JPH08191798A - 視線検出機能付き観察装置 - Google Patents

視線検出機能付き観察装置

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JPH08191798A
JPH08191798A JP7019970A JP1997095A JPH08191798A JP H08191798 A JPH08191798 A JP H08191798A JP 7019970 A JP7019970 A JP 7019970A JP 1997095 A JP1997095 A JP 1997095A JP H08191798 A JPH08191798 A JP H08191798A
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JP
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line
posture
sight
observer
calibration
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JP7019970A
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English (en)
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Akihiko Nagano
明彦 長野
Yoshiaki Irie
良昭 入江
Akira Yamada
山田  晃
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 観察者が所望する該装置の姿勢に対応する視
線に関する個人情報の消去を可能にする。 【構成】 記憶手段に記憶された観察者の視線に関する
個人情報を、該装置の姿勢毎に消去するリセット手段4
6を設け、リセット手段により、任意の姿勢毎の観察者
の視線に関する個人情報の消去を行えるようにしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファインダを覗く撮影
者の視線を算出し、該視線情報に基づいて各種の機能の
制御を行うカメラ等の視線検出機能付き観察装置の改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ファインダを覗く撮影者の視
線を検出しその視線情報に基づいて撮影レンズの自動焦
点調節等の機能を制御するカメラが市販されている。
【0003】この種のカメラは、撮影者の視線の個人差
に関する情報を予め検出して記憶手段に記憶しておき、
撮影者の視線の情報から各種機能を制御する時には、予
め記憶された視線の個人差情報を視線補正情報として用
いて観察面上の注視位置を演算し、その位置情報に基づ
いて制御を行っている。また、本願出願人は特願平6−
76567号において、カメラの姿勢に対応した撮影者
の視線の個人差に関する情報を検出し、その情報を記憶
可能なカメラを開示している。
【0004】また、カメラに記憶された視線に関する観
察者の個人情報は、記憶された個人情報の信頼性が低い
場合等に新たに個人情報を入力し直すことができるよう
に、カメラの外部操作により消去できるようになってい
る。また、視線に関する個人情報の信頼性はカメラのシ
ステム構成上、カメラが横位置の状態で検出した個人情
報の信頼性は高いが、カメラが縦位置の状態で検出した
個人情報の信頼性は相対的に低いものとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいては、カメラが縦位置の状態で検出した視線に関す
る個人情報の信頼性が低いと感じて新たに個人情報を入
力し直す為に観察者がカメラの外部操作部材を操作する
と、カメラが縦位置の状態で検出した個人情報と共に信
頼性の高い横位置の状態で検出した個人情報をも消去し
てしまって、観察者は横位置の状態で個人情報を再度入
力しなければならないという問題点があった。
【0006】(発明の目的)本発明の第1の目的は、観
察者が所望する該装置の姿勢に対応する視線に関する個
人情報の消去を行うことのできる視線検出機能付き観察
装置を提供することである。
【0007】本発明の第2の目的は、観察者が所望する
該装置の姿勢に対応する視線に関する個人情報の消去を
自動的に行うことのできる視線検出機能付き観察装置を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の本発明は、記憶手段に記憶さ
れた観察者の視線に関する個人情報を、該装置の姿勢毎
に消去するリセット手段を設け、リセット手段により、
任意の姿勢毎の観察者の視線に関する個人情報の消去を
行えるようにしている。
【0009】上記の第2の目的を達成するために、請求
項2〜4記載の本発明は、姿勢検知手段にて検知された
姿勢情報に基づいて、記憶手段に記憶された観察者の視
線に関する個人情報を消去するリセット手段を設け、リ
セット手段により、姿勢検知手段にて検知された該装置
の姿勢に対応した観察者の視線に関する個人情報を消去
したり、姿勢検知手段にて横位置の状態が検知された場
合は、記憶手段に記憶された全ての情報を、縦位置が検
知された場合は、該装置の現姿勢に対応した情報のみを
消去したりするようにしている。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0011】図1は本発明を一眼レフカメラに適用した
ときの一実施例を示す要部概略図であり、図2(A),
(B)は同じくその上面と後面の概略図、図3は図1の
ファインダ視野内の説明図である。
【0012】これらの図において、1は撮影レンズで、
便宜上2枚のレンズで示したが、実際はさらに多数のレ
ンズから構成されている。2は主ミラーで、ファインダ
系による被写体像の観察状態と被写体像の撮影状態に応
じて撮影光路へ斜設され、或は、退去される。3はサブ
