JPH0953653A - ダンパーディスク組立体 - Google Patents

ダンパーディスク組立体

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JPH0953653A
JPH0953653A JP7206272A JP20627295A JPH0953653A JP H0953653 A JPH0953653 A JP H0953653A JP 7206272 A JP7206272 A JP 7206272A JP 20627295 A JP20627295 A JP 20627295A JP H0953653 A JPH0953653 A JP H0953653A
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JP
Japan
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hub
plate
friction washer
clutch
disk assembly
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JP7206272A
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Hiroshi Honjo
央 本庄
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Exedy Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダンパーディスク組立体において、部材のミ
スアライメントが生じた場合にも微小捩じり振動が入力
されたときに生じるヒステリシストルクを大きくしな
い。 【解決手段】 クラッチディスク組立体1は、ハブ2と
第4フリクションワッシャー19とクラッチプレート3
と第2コイルスプリング7とを備えている。第4フリク
ションワッシャー19はハブ2に固定され、テーパ面1
9aを有する。クラッチプレート3は、テーパ面19a
に当接する内周縁テーパ部3cを有し、ハブ2の外周に
配置されている。第2コイルスプリング7は、ハブ2と
クラッチプレート3とを円周方向に連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はダンパーディスク組
立体に関する。
【0002】
【従来の技術】車輌のクラッチに用いられるクラッチデ
ィスク組立体は、円板状入力側プレートと、外周にフラ
ンジを一体に有する出力側ハブと、両部材が相対回転す
るとその間で円周方向に圧縮されるように配置された弾
性部材とを備えている。入力側プレートはエンジン側フ
ライホイールと連結可能であり、出力側ハブの中心には
トランスミッションのシャフトが挿入され係合してい
る。さらに、クラッチディスク組立体は、入力側プレー
トと出力側ハブとが相対回転したときに摩擦を発生させ
る摩擦発生機構を備えている。
【0003】クラッチディスク組立体に捩じり振動が入
力されると、入力側プレートと出力側ハブとが弾性部材
を介して周期的な相対回転を行い、ヒステリシスが発生
する。これにより、捩じり振動が減衰される。微小捩じ
り振動に対しては、低剛性(広捩じり角度)・低ヒステ
リシストルクの特性が好ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のクラッチデ
ィスク組立体では、入力側プレートの内周縁にブッシュ
を設けてこのブッシュをハブの外周に当接することで、
入力側プレートをハブに対して位置決めしている。トラ
ンスミッションのシャフトが、このダンパーディスク組
立体に対して径方向にずれたり、または傾いてミスアラ
イメントが生ずると、ハブがシャフトに追従して入力側
プレートに対して径方向にずれたり傾こうとする。しか
し、ハブは入力側プレートに対して径方向に移動できな
いため、ハブの外周面とブッシュの内周部との間に偏荷
重が生じる。そのため、捩じり振動が伝達されて入力側
プレートとハブとが相対回転するときに、ブッシュとハ
ブとの間で摩擦が発生する。この結果、全体のヒステリ
シストルクが高くなり、微小捩じり振動がクラッチディ
スク組立体で吸収されずにトランスミッション側に伝達
され、トランスミッション側で歯打ち音が発生しやすく
なる。
【0005】本発明の目的は、ダンパーディスク組立体
において、部材のミスアライメントが生じた場合にも微
小捩じり振動が入力されたときに生じるヒステリシスト
ルクを大きくしないことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のダンパ
ーディスク組立体は、ハブと当接部材と円板状プレート
部材と弾性部材とを備えている。当接部材はハブに固定
され、テーパ面を有する。円板状プレート部材は、テー
パ面に当接するテーパ内周縁を有し、ハブの外周に配置
されている。弾性部材は、ハブと円板状プレート部材と
を円周方向に連結する。
【0007】円板状プレート部材にトルクが入力される
