JPH0950788A - 表示用蛍光ランプ - Google Patents

表示用蛍光ランプ

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JPH0950788A
JPH0950788A JP20256695A JP20256695A JPH0950788A JP H0950788 A JPH0950788 A JP H0950788A JP 20256695 A JP20256695 A JP 20256695A JP 20256695 A JP20256695 A JP 20256695A JP H0950788 A JPH0950788 A JP H0950788A
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JP
Japan
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light emitting
fluorescent lamp
cathode
display
chamber
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Application number
JP20256695A
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English (en)
Inventor
Tadashi Niizawa
正 新澤
Nobuo Shibano
信雄 柴野
Katsuyuki Ide
勝幸 井手
Masaaki Kobayashi
正秋 小林
Kengo Toda
健吾 戸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritake Co Ltd
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Noritake Co Ltd
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表示面上のコントラストを高精度に容易に向上
させると共に、耐久性を高め、かつ製造容易性を高め
る。 【解決手段】表示用蛍光ランプ21は、気密容器26
を、透光性前面板24、この前面板24と離間対向する
背面板25および周側壁22a,23aにより構成して
いる。その内部は隔壁部材により画成されて前面板24
に隣接するアノード室29および背面板25に隣接して
アノード室29と連通孔33により連通するカソード室
30が形成されている。カソード室30はカソード隔壁
37により2分され、これら2つのカソード室30a,
30b内にカソード38,39を配設している。アノー
ド室29にはアノード35が配設されている。アノード
室29の各発光室32の内面等には蛍光発光層36が配
設されている。前面板24の内面にはブラックストライ
プ46を黒色塗料の印刷等により形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示装置に用いられる
表示用蛍光ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の表示用蛍光ランプの一例
としては特開平4−334863号公報に掲載されたも
のがある。この表示用蛍光ランプは表示面をなすガラス
プレートの内側に、表示面以外の部分から光が出ないよ
うに遮光する遮光板を設ける一方、ガラスプレートの外
面上に、赤と緑、青と緑の2層構造の色フィルターを設
けて発光色の補正を行ない、コントラスト比を向上させ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の表示用蛍光ランプではフィルターを表示面の
ガラスプレートの外面に設けているので、フィルターが
熱膨張や外力によって損傷劣化しやすい。フィルターが
フィルム製で前面に接着するようなものであると、この
フィルターがガラスプレートから剥離するおそれがあ
る。また、このフィルターの位置決めが必ずしも容易で
はなく、各放電路の投光面からずれる場合があり、位置
精度が低いという課題がある。また、ガラスプレートの
内側に遮光板を配設してコントラストを高める手段も開
示されているが、これでは部品点数が増えると共に製造
が煩雑となりコスト高となってしまう。
【0004】そこで本発明は、表示コントラストが高く
耐久性に優れ、かつ製造が容易な表示用蛍光ランプを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の表