ミラーで、主ミラー2を透過した光束をカメラボディの
下方の後述する焦点検出装置6へ向けて反射する。
【0013】4はシャッタ、5は感光部材で、銀塩フィ
ルム、或は、CCDやMOS型等の固体撮像素子、或
は、ビディコン等の撮像管である。
【0014】6は焦点検出装置であり、結像面近傍に配
置されたフィールドレンズ6a,反射ミラー6b及び6
c,二次結像レンズ6d,絞り6e、複数のCCDから
成るラインセンサ6f等から構成されている。
【0015】本実施例における焦点検出装置6は、周知
の位相差方式にて焦点検出を行うものであり、図3に示
すように、観察画面内(ファインダ視野内)213の複
数の領域(200〜204に示す5箇所)を焦点検出可
能となるように構成されている。
【0016】7は撮影レンズ1の予定結像面に配置され
たピント板、8はファイダ光路変更用のペンタプリズム
である。9,10は各々観察画面内の被写体輝度を測定
するための結像レンズと測光センサであり、結像レンズ
9はペンタプリズム8内の反射光路を介してピント板7
と測光センサ10を共役に関係付けている。
【0017】次に、ペンタプリズム8の射出後方には光
分割器11aを備えた接眼レンズ11が配置され、撮影
者の眼15によるピント板7の観察に使用される。光分
割器11aは、例えば可視光を透過し赤外光を反射する
ダイクロイックミラーより成っている。
【0018】12は受光レンズ、14はCCD等の光電
変換素子列を二次元的に配したイメージセンサ(CCD
とも記す)で、受光レンズ12に関して所定の位置にあ
る撮影者の眼球15の瞳孔近傍と共役になるように配置
されている。
【0019】13a〜13fは各々撮影者の眼15の照
明光源であるところの赤外発光ダイオード(IREDと
記す)である。
【0020】21は明るい被写体の中でも視認できる高
輝度のスーパーインポーズ用LEDで、ここから発光さ
れた光は投光用プリズム22を介し、主ミラー2で反射
されてピント板7の表示部に設けた微小プリズムアレイ
7aで垂直方向に曲げられ、ペンタプリズム8,接眼レ
ンズ11を通って撮影者の眼球15に達する。
【0021】そこで、ピント板7の焦点検出領域に対応
する複数の位置にこの微小プリズムアレイ7aを枠状に
形成し、これを各々に対応した5つのスーパーインポー
ズ用LED21(各々をLED−L1,LED−L2,
LED−C,LED−R1,LED−R2とする)によ
って照明する。これによって図3に示したファインダ視
野から判かるように、各々の測距点マーク200,20
1,202,203,204がファインダ視野内で光
り、焦点検出領域(以下、測距点とも記す)を表示させ
ることができるものである(以下、これをスーパーイン
ポーズ表示という)。
【0022】23はファインダ視野領域を形成する視野
マスク、24はファインダ視野外に撮影情報を表示する
ためのファインダ内LCDで、照明用LED(F−LE
D)25によって照明される。このファインダ内LCD
24を透過した光は三角プリズム26によってファイン
ダ視野内に導かれ、図3の207で示したようにファイ
ンダ視野外に表示され、撮影者は撮影情報を知ることが
できる。27,28(不図示)はカメラの姿勢を検知す
る水銀スイッチである。
【0023】31は撮影レンズ1内に設けた絞り、32
は後述する絞り駆動回路111を含む絞り駆動装置、3
3はレンズ駆動用モータ、34は駆動ギヤ等から成るレ
ンズ駆動部材である。35はフォトカプラで、前記レン
ズ駆動部材34に連動するパルス板36の回転を検知し
てレンズ焦点調節回路110に伝えている。焦点調節回
路110は、この情報とカメラ側からのレンズ駆動量の
情報に基づいて前記レンズ駆動用モータ33を所定量駆
動させ、撮影レンズ1を合焦位置に移動させるようにな
っている。37は公知のカメラとレンズとのインターフ
ェイスとなるマウント接点である。
【0024】図2において、41はレリーズ釦、42は
外部モニタ表示装置としてのモニタ用LCDで、予め決
められたパターンを表示する固定セグメント表示部42
aと、可変数値表示用の7セグメント表示部42bとか
ら成っている。44はモードダイヤルで、撮影モード等
の選択を行うためのものである。46は後述する記憶手
段に記憶された視線に関する個人情報(視線の個人差に
関する情報)を消去する為のリセットスイッチである。
55は指標である。他の操作部材については本発明とは
直接関係ないので、その説明は省略する。
【0025】図4は、上記図2に示したモードダイヤル
44の詳細を示す図であり、該モードダイヤル44はカ
メラ本体に刻印された指標55に表示を合せることによ
って、その表示内容で撮影モードが設定される。
【0026】図4において、44aはカメラを不作動と
するロックポジション、44bはカメラが予め設定した
撮影プログラムによって制御される自動撮影モードのポ
ジション、44cは撮影者が撮影内容を設定できるマニ
ュアル撮影モードで、プログラムAE,シャッタ優先A
E,絞り優先AE,被写体深度優先AE,マニュアル露
出の各撮影モードをもっている。44dは後述する注視
点のキャリブレーションを行うキャリブレーションモー
ドとなる「CAL」ポジションである。
【0027】再び図2に戻って、45は電子ダイヤル
で、回転してクリックパルスを発生させることによって
モードダイヤル44で選択されたモードの中でさらに選
択し得る設定値を設定するためのものであるファインダ
内LCD24及びモニタ用LCD42には、現在設定さ
れているシャッタスピードが表示される。撮影者が電子
ダイヤル45を回転させるとその回転方向に従って現在
設定されているシャッタスピードから順次シャッタスピ
ードが変化していくように構成されている。
【0028】図5は上記構成の一眼レフカメラに内蔵さ
れた電気的構成を示すブロック図であり、図1と同じ部
分は同一符号を付してある。
【0029】カメラ本体に内蔵されたマイクロコンピュ
ータの中央処理装置(以下、CPUと記す)100に
は、視線検出回路101,測光回路102,自動焦点検
出回路103,信号入力回路104,LCD駆動回路1
