JP3225182B2 - スプリングシート、ダンパー機構及びその捩じり特性変更方法 - Google Patents

スプリングシート、ダンパー機構及びその捩じり特性変更方法

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JP3225182B2 JP18703795A JP18703795A JP3225182B2 JP 3225182 B2 JP3225182 B2 JP 3225182B2 JP 18703795 A JP18703795 A JP 18703795A JP 18703795 A JP18703795 A JP 18703795A JP 3225182 B2 JP3225182 B2 JP 3225182B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプリングシー
ト、ダンパー機構及びその捩じり特性変更方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば車輌のクラッチ装置に用いられる
クラッチディスク組立体は、円板状入力側プレートと、
外周にフランジを一体に有する出力側ハブと、入力側プ
レートとフランジとの間で両者の相対回転を制限するよ
うに配置されたコイルスプリングとを備えている。フラ
ンジには、コイルスプリングを収容するための打ち抜か
れた窓孔が形成されている。コイルスプリングは窓孔の
縁に円周方向両端が当接している。また、入力側プレー
トには、コイルスプリングの円周方向両端を支持する支
持部が形成されている。これにより入力側プレートが回
転すると、コイルスプリングを介してハブにトルクが伝
達される。
【0003】さらに、出力側ハブのフランジをハブ部分
から切離し、両者を小コイルスプリングで連結した分離
ハブ型のクラッチディスク組立体も用いられている。こ
のクラッチディスク組立体では、捩じり角度が広くな
り、さらに2段の特性が得られる。小コイルスプリング
の両端には、1対のスプリングシートが配置されてい
る。フランジとハブとは、円周方向に間隔を空けており
互い噛み合う歯部を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のクラッチデ
ィスク組立体では、自由状態でハブの歯部はフランジの
歯部間で負側(回転方向反対側)に位相をずらして配置
されている。すなわち、ハブのフランジに対する捩じり
角度は正側(回転方向)に広くて負側に狭くなってい
る。
【0005】しかし、車両の種類によりこの捩じり角度
特性を変更して異音発生を抑制する必要がある。捩じり
角度の変更はフランジとハブとの形状を変更すれば可能
であるが、これらの部材を加工するのはコストが高くな
る。本発明の目的は、ダンパー機構の捩じり特性を安価
に変更可能にすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のスプリ
ングシートは、入力回転部材と出力回転部材の間に配置
されるコイルスプリングの両端を受けるためのものであ
り、シート部と挿入部とを備えている。シート部は、コ
イルスプリングの一端に当接し、入力回転部材と出力回
転部材の一方に支持される第1被支持面と他方に支持さ
れ第1被支持面より突出する第2被支持面を有する。挿
入部は、シート部からコイルスプリング内に延びる。
【0007】請求項2に記載のスプリングシートは、入
力回転部材と出力回転部材の間に配置されるコイルスプ
リングの両端を受けるためのものであり、1対の第1及
び第2スプリングシートからなる。第1スプリングシー
トは、第1シート部と第1挿入部とを備えている。第1
シート部は、コイルスプリングの一端に当接し、入力回
転部材と出力回転部材の一方に支持される第1被支持面
と他方に支持され第1被支持面より突出する第2被支持
面を有する。第1挿入部は、シート部からコイルスプリ
ング内に延び。第2スプリングシートは、第2シート
部と第2挿入部とを備えている。第2シート部は、コイ
ルスプリングの他端に当接し、入力回転部材と出力回転
部材の他方に支持される第3被支持面と入力回転部材と
