JPH0958398A - エアバッグ用ガス発生器 - Google Patents

エアバッグ用ガス発生器

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JPH0958398A
JPH0958398A JP7243804A JP24380495A JPH0958398A JP H0958398 A JPH0958398 A JP H0958398A JP 7243804 A JP7243804 A JP 7243804A JP 24380495 A JP24380495 A JP 24380495A JP H0958398 A JPH0958398 A JP H0958398A
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JP
Japan
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hole
gas generator
tubular member
combustion chamber
gas
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Application number
JP7243804A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Yokote
横手信昭
Koji Tanaka
耕治 田中
Takashi Sashiyuu
高 左宗
Takeshi Kanda
神田  剛
Yuji Ito
裕二 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sensor Technology Co Ltd Japan
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Sensor Technology Co Ltd Japan
Nippon Kayaku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 安価で、かつハンドルの安定,安全操作を十
分確保できる程度に抑えられた嵩高さのハウジング構造
を有するエアバッグ用ガス発生器を提供する。 【解決手段】 燃焼室10と点火手段12とフィルタ室
13とを備え、軸中心部には開口部16aが設けられる
と共に、外周部16bには下方から立ち上がって半径方
向外側に伸びるフランジ16cが形成され、ガス発生器
をエアバッグモジュールに取付けるための貫通穴16d
が設けられた皿状部材16の内底面周縁16eに有底筒
状部材17の下方開口部周縁17aを溶接して形成する
と共に、前記フィルタ室13を、中心穴付きキャップ体
18の底面穴側端部18a及び筒面下側外周縁18bを
それぞれ、底面端部17b及び前記皿状部材16の外周
部16bの立ち上がり部内周面16fに溶接して形成
し、かつ筒面にはガス排出用貫通穴18cを周方向に複
数配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗り物に使用され
るエアバッグ用ガス発生器、さらに詳しくは、ハウジン
グ構造に特徴のあるエアバッグ用ガス発生器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種のガス発生器のハウジング構造と
しては、軽量化を重視してアルミ鍛造品が汎用されてき
たが、厚肉構造物となることは避けられず、ガス発生器
の再使用が極めて困難なことと相まってコスト面で難点
があるとされてきた。そこで、鋼板加工品の溶接構造体
を採用することの可能性が検討され、その実用化に向け
て研究開発が進められつつある。
【0003】これまでに提案された例としては、まず特
開平2−155857号公報に記載の「エアバッグ展開
用ガス発生装置」(以下「第1従来例」という)が挙げ
られる。この第1従来例のハウジング構造は、図7に示
すように燃焼室41を、ハウジング本体59の有底筒状
部61と、この開口部63に溶接される蓋部材65によ
り形成するとともに、前記ハウジング本体59を、前記
有底筒状部61と、この有底筒状部61の開口部63に
外側に向けて一体に形成されるフランジ部67と、この
フランジ部67の外周から前記ハウジング本体59の底
面部69側に向けて折曲される外筒部71とから形成
し、充気室51を、前記外筒部71および前記筒状部6
1をハウジング本体59の前記底面部69側から掩い部
材77により掩うことにより形成し、さらに、この掩い
部材77を前記外筒部71および筒状部61に溶接接合
したものである。
