JP3365594B2 - ダンパーディスク組立体 - Google Patents

ダンパーディスク組立体

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JP3365594B2 JP27292895A JP27292895A JP3365594B2 JP 3365594 B2 JP3365594 B2 JP 3365594B2 JP 27292895 A JP27292895 A JP 27292895A JP 27292895 A JP27292895 A JP 27292895A JP 3365594 B2 JP3365594 B2 JP 3365594B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ダンパーディスク
組立体、特に、捩じり振動を減衰するためのヒステリシ
ストルク発生機構を有するダンパーディスク組立体に関
する。 【0002】 【従来の技術】車輌のクラッチ装置に用いられるクラッ
チディスク組立体は、主に、入力側部材としてのクラッ
チプレート及びリテーニングプレートと、フランジを有
しトランスミッション側から延びるシャフトに連結され
るハブと、クラッチプレート及びリテーニングプレート
とフランジとの間で両者が相対回転すると円周方向に圧
縮されるように配置されたコイルスプリングと、両プレ
ートとフランジとが相対回転する時に摩擦によって相対
回転を妨げる向きに作用するヒステリシストルクを発生
するヒステリシストルク発生機構とを備えている。コイ
ルスプリングとヒステリシストルク発生機構とによっ
て、捩じり振動が伝達されたときに、入力側のプレート
と出力側のハブとの間の相対捩じり角度とトルクとの関
係においてヒステリシスが生じるようになっている。こ
のとき発生するヒステリシス損によって捩じり振動が減
衰される。 【0003】ヒステリシストルク発生機構は、例えば、
フランジに当接する環状摩擦部材と、環状摩擦部材の側
方に配置され、リテーニングプレートと一体回転するよ
うに係合する環状プレート部材と、プレート部材をフラ
ンジ側に付勢する環状付勢部材とから構成されている。
これらの環状部材は、コイルスプリングより径方向内側
で両プレートとハブのフランジとの間に配置されてい
る。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前記従来のヒステリシ
ストルク発生機構では、環状摩擦部材は相対回転時に環
状プレート部材とフランジのいずれか一方と一体回転
し、他方との間で相対回転し摩擦を発生する。ここで
は、環状摩擦部材のどちらの面が摩擦面になるかを決定
できない。その結果、ヒステリシストルクが安定しにく
い。 【0005】本発明の課題は、捩じり振動を減衰するた
めのダンパーディスク組立体においてヒステリシストル
クの大きさを安定させることにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載のダンパ
ーディスク組立体は、第1及び第3回転円板部材と第2
回転円板部材と弾性部材とヒステリシストルク発生機構
とを備えている。第1及び第3回転円板部材は軸方向に
間隔をあけて互いに固定されている。第2回転円板部材
は第1及び第3回転円板部材間に相対回転可能に配置さ
れている。弾性部材は、第1及び第3回転円板部材と第
2回転円板部材を円周方向に連結する。ヒステリシスト
ルク発生機構は第1回転円板部材と第2回転円板部材と
の間に配置され、第2回転円板部材に相対回転不能に係
止され第1回転円板部材に当接する第1摩擦部材を有す
る。 【0007】このダンパーディスク組立体では、たとえ
ば第1及び第3回転円板部材が回転すると、トルクは弾
性部材を介して第2回転円板部材に伝達される。第1及
び第3回転円板部材に捩じり振動が入力されると、両部
材と第2回転円板部材との間で周期的な相対回転が生じ
る。このとき、捩じり角度とトルクとの関係においてヒ
ステリシスが発生する。このとき、弾性部材が圧縮さ
れ、ヒステリシストルク発生機構において第1摩擦部材
が第1回転円板部材に摺動して摩擦を発生させることで
ヒステリシストルクが発生している。ここでは、第1摩
擦部材が第2回転円板部材に相対回転不能に係止されて
いるため、第1摩擦部材の摺動面が決定され、その結果
ヒステリシストルクの大きさが安定する。 【0008】さらに、このダンパーディスク組立体で
は、ヒステリシストルク発生機構は第2摩擦部材とプレ
ート部材と付勢部材とをさらに有している。第2摩擦部
材は第2回転円板部材の第3回転円板部材側に相対回転
