JP3380094B2 - 建物の壁際構造 - Google Patents

建物の壁際構造

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JP3380094B2 JP23043395A JP23043395A JP3380094B2 JP 3380094 B2 JP3380094 B2 JP 3380094B2 JP 23043395 A JP23043395 A JP 23043395A JP 23043395 A JP23043395 A JP 23043395A JP 3380094 B2 JP3380094 B2 JP 3380094B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ノシ水切を用い
た建物の壁際構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図12〜14に示すように、従来のこの
種の建物の壁際構造としては、骨組材としての軸組1
と、野地板2と、該野地板2上に固定された屋根材4
と、前記野地板2より上方の位置に所定間隔を開けて軸
組1に取付けられた外壁パネル6と、該外壁パネル6と
野地板2の間で軸組1に固定された立上げ下地板20
と、該立上げ下地板20に固定された胴縁21と、前記
外壁パネル6の下端部に形成した空間部Fにその上縁2
7aを挿入するようにして胴縁21に取付けられたノシ
水切27とを備えたものが知られている。
【0003】図13に示すように、建物の軒面Aの壁際
構造においては、前記屋根材4の上縁付近に合成樹脂発
泡体等からなる面戸材3が接着固定されており、該面戸
材3の上面と胴縁21の間を繋ぐように且つ面戸材を押
さえ付けるようにして、長尺で且つ横断面略くの字状に
形成された面戸押さえ板5が前記胴縁21に取付けられ
ている。さらに、胴縁21には、長尺で且つ横断面略W
字状に形成されたノシ水切27が、その上縁27aを外
壁パネル6の下端部に形成した空間部Fに挿入するよう
にして取付けられている。前記外壁パネル6の下端部に
は、下方に突出する突出部28aを有する水切金物28
が取付けられており、前記突出部28aにより空間部F
が形成されている。また、立上げ下地板20及び野地板
2の表面には、防水シート8が敷設されおり、屋根材4
は、防水シート8や取付け桟9等を介して野地板2上に
固定されている。
【0004】図14に示すように、建物の妻面Bの壁際
構造においては、外壁パネル6の下端部には上記のよう
な水切金物28は取付けられておらず、下方に突出した
表面側の面材6aにより空間部Fが形成されている。ま
た、上記の面戸材3や面戸押さえ板5に代えて、屋根材
4、立上げ下地板20、及び野地板2の間に横断面凹状
に形成された捨谷板15が取付けられている。該捨谷板
15は、屋根材4と立上げ下地板20の隙間Cに雨水が
浸入した場合でも、下方に排水できるようにしたもので
ある。
【0005】前記ノシ水切27は、上記のように、外壁
パネル6の下端部の空間部Fにその上縁27aを挿入す
るようにして取付けることにより、該ノシ水切27と防
水シート8の間から雨水が浸入しないようにしている。
また、屋根材4と立上げ下地板20の隙間Cに雨水が浸
入しないようにするために、胴縁21に取付けられた際
に斜め下方に突出する庇板27bを有しているので、該
ノシ水切27の取付け高さは、屋根材4の厚みに応じて
設定されている。従って、該ノシ水切27の上縁を挿入
する空間部Fを形成した外壁パネル6の取付け高さも、
ノシ水切27の取付け高さに応じて変更され、すなわち
屋根材4の厚みに応じて設定されている。
【0006】該ノシ水切27は、1〜2m程度の長さに
形成されており、図15に示すように、そのジョイント
部27cにおいては、端部相互が重合されてシーリング
材によりシーリングされている。
【0007】また、図12に示すような建物の出隅部E
