JPH0941598A - 建物の壁際構造 - Google Patents

建物の壁際構造

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JPH0941598A
JPH0941598A JP19562495A JP19562495A JPH0941598A JP H0941598 A JPH0941598 A JP H0941598A JP 19562495 A JP19562495 A JP 19562495A JP 19562495 A JP19562495 A JP 19562495A JP H0941598 A JPH0941598 A JP H0941598A
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joiner
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Mitsuo Fujiie
充朗 藤家
Nobuyuki Nagaoka
伸行 長岡
Takeshi Takagishi
毅 高岸
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 施工省力化及びコストダウンが可能であると
共に、のし水切の仕上がりが良好な建物の壁際構造を提
供する。 【解決手段】 建物の野地板2と野地板より上方に所定
間隔を開けて軸組1に取付けた外壁パネル5の間で軸組
に固定された立上げ下地板7に、のし水切9を取付け
る。のし水切が、長手方向に延びた嵌合部を有する立上
げ下地板に取付けられるレール12と、嵌合部に嵌合し
て固定される被嵌合部と被嵌合部の下縁から斜め下方に
突出した庇支持部とからなると共に、被嵌合部及び庇支
持部にそれぞれ係止部を形成したジョイナー13と、ジ
ョイナーのそれぞれの係止部に係止される係合部を具備
し、且つ、ジョイナーの被嵌合部を塞ぐ基板と庇支持部
上に載置される庇板を有する水切板14からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、のし水切を用い
た建物の壁際構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図12,13に示すように、従来のこの
種の建物の壁際構造としては、骨組材としての軸組1
と、野地板2と、該野地板2上に固定された屋根材4
と、前記野地板4より上方の位置に所定間隔を開けて軸
組1に取付けられた外壁パネル5と、該外壁パネル5と
野地板2の間で立上げ下地スペーサ6を介して軸組1に
固定された立上げ下地板7と、該立上げ下地板7に固定
された胴縁21と、該胴縁21に取付けられたのし水切
29とを備えたものが知られている。
【0003】図12に示すように、建物の軒面の壁際構
造においては、前記立上げ下地板7及び野地板2の表面
に防水シート10が敷設されており、前記屋根材4は、
該防水シート10や取付け桟11等を介して野地板2上
に固定されている。該屋根材4の上縁付近には、その下
面の形状を屋根材4の凹凸に合わせて形成した合成樹脂
発泡体等からなる面戸材3が接着固定されており、該面
戸材3の上面と立上げ下地板7の間を繋ぐように且つ面
戸材3を押さえ付けるようにして、長尺で且つ横断面略
くの字状に形成された壁際水切8が前記防水シート10
を介して立上げ下地板7に取付けられている。前記胴縁
21は、防水シート10及び壁際水切8を介して立上げ
下地板7に固定されており、該胴縁21には、防水シー
ト10を介して長尺で且つ横断面略W字状に形成された
のし水切29が、着色亜鉛釘等の止着部材22により取
付けられている。また、該のし水切29は、シーリング
材Sにより外壁パネル5との間を目地シーリングされて
いる。
【0004】図13に示すように、建物の妻面の壁際構
造においては、上記の面戸材3や壁際水切8に代えて、
屋根材4、立上げ下地板7、及び野地板2の間に横断面
凹状に形成された捨谷板17が取付けられている。該捨