示用蛍光ランプは、透光性前面板、この前面板に気密に
被着される開口を前方に有しアノードが配設されるとと
もに内面に蛍光体層および放電孔が形成された発光室お
よびカソードが配設されこのカソードと発光室のアノー
ドとの間に放電孔を介して放電路が形成される発光室の
後方に設けられたカソード室を有する気密容器と;この
気密容器内に封入された放電媒体と;前面板の内表面の
周縁部および前面板に直交する方向に前面板の内表面に
投影された放電孔の投影部の少なくとも一部に黒色塗料
で印刷された遮光部と;を具備している。
【0006】ここで、透光板は、表示面を構成するもの
であり、透明である必要はなく、例えば透過波長選択性
または光拡散性を有するものを含む。また、外表面また
は内表面に低融点ガラスあるいは透光性樹脂等からなる
色フィルターを形成したものでもよい。カソード室と
は、カソードが配設された部屋であり、放電孔のみで連
通するものであれば、発光室と一体的に形成されたもの
でもよい。
【0007】放電孔とは、各発光室内のアノードとカソ
ード室のカソードとの間に放電が生起されるように発光
室とカソード室とを区画している部材に形成された孔で
ある。
【0008】カソードとは、電子放射を行なう陰極であ
り、陰極降下電圧の低い熱陰極としてエミッタが塗布さ
れた予熱形のフィラメント電極等が用いられるが、これ
に限らない。
【0009】蛍光発光層は、発光室の内壁全面に被着さ
れている必要はなく、一部分であってもよい。また、内
部に仕切部材などが設置されている場合には、この仕切
部材の壁面に形成してもよい。
【0010】請求項2記載の発明の表示用蛍光ランプ
は、請求項1の発明であって、さらに、発光室は仕切部
材によって複数に区画され、アノードおよび放電孔も複
数の発光室毎に設けられている。
【0011】請求項3記載の発明の表示用蛍光ランプ
は、請求項2記載の発明であって、さらに、複数の発光
室は所定数の単位で1画素を形成し、各画素間の間隔は
1画素内の発光室間の間隔よりも大きい。
【0012】請求項4記載の発明の表示用蛍光ランプ
は、請求項2または3記載の発明であって、さらに、1
画素は赤(R)、緑(G)、青(B)に発光する蛍光体
層が形成された3つの発光室で形成されている。
【0013】請求項5記載の発明の表示用蛍光ランプ
は、請求項1ないし4のいずれか一記載の発明であっ
て、さらに、側周壁は、主要部分が表面にガラス層を形
成した金属で形成されている。
【0014】主要部分とは、例えば側周壁の一部を透明
ガラス板に構成して、カソードが隣設する背面板だけで
なく、側周壁の一部を透明ガラス板に構成してもよいこ
とを意味する。
【0015】請求項6記載の発明の表示用蛍光ランプ
は、請求項1ないし5のいずれか一記載の発明であっ
て、さらに、複数の発光室は各発光室のアノード側が上
下方向に位置し、放電孔側が中央部に隣接するように上
下2列に配列され、隣接している2つの放電孔に対向す
る遮光部の幅は上下方向の周縁部の遮光部の幅の2倍以
上で形成されている。
【0016】
【作用】請求項1の発明の表示用蛍光ランプは、遮光部
が前面板の内表面に黒色塗料を印刷することによって形
成されるので、遮光部が外力の影響を受けることがな
く、容易に製造することができる。
【0017】また、遮光部は発光にほとんど寄与しない
放電孔と少なくとも一部が重なり合うように形成されて
いるので、遮光部の幅を大きくすることができ、コント
ラストを向上することができる。また、発光に寄与しな
い放電孔を遮光部により、見えないように隠蔽すること
ができる。
【0018】また、前面板の形状とこれを嵌入せしめる
気密容器の嵌入部の形状とは正しく適合しているので、
この前面板を気密容器の嵌入部内に単に嵌入させること
により、この前面板の内面に印刷される遮光部の位置決
め精度を容易に高めることができる。
【0019】請求項2の発明においては、請求項1の作
用に加えて、1個の蛍光ランプで複数の画素を設けるこ
とができる。
【0020】請求項3の発明においては、請求項2の作
用に加えて、遮光部を形成すべき各画素間の間隙を各発
光室間の間隙よりも大きくしているので、各画素間のコ
ントラストを向上させることができる。
【0021】請求項4の表示用蛍光ランプは、請求項2
または3の表示用蛍光ランプの作用に加えて、カラー表
示を行なうものである。
【0022】請求項5の表示用蛍光ランプは、請求項1
ないし4のいずれか一の作用に加え、側周壁の主要部分
