JPH0949547A - 防振クリップ - Google Patents
防振クリップInfo
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- JPH0949547A JPH0949547A JP21942995A JP21942995A JPH0949547A JP H0949547 A JPH0949547 A JP H0949547A JP 21942995 A JP21942995 A JP 21942995A JP 21942995 A JP21942995 A JP 21942995A JP H0949547 A JPH0949547 A JP H0949547A
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Abstract
りながら、部品のパネルに対する固定作業を大巾に簡略
化できる防振クリップの提供。 【解決手段】 パネルP2側に立設されたスタッドボル
トBを利用して、部品P1とパネルP2とを振動を吸収
しながら固定する防振クリップであって、内部に上記ス
タッドボルトBを差し込むスリーブ本体1を備え、当該
スリーブ本体1は、内周面にスタッドボルトBのネジ面
に係止する複数の弾性係止爪2を形成する一方、外周面
に下方へ傾斜する上弾性片6と上方へ傾斜する下弾性片
7とを対の関係をもって延設して、当該上下の弾性片6
・7の各先端縁で部品P1側の取付孔Hの周面を上下方
向から弾持することにより、部品P1とパネルP2とを
振動を吸収しながらワンタッチで固定する。
Description
立設されたスタッドボルトを利用して、各種の板状部品
と所定パネルとを振動を吸収しながら固定するために使
用される防振クリップに関するものである。
ット等の板状部品を固定する際に、一方に生じる機械的
振動を他方に伝えることが好ましくないような場合に
は、通常は、板状部品とパネルと間に合成ゴム等で成形
された振動吸収体を介在させて、当該振動吸収体の弾力
性を利用して、上記の機械的振動を吸収している。
に示す如く、パネルP側にスタッドボルトBを立設し、
部品31側に振動吸収体33を装着する切欠口付の取付
孔32を開設する一方、振動吸収体33を円筒状体に成
形して、該振動吸収体33の内側に金属カラー36を嵌
入する貫通孔34を形成すると共に、同外周面に上記取
付孔32の孔縁と係止する環状凹溝35を形成する構成
となっている。
固定する場合には、まず、振動吸収体33をその環状凹
溝35を介して部品31の取付孔32内に横方向から装
着した後、振動吸収体33の貫通孔34内に金属カラー
36を嵌入して、当該金属カラー36内にスタッドボル
トBを挿入し、最後に、金属カラー36から外方に突出
するスタッドボルトBの先端部をナット37で締め付け
ることにより、振動吸収体33を介在させた状態の下
で、部品31がパネルP側に一定の間隔をおいて固定さ
れることとなる。従って、斯る防振固定状態の下では、
部品31とパネルPの間に振動吸収体33が介在するこ
ととなるので、これにより、部品31側又はパネルP側
に生じる機械的な振動が他方に伝わることを防止できる
訳である。
固定構造にあっては、確かに、部品31とパネルPの間
に介在される振動吸収体33の弾力性を利用することに
より、機械的振動を効果的に吸収することは可能となる
が、反面、この為には、使用部材の点数が多くなるばか
りか、特に、振動吸収体33を部品31側に組み付ける
場合には、振動吸収体33を変形させながら、部品31
の取付孔32内にその切欠口から無理矢理に押し込ん
で、取付孔32の孔縁に振動吸収体33の環状凹溝35
を係止させた後、振動吸収体33の貫通孔34内に締付
量を規制する金属カラー36を強制的に嵌入しなければ
ならないので、その作業性が著しく低下してしまう大き
な問題点を有していた。しかも、この振動吸収体33の
部品31側に対する組付作業が複数個所で要求されるよ
うな場合には、斯る作業性の問題点が一層顕著となる。
にナットを溶接して、当該溶接ナットに金属カラー内の
上方から挿入されたボルトの先端部を螺合する構造のも
のも存在するが、この場合には、上記の問題点に加え
て、部品が比較的小さいと、ボルトの締め付け螺合時
に、部品が共回りする恐れがあるので、更に、作業性が