と、弾性部材を介してハブにトルクが伝達される。捩じ
り振動が入力されると、円板状プレート部材とハブと
は、弾性部材を介して周期的な相対回転を行う。例えば
トランスミッションのシャフトがダンパーディスク組立
体に対して径方向にずれたり傾いたりしてミスアライメ
ントが生じると、ハブは追従して動く。そして、円板状
プレート部材の内周縁から当接部材のテーパ面に偏荷重
が作用する。この偏荷重は当接部材のテーパ面によって
分散されるため、相対回転時の摩擦は大きくならない。
すなわち、ヒステリシストルクを低く抑えることがで
き、微小捩じり振動を効果的に減衰できる。
【0008】請求項2に記載のダンパーディスク組立体
では、当接部材は環状である。請求項3に記載のダンパ
ーディスク組立体では、当接部材はハブの外周に相対回
転不能にかつ軸方向に相対移動可能に係合している。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に示す本発明の一実施形態と
してのクラッチディスク組立体1は、図1の左側に配置
されたエンジン(図示せず)からのトルクを図1の右側
に配置されたトランスミッション(図示せず)に伝達お
よび遮断するための装置である。図1におけるO−Oが
クラッチディスク組立体1の回転軸線である。
【0010】このクラッチディスク組立体1は、主に、
出力側部材としてのハブ2と、入力側部材としてのクラ
ッチプレート3およびリテーニングプレート4と、中間
部材としてのサブプレート5と、サブプレート5とハブ
2との間に両者の相対回転を制限するように配置された
小コイルスプリング6と、プレート3,4とサブプレー
ト5との間に両者の相対回転を制限するように配置され
た大コイルスプリング7と、プレート3,4とハブ2と
の間で相対回転が生じる時に所定の摩擦力を発生させる
摩擦抵抗発生機構8とから構成されている。
【0011】ハブ2は、クラッチディスク組立体1の中
心に配置され、トランスミッションの軸(図示せず)に
連結される。ハブ2は、軸方向に延びる円筒状のボス2
aと、ボス2aの外周に一体に形成されたフランジ2b
とから構成されている。フランジ2bの外周には複数の
突起2cが円周方向に等間隔で形成されている。図3に
示すように、フランジ2bの径方向に対向する2か所に
は、後述する小コイルスプリング6の円周方向両端を受
けるための切欠き2dが形成されている。また、ボス2
aの内周側には、トランスミッションの軸(図示せず)
にスプライン係合するスプライン孔2eが形成されてい
る。
【0012】ハブ2のフランジ2bの外周にはサブプレ
ート5が配置されている。サブプレート5は円板状のプ
レートである。サブプレート5は、図2から明らかなよ
うに、径方向外方に延びる4つの突出部5aを有してい
る。各突出部5aには、円周方向に延びる窓孔5bが形
成されている。各突出部5aの間には外側切欠き5cが
形成されている。サブプレート5の内周側には、ハブ2
の突起2cの間に対応する部分に内側突起5dが形成さ
れている。突起2cと内側突起5dとの間には円周方向
の所定の隙間が確保されており、これによりハブ2とサ
ブプレート5とが所定角度回転可能となっている。
【0013】サブレート5の内周側において、ハブ2の
切欠き2dに対応する2か所には内側切欠き5eが形成
されている。これらの切欠き2dと内側切欠き5e内に
は小コイルスプリング6が配置されている。小コイルス
プリング6の両端にはシート部材6aが配置されてお
り、シート部部材6aは切欠き2dの側部および内側切
欠き5eの円周方向両端に当接している。なお、図2に
示す中立状態では、突起2cは内側突起5d間でR2
に配置されている。
【0014】サブプレート5の両側方には、クラッチプ
レート3およびリテーニングプレート4が配置されてい
る。クラッチプレート3およびリテーニングプレート4
は、概ね円板状の1対の部材であり、ハブ2のボス2a
の外周側に回転自在に配置されている。クラッチプレー
ト3およびリテーニングプレート4は外周部で当接ピン
11により互いに固定されている。この当接ピン11
は、サブプレート5に形成された外側切欠き5c内を挿
通している。当接ピン11と外側切欠き5cとには円周
方向に所定の隙間が確保されているため、プレート3,
4とサブプレート5とは相対回転可能である。クラッチ
プレート3の内周縁には、軸方向外方に突出するテーパ
部3cが形成されている。
【0015】クラッチプレート3の外周には、摩擦連結
部10が配置されている。摩擦連結部10は、主に、円
環状のクッショニングプレート12と、摩擦フェーシン
グ13とから構成されている。クッショニングプレート
12は、環状部12aが当接ピン11によりクラッチプ
レート3に固定されている。クッショニングプレート外
周側には、複数のクッショニング部12bが形成されて
いる。このクッショニグ部12bの両面には摩擦フェー
シング13が固着されている。なお、摩擦フェーシング
13の図1左側にはエンジン側のフライホイール(図示
せず)が配置されており、図示しないプレッシャープレ
ートにより摩擦フェーシング13がフライホイールに押