や、図示しない入隅部のコーナー部においては、上記の
ノシ水切27を平面視で略L字型に形成したものが用い
られるが、該コーナー部用のノシ水切27は、その上縁
27aを外壁パネル6の下端部の空間部Fに挿入する必
要があるために、屋根材4工事前にあらかじめ取付けら
れている。そして、これらノシ水切27の胴縁21への
取付けには、着色亜鉛釘等の止着部材29が用いられて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような建物の壁際構造においては、屋根材4の厚みに応
じて外壁パネル6の取付け高さを設定しなければならな
いので、該外壁パネル6の取付け高さを統一できないと
いう問題点がある。また、ノシ水切27の取付けに、立
上げ下地板20や胴縁21等を必要とするので、施工短
縮化やコストダウンを図りにくいという問題点がある。
【0009】また、ノシ水切27のジョイント部27c
においては、端部相互を重合するために通りが出にくい
と共に、シーリングした部分の外観も不良であるという
問題点がある。そして、該ノシ水切27の胴縁21への
取付けには、着色亜鉛釘等の止着部材29が用いられる
ので、該止着部材29の頭部がノシ水切27の表面に露
出し、外観が不良であるという問題点がある。
【0010】さらに、屋根材4工事前に建物のコーナー
部用のノシ水切27をあらかじめ取付ける必要があるの
で、該コーナー部用のノシ水切27が屋根材4工事に際
して作業の邪魔になることがあるという問題点がある。
【0011】この発明は、以上のような問題点に鑑みて
なされたものであり、施工短縮化、コストダウン、ノシ
水切の通り出しや取付け後の外観向上、及び屋根材工事
完了後のノシ水切の取付けを可能とした建物の壁際構造
を提供することを目的とする。
【0012】
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段とするところは、第1に、建物の野地板より上方
の位置に所定間隔を開けて軸組に取付けられた外壁パネ
ルと、前記野地板上の屋根材より上方の所定位置に取付
けられたノシ水切とを備えると共に、前記ノシ水切を外
壁パネルの表面に取付けた建物の壁際構造において、前
記ノシ水切が、長手方向に延びた嵌合部を有する前記外
壁パネルの野地板側の表面に取付けられるレールと、前
記嵌合部に嵌合して止着される被嵌合部と該被嵌合部の
下縁から斜め下方に突出した庇支持部とからなると共
に、前記被嵌合部及び庇支持部にそれぞれ係止部を形成
したジョイナーと、該ジョイナーのそれぞれの係止部に
係止される係合部を具備し、且つ、前記ジョイナーの被
嵌合部を塞ぐ基板と前記庇支持部上に載置される庇板を
有する水切板と、からなると共に、前記レールの長手方
向の一端部に、隣接するレールの長手方向の他端部に形
成された隙間に挿入される接合用突起を形成したことに
ある。
【0014】第2に、建物の野地板より上方の位置に所
定間隔を開けて軸組に取付けられた外壁パネルと、前記
野地板上の屋根材より上方の所定位置に取付けられたノ
シ水切とを備えると共に、前記ノシ水切を外壁パネルの
表面に取付けた建物の壁際構造において、前記ノシ水切
が、長手方向に延びた嵌合部を有する前記外壁パネルの
野地板側の表面に取付けられるレールと、前記嵌合部に
嵌合して止着される被嵌合部と該被嵌合部の下縁から斜
め下方に突出した庇支持部とからなると共に、前記被嵌
合部に係止部を形成したジョイナーと、該ジョイナーの
係止部に係止される係合部を具備し、且つ、前記ジョイ
ナーの被嵌合部を塞ぐ基板と前記庇支持部上に載置され
る庇板を有する水切板と、からなると共に、前記レール
の長手方向の一端部に、隣接するレールの長手方向の他
端部に形成された隙間に挿入される接合用突起を形成し
ことにある。
【0015】第に、前記ジョイナーの庇支持部と前記
水切板の庇板の間にクッション材を介在させたことにあ
る。
【0016】第に、前記屋根材上に面戸材を固定する