谷板17は、屋根材4と立上げ下地板7の隙間Cに雨水
が浸入した場合でも、下方に排水できるようにしたもの
である。
【0005】前記のし水切29は、1〜2m程度の長さ
に形成されたものであり、上記のように止着部材22に
より胴縁21に取付けられるが、図14に示すように、
該のし水切29のジョイント部29bにおいては、端部
相互が重合されてシーリング材によりシーリングされて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような建物の壁際構造においては、のし水切29の取付
けに胴縁21等を必要とするので、施工省力化やコスト
ダウンを図りにくいという問題点がある。
【0007】また、のし水切29のジョイント部29b
においては、端部相互を重合するために通りが出にくい
と共に、シーリングした部分の外観も不良である。さら
に、該のし水切29の胴縁21への取付けには着色亜鉛
釘等の止着部材22が用いられ、該止着部材22の頭部
がのし水切29の表面に露出するので、外観が不良であ
る。このように、従来の建物の壁際構造においては、の
し水切29の仕上がりが良好でないという問題点があ
る。
【0008】この発明は、以上のような問題点に鑑みて
なされたものであり、施工省力化及びコストダウンが可
能であると共に、のし水切の仕上がりが良好な建物の壁
際構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段とするところは、第1に、建物の野地板と該野地
板より上方の位置に所定間隔を開けて軸組に取付けた外
壁パネルの間で軸組に固定された立上げ下地板と、前記
野地板上の屋根材より上方の所定位置に取付けられたの
し水切とを備えた建物の壁際構造において、前記のし水
切を立上げ下地板に取付けたことにある。
【0010】第2に、前記のし水切が、長手方向に延び
た嵌合部を有する前記立上げ下地板に取付けられるレー
ルと、前記嵌合部に嵌合して固定される被嵌合部と該被
嵌合部の下縁から斜め下方に突出した庇支持部とからな
ると共に、前記被嵌合部及び庇支持部にそれぞれ係止部
を形成したジョイナーと、該ジョイナーのそれぞれの係
止部に係止される係合部を具備し、且つ、前記ジョイナ
ーの被嵌合部を塞ぐ基板と前記庇支持部上に載置される
庇板を有する水切板と、からなることにある。
【0011】第3に、前記のし水切が、長手方向に延び
た嵌合部を有する前記立上げ下地板に取付けられるレー
ルと、前記嵌合部に嵌合して固定される被嵌合部と該被
嵌合部の下縁から斜め下方に突出した庇支持部とからな
ると共に、前記被嵌合部に係止部を形成したジョイナー
と、該ジョイナーの係止部に係止される係合部を具備
し、且つ、前記ジョイナーの被嵌合部を塞ぐ基板と前記
庇支持部上に載置される庇板を有する水切板と、からな
ることにある。
【0012】第4に、前記ジョイナーの庇支持部と前記
水切板の庇板の間にクッション材を介在させたことにあ
る。
【0013】第5に、前記立上げ下地板に、前記のし水
切と屋根材の間に突出する壁際水切を取付けたことにあ
る。
【0014】第6に、前記壁際水切と屋根材の間に面戸
材を介在させたことにある。
【0015】第7に、前記屋根材、立上げ下地板、及び
野地板の間に横断面凹状に形成された捨谷板を取付けた
ことにある。
【0016】第8に、前記立上げ下地板及び野地板の表
面に防水シートを敷設したことにある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
に基づいて説明する。なお、既述の従来技術と同じ構成
については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0018】図1に示すように、この実施の形態に係る
建物の軒面の壁際構造は、骨組材としての軸組1と、野
地板2と、該野地板2上に固定され且つその上面に面戸
材3を固定した屋根材4と、前記野地板2より上方の位
置に所定間隔を開けて軸組1に取付けられた外壁パネル