【0004】また、特開平5−4035号公報記載の
「ガス発生器用容器及びその製造方法並びにガス発生
器」(以下「第2従来例」という)が知られている。こ
の第2従来例のハウジング構造は、図8に示すように燃
焼室9の上壁11と燃焼室9及び冷却捕集室14を仕切
る隔壁15と冷却捕集室14の下壁12とが一体形成さ
れ、その断面がクランク形状で、かつプレス加工用金属
材料で形成されたシェル10と、同シェル10に接合さ
れた点火ケース2と、ガス排出口22を有しシェル10
と冷却捕集室14を形成する冷却用シェル20と、シェ
ル10と燃焼室9を形成するカバー13とからなってい
る。
【0005】さらに、特開平4−334641号公報記
載の「エアバッグ膨張装置」(以下「第3従来例」とい
う)が知られている。即ち、図9には、インフレータ1
0のハウジング40が、いわゆるハット型帽子のように
つばのある有底筒状部材の上からさらに中心穴付きのつ
ばのある有底筒状部材をかぶせ、それぞれ底面同士及び
つば同士を溶接して接合されたものであることが示され
ている。
【0006】
【発明を解決しようとする課題】しかし、第1従来例の
場合は、図7に示すように、ハウジング本体59がその
形状からしてプレス成形作業を別々の方向(図面では上
下方向)から合わせて2回行う必要があり、しかもその
断面形状はいわゆるクランク型であり、屈曲部が4か所
もあるためプレス成形に大きな加工力を必要とする。こ
のようにプレス成形作業効率の悪さと大型のプレス成形
機を要するという別の問題点が存在し、いずれも新たな
コスト上昇の要因となるため、安価なハウジング構造を
提供するという所期の目的を達成できるに至っていな
い。
【0007】また、第2従来例の場合は、図8に示すよ
うに、ハウジング構造の主要構成要素といえるシェル1
0が、第1従来例のハウジング本体59とほぼ同じ形状
(上下反転した形状)をしているため、第1従来例と同
じ問題がある。
【0008】さらに、第3従来例の場合は、図9に示す
ようにハウジング40の主要構成要素である2つのつば
付き有底筒状部材は、いずれも1方向からのプレス作業
で成形できるので、第1従来例,第2従来例のようなプ
レス工程時のコスト上昇という問題は無い。しかし、第
1従来例,第2従来例には存在しなかった別の問題が表
面化している。即ち、この種のエアバッグ用ガス発生器
は、ハンドルを支えるステアリングホイールの上端部で
あってハンドルの中央に取付られるが、ハンドルの安
定,安全操作等の観点より、できる限りコンパクトに設
置されなければなれない。言い換えれば、ガス発生器を
ステアリングホイールに取り付けたとき、ハンドルの中
央部にできるだけ低くコンパクトに取付られていること
が好ましく、従ってガス発生器のハンドル方向の高さ
も、できる限り低いものであることが望まれる。
【0009】この点から第3従来例を検討すれば、図9
に示すように、インフレータ10のステアリングホイー
ルへの取付フランジに当たる外側フランジ82からハン
ドル方向の端部までの距離Lが長い、つまり嵩高いイン
フレータ10となっており、この点での改良も望まれて
いた。
【0010】そこで、本発明のうち請求項1〜6記載の
発明は、少なくとも、安価にプレス成形できること、及
びハンドルの安定,安全操作を十分確保できる程度に抑
えられた嵩高さの構造とすること、という2つの条件を
同時に満たすことのできるエアバッグ用ガス発生器を提
供することを目的としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成し得た本
発明のうちで、請求項1記載の発明は、該発生器のハウ
ジング構造として、前記燃焼室(10)を、軸中心部に
は開口部(16a)が設けられると共に、外周部(16
b)には下方から立ち上がって半径方向外側に伸びるフ
ランジ(16c)が形成され、かつ該フランジ(16
c)にはガス発生器をエアバッグモジュールに取付ける
ための貫通穴(16d)が設けられた皿状部材16の内
底面周縁(16e)に有底筒状部材(17)の下方開口
部周縁17aを溶接して形成すると共に、前記フィルタ
室(13)を、中心穴付きキャップ体(18)の底面穴
側端部(18a)及び筒面下側外周縁(18b)をそれ
ぞれ、前記有底筒状部材(17)の底面の端部(17
b)及び前記皿状部材(16)の外周部(16b)の立
ち上がり部内周面(16f)に溶接して形成し、かつ前
記(18)の筒面にはガス排出用貫通穴(18c)を周
方向に複数配設したものであることを特徴とする。
【0012】このようなハウジング構造であれば、皿状
部材,有底筒状部材及び中心穴付きキャップ体は、いず
れも鋼板を1方向からのプレス作業で成形加工して得ら