05,LED駆動回路106,IRED駆動回路10
7,シャッタ制御回路108,モータ制御回路109が
接続されている。また、撮影レンズ1内に配置された焦
点調節回路110,絞り駆動回路111とは、図1で示
したマウント接点37を介して信号の伝達がなされる。
【0030】CPU100に付随したEEPROM10
0aは記憶手段としての視線の個人差を補正する視線補
正データの記憶機能を有している。記憶されたキャリブ
レーションデータの詳細については後述する。モードダ
イヤル44の「CAL」ポジションを指標55に合わせ
ると、視線の個人差の補正を行う為の視線補正データを
採取するキャリブレーションモードが選択可能であり、
各キャリブレーションデータに対応したキャリブレーシ
ョンナンバーの選択及びキャリブレーション動作のOF
Fと視線検出の禁止モードの設定が電子ダイヤル45に
て可能になっている。キャリブレーションデータは複数
設定可能で、カメラを使用する人物で区別したり、同一
の使用者であっても観察の状態が異なる場合、例えば眼
鏡を使用する場合とそうでない場合、あるいは視度補正
レンズを使用する場合とそうでない場合とで区別して設
定するのに有効である。また、この時選択されたキャリ
ブレーションナンバー(1,2,3……)、あるいは設
定された視線禁止モードの状態もEEPROM100a
に記憶される。
【0031】視線検出回路101は、イメージセンサ1
4(CCD−EYE)からの眼球像の出力をA/D変換
し、この像情報をCPU100に送信する。視線検出回
路101とイメージセンサ14は受光レンズ12等の光
学部材と併せて受光手段を構成している。CPU100
は視線検出に必要な眼球像の各特徴点を所定のアルゴリ
ズムに従って抽出し、さらに各特徴点の位置から撮影者
の眼球の回転角を算出する。
【0032】測光回路102は、測光センサ10からの
出力を増幅後、対数圧縮,A/D変換し、各センサの輝
度情報としてCPU100に送られる。測光センサ10
は図3に示したファインダ画面内の左側測距点200,
201を含む左領域210を測光するSPC−Lと、中
央の測距点202を含む中央領域211を測光するSP
C−Cと、右側の測距点203,204を含む右側領域
212を測光するSPC−Rと、これらの周辺領域21
3を測光するSPC−Aとの4つのフォトダイオードか
ら構成されている。
【0033】ラインセンサ6fは、前述のように画面内
の5つの測距点200〜204に対応した5組のライン
センサCCD−L2,CCD−L1,CCD−C,CC
D−R1,CCD−R2から構成される公知のCCDラ
インセンサである。自動焦点検出回路103は、これら
ラインセンサ6fから得た電圧をA/D変換し、CPU
100に送る。
【0034】SW1はレリーズ釦41の第1ストローク
でONし、測光,AF,視線検出動作を開始するスイッ
チ、SW2はレリーズ釦の第2ストロークでONするレ
リーズスイッチ、SW−ANG1,SW−ANG2は水
銀スイッチ27及び不図示の水銀スイッチ28によって
検知されるところの姿勢検知スイッチ、SW−RSET
はリセットスイッチ46に相当し、記憶手段であるEE
PROM100aに記憶された視線に関する個人情報を
消去する為のものである。SW−DIAL1とSW−D
IAL2は電子ダイヤル45内に設けたダイヤルスイッ
チで、信号入力回路104のアップダウンカウンタに入
力され、電子ダイヤル45の回転クリック量をカウント
する。SW−M1〜M4はモードダイヤル内に設けたダ
イヤルスイッチである。
【0035】これらのスイッチの信号が信号入力回路1
04に入力され、データバスによってCPU100に送
信される。
【0036】液晶表示素子LCDを表示駆動させるため
の公知のLCD駆動回路105は、CPU100からの
信号に従って絞り値,シャッタ秒時,設定した撮影モー
ド等の表示をモニタ用LCD42とファインダ内LCD
24の両方に同時に表示させている。
【0037】LED駆動回路106は、照明用LED
(F−LED)22とスーパーインポーズ用LED21
を点灯・点滅制御する。IRED駆動回路107は、赤
外発光ダイオード(IRED1〜8)13a〜13hを
状況に応じて選択的に点灯させる。シャッタ制御回路1
08は、通電する先幕を走行させるマグネットMG−1
と後幕を走行させるマグネットMG−2を制御し、感光
部材に所定光量を露光させる。
【0038】モータ制御回路109は、フィルムの巻上
げ,巻戻しを行うモータM1と主ミラ及びシャッタ4の
チャージを行うモータM2を制御している。
【0039】上記のシャッタ制御回路108,モータ制
御回路109によって一連のカメラのレリーズシーケン
スが進行する。
【0040】本発明の視線検出手段は、この第1の実施
例においては、照明手段を構成するIRED13a〜1
3f,各IREDを駆動するIRED駆動回路107
と、前記IRED駆動回路107を制御するCPU10
0,受光手段を構成する接眼レンズ11,受光レンズ1
2,イメージセンサ14,該イメージセンサ14を制御
する視線検出回路101と、前記視線検出回路101を
制御するCPU100,演算処理手段を構成する視線検
出回路101及びCPU100と、記憶手段を構成する
EEPROM100aとから構成されている。
【0041】また、リセット手段は、リセットスイッチ
46(SW−RSET)、該リセットスイッチ46の信
号入力状態を検知する信号入力回路104、CPU10
0、及び、EEPROM100aから構成される。
【0042】また、姿勢検知手段は、水銀スイッチ2
7,28、信号入力回路104、及び、CPU100か
ら構成されている。
【0043】次に、本発明に関わるカメラの視線の個人
差に関する情報のリセット方法について説明する。
【0044】記憶手段に記憶された視線の個人差に関す
る情報のリセットは、該個人差情報を取得する為の注視
点のキャリブレーションモードにおいて実行される。
【0045】以下、カメラの各姿勢における照明手段の
照明形態の設定状態とファインダ視野内の状態を示した