5と、該外壁パネル5と野地板2の間で立上げ下地スペ
ーサ6を介して軸組1に固定された立上げ下地板7と、
前記面戸材3の上面と立上げ下地板7の間を繋ぐように
取付けられた壁際水切8と、前記立上げ下地板7に取付
けられ且つ前記外壁パネル5との間をシーリング材Sに
より目地シーリングされたのし水切9とを備えたもので
ある。
【0019】前記外壁パネル5は、野地板2より上方の
位置に所定間隔を開けて軸組1に取付けられたものであ
り、該外壁パネル5としては、目的に応じて例えばコン
クリートパネルや、あるいは片面又は両面に面材を有す
る木製パネル等を用いることができる。
【0020】前記立上げ下地板7は、2枚の板体6a,
6bをあらかじめ貼り合わせて形成された立上げ下地ス
ペーサ6を介して外壁パネル5と野地板2の間で軸組1
に固定されており、該立上げ下地板7及び野地板2の表
面には、合成ゴムあるいはアスファルトルーフィング等
からなる防水シート10が必要に応じて敷設されてい
る。
【0021】前記屋根材4は、前記防水シート10上の
取付け桟11等を介して野地板2上に固定されている。
該屋根材4の上縁付近には、その下面の形状を屋根材4
の凹凸に合わせて形成した合成樹脂発泡体等からなる面
戸材3が接着固定されており、該面戸材3を押さえ付け
るようにして前記壁際水切8が、防水シート10を介し
て立上げ下地板7に取付けられている。該壁際水切8
は、長尺で且つ横断面略くの字状に形成されて前記面戸
材3の上面と立上げ下地板7の間を繋ぐように取付けら
れており、前記屋根材4と立上げ下地板7の隙間Cを塞
いでいる。なお、該壁際水切8としては、面戸材3の上
面と立上げ下地板7の間を繋ぐものであれば、他に種々
の形状のものを採用できる。また、前記立上げ下地スペ
ーサ6としては、他に一体的に形成された1枚の板体等
を用いてもよいし、あるいは該立上げ下地スペーサ6を
用いないで立上げ下地板7を軸組1に直接固定すること
もできる。
【0022】前記のし水切9は、図1〜5に示すよう
に、長手方向に延びた凹部(嵌合部)12aを有する前
記立上げ下地板7に略水平方向に取付けられるレール1
2と、該レール12に固定される被嵌合部13aと庇支
持部13bとからなるジョイナー13と、該ジョイナー
13に係止される基板14aと庇板14bとからなる水
切板14とで構成されたものである。該のし水切9を構
成するレール12、ジョイナー13、及び水切板14
は、それぞれ金属製であることが望ましく、例えばアル
ミニウムで構成することができる。また、これらの長さ
は、1〜2m程度の適当な長さに形成しておけばよい。
【0023】前記レール12は、横断面凹状に形成され
て長手方向に延びた凹部12aを有するものであり、前
記外壁パネル5の下面に当接するようにして、略水平方
向で且つ前記凹部12aの開口側を外側に向けた状態で
前記立上げ下地板7に取付けられる。この際、図3に示
すように、そのジョイント部12bは、端部相互を横方
向に接合するようにして取付けられるが、一方のレール
12の端部に、他方のレール12の端部の隙間12cに
挿入する接合用突起12dを形成しておけば、レール1
2相互の接合や通り出しを容易に行うことができる。
【0024】前記ジョイナー13は、前記凹部12aに
嵌合して固定される凸部13cを形成した被嵌合部13
aと、該被嵌合部13aの下縁から斜め下方に突出した
庇支持部13bとからなると共に、前記被嵌合部13a
の上縁及び庇支持部13bの端縁にそれぞれ係止部13
d,13eを形成したものである。前記被嵌合部13a
は、横断面凹状に形成されており、その両側片13fを
連結する連結片13gの外側に横断面凸状の凸部13c
が形成されている。該被嵌合部13aをレール12に固
定する際には、凸部13cを前記凹部12aに嵌合する
ようにしてビス15等で止着すればよい。前記庇支持部
13bは、前記被嵌合部13aの下縁、すなわち下方の
側片13fの端縁から外側の斜め下方に突出したもので
あり、その端縁には、下方に折曲して形成された係止部
13eを有している。また、上方の側片13fは斜め上
