JP3218097B2 - エアバッグ用ガス発生器のハウジング構造 - Google Patents

エアバッグ用ガス発生器のハウジング構造

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衝撃から乗員を保護す
るエアバッグ用のガス発生器に関し、特にそのハウジン
グ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のハウジング構造として、米国特許
第4547342号に開示されるものがある。これを図
2に示す。ハウジング40は、ディフューザシェル41
と、クロージャシェル42とからなる。ディフューザシ
ェル41は鍛造により成形され、3つの同心円筒43,
44,45を有している。クロージャシェル42はディ
フューザシェルと同様に鍛造により成形され、前記各円
筒の先端部と突き合わせ可能な3つの同心円状突起5
6,57,58を有している。ディフューザシェル41
とクロージャシェル42は、3つの同心円状の溶接部5
0,51,52により接合されている。この接合は摩擦
溶接による。すなわち、ディフューザシェルの各円筒と
これに対応するクロージャシェルの各突起を突き合わせ
圧力を加え、相対運動させることにより発生する摩擦熱
を利用して接合するものである。円筒43の外側に燃焼
室46が、円筒44の外側にクーラント・フィルタ室4
7がそれぞれ形成されている。円筒43には点火薬59
の火炎が通過する開口60が穿設され、また円筒44に
は前記室46及び47を連通する開口48が、更に円筒
45にはガスの排出口49がそれぞれ穿設されている。
また、点火手段を構成する点火器53がクロージャシェ
ル42の穴54に装着され、装着された状態で溶接が行
なわれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のハウジング
構造は、以下に述べる問題点を有する。
【0004】(1)摩擦溶接により接合されるため、バ
リが発生する。従ってこのバリを逃すための余分なスペ
ースが必要となる。そのため、ガス発生器の小型化に不
利となる。また、特に外側のバリは外見上の観点等から
バリとりを必要とする。バリとりを行なわない場合は、
図2に示すように、このバリを覆うようにして、クロー
ジャシェル42の周壁部42aがディフューザシェル4
1の周壁部41aにオーバラップして形成される。この
場合その分、余分な材料を必要としまた重量も増大す
る。
【0005】(2)摩擦溶接を十分に行なうようにする
と共に加圧力に耐え得るようにするために、クロージャ
シェル42の溶接部を同心円状の突起56,57,58
としなければならず、その部分は肉厚が大きくなる。摩
擦溶接後もこれらの突起部の一部が残ると共に、空間5
5を形成することになる。従ってハウジングに不必要な
重量増及び容積増をきたしてしまう。
【0006】(3)ディフューザシェルは一体に成形さ
れる3つの同心円筒43,44,45を有する。そのた
め、穴あけ加工に際し、3つの開口60,48,49が
同一軸線上に配置されることになり、各開口位置が制約
を受け、またこれによりクーラント、フィルタの配設構
成(配置、形状及び構成)も制約を受けることになる。
【0007】(4)3箇所を同時に溶接するために、ハ
ウジング構造が複雑となつており、加工がむずかしい。
【0008】(5)点火薬を含む点火手段を装着した状
態で溶接が行なわれるため、安全上問題がある。更に、
安全対策上防爆設備を必要とする。
【0009】(6)溶接部の目視検査が困難である。す
なわち、溶接部を外から見ることができず、そのため溶
接欠陥を見付けにくい。
【0010】(7)点火手段を装着するためクロージャ
シェルに穴あけ加工を必要とする。
【0011】(8)両方のシェル共に鍛造で形成される
が、3個の同心状円筒乃至は突起を有するため、円形部
の表面が平坦とならず切削加工を必要とする。
【0012】よって、本発明は、上記従来技術の有する
問題点を解消する新規なエアバッグ用ガス発生器のハウ
ジング構造を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のエアバッグ用ガ
ス発生器のハウジング構造は、中央筒部材と、該中央筒
部材の外側に配置される内筒部材と、該内筒部材の外側
に配置される外筒部材とからなり、前記中央筒部材は、
一端側に前記内筒部材と接合する外向きフランジ状部を
備えると共に、他端側に底部を備え、前記内筒部材は、
一端側に前記外筒部材と接合する外向きフランジ状部を
備えると共に、他端側に前記中央筒部材と接合する内向
きフランジ状部を備え、前記外筒部材は、他端側に前記
