JPH0944956A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JPH0944956A
JPH0944956A JP7187549A JP18754995A JPH0944956A JP H0944956 A JPH0944956 A JP H0944956A JP 7187549 A JP7187549 A JP 7187549A JP 18754995 A JP18754995 A JP 18754995A JP H0944956 A JPH0944956 A JP H0944956A
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sliding
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明のディスク装置は、ホルダの装着動作
をスムーズ且つ確実に行うことが難しいといった課題を
解決するものである。 【解決手段】 ホルダ2の天板2aには、スライダ3を
付勢するダンパ機構21が設けられている。このダンパ
機構21は、ホルダ2の天板2a上面に回動自在に設け
られたダンパプレート22と、このダンパプレート22
を付勢するトーションバネ23とよりなる。また、ダン
パ機構21は、後述するようにホルダ2がカートリッジ
挿入・イジェクト位置からカートリッジ装着位置への移
動初期にはスライダ3を移動方向と逆方向(B方向)に
付勢してスライダ3を減速する。そして、スライダ3が
摺動する過程でダンパプレート22が所定以上回動した
ときスライダ3を移動方向(A方向)に付勢してスライ
ダ3を加速してホルダ2の装着動作を確実にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスク装置に係
り、特にディスクカートリッジがホルダ内に挿入される
と共に摺動する摺動部材の摺動動作によりホルダをカー
トリッジ挿入・イジェクト位置からカートリッジ装着位
置へ移動させるよう構成されたディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、可撓性磁気ディスクが収納され
たディスクカートリッジを装着されて磁気記録再生を行
う磁気ディスク装置においては、ディスクカートリッジ
が挿入されるホルダと、ディスクカートリッジの挿入操
作により摺動してホルダをカートリッジ挿入・イジェク
ト位置からカートリッジ装着位置へ移動させる摺動部材
としてのスライダとを有する構成になっている。
【0003】スライダは、コイルバネ等により一方向に
付勢されており、ディスクカートリッジが挿入されると
ラッチレバーがディスクカートリッジの端部に押圧され
て回動するとともにラッチレバーによるスライダの掛止
が解除される。これにより、スライダは付勢方向に摺動
してホルダをカートリッジ装着位置へ移動させる。その
際、ホルダは、カートリッジ挿入・イジェクト位置から
カートリッジ装着位置に降下することにより、ディスク
カートリッジ内のディスクをターンテーブル上にチャッ
キングさせることになる。
【0004】このようなホルダの装着動作を確実に行う
ため、スライダを付勢するバネ力が強く設定されてい
る。ところが、スライダは強いバネ力によりカートリッ
ジ挿入初期からカートリッジ装着までの間に加速されほ
ぼ一定の速度になるので、スライダが摺動完了位置に至
るころには、必要力量になると磁気ヘッドがディスクに
接触する際の衝撃が強過ぎてディスク表面を傷つけてし
まうといった問題があった。
【0005】そこで、従来の装置には、スライダの摺動
動作を減速させるためのダンパが設けられていた。この
種のダンパとしては、スライダに設けられたラックに噛
合するギヤと、ギヤと共に回転する回転体と、内部にグ
リースが充填され且つ回転体が収納された容器とよりな
るオイルダンパがある。このオイルダンパは、容器内に
設けられた回転体がスライダの摺動動作により回転する
と、容器内に充填されたグリースの粘性抵抗により減衰
力が発生し、その結果スライダの摺動動作を減速させる
ことができるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のディ
スク装置においては、スライダの摺動動作を減速させる
オイルダンパが容器内にグリースと回転体が収納された
構成とされていたため、充分な減衰力を得るには回転体