と共に、該面戸材の上面と前記軸組の間を繋ぐように面
戸押さえ板を取付けたことにある。
【0017】第に、前記建物の壁際における野地板上
に横断面凹状に形成された捨谷板を取付けたことにあ
る。
【0018】第に、前記軸組及び野地板の表面に防水
シートを敷設したことにある。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
に基づいて説明する。なお、既述の従来技術と同じ構成
については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0020】図1に示すように、この実施の形態に係る
建物の軒面Aの壁際構造は、骨組材としての軸組1と、
野地板2と、該野地板2上に固定され且つその上面に面
戸材3を固定した屋根材4と、前記面戸材3の上面と軸
組1の間を繋ぐように取付けられた面戸押さえ板5と、
前記野地板2より上方の位置に所定間隔を開けて取付け
られた外壁パネル6と、該外壁パネル6の野地板2側の
表面に取付けられたノシ水切7とを備えたものである。
【0021】前記軸組1及び野地板2の表面には、合成
ゴムあるいはアスファルトルーフィング等からなる防水
シート8が必要に応じて敷設されており、前記屋根材4
は、防水シート8上に固定した取付け桟9等を介して野
地板2上に固定されている。該屋根材4の上縁付近に
は、合成樹脂発泡体等からなる面戸材3が接着固定され
ており、該面戸材3を押さえ付けるようにして前記面戸
押さえ板5が、防水シート8を介して軸組1に取付けら
れている。該面戸押さえ板5は、長尺で且つ横断面略く
の字状に形成されたものであり、前記屋根材4と軸組1
の隙間Cを塞いでいる。なお、面戸押さえ板5として
は、面戸材3の上面と軸組1の間を繋ぐものであれば、
他に種々の形状のものを採用できる。
【0022】前記外壁パネル6は、片面に面材6aを有
するものであり、前記野地板2より上方の位置に所定間
隔を開け且つ防水シート8及び面戸押さえ板5を介して
軸組1に取付けられている。なお、外壁パネル6として
は、必要に応じて両面に面材6aを有するもの等を用い
ることもできる。
【0023】前記ノシ水切7は、図1〜5に示すよう
に、長手方向に延びた凹部(嵌合部)10aを有する前
記外壁パネル6の野地板2側の表面に略水平方向に取付
けられるレール10と、該レール10に固定される被嵌
合部11aと庇支持部11bとからなるジョイナー11
と、該ジョイナー11に係止される基板12aと庇板1
2bとからなる水切板12とで構成されたものである。
該ノシ水切7を構成するレール10、ジョイナー11、
及び水切板12は、それぞれ金属製であることが望まし
く、例えばアルミニウムで構成することができる。ま
た、これらの長さは、1〜2m程度の適当な長さに形成
しておけばよい。
【0024】前記レール10は、横断面凹状に形成され
て長手方向に延びた凹部10aを有するものであり、前
記外壁パネル6の野地板2側の表面に、略水平方向で且
つ前記凹部10aの開口側を外側に向けて取付けられ
る。この際、図3に示すように、レール10のジョイン
ト部10bは、端部相互を横方向に接合するようにして
取付けられるが、一方のレール10の端部に、他方のレ
ール10の端部の隙間10cに挿入する接合用突起10
dを形成しておけば、レール10相互の接合や通り出し
を容易に行うことができる。
【0025】前記ジョイナー11は、前記凹部10aに
嵌合して固定される凸部11cを形成した被嵌合部11
aと、該被嵌合部11aの下縁から斜め下方に突出した
庇支持部11bとからなると共に、前記被嵌合部11a
の上縁及び庇支持部11bの端縁にそれぞれ係止部11
d,11eを形成したものである。前記被嵌合部11a
は、横断面略コ字状に形成されており、その両側片11
fを連結する連結片11gの外側に横断面凸状の凸部1
1cが形成されている。該被嵌合部11aをレール10
に固定する際には、凸部11cを前記凹部10aに嵌合