図7を参照しながら、このキャリブレーション動作につ
いて図6のフローチャートにより説明する。
【0046】撮影者がモードダイヤル44を回転させ、
CALポジション44dに指標55を合せると、注視点
のキャリブレーションモードに設定される(#20
0)。
【0047】注視点のキャリブレーションモードはキャ
リブレーション動作を行う「ON」モードとキャリブレ
ーション動作を行わない「OFF」モードとがある。各
モードは電子ダイヤル45を回転させることによって選
択できる。「ON」モードにおいては、例えば5つのキ
ャリブレーションナンバー(CAL1〜CAL5)が選
択可能で、EEPROM100aには、選択されたキャ
リブレーションナンバーに対応したアドレス上に、図9
に示したキャリブレーションデータが5組記憶可能とな
っている。また、この時選択されたキャリブレーション
ナンバーはキャリブレーションデータナンバー(CAL
1〜CAL5)としてEEPROM100aに記憶され
る。
【0048】また、電子ダイヤル45によって「OF
F」モードを選択すると、EEPROM100aに記憶
されるキャリブレーションデータナンバーが例えば
「0」に設定され、視線禁止モードに設定される。
【0049】信号入力回路104はCPU100を介し
てLCD駆動回路105に信号を送信し、ファインダ内
LCD24及びモニタ用LCD42にキャリブレーショ
ンモードのいずれに入ったかを示す表示を行う。
【0050】ファインダ内LCD24及びモニタ用LC
D42には、前記キャリブレーションデータナンバーに
したがった表示が行われる。キャリブレーション「O
N」モードにおいて、設定されたキャリブレーションナ
ンバーのキャリブレーションデータが初期値の場合は、
ファインダ内LCD24及びモニタ用LCD42に示さ
れたキャリブレーションナンバーが点滅する。一方、設
定されたキャリブレーションナンバーにおいて既にキャ
リブレーションが行われ、キャリブレーションナンバー
に対応したEEPROM100aのアドレス上に初期値
と異なるキャリブレーションデータが入っていれば、フ
ァインダ内LCD24及びモニタ用LCD42に表示さ
れたキャリブレーションナンバーがフル点灯するように
なっている。
【0051】従って、撮影者は現在設定されているキャ
リブレーションナンバーに既にキャリブレーションデー
タが入っているかどうかを認識できるようになってい
る。
【0052】また、「OFF」モードにおいては、ファ
インダ内LCD24及びモニタ用LCD42に7セグメ
ントを用いて「OFF」と表示されるようになっている
(#201)。
【0053】撮影者が電子ダイヤル45を回転させる
と、その回転を検知した信号入力回路104はCPU1
00を介してLCD駆動回路105に信号を送信する。
その結果、電子ダイヤル45の回転に同期してファイン
ダ内LCD24及びモニタ用LCD42に表示されたキ
ャリブレーションナンバーが変化する。撮影者がファイ
ンダ内LCD24あるいはモニタ用LCD42に表示さ
れたキャリブレーションナンバーを見ながら所望のキャ
リブレーションナンバーを選択したら、CPU100は
選択されたキャリブレーションナンバーを確認する(#
202)。確認されたキャリブレーションナンバーはキ
ャリブレーションデータナンバーとしてEEPROM1
00aの所定のアドレス上に記憶される。
【0054】続いてCPU100は信号入力回路104
を介して撮影モードの確認を行う。撮影者がモードダイ
ヤル44を回転させて注視点のキャリブレーションモー
ド以外の撮影モードに切り換えていることを確認したら
(#203)、ファインダ内外のキャリブレーション用
表示を消灯させて(#205)、メインのルーチンであ
るカメラの撮影動作に復帰する(#236)。そして、
キャリブレーションナンバー「CAL1〜CAL5」が
表示されている状態でモードダイヤル44を他の撮影モ
ードに切り換えれば、そのキャリブレーションナンバー
のキャリブレーションデータを用いて視線検出を行いそ
の視線情報を用いた撮影動作が行えるようになってい
る。
【0055】一方、CPU100が注視点のキャリブレ
ーションモードに設定されたままであることを確認する
と(#203)、電子ダイヤル45にて設定されたキャ
リブレーションデータナンバーの確認を再度行う(#2
04)。このとき、EEPROM100aに記憶された
キャリブレーションデータナンバーが「0」に設定さ
れ、視線禁止モードが選択されていれば(#204)、
再度キャリブレーションナンバーの確認を行い(#20
2)、撮影モードが変更されるまで待機する。即ち、フ
ァインダ内LCD24及びモニタ用LCD42に「OF
F」が表示されている状態でモードダイヤル44を切り
換えれば、視線検出を行わないで撮影動作を行うように
なっている。
【0056】キャリブレーションデータナンバーが
「0」以外の値に設定されていれば(#204)、引続
きCPU100及び信号入力104より構成された姿勢
検知手段によってカメラの姿勢の検知を行う(#20
6)。
【0057】姿勢検知手段は信号入力回路104を介し
て姿勢検知スイッチSW−ANG1、SW−ANG2で
あるところの水銀スイッチ27,28の出力信号を処理
して、カメラが横位置であるか縦位置であるか、また縦
位置である場合はレリーズ釦41が天方向にあるか地方
向にあるかを判断する。
【0058】図7(A−1),(A−2)(以下、単に
図7(A)と記す)は、カメラが横位置の状態を示した
もので、この時姿勢検知スイッチSW−ANG1及びS
W−ANG2は両方ともON状態になるように設定され
ている。また、図7(B−1),(B−2)(以下、単
に図7(B)と記す)は、カメラが第1の縦位置の状態
(レリーズ釦41が天方向にある状態)を示したもの
で、この時姿勢検知スイッチSW−ANG1はON,S
W−ANG2はOFF状態になるように設定されてい
る。更に図7(C−1),(C−2)(以下、単に図7
(C)と記す)は、カメラが第2の縦位置の状態(レリ
ーズ釦41が地方向にある状態)を示したもので、この