が表面にガラス層を形成した金属で成形したものである
ので、この部分をセラミックスやガラスで形成する場合
に比べて、極めて軽量に構成できる。また、金属を主体
としているので、外形が複雑な形状も容易に成形でき
る。
【0023】請求項6の表示用蛍光ランプは、請求項2
ないし5のいずれか一の作用に加え、この蛍光ランプの
複数個をマトリックス状に配設したときに、上下方向の
蛍光ランプ間の隙間を加えた画素間の幅と、蛍光ランプ
内の上下方向の画素間の幅とを略同じにすることができ
る。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図5に基づい
て説明する。なお、図1〜図5中、同一または相当部6
分には同一符号を付しており、以下の説明において各図
の寸法の比率等は必ずしも正確なものではない。
【0025】図1は、本発明の第1実施例である表示用
蛍光ランプの平面図、図2はその正面図、図3はその側
面図、図4は図1のIV−IV線断面図、である。これらの
図において、表示用蛍光ランプ21は、横長角筒状の例
えばホーロー製トップボックス22と,例えばガラス製
またはセラミックス製の横長角筒状のボトムボックス2
3とを上下方向で同心状に重ねて低融点ガラス等により
封着している。
【0026】トップボックス22は例えばガラス層が表
面に被覆されたホーロー製の金属板により横長角筒状に
形成されており、図2で示す側周面22aの各コーナ部
22bを図1に示すように面取りしてアールを形成して
いる。これは表示用蛍光ランプ21のほぼ全体を嵌入せ
しめる耐候用の外ケース(図示せず)を樹脂成型品で成
形する場合の容易性を図るためである。
【0027】このトップボックス22の図中上面開口端
内には、透明板ガラス製等透光板の前面板24を嵌入せ
しめて、その外周側面を低融点の封着ガラスによって封
着している。この前面板24が後述するように表示面を
構成する。
【0028】ボトムボックス23は例えばガラス製また
はセラミックス製で横長角筒状に形成されており、トッ
プボックス22とは反対側の開口端面には例えば透明板
ガラス等よりなる背面板25を例えば低融点ガラスによ
って封着して気密に密閉している。これらのトップボッ
クス22,ボトムボックス23,前面板24,背面板2
5で放電空間を形成する気密容器26に構成している。
したがって、トップボックス22およびボトムボックス
23の周側壁22a,23aが気密容器26の周側壁を
形成している。気密容器26内には水銀や希ガスが封入
される。
【0029】トップボックス22の図2における手前側
および奥側(図示しない)の下面からボトムボックス2
3の外側壁23aに沿って例えば2行8列に配列された
合計48本(図において手前側、奥側とも各1列(1列
24本))のステンレス製の上部リードピン27を下方
に延出させており、また、背面板25の図中下端からも
2本一対の下部リードピンを2対28a,28b下方に
延出させている。以下、行とは図1中、リードピン27
や画素等の横並びをいい、列とは縦並びをいう。これら
の上部リードピン27の一端(図4では上端)は、後述
するように一方の電極であるアノードに一体に形成され
て兼用され、2対の下部リードピン28a,28bの各
内端は、他方の電極である後述する2本のカソード3
8,39にそれぞれ接続されている。
【0030】図4は、図1の表示用蛍光ランプ21のIV
−IV線断面図であり、この図に示すようにトップボック
ス22内およびボトムボックス23内には、後述するア
ノードが配設されるアノード室29とカソードが配設さ
れるカソード室30とをそれぞれ画成している。アノー
ド室29は、ホーロー製の隔壁部材31により2行8列
のマトリックス状に分離、区画されており、例えば16
個の有底角筒状の発光室32を形成している。隔壁部材
31は四角筒状の側壁ならびに底部と一体的に形成され
ている。
【0031】各発光室32の底部には、後述するよう
に、放電がアノード室29とカソード室30との間を通
過できるように丸形状あるいは四角形状の連通孔である
隔壁放電孔33が形成されている。隔壁放電孔33は、
図1に示すように上から第1行目と第2行目の発光室3
2との間にそれぞれ設けられている。
【0032】そして、各発光室32の内壁面および内底
面には、蛍光発光層36が形成されている。この蛍光発
光層36は、1画素を構成する3つの発光室32毎に、
R(赤色),G(緑色),B(青色)にそれぞれ発光す
る蛍光体が各1色ずつ塗布されている。したがって、図
1における左右方向に8画素が、上下方向に2画素が、