方に突出しており、その端縁には爪状に形成された係止
部13dを有している。さらに、図4に示すように、前
記庇支持部13b等の上面には、テープ状に切断された
ゴムシート等からなるクッション材16を必要に応じて
貼付けることができる。
【0025】前記水切板14は、基板14aと該基板1
4aの下縁から斜め下方に突出した庇板14bとから横
断面略くの字状に形成されたものである。前記基板14
aの上縁及び庇板14bの下面には、前記ジョイナー1
3のそれぞれの係止部13d,13eに係止される係合
部14d,14eがそれぞれ形成されており、該基板1
4aの係合部14dは前記庇板14bに対して反対側に
突出して爪状に形成され、庇板14bの係合部14eは
横断面鉤状に形成されている。該水切板14を前記ジョ
イナー13に係止する際には、基板14aが前記ジョイ
ナー13の被嵌合部13aを塞ぎ且つ庇板14bが前記
庇支持部13b上に載置されるようにして、係合部14
d,14eを前記係止部13d,13eにそれぞれ係止
すればよい。ここで、既述のクッション材16をジョイ
ナー13の庇支持部13b等の上面にあらかじめ貼付け
ておいた場合には、該クッション材16が庇支持部13
bと水切板14の庇板14bの間に介在することになる
ので、水切板14は、該クッション材16の弾性力に抗
して係止され、図5に示す係止後においては、ジョイナ
ー13から外れる方向に付勢されているので、ガタツキ
を生じることなくより強固に係止することができる。
【0026】上記のようにしてレール12,ジョイナー
13,及び水切板14からなるのし水切9を立上げ下地
板7に取付けた後は、図1に示すように、該のし水切9
と外壁パネル5の間を変成シリコーン等からなるシーリ
ング材Sで目地シーリングするのが望ましく、このよう
に目地シーリングしておけば、のし水切9と立上げ下地
板7の間からの雨水の浸入を防止することができる。
【0027】このように、前記のし水切9を立上げ下地
板7に取付けておけば、従来の胴縁等が不必要となり、
これらの準備や取付けの手間を省くことができる。ま
た、前記ジョイナー13は、被嵌合部13aをレール1
2の凹部12aに嵌合するようにして固定されるので、
レール12を立上げ下地板7に取付ける際に通り出しを
行っておけば、該レール12に固定されるジョイナー1
3は、特別な操作を伴うことなく通りが出ることとな
る。従って、該通りが出ているジョイナー13に係止さ
れる水切板14の通りも出ることとなる。ここで、前記
レール12のジョイント部12bは、端部相互を重合せ
ずに横方向に接合するようにして取付けられるので、通
り出しを容易に行うことができる。また、前記水切板1
4のジョイント部においても、端部相互を重合せずに横
方向に接合するようにしてジョイナー13に係止できる
と共に、この係止の際にも止着部材を必要としないの
で、外観が良好となる。さらに、該水切板14は、庇板
14bがジョイナー13の庇支持部13b上に載置され
て支持されるように係止されるので、該庇板14bの風
による揺動や変形等を防止することができる。
【0028】また、前記水切板14の端縁からのし水切
9の下方に雨水が浸入することがあるので、この実施の
形態のように、前記立上げ下地板7に、のし水切9と屋
根材4の間に突出する壁際水切8を取付けておけば、屋
根材4と立上げ下地板7の隙間Cへの雨水の浸入を防止
することができる。
【0029】さらに、前記壁際水切8と屋根材4の間に
面戸材3を介在させておけば、該面戸材3により壁際水
切8と屋根材4の間が塞がれてそこからの雨水の浸入を
防止できるので、前記屋根材4と立上げ下地板7の隙間
Cへの雨水の浸入をより効果的に防止することができ
る。ここで、屋根材4の上面が凹凸を有する場合は、こ
の実施の形態のように、面戸材3の下面の形状をこの凹
凸に合わせて形成しておけばよい。また、該面戸材3
は、例えば合成樹脂発泡体等で構成することができる
が、これを壁際水切8と屋根材4の間に介在させるに
は、あらかじめ面戸材3を屋根材4上に接着固定した