の直径を大きくする必要があり、その結果設置スペース
が大きくなり、且つホルダの装着動作を妨げない位置に
設けなければならなかった。そのため、従来はホルダよ
り後方にオイルダンパを設けるスペースを確保する構成
としていた。
【0007】従って、上記のようなオイルダンパを採用
した構成では、ディスク装置の小型化を図る際にオイル
ダンパの設置スペースが問題となり、小型化を図ること
が難しかった。しかも、上記のようなオイルダンパは、
体積が大きいばかりか、製造コストが高価であった。
【0008】また、オイルダンパに充填されたオイルの
粘性が温度に依存するため、低温ではオイルの粘性抵抗
が大きくなり過ぎてディスクを確実に装着することがで
きず、また高温ではオイルの粘性抵抗が低くなるので、
装着動作の勢いが強くなってしまいディスクを傷めるお
それがある。
【0009】そこで、本発明は上記問題を解決したディ
スク装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、ディスクカートリッジの挿入により摺動す
る摺動部材と、該摺動部材の摺動によりディスクカート
リッジが挿入されるカートリッジ挿入・イジェクト位置
又は該ディスクカートリッジが装着されるカートリッジ
装着位置に移動するホルダとを有するディスク装置にお
いて、前記ホルダに回動自在に設けられた回動部材と、
前記ホルダに設けられ、一端が前記回動部材に係合さ
れ、他端が前記ホルダに掛止された付勢部材とを有し、
前記付勢部材は、前記ホルダがカートリッジ挿入・イジ
ェクト位置からカートリッジ装着位置への移動初期には
前記摺動部材を移動方向と逆方向に付勢し、前記摺動部
材が摺動する過程で前記回動部材が所定以上回動したと
き前記摺動部材を移動方向に付勢するように設けられた
ことを特徴とするものである。
【0011】従って、本発明によれば、回動部材と付勢
部材とからなるダンパ機構をホルダの空きスペースに設
けることができると共に、ホルダとユニット化して組み
立てることができるので、ホルダをフレームに組み込む
前に予めホルダにダンパ機構を取り付けることが可能に
なり、組み立て工程の作業効率をより高めることができ
る。また、回動部材と付勢部材とによりダンパ機構が構
成されるため、製造コストを安価に抑えることができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面と共に本発明になるディ
スク装置の一実施例を説明する。尚、図1はディスク装
置1の平面図、図2はディスク装置1の概略構成を示す
分解斜視図である。
【0013】ディスク装置1は、ディスクカートリッジ
(図示せず)が挿入されるホルダ2と、前後方向に摺動
してホルダ2を昇降させるスライダ(摺動部材)3とが
フレーム4上に取り付けられている。スライダ3はフレ
ーム4上をA,B方向に摺動自在に設けられ、ディスク
カートリッジの挿入操作によりA方向に摺動してホルダ
2をカートリッジ挿入・イジェクト位置からカートリッ
ジ装着位置へ降下させる。
【0014】また、フレーム4の平面4a上には、ディ
スク回転用のモータに駆動されるターンテーブル5と、
磁気ヘッド6,7を支持するヘッドキャリッジ8とが設
けられている。ヘッドキャリッジ8は、先端上面に下側
磁気ヘッド6を支持するキャリッジ本体9と、先端下面
に上側磁気ヘッド7を支持しキャリッジ本体9に対し回
動可能に取り付けられたヘッドアーム10とを有する。
このヘッドキャリッジ8は、左右方向に延在する向きで
前後方向(A,B方向)に摺動できるように取り付けら
れている。
【0015】また、ヘッドキャリッジ8は、前後方向に
延在するリードスクリュウ11に係合するように設けら
れている。リードスクリュウ11の一端はフレーム4上
の軸受により軸支され、リードスクリュウ11の他端は
フレーム4の背面側に取り付けられたステッピングモー
タ13のロータに結合されている。
【0016】14はヘッドキャリッジ8の移動方向をガ
イドするガイドシャフトで、リードスクリュウ11と平
行にA,B方向に延在するように設けられ、フレーム4
の平面4a上にネジ止めされた板バネ15に押圧されて
平面4a上に保持されている。
【0017】上記ステッピングモータ13によりリード
スクリュウ11が所定角度回動されると、ヘッドキャリ
ッジ8はリードスクリュウ11及びガイドシャフト14
にガイドされてリードスクリュウ11の回動角に応じた
距離だけA,B方向に移動する。そして、ヘッドキャリ