圧されると、クラッチディスク組立体1にエンジン側の
トルクが入力される。
【0016】クラッチプレート3およびリテーニングプ
レート4には、それぞれサブプレート5の窓孔5bに対
応した位置に、窓孔3aおよび窓孔4aが形成されてい
る。この窓孔3aおよび窓孔4a内に大コイルスプリン
グ7が配置されている。各窓孔3aおよび窓孔4aの径
方向両側には軸方向外方に切り起こされた押え部3b,
押え部4bが形成されている。
【0017】大コイルスプリング7は合計4個であり、
各窓孔5b内に1個ずつ収容されている。大コイルスプ
リング7内には、小径のコイルスプリング8が配置され
ている。スプリング7,8の円周方向両端は、窓孔5
b,3a,4aの円周方向両端に当接している。以上に
説明した大コイルスプリング7は、リテーニングプレー
ト4の押さえ部4bおよびクラッチプレート3の押さえ
部3bによって径方向外方及び軸方向への移動を制限さ
れている。
【0018】クラッチプレート3およびリテーニングプ
レート4の内周側には、摩擦抵抗発生機構8の一部(後
述)が係合する孔がそれぞれ円周方向等間隔で4つ形成
されている。次に、摩擦抵抗発生機構8について説明す
る。摩擦抵抗発生機構8は、クラッチプレート3の内周
部とリテーニングプレート4の内周部との軸方向間でボ
ス2aの外周側に配置されたそれぞれ環状の部材から構
成されている。摩擦抵抗発生機構8を構成する部材は、
第1フリクションワッシャー14と第2フリクションワ
ッシャー15と第1コーンスプリング16と第2コーン
スプリング17と第3フリクションワッシャー18と第
4フリクションワッシャー19である。
【0019】第1フリクションワッシャー14は樹脂製
円板状プレートである。第1フリクションワッシャー1
4は、図5〜図7に示すように、内周端がボス2aに近
接しており、1側面がハブ2のフランジ2bおよび突起
2cのトランスミッション側側面に当接している。第1
フリクションワッシャー14は、円板部14aと円板部
14aの内周側からトランスミッション側に突出する環
状突出部14bとを有している。環状突出部14bに
は、環状切欠き溝14cがトランスミッション側に形成
されている。また、円板部14aの外周には、径方向外
方に延びる4つの突起14dが形成されている。
【0020】第1フリクションワッシャー14とリテー
ニングプレート4の軸方向間には、第1コーンスプリン
グ16が配置されている。第1コーンスプリング16は
外周端がリテーニングプレート4に支持され、内周端が
第1フリクションワッシャー14の環状突出部14bに
形成された環状切欠き溝14cに当接している。第1コ
ーンスプリング16は、圧縮された状態で配置されてお
り第1フリクションワッシャー14をハブ2のフランジ
2bおよび突起2c側に付勢している。第1コーンスプ
リング16には、外周側に複数の切欠きが形成されてい
る。この切欠きは、第1フリクションワッシャー14の
摩耗によって第1コーンスプリング16の姿勢が変化す
る時に、第1コーンスプリング16の付勢力変化を減ら
すために形成されている。
【0021】第2フリクションワッシャー15は、図8
〜図10から明らかなように円板状の部材であり、第1
フリクションワッシャー14の外周側に、第1フリクシ
ョンワッシャー14が配置された平面と略同一平面上に
かつ同心に配置されている。第2フリクションワッシャ
ー15は、円板部15aと円板部15aの内周側でトラ
ンスミッション側に突出する環状突出部15bとから構
成されている。円板部15aのエンジン側端面は、サブ
プレート5の内周端面に当接している。環状突起部15
bのトランスミッション側端面には、円周方向に等間隔
で4つの切欠き15eが形成されている。この切欠き1
5e内には、第1フリクションワッシャー14の突起1
4dが円周方向に相対回転不能にかつ軸方向に移動可能
に係合している。なお、突起14dと凹部15eとの軸
方向間には所定の隙間が確保されている。環状突出部1
5bには、凹部15eの間にトランスミッション側に延
びる4つの突起が形成されている。この突起は、2つの
スナップ突起15cと2つの棒状突起15dからなる。
ここでは、同じ種類の突起同士が径方向に対向するよう
に配置されている。スナップ突起15cは、軸方向に延
びるスリットにより2分割されておりかつ先端にフック
形状のスナップを有している。スナップ突起15cはリ
テーニングプレート4に形成された孔内に挿入されてい
る。なお、スナップ突起15cに形成されたスナップ部
により、第2フリクションワッシャー15はリテーニン
グプレート4から軸方向に外れにくくなっている。棒状
突起15dは、リテーニングプレート4の他の孔内に挿
入されている。
【0022】第2コーンスプリング17は、第2フリク
ションワッシャー15とリテーニングプレート4との軸
方向間に配置されている。第2コーンスプリング17に
は、内周側に複数の切欠きが形成されている。この切欠
きは、第2フリクションワッシャー15の摩耗によって
第2コーンスプリング17の姿勢が変化する時に、第2
コーンスプリング17の付勢力変化を減らすために形成