れるため、第1従来例,第2従来例のようなプレス成形
コストを上昇させるという問題は無い。また、フランジ
から中心穴付きキャップ体底面(エアバッグ側の外表
面)までの距離が短いので、このガス発生器をステアリ
ングホイールに取り付けたときに、ハンドルの中央部に
できるだけ低くコンパクトに取り付けられた状態とな
る。即ち、ハンドルの安定,安全操作を十分確保できる
程度に抑えられた嵩高さのものとすることができる。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成のうち、中心穴付きキャップ体(18)を、外
筒及び内筒間に底部を有する2重管構造の筒状部材であ
って、前記内筒長が前記外筒長よりも短いものとしたこ
とを特徴とする。これにより溶接時には、有底筒状部材
にキャップ体を単に嵌込んだ状態で隙間部分を溶接でき
るため、溶接作業の効率化を図ることができる利点があ
る。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の発明の構成に、「前記燃焼室(10)の中央
部には、前記点火手段(12)を収納しかつガス発生剤
収納空間(11)と連通する開口(15a)を有する筒
部材(15)を配置し、さらに該筒部材(15)の下端
部(15b)を前記皿状部材(16)の開口部周縁(1
6h)と溶接する一方、上端(15c)を前記有底筒状
部材(17)の内底面(17c)に溶接したものであ
る」構成を加えたことを特徴とする。これにより、ハウ
ジング構造全体として見た場合、軸中央部が強度的に高
められた構成とすることができる。従って、その分、有
底筒状部材及び皿状部材の燃焼室の外壁に相当する部分
の肉厚を全体にわたって薄くすることができ、ガス発生
器の一層の軽量化に貢献することができる。
【0015】請求項4記載の発明は、「前記燃焼室(1
0)を、中心穴付きの有底筒状部材(2)と、この部材
(2)の開口部周縁(2a)に溶接される蓋部材(1)
により形成すると共に、前記フィルタ室(13)を、蓋
部材(1)の外周部(1b)を軸方向下向きに折り曲げ
て円筒状とし、かつその円筒部にはガス排出用貫通穴
(1c)を周方向に複数配設し、さらにその貫通穴(1
c)を軸方向に少し下がった位置からその円筒を半径方
向外側に曲げてフランジ(1d)を形成すると共に、該
フランジ(1d)にはガス発生器をエアバッグモジュー
ルに取付けるための貫通穴(1e)が設けられ、かつ中
心穴付きキャップ体(14)の底面穴側端部(14a)
及び筒面上側外周縁(14b)をそれぞれ、前記中心穴
付きの有底筒状部材(2)の底面の端部(2b)及び前
記蓋部材(1)の折曲円筒のガス排出用貫通穴(1c)
より下側の内周面(1f)に溶接して形成したものであ
る」ことを特徴としている。このような構成によれば、
請求項1〜3記載の発明の構成に加えて、燃焼室,フィ
ルタ室に対してちょうど王冠をかぶせるように蓋部材を
取付ける構成となるので、請求項1〜3記載の発明の効
果に加えて、「溶接接合部の万一の亀裂事故時にもエア
バッグの損傷を防止できる」効果をも発揮させることが
できる。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明の構成のうち、中心穴付きキャップ体(14)を、外
筒及び内筒間に底部を有する2重管構造の筒状部材であ
って、前記内筒長が前記外筒長よりも短いものとしたこ
とを特徴とする。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項4及び請求
項5記載の発明の構成に、「前記燃焼室(10)の中央
部には、前記点火手段(12)を収納しかつガス発生剤
収納空間(11)と連通する開口(15a)を有する筒
部材(15)を配置し、さらに該筒部材(15)の下端
部(15b)を前記中心穴付きの有底筒状部材(2)の
開口部周縁(2c)と溶接する一方、上端(15c)を
前記蓋部材(1)の裏面に溶接したものである」構成を
加えたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しつつ説明する。図1は、本発明のエアバッグ
用ガス発生器の一実施形態(第1実施形態)を示す概略
断面説明図である。この図で、10は、ガス発生剤6が
収納される燃焼室であり、12は、燃焼室10の中央に
配置され、ガス発生剤6を燃焼するための、スクイブ4
及び着火剤5からなる点火手段である。また、13は、
燃焼室10を半径方向外側から囲んで環状に配置され、
燃焼室10を通過したガスの冷却・スラグ捕集を行うフ
ィルタ室である。
【0019】これら燃焼室10,点火手段12の収納区
