場
合に該視線検出手段を作動させずに、再度該焦点検出手
段だけを作動させる焦点検出制御手段とを有することを
特徴として、前記焦点検出制御手段で焦点検出結果が不
適切と判断された場合、焦点検出動作だけを再度、動作
させるので、連写時の撮影速度を低下させることなく、
被写体に対する焦点調節の追従性を向上させることがで
きる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0013】図1及び図2は本発明の第1の実施例を視
線検出機能を備えた一眼レフカメラに適用した場合に係
る図であり、図1は一眼レフカメラの要部を示す概略
図、図2は図1の一眼レフカメラのファインダ視野図で
ある。
【0014】図1において、1は撮影レンズであり、複
数のレンズから構成されている。2は主ミラーで、観察
状態と撮影状態に応じた撮影光路へ斜設されあるいは退
去される。3はサブミラーで、主ミラー2を透過した光
束をカメラボディの下方へ向けて反射する。4はシャッ
タである。5は感光部材で、銀塩フィルムあるいはCC
DやMOS型等の固体撮像素子あるいはビディコン等の
撮像管である。
【0015】6は焦点検出装置であり、結像面近傍に配
置されたフィールドレンズ6a,反射ミラー6b及び6
c,二次結像レンズ6d,絞り6e,後述する複数のC
CDから成るラインセンサ6f等から構成されている周
知の位相差方式を採用している。同図の焦点検出装置6
は、周知の位相差方式にて焦点検出を行うものであり、
図2に示すように、ファインダ視野内(観察画面内)2
13の複数の領域(5箇所)を焦点検出領域として、該
焦点検出領域にて焦点検出が可能なように構成されてい
る。
【0016】7は撮影レンズ1の予定結像面に配置され
たピント板、8はファインダ光路変更用のペンタプリズ
ムである。9,10は観察画面内の被写体輝度を測定す
る為の結像レンズと測光センサで、結像レンズ9はペン
タプリズム8内の反射光路を介してピント板7と測光セ
ンサ10を共役に関係付けている。
【0017】11は前記ペンタプリズム8の射出面後方
に配置され、撮影者の眼15によるピント板7の観察に
使用される接眼レンズであり、該接眼レンズ11には例
えば可視光を透過し赤外光を反射するダイクロイックミ
ラーより成る光分割器11aが具備されている。12は
受光レンズ、14はCCD等の光電素子列を二次元的に
配したイメージセンサで、受光レンズ12に関して所定
の位置にある撮影者の眼15の瞳孔近傍と共役になるよ
うに配置されている。
【0018】13(13a〜13f)は各々撮影者の眼
球15の照明光源であるところの赤外発光ダイオード
で、図1に示す様に、接眼レンズ11の回りに配置され
ている。
【0019】21は明るい被写体の中でも視認できる高
輝度のスーパーインポーズ用LEDであり、該スーパー
インポーズ用LED21から発光された光は投光用プリ
ズム22,主ミラー2で反射してピント板7の表示部に
設けた微小プリズムアレイ7aで垂直方向に曲げられ、
ペンタダハプリズム8,接眼レンズ11を通って撮影者
の眼15に達する。
【0020】そこで、ピント板7の焦点検出領域に対応
する位置にこの微小プリズムアレイ7aを枠状に形成
し、これを各々に対応したスーパーインポーズ用LED
21(各々をLED−L1,LED−L2,LED−
C,LED−R1,LED−R2とする)によって照明
する。これによって、図2に示したファインダ視野から
判かるように、各々の焦点検出領域を示す(以下、単に
焦点検出領域と記す)200,201,202,20
3,204がファインダ視野内213で光り、焦点検出
領域を表示させている(以下、これをスーパーインポー
ズ表示という)。
【0021】23はファインダ視野領域を形成する視野
マスク、24はファインダ視野外に撮影情報を表示する
ためのファインダ内LCDで、照明用LED(F−LE
D)25によって照明されている。ファインダ内LCD
24を透過した光は三角プリズム26によってファイン
ダ内に導かれ、図2のファインダ視野外207に表示さ
れ、撮影者は該撮影情報を観察している。
【0022】31は撮影レンズ1内に設けた絞り、32
は後述の絞り駆動回路111を含む絞り駆動装置、33
はレンズ駆動用モータ、34は駆動ギヤ等からなるレン
ズ駆動部材である。35はフォトカプラであり、レンズ
駆動部材34に連動するパルス板36の回転を検知して
レンズ焦点調節回路110に伝えている。
【0023】レンズ焦点調節回路110は、この情報と
カメラ側からのレンズ駆動量の情報に基づいてレンズ駆
動用モータ33を所定量駆動させ、撮影レンズ1の合焦
レンズ1aを合焦位置に移動させている。37は公知の
カメラとレンズとのインターフェイスとなるマウント接
点である。
【0024】図3は上記構成における一眼レフカメラの
電気的構成を示すブロック図であり、図1及び図2と同
じ部分は同一の番号を付けている。
【0025】図3において、カメラ本体に内蔵されたカ
メラ制御手段であるところのマイクロコンピュータの中
央処理装置(以下、CPUと記す)100には、視線検
出回路101,測光回路102,自動焦点検出回路10
3,信号入力回路104,LCD駆動回路105,LE
D駆動回路106,IRED駆動回路107,シャッタ
制御回路108、及び、モータ制御回路109がそれぞ
れ接続されている。また、撮影レンズ1内に配置された
焦点調節回路110,絞り駆動回路111とは、図1で
示したマウント接点37を介して信号の伝達がなされ