ッジ8は、磁気ヘッド6,7をディスクカートリッジ内
に収納された磁気ディスク(図示せず)の所望とするト
ラックに摺接させて磁気記録・再生を行うことができ
る。
【0018】また、フレーム4の下面には、制御回路を
有する基板(図示せず)が取り付けられている。さら
に、フレーム4の前側端部には、ディスク挿入口16を
有する前面ベゼル17が取り付けられている。尚、前面
ベゼル17の裏側には、ディスク挿入口16を内側から
閉塞するフラップ18が開閉方向に回動可能に設けられ
ている。
【0019】そして、ホルダ2の上面には、本発明の要
部を構成するダンパ機構21が配設されている。このダ
ンパ機構21は、従来のようなオイルダンパではなくバ
ネ力を利用してスライダ3の摺動動作を減速するように
スライダ3を付勢する機械式のダンパ機構である。すな
わち、ダンパ機構21は、ホルダ2の天板2a上面に回
動自在に設けられたダンパプレート(回動部材)22
と、このダンパプレート22を付勢するトーションバネ
(付勢部材)23とよりなる。
【0020】また、ダンパ機構21は、後述するように
ホルダ2がカートリッジ挿入・イジェクト位置からカー
トリッジ装着位置への移動初期にはスライダ3を移動方
向と逆方向(B方向)に付勢し、スライダ3が摺動する
過程でダンパプレート22が所定以上回動したときスラ
イダ3を移動方向(A方向)に付勢するように構成され
ている。
【0021】さらに、上記ダンパ機構21は、ホルダ2
の天板2a上面の空きスペースに設けられており、ホル
ダ2とユニット化して組み立てることができる。すなわ
ち、ホルダ2をフレーム4に組み込む前に予めホルダ2
の天板2a上面にダンパプレート22及びトーションバ
ネ23を取り付けることができる。
【0022】そのため、組み立て工程の作業効率がより
高められている。また、ダンパ機構21がダンパプレー
ト22とトーションバネ23から構成されているため、
従来のようにオイルダンパを用いた構成のものよりも製
造コストを安価に抑えることができる。
【0023】尚、スライダ3がホルダ2の下方で摺動す
るため、ホルダ2の上面に設けられたダンパ機構21
は、スライダ3の摺動動作を邪魔せず、ダンパプレート
22及びトーションバネ23がスライダ3と干渉するこ
ともない。また、従来のようにスライダ3の摺動範囲外
にオイルダンパを設けた構成のものに比してオイルダン
パの設置スペースが不要になる分、ディスク装置1の小
型化が図られている。
【0024】次に、上記のように構成された各主要部の
構成について個別に説明する。図3はホルダ2の平面
図、図4はフレーム4の平面図、図5はフレーム4の側
面図である。ホルダ2は、天板2aと、天板2aの両側
からディスクカートリッジを抱え込むように折曲された
カートリッジガイド部2b,2cとからなる。従って、
天板2aと両側のカートリッジガイド部2b,2cに囲
まれた空間がカートリッジ挿入部となる。
【0025】ホルダ2の天板2aには、ヘッドキャリッ
ジ8が移動するため開口2dが設けられ、開口2dの周
縁部がヘッドアーム10の両側より突出する突出部10
aに当接している。そのため、ホルダ2は昇降動作と共
にヘッドアーム10を回動させるようになっている。
【0026】さらに、ホルダ2の両側には、スライダ3
に係合する係合ピン2eが一対ずつ設けられ、ホルダ2
の両側中央にはフレーム4の側壁4b,4cに設けられ
たガイド溝4d,4eに嵌合してホルダ2の昇降動作を
ガイドするガイド部2f,2gが突出している。
【0027】また、ホルダ2の天板2aには、ダンパ機
構21のダンパプレート22を回動自在に支承する軸2
4と、トーションバネ23の一端を掛止する掛止部25
とが設けられている。スライダ3は、フレーム4の平面
4aとホルダ2との間に摺動可能に取り付けられてお
り、U字状の平板3aと、平板3aの両側より上方に折
曲された側面3b,3cと、側面3b,3cに設けられ
ホルダ2の係合ピン2fが嵌合する傾斜溝3dと、フレ
ーム4の両側面に突出する突部4bに係合する係合孔3
eとを有する。さらに、スライダ3は前部右側に突出す
る突出片3gを有し、この突出片3gにはイジェクト釦
30が固着される。また、スライダ3は一対のコイルス
プリング31によりA方向に付勢されている。
【0028】スライダ3の傾斜溝3dには、ホルダ2の
係合ピン2fが嵌合しているため、スライダ3の摺動動
作により係合ピン2fが傾斜溝3dに沿って駆動され