出力回転部材の一方に支持され第3被支持面より突出す
る第4被支持面を有する。第2挿入部は、第2シート部
からコイルスプリング内に延びる。
【0008】請求項3に記載のスプリングシートは、請
求項2に記載のスプリングシートにおいて、第1スプリ
ングシートと第2スプリングシートとは同一形状であ
る。請求項4に記載のダンパー機構は、入力回転部材
と、入力回転部材と所定角度範囲内で相対回転可能に配
置された出力回転部材と、入力回転部材と出力回転部材
との間に配置されたコイルスプリングと、請求項2また
は3に記載のスプリングシートとを備えている。
【0009】請求項5に記載のダンパー機構の捩じり特
性変更方法は、入力回転部材と、入力回転部材と所定角
度範囲内で相対回転可能に配置された出力回転部材と、
入力回転部材と出力回転部材との間に配置されたコイル
スプリングとを備えたダンパー機構において、コイルス
プリングの両端に配置され入力回転部材と出力回転部材
に支持されるスプリングシートにおいて、入力回転部材
に支持される第1被支持面と出力回転部材に支持される
第2被支持面の高さをずらせることで、自由状態での入
力回転部材と出力部材の位相を変更する。この方法で入
力側部材と出力側部材の位相を変更するのは、容易かつ
安価である。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に示す本発明の一実施形態と
してのクラッチディスク組立体1は、図1の左側に配置
されたエンジン(図示せず)からのトルクを図1の右側
に配置されたトランスミッション(図示せず)に伝達お
よび遮断するための装置である。図1においてはO−O
がクラッチディスク組立体1の回転軸であり、図2及び
図11の矢印R1 向きが回転方向である。
【0011】このクラッチディスク組立体1は、主に、
出力側部材としてのハブ2と、入力側部材としてのクラ
ッチディスク3およびリテーニングプレート4と、中間
部材としてのサブプレート5と、サブプレート5とハブ
2との間に両者の相対回転を制限するように配置された
小コイルスプリング6と、プレート3,4とサブプレー
ト5との間に両者の相対回転を制限するように配置され
た大コイルスプリング7と、プレート3,4とハブ2と
の間で相対回転が生じる時に所定の摩擦力を発生させる
摩擦抵抗発生機構8とから構成されている。
【0012】ハブ2は、クラッチディスク組立体1の中
心に配置され、トランスミッションの軸(図示せず)に
連結される。ハブ2は、軸方向に延びる円筒状のボス2
aと、ボス2aの外周に一体に形成されたフランジ2b
とから構成されている。フランジ2bの外周には複数の
突起2cが円周方向に等間隔で形成されている。図3に
示すように、フランジ2bの径方向に対向する2か所に
は、後述する小コイルスプリング6の円周方向両端を受
けるための切欠き2dが形成されている。また、ボス2
aの内周側には、トランスミッションの軸(図示せず)
にスプライン係合するスプライン孔2eが形成されてい
る。
【0013】ハブ2のフランジ2bの外周にはサブプレ
ート5が配置されている。サブプレート5は円板状のプ
レートである。サブプレート5は、図2から明らかなよ
うに、径方向外方に延びる4つの突出部5aを有してい
る。各突出部5aには、円周方向に延びる窓孔5bが形
成されている。各突出部5aの間には外側切欠き5cが
形成されている。サブプレート5の内周側には、ハブ2
の突起2cの間に対応する部分に内側突起5dが形成さ
れている。突起2cと内側突起5dとの間には円周方向
の所定の隙間が確保されており、これによりハブ2とサ
ブプレート5とが所定角度回転可能となっている。
【0014】サブレート5の内周側において、ハブ2
の切欠き2dに対応する2か所には内側切欠き5eが形
成されている。これらの切欠き2dと内側切欠き5e内
には小コイルスプリング6が配置されている。小コイル
スプリング6の両端にはシート部材40が配置されてい
る。図11に詳細に示すように、シート部材40は円板
状のシート部41と、シート部41から小コイルスプリ
ング6内に延びる挿入部42とから構成されている。シ