る。
【0026】CPU100に付随した記憶手段としての
EEPROM100aは記憶手段としての視線の個人差
を補正する視線補正データの記憶機能を有している。
【0027】前記視線検出回路101は、イメージセン
サ14(CCD−EYE)からの眼球像の出力をA/D
変換し、この像情報をCPU100に送信する。CPU
100は後述するように視線検出に必要な眼球像の各特
徴点を所定のアルゴリズムに従って抽出し、さらに各特
徴点の位置から撮影者の眼球の回転角を算出する。
【0028】前記測光回路102は、測光センサ10か
らの出力を増幅後、対数圧縮,A/D変換し、各センサ
の輝度情報としてCPU100に送信する。測光センサ
10は、図2に示した、ファインダ視野内の左側の焦点
検出領域200,201を含む左領域を測光するSPC
−Lと、焦点検出領域202を含む中央領域211を測
光するCSPC−Cと、右側の焦点検出領域203,2
04を含む右側領域212を測光するSPC−Rと、こ
れらの周辺領域213を測光するSPC−Aの、4つの
領域を測光するフォトダイオードから構成されている。
【0029】前記自動焦点検出回路103に接続される
ラインセンサ6fは、前述のように画面内の5つの焦点
検出領域200〜204に対応した5組のラインセンサ
CCD−L2,CCD−L1,CCD−C,CCD−R
1,CCD−R2から構成される公知のCCD等のライ
ンセンサであり、自動焦点検出回路103はこれらライ
ンセンサ6fから得た電圧をA/D変換し、CPU10
0に送る。
【0030】SW1は不図示のレリーズボタンの第1ス
トロークでONし、測光,AF,視線検出動作等を開始
させる為のスイッチ、SW2は不図示のレリーズボタン
の第2ストロークでONするレリーズスイッチ、SWA
FMは不図示のAFモード切替えボタンであり、該ボタ
ンを1回押す毎にAFモードが「静的被写体向きモー
ド」と「動体被写体向きモード」とが入れ替わり設定さ
れる。SWWMは送給モード設定ボタンであり、該ボタ
ンが押されると送給モード設定状態になり、送給モード
設定状態で、不図示の電子ダイヤル操作によって送給モ
ードが切り換わる。SW−DIAL1とSW−DIAL
2は、不図示の電子ダイヤル内に設けられたダイヤルス
イッチで、信号入力回路104のアップダウン(UP/
DWN)カウンタに入力され、該電子ダイヤルの回転ク
リック量をカウントする。
【0031】前記LCD駆動回路105は、液晶表示素
子LCDを表示駆動させるための公知の構成よりなるも
ので、CPU100からの信号にしたがい、絞り値,シ
ャッタ秒時,設定した撮影モード等の表示をモニタ用L
CD42とファインダ内LCD24の両方に同時に表示
させることができる。
【0032】前記LED駆動回路106は、照明用LE
D(F−LED)25とスーパーインポーズ用LED2
1を点灯,点滅制御する。前記IRED駆動回路107
は、赤外発光ダイオード(IRED1〜6)13a〜1
3fを状況に応じて選択的に点灯させる。
【0033】前記シャッタ制御回路108は、通電する
と先幕を走行させるマグネットMGー1と、後幕を走行
させるマグネットMGー2を制御し、感光部材に所定光
量を露光させる。前記モータ制御回路109は、フィル
ムの巻き上げ、巻き戻しを行うモータM1と主ミラー2
及びシャッタ4のチャージを行うモータM2を制御する
ためのものである。
【0034】図4は視線検出の原理について説明する為
の図である。また、図5(a)は図4のイメージセンサ
14面上に投影されるごく通常の場合の眼球像を、図5
(b)の60は図5(a)中のライン(E)−(E’)
での像信号出力を、それぞれ示した図である。
【0035】図5において、50は眼球15のいわゆる
白目の部分、51は瞳孔を表し、52a,52bは眼球
照明光源の角膜反射像を表している。
【0036】次に、これら図4及び図5を用いて視線検
出方法について説明する。
【0037】それぞれの赤外発光ダイオード13a,1
3bは受光レンズ12の光軸アに対してx方向に略対称
に配置され、各々撮影者の眼球15を発散照明してい
る。
【0038】前記赤外発光ダイオード13bより投射さ
れた赤外光は、眼球15の角膜16を照明し、この時角
膜16の表面で反射したそれぞれの赤外光の一部による
角膜反射像dは受光レンズ12により集光され、イメー
ジセンサ14上の位置d´に再結像する。
【0039】同様に、赤外発光ダイオード13aより投
射された赤外光は、眼球15の角膜16を照明し、この
時角膜16の表面で反射したそれぞれの赤外光の一部に
よる角膜反射像eは受光レンズ12により集光され、イ
メージセンサ14上の位置e´に再結像する。
【0040】また、虹彩17の端部a,bからの光束
は、受光レンズ12を介してイメージッセンサ14上の
不図示の位置a´,b´に該端部a,bの像を結像す
る。受光レンズ12の光軸アに対する眼球15の光軸イ
の回転角θが小さい場合、虹彩17の端部a,bのx座
標をxa,xbとすると、瞳孔19の中心位置cの座標
xcは、 xc≒(xa+xb)/2 と表される。
【0041】また、角膜反射像d及びeの中点のx座標
と角膜16の曲率中心Oのx座標xoとは一致するた
め、角膜反射像d,eの発生位置のx座標をxd,x
e、角膜16の曲率中心Oと瞳孔19の中心cまでの標
準的な距離をLocとし、この距離Locに対する個人差を
考慮する係数をA1とすると、眼球15の光軸イの回転