る、そのため、スライダ3がA方向に摺動すると、ホル
ダ2はカートリッジ挿入・イジェクト位置に上昇し、ス
ライダ3がB方向に摺動すると、ホルダ2はカートリッ
ジ装着位置に下降する。
【0029】また、フレーム4の平面4a上には、ター
ンテーブル取付部4f,ヘッドキャリッジ取付部4g,
ラッチレバー取付部4h等が設けられている。図6はス
ライダ3を掛止するラッチ機構26の平面図である。こ
のラッチ機構26は、フレーム4の平面4a上に形成さ
れたラッチレバー取付部4hに設けられており、フレー
ム4の平面4a上に起立した軸(図示せず)に回動自在
に支承されたラッチレバー28と、ラッチレバー28よ
り起立する軸28dに嵌合しラッチレバー28をC方向
に回動付勢するトーションバネ29とより構成されてい
る。
【0030】ラッチレバー28は、ディスクカートリッ
ジのシャッタ(図示せず)を開閉するためのレバー部2
8aと、スライダ3の被掛止部3hを掛止する円弧状の
掛止部28bとを有する。また、トーションバネ29
は、一端29aがフレーム4の側壁4cに当接し、他端
29bがレバー部28aの側面に係合している。
【0031】ラッチレバー28は、ディスクカートリッ
ジがホルダ2に挿入されると共に、ディスクカートリッ
ジ前端に押圧されてD方向に回動する。そして、円弧状
の掛止部28bがスライダ3の被掛止部3hから離間す
ると、コイルスプリング31により付勢されているスラ
イダ3はA方向に摺動する。
【0032】このようにラッチレバー28が回動するこ
とにより、レバー部28aの先端28cがディスクカー
トリッジのシャッタ(図示せず)を開方向に押圧して磁
気ヘッド6,7が磁気ディスクに摺接できるようにす
る。また、イジェクト釦30がB方向に押圧されてスラ
イダ3が同方向に摺動すると、スライダ3の被掛止部3
hの側面に当接していた掛止部28bの掛止が解除され
るため、ラッチレバー28はトーションバネ29のバネ
力によりC方向に回動する。
【0033】図7はホルダ2に設けられたディスクカー
トリッジの誤挿入防止機構32を示す斜視図である。誤
挿入防止機構32は、ホルダ2の天板2aの切り起こし
33に取り付けられたトーションバネよりなる誤挿入防
止部材34と、ホルダ2の天板2aに形成されたストッ
パ溝35とよりなる。誤挿入防止部材34は一端34a
が、ホルダ2の天板2aに設けられた掛止部36に掛止
され、他端34bが左方向に延在し、且つ他端34bか
らA,B方向に曲げられて延在する腕部34cを有する
形状となっている。
【0034】また、誤挿入防止部材34の腕部34cの
先端部34dは、下方に曲げられてストッパ溝35に挿
入されている。このストッパ溝35はホルダ2の側方に
向かって開口するように形成されているため、ディスク
カートリッジが正しい向きでホルダ2内に挿入された場
合には、ディスクカートリッジの傾斜部(図示せず)に
より誤挿入防止部材34の先端部34dが右側に押圧さ
れて誤挿入防止部材34の腕部34cが右側に回動す
る。従って、ディスクカートリッジの挿入動作と共に誤
挿入防止部材34の先端部34dが右側に回避動作して
ディスクカートリッジの挿入動作が許容される。
【0035】ところが、ディスクカートリッジが間違っ
た向きでホルダ2内に挿入された場合には、誤挿入防止
部材34の先端部34dがB方向に押圧されることにな
る。その場合、A,B方向に延在する誤挿入防止部材3
4の腕部34cがB方向の力を受けて同方向に変位する
と共に他端34bが時計方向に回動する。これにより、
先端部34dがストッパ溝35のB方向側に設けられた
くびれ部35aに押圧されて右方向への変位が規制され
る。
【0036】その結果、誤挿入防止部材34の腕部34
cは、回動できなくなり、それ以上ディスクカートリッ
ジをホルダ2内に挿入することが不可能となる。このよ
うに、誤挿入防止部材34の先端部34dがストッパ溝
35のくびれ部35aに押圧されることにより、ディス
クカートリッジが間違った向きでホルダ2内に挿入され
ることを確実に防止することができる。
【0037】次に本発明の要部を構成するダンパ機構2
1について詳しく説明する。図8はダンパ機構21がホ
ルダ2の天板2aに取り付けられた状態を示す斜視図、
図9はディスクカートリッジがホルダ2に挿入される前
のダンパ機構21の動作状態を示す平面図、図10はデ
ィスクカートリッジがホルダ2に挿入される前のスライ
ダ3とホルダ2との動作を示す側面図である。