画,フィルタ室13を備えたガス発生器のハウジング構
造として、まず、燃焼室10を、軸中心部には開口部1
6aが、外周部16bには下方から立ち上がって半径方
向外側に伸びるフランジ16cが形成された皿状部材1
6の内底面周縁16eに有底筒状部材17の下方開口部
周縁17aを溶接して形成している。
【0020】また、前記フィルタ室13を、中心穴付き
キャップ体18の底面穴側端部18a及び筒面下側外周
縁18bをそれぞれ、前記有底筒状部材17の底面の端
部17b及び前記皿状部材16の外周部16bの立ち上
がり部内周面16eに溶接して形成している。
【0021】このように構成されたハウジング構造にお
いて、皿状部材16,有底筒状部材17及び中心穴付き
キャップ体18は、いずれも鋼板を1方向からのプレス
作業で成形加工して得られる。このため、第1従来例,
第2従来例のようなプレス成形コストを上昇させるとい
う問題は無い。
【0022】また、フランジ16cから中心穴付きキャ
ップ体18底面(エアバッグ側の外表面であり、図面で
は上側表面)までの距離Lが短いので、このガス発生器
をステアリングホイール(図示せず)に取り付けたとき
に、ハンドルの中央部にできるだけ低くコンパクトに取
り付けられた状態となる。即ち、ハンドルの安定,安全
操作を十分確保できる程度に抑えられた嵩高さの構造と
することができる。
【0023】なお、中心穴付きキヤップ体18として
は、図2に示すように、外筒及び内筒間に底部を有する
2重管構造の筒状部材であって、前記内筒長が前記外筒
長よりも短いものを採用するのが好ましい。溶接時に
は、有底筒状部材17にキャップ体18を単に嵌込んだ
状態で隙間部分(溶接接合部Q,Rに相当する部分)を
溶接できるため、溶接作業を簡素化できる。この点、図
1の実施形態では溶接時にはキャップ体18を予め有底
筒状部材17に押し付けて密着させる必要があり、その
分作業が煩雑であることに比べて有利である。
【0024】また、図3に示すように燃焼室10と点火
手段12の収納部の仕切りとして筒部材15を配置し、
該筒部材15の上端15c及び下端15bをそれぞれ有
底筒状部材17及び皿状部材16に溶接し接合すると、
ハウジング構造全体として見た場合、軸中央部が強度的
に高められた構成となる。
【0025】従って、ガス発生時に大きなガス圧がハウ
ジング中央付近に作用しても、大部分が筒部材15に吸
収される。即ち、筒部材15の存在により、ハウジング
構造の中心部の変形が抑制されることになる。従って、
その分、有底筒状部材17及び皿状部材16の燃焼室1
0の外壁に相当する部分の肉厚を全体にわたって、図
1,図2の実施形態の場合よりも薄くすることができ
る。このため、ガス発生器の一層の軽量化に貢献するこ
とができる。
【0026】また、図4の実施形態(第4実施形態)
は、ハウジング構造として、まず、燃焼室10を、中心
穴付きの有底筒状部材2と、この部材2の開口部周縁2
aに溶接される蓋部材1により形成している。
【0027】また、前記フィルタ室13は、以下の構成
としている。即ち、蓋部材1の外周部1bを軸方向下向
きに折り曲げて円筒状とし、かつその円筒部にはガス排
出用貫通穴1cを周方向に複数配設し、さらにその貫通
穴1cを軸方向に少し下がった位置からその円筒を半径
方向外側に曲げてフランジ1dを形成すると共に、該フ
ランジ1dにはガス発生器をエアバッグモジュールに取
付けるための貫通穴1eが設けられ、かつ中心穴付きキ
ャップ体14の底面穴側端部14a及び筒面上側外周縁
14bをそれぞれ、前記中心穴付きの有底筒状部材2の
底面の端部2b及び前記蓋部材1の折曲円筒のガス排出
用貫通穴1cより下側の内周面1fに溶接して形成して
いる。
【0028】このように構成されたハウジング構造にお
いて、蓋部材1,中心穴付き有底筒状部材2及び中心穴
付きキャップ体14はいずれも鋼板を1方向からのプレ
ス作業で成形加工して得られる。このため、第1従来
例,第2従来例のようなプレス成形コストを上昇させる
という問題は無い。
【0029】また、フランジ1dら蓋部材1表面までの
距離Lが短いので、このガス発生器をステアリングホイ
ール(図示せず)に取り付けたときに、ハンドルの中央
部にできるだけ低くコンパクトに取り付けられた状態と
なる。即ち、ハンドルの安定,安全操作を十分確保でき
る程度に抑えられた嵩高さの構造とすることができる。
【0030】さらに、本実施形態では、燃焼室10,フ
ィルタ室13に対してちょうど王冠をかぶせるように蓋
部材1を取付け、そして中心穴付き有底筒状部材2及び
中心穴付きキャップ体14と溶接する構成であるため、
何らかの原因でその溶接接合部P,Q,Rのいずれかが