角θは、 (A1*Loc)*sinθ≒xc−(xd+xe)/2 ………(1) の関係式を略満足する。このため、視線検出回路101
において、イメージセンサ14上の一部に投影された各
特徴点(角膜反射像d,e及び虹彩17の端部a,b)
の位置を検出することにより、眼球15の光軸イの回転
角θを求めることができる。この時上記(1)式は、 β(A1*Loc)*sinθ≒(xa´+xb´)/2 −(xd´+xe´)/2 …(2) と書き換えられる。但し、βは受光レンズ12に対する
眼球15の位置により決まる倍率で、実質的には赤外発
光ダイオード13a,13bの角膜反射像の間隔|x
d′−xe′|の関数として求められる。眼球15の光
軸イの回転角θは θ≒ARCSIN{(xc′−xf′)/β/(A1*Loc)}…(3) と書き換えられる。但し xc′≒(xa′+xb′)/2 xf′≒(xd′+xe′)/2 である。
【0042】ところで、多くの場合、撮影者の眼球15
の視軸と光軸イと視軸とは一致しないため、光軸イの水
平方向の回転角θが算出されると、光軸イと視軸との角
度補正δをすることにより、撮影者の水平方向の視線θ
Hは求められる。眼球15の光軸イと視軸との補正角度
δに対する個人差を考慮する係数をB1とすると、撮影
者の水平方向の視線θHは θH=θ±(B1*δ) ………………(4) で求められる。
【0043】ここで符号±は、撮影者に関して右への回
転角を正とすると、観察装置を覗く撮影者の目が左目の
場合は+、右目の場合は−の符号が選択される。
【0044】また同4においては、撮影者の眼球がz−
x平面(例えば水平面)内で回転する例を示している
が、撮影者の眼球がz−y平面(例えば垂直面)内で回
転する場合においても同様に検出可能である。但し、撮
影者の視線の垂直方向の成分は眼球15の光軸イの垂直
方向の成分θ′と一致するため垂直方向の視線θVはθ
V=θ′となる。更に、視線データθH、θVより撮影
者が見ているファインダ視野内のピント板上の位置(x
n,yn)は xn≒m*θH ≒m*[ARCSIN{(xc′−xf′)/β/(A1*Loc)} ±(B*α)] ………………(5) yn≒m*θV で求められる。但し、mはカメラのファインダ光学系で
決まる定数である。
【0045】ここで、撮影者の眼球15の個人差を補正
する係数A1,B1の値は、撮影者にカメラのファイン
ダ内の所定の位置に配設された視標を固視してもらい、
該視標の位置と上記(5)式に従い算出された固視点の
位置とを一致させることにより求められる。
【0046】通常、撮影者の視線及び注視点を求める演
算は、前記各式に基づき視線演算処理装置のマイクロコ
ンピュータのソフトで実行している。
【0047】視線の個人差を補正する係数が求まると、
上記(5)式を用いてカメラのファインダを覗く撮影者
の視線のピント板上の位置を算出し、その視線情報を撮
影レンズの焦点調節あるいは露出制御等に利用してい
る。
【0048】次に、上記構成のカメラの動作について、
図6〜図8のフローチャートを使って説明する。まず図
6のフローチャートにより説明を行う。カメラに給電が
開始されるとCPU100はステップ#601を介して
ステップ#602からの動作を開始してゆく。
【0049】[ステップ#602]変数やフラグの類を
初期化する。具体的には「視線検出禁止フラグ」、「A
F禁止フラグ」、「レリーズ後フラグ」をクリアする。
また、「レリーズ&給送割り込み」を禁止する。
【0050】[ステップ#603]レリーズボタンの第
1段階押下によりオンするスイッチSW1の状態検知を
行ない、オフならばステップ#604へ移行し、オンな
らばステップ#611へ移行する。ここではスイッチS
W1がONしており、ステップ#604へ移行するもの
とする。
【0051】[ステップ#604] 変数やフラグの類
を初期化する。ここでは一旦SW1が押されて所定の動
作を行った後、再びSW1が離された場合の初期化を行
う。具体的には、「視線検出禁止フラグ」をクリアし、
視線検出をおこなうようにし、「AF禁止フラグ」をク
リアし、AFを行うようにする。さらに、「レリーズ&
給送割り込み」を禁止する。そして、「レリーズ後フラ
グ」もクリアする。
【0052】[ステップ#605]現在のカメラの状態
が給送モード設定状態(スイッチSWWMが押されると
給送モード設定状態になる)であるかどうかをチェック
する。給送モード設定状態の場合はステップ#606へ
移行し、違う場合はステップ#608へ移行する。
【0053】[ステップ#606]不図示のダイヤルの
変化があったかどうかをチェックする。ダイヤル変化が
なければ、給送モードの切り換えはせずにステップ#6
13へ進み、ダイヤル変化があればステップ#607へ
進む。
【0054】[ステップ#607]ダイヤルの変化があ
ったので給送モードの変更を行う。給送モードの設定が
終わるとステップ#613へ進む。上記給送モードは、
スイッチSW2を押すと1駒だけ撮影を行う「単写給送
モード」と、スイッチSW2を押している間連続的に撮
影を行う「連写給送モード」があり、ダイヤルの変化が
ある毎に「単写給送モード」と「連写給送モード」が切
り換わる。
【0055】ステップ#605で給送モード設定状態で
ない場合は、前述したようにステップ#608へ移行す
る。
【0056】[ステップ#608]ここではカメラがA
Fモード切り換え状態かどうかを判定する。AFモード
の切り換え状態ならステップ#609へ分岐し、そうで