【0038】ダンパ機構21のダンパプレート22は、
前述したようにホルダ2の天板2aに植設された軸24
により回動自在に支承されており、右端22aにはトー
ションバネ23の一端23aが嵌合する孔22bが設け
られている。また、ダンパプレート22の左端22cに
は、ホルダ2の左側の側面よりも左方向に突出すると共
に、垂直方向に起立する突出部22dが設けられてい
る。
【0039】この突出部22dは、スライダ3の側面3
bに設けられた係合溝37に嵌合されている。従って、
スライダ3の摺動動作と共に突出部22dがE,F方向
に押圧されてダンパプレート22が回動するようになっ
ている。トーションバネ23は、一端23aがダンパプ
レート22の孔22bに嵌合してダンパプレート22に
連結され、他端23bがホルダ2の天板2aに切り起こ
された掛止部25の切欠25aに掛止されている。ま
た、ホルダ2の天板2aには、トーションバネ23を保
持するための切り起こし部38が設けられている。その
ため、トーションバネ23は、この切り起こし部38と
ホルダ2の天板2aとの間で保持され、天板2a上に水
平状態に保持される。
【0040】ディスクカートリッジ挿入前は、図9に示
されるように、トーションバネ23の一端23aとダン
パプレート22の回動中心となる軸24とを結ぶ基準線
Lがトーションバネ23の他端23bの掛止位置よりも
A方向にある。そのため、トーションバネ23のバネ力
は、ダンパプレート22をF方向に回動させるように作
用する。そして、ダンパプレート22の突出部22d
は、押圧力FD1でスライダ3の側面3bに設けられた係
合溝37をB方向に押圧する。
【0041】一方、スライダ3には、コイルスプリング
31のバネ力FS1がA方向に作用している。そのため、
スライダ3を駆動するローディング力FL1は、押圧力F
D1とバネ力FS1の合力で表せるが、作用方向が逆向きで
あるので、FL1=FS1−FD1となる。
【0042】従って、ディスクカートリッジ挿入前は、
ダンパ機構21の作用によりスライダ3をA方向に押圧
する力FL1が緩和されており、ディスクカートリッジ挿
入により移動初期のスライダ3の摺動速度が減速されて
スライダ3が急激に摺動することが防止される。
【0043】次に、ディスクカートリッジ39がホルダ
2内に挿入される際のダンパ機構21の動作について説
明する。ディスクカートリッジ39がホルダ2内に挿入
されると、前述したようにラッチレバー28がD方向に
回動してスライダ3の掛止を解除する。そのため、スラ
イダ3は、コイルスプリング31のバネ力によりA方向
に摺動しはじめるが、上記ダンパ機構21の作用により
減速されて摺動する。
【0044】図11はディスクカートリッジ39がホル
ダ2に挿入された際のダンパ機構21の動作過程を示す
平面図、図12はディスクカートリッジ39がホルダ2
に挿入された際のスライダ3とホルダ2との動作過程を
示す側面図である。上記のようにしてスライダ3がA方
向に摺動しはじめると、ダンパ機構21のダンパプレー
ト22は、E方向に回動して図11に示されるようにト
ーションバネ23の一端23aとダンパプレート22の
回動中心となる軸24とを結ぶ基準線Lがトーションバ
ネ23の他端23bの掛止位置と一致する。
【0045】この場合、トーションバネ23のバネ力
は、ダンパプレート22を回動させる力(回転モーメン
ト)にならず、ダンパプレート22の突出部22dの押
圧力F D2はゼロになる。従って、スライダ3がA方向に
摺動しはじめると押圧力FD2は小さくなる。
【0046】一方、コイルスプリング31は、スライダ
3がA方向に摺動しはじめると全長が短くなるため、ス
ライダ3の摺動動作と共にバネ力FS2(<FS1)も小さ
くなる。そして、図11に示されるようにトーションバ
ネ23の一端23aと軸24とを結ぶ基準線Lがトーシ
ョンバネ23の他端23bの掛止位置と一致する中立位
置にダンパプレート22が回動すると、ダンパプレート
22の押圧力がFD2=0であるので、スライダ3を駆動
するローディング力FL2は、コイルスプリング31のバ
ネ力FS2と等しくなる(FL2=FS2)。
【0047】従って、ディスクカートリッジ挿入後の装
着動作過程では、スライダ3に作用するダンパ機構21
の力が一時的にゼロまで減少するが、コイルスプリング
31のバネ力も減少するので、スライダ3を駆動するロ
ーディング力FL2はスライダ3の移動初期のローディン
グ力FL1よりも小さくなっている(FL2<FL1)。
