JPH0957755A - タイヤ加硫用金型 - Google Patents

タイヤ加硫用金型

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JPH0957755A
JPH0957755A JP21683495A JP21683495A JPH0957755A JP H0957755 A JPH0957755 A JP H0957755A JP 21683495 A JP21683495 A JP 21683495A JP 21683495 A JP21683495 A JP 21683495A JP H0957755 A JPH0957755 A JP H0957755A
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JP
Japan
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mold
tire
small hole
slit
tread
Prior art date
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Pending
Application number
JP21683495A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuneyoshi Yamaura
常義 山浦
Noriyuki Kaneko
範行 金子
Mikiya Fukazawa
幹哉 深澤
Kenichi Shibata
賢一 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP21683495A priority Critical patent/JPH0957755A/ja
Publication of JPH0957755A publication Critical patent/JPH0957755A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、タイヤのトレッド部に狭幅溝を形成
するブレードを多数植設したタイヤ加硫用金型の改善に
関し、空気流動性が優れ空気溜りによるタイヤ表面欠陥
(ベア)の発生のない、高い品質の狭幅溝を有するタイ
ヤを得ることを目的とする。 【解決手段】ブレードの金型のトレッド外輪郭形成面の
近傍に***を設け、この***からブレード先端までを連
通する細い幅のスリットを設け、***の幅をスリットの
幅より大きくしている。体積の大きい***を金型が締ま
る直前の位置に設けているので、空気流動性が高く、滞
留空気の排出が効果的になされ、ベアの発生が防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グリーンタイヤを
加硫して製品タイヤを製造するためのタイヤ加硫用金型
に関し、製品タイヤのトレッド部にサイプ等の狭幅溝を
形成するためのブレードを多数、そのトレッド形成部に
植設したタイヤ加硫用金型の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、サイプ等の狭幅溝をタイヤの
トレッド部に多数配設するとエッジ効果による制動性能
向上が図れるため、例えばウェット路面、特に氷雪路面
におけるスタッドレスタイヤ、オールシーズン用タイヤ
の制動性能を得るために、かかるサイプ等の狭幅溝が製
品設計上多用されている。
【0003】このような狭幅溝は、実開平5−7670
7号公報、特開平5−57728号公報にて提案されて
いるように、タイヤ加硫用金型のトレッド形成部にスリ
ット付きブレードを多数植設し、これらのブレードによ
り製品タイヤのトレッド部に形成される。
【0004】図3に基づき、この従来のブレードを備え
たタイヤ加硫用金型について説明する。
【0005】2は金型、3は狭幅溝を形成するためのブ
レードであり、ブレード3は金型のトレッド形成部に植
設されて金型に固定される。3Bはブレードの金型への
植設部、4は金型のトレッド外輪郭形成面を示してい
る。
【0006】金型には、金型を閉じる間にグリーンタイ
ヤと金型との間に捕らえられる空気を金型外に排出する
エア抜き機能を備えている。ところが、前記ブレードは
多数の狭幅溝をタイヤトレッド部に形成するために金型
に多数個植設されて用いられるが、これらブレード3
が、金型が閉じグリーンタイヤに食込む際に、空気を金
型外に逃がし難くしており、加硫された製品タイヤの表
面にエア溜りによる欠陥をもたらすことになる。この欠
陥は、ベアと呼ばれ、製品タイヤの外観を損ない、商品
価値を著しく低下させる。このため、ブレード3には細
い幅のスリット5が設けられ、このスリット5により、
空気がブレードを突き抜けることができ、空気の流動性
が得られ、金型に備えられたエア抜きの機能を発揮させ
得るようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図3に示される如く、
従来のスリット5はトレッド外輪郭形成面4への法線方
向に延在し、ブレード先端3Aに開口部7、植設された
金型側にスリットの幅を直径とした円弧Rで形成された
終焉部9を有している。
【0008】ところが、この終焉部9の円弧Rの直径が
小さいため、加硫時において空気がこの終焉部9に溜り
易く、エア溜りにより、近辺の加硫後の製品タイヤのト
レッド陸部表面にベアを生じさせ、商品価値を著しく低
下させる。
【0009】また、製品タイヤが車両に装着され走行を
重ねた場合、繰り返し歪をトレッド部は受け、しかもト
レッド表面に近いほど歪は大きいものとなる。スリット
終焉部9の曲率半径が小さいことから、この歪がトレッ
ド表面に近い終焉部9により形成されたゴム肉部先端に