ート部41は、第1被支持部43と、それより円周方向
に突出する第2被支持部44とから構成されている。R
1 側のシート部材40では、第1被支持部43が内側切
欠き5eに支持され、第2被支持部44が切欠き2dに
支持されている。反対にR2 側のシート部材40では、
第1被支持部43が切欠き2dに支持され、第2被支持
部44が内側切欠き5eに支持されている。この結果、
内側切欠き5eに対して切欠き2dはR1 側に位相をず
らしている。また、このようにして、自由状態では、ハ
ブ2の突起2cはサププレート5の内側突起5d間の円
周方向中心に配置されている。すなわち、自由状態から
ハブ2はサブプレート5に対してR1 側とR2 側にそれ
ぞれ5°ずつ相対回転可能である。
【0015】シート部41の外側端面で一方の部材に支
持される部分が突出していなければ、切欠き2dと内側
切欠き5eは位相が一致する。この場合は、自由状態で
は、ハブ2の突起2cはサププレート5の内側突起5d
間でR2 側にずれて配置されている。すなわち、自由状
態からハブ2はサブプレート5に対してR1 側に7°相
対回転でき、R2 側に3°相対回転できるようになって
いる。すなわち、本実施形態では、シート部材40の形
状を変更することで従来小コイルスプリング6を間に
介したハブ2とサブプレート5との捩じり特性を変更し
ている。このようにシート部材40の形状変更はハブや
サブプレートの切欠き部分の形状変更より容易かつ安価
である。また、どのシート部材40も同一の形状である
ので、製造コストが低くなる。
【0016】捩じり角度の特性については、本実施形態
に限定されることなく、様々な角度に変更してもよい。
サブプレート5の両側方には、クラッチプレート3およ
びリテーニングプレート4が配置されている。クラッチ
プレート3およびリテーニングプレート4は、概ね円板
状の1対の部材であり、ハブ2のボス2aの外周側に回
転自在に配置されている。クラッチプレート3およびリ
テーニングプレート4は外周部で当接ピン11により互
いに固定されている。この当接ピン11は、サブプレー
ト5に形成された外側切欠き5c内を挿通している。当
接ピン11と外側切欠き5cとには円周方向に所定の隙
間が確保されているため、プレート3,4とサブプレー
ト5とは相対回転可能である。
【0017】クラッチディスク3の外周には、摩擦連結
部10が配置されている。摩擦連結部10は、主に、円
環状のクッショニングプレート12と、摩擦フェーシン
グ13とから構成されている。クッショニングプレート
12は、環状部12aが当接ピン11によりクラッチプ
レート3に固定されている。クッショニングプレート外
周側には、複数のクッショニング部12bが形成されて
いる。このクッショニグ部12bの両面には摩擦フェー
シング13が固着されている。なお、摩擦フェーシング
13の図1左側にはエンジン側のフライホイール(図示
せず)が配置されており、図示しないプレッシャープレ
ートにより摩擦フェーシング13がフライホイールに押
圧されると、クラッチディスク組立体1にエンジン側の
トルクが入力される。
【0018】クラッチプレート3およびリテーニングプ
レート4には、それぞれサブプレート5の窓孔5bに対
応した位置に、窓孔3aおよび窓孔4aが形成されてい
る。この窓孔3aおよび窓孔4a内に大コイルスプリン
グ7が配置されている。各窓孔3aおよび窓孔4aの径
方向両側には軸方向外方に切り起こされた押え部3b,
押え部4bが形成されている。
【0019】大コイルスプリング7は合計4個であり、
各窓孔5b内に収容されている。第コイルスプリング7
内には、小径のコイルスプリング8が配置されている。
スプリング7,8の円周方向両端は、各窓孔5b,3a
および4aの円周方向両端に当接している。以上に説明
した大コイルスプリング7は、リテーニングプレート4
の押さえ部4bおよびクラッチプレート3の押さえ部3
bによって径方向外方及び軸方向への移動を制限されて
いる。
【0020】クラッチプレート3およびリテーニングプ
レート4の内周側には、摩擦抵抗発生機構8の一部(後
述)が係合する孔3c,4cがそれぞれ円周方向等間隔