つまり、画素が2行8列で配列されることになり、表示
用蛍光ランプ21全体で16画素が備えられている。ま
た、図1に示すように隣り合う画素同士の図1中横方向
の間隙は隣り合う発光室32同士間の横方向の間隙より
も広く形成されている。
【0033】そして、全ての上部リードピン27bは、
その図4中上端部を各発光室32内に突出させて、給電
ピンをアノード35として兼用している。
【0034】一方、背面板25の図4中上面上には、図
1で示すようにカソード室30を長手方向でほぼ2等分
して2室30a,30bに仕切るカソード隔壁37を立
設しており、これら各カソード室30a,30bのほぼ
中央部、すなわち、各発光室32を、カソード隔壁37
を中心にして図1中左右に分けたときに、その中央部に
おいてカソード38,39をそれぞれ立設する一方、水
銀放出構体40,41をそれぞれ設置している。各カソ
ード38,39は各対の下部リードピン28a,28b
に電気的に接続されるフィラメント電極であり、陰極降
下電圧の低いものが好ましく、映像信号に応じてアノー
ド35との間に瞬時に放電が生起されるように、常時通
電予熱されている。また、このフィラメントには、低い
エネルギーで電子放出が容易に行なえるように例えばバ
リウム・ストロンチウム炭酸塩等のエミッタ(熱電子放
射物質)が塗布されている。
【0035】各水銀放出構体40,41は、例えばニッ
ケル等の電気抵抗体となるその構体基体にZr−Al合
金を封着させ、これに水銀を含浸させたものである。各
水銀放出構体40,41は、各内部導入線42,43を
通電することにより、抵抗発熱させ、その熱で気密容器
26内の放電空間に放電に必要な水銀を供給する。ま
た、水銀放出構体40,41は不純ガスを吸着する機能
を有する。水銀放出構体40,41からの水銀放出は、
上記の方法に拠らずに、例えばこの表示用蛍光ランプ2
1の製造工程のうちの、排気工程終了後に、外部からの
加熱によって行ってもよい。例えば、背面板25を透過
するレーザー光を各水銀放出構体40,41に照射した
り、誘導コイルを近接させ、誘導加熱により水銀放出構
体40,41だけを効率的に加熱して水銀を放出させる
こともできる。
【0036】背面板25に穿設した排気孔44は、密閉
容器26内部を排気し、希ガスを封入するためのもので
あり、排気チップ45が形成されている。排気チップ4
5はランプ完成前は図示しない排気装置に接続できる十
分な長さを有する排気用ガラス管であり、排気工程で排
気用ガラス管を介して内部を排気し、カソード隔壁37
の微少間隙を通して両カソード室30a,30bを共に
排気できる。その排気後、内部に希ガスを封入した後
は、この排気用ガラス管を根元で溶断して気密に密閉し
たものである。すなわち排気チップ45は排気用ガラス
管の残留跡である。
【0037】したがって本実施例によれば、発光室32
が多数、例えば48室(ドット)あっても、カソード3
8,39が2本あり、しかも、これらの各カソード3
8,39はこれら発光室32の半数毎のほぼ中央部にあ
るので、各カソード38,39から各発光室32の各ア
ノード35までの放電路同士間の差を小さくすることが
できる。つまり、各発光室32の各放電路長同士をほぼ
均等化することができる。したがって、各放電路長同士
間の差によって生じるランプ電圧の差を解消させるた
め、ランプ電流をオンデューティ比や限流素子の抵抗値
の合わせ込みによる制御を簡単化することができるの
で、輝度均斉度を容易に高めることができる。また、2
本のカソード38,39から放射される熱電子が2つの
カソード室30a,30b間で錯綜するのをカソード隔
壁37により規制するので、一方のカソード38,38
のみが強く駆動されて逸早く消耗する、いわば片利きを
防止することができる。
【0038】つまり、一般に、カソード38,39から
放射された熱電子はアノード−カソード間の電位バラツ
キ等により距離的に最も近いアノード35に飛んで放電
するとは限らない。そのため一方のカソード38または
39のみから多くの熱電子が放電されて、熱電子放射物
質が逸早く消耗する場合があるが、カソード隔壁37に
より、各カソード室30a,30b毎に熱電子放射物質
の出入を規制しているので、片利きにより一方のカソー
ド38,39のみが一方的に機能停止するのを防止する
ことができる。なお、カソード隔壁37には排気チップ
45により気密容器26内を排気する場合には、両カソ
ード室30a,30bを連通せしめる微少間隙がある。
【0039】また、図2に示すように上部リードピン2