なければステップ#610へ進む。
【0057】[ステップ#609」AFモードの切換を
行う。 AFモードの設定が終わるとステップ#613
へ進む。なお、スイッチSWAFMが押されると、AF
モード切り換え状態で、該スイッチSWAFMをはなす
ことで、設定が終了する。AFモードは前述したよう
に、「静的被写体向きモード」と「動的被写体向きモー
ド」があり、「静的被写体向きモード」なら「動的被写
体向きモード」に、「動的被写体向きモード」なら「静
的被写体向きモード」に切り換える。
【0058】[ステップ#610]ここでは給送モード
及びAFモード以外の設定を行う。詳細は本発明に直接
関係無いため省略する。上記ステップ#604において
スイッチSW1がONの場合は、前述したようにステッ
プ#611へ移行する。
【0059】[ステップ#611]ここでは測光やカメ
ラの状態表示等の[AE制御]サブルーチンを実行す
る。サブルーチン[AE制御]では測光センサーを動作
させ、得られる測光値に既知のアルゴリズムによってシ
ャッタースピード、絞り値を計算する。計算したシャッ
タースピード、絞り値はカメラの外部に具備された液晶
表示器に表示(カメラの撮影モードがマニュアルモード
の時は適・不適を表示)する。
【0060】[ステップ#612]ここでは[視線検出
および焦点検出]のサブルーチンを実行する。このサブ
ルーチン[視線検出および焦点検出]はSW1が押され
ているあいだ繰返し実行される。
【0061】[ステップ#613]一連の動作が終了す
ると、ここからステップ#603へ戻り、繰返しカメラ
の動作を行う。次にステップ#612の「視線検出&A
F」サブルーチンを図11のフローチャートを使って説
明する。この「視線検出&AF」がコールされるとステ
ップ#802からサブルーチンが実行される。
【0062】[ステップ#702] 単写モードでレリ
ーズを行った後かどうか判定し、そうでなければ、(連
写給送モードでレリーズを行った後であれば)ステップ
#803へ移行し、そうであれば、(単写モードでレリ
ーズを行った後なら)ステップ#836へ分岐しこのサ
ブルーチンをリターンする。この判定により単写モード
では1枚の撮影しかできないように制御される。
【0063】「ステップ#803] 視線検出が許可さ
れているかどうかをここで判定する。視線検出の禁止は
「視線検出禁止フラグ」により判定できる。最初は許可
されているのでステップ#804へ進む。また、視線検
出が禁止されていれば視線検出動作を行わずにステップ
#808へ分岐する[ステップ#804] 視線検出を
行うに先立ち視線入力が実行されていることを示すため
視線入力マーク表示を行う。具体的には、照明用LED
(F−LED)25を点灯させ、LCD駆動回路105
を介してファインダー内LCD24の視線入力マーク7
8を点灯させる。これにより、ファインダ画面外207
で撮影者はカメラが視線検出を行っていることを確認す
ることができる。
【0064】[ステップ#805]所定のアルゴリズム
に従って視線検出を行う。具体的には、まずIRED駆
動回路107によりカメラの位置によってあらかじめ定
められたIREDを点灯させ(IRED1〜IRED6
のうち2つないし4つ)、視線検出回路101によりC
CD−EYE 14の蓄積動作を開始する。蓄積が終了
したら蓄積電化をCPU100は順次読み出し、A/D
変換を行い、所定のアルゴリズムにより処理を行う。C
CD−EYE 14の全画素に処理を行い、図5の52
a、52bで示した眼球照明光源の角膜反射像の座標及
び瞳孔51の中心座標を得る。これらを前述のアルゴリ
ズムに従って演算することによって撮影者の注視する座
標が求められる。
【0065】[ステップ#806] 一度視線検出を行
うと、繰り返し視線検出を行わないように視線検出を禁
止する。視線検出の禁止は「視線検出禁止フラグ」をセ
ットすることにより行われる。ここで、視線検出が禁止
されるため、サブルーチン「視線検出&AF」をリター
ンした後、図6のステップ#613に戻り、同図ステッ
プ#603、ステップ#611を経て、再びサブルーチ
ン「視線検出&AF」がコールされても視線検出を行わ
ない。
【0066】「ステップ#807] 視線によって選択
された焦点検出領域を撮影者に知らせるべくLED駆動
回路106に信号を送信してスーパーインポーズ用LE
D21をもちいて、前記焦点検出領域を点滅表示させ
る。(点灯でも良い)[ステップ#808] ここでは
レンズ駆動中かどうかを焦点調節回路110と通信を行
い、判定する。前回に「視線検出&AF」サブルーチン
が実行され、レンズ駆動が行われた場合に、まだレンズ
駆動が終了していなければ、ここでステップ#836へ
分岐し、このサブルーチンをリターンする。また、レン
ズ駆動を行う前やレンズ駆動が終了した後はステップ#
809へ進む。
【0067】[ステップ#809] ここではAFのモ
ードが「静的被写体向きモード」か「動的被写体向きモ
ード」かを判定する。「静的被写体向きモード」ならス
テップ#810へ進み、「動的被写体向きモード」なら
ステップ#819へ分岐する。ここではAFのモードが
「静的被写体向きモード」であるとして、ステップ#8
10へ移行するものとする。
【0068】[ステップ#810] 焦点検出が許可さ
れているかどうかを、「AF禁止フラグ」で判定する。
一度合焦になりそのままSW1が保持されたままだと
「AF禁止フラグ」がセットされているので、この場合