【0048】図13はホルダ2が装着位置に到着した際
のダンパ機構21の動作状態を示す平面図、図14はホ
ルダ2が装着位置に到着した際のスライダ3とホルダ2
との動作状態を示す側面図である。さらに、スライダ3
がA方向に摺動すると、ダンパ機構21のダンパプレー
ト22は、E方向に回動して図13に示されるようにト
ーションバネ23の一端23aとダンパプレート22の
回動中心となる軸24とを結ぶ基準線Lがトーションバ
ネ23の他端23bの掛止位置よりもB方向にずれた位
置となる。
【0049】そのため、トーションバネ23のバネ力
は、ダンパプレート22をE方向に回動させるように作
用する。そして、ダンパプレート22の突出部22d
は、押圧力FD3でスライダ3の側面3bに設けられた係
合溝37を摺動方向(A方向)に押圧する。
【0050】そして、ダンパプレート22が上記中立位
置からE方向に回動すると共に、ダンパプレート22を
回動させる力(回転モーメント)が増大し、ダンパプレ
ート22の突出部22dの押圧力FD3は増大する。一
方、コイルスプリング31は、スライダ3がA方向に摺
動すると共にバネ力FS3(<FS2)も小さくなる。
【0051】従って、ディスクカートリッジ装着完了時
は、コイルスプリング31のバネ力が減少するが、スラ
イダ3に作用するダンパ機構21の力が増大する。その
ため、スライダ3をA方向に駆動するローディング力F
L3は、FL3=FS3+FD3となり、突出部22dの押圧力
D3とコイルスプリング31のバネ力FS3との合力とな
る。すなわち、ローディング力FL3は、スライダ3の移
動初期のローディング力FL1よりも大きくなっている
(FL3>FL1)。
【0052】これにより、スライダ3は移動初期よりも
強力なローディング力FL3によりA方向に駆動される。
そのため、スライダ3の傾斜溝3dに嵌合するホルダ2
の係合ピン2eは、スライダ3の摺動動作とともに、よ
り強い力FL3で押圧されながら傾斜溝3dに沿って下方
に移動する。
【0053】よって、ホルダ2は上記のようなスライダ
3の摺動動作によりスムーズに装着位置に装着される。
従って、ホルダ2に挿入されたディスクカートリッジ3
9は、ターンテーブル5に装着動作に必要な速度で装着
されることになり、ターンテーブル5上に突出するスピ
ンドル軸や駆動ピンとディスクハブ孔とのずれを装着速
度により補正することができる。そのため、ホルダ2に
挿入されたディスクカートリッジ39は、確実にターン
テーブル5上に装着される。
【0054】また、上記のようにスライダ3の摺動位置
に連動してダンパ機構21の付勢方向が切り換わり、ス
ライダ3に対するダンパ機構21の付勢力が減速から加
速へと連続的に変化するため、本実施例のダンパ機構2
1によれば、単にディスクカートリッジ挿入時のスライ
ダ3の動作を減速するだけでなく、ホルダ2内に挿入さ
れたディスクカートリッジを装着する直前の駆動力を増
加させて、ディスクカートリッジを確実にターンテーブ
ル5に装着することができる。
【0055】また、イジェクト操作時は、上記のような
装着動作と逆の動作が行われるため、イジェクト釦30
を押圧するにつれて操作力が軽減されることになる。即
ち、イジェクト操作時は、スライダ3をイジェクト方向
(B方向)に押圧するにしたがって操作力が軽くなり、
ディスクカートリッジを確実にイジェクトすることがで
きる。
【0056】しかも、上記のように構成されたダンパ機
構21によれば、イジェクト時はスライダ3を摺動させ
るコイルスプリング31のバネ力と逆方向にスライダ3
を付勢することができるので、スライダ3を掛止するラ
ッチレバー28に対する負担を少なくできる。これによ
り、スライダ3とラッチレバー28との摩擦が小さくな
り、ディスクカートリッジの挿入力を軽くできる。
【0057】また、上記のような構成とされたダンパ機
構21では、ダンパプレート22を回動自在に支持する
軸24の位置、あるいはコイルスプリング31のバネ
力、あるいはトーションバネ23のバネ力を変更するこ
とにより、ローディング力FL1,FL2,FL3の力の配分
を任意の大きさになるように調整することができ、スラ
イダ3の摺動動作を最適な摺動速度となるように設定す
ることができる。
【0058】尚、上記実施例では、磁気ディスク装置を
例に挙げて説明したが、これに限らず、これ以外の例え
ば光ディスク装置あるいは光磁気ディスク装置等にも適
用できるのは勿論である。また、ダンパプレート22の