するようにしてビス13等で止着すればよい。前記庇支
持部11bは、前記被嵌合部11aの下縁、すなわち下
方の側片11fの端縁から外側の斜め下方に突出したも
のであり、その端縁には、下方に折曲して形成された係
止部11eを有している。また、前記被嵌合部11aの
上縁、すなわち上方の側片11fの端縁には、爪状に形
成された係止部11dを有している。さらに、図4に示
すように、前記庇支持部11b等の上面には、テープ状
に切断されたゴムシート等からなるクッション材14を
必要に応じて貼付けることができる。
【0026】このように構成されるジョイナー11を、
図4のように長さを短く形成した場合には、水切板12
を複数箇所で係止できるように、互いに所定間隔を開け
てレール10に固定すればよい。この場合、図5に示す
ように、ジョイナー11を介していない水切板12とレ
ール10の間には隙間Dが形成されることになるが、こ
の実施の形態のように、ノシ水切7の下方に面戸材3及
び面戸押さえ板5を取付けておけば、雨水が前記隙間D
から下方に浸入した場合でも、前記屋根材4と軸組1の
隙間Cへの雨水の浸入を防止することができる。
【0027】前記水切板12は、基板12aと該基板1
2aの下縁から斜め下方に突出した庇板12bとから横
断面略くの字状に形成されたものである。前記基板12
aの上縁及び庇板12bの下面には、前記ジョイナー1
1のそれぞれの係止部11d,11eに係止される係合
部12d,12eがそれぞれ形成されており、該基板1
2aの係合部12dは前記庇板12bに対して反対側に
突出して爪状に形成され、庇板12bの係合部12eは
横断面鉤状に形成されている。
【0028】該水切板12を前記ジョイナー11に係止
する際には、基板12aが前記ジョイナー11の被嵌合
部11aを塞ぎ且つ庇板12bが前記庇支持部11b上
に載置されるようにして、係合部12d,12eを前記
係止部11d,11eにそれぞれ係止すればよい。ここ
で、既述のクッション材14をジョイナー11の庇支持
部11b等の上面にあらかじめ貼付けておいた場合に
は、該クッション材14が庇支持部11bと水切板12
の庇板12bの間に介在することになるので、水切板1
2は、該クッション材14の弾性力に抗して係止され、
図5に示す係止後においては、ジョイナー11から外れ
る方向に付勢されているので、ガタツキを生じることな
くより強固に係止することができる。
【0029】このように、前記ノシ水切7を外壁パネル
6の表面に取付けておけば、屋根材4の厚みが大きい場
合でもノシ水切7を所定の高さに取付けることができ、
屋根材4の厚みに関係なくノシ水切7の取付け高さを設
定することができる。従って、外壁パネル6を野地板2
より上方の位置に所定間隔を開けて取付けておけば、該
外壁パネル6の取付け高さも、屋根材4の厚みに関係な
く設定することができる。また、ノシ水切7を外壁パネ
ル6の表面に直接取付けることができるので、従来の立
上げ下地板20や胴縁21等が不必要となり、施工短縮
化やコストダウンを図ることができる。
【0030】また、前記ジョイナー11は、被嵌合部1
1aをレール10の凹部10aに嵌合するようにして固
定されるので、レール10を外壁パネル6の表面に取付
ける際に通り出しを行っておけば、該レール10に固定
されるジョイナー11は、特別な操作を伴うことなく通
りが出ることとなる。従って、該通りが出ているジョイ
ナー11に係止される水切板12の通りも出ることとな
る。ここで、前記レール10のジョイント部10bは、
端部相互を重合せずに横方向に接合するようにして取付
けられるので、通り出しを容易に行うことができる。ま
た、前記水切板12のジョイント部においても、端部相
互を重合せずに横方向に接合するようにしてジョイナー
11に係止できると共に、この係止の際にも止着部材を
必要としないので、外観が良好となる。さらに、前記水
切板12は、庇板12bがジョイナー11の庇支持部1