7のうち、図中左右両側端部にある複数の外側上部リー
ドピン27bの突出外端部の各先端部を、ボトムボック
ス26のテーパ状外側周面23aより内方へ寄るように
所要角度で折曲している。その理由は、例えば最外側の
上部リードピン27bを図2中破線に示すように直線状
に垂下させると、その先端部がボトムボックス26のテ
ーパ状外側周面23aよりも外方へ突出するので、この
表示用蛍光ランプ21の前面板24の前面を残してほぼ
全体を嵌入せしめる外ケース内に嵌入する場合には、障
害となり、ひいてはこれら複数の表示用蛍光ランプ21
を表示盤に実装する場合の高密度実装の障害となるから
である。
【0040】そして、図1と図4に示すように前面板2
4の内表面に、遮光部であるブラックストライプ(図1
では平行斜線で表示)46を、黒色塗料の印刷により形
成している。
【0041】ブラックストライプ46は各発光室32
間、R,B,Gにそれぞれ発光する3室の発光室32に
より構成される各画素間および前面板24の外周を包囲
するように前面板24の内面に黒色塗料の印刷によって
一連に形成されている。ブラックストライプ46はその
図1中上下および左右方向の画素間でそれぞれ隣り合う
幅D1,D2を相互にほぼ等しくする一方、これら幅D
1,D2を、外周縁部の幅d1 ,d2 の2倍以上に形成
している。また、このブラックストライプ46の一部
は、各発光室32の発光に寄与しない隔壁放電孔33の
前面板24の内面に垂直方向に投影される投影部の全部
あるいは少なくとも一部が重複するように拡幅されて格
子状に形成されている。
【0042】したがって、ブラックストライプ46は発
光に寄与しない隔壁放電孔33と少なくとも一部が重な
り合うように形成されているので、ブラックストライプ
46の遮光による発光輝度の低下を小さく抑えることが
できる。また、発光に寄与しない隔壁連通孔33が前面
板24を通して見えないように隠蔽するので、コントラ
ストを向上させるとともに、美観を向上させることがで
きる。
【0043】さらに、ブラックストライプ46を、前面
板24自体の内面に黒色塗料を印刷することにより形成
するので、従来のようにブラックストライプ15を印刷
したフィルムを前面板24の外面に貼着する場合に比し
て、その貼着工程を省略することができる。
【0044】また、前面板24の形状とこれを嵌入せし
めるトップボックス22の嵌入部の形状が正しく適合し
ているので、この前面板24をトップボックス22の嵌
入部内に単に嵌入することにより、この前面板24の内
面に印刷されるブラックストライプ46の位置決め精度
を容易に高めることができる。
【0045】しかも、ブラックストライプ46を形成す
べき各画素間の間隙を各発光室32同士間の間隙よりも
大きくしているので、各画素間のコントラストを向上さ
せることができる。
【0046】なお、前面板24の内表面に、ブラックス
トライプ46以外にもカラーフィルタを低融点ガラス,
透光性樹脂,顔料等の形成等によりを設けて色度,光度
を調整するようにしている。
【0047】また、複数の発光室32をマトリックス状
に配置したので、画素密度が向上する。さらに、気密容
器26の側周壁の主要部分を、表面にガラス層を形成し
た金属で成形したものであるので、この部分をセラミッ
クスやガラスで形成する場合に比べて、極めて軽量に構
成できる。また、金属を主体としているので、外形が複
雑な形状も容易に成形できる。
【0048】さらに、全発光室32を外側に隣接するよ
うに2列に配列して、全アノード35を全上部リードピ
ン27により兼用するので、全アノードを省略して部品
数を大幅に削減することができるうえに、アノード35
に上部リードピン27を電気的に接続せしめる工程を全
て省略することができ、さらに全体として小型軽量化を
図ることができる。
【0049】図5は上記表示用蛍光ランプ21を用いた
表示装置51の正面図である。この表示装置51は多数
の表示用蛍光ランプ21を基台52上に設置された表示
盤53にマトリックス状に配置し、これら表示用蛍光ラ
ンプ21を、その背後の表示盤53内または基台52内
に設置された点灯制御回路54により点灯制御するもの
である。
【0050】そして、各表示用蛍光ランプ21はブラッ
クストライプ46の幅については、図1中上下方向で隣
り合う2つの放電孔33に対向する部分の幅D1,D2
を図中上下方向の周縁部の幅d1 ,d2 の各々2倍以上
に形成しているので、複数の表示用蛍光ランプ21をマ
トリックス状に配列すると、上下方向の蛍光ランプ間の