内筒部材と接合する内向きフランジ状部を備えることを
特徴とする。
【0014】本ハウジング構造は、別体に構成される3
つの部材、すなわち中央筒部材と、内筒部材と、外筒部
材からなる。中央筒部材は他端側に底部を備え、これに
より他端側が閉鎖されて円形の室を構成する。この室を
点火手段の収容室として使用することができる。また、
中央筒部材は一端側に内筒部材と接合する外向きフラン
ジ状部を備える。この外向きフランジ状部により内筒部
材の一端側は閉鎖される。一方、内筒部材は他端側に中
央筒部材と接合する内向きフランジ状部を備える。この
内向きフランジ状部により内筒部材の他端側は閉鎖され
る。これにより中央筒部材の外側に環状の室が形成され
る。この室を燃焼室として使用することができる。ま
た、内筒部材は一端側に外筒部材と接合する外向きフラ
ンジ状部を備える。この外向きフランジ状部により外筒
部材の一端側は閉鎖される。一方、外筒部材は他端側に
内筒部材と接合する内向きフランジ状部を備える。この
内向きフランジ状部により外筒部材の他端側は閉鎖され
る。これにより内筒部材の外側に環状の室が形成され
る。この室をクーラント・フィルタ室として使用するこ
とができる。
【0015】3つの部材のうち例えば外筒部材をプレス
加工により成形することができる。
【0016】また、3つの部材を接合する方法として、
例えば電子ビーム溶接を使用することができる。また、
レーザ溶接も使用可能である。
【0017】各室を連通する貫通孔はこれら部材を接合
する前に任意の位置に開けておくことができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。
【0019】図1は、本ハウジング構造の断面図であ
る。このハウジング構造は、中央筒部材10と、その外
側に同心状に配置される内筒部材20と、この内筒部材
20の外側に同心状に配置される外筒部材30とからな
っている。
【0020】中央筒部材10は、一端側に内筒部材20
と接合する外向きフランジ状部11を備えている。この
外向きフランジ状部11は、中央筒部材10と一体に形
成され、半径方向外側に延在している。そしてその外周
部12が、内筒部材20に形成された段部27に嵌合し
ている。また、この中央筒部材10は、他端側に底部1
3を備え、この底部13により中央筒部材の他端側が閉
鎖され、円形の室、すなわち点火手段の収容室4を構成
している。点火手段(図示せず)は、上記3つの部材1
0、20、及び30を溶接により接合した後、ハウジン
グの外側より収容室4に配設され、カシメ部15をかし
めることにより固定される。
【0021】内筒部材20は、一端側に外向きフランジ
状部21を備え、また他端側に内向きフランジ状部22
を備えている。これらフランジ状部は、内筒部材20と
一体に形成され、互に反対方向に半径方向に延在し、外
向きフランジ状部の外周部23は外筒部材に形成された
段部31に嵌合すると共に、内向きフランジ状部の内周
部24は中央筒部材に形成された段部14に嵌合してい
る。これら中央筒部材と内筒部材とで中央筒部材の外側
に環状の室、すなわち燃焼室5を形成している。この燃
焼室5内にガス発生剤(図示せず)が充填される。
【0022】外筒部材30は、他端側に内向きフランジ
状部32を備えている。この内向きフランジ状部32
は、その内周部33が内筒部材に形成された段部25に
嵌合している。これら外筒部材と内筒部材とで内筒部材
の外側に環状の室、すなわちクーラント・フィルタ室6
を形成している。このクーラント・フィルタ室6内に、
燃焼ガスの冷却を果すクーラントと、同ガスの濾過を果
すフィルタ(ともに図示せず)が配設される。また外筒
部材30は、その軸方向略中央の位置に一体のフランジ
部34を形成している。
【0023】中央筒部材10の基部には、複数個の開口
16が円周上に穿設され、これら開口16を通って点火
手段の火炎が燃焼室5内に噴出するようになっている。
また、内筒部材20は、その壁部に複数個の噴出口26
を備えている。これら噴出口26は、ハウジングの軸方
向に関し、前記開口16と離れた対極側に位置し、周方
向に所定の間隔を置いて穿設されている。そして、これ
ら噴出口26を通って燃焼室5の燃焼ガスがクーラント
・フィルタ室6内に噴出するようになっている。更に、
外筒部材30は、前記噴出口26と離れた対極位置に複
数個のガス排出口35を備えている。これら排出口35
は、外筒部材30の壁部に周方向に所定の間隔を置いて
穿設され、これら排出口35を通って冷却・濾過された
燃焼ガスがエアバッグ(図示せず)内に流入するように
なっている。
【0024】本ハウジング構造をなす3つの部材、すな