はステップ#836へ分岐しこのサブルーチンをリター
ンする。また「AF禁止フラグ」がセットされていなけ
れば、ステップ#812へ移行する。
【0069】「動的被写体向きモード」では「AF禁止
フラグ」をセットする事がないため、この判定はステッ
プ#809でAFモードを判定した後に行う。すなわち
この判定を行うのは「静的被写体向きモード」のみであ
る。
【0070】[ステップ#812] 焦点検出を行う。
複数ある焦点検出領域のなかから視線検出で選択された
焦点検出領域の焦点検出を行う。
【0071】[ステップ#813]ステップ#712で
行った焦点検出領域の焦点検出が不能であったかどうか
を判定する。焦点検出不能であればステップ#818へ
分岐し、焦点検出できたならステップ#814へ進む。
【0072】[ステップ#814] 焦点検出結果が合
焦かどうかを判定する。焦点検出で求めたデフォーカス
量が所定量以内であれば合焦と判断する。合焦ならステ
ップ#815へ進み、合焦でないならステップ#817
へ分岐する。
【0073】[ステップ#815] 焦点検出結果が合
焦であることを撮影者に知らせるために合焦表示を行
う。具体的には、照明用LED(F−LED)25を点
灯させ、LCD駆動回路105を介してファインダー内
LCD24の合焦マーク79を点灯させる。
【0074】[ステップ#816] 合焦したので「レ
リーズ給送」割り込みを許可し、SW2が押されたら割
り込みによりレリーズ動作が行われるようにする。さら
に「AF禁止フラグ」をセットし再度焦点検出を行わな
いようにする。上記ステップ#814で合焦でない場合
は、ステップ#817へ進む。
【0075】[ステップ#817] ここでは、レンズ
駆動を行う。具体的には、上記ステップ#812で焦点
検出したデフォーカス量からレンズの駆動量を求め、焦
点調節回路110に通信する。焦点調節回路110はレ
ンズ駆動用モータ33をパルス板36をモニタしつつ駆
動し、通信されたレンズ駆動量レンズを駆動させる。C
PU110は焦点調節回路110にデータを通信した後
はレンズ駆動量をモニタする必要がなくレンズを駆動さ
せつつ、別な動作を行うことができる。よって、焦点検
出回路との通信が終了するとステップ#836へ進みサ
ブルーチンをリターンする。上記ステップ#813にて
焦点検出不能であることが判定された場合は、上述した
様にステップ#818へ移行する。
【0076】[ステップ#818] 焦点検出結果が不
能であることを撮影者に知らせるためにAF不能表示を
行う。AF不能表示はファインダー内LCD24の合焦
マーク79を点滅させることにより行う。上記のステッ
プ#809にてAFモードが「動的被写体向きモード」
であることが判明している場合には、上述したようにス
テップ#819へ移行する。
【0077】[ステップ#819]焦点検出の回数をカ
ウントするためのカウンターをクリアする。「動的被写
体向きモード」では、焦点検出結果や予測動作及びサー
ボ動作に不適当な焦点検出結果がでた場合、視線検出を
行わず決められた焦点検出領域で焦点検出のみを繰り返
し行う。ただし、繰り返す回数に制限を設けている。こ
のため、回数をカウントするカウンターをクリアする。
【0078】[ステップ#820] 焦点検出の回数を
判定し、回数がオーバーしていないならステップ#82
1へ移行する。回数オーバーならステップ#835に移
行する。焦点検出回数閾値は2〜3回程度に設定されて
いる。
【0079】[ステップ#821] 焦点検出を行う。
複数ある焦点検出領域のなかから視線検出で選択された
焦点検出領域の焦点検出を行う。
【0080】[ステップ#822]焦点検出の回数をカ
ウントアップする。
【0081】[ステップ#823]上記ステップ#82
1で行った焦点検出が不能であったかどうかを判定す
る。焦点検出不能であればステップ#820へ分岐し、
回数を判定し、回数オーバーでなければステップ#82
1で再度焦点検出を行う。また、焦点検出できたならス
テップ#824へ進む。
【0082】[ステップ#824] 被写体の動きを予
測するためにデフォーカスデータや焦点検出を行ったタ
イミング等を記憶、更新する。
【0083】[ステップ#825] 被写体の動きは過
去の複数回の焦点検出データから所定のアルゴリズムに
より演算して行う。このためここで過去のデータが十分
あるかどうか判定する。データが十分あり被写体の動き
が予測可能ならステップ#826へ進み、データが十分
にないならステップ#833へ分岐する。
【0084】[ステップ#826] 今回、焦点検出手
段で検出したデフォーカス量に対してレリーズタイムラ
グによって生じる被写体の移動を補正するための演算を
行う。すなわち、EEPROM100aに記憶しておいた過去の焦
点検出結果から被写体の動き(速度、方向)を予想し
て、検出したデフォーカス量に対して、レリーズスイッ
チSW2がONされてからシャッターが走行するまでの
レリーズタイムラグの間に生じた被写体の焦点位置の変
化量に相当する予測デフォーカス量を計算する。
【0085】[ステップ#827] 計算した予測デフ
ォーカス量が適切かどうか判定する。具体的には予測デ
フォーカス量が一定の閾値より大きかった場合、被写体
の移動方向が反転していたりした場合には、予測結果が
適切でないと判定してステップ#832へ分岐する。つ
まり、動いている被写体を焦点検出している場合に、焦
点検出する瞬間的に焦点検出領域が背景部分になってし