不能に係止されている。プレート部材は第3回転円板部
材に相対回転不能に係合し第2摩擦部材に当接してい
る。付勢部材は第3回転円板部材に支持されプレート部
材を第2摩擦部材側に付勢する。第2回転円板部材には
孔が形成されている。第1摩擦部材と第2摩擦部材は孔
内に挿入され互いに係合する第1及び第2突出部をそれ
ぞれ有する。 【0009】ここでは、第1摩擦部材と第2摩擦部材が
互いに係合しているため、第2回転円板部材と一体にな
っており、装置全体の組立時にサブアッシーとして利用
できる。 【0010】 【発明の実施の形態】図及び図に示すクラッチディ
スク組立体100は、入力側部材としてのクラッチプレ
ート103及びリテーニングプレート104と、フラン
ジ105を有する出力側部材としてのハブ106と、両
プレート103,104とフランジ105との間に配置
された4個のコイルスプリング107と、ヒステリシス
トルク発生機構108と、摩擦連結部109とから構成
されている。 【0011】クラッチプレート103及びリテーニング
プレート104は概ね円板状のプレート部材である。両
プレート103,104はともに中心孔を有しており、
ハブ106の外周に回転自在に嵌合している。プレート
103,104は外周側で複数のストップピン115に
より互いに固定されている。ハブ106には、トランス
ミッション側から延びるシャフト(図示せず)と係合す
るスプライン孔106aが中心に形成されている。ま
た、フランジ105はプレート103,104間で径方
向外方に延びており、円周方向に並んだ4つの窓孔10
5aを有している。この窓孔105a内には、それぞれ
コイルスプリング107が配置されている。プレート1
03,104において窓孔105aに対応する部分には
切起し部103a,104aが形成されている。この切
起し部103a,104aによりコイルスプリング10
7は径方向外方及び軸方向への移動が制限されている。 【0012】フランジ105において各窓孔105a間
には、外周縁に形成された4つの切欠き105cが形成
されている。この切欠き105c内にストップピン11
5が配置されている。ストップピン115と切欠き10
5cとの円周方向間には所定の隙間が確保されている。
これにより、クラッチプレート103及びリテーニング
プレート104はフランジ105に対して所定角度内で
相対回転可能である。 【0013】ヒステリシストルク発生機構108は、第
1摩擦部材120と第2摩擦部材121と摩擦プレート
122とコーンスプリング123とから構成されてい
る。フランジ105において窓孔105aよりさらに径
方向内側には、複数の軸方向に貫通する孔105bが形
成されている。第1摩擦部材120は樹脂製の環状部材
であり、クラッチプレート103とフランジ105の内
周部との間に配置されている。第1摩擦部材120に
は、フランジ105の孔105b内に延びる突出部12
0aが形成されている。これにより、第1摩擦部材12
0はフランジ105に対して一体回転するようになって
いる。 【0014】第2摩擦部材121は、同じく樹脂製環状
部材であり、フランジ105のトランスミッション側の
面に当接している。第2摩擦部材121には、フランジ
105の孔105b内に延びる突出部121aが形成さ
れている。突出部121aの先端は第1摩擦部材120
の突出部120aの先端に当接している。このようにし
て、第摩擦部材121もフランジ105と一体回転す
るようになっている。 【0015】摩擦プレート122は環状のプレート部材
であり、第2摩擦部材121のトランスミッション側の
面に当接している。さらに、摩擦プレート122内周部
には、トランスミッション側に延びる複数の係合部12
2aが形成されている。この係合部122aは、リテー
ニングプレート104の内周縁形成された切欠き部分
に相対回転不能にかつ軸方向に移動自在に係合してい
る。コーンスプリング123は摩擦プレート122とリ
テーニングプレート104との間で圧縮された状態で配
置されている。これにより、摩擦プレート122は第2
摩擦部材121に圧接され、クラッチプレート103が
第1摩擦部材120に圧接されている。 【0016】摩擦連結部109は、複数のクッショニン
グプレート111と、クッショニングプレート111の
両面に固定された摩擦フェーシング112とから構成さ
れている。各クッショニングプレート111は、リベッ
ト110によりクラッチプレート103の外周に連結さ
れている。次に動作について説明する。 【0017】摩擦連結部109が図示しないフライホイ