で4つ形成されている。次に、摩擦抵抗発生機構8につ
いて説明する。摩擦抵抗発生機構8は、クラッチプレー
ト3の内周部とリテーニングプレート4の内周部との軸
方向間でボス2aの外周側に配置されたそれぞれ環状の
部材から構成されている。摩擦抵抗発生機構8を構成す
る部材は、第1フリクションワッシャー14と第2フリ
クションワッシャー15と第1コーンスプリング16と
第2コーンスプリング17と第3フリクションワッシャ
ー18である。
【0021】第1フリクションワッシャー14は樹脂製
円板状プレートである。第1フリクションワッシャー1
4は、図5〜図7に示すように、内周端がボス2aに近
接しており、1側面がハブ2のフランジ2bおよび突起
2cのトランスミッション側側面に当接している。第1
フリクションワッシャー14は、円板部14aと円板部
14aの内周側からトランスミッション側に突出する環
状突出部14bとを有している。環状突出部14bに
は、環状切欠き溝14cがトランスミッション側に形成
されている。また、円板部14aの外周には、径方向外
方に延びる4つの突起14dが形成されている。
【0022】第1フリクションワッシャー14とリテー
ニングプレート4の軸方向間には、第1コーンスプリン
グ16が配置されている。第1コーンスプリング16は
外周端がリテーニングプレート4に支持され、内周端が
第1フリクションワッシャー14の環状突出部14bに
形成された環状切欠き溝14cに当接している。第1コ
ーンスプリング16は、圧縮された状態で配置されてお
り第1フリクションワッシャー14をハブ2のフランジ
2bおよび突起2c側に付勢している。第1コーンスプ
リング16には、外周側に複数の切欠きが形成されてい
る。この切欠きは、第1フリクションワッシャー14の
磨耗によって第1コーンスプリング16の姿勢が変化す
る時に、第1コーンスプリング16の付勢力変化を減ら
すために形成されている。
【0023】第2フリクションワッシャー15は、図8
〜図10から明らかなように円板状の部材であり、第1
フリクションワッシャー14の外周側に、第1フリクシ
ョンワッシャー14が配置された平面と略同一平面上に
かつ同心に配置されている。第2フリクションワッシャ
ー15は、第1フリクションワッシャー14と同じ材料
で形成されており、摩擦係数が同じである。第2フリク
ションワッシャー15は、円板部15aと円板部15a
の内周側でトランスミッション側に突出する環状突出部
15bとから構成されている。円板部15aのエンジン
側端面は、サブプレート5の内周端面に当接している。
環状突起部15bのトランスミッション側端面には、円
周方向に等間隔で4つの切欠き15eが形成されてい
る。この切欠き15e内には、第1フリクションワッシ
ャー14の突起14dが円周方向に相対回転不能にかつ
軸方向に移動可能に係合している。なお、突起14dと
凹部15eとの軸方向間には所定の隙間が確保されてい
る。環状突出部15bには、凹部15eの間にトランス
ミッション側に延びる4つの突起が形成されている。こ
の突起は、2つのスナップ突起15cと2つの棒状突起
15dからなる。ここでは、同じ種類の突起同士が径方
向に対向するように配置されている。スナップ突起15
cは、軸方向に延びるスリットにより2分割されており
かつ先端にフック形状のスナップを有している。スナッ
プ突起15cはリテーニングプレート4に形成された孔
4c内に挿入されている。なお、スナップ突起15cに
形成されたスナップ部により、第2フリクションワッシ
ャー15はリテーニングプレート4から軸方向に外れに
くくなっている。棒状突起15dは、リテーニングプレ
ート4の他の孔4c内に挿入されている。
【0024】第2コーンスプリング17は、第2フリク
ションワッシャー15とリテーニングプレート4との軸
方向間に配置されている。第2コーンスプリング17に
は、内周側に複数の切欠きが形成されている。この切欠
きは、第2フリクションワッシャー15の磨耗によって
第2コーンスプリング17の姿勢が変化する時に、第2
コーンスプリング17の付勢力変化を減らすために形成