時姿勢検知スイッチSW−ANG1はOFF,SW−A
NG2はON状態になるように設定されている。
【0059】カメラの姿勢を検知すると(#206)、
CPU100は視線に関する個人情報であるキャリブレ
ーションデータを消去する為のリセットスイッチ46
(SW−RSET)の状態を信号入力回路104を介し
て確認する。リセットスイッチ46がOFF状態であれ
ば(#207)、キャリブレーションデータの消去は行
わずに注視点のキャリブレーションを続行する。一方、
リセットスイッチ46がON状態であれば(#20
7)、前記姿勢検知手段において検知されたカメラの姿
勢に基づいてキャリブレーションデータの消去を行う
(#208)。
【0060】ここで、カメラの姿勢に基づいたキャリブ
レーションデータのリセット方法について、図8のフロ
ーチャートにより説明する。
【0061】カメラの姿勢が横位置(図7(A)参照)
の状態で、リセットスイッチ46がONされれば(#2
40)、撮影者は縦位置でのキャリブレーションデータ
と共に横位置でのキャリブレーションデータも消去する
意志があるとカメラは解釈して、リセット手段の一部を
構成するCPU100は記憶手段であるEEPROM1
00aに記憶された全てのキャリブレーションデータを
消去する(#241)。
【0062】一方、カメラの姿勢が縦位置(図7(B)
あるいは(C))の状態で、リセットスイッチ46がO
Nされれば(#240)、撮影者は現姿勢(図7(B)
あるいは(C)の状態)に対応したキャリブレーション
データだけ消去する意志があるとカメラは解釈して、リ
セット手段の一部を構成するCPU100は記憶手段で
あるEEPROM100aに記憶された現姿勢に対応し
たキャリブレーションデータを消去する(#242)。
【0063】注視点のキャリブレーションは、スイッチ
SW1をONする事により開始されるように設定されて
いる。撮影者が、注視点のキャリブレーションを行う準
備が整う以前にカメラ側がキャリブレーションを開始す
るのを防ぐために、CPU100はスイッチSW1の状
態の確認を行い、スイッチSW1がレリーズ釦41によ
って押されていてON状態であれば、スイッチがOFF
状態になるまで待機する(#209)。
【0064】CPU100は信号入力回路104を介し
てスイッチSW1がOFF状態であることを確認すると
(#209)、視線検出回数nを「0」に設定するとと
もに注視点算出に用いる変数をリセットする。
【0065】さらに、CPU100はLED駆動回路1
06に信号を送信して注視点のキャリブレーション用視
標1を点滅させる(#210)。注視点のキャリブレー
ション用視標は測距点(測距点マークとも記す)20
0,204を兼用しており、ファインダ内にスーパーイ
ンポーズ表示される。また、キャリブレーションを実行
する際に最初に提示される第1の視標は、カメラの姿勢
によって選択される。
【0066】カメラの姿勢が横位置(図7(A)参照)
の状態では、キャリブレーション用視標は右端の測距点
マーク204から点滅を開始する。また、カメラの姿勢
がレリーズ釦41が天方向にある第1の縦位置(図7
(B)参照)の状態であれば、キャリブレーション用視
標は撮影者に対して上端の測距点マーク204から点滅
を開始する。同様に、カメラの姿勢がレリーズ釦41が
地方向にある第2の縦位置(図7(C)参照)の状態で
あれば、キャリブレーション用視標は撮影者に対して上
端に測距点マーク200から点滅を開始する。
【0067】注視点のキャリブレーションの開始のトリ
ガ信号であるスイッチSW1のON信号が入ってなけれ
ば、カメラは待機する(#211)。点滅を開始した視
標を撮影者が注視しスイッチSW1がONされたら(#
211)、CPU100はLED駆動回路106に信号
を送信してキャリブレーション用視標1を点灯させる
(#212)。
【0068】引続き視線検出手段によって撮影者の眼1
5の視線(眼球の回転角)の検出を行う(#213)。
このとき検出されるのは眼球の回転角(θx,θy)及
び瞳孔径Rpである。眼球の回転角(θx,θy)及び
瞳孔径Rpの算出方法は、特眼平6−76567号に記
載されている。
【0069】視標1を撮影者が注視しているとき眼球の
回転角を検出すると、視線検出回数nに「1」を加算す
る(#214)。本実施例において、1つの視標に対す
る視線検出回数は10回に設定されているため、視線検
出回数nが「10」より小さいならば(#215)、視
標1に対する視標検出を続行する(#213)。また、
視線検出回数nが「10」に達すると(#215)、視
標1に対する視線検出を終了する。CPU100は、視
標1に対する視標検出が終了したことを撮影者に認識さ
せるために、図示されていない発音体を用いて電子音を
数回鳴らす。同時にCPU100は、LED駆動回路1
06を介して視標1を消灯させる(#216)。
【0070】さらにCPU100は、検出された10組
の眼球回転角(θx,θy)、瞳孔径Rpのデータ処理
を行う(#217)。これは撮影者が視標を注視してい
るとき、本人の意志に反して視線が動いたときに検出し
たデータを除外する為の処理である。CPU100は検
出データの平均値に対して偏差の大きいデータを除外し
て、残ったデータの平均値を算出する。
【0071】更にCPU100は、データ処理された後
のデータが有効であるかどうかの判定を行う(#21
8)。この判定は、10組の検出データのうち有効であ
ったデータの数及びその平均値を基準値と比較して行わ
れる。例えば、有効なデータ数が「5」以下であった
り、その平均値が所定の範囲を超えていた場合は、第1
の視標に対するキャリブレーションデータを取得するの
に失敗したと判定して(#218)、CPU100は図
示されていない発音体を用いて電子音を所定時間鳴ら
し、さらにLCD駆動回路105に信号を送信してファ
インダ内LCD24及びモニター用LCD42において
「CAL」表示を点滅させて撮影者に警告する(#23
2)。
【0072】一方、有効なデータ数が「5」より多く、
かつ、その平均値が所定の範囲内であった場合は、デー