後、該面戸材3を押さえ付けるようにして壁際水切8を
立上げ下地板7に取付ければよい。
【0030】そして、前記立上げ下地板7及び野地板2
の表面に防水シート10を敷設しておけば、前記のし水
切9や壁際水切8等を越えて雨水が浸入した場合でも、
立上げ下地板7や野地板2への雨水の漏れを確実に防止
することができる。
【0031】また、図6に示すように、建物の出隅部等
のコーナー部においては、該のし水切9を構成する上記
の部材12,13,14のうち少なくとも水切板14
を、該コーナー部に適合するように平面視で略L字型に
形成しておけばよい。この際、レール12やジョイナー
13のコーナー部に隙間Dが形成された場合でも、上記
のように目地シーリングしておけば、雨水の浸入を防止
できる。
【0032】図7に示すように、この実施の形態に係る
建物の妻面の壁際構造は、上記の軒面の場合とほぼ同様
であるが、上記の面戸材3及び壁際水切8に代えて、屋
根材4、立上げ下地板7、及び野地板2の間に横断面凹
状に形成された捨谷板17を取付けたものである。
【0033】前記捨谷板17は、雨水がのし水切9の下
方に浸入し、さらに屋根材4と立上げ下地板7の隙間C
に浸入した場合でも、下方に排水できるようにしたもの
であり、このように捨谷板17を取付けておけば、野地
板2上への雨水の漏れを防止することができる。ここ
で、前記のし水切9は、上記とほぼ同様に構成されてい
るが、この妻面においては、レール12は野地板2に対
して略平行方向、すなわち略水平方向から所定角度傾け
て取付けられる。
【0034】また、図8に示すように、ジョイナー13
の庇支持部13b及び水切板14の庇板14bは、この
実施の形態のように必要に応じてその突出角度をより上
方に形成することができるが、前記庇支持部13bは、
板状のものに限定されるものではなく、他に例えば、複
数の棒体を斜め下方に突出するように間隔を開けて被嵌
合部13aの下縁に取付けることにより形成することも
できる。さらに、ジョイナー13の凸部13cは2段に
突出して形成してもよく、該ジョイナー13の被嵌合部
13aの形状は特に限定されるものではない。また、前
記レール12の嵌合部も、上記の凹部12aの他に種々
の形状を採用することができ、要するに該レール12の
嵌合部12aと前記ジョイナー13の被嵌合部13aが
嵌合するようにしておけばよい。さらに、係止部13
d,13e及び係合部14d,14eの位置も上記の実
施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて他の
位置に形成することもできる。
【0035】図9に示すように、他の実施の形態に係る
建物の軒面の壁際構造は、上記の実施の形態とほぼ同様
であるが、屋根材4として、カラーベスト等の平板状の
屋根材4を用いたものである。この場合、該屋根材4の
上面は平坦であるので、壁際水切8の端縁を大きな隙間
を開けることなく屋根材4に近接させて取付けることが
でき、面戸材3を用いないでも屋根材4と立上げ下地板
7の隙間Cへの雨水の浸入を防止することができる。ま
た、この場合の妻面においては、上記と同様に捨谷板1
7を取付けておけばよい。
【0036】図10,11に示すように、他の実施の形
態に係るのし水切19は、建物の軒面及び妻面における
既述の実施の形態とほぼ同様であるが、一の係止部13
eを、ジョイナー13の庇支持部13bの端縁に代え
て、他の係止部13dと庇支持部13bの間に突出して
爪状に形成し、一の係合部14eを、水切板14の庇板
14bの下面に代えて、他の係合部14dの下方に形成
したものである。このように、係止部13d,13eを
ジョイナー13の被嵌合部13aに、また係合部14
d,14eを水切板14の基板14aにそれぞれ近接し
た位置に形成しているので、ジョイナー13に水切板1
4を係止する際には、庇板14bが庇支持部13b上に
載置されるようにして基板14aをジョイナー13の被
嵌合部13aを塞ぐように押し付ければ、ワンタッチで
係止が完了する。従って、のし水切19の施工時間を短