外れても、フィルタ7等がエアバッグ(図示せず)内へ
飛散するという事態は生じない。
【0031】この結果、本実施形態によれば、第1,第
2,第3従来例のすべての問題点を解消し、安価にプレ
ス成形でき、ハンドルの安定,安全操作を十分確保でき
る程度に抑えられた嵩高さの構造とすることができるの
みならず、付加的効果として溶接接合部の万一の亀裂事
故時にもエアバッグを損傷を防止できる、改良されたガ
ス発生器の提供が可能となる。
【0032】なお、中心穴付きキャップ体14として、
図5に示すように断面がJ字を向き合わせたような形を
有する部材の環状形成体とした場合は、図2の実施形態
と同じ作用効果を発揮させることができ、より好ましい
態様といえる。
【0033】また、図6の実施形態は、燃焼室10の中
央部には、前記点火手段12を収納しかつガス発生剤収
納空間11と連通する開口15aを有する筒部材15を
配置し、さらに該筒部材15の下端部15bを前記中心
穴付きの有底筒状部材2の開口部周縁2cと溶接する一
方、上端15cを前記蓋部材1の裏面に溶接したもので
ある。いわば、図3の実施形態の主要構成を図4,5の
実施形態に適用したものといえる。
【0034】従って、第6実施形態についても、第3実
施形態と同じ作用効果を発揮させることができる。即
ち、蓋部材1及び有底筒状部材2の燃焼室10の外壁に
相当する部分の肉厚を全体にわたって図4,図5の実施
形態の場合よりも薄くすることができ、ガス発生器の一
層の軽量化に貢献することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1〜3記載の発明は、要するにハウジング構造を、1
プレス工程で得られる鋼板製筒状加工品の溶接構造体と
すると共に、ハンドルへの取付高さをできる限り低く抑
えられる構成としたので、安価にプレス成形でき、かつ
ハンドルの安定,安全操作を十分確保できる程度に抑え
られた嵩高さの構造とすることができるエアバッグ用ガ
ス発生器の提供が可能となった。また、請求項4〜6記
載の発明は、要するに請求項1〜3記載の発明の構成に
加えて、燃焼室10,フィルタ室13に対してちょうど
王冠をかぶせるように蓋部材1を取付け、そして中心穴
付き有底筒状部材2及び中心穴付きキャップ体14と溶
接する構成としたので、請求項1〜3記載の発明の効果
に加えて、「溶接接合部の万一の亀裂事故時にもエアバ
ッグの損傷を防止できる」効果をも発揮しうるガス発生
器の提供が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアバッグ用ガス発生器の一実施形態
(第1実施形態)を示す断面図である。
【図2】第2の実施形態を示す断面図である。
【図3】第3の実施形態を示す断面図である。
【図4】第4の実施形態を示す断面図である。
【図5】第5の実施形態を示す断面図である。
【図6】第6の実施形態を示す断面図である。
【図7】従来のエアバッグ用ガス発生器(第1従来例)
を示す断面図である。
【図8】第2従来例を示す断面図である。
【図9】第3従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 蓋部材 2 中心穴付き有底筒状部材 4 スクイブ 5 着火剤 6 ガス発生剤 10 燃焼室 12 点火手段 13 フィルタ室 14 中心穴付きキャップ体 15 筒部材 16 皿状部材 17 有底筒状部材 18 中心穴付きキャップ体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 耕治 兵庫県姫路市豊富町豊富3903−39 日本化 薬株式会社姫路工場内センサー・テクノロ ジー株式会社姫路テクニカルセンター内 (72)発明者 左宗 高 兵庫県姫路市豊富町豊富3903−39 日本化 薬株式会社姫路工場内センサー・テクノロ ジー株式会社姫路テクニカルセンター内 (72)発明者 神田 剛 兵庫県姫路市豊富町豊富3903−39 日本化 薬株式会社姫路工場内センサー・テクノロ ジー株式会社姫路テクニカルセンター内 (72)発明者 伊藤 裕二 兵庫県姫路市豊富町豊富3903−39 日本化 薬株式会社姫路工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス発生剤(6)が収納される燃焼室
    (10)と、この燃焼室(10)の中央に配置され前記
    ガス発生剤(6)を燃焼するための、スクイブ(4)及
    び着火剤(5)からなる点火手段(12)と、前記燃焼
    室(10)を半径方向外側から囲んで環状に配置され、
    前記燃焼室(10)を通過したガスの冷却・スラグ捕集