タ処理後のデータは有効であると判定して(#21
8)、CPU100は処理データをEEPROM100
aの所定のアドレス上に記憶する(#219)。このと
き、照明手段の照明形態のフラグの設定値も記憶手段で
あるEEPRPM100aに記憶する。
【0073】EEPROM100aに記憶されるキャリ
ブレーションデータは、眼球の回転角の平均値、瞳孔径
の平均値及びそれらの値の積であるが、キャリブレーシ
ョンデータはキャリブレーション毎に更新はされずに既
に記憶されている値に対して加算されるようになってい
る(図9参照)。例えば、注視点キャリブレーション時
のカメラの姿勢が横位置(図7(A)参照)の状態であ
ったときは、データ処理後の眼球の回転を(θx1,θy
1)、瞳孔径をRpx1 とすると、「(θx1,Rpx1 *θx
1,Rpx1,Rpx1 ^2)」がそれぞれのデータに対応し
たアドレス上の記憶値に対して加算される。この時、垂
直方向の回転角θy1は後述するように、第2の視標に対
する注視点キャリブレーション終了後にデータの加工を
されて記憶される。
【0074】また、注視点キャリブレーション時のカメ
ラの姿勢が第1の縦位置(図7(B)参照)の状態であ
ったときは、データ処理後の眼球の回転角を(θx1v1、
θy1v1)、瞳孔径をRpy1v1 とすると、「(θy1v1, R
py1v1 *θy1v1,Rpy1v1 ,Rpy1v1 ^2)」がそれぞ
れのデータに対応したアドレス上の記憶値に対して加算
される。この時、水平方向の回転角θx1v1は後述するよ
うに、第2の視標に対応する注視点キャリブレーション
終了後にデータの加工をされて記憶される。
【0075】同様に、注視点キャリブレーション時のカ
メラの姿勢が第2の縦位置(図7(C)参照)の状態で
あったときは、データ処理後の眼球回転角を(θx1v2,
θy1v2)、瞳孔径をRpy1v2 とすると、「(θy1v2, R
py1v2 *θy1v2, Rpy1v2,Rpy1v2 ^2)」がそれぞれ
のデータに対応したアドレス上の記憶値に対して加算さ
れる。この時、水平方向の回転角θx1v2は後述するよう
に、第2の視標に対する注視点キャリブレーション終了
後にデータの加工をされて記憶される。
【0076】第1の視標に対する注視点のキャリブレー
ションデータのメモリが終了すると(#219)、CP
U100はスイッチSW1の状態の確認を行い、スイッ
チSW1がレリーズ釦41によって押されていてON状
態であればスイッチSW1がOFF状態になるまで待機
する(#220)。
【0077】CPU100は、信号入力回路104を介
してスイッチSW1がOFF状態であることを確認する
と(#220)、LED駆動回路106に信号を送信し
て注視点のキャリブレーション用視標2を点滅させる
(#221)。注視点のキャリブレーション用視標は測
距点マークを兼用したマーク200,204で、第1の
視標として使用されなかった方のマークが使用される。
例えば、カメラの姿勢が横位置(図7(A)参照)の状
態では、キャリブレーション用視標として左端の測距点
マーク200が点滅を開始する。また、カメラの姿勢が
レリーズ釦41が天方向にある第1の縦位置(図7
(B)参照)の状態であれば、キャリブレーション用視
標として撮影者に対して下端の測距点マーク200が点
滅を開始する。同様に、カメラの姿勢がレリーズ釦41
が地方向にある第2の縦位置(図7(C)参照)の状態
であれば、キャリブレーション用視標として撮影者に対
して下端の測距点マーク204が点滅を開始する。
【0078】さらにCPU100は、第2の視標に対す
る注視点のキャリブレーションの開始のトリガ信号であ
るスイッチSW1がONされているかどうかの確認を信
号入力回路104を介して行う(#222)。スイッチ
SW1のON信号が入ってなければカメラは待機する
(#222)。点滅を開始した視標を撮影者が注視しレ
リーズ釦41を押してスイッチSW1をONしたら(#
222)、CPU100はLED駆動回路106に信号
を送信してキャリブレーション用視標2を点灯させる
(#223)。さらに、視線検出手段によって視線(眼
球の回転角)検出が行われる(#224)。このとき検
出されるのは眼球の回転角(θx,θy)及び瞳孔径R
pである。
【0079】視標2を撮影者が注視しているときの眼球
の回転角が検出されると、視線検出回数nに「1」を加
算する(#225)。本実施例において、1つの視標に
対する視線検出回数は10回に設定されているため、視
線検出回数nが「20」より小さいならば(#22
6)、視標2に対する視線検出を続行する(#22
4)。また、視線検出回数nが「20」に達すると(#
226)、視標2に対する視線検出を終了する。CPU
100は、視標2に対する視線検出が終了したことを撮
影者に認識させるため、図示されていない発音体を用い
て電子音を数回鳴らす。同時にCPU100は、LED
駆動回路106を介して視標2を消灯させる(#22
7)。
【0080】さらにCPU100は、検出された10組
の眼球回転角(θx,θy)、瞳孔Rpのデータ処理を
行う(#228)。CPU100は検出データの平均値
に対して偏差の大きいデータを除外して、残ったデータ
の平均値を算出する。さらにCPU100は、データ処
理された後のデータが有効であるかどうかの判定を行う
(#229)。この判定は、10組の検出データのない
有効であったデータの数及びその平均値を基準値と比較
して行われる。例えば、有効なデータ数が「5」以下で
あったり、その平均値が所定の範囲を超えていた場合
は、第2の視標に対するキャリブレーションデータを取
得するのに失敗したと判定して(#229)、CPU1
00は図示されていない発音体を用いて電子音を所定時
間鳴らし、さらにLCD駆動回路105に信号を送信し
てファインダ内LCD24及びモニタ用LCD42にお
いて「CAL」表示を点滅させて撮影者に警告する(#
232)。このとき視標1に対するキャリブレーション
データ及び照明形態が記憶されていれば、それらのデー
タはリセットされる。