縮化することができる。なお、係止部13d,13e及
び係合部14d,14eの位置は、この実施の形態に限
定されるものではなく、必要に応じて他の位置に形成す
ることもできる。また、のし水切9,19の水切板14
をジョイナー13に係止する手段としては、既述の爪状
や鉤状のもの等に限定されるものではなく、種々の従来
技術を利用することができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の建物の壁
際構造によれば、のし水切を立上げ下地板に取付けるこ
とにより従来の胴縁等を不必要としたので、これらの準
備や取付けの手間を省くことができ、施工省力化やコス
トダウンを図ることができる。
【0038】請求項2記載の建物の壁際構造によれば、
のし水切が、立上げ下地板に取付けられるレールと、該
レールに固定されるジョイナーと、該ジョイナーに係止
される水切板とから構成され、前記ジョイナーをレール
に固定する際に、ジョイナーの被嵌合部をレールの嵌合
部に嵌合するので、レールを立上げ下地板に取付ける際
に通り出しを行っておけば、ジョイナーは、特別な操作
を伴うことなく通りが出ることになり、該ジョイナーに
係止される水切板の通りも出る。この場合、レールの通
り出しは容易であるので、短時間でのし水切の通り出し
を行うことができる。また、立上げ下地板にレールを取
付けるので、のし水切の施工及び仕上がりに対する立上
げ下地板の不陸による影響を少なくすることができる。
さらに、水切板のジョイント部においては、端部相互を
重合せずに横方向に接合するようにしてジョイナーに係
止でき、この係止の際にも止着部材を必要としないの
で、仕上がりの良好なのし水切を施工することができ
る。加えて、水切板は、庇板がジョイナーの庇支持部上
に載置されて支持されるように係止されるので、該庇板
の風による揺動や変形等を防止でき、庇板をより大型化
することもできる。
【0039】請求項3記載の建物の壁際構造によれば、
前記ジョイナーの係止部を庇支持部に形成することによ
り、水切板の係合部との係止をワンタッチで可能とした
ので、のし水切の施工短縮化を図ることができる。
【0040】請求項4記載の建物の壁際構造によれば、
ジョイナーの庇支持部と水切板の庇板の間にクッション
材を介在させることにより、水切板をジョイナーから外
れる方向に付勢しているので、水切板をガタツキを生じ
ることなくジョイナーにより強固に係止することができ
る。
【0041】請求項5記載の建物の壁際構造によれば、
立上げ下地板に、のし水切と屋根材の間に突出する壁際
水切を取付けているので、建物の軒面においては、前記
のし水切の下方に雨水が浸入した場合でも、屋根材と立
上げ下地板の隙間への雨水の浸入を防止することができ
る。
【0042】請求項6記載の建物の壁際構造によれば、
前記壁際水切と屋根材の間に面戸材3を介在させること
により、壁際水切と屋根材の間を塞いでいるので、該壁
際水切と屋根材の間からの雨水の浸入を防止でき、前記
屋根材と立上げ下地板の隙間への雨水の浸入をより効果
的に防止することができる。
【0043】請求項7記載の建物の壁際構造によれば、
屋根材、立上げ下地板、及び野地板2の間に横断面凹状
に形成された捨谷板を取付けているので、建物の妻面に
おけるのし水切の下方に雨水が浸入し、さらに屋根材と
立上げ下地板の隙間に雨水が浸入した場合でも、雨水を
下方に排水でき、野地板2上への雨水の漏れを防止する
ことができる。
【0044】請求項8記載の建物の壁際構造によれば、
立上げ下地板及び野地板2の表面に防水シートを敷設し
ているので、前記のし水切、壁際水切、あるいは捨谷板
等を越えて雨水が浸入した場合でも、立上げ下地板や野
地板2への雨水の漏れを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る建物の軒面の壁際構造を示す
側断面図。
【図2】図1の実施の形態に係るのし水切を立上げ下地
板に取付ける様子を示す分解側断面図。