集中し、早期に亀裂を生じさせる。
【0010】本発明は、このような課題を解決すること
を目的とするものであり、空気溜りによるベアの発生の
ない、高い品質の狭幅溝を多数配設したタイヤを製造す
ることができるタイヤ加硫用金型を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の本発明は、タイヤのトレッド部に狭
幅溝を形成するブレードが多数植設されたタイヤ加硫用
金型において、前記ブレードが、金型のトレッド外輪郭
形成面の近傍に孔設された***と、この***からブレー
ド先端までを連通する細い幅のスリットとを有し、前記
***の幅を該スリットの幅より大きいものとしている。
【0012】***を金型のトレッド外輪郭形成面の近傍
に孔設することにより、金型が閉じる直前において体積
の大きい***が存在するので、高い空気流動性が得ら
れ、金型に備えられたエア抜き機能を十分に発揮させる
ことができ、空気の滞留によるベアの発生が抑止され
る。
【0013】また、加硫後の製品タイヤとして、トレッ
ド陸部表面の近傍でゴム体積の比較的大きいゴム肉部が
スリットの***によりもたらされ、亀裂の早期発生もな
いものとなる。
【0014】また、請求2に記載の本発明は、請求項1
に記載の金型であって、前記スリットがトレッド外輪郭
形成面への法線に対して傾斜して延在することを特徴と
している。
【0015】スリットを傾斜させることにより、同一形
状のスリットを前記法線方向に延在させて配設したもの
より、金型のトレッド外輪郭形成面に平行な面上でのス
リットの有効体積を大きく取ることができ、空気の流動
性を高める。
【0016】さらに、請求項3に記載の本発明は、請求
項1および2に記載の金型であって、前記スリットのト
レッド外輪郭形成面への法線に対する傾斜角度が±20
°〜40°の範囲であることを特徴としている。
【0017】この傾斜角度が±40°を越えるとスリッ
ト内で加硫硬化されるゴム肉部を離型時にスリットが破
損さらには近辺陸部にブロック欠けを発生させ易くな
り、また、この傾斜角度が±20°未満であると空気の
流動性を高めるためのスリットの有効体積が十分に得ら
れない。
【0018】請求項4に記載の本発明は、請求項1乃至
3に記載の金型であって、前記***とトレッド外輪郭形
成面との最短離間距離が、0.3〜1.5mm程度である
ことを特徴としている。
【0019】タイヤ新品時のトレッド陸部表面に開口し
たブレード全長にわたって形状が安定した狭幅溝を形成
するためには、前記***は0.3mm以上金型のトレッド
外輪郭形成面から隔離させるとよく、また、前記距離が
1.5mmを越えると空気の流動に支障をきたし、空気溜
りによるベアが生じ易いものとなる。
【0020】そして、請求項5に記載の本発明は、請求
項1乃至4に記載の金型であって、前記スリットの幅t
が0.2〜0.7mmであり、前記***が1.0〜1.5
mmの直径dを有する円形状であることを特徴としてい
る。
【0021】***の直径が1.0mm未満では空気の流動
に支障を生じ、エア抜き効果が薄くなり、1.5mmを越
えると製品タイヤの運動性能に影響を与える。スリット
幅が0.2未満では空気流動性をもたらす有効体積が得
られず、また0.7mmを越えると本来の狭幅溝の形成を
妨げる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1および図2に基づいて本発明
の一実施例を説明する。ブレード3はその植設部3Bに
て金型2のタイヤのトレッド形成部に植設され金型に固
定される。金型2のトレッド形成部には周方向主溝を形
成する骨6および横溝を形成する骨8が備えられてい
る。4は金型からみてトレッド外輪郭形成面であり、周
方向主溝形成骨6および横溝形成骨8で形成される各種
溝と相まって製品タイヤのトレッド部に陸部を形成す
る。
【0023】図1および図2に示される如く、本発明の
ブレード3には幅dの***11がトレッド外輪郭形成面
4から最短距離Sを隔てて孔設されている。ブレードの
厚みは、0.3〜2.0mm程度のものであり、前記***
によりブレード3のトレッド外輪郭形成面4の付近に比
較的大きな体積の空気流動部を形成している。
【0024】該***11からその幅dより小さい幅tの
スリット5が、トレッド外輪郭形成面4への法線hに対
してθの角度で傾斜して、金型内方にほぼ直線的に延
び、ブレードの先端部3Aに開口する。7はスリット5
のブレード先端3Aへの開口部であり、スリット5は、
***11から開口部7までを直線的に連通することにな
る。グリーンタイヤがこの金型により加硫されると、ス
リット5内には硬化したゴム肉部が形成されることにな
り、離型時にはこのゴム肉部を残してブレード3を滑脱
させることになる。
【0025】前記***11は、金型2のトレッド外輪郭
形成面4の付近に孔設され、加硫後の製品タイヤでみた
場合、***により形成されたゴム肉部は、新品時のトレ
ッド陸部表面からタイヤ内部に下がった位置の狭幅溝内
の溝側壁間に両壁を連結するように存在することにな
る。
【0026】前記***11は、下記の実施例のように、
円形状とするほか楕円形状、多角形状などとすることが
でき、いずれにしても比較的大きな体積の空気流動部を
ブレードに形成するものとする。
【0027】本発明のタイヤ加硫用金型は、このように
高い空気流動性をもたらすブレードを用いることによ
り、金型が備えるエア抜き機能を十分に作用させること
ができるものである。
【0028】
【実施例】乗用車用サイズ185/65R14の空気入
りタイヤの製造において、図1および図2に示すような
金型を、ブレード板厚を0.7mm、***を直径が1.0
mmの円形状とし、***の金型のトレッド外輪郭形成面か
らの最短離間距離Sを1.0mmとし、スリット幅を0.