1b上に載置されて支持されるように係止されるので、
該庇板12bの風による揺動や変形等を防止することが
できる。
【0031】そして、この実施の形態のように、前記屋
根材4上に面戸材3を固定すると共に、該面戸材3の上
面と軸組1の間を繋ぐように面戸押さえ板5を取付けて
おけば、建物の軒面Aにおいては、前記面戸押さえ板5
により屋根材4と軸組1の隙間Cが塞がれることになる
ので、ノシ水切7の下方に雨水が浸入した場合でも、前
記隙間Cへの雨水の浸入を防止することができる。
【0032】さらに、前記軸組1及び野地板2の表面に
防水シート8を敷設しておけば、前記ノシ水切7や面戸
押さえ板5等を越えて雨水が浸入した場合でも、軸組1
や野地板2への雨水の漏れを確実に防止することができ
る。
【0033】また、図6に示すように、建物の出隅部E
等のコーナー部においては、前記ノシ水切7を構成する
上記の部材10,11,12のうち少なくとも水切板1
2を、該コーナー部に適合するように平面視で略L字型
に形成しておけばよい。この場合、該水切板12等から
なるノシ水切7は外壁パネル6の表面に取付けられるの
で、該ノシ水切7を屋根材4工事の完了後に取付けるこ
とができ、効率良く屋根材4工事を行うことができる。
ここで、図7に示すように、前記ジョイナー11を長尺
に形成し、互いに横方向に接合するようにしてレール1
0に固定した場合には、該長尺なジョイナー11の被嵌
合部11aの係止部11dに長尺な水切板12の基板1
2aの係合部12dが隙間なく係止されるので、既述の
ジョイナー11を短く形成した図5,6に示すような場
合におけるレール10と水切板12の隙間Dがなくな
り、該隙間Dからの雨水の漏れを防止することができ
る。
【0034】図8に示すように、この実施の形態の建物
の妻面Bの壁際構造は、上記の軒面Aの場合とほぼ同様
であるが、上記の面戸材3及び面戸押さえ板5に代え
て、屋根材4、軸組1、及び野地板2の間に横断面凹状
に形成された捨谷板15を取付けたものである。
【0035】前記捨谷板15は、雨水がノシ水切7の下
方に浸入し、さらに屋根材4と軸組1の隙間Cに浸入し
た場合でも、下方に排水できるようにしたものである。
前記ノシ水切7は、上記とほぼ同様に構成されており、
外壁パネル6の野地板2側の表面に取付ければよいが、
この妻面Bにおいては、レール10は野地板2に対して
略平行方向、すなわち略水平方向から所定角度傾けて取
付けられる。
【0036】また、図9に示すように、ジョイナー11
の庇支持部11b及び水切板12の庇板12bは、この
実施の形態のように必要に応じてその突出角度をより上
方に形成することができるが、前記庇支持部11bは、
板状のものに限定されるものではなく、他に例えば、複
数の棒体を斜め下方に突出するように間隔を開けて被嵌
合部11aの下縁に取付けることにより形成することも
できる。さらに、ジョイナー11の凸部11cは2段に
突出して形成してもよく、該ジョイナー11の被嵌合部
11aの形状は特に限定されるものではない。また、前
記レール10の嵌合部も、上記の凹部10aの他に種々
の形状を採用することができ、要するに該レール10の
嵌合部10aと前記ジョイナー11の被嵌合部11aが
嵌合するようにしておけばよい。さらに、係止部11
d,11e及び係合部12d,12eの位置も上記の実
施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて他の
位置に形成することもできる。
【0037】図10,11に示すように、他の実施の形
態に係るノシ水切17は、建物の軒面A及び妻面Bにお
ける上記の実施の形態とほぼ同様であるが、一の係止部
11eを、ジョイナー11の庇支持部11bの端縁に代
えて、他の係止部11dと庇支持部11bの間に突出し
て爪状に形成し、一の係合部12eを、水切板12の庇
板12bの下面に代えて、他の係合部12dの下方に形
成したものである。このように、係止部11d,11e