わち中央筒部材10と、内筒部材20と、そして外筒部
材30は、電子ビーム溶接により接合されている。電子
ビーム溶接は、高真空中で高速の電子ビームを被溶接材
にあて、その衝撃発熱を利用して溶接を行なう方法であ
る。これによれば、熱が集中し熱影響の度合が非常に小
さい。そのため変形や残留応力が少なく寸法精度の高い
溶接構造物が得られる。この電子ビーム溶接部7が同心
円状に4箇所形成されている。すなわち、各部材の前記
段部と、これに嵌合するフランジ状部との各接合部にそ
れぞれ形成されている。
【0025】衝撃をセンサ(図示せず)が感知するとそ
の信号が点火手段に送られて点火手段が作動し、これに
よって高温の火炎を生成する。この火炎は、開口16を
通って燃焼室5内のガス発生剤に点火し、これによりガ
ス発生剤が燃焼してガスを生成する。燃焼ガスは、噴出
口26よりクーラント・フィルタ室6内に噴出し、クー
ラント及びフィルタを通過して冷却されまた燃焼残渣が
除去され、冷却・浄化されたガスが排出口35を経てエ
アバッグ内に流入する。これによりエアバッグは衝撃か
ら乗員を保護するべく膨張する。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上の通り構成されているの
で、以下に述べる効果を奏する。
【0027】(1)電子ビーム溶接により接合すること
ができるので、バリが発生しない。従ってこのバリを逃
すための余分なスペースが不要となりスペースの有効利
用が図れる。またバリとりも不要となりそのための手間
が省ける。従来のように、バリを覆うべくクロージャシ
ェルの周壁部とディフューザの周壁部がオーバラップす
る必要がなくなり、その分材料が節約されまた重量も減
少する。従って、本発明によれば、小型・軽量のガス発
生器が実現できる。更に、バリが発生しないから、バ
リ、カエリにより内部部品を傷つける虞がなくなる。
【0028】(2)本ハウジング構造によれば、摩擦溶
接の場合に必要とされる同心円状の突起溶接部が不要と
なり、従ってハウジングの軽量化と共に突起が形成する
無駄な空間もなくなって小型化が達成される。更に、接
合する際に圧力がほとんど加わらないため、必要最小限
の肉厚で設計ができる。
【0029】(3)本ハウジング構造をなす3つの部材
を接合する前に、各部材の任意の位置に開口を開けてお
くことができる。その結果、クーラント及びフィルタの
配置が自由に設定できようになり最適の性能特性が得ら
れる。
【0030】(4)本ハウジング構造はフランジ状部を
備える筒部材より構成されるものであるから、構造が簡
単であり製造も容易である。
【0031】(5)点火手段を溶接後に装着することが
でき、安全が確保される。従って、防爆設備が不要とな
る。
【0032】(6)溶接部の目視検査が可能となり、溶
接欠陥を容易に見付けることができる。
【0033】(7)点火手段を装着するための穴あけ加
工が不要となり、点火手段は中央筒部のカシメ部により
容易に固定できる。
【0034】(8)3つの部材のうち、例えば外筒部材
をプレス加工により効率的にかつ安価に成形することが
できる。その結果、生産性向上、及びコスト低減が図れ
る。また、各部材は個別に成形することができるので、
従来の鍛造による一体成形の場合に伴う円形部の切削加
工が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本ハウジング構造の断面図である。
【図2】従来のガス発生器の断面図である。
【符号の説明】
4 収容室 5 燃焼室 6 クーラント・フィルタ室 7 溶接部 10 中央筒部材 11 外向きフランジ状部 13 底部 20 内筒部材 21 外向きフランジ状部 22 内向きフランジ状部 30 外筒部材 32 内向きフランジ状部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央筒部材と、該中央筒部材の外側に配置
    される内筒部材と、該内筒部材の外側に配置される外筒
    部材とからなり、 前記中央筒部材は、一端側に前記内筒部材と接合する外
    向きフランジ状部を備えると共に、他端側に底部を備
    え、 前記内筒部材は、一端側に前記外筒部材と接合する外向
    きフランジ状部を備えると共に、他端側に前記中央筒部
    材と接合する内向きフランジ状部を備え、 前記外筒部材は、他端側に前記内筒部材と接合する内向
    きフランジ状部を備えることを特徴とするエアバッグ用
    ガス発生器のハウジング構造。
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