まったときや、手前の障害物に焦点検出してしまったと
きには予測デフォーカス量が急激に大きくなってしま
う。このときは焦点検出可能であるが被写体を正しく捕
らえていない可能性が高いので、予測結果が適切でない
と判定する。一方、予測結果が適切ならステップ#82
8へ進む。
【0086】[ステップ#828] 補正したデフォー
カス量をレンズ駆動量に変換し、その値を焦点調節回路
110へ通信することによりレンズ駆動(AF動作)を行
う。
【0087】[ステップ#829] レンズが駆動終了
しているか判定する。焦点調節回路110へ通信するこ
とによってCPU100はレンズの状態を検知すること
ができ、レンズ駆動(AF動作)が終了していればステッ
プ#831へ移行する。レンズが駆動中ならステップ#
830へ分岐する。
【0088】[ステップ#830]レンズの駆動に時間
制限を設けているため駆動時間を判定する。所定の時間
が経過していたらステップ#836へ移行し、サブルー
チンをリターンする。所定時間経過していなければステ
ップ#829へ戻り、レンズ駆動(AF動作)終了判定を
行う。すなわち、ステップ#829とステップ#830
で所定時間以内でレンズ駆動(AF動作)が終了するのを
待つ。上述のようにステップ#829でレンズ駆動(AF
動作)が終了していればステップ#831へ移行する。
【0089】[ステップ#831] レリーズ許可を行
う。スイッチSW2が押された状態でレリーズが許可さ
れると直ちに割り込みサブルーチン「レリーズ&給送」
がコールされ撮影動作が行われる。上記ステップ#82
7にて予測結果が適切でなかった場合には、上述した様
にステップ#832へ移行する。
【0090】[ステップ#832] ここで今回の焦点
検出で得たデータの消去を行い、再度焦点検出を行うた
めの準備を行う。これは、予測結果が不適切な場合に、
今回のデフォーカス量が適正でないことが原因であると
判断して、焦点検出をやり直す。次にステップ#820
へ戻り、焦点検出の回数が制限内でなければステップ#
821で焦点検出を繰り返す。前述したように、ステッ
プ#825で予測計算を行うのに十分なデータがないな
らステップ#833へ移行する。
【0091】[ステップ#833]データ数が少なく予
測計算ができない場合には、検出した最新のデフォーカ
ス量でレンズ駆動(AF動作)を行うかどうかの判定を行
う。レンズ駆動(AF動作)に適さない場合は、ステップ
#820へ戻り、回数制限内であればステップ#821
で焦点検出を行う。例えば、デフォーカスが非常に大き
い場合にはレンズ駆動(AF動作)に適さないとしてステ
ップ#820へ戻る。この判定基準は、予測デフォーカ
ス量の判定基準とほぼ同じである。また、レンズ駆動
(AF動作)に適する場合は、ステップ#834へ移行す
る。
【0092】[ステップ#834] 検出したデフォー
カス量でレンズ駆動を行う。レンズ駆動量が所定より小
さければレンズがハンチングしてしまうことを防止する
ため、レンズ駆動は行わない。そして、前述したステッ
プ#829へ進み、レンズ駆動終了を待ち、レリーズ許
可を行って(ステップ#831)ステップ#836へ移
行する。上述のステップ#820で回数制限を越えた場
合、ステップ#835へ移行する。
【0093】[ステップ#835]決められた回数焦点
検出を行っても好ましい結果が得られなかった場合、こ
こで予測データの消去を行う。過去に記憶した予測デー
タを消去し、次回から改めて予測を開始する。
【0094】[ステップ#836]サブルーチン「視線
検出&AF」を終了しリターンする。次に、本実施例の
レリーズ動作について図11のフローチャートを使って
説明する。レリーズ動作は割込ルーチンで実行される。
【0095】[ステップ#851] 割り込みが許可さ
れている時にレリーズボタンが第2ストロークまで押さ
れてSW2がONすると、割り込み処理により「レリー
ズ&給送」サブルーチンがコールされる。
【0096】[ステップ#852]「レリーズ給送」の
割り込みを禁止する。
【0097】[ステップ#853] ここでは、絞りの
制御値とシャッター速度の計算を行う。絞りとシャッタ
ー速度は、カメラの撮影モードや測光値あるいは設定値
により所定のアルゴリズムにより計算される。既に計算
されている場合は、その値を用いる。
【0098】[ステップ#854] カメラのメインミ
ラー(2)及びサブミラー(3)をアップさせ、絞り駆
動回路111に通信を行い、レンズ内に設けた絞り31
をステップ#853で計算した値に制御する。
【0099】[ステップ#855] シャッター制御回
路108を介してマグネットMG−1に通電を行い、シ
ャッターの先幕を走行させ露光を開始する。その後、上
記ステップ#853で計算した所定時間経過後にマグネ
ットMG−2に通電を行い、シャッターの後幕を走行さ
せ露光を終了させる。
【0100】[ステップ#856] ミラーを所定の位
置にダウンさせ、絞り駆動回路111に通信を行い絞り
を開放に戻す。
【0101】[ステップ#857] ここでは、「視線
検出」サブルーチンがコールされたときに視線検出およ
び焦点検出を行うために、「視線検出禁止フラグ」と
「AF禁止フラグ」をクリアする。
【0102】[ステップ#758] シャッターバネの
チャージを行い、フィルムの給送を開始する。フィルム
のパーフォレーションカウント用カウンタをクリアし、
フィルム巻き上げ用モータの通電および給送割り込みを
許可する。実際の給送制御は、1パーフォレーション分