隙間を加えた画素間の幅と各ランプ21内の上下方向の
幅とをほぼ同じにすることができる。
【0051】以上、本発明の実施例を図面を参照して詳
細に説明したが、本発明は次に示すようにさらに別の態
様でも実施することができる。
【0052】例えば、前述の第1実施例の表示用蛍光ラ
ンプ21が16画素(2行8列)であるが、この画素数
は適宜変更できる。例えば1画素×4画素のように構成
してもよいし、反対に20画素あるいはそれ以上の画素
数を有するように構成してもよい。
【0053】また上記実施例では、背面板25は全体を
透明ガラス板により形成する場合には、背面板25全面
がカソード38,39等の観察窓として機能するが、背
面板25の一部に観察窓としての透明部分が残り、他の
部分がフロスト加工されていて内部が観察できないもの
であってもよい。さらに観察窓となる部分を除いて、フ
ロスト加工されている部分がボトムボックス23と一体
的にホーロー加工された金属で構成しているものであっ
てもよい。
【0054】上記各実施例では、ボトムボックス23の
四面が全てホーロー製であるが、一部分、例えば水銀放
出構体40,41の近接する一側面を透明ガラス製にし
てもよい。このようにすれば、重量をそれほど増加させ
ることなく、カソード38,39の視認性を高めること
ができる。また、水銀放出構体40,41を高周波誘導
加熱するにあたり、ボトムボックス23の四面が全てホ
ーロー製であると、高周波電磁波が金属基体を有するホ
ーローに吸収されて、水銀放出構体40,41を十分加
熱できないが、水銀放出構体40,41の近接する一側
面を透明ガラス製にすることで、水銀放出構体40,4
1の近接する二側面がガラス製となり、高周波電磁波の
吸収が少なくなって、水銀放出構体40,41の加熱を
行ない易くなる。さらに、ボトムボックス23の側壁の
一面を透明にした場合には、ここからも内部が観察でき
る。
【0055】上記各実施例の表示用蛍光ランプ21,2
1Aは、カソード室30a,30b内に水銀放出構体4
0,41を設置しているが、排気管45を通して液体水
銀を封入してもよい。
【0056】発光室32を形成する隔壁部材31をホー
ローガラスやセラミックス等の各種の絶縁材料により構
成してもよい。
【0057】上記各実施例ではトップボックス22とボ
トムボックス23とを別体で構成しているが、一体的に
構成してもよい。
【0058】上記各実施例では表示用蛍光ランプ21,
21Aの駆動方法はスタティック駆動でも、ダイナミッ
ク駆動でもよく、後者によれば、上部リードピン27の
数を減少させてもよい。
【0059】カソード38,39とカソード室30a,
30bは、1つの表示用蛍光ランプ21,2Aに対して
2つ設けられているが、3つ以上設けてもよい。またカ
ソード室30a,30bのカソード隔壁37を省略して
もよい。
【0060】上記表示用蛍光ランプ21の複数をマトリ
ックス状に配置して、大型画像表示装置51に構成する
場合には、各表示用蛍光ランプ21をダイナミック駆動
またはスタティック駆動により駆動させてもよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
表示用蛍光ランプは、遮光部が前面板の内表面に黒色塗
料を印刷することによって形成されるので、遮光部が外
力の影響を受けることがなく、容易に製造することがで
きる。
【0062】また、遮光部は発光にほとんど寄与しない
放電孔と少なくとも一部が重なり合うように形成されて
いるので、遮光部の幅を大きくすることができ、コント
ラストを向上することができる。また、発光に寄与しな
い放電孔を遮光部により、見えないように隠蔽すること
ができる。
【0063】また、前面板の形状とこれを嵌入せしめる
気密容器の嵌入部の形状とは正しく適合しているので、
この前面板を気密容器の嵌入部内に単に嵌入させること
により、この前面板の内面に印刷される遮光部の位置決
め精度を容易に高めることができる。
【0064】請求項2の発明においては、請求項1の効
果に加えて、1個の蛍光ランプで複数の画素を設けるこ
とができる。
【0065】請求項3の発明においては、請求項2の効
果に加えて、遮光部を形成すべき各画素間の間隙を各発
光室間の間隙よりも大きくしているので、各画素間のコ
ントラストを向上させることができる。
【0066】請求項4の表示用蛍光ランプは、請求項2
または3の表示用蛍光ランプの効果に加えて、カラー表
示を行なうことができる。
【0067】請求項5の表示用蛍光ランプは、請求項1
ないし4のいずれか一の効果に加え、側周壁の主要部分