【0081】一方、有効なデータ数が「5」より多く、
かつ、その平均値が所定の範囲内であった場合は、デー
タ処理後のデータは有効であると判定して(#22
9)、CPU100は処理データ及びキャリブレーショ
ン回数をEEPROM100aの所定のアドレス上に加
算して記憶する(#230)。
【0082】例えば、注視点キャリブレーション時のカ
メラの姿勢が横位置(図7(A)参照)の状態であった
ときは、図9に示す様に、データ処理後の眼球の回転角
を(θx2,θy2)、瞳孔径をRpx2 とすると、「(θx
2,Rpx2 *θx2,Rpx2 ,Rpx2 ^2)」がそれぞれ
のデータに対応したアドレス上の記憶値に対して加算さ
れる。また、垂直方向の回転に対応するデータθyh,R
pyh は、 θyh=(θy1+θy2) /2 Rpyh =(Rpx1 +Rpx2 )/2 と算出され、キャリブレーションデータ(θyh, Rpyh
*θyh, Rpyh,Rpyh ^2)としてそれぞれのデータに
対応したアドレス上の記憶値に対して加算される。
【0083】また、注視点キャリブレーション時のカメ
ラの姿勢が第1の縦位置(図7(B)参照)の状態であ
ったときは、データ処理後の眼球の回転角を(θx2v1,
θy2v1) 、瞳孔径をRpy2v1 とすると、「(θy2v1, R
py2v1 *θy2v1, Rpy2v1,Rpy2v1 ^2)」がそれぞれ
のデータに対応したアドレス上の記憶値に対して加算さ
れる。また、水平方向の回転に対するデータθxv1,Rpx
v1は、 θxv1 =(θx1v1+θx2v1) /2 Rpxv1=(Rpy1v1 +Rpx2v1)/2 と算出され、キャリブレーションデータ(θxv1,Rpxv1
*θxv1,Rpxy1, Rpxv1^2)としてぞれぞれのデータ
に対応したアドレス上の記憶値に対して加算される。
【0084】同様に、注視点キャリブレーション時のカ
メラの姿勢が第2の縦位置(図7(C)参照)の状態で
あったときは、データ処理後の眼球の回転角を(θx2v
2,θy2v2) 、瞳孔径をRpy2v2 とすると、「(θy2v
2,Rpy2v2 *θy2v2,Rpy2v2,Rpy2v2 ^2)」がそ
れぞれのデータに対応したアドレズ上の記憶値に対して
加算される。また、水平方向の回転に対するデータθxv
2,Rpxv2は、 θxv2 =(θx1v2+θx2v2) /2 Rpxv2=(Rpy1v2 +Rpx2v2)/2 と算出され、キャリブレーションデータ(θxv2,Rpxv2
*θxv2,Rpxy2, Rpxv2^2)としてそれぞれのデータ
に対応したアドレズ上の記憶値に対して加算される。
【0085】第2の視標に対するキャリブレーションデ
ータ及びキャリブレーション回数のメモリが終了すると
(#230)、CPU100はLCD駆動回路105,
LED駆動回路106を介して注視点のキャリブレーシ
ョン終了表示を行う(#231)。LED駆動回路10
6はスーパーインポーズ用LED21に通電して視標
1,視標2を数回点滅させ、LCD駆動回路105はL
CD24,42に信号を送信して「END」の表示を所
定時間実行するようになっている。
【0086】一連の注視点のキャリブレーション終了
後、カメラは撮影者によって電子ダイヤル45かモード
ダイヤル44が操作されるまで待機する。撮影者が電子
ダイヤル45を回転させて他のキャリブレーションナン
バーを選択したならば、CPU100は信号入力回路1
04を介してキャリブレーションナンバーの変更を検知
して(#233)、注視点のキャリブレーションルーチ
ンの初期ステップ(#201)に移行する。
【0087】また、撮影者が連続して注視点のキャリブ
レーションを行おうとしてスイッチSW1をONした
ら、CPU100は信号入力回路104を介してスイッ
チSW1のON信号を検知して(#234)、注視点キ
ャリブレーションブレーションの開始ステップ(#21
0)に移行する。
【0088】また、撮影者がモードダイヤル44を回転
させて他の撮影モードを選択したならば、CPU100
は信号入力回路104を介して撮影モードの変更を検知
して(#235)、カメラの撮影動作のメインのルーチ
ンに復帰し(#236)、注視点のキャリブレーション
データに基づいた制御がなされる。
【0089】ここで、本実施例の各構成と本発明の各構
成の対応関係は既に述べた通りであるが、本発明は、こ
れら実施例の構成に限定されるものではなく、請求項で
示した機能、又は実施例がもつ機能が達成できる構成で
あればどのようなものであってもよいことは言うまでも
ない。
【0090】(変形例)本実施例において、カメラの姿
勢に対応したキャリブレーションデータの消去は、撮影
者がカメラの姿勢を変化させてその際リセットスイッチ
46をONすることによりなされる例を示したが、電子
ダイヤル45等を用いてカメラの姿勢に対応したキャリ
ブレーションデータを呼び出してリセットスイッチ46
をONすることにより達成するようにしても構わない。
【0091】また、本実施例では、水銀スイッチを用い
た姿勢検知手段によってカメラの姿勢を検知している
が、観察者の眼を画像処理する際、目尻の向きを検出す
ることによってカメラの姿勢を判定して、その姿勢に対
応したキャリブレーションデータの消去を行っても構わ
ない。
【0092】また、本発明は、一眼レフカメラに適用し
た例を述べているが、レンズシャッタカメラ,ビデオカ
メラ,スチルビデオカメラ等のカメラにも適用である。
更に、カメラに限定されるものではなく、視線検出機能
を持ち、使用者によって用いられる姿勢が変更可能な観
察装置であれば、同様に適用することができるものであ
る。
【0093】更に、本発明は、以上の各実施例、又はそ
れらの技術を適当に組み合わせた構成にしてもよい。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記憶手段に記憶された観察者の視線に関する個人情報
を、該装置の姿勢毎に消去するリセット手段を設け、リ
セット手段により、任意の姿勢毎の観察者の視線に関す
る個人情報の消去を行えるようにしている。