されている。第2コーンスプリング17は圧縮された状
態で配置されており、外周端がリテーニングプレート4
に当接し、内周端すなわち突起17bが第2フリクショ
ンワッシャー15の環状突出部15bのトランスミッシ
ョン側側面に当接している。このようにして、第2コー
ンスプリング17は第2フリクションワッシャー15を
サブプレート5のトランスミッション側側面に付勢して
いる。このときの第2コーンスプリング17の付勢力は
第1コーンスプリング16の付勢力より大きくなるよう
に設定されている。なお、第2コーンスプリング17の
切欠き17a部分は、第2フリクションワッシャー15
のスナップ突起15c,棒状突起15dおよび凹部15
eに対応しており、第2コーンスプリング17とこれら
の部材が互いに干渉しないようになっている。
【0025】クラッチプレート3の内周部とハブ2のフ
ランジ2bおよびサブプレート5の内周端との軸方向間
には第3フリクションワッシャー18が配置されてい
る。第3フリクションワッシャー18は、第1フリクシ
ョンワッシャー14および第2フリクションワッシャー
15と同じ材料で形成されており、摩擦係数が同じであ
る。第3フリクションワッシャー18は、トランスミッ
ション側側面がフランジ2bの側面およびサブプレート
5の内周端部側面に当接し、エンジン側側面がクラッチ
プレート3に当接している。第3フリクションワッシャ
ー18の外周部には、軸方向エンジン側に延びるスナッ
プ突起18a(図1参照)が形成され、スナップ突起1
8aはクラッチプレート3に形成された孔3c内に係合
している。このスナップ突起18aは、前述した第2フ
リクションワッシャー15のスナップ突起15cと同様
の形状である。第3フリクションワッシャー18の内周
部には軸方向エンジン側に延びる環状の突出部18bが
形成されている。この環状の突出部18bの外周側には
クラッチプレート3の内周端が当接している。
【0026】次に、クラッチディスク組立体1の動作に
ついて説明する。摩擦フェーシング13がエンジン側の
フライホイール(図示せず)に押し付けられると、エン
ジン側のフライホイールのトルクがクラッチプレート3
およびリテーニングプレート4に入力される。このトル
クは、大コイルスプリング7、コイルスプリング8、サ
ブプレート5、小コイルスプリング6を介してハブ2に
伝達され、さらに図示しないトランスミッション側の軸
に伝達される。
【0027】エンジン側のフライホイール(図示せず)
からクラッチディスク組立体1に捩じり振動が伝達され
ると、プレート3,4とハブ2との間で周期的な相対回
転が生じる。各スプリング6〜8が圧縮され、摩擦抵抗
発生機構8により摩擦が発生する。このとき捩じり角度
と捩じりトルクとの関係においてヒステリスが発生す
る。
【0028】捩じり角度の小さな範囲では、小コイルス
プリング6が円周方向に圧縮され、、第1フリクション
ワッシャー14および第3フリクションワッシャー18
がハブ2のフランジ2bおよび突起2cに対して摺動す
る。このときの低剛性・低ヒステリシストルクの特性に
よって変位角度の小さな捩じり振動が効果的に減衰され
る。
【0029】捩じり角度の大きな範囲では、小コイルス
プリング6が圧縮されてサブプレート5とハブ2とが一
体回転し、これらとプレート3,4との間で相対回転が
生じる。このとき、大コイルスプリング7およびコイル
スプリング8が圧縮され、第1フリクションワッシャー
14がハブ2のフランジ2bと摺動し、第2フリクショ
ンワッシャー15がサブプレート5の内周側側面に摺動
し、さらに第3フリクションワッシャー18がハブ2の
フランジ2bのフライホイール側側面およびサブプレー
ト5の内周側のフライホイール側側面に摺動する。ここ
では、第2コーンスプリング17の付勢力が第1コーン
スプリング16の付勢力より大きく設定されているた
め、大きな摩擦力が発生する。このときの高剛性・高ヒ
ステリシストルクの特性により、変位角度の大きな捩じ
り振動が効果的に減衰される。
【0030】以上のように、捩じり振動の種類によって
適切な特性を得られるので、クラッチディスク組立体1
は捩じり振動を減衰するのに効果的である。