ールに押圧されると、クラッチディスク組立体101に
トルクが入力される。このトルクは、プレート103,
104、コイルスプリング107、フランジ105及び
ハブ106を介してトランスミッション側から延びるシ
ャフト(図示せず)に出力される。フライホイール側か
ら捩じり振動がクラッチディスク組立体101に入力さ
れると、プレート103,104とフランジ105とが
周期的に相対回転する。ヒステリシストルク発生機構1
08では、第1及び第2摩擦部材120,121がフラ
ンジ105と一体回転し、クラッチプレート103と摩
擦プレート122とにそれぞれ摩擦摺動する。このと
き、コイルスプリング107とヒステリシストルク発生
機構108により、相対捩じり角度とトルクとの関係に
おいてヒステリシスが発生する。その結果、捩じり振動
が減衰される。 【0018】特に、第1及び第2摩擦部材120,12
1がフランジ105に相対回転不能に係止されているた
め、これら摩擦部材の摺動面が決定されている。その結
果、このヒステリシストルク発生機構108により生じ
るヒステリシストルクの大きさが安定している。 〔変形例〕 第1摩擦部材120と第2摩擦部材121とを軸方向に
離脱不能に係合している。図に示す縦断面図では、第
1摩擦部材120の突出部120bには、断面六角形の
溝120cが形成されている。そして、第2摩擦部材1
21の突出部121bはこの溝120c内に嵌合する断
面六角形の形状を有している。このように第1摩擦部材
120と第2摩擦部材121とが互いの突出部により係
合することにより、フランジ105から離脱不能となっ
ている。この結果、装置の組立時に予め両摩擦部材をフ
ランジ105に組み付けてサブアッシーとすることがで
きる。さらに、両摩擦部材同士の係合部分の加工は、両
部材が樹脂製であるために容易である。 【0019】 【発明の効果】本発明に係るダンパーディスク組立体で
は、摩擦部材が一方の回転円板部材に相対回転不能に係
止されているため、摩擦部材の摺動面が決定され、その
結果ヒステリシストルクの大きさが安定する。複数の摩
擦部材が回転円板部材の穴を通じて互いに係合している
ため、回転部材と摩擦部材とが装置全体の組立時にサブ
アッシーとして利用できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態としてのクラッチディスク
組立体の平面図。 【図2】クラッチディスク組立体の縦断面図。 【図3】図2の部分拡大図。 【図4】変形例における摩擦部材同士の係合を示す断面
図。 【符号の説明】100 クラッチディスク組立体 103 クラッチプレート 104 リテーニングプレート 105 フランジ 106 ハブ 108 ヒステリシストルク発生機構 120 第1摩擦部材 121 第2摩擦部材

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】軸方向に間隔を空けて固定された第1及び
    第3回転円板部材と、 前記第1及び第3回転円板部材間に配置される第2回転
    円板部材と、 前記第1及び第3回転円板部材と前記第2回転円板部材
    を円周方向に連結する弾性部材と、 前記第1回転円板部材と前記第2回転円板部材の間に配
    置され、前記第2回転円板部材に相対回転不能に係止さ
    れ前記第1回転円板部材に当接する第1摩擦部材を有す
    るヒステリシストルク発生機構とを備え、 前記ヒステリシストルク発生機構は、前記第2回転円板
    部材の前記第3回転円板部材側に相対回転不能に係止さ
    れた第2摩擦部材と、前記第3回転円板部材に相対回転
    不能に係合し前記第2摩擦部材に当接するプレート部材
    と、前記第3回転円板部材に支持され前記プレート部材
    を前記第2摩擦部材側に付勢する付勢部材とをさらに有
    し、 前記第2回転円板部材には孔が形成されており、 前記第1摩擦部材と前記第2摩擦部材は前記孔内に挿入
    され互いに係合する第1及び第2突出部をそれぞれ有す
    る、 ダンパーディスク組立体。
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JP4617845B2 (ja) 2004-11-17 2011-01-26 アイシン精機株式会社 クラッチディスク
JP5319228B2 (ja) * 2008-10-03 2013-10-16 ヴァレオユニシアトランスミッション株式会社 捩り振動低減装置

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