されている。第2コーンスプリング17は圧縮された状
態で配置されており、外周端がリテーニングプレート4
に当接し、内周端すなわち突起17bが第2フリクショ
ンワッシャー15の環状突出部15bのトランスミッシ
ョン側側面に当接している。このようにして、第2コー
ンスプリング17は第2フリクションワッシャー15を
サブプレート5のトランスミッション側側面に付勢して
いる。このときの第2コーンスプリング17の付勢力は
第1コーンスプリング16の付勢力より大きくなるよう
に設定されている。なお、第2コーンスプリング17の
切欠き17a部分は、第2フリクションワッシャー15
のスナップ突起15c,棒状突起15dおよび凹部15
eに対応しており、第2コーンスプリング17とこれら
の部材が互いに干渉しないようになっている。
【0023】クラッチプレート3の内周部とハブ2のフ
ランジ2bおよびサブプレート5の内周端との軸方向間
には第3フリクションワッシャー18が配置されてい
る。第3フリクションワッシャー18は、トランスミッ
ション側側面がサブプレート5の内周端部側面に当接
し、エンジン側側面がクラッチプレート3に当接してい
る。第3フリクションワッシャー18には、軸方向エン
ジン側に延びるスナップ突起18a(図1参照)が形成
され、スナップ突起18aはクラッチプレート3に形成
された孔内に係合している。このスナップ突起18a
は、前述した第2フリクションワッシャー15のスナッ
プ突起15cと同様の形状である。
【0024】第4フリクションワッシャー19は、ボス
2aに形成されたスリットに軸方向に移動自在にかつ径
方向に相対回転不能に固定されている。第4フリクショ
ンワッシャー19は、フランジ2bに当接している。ま
た、第4フリクションワッシャー19は、エンジン側に
テーパ面19aを有している。このテーパ面19aに対
してクラッチプレート3のテーパ部3cが近接して配置
されている。
【0025】組立動作 クラッチディスク組立体1を組み立てる際に、予め摩擦
抵抗発生機構8の第1フリクションワッシャー14,第
2フリクションワッシャー15,第1コーンスプリング
16及び第2コーンスプリング17をリテーニングプレ
ート4に組み付けてサブアッシーにしておく。この組み
付け作業は第2フリクションワッシャー15の突起15
cをリテーニングプレート4の孔4cに挿入するだけで
簡単にできる。第2フリクションワッシャー15によっ
て、第1フリクションワッシャー14,第1コーンスプ
リング16及び第2コーンスプリング17はリテーニン
グプレート4からの脱落を防止されている。このように
サブアッシー化すると、全体の組立前にサブアッシー状
態で管理できるので作業が容易になる。また、全体の組
立時にもサブアッシーであるために作業効率が大幅に向
上する。なお、第3フリクションワッシャー18も、ク
ラッチプレート3に組み付けてサブアッシーにしてお
く。
【0026】このクラッチディスク組立体1に対して図
1の右側からトランスミッションのシャフトを近づけ
る。このシャフト(図示せず)はボス2aの内周側に形
成されたスプライン孔2eに係合する。このとき、この
シャフトが正しい中心軸線O−Oから僅かに傾いたとす
る。このようにミスアライメントが生じると、ハブ2、
第3フリクションワッシャー18及び第4フリクション
ワッシャー19がシャフトに追従して移動する。このと
き、クラッチプレート3のテーパ部3cが第4フリクシ
ョンワッシャー19のテーパ面19aに当接する。この
結果、クラッチプレート3から第4フリクションワッシ
ャー19に偏荷重が作用する。
【0027】クラッチ連結 摩擦フェーシング13がエンジン側のフライホイール
(図示せず)に押し付けられると、エンジン側のフライ
ホイールのトルクがクラッチプレート3およびリテーニ
ングプレート4に入力される。このトルクは、大コイル
スプリング7、コイルスプリング8、サブプレート5、
小コイルスプリング6を介してハブ2に伝達され、さら
に図示しないトランスミッション側の軸に伝達される。
【0028】エンジン側のフライホイール(図示せず)
からクラッチディスク組立体1に捩じり振動が伝達され
ると、プレート3,4とハブ2との間で周期的な相対回
転が生じ、各スプリング6〜8が圧縮され、摩擦抵抗発
生機構8により摩擦が発生する。このとき、捩じり角度
と捩じりトルクとの関係においてヒステリスが発生す
る。
【0029】捩じり角度の小さな範囲では、小コイルス
プリング6が円周方向に圧縮され、、第1フリクション
ワッシャー14および第3フリクションワッシャー18
がハブ2のフランジ2bに対して摺動する。また、ミス
アライメントがある場合は、クラッチプレート3のテー
パ部3cが第4フリクションワッシャー19のテーパ面
19aに摩擦摺動する。しかし、第4フリクションワッ
シャー19に作用する偏荷重はテーパ面19aによって
分散されており、テーパ面19aに垂直に作用する力は
小さい。そのため、テーパ面19aで生じる摩擦は小さ
くなっている。このときの低剛性・低ヒステリシストル
クの特性によって変位角度の小さな捩じり振動が効果的
に減衰される。