問題視されることとなる。
は、斯る従来の防振固定構造が抱える課題を有効に解決
するために開発されたもので、請求項1記載の防振クリ
ップは、パネル側に立設されたスタッドボルトを利用し
て、部品とパネルとを振動を吸収しながら固定する防振
クリップを前提として、内部に上記スタッドボルトを差
し込むスリーブ本体を備え、当該スリーブ本体は、内周
面にスタッドボルトのネジ面に係止する複数の弾性係止
爪を形成し、外周部に部品側に弾接する振動吸収手段を
設けたことを特徴とする。
の下で、スリーブ本体の外周面に、下方へ傾斜する上弾
性片と上方へ傾斜する下弾性片とを対の関係をもって延
設して、当該上下の弾性片の各先端縁で部品側の取付孔
の周面を上下方向から弾持することを特徴とする。
の下で、部品側の取付孔を長孔形状となす一方、スリー
ブ本体の外周面に一対の回転防止片を延設して、スリー
ブ本体を上記長孔状の取付孔内に挿入して90°回転さ
せることにより、一対の回転防止片の先端縁を当該取付
孔の短寸方向に位置する孔側面に弾接させることを特徴
とする。
の下で、更に、スリーブ本体の外周部に嵌着される筒状
の弾性体を備え、当該弾性体は、外周面に環状フランジ
部と環状膨出部とを形成して、該環状フランジ部と環状
膨出部の間に部品側の取付孔の孔縁を係止する環状凹溝
を画成したことを特徴とする。
の下で、弾性体の側壁内に上方が開放された環状空部を
形成したことを特徴とする。
では、振動吸収手段たる上下の弾性片又は弾性体の環状
凹溝を介して、そのスリーブ本体を部品側に予め開設さ
れている取付孔に取り付けた後、斯る状態のまま、スリ
ーブ本体の内部にパネル側に立設されたスタッドボルト
の先端部を差し込むだけで、スタッドボルトのネジ面に
対する複数の弾性係止爪の係止状態を得て、スリーブ本
体がスタッドボルトにワンタッチで固定されると同時
に、部品もパネル側に即座に固定される。
した上下弾性片の部品側の取付孔の周面に対する弾持作
用や、弾性体の部品側に取付孔の孔縁に対する弾接作用
で、部品側又はパネル側に生じる機械的な振動が他方に
伝わることを有効に防止できる。
形態に基づいて詳述するが、いずれの実施の形態のもの
も、パネルP2側に立設されたスタッドボルトBを利用
することを前提として、板状部品P1とパネルP2とを
振動を吸収しながら固定できる防振クリップとして開発
されたものである。
クリップから説明すると、当該防振クリップは、図1・
図2に示す如く、合成樹脂材料で成形されたスリーブ本
体1を備え、その下端内周面に上内方に立ち上がる複数
の弾性係止爪2を一定の間隔をおいて形成して、当該ス
リーブ本体1の内部に下端側からスタッドボルトBの先
端部を差し込めば、上記各弾性係止爪2の外方への撓み
で、スタッドボルトBの通過を許容しながら、最後に、
該各弾性係止爪2をスタッドボルトBの対応するネジ面
に弾性的に係止させることにより、スリーブ本体1自体
をスタッドボルトBに固定できる構造となしている。
尚、図中、3は、上端部側が連結されてスリーブ本体1
の内周面に沿って突出する複数のガイドリブで、このガ
イドリブ3は隣接する各弾性係止爪2の間に個々に延在
している。
スリーブ本体1の外周中間に対向する切欠部5を有する
円盤状のフランジ部4を形成して、該フランジ部4の各
切欠部5と対応する外周面に、下方へ一定の角度をもっ
て傾斜する一対の上弾性片6を一体に延設すると共に、
当該各上弾性片6と対向するスリーブ本体1の下縁外周
面に、逆に、上方へ一定の角度をもって傾斜する一対の
下弾性片7を一体に延設して、これら対の関係にある一
対の上弾性片6と一対の下弾性片7の各先端縁間で、後
述する部品P1側の取付孔Hの周面を上下方向から弾持
する構成となしている。尚、上下の弾性片6・7は、図
示する如く、その巾寸法については同寸となしている
が、その長さ寸法については、上弾性片6の方が長寸と
なるように設定されている。
位したスリーブ本体1の対向する外周面には、下方に一
定の角度をもって傾斜する短寸な一対の回転防止片8を
一体に延設する構成を併せて採用している。
図1に示す如く、部品P1側に開設される取付孔Hを角
長孔状となして、当該角長孔状の取付孔H内に対するス
リーブ本体1の挿入時は、上記一対の回転防止片8を取
付孔Hの長寸方向に沿って挿入し、そのまま、スリーブ