    を行うフィルタ室(13)とを備えたエアバッグ用ガス
    発生器において、該発生器のハウジング構造として、前
    記燃焼室(10)を、軸中心部には開口部(16a)が
    設けられると共に、外周部(16b)には下方から立ち
    上がって半径方向外側に伸びるフランジ(16c)が形
    成され、かつ該フランジ(16c)にはガス発生器をエ
    アバッグモジュールに取付けるための貫通穴(16d)
    が設けられた皿状部材16の内底面周縁(16e)に有
    底筒状部材(17)の下方開口部周縁17aを溶接して
    形成すると共に、前記フィルタ室(13)を、中心穴付
    きキャップ体(18)の底面穴側端部(18a)及び筒
    面下側外周縁(18b)をそれぞれ、前記有底筒状部材
    (17)の底面端部(17b)及び前記皿状部材(1
    6)の外周部(16b)の立ち上がり部内周面(16
    f)に溶接して形成し、かつ前記中心穴付きキャップ体
    (18)の筒面にはガス排出用貫通穴(18c)を周方
    向に複数配設したことを特徴とするエアバッグ用ガス発
    生器。
  2. 【請求項2】 前記中心穴付きキャップ体(18)は、
    外筒及び内筒間に底部を有する2重管構造の筒状部材で
    あって、前記内筒長が前記外筒長よりも短いものである
    請求項1記載のエアバッグ用ガス発生器。
  3. 【請求項3】 前記燃焼室(10)の中央部には、前記
    点火手段(12)を収納しかつガス発生剤収納空間(1
    1)と連通する開口(15a)を有する筒部材(15)
    を配置し、さらに該筒部材(15)の下端部(15b)
    を前記皿状部材(16)の開口部周縁(16h)と溶接
    する一方、上端(15c)を前記有底筒状部材(17)
    の内底面(17c)に溶接したものである請求項1又は
    請求項2記載のエアバッグ用ガス発生器。
  4. 【請求項4】 前記燃焼室(10)を、中心穴付きの有
    底筒状部材(2)と、この部材(2)の開口部周縁(2
    a)に溶接される蓋部材(1)により形成すると共に、
    前記フィルタ室(13)を、蓋部材(1)の外周部(1
    b)を軸方向下向きに折り曲げて円筒状とし、かつその
    円筒部にはガス排出用貫通穴(1c)を周方向に複数配
    設し、さらにその貫通穴(1c)を軸方向に少し下がっ
    た位置からその円筒を半径方向外側に曲げてフランジ
    (1d)を形成すると共に、該フランジ(1d)にはガ
    ス発生器をエアバッグモジュールに取付けるための貫通
    穴(1e)が設けられ、かつ中心穴付きキャップ体(1
    4)の底面穴側端部(14a)及び筒面上側外周縁(1
    4b)をそれぞれ、前記中心穴付きの有底筒状部材
    (2)の底面端部(2b)及び前記蓋部材(1)の折曲
    円筒のガス排出用貫通穴(1c)より下側の内周面(1
    f)に溶接して形成したことを特徴とするエアバッグ用
    ガス発生器。
  5. 【請求項5】 前記中心穴付きキャップ体(14)は、
    外筒及び内筒間に底部を有する2重管構造の筒状部材で
    あって、前記内筒長が前記外筒長よりも短いものである
    請求項4記載のエアバッグ用ガス発生器。
  6. 【請求項6】 前記燃焼室(10)の中央部には、前記
    点火手段(12)を収納しかつガス発生剤収納空間(1
    1)と連通する開口(15a)を有する筒部材(15)
    を配置し、さらに該筒部材(15)の下端部(15b)
    を前記中心穴付きの有底筒状部材(2)の開口部周縁
    (2c)と溶接する一方、上端(15c)を前記蓋部材
    (1)の裏面に溶接したものである請求項4又は請求項
    5記載のエアバッグ用ガス発生器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10297415A (ja) * 1997-04-25 1998-11-10 Nippon Kayaku Co Ltd ガス発生器
CN102712289A (zh) * 2010-01-28 2012-10-03 株式会社大赛璐 气体发生器
DE102019134264A1 (de) * 2019-12-13 2021-06-17 Zf Airbag Germany Gmbh Gasgenerator insbesondere für ein fahrzeugsicherheitssystem

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