が表面にガラス層を形成した金属で成形したものである
ので、この部分をセラミックスやガラスで形成する場合
に比べて、極めて軽量に構成できる。また、金属を主体
としているので、外形が複雑な形状も容易に成形でき
る。
【0068】請求項6の表示用蛍光ランプは、請求項1
ないし5のいずれか一の効果に加え、この蛍光ランプの
複数個をマトリックス状に配設したときに、上下方向の
蛍光ランプ間の隙間を加えた画素間の幅と、蛍光ランプ
内の上下方向の画素間の幅とを略同じにすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の表示用蛍光ランプの平面
図。
【図2】図1で示す表示用蛍光ランプの正面図。
【図3】図1で示す実施例の側面図。
【図4】図1のIV−IV線に沿う切断部の断面図。
【図5】図1の表示用蛍光ランプを用いた表示装置の一
例の正面図。
【符号の説明】
21 表示用蛍光ランプ 22 トップボックス 23 ボトムボックス 24 前面板 25 背面板 26 気密容器 27 上部リードピン 28 下部リードピン 29 アノード室 30a,30b カソード室 31 隔壁部材 32 発光室 33 隔壁連通孔(連通孔) 35 アノード 36 蛍光発光層 37 カソード隔壁 38,39 カソード 40,41 水銀放出構体 45 排気チップ 46 ブラックストライプ 50 表示素子 51 表示装置 53 表示盤 54 点灯制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴野 信雄 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 (72)発明者 井手 勝幸 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 (72)発明者 小林 正秋 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)発明者 戸田 健吾 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性前面板、この前面板に気密に被着
    される開口を前方に有しアノードが配設されるとともに
    内面に蛍光体層および放電孔が形成された発光室および
    カソードが配設されこのカソードと発光室のアノードと
    の間に放電孔を介して放電路が形成される発光室の後方
    に設けられたカソード室を有する気密容器と;この気密
    容器内に封入された放電媒体と;前面板の内表面の周縁
    部および前面板に直交する方向に前面板の内表面に投影
    された放電孔の投影部の少なくとも一部に黒色塗料で印
    刷された遮光部と;を具備していることを特徴とする表
    示用蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】 発光室は仕切部材によって複数に区画さ
    れ、アノードおよび放電孔も複数の発光室毎に設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の表示用蛍光ラン
    プ。
  3. 【請求項3】 複数の発光室は所定数の単位で1画素を
    形成し、各画素間の間隔は1画素内の発光室間の間隔よ
    りも大きいことを特徴とする請求項2記載の表示用蛍光
    ランプ。
  4. 【請求項4】 1画素は赤(R)、緑(G)、青(B)
    に発光する蛍光体層が形成された3つの発光室で形成さ
    れていることを特徴とする請求項2または3記載の表示
    用蛍光ランプ。
  5. 【請求項5】 気密容器の側周壁の主要部分は表面にガ
    ラス層を形成した金属で形成されていることを特徴する
    請求項1ないし4いずれか一記載の表示用蛍光ランプ。
  6. 【請求項6】 複数の発光室は各発光室のアノード側が
    上下方向に位置し放電孔側が中央部に隣接するように上
    下2列に配列され、隣接している2つの放電孔に対向す
    る遮光部の幅は上下方向の周縁部の遮光部の幅の2倍以
    上で形成されていることを特徴とする請求項1ないし5
    いずれか一記載の表示用蛍光ランプ。
JP20256695A 1995-08-08 1995-08-08 表示用蛍光ランプ Pending JPH0950788A (ja)

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