4mm、スリットの傾斜角度θを25°にて準備し、加硫
作業を行なった。
【0029】この金型は、タイヤ加硫時における空気抜
けが良好で、空気溜りによるベアおよび離型時における
ブロック欠けの発生を抑止することができ、また、高品
質の狭幅溝の製品タイヤを得ることができ、タイヤの実
走行においても耐亀裂性の良好なものであった。
【0030】
【発明の効果】本発明のタイヤ加硫用金型は、狭幅溝を
形成するブレードを多数有するものであるが、上述した
ように、空気流動性が高く、ベアの発生を抑止するとと
もに、離型性が良好であり、高品質の狭幅溝をタイヤの
トレッド部に加硫硬化させることができる優れたタイヤ
加硫用金型である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイヤ加硫用金型の一実施例を示す断
面図である。
【図2】本発明のタイヤ加硫用金型の一実施例を示す斜
視図である。
【図3】従来のタイヤ加硫用金型とブレードを説明する
概略図である。
【符号の説明】
2 金型 4 金型のトレッド外輪郭形成面 6 金型のトレッド周方向主溝形成骨 8 金型のトレッド横溝形成骨 3 ブレード 3A ブレードの先端部 3B ブレードの金型への植設部 5 スリット 7 開口部 11 *** p ***の直径 t スリットの幅 S ***と金型のトレッド外輪郭形成面との最短離間
距離 h 金型のトレッド外輪郭形成面に対する法線 θ スリットの法線hに対する傾斜角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 30:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤのトレッド部に狭幅溝を形成する
    ブレードが多数植設されたタイヤ加硫用金型において、
    前記ブレードが、金型のトレッド外輪郭形成面の近傍に
    孔設された***と、この***からブレード先端までを連
    通する細い幅のスリットとを有し、前記***の幅が該ス
    リットの幅より大きいことを特徴とするタイヤ加硫用金
    型。
  2. 【請求項2】 前記スリットが金型のトレッド外輪郭形
    成面への法線に対して傾斜して延在することを特徴とす
    る請求項1記載のタイヤ加硫用金型。
  3. 【請求項3】 前記スリットのトレッド外輪郭形成面へ
    の法線に対する傾斜角度が±20〜40°の範囲である
    ことを特徴とする請求項1および2に記載のタイヤ加硫
    用金型。
  4. 【請求項4】 前記***と前記トレッド外輪郭形成面と
    の最短離間距離Sが、0.3〜1.5mm程度であること
    を特徴とする請求項1乃至3に記載のタイヤ加硫用金
    型。
  5. 【請求項5】 前記スリットの幅tが0.2〜0.7mm
    であり、前記***が1.0〜1.5mmの直径dを有する
    円形状であることを特徴とする請求項1乃至4に記載の
    タイヤ加硫用金型。
JP21683495A 1995-08-25 1995-08-25 タイヤ加硫用金型 Pending JPH0957755A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100345210B1 (ko) * 2000-06-22 2002-07-25 한국타이어 주식회사 타이어 가류금형의 블레이드 구조
KR100517173B1 (ko) * 1998-12-31 2005-12-30 한국타이어 주식회사 타이어 가류금형의 블레이드 구조_
JP2011201036A (ja) * 2010-03-24 2011-10-13 Bridgestone Corp タイヤ加硫装置及びタイヤ
JP2019077127A (ja) * 2017-10-26 2019-05-23 Toyo Tire株式会社 タイヤ加硫金型及びタイヤ製造方法
JP2020032699A (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 住友ゴム工業株式会社 タイヤ加硫金型及びタイヤ

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