の給送が終了する毎にハード的に割り込み要求が発生
し、そのつど割り込み処理サブルーチン内でパーフォレ
ーションのカウントアップを行う。さらに、8パーフォ
レーション目にモータを停止させるように制御を行う。
給送が終了すると、割り込みサブルーチン内で給送終了
を表すフラグをたてる。このため、給送制御は割り込み
サブルーチンで処理を行うので、給送を開始したらすぐ
ステップ#859へ移行する。「レリーズ&給送」サブ
ルーチンををリターンした後にもフィルムの給送を行い
ながら、他の動作を行うことができる。
【0103】[ステップ#859] レリーズが行われ
たことを表すフラグ「レリーズ後」フラグをセットす
る。
【0104】[ステップ#860] 「レリーズ給送」
の割り込みサブルーチンを終了する。なお「レリーズ&
給送開始」サブルーチンは、割り込みが発生したところ
のプログラムに戻るのではなく図6のステップ#603
にリターンする。ここで、連写中の視線検出動作及び焦
点検出動作について説明する。連写中にはスイッチSW
2が押されたままになるため、レリーズ後に視線検出を
許可されるため視線検出を行い、焦点検出を行い、レン
ズ駆動後に「レリーズ許可」になると直ちに次のレリー
ズ動作(1駒分の撮影)を行ってしまう。ところが、焦
点検出不能または予測計算に適さない焦点検出結果であ
ったときなどのレリーズが許可にならないような場合
は、視線検出動作を行わずに、焦点検出のみを繰り返し
行うようになっている。
【0105】(発明と実施例の対応)以上説明した実施
の形態において、本発明の焦点検出手段は焦点検出装置
6、焦点検出回路103、CPU100に相当し、本発
明の視線検出手段はIRED駆動回路107、IRED 1〜6、
視線検出回路101、イメージセンサ14およびCPU
100に相当し、視線検出制御手段、判定手段、焦点検
出制御手段、視線検出禁止手段および視線検出許可手段
はCPU100に相当する。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように、本出願の請求項1
に記載した発明の視線検出手段を有するカメラは、レリ
ーズボタンが押されている間は撮影動作を連続的に繰り
返す連続撮影を行うことのできる撮影制御手段と、使用
者の視線位置を検出する視線検出手段と、該連続撮影の
1回の撮影動作ごとに該視線検出手段を作動させる視線
検出制御手段と、該視線検出手段の検出した視線位置に
基づいて焦点検出動作を行う焦点検出手段と、該焦点検
出手段の焦点検出結果が適切か、不適切かを判定する判
定手段と、該判定手段が該焦点検出結果を不適切と判断
した場合に該視線検出手段を作動させずに、再度該焦点
検出手段だけを作動させる焦点検出制御手段とを有する
ことを特徴とするものである。したがって、前記焦点検
出制御手段で焦点検出結果が不適切と判断された場合、
焦点検出動作だけを再度、動作させるので、連写時の撮
影速度を低下させることなく、被写体に対する焦点調節
の追従性を向上させることができる。また、本出願の請
求項2に記載した発明の視線検出手段を有するカメラ
は、レリーズボタンの操作によって露光動作を行う露光
制御手段と、使用者の視線位置を検出する視線検出手段
と、該視線検出手段による視線検出動作の直後に、該視
線検出手段の作動を禁止する視線検出禁止手段と、露光
動作後に該視線検出の禁止を解除する視線検出許可手段
とを有することによって、無駄な視線検出動作を繰り返
すことがなく、連写時の撮影速度を低下させることな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を一眼レフカメラに適用した場合の光学
系配置図。
【図2】図1のカメラのファインダ内を示す図。
【図3】図1のカメラの電気構成を示す図。
【図4】視線検出の原理について説明する図。
【図5】イメージセンサ上に投影される眼球像及びその
像信号出力の一例を示す図。
【図6】図1のカメラのシーケンスを示すフローチャー
ト。
【図7】図6のステップステップ612において実行さ
れるサブルーチン「視線検出&AF」の動作を示すフロ
ーチャート。
【図8】割り込みによって実行されるサブルーチン「レ
リーズ&給送開始」の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
6 焦点検出装置 14 イメージセンサ 100 CPU 101 視線検出回路 103 自動焦点検出装置 110 焦点調節回路

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レリーズボタンが押されている間は撮影動
    作を連続的に繰り返す連続撮影を行うことのできる撮影
    制御手段と、使用者の視線位置を検出する視線検出手段
    と、該連続撮影の1回の撮影動作ごとに該視線検出手段
    を作動させる視線検出制御手段と、該視線検出手段の検
    出した視線位置に基づいて焦点検出動作を行う焦点検出
    手段と、該焦点検出手段の焦点検出結果が適切か、不適
    切かを判定する判定手段と、該判定手段が該焦点検出結
    果を不適切と判断した場合に該視線検出手段を作動させ
    ずに、再度該焦点検出手段だけを作動させる焦点検出制
    御手段とを有する視線検出手段を有するカメラ。
  2. 【請求項2】レリーズボタンの操作によって露光動作を
    行う露光制御手段と、使用者の視線位置を検出する視線