本体1を90°回転させることにより、今度は、一対の
回転防止片8の先端縁を取付孔Hの短寸方向に位置する
各孔側面Haに弾接させて、スリーブ本体1の取付孔H
内での回転を防止できる構成を積極的に採用している。
て、板状部品P1をパネルP2側に固定する場合には、
まず、既述した如く、一対の回転防止片8が取付孔Hの
長寸方向に位置する状態を得て、スリーブ本体1の下端
側を部品P1の取付孔H内に挿入すると、一対の回転防
止片8は何らの抵抗を受けずに取付孔H内を通過する
が、一対の下弾性片7は取付孔Hの孔縁で内側に押され
ながら取付孔Hを通過して、完全に通過した時点で、一
対の上弾性片6の各先端縁が部品P1の取付孔Hの上周
面に弾接すると同時に、一対の下弾性片7の各先端縁が
同取付孔Hの下周面に弾接して、図3に示す如く、当該
取付孔Hの周面を上下方向から弾持する。
る弾持状態を維持したまま、スリーブ本体1を90°回
転させると、図4に示す如く、一対の回転防止片8の先
端縁が取付孔Hの短寸方向に位置する各孔側面Haに弾
接するので、これにより、スリーブ本体1は回転が規制
された状態をもって部品P1側に取り付けられる。
ネルP2側に立設されているスタッドボルトBの先端部
を差し込めば、図5に示す如く、当該スタッドボルトB
のネジ面に対する各弾性係止爪2の係止状態を得て、ス
リーブ本体1がスタッドボルトBにワンタッチで固定さ
れると同時に、部品P1がパネルP2側に即座に固定さ
れる。
防振固定構造と比較すると、使用部材の点数の大巾な削
減を図りながら、部品P1のパネルP2に対する固定作
業が頗る容易となる利点を有すると共に、その固定状態
にあって、縦方向の振動が加わった場合には、これを上
下対の関係にある上弾性片6と下弾性片7の弾持作用で
効果的に吸収し、逆の横方向の振動が加わった場合に
は、スタッドボルトBのネジ面に係止している各弾性係
止爪2の弾性変形で効果的に吸収することが可能となる
ので、いずれにしても、部品P1側又はパネルP2側に
生じる機械的な振動が他方に伝わることを防止できる訳
である。特に、横方向の防振効果を大ならしめる上で
は、各弾性係止爪2の寸法を可能な限り長く設定するこ
とが好ましい。
を説明すると、当該防振クリップも、基本的には、内周
面に複数の弾性係止爪2を形成したスリーブ本体1を前
提とするものではあるが、第一実施の形態と異なるとこ
ろは、図6に示す如く、合成ゴム等の弾性材料で独立成
形された弾性体10を別に備える点にある。
記スリーブ本体1の外周部に嵌着できる大きさの円筒状
を呈し、その上端開口縁側の外周面に、スリーブ本体1
の円盤状フランジ部4より大径な環状フランジ部11を
形成すると共に、該フランジ部11の下位外周面に、下
向きの傾斜案内面12aを備える環状膨出部12を形成
して、当該環状フランジ部11の下面と環状膨出部12
の上端縁の間に、部品P1側に開設されている取付孔H
の孔縁を係止する環状凹溝13を画成する一方、その側
壁内に上方が開放されて上記環状膨出部12の途中まで
至る環状空部14を形成する構成となっている。尚、第
二実施の形態の下では、第一実施の形態とは異なり、部
品P1側に丸孔状の取付孔Hを開設するものとする。
て、板状部品P1をパネルP2側に固定する場合には、
まず、スリーブ本体1のフランジ部4と弾性体10のフ
ランジ部11とが当接するまで、弾性体10をスリーブ
本体1の外周部に嵌着して、部品P1側の取付孔H内に
押し込むと、上記環状空部14から得られる変形と、環
状膨出部12の傾斜案内面12aのガイド作用を得て、
弾性体10が当該取付孔H内を比較的スムーズに通過し
て、自身の環状凹溝13内に取付孔Hの孔縁を係止する
ので、これにより、図8に示す如く、防振クリップが部
品P1側に取り付けられる。尚、この取り付け状態にあ
っては、図示する如く、弾性体10の環状フランジ部1
1が取付孔Hの周面に直に接触して、スリーブ本体1側
のフランジ部4が当該周面に接触することを防止してい
る。
内部にパネルP2側に立設されているスタッドボルトB
を差し込めば、図9に示す如く、当該スタッドボルトB
のネジ面に対する各弾性係止爪2の係止状態を得て、ス
リーブ本体1がスタッドボルトBにワンタッチで固定さ
れると同時に、部品P1がパネルP2側に即座に固定さ
れる。しかも、この部品P1の固定状態にあっては、第