構成は、上記実施例に限らず、他の形状としても良いの
は勿論であり、トーションバネ23の代わりに圧縮コイ
ルバネ等を使用しても良いのは勿論である。
【0059】また、上記実施例では、スライダがホルダ
の下方を摺動する構成を一例として説明したが、これに
限らず、例えばスライダがホルダの上方を摺動する構成
のものにも本発明を適用することができる。
【0060】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、回動部材
と付勢部材とからなるダンパ機構をホルダの空きスペー
スに設けることができると共に、ホルダとユニット化し
て組み立てることができるので、ホルダをフレームに組
み込む前に予めホルダにダンパ機構を取り付けることが
可能になり、組み立て工程の作業効率をより高めること
ができる。また、回動部材と付勢部材とによりダンパ機
構が構成されるため、製造コストを安価に抑えることが
できる。
【0061】さらに、カートリッジ装着時の直前で摺動
部材の摺動動作を加速させてホルダ内に挿入されたディ
スクカートリッジを確実にターンテーブルに装着するこ
とができる。また、イジェクト操作時は、イジェクト方
向に押圧するにしたがって操作力が軽くなり、ディスク
カートリッジを確実にイジェクトすることができる。
【0062】しかも、イジェクト時は摺動部材を摺動さ
せるバネ力と逆方向に摺動部材を付勢することができる
ので、摺動部材を掛止するラッチレバーに対する負担を
少なくできる。これにより、摺動部材とラッチレバーと
の摩擦が小さくなり、ディスクカートリッジの挿入力を
軽くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるディスク装置の一実施例の平面図
である。
【図2】ディスク装置の分解斜視図である。
【図3】ダンパ機構が取り付けられたホルダの平面図で
ある。
【図4】フレーム4の平面図である。
【図5】フレーム4の側面図である。
【図6】スライダを掛止するラッチ機構の平面図であ
る。
【図7】ホルダに設けられたディスクカートリッジの誤
挿入防止機構を示す斜視図である。
【図8】ダンパ機構がホルダの天板に取り付けられた状
態を示す斜視図である。
【図9】ディスクカートリッジがホルダに挿入される前
のダンパ機構の動作状態を示す平面図である。
【図10】ディスクカートリッジがホルダに挿入される
前のスライダとホルダとの動作を示す側面図である。
【図11】ディスクカートリッジがホルダに挿入された
際のダンパ機構の動作過程を示す平面図である。
【図12】ディスクカートリッジがホルダに挿入された
際のスライダとホルダとの動作過程を示す側面図であ
る。
【図13】ホルダが装着位置に到着した際のダンパ機構
の動作状態を示す平面図である。
【図14】ホルダが装着位置に到着した際のスライダと
ホルダとの動作状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ディスク装置 2 ホルダ 3 スライダ 4 フレーム 8 ヘッドキャリッジ 11 リードスクリュウ 13 ステッピングモータ 21 ダンパ機構 22 ダンパプレート 23 トーションバネ 26 ラッチ機構 28 ラッチレバー 32 誤挿入防止機構 34 誤挿入防止部材 35 ストッパ溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクカートリッジの挿入により摺動
    する摺動部材と、該摺動部材の摺動によりディスクカー
    トリッジが挿入されるカートリッジ挿入・イジェクト位
    置又は該ディスクカートリッジが装着されるカートリッ
    ジ装着位置に移動するホルダとを有するディスク装置に
    おいて、 前記ホルダに回動自在に設けられた回動部材と、 前記ホルダに設けられ、一端が前記回動部材に係合さ
    れ、他端が前記ホルダに掛止された付勢部材とを有し、 前記付勢部材は、前記ホルダがカートリッジ挿入・イジ
    ェクト位置からカートリッジ装着位置への移動初期には
    前記摺動部材を移動方向と逆方向に付勢し、前記摺動部
    材が摺動する過程で前記回動部材が所定以上回動したと
    き前記摺動部材を移動方向に付勢するように設けられた
    ことを特徴とするディスク装置。
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