【0031】
【発明の効果】本発明においては、スプリングシートに
おいて、入力回転部材に支持される第1被支持面と出力
回転部材に支持される第2被支持面の高さをずらせるこ
とで、自由状態での入力回転部材と出力部材の位相を変
更する。この方法で入力側部材と出力側部材の位相を変
更するのは、容易かつ安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのクラッチディスク
組立体の縦断面概略図。
【図2】一部が切り欠かれた図1におけるII矢視図。
【図3】ハブの平面図。
【図4】図3のIV−IV断面図。
【図5】図1の円A拡大図。
【図6】第1フリクションワッシャーの平面図。
【図7】図6のVI−VI断面図。
【図8】第2フリクションワッシャーの平面図。
【図9】図8のIX−IX断面図。
【図10】図8のX−X断面図
【図11】フランジ周辺の平面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 15/123 F16F 15/134 F16D 11/00 - 23/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力回転部材と出力回転部材の間に配置さ
    れるコイルスプリングの両端を受けるためのスプリング
    シートであって、 前記コイルスプリングの一端に当接し、前記入力回転部
    材と出力回転部材の一方に支持される第1被支持面と他
    方に支持され前記第1被支持面より突出する第2被支持
    面を有するシート部と、 前記シート部から前記コイルスプリング内に延びる挿入
    部と、を備えているスプリングシート。
  2. 【請求項2】入力回転部材と出力回転部材の間に配置さ
    れるコイルスプリングの両端を受けるための1対のスプ
    リングシートであって、 前記スプリングシートは1対の第1及び第2スプリング
    シートからなり、 前記第1スプリングシートは、 前記コイルスプリングの一端に当接し、前記入力回転部
    材と出力回転部材の一方に支持される第1被支持面と他
    方に支持され前記第1被支持面より突出する第2被支持
    面を有する第1シート部と、 前記第1シート部から前記コイルスプリング内に延びる
    第1挿入部とを備えており、 前記第2スプリングシートは、 前記コイルスプリングの他端に当接し、前記入力回転部
    材と出力回転部材の前記他方に支持される第3被支持面
    と前記入力回転部材と出力回転部材の前記一方に支持さ
    れ前記第3被支持面より突出する第4被支持面を有する
    シート部と、 前記シート部から前記コイルスプリング内に延びる第2
    挿入部とを備えている、 スプリングシート。
  3. 【請求項3】前記第1スプリングシートと前記第2スプ
    リングシートとは同一形状である、請求項2に記載のス
    プリングシート。
  4. 【請求項4】入力回転部材と、 前記入力回転部材と所定角度範囲内で相対回転可能に配
    置された出力回転部材と、 前記入力回転部材と出力回転部材との間に配置されたコ
    イルスプリングと、 請求項2または3に記載のスプリングシートと、を備え
    たダンパー機構。
  5. 【請求項5】入力回転部材と、前記入力回転部材と所定
    角度範囲内で相対回転可能に配置された出力回転部材
    と、前記入力回転部材と出力回転部材との間に配置され
    たコイルスプリングとを備えたダンパー機構の捩じり特
    性変更方法であって、 前記コイルスプリングの両端に配置され前記入力回転部
    材と出力回転部材に支持されるスプリングシートにおい
    て、前記入力回転部材に支持される第1被支持面と前記
    出力回転部材に支持される第2被支持面の高さをずらせ
    ることで、自由状態での前記入力回転部材と前記出力部
    材の位相を変更する、ダンパー機構の捩じり特性変更方
    法。
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