【図3】図1の実施の形態に係るのし水切のレールのジ
ョイント部を示す斜視図。
【図4】図3のレールにジョイナーを固定した状態を示
す斜視図。
【図5】図4のジョイナーに水切板を係止した状態を示
す斜視図。
【図6】建物の出隅部にコーナー部用ののし水切を取付
けた状態を示す斜視図。
【図7】実施の形態に係る建物の妻面の壁際構造を示す
側断面図。
【図8】図7の実施の形態に係るのし水切を立上げ下地
板に取付ける様子を示す分解側断面図。
【図9】他の実施の形態に係る建物の軒面の壁際構造を
示す側断面図。
【図10】建物の軒面における他の実施の形態に係るの
し水切を立上げ下地板に取付ける様子を示す側断面図。
【図11】建物の妻面における他の実施の形態に係るの
し水切を立上げ下地板に取付ける様子を示す側断面図。
【図12】建物の軒面における従来の壁際構造を示す側
断面図。
【図13】建物の妻面における従来の壁際構造を示す側
断面図。
【図14】従来ののし水切のジョイント部を示す斜視
図。
【符号の説明】
1 軸組 2 野地板 3 面戸材 4 屋根材 5 外壁パネル 7 立上げ下地板 8 壁際水切 9,19 のし水切 10 防水シート 12 レール 12a 凹部(嵌合部) 13 ジョイナー 13a 被嵌合部 13b 庇支持部 13d,13e 係止部 14 水切板 14a 基板 14b 庇板 14d,14e 係合部 16 クッション材 17 捨谷板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の野地板と該野地板より上方の位置
    に所定間隔を開けて軸組に取付けた外壁パネルの間で軸
    組に固定された立上げ下地板と、前記野地板上の屋根材
    より上方の所定位置に取付けられたのし水切とを備えた
    建物の壁際構造において、 前記のし水切を立上げ下地板に取付けたことを特徴とす
    る建物の壁際構造。
  2. 【請求項2】 前記のし水切が、 長手方向に延びた嵌合部を有する前記立上げ下地板に取
    付けられるレールと、 前記嵌合部に嵌合して固定される被嵌合部と該被嵌合部
    の下縁から斜め下方に突出した庇支持部とからなると共
    に、前記被嵌合部及び庇支持部にそれぞれ係止部を形成
    したジョイナーと、 該ジョイナーのそれぞれの係止部に係止される係合部を
    具備し、且つ、前記ジョイナーの被嵌合部を塞ぐ基板と
    前記庇支持部上に載置される庇板を有する水切板と、 からなる請求項1記載の建物の壁際構造。
  3. 【請求項3】 前記のし水切が、 長手方向に延びた嵌合部を有する前記立上げ下地板に取
    付けられるレールと、 前記嵌合部に嵌合して固定される被嵌合部と該被嵌合部
    の下縁から斜め下方に突出した庇支持部とからなると共
    に、前記被嵌合部に係止部を形成したジョイナーと、 該ジョイナーの係止部に係止される係合部を具備し、且
    つ、前記ジョイナーの被嵌合部を塞ぐ基板と前記庇支持
    部上に載置される庇板を有する水切板と、 からなる請求項1記載の建物の壁際構造。
  4. 【請求項4】 前記ジョイナーの庇支持部と前記水切板
    の庇板の間にクッション材を介在させた請求項2又は3
    記載の建物の壁際構造。
  5. 【請求項5】 前記立上げ下地板に、前記のし水切と屋
    根材の間に突出する壁際水切を取付けた請求項1乃至4
    のいずれか記載の建物の壁際構造。
  6. 【請求項6】 前記壁際水切と屋根材の間に面戸材を介
    在させた請求項5記載の建物の壁際構造。
  7. 【請求項7】 前記屋根材、立上げ下地板、及び野地板
    の間に横断面凹状に形成された捨谷板を取付けた請求項
    1乃至4のいずれか記載の建物の壁際構造。
  8. 【請求項8】 前記立上げ下地板及び野地板の表面に防
    水シートを敷設した請求項1乃至7のいずれか記載の建
    物の壁際構造。
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