【0030】捩じり角度の大きな範囲では、小コイルス
プリング6が圧縮されてサブプレート5とハブ2とが一
体回転し、これらとプレート3,4との間で相対回転が
生じる。このとき、大コイルスプリング7およびコイル
スプリング8が圧縮され、第1フリクションワッシャー
14がハブ2のフランジ2bと摺動し、第2フリクショ
ンワッシャー15がサブプレート5の内周側側面に摺動
し、さらに第3フリクションワッシャー18がサブプレ
ート5の内周側のフライホイール側側面に摺動する。こ
こでは、第2コーンスプリング17の付勢力が第1コー
ンスプリング16の付勢力より大きく設定されているた
め、大きな摩擦力が発生する。このときの高剛性・高ヒ
ステリシストルクの特性により、変位角度の大きな捩じ
り振動が効果的に減衰される。
【0031】以上のように、捩じり振動の種類によって
適切な特性を得られるので、クラッチディスク組立体1
は捩じり振動を減衰するのに効果的である。
【0032】
【発明の効果】本発明に係るダンパーディスク組立体で
は、例えばトランスミッションのシャフトがダンパーデ
ィスク組立体に対して径方向にずれたり傾いたりしてミ
スアライメントが生じると、ハブは追従して動く。そし
て、円板状プレート部材の内周縁から当接部材のテーパ
面に偏荷重が作用する。この偏荷重は当接部材のテーパ
面によって分散されるため、相対回転時の摩擦は大きく
ならない。すなわち、ヒステリシストルクを低く抑える
ことができ、微小捩じり振動を効果的に減衰できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのクラッチディスク
組立体の縦断面概略図。
【図2】一部が切り欠かれた図1におけるII矢視図。
【図3】ハブの平面図。
【図4】図3のIV−IV断面図。
【図5】図1の部分拡大図。
【図6】第1フリクションワッシャの平面図。
【図7】図6のVII −VII 断面図。
【図8】第2フリクションワッシャの平面図。
【図9】図8のIX−IX断面図。
【図10】図8のX−X断面図。
【符号の説明】
1 クラッチディスク組立体 2 ハブ 3 クラッチプレート 3c テーパ部 7 第2コイルスプリング 19 第4フリクションワッシャー 19a テーパ面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハブと、 前記ハブに固定され、テーパ面を有する当接部材と、 前記テーパ面に当接するテーパ内周縁を有し、前記ハブ
    の外周に配置された円板状プレート部材と、 前記ハブと前記円板状プレート部材とを円周方向に連結
    する弾性部材と、を備えたダンパーディスク組立体。
  2. 【請求項2】前記当接部材は環状である、請求項1に記
    載のダンパーディスク組立体。
  3. 【請求項3】当接部材は前記ハブの外周に相対回転不能
    にかつ軸方向に相対移動可能に係合している、請求項1
    または2に記載のダンパーディスク組立体。
JP7206272A 1995-08-11 1995-08-11 ダンパーディスク組立体 Pending JPH0953653A (ja)

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JP7206272A JPH0953653A (ja) 1995-08-11 1995-08-11 ダンパーディスク組立体
US08/691,637 US5893446A (en) 1995-08-11 1996-08-02 Clutch disc assembly
DE19632086A DE19632086C2 (de) 1995-08-11 1996-08-08 Kupplungsscheibenanordnung
KR1019960033394A KR100217196B1 (ko) 1995-08-11 1996-08-12 클러치 디스크 어셈블리
US09/010,620 US5890576A (en) 1995-08-11 1998-01-22 Clutch disc assembly

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JPH0953653A true JPH0953653A (ja) 1997-02-25

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006144861A (ja) * 2004-11-17 2006-06-08 Aisin Seiki Co Ltd クラッチディスク

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JP2006144861A (ja) * 2004-11-17 2006-06-08 Aisin Seiki Co Ltd クラッチディスク
JP4617845B2 (ja) * 2004-11-17 2011-01-26 アイシン精機株式会社 クラッチディスク

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