一実施の形態のものと同様に、スタッドボルトBの対応
するネジ面に各弾性係止爪2が係止しているので、部品
P1が不用意に脱落する心配も決してない。
防振固定構造と比較すると、使用部材の点数の大巾な削
減を図りながら、部品P1のパネルP2に対する固定作
業が頗る容易となるばかりか、その固定状態にあって
は、部品P1とパネルP2との間に弾性体10が介在す
ることは勿論であるが、特に、部品P1の取付孔Hに対
しては、弾性体10の環状フランジ部11と環状凹溝1
3と環状膨出部12が介在することとなるので、部品P
1側又はパネルP2側に生じる機械的な振動が他方に伝
わることを有効に防止できる訳である。
の振動が加わった場合には、スタッドボルトBのネジ面
に係止している弾性係止爪2の弾性変形に加えて、環状
空部14の変形でも、当該振動を効果的に吸収すること
が可能となるので、極めて合理的な防振効果が期待でき
る。依って、環状空部14はそれなりの存在意義を有す
るものではあるが、本発明の下では、必ず、存在しなけ
ればならないものではない。仮に、環状空部14を形成
しない場合には、弾性体10を単独で部品P1側の取付
孔Hに先付けして、後から、スリーブ本体1を当該弾性
体10の内部に嵌着しても、結果的には、部品P1側に
対する上記と同様な取り付け状態が得られることとな
る。
は、上記構成の採用により、従来の防振固定構造とは異
なり、使用部材の点数の削減を図りながら、部品のパネ
ルに対する固定作業を大巾に簡略化することが可能とな
った。その上、振動吸収手段たる上下弾性片の部品の取
付孔の周面に対する弾持作用や、弾性体の部品の取付孔
の孔縁に対する弾接作用で、部品側又はパネル側に生じ
る機械的な振動が他方に伝わることを有効に防止できる
ので、防振効果の向上も期待できることとなる。又、部
品側に開設される取付孔に関しても、従来の如き切欠口
を有するものに限定されることがないので、部品自体の
剛性のアップを図り、その使用範囲の拡大も期待できる
こととなる。
部品側の取付孔とパネル側のスタッドボルトの関係をも
って示す分解斜視図である。
面図、(C)は図2AのA−A線断面図である。
要部断面図である。
状態を示す要部断面図である。
である。
分解して示す斜視図である。
要部断面図である。
である。
斜視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 パネル側に立設されたスタッドボルトを
利用して、部品とパネルとを振動を吸収しながら固定す
る防振クリップであって、内部に上記スタッドボルトを
差し込むスリーブ本体を備え、当該スリーブ本体は、内
周面にスタッドボルトのネジ面に係止する複数の弾性係
止爪を形成し、外周部に部品側に弾接する振動吸収手段
を設けたことを特徴とする防振クリップ。 - 【請求項2】 スリーブ本体の外周面に、下方へ傾斜す
る上弾性片と上方へ傾斜する下弾性片とを対の関係をも
って延設して、当該上下の弾性片の各先端縁で部品側の
取付孔の周面を上下方向から弾持することを特徴とする
請求項1記載の防振クリップ。 - 【請求項3】 部品側の取付孔を長孔形状となす一方、
スリーブ本体の外周面に一対の回転防止片を延設して、
スリーブ本体を上記長孔状の取付孔内に挿入して90°
回転させることにより、一対の回転防止片の先端縁を当
該取付孔の短寸方向に位置する孔側面に弾接させること
を特徴とする請求項2記載の防振クリップ。 - 【請求項4】 スリーブ本体の外周部に嵌着される筒状
の弾性体を備え、当該弾性体は、外周面に環状フランジ
部と環状膨出部とを形成して、該環状フランジ部と環状
膨出部の間に部品側の取付孔の孔縁を係止する環状凹溝
を画成したことを特徴とする請求項1記載の防振クリッ
プ。 - 【請求項5】 弾性体の側壁内に上方が開放された環状
空部を形成したことを特徴とする請求項4記載の防振ク
リップ。
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- 1995-08-07 JP JP21942995A patent/JP3748923B2/ja not_active Expired - Fee Related
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