【0095】よって、観察者が所望する該装置の姿勢に
対応する視線に関する個人情報の消去を行うことができ
る。
【0096】また、本発明によれば、姿勢検知手段にて
検知された姿勢情報に基づいて、記憶手段に記憶された
観察者の視線に関する個人情報を消去するリセット手段
を設け、リセット手段により、姿勢検知手段にて検知さ
れた該装置の姿勢に対応した観察者の視線に関する個人
情報を消去したり、姿勢検知手段にて横位置の状態が検
知された場合は、記憶手段に記憶された全ての情報を、
縦位置が検知された場合は、該装置の現姿勢に対応した
情報のみを消去したりするようにしている。
【0097】よって、観察者が所望する該装置の姿勢に
対応する視線に関する個人情報の消去を自動的に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を一眼レフカメラに適用
した場合の概略を示す機構図である。
【図2】図1のカメラの上面及び背面を示す外観図であ
る。
【図3】図1のカメラのファインダ内を示す図である。
【図4】図2のモードダイヤルを示す平面図である。
【図5】図1のカメラの要部構成を示すブロック図であ
る。
【図6】図1のカメラのキャリブレーション時の動作を
示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施例においてカメラの姿勢と
設定される照明用IREDとの関係について説明する為
の図である。
【図8】図6のキャリブレーションデータリセット時の
動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施例においてキャリブレーシ
ョン時に用いられるキャリブレーションデータと一例を
示す図である。
【符号の説明】
11 接眼レンズ 12 受光レンズ 13a〜13h IRED 14 イメージセンサ 27,28 水銀スイッチ 46 リセットスイッチ 100 CPU 100a EEPROM 101 視線検出回路 104 信号入力回路 107 IRED駆動回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察画面を覗く観察者の眼球を照明する
    照明手段、前記照明光の観察者の眼球での反射光を受光
    する受光手段、該装置の姿勢毎の観察者の視線に関する
    個人情報を記憶する記憶手段、及び、該受光手段にて得
    られた眼球像信号を画像処理して観察者の視線を算出す
    る画像処理手段を有する視線検出手段を備えた視線検出
    機能付き観察装置において、前記記憶手段に記憶された
    観察者の視線に関する個人情報を、該装置の姿勢毎に消
    去するリセット手段を設けたことを特徴とする視線検出
    機能付き観察装置。
  2. 【請求項2】 観察画面を覗く観察者の眼球を照明する
    照明手段、前記照明光の観察者の眼球での反射光を受光
    する受光手段、該装置の姿勢毎の観察者の視線に関する
    個人情報を記憶する記憶手段、及び、該受光手段にて得
    られた眼球像信号を画像処理して観察者の視線を算出す
    る画像処理手段を有する視線検出手段と、該装置の姿勢
    を検知する姿勢検知手段とを備えた視線検出機能付き観
    察装置において、前記姿勢検知手段にて検知された姿勢
    情報に基づいて、前記記憶手段に記憶された観察者の視
    線に関する個人情報を消去するリセット手段を設けたこ
    とを特徴とする視線検出機能付き観察装置。
  3. 【請求項3】 前記リセット手段は、前記姿勢検知手段
    にて検知された該装置の姿勢に対応した、前記記憶手段
    に記憶された観察者の視線に関する個人情報を消去する
    手段であることを特徴とする請求項2記載の視線検出機
    能付き観察装置。
  4. 【請求項4】 前記姿勢検知手段は、該装置が横位置の
    状態と二つの縦位置の状態とを検知する手段であり、前
    記リセット手段は、前記姿勢検知手段にて横位置の状態
    が検知された場合は、前記記憶手段に記憶された全ての
    情報を消去し、縦位置が検知された場合は、前記記憶手
    段に記憶されたうちの該装置の現姿勢に対応した情報を
    消去する手段であることを特徴とする請求項2記載の視
    線検出機能付き観察装置。
JP7019970A 1994-03-23 1995-01-13 視線検出機能付き観察装置 Pending JPH08191798A (ja)

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JP7019970A JPH08191798A (ja) 1995-01-13 1995-01-13 視線検出機能付き観察装置
US08/408,281 US5797046A (en) 1994-03-23 1995-03-22 Visual axis controllable optical apparatus including a visual axis detecting device for detecting a visual axis

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013154106A1 (ja) 2012-04-11 2013-10-17 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 スイッチカバー、スイッチ装置、及び、内視鏡

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013154106A1 (ja) 2012-04-11 2013-10-17 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 スイッチカバー、スイッチ装置、及び、内視鏡

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