    検出手段と、該視線検出手段による視線検出動作の直後
    に、該視線検出手段の作動を禁止する視線検出禁止手段
    と、露光動作後に該視線検出の禁止を解除する視線検出
    許可手段とを有することを特徴とする視線検出手段を有
    するカメラ 。
  3. 【請求項3】前記視線検出手段を有するカメラは焦点検
    出手段を有し、前記焦点検出手段は前記視線検出手段の
    検出結果に基づいて焦点検出動作を行うことを特徴とす
    る請求項2記載の視線検出手段を有するカメラ。
  4. 【請求項4】前記焦点検出手段は予め決められた複数の
    焦点検出領域に対してそれぞれ焦点検出することがで
    き、前記視線検出手段の検出結果に基づいて前記複数の
    焦点検出領域の中から少なくとも1つの焦点検出領域を
    選択することを特徴とする請求項3記載の視線検出手段
    を有するカメラ。
  5. 【請求項5】前記視線検出手段を有するカメラは前記選
    択した焦点検出領域の焦点検出結果が適切か、不適切か
    を判定する判定手段と、該判定手段が前記焦点検出結果
    を不適切と判断した場合に該視線検出手段を作動させず
    に、再度該焦点検出手段だけを作動させる焦点検出制御
    手段とを有することを特徴とする請求項4記載の視線検
    出手段を有するカメラ。
  6. 【請求項6】前記判定手段は前記焦点検出結果が焦点検
    出不能の場合に不適切と判断することを特徴とする請求
    項1または5記載の視線検出手段を有するカメラ。
  7. 【請求項7】前記焦点検出手段は複数の動作モードを有
    することを特徴とする請求項1、3、4、5または6記
    載の視線検出手段を有するカメラ。
  8. 【請求項8】前記焦点検出手段は過去の焦点検出結果に
    基づいて、レリーズタイムラグに生じる焦点位置の変化
    を予測演算して、今回の焦点検出結果を補正することが
    できる予測演算モードを有する請求項1、3、4、5、
    6または7記載の視線検出手段を有するカメラ。
  9. 【請求項9】前記焦点検出手段の前記動作モードは使用
    者によって設定されることを特徴とする請求項7記載の
    視線検出手段を有するカメラ。
  10. 【請求項10】前記焦点検出手段は前記過去の焦点検出
    結果を記憶する記憶手段を有し、前記焦点検出手段が前
    記予測演算モードで動作しているときに、前記記憶手段
    が記憶している前記過去の焦点検出結果の数が十分では
    ない場合には、前記焦点検出手段は前記今回の焦点検出
    結果を補正せずに出力することを特徴とする請求項8記
    載の視線検出手段を有するカメラ。
  11. 【請求項11】前記判定手段は前記予測演算したレリー
    ズタイムラグに生じる焦点位置の変化に対応するデフォ
    ーカス量が所定の範囲を超える場合に前記焦点検出結果
    を不適切と判断することを特徴とする請求項8または1
    0記載の視線検出手段を有するカメラ。
  12. 【請求項12】前記判定手段は前記予測演算したレリー
    ズタイムラグに生じる焦点位置の変化の方向が前記過去
    の焦点検出結果から求めた被写体の移動方向と異なる場
    合に前記焦点検出結果を不適切と判断することを特徴と
    する請求項8、10または11記載の視線検出手段を有
    するカメラ。
  13. 【請求項13】前記焦点検出手段が前記予測演算モード
    で動作しているときに、前記判定手段が前記焦点検出結
    果を不適切と判断する状態が所定回数以上繰り返された
    場合には、前記記憶手段は記憶している前記過去の焦点
    検出結果を消去して、前記焦点検出手段は前記予測演算
    モードでの動作を中止することを特徴とする請求項8、
    10、11または12記載の視線検出手段を有するカメ
    ラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11609481B2 (en) 2019-10-24 2023-03-21 Canon Kabushiki Kaisha Imaging apparatus that, during an operation of a shutter button, updates a specified position based on a line-of-sight position at a timing desired by a user, and method for controlling the same

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US11609481B2 (en) 2019-10-24 2023-03-21 Canon Kabushiki Kaisha Imaging apparatus that, during an operation of a shutter button, updates a specified position based on a line-of-sight position at a timing desired by a user, and method for controlling the same

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