をジョイナー11の被嵌合部11aに、また係合部12
d,12eを水切板12の基板12aにそれぞれ近接し
た位置に形成しているので、ジョイナー11に水切板1
2を係止する際には、庇板12bが庇支持部11b上に
載置されるようにして基板12aをジョイナー11の被
嵌合部11aを塞ぐように押し付ければ、ワンタッチで
係止が完了する。従って、ノシ水切17の施工時間を短
縮化することができる。なお、係止部11d,11e及
び係合部12d,12eの位置は、この実施の形態に限
定されるものではなく、必要に応じて他の位置に形成す
ることもできる。また、ノシ水切7,17の水切板12
をジョイナー11に係止する手段としては、既述の爪状
や鉤状のもの等に限定されるものではなく、種々の従来
技術を利用することができる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、請求項1及び請求項2
載の建物の壁際構造によれば、ノシ水切を外壁パネルの
表面に取付けることにより、外壁パネルの取付け高さを
屋根材の厚みに関係なく設定可能としたので、該外壁パ
ネルの取付け高さを統一することができる。また、ノシ
水切の外壁パネルへの取付けに、従来の立上げ下地板や
胴縁等を必要としないので、施工短縮化やコストダウン
を図ることができると共に、該ノシ水切を建物の出隅部
や入隅部のコーナー部に適合するように平面視で略L字
型に形成した場合でも、屋根材工事後の取付けが可能で
あるので、施工の効率化を図ることができる。
【0039】そして、ノシ水切が、外壁パネルの野地板
側の表面に取付けられるレールと、該レールにビス等で
止着されるジョイナーと、該ジョイナーに係止される水
切板とから構成され、前記ジョイナーをレールに止着
る際に、ジョイナーの被嵌合部をレールの嵌合部に嵌合
するので、レールを外壁パネルに取付ける際に通り出し
を行っておけば、ジョイナーは、特別な操作を伴うこと
なく通りが出ることになり、該ジョイナーに係止される
水切板の通りも出る。この場合、レールの通り出しは容
易であるので、短時間でノシ水切の通り出しを行うこと
ができる。また、外壁パネルの表面にレールを取付ける
ので、ノシ水切の施工及び仕上がりへの外壁パネルの不
陸による影響を少なくすることができる。さらに、水切
板のジョイント部においては、端部相互を重合せずに横
方向に接合するようにしてジョイナーに係止でき、この
係止の際にも止着部材を必要としないので、外観が良好
なノシ水切を施工することができる。加えて、水切板
は、庇板がジョイナーの庇支持部上に載置されて支持さ
れるように係止されるので、該庇板の風による揺動や変
形等を防止でき、庇板をより大型化することもできる。
また、レールの長手方向の一端部に、隣接するレールの
長手方向の他端部に形成された隙間に挿入される接合用
突起を形成しているので、レール相互の接合や通り出し
を容易に行うことができる。
【0040】特に、請求項2記載の建物の壁際構造によ
れば、前記ジョイナーの係止部を被嵌合部に形成し且つ
水切板の係合部を基板に形成することにより、これらの
係止をワンタッチで可能としたので、ノシ水切の施工短
縮化を図ることができる。
【0041】請求項記載の建物の壁際構造によれば、
ジョイナーの庇支持部と水切板の庇板の間にクッション
材を介在させて、水切板をジョイナーから外れる方向に
付勢しているので、水切板をガタツキを生じることなく
ジョイナーにより強固に係止することができる。
【0042】請求項記載の建物の壁際構造によれば、
屋根材上に面戸材を固定すると共に、該面戸材の上面と
軸組の間を繋ぐように面戸押さえ板を取付けることによ
り、建物の軒面における屋根材と軸組の隙間を塞ぐこと
ができるので、ノシ水切の下方に雨水が浸入した場合で
も、前記隙間への雨水の浸入を防止することができる。
【0043】請求項記載の建物の壁際構造によれば、
前記建物の壁際における野地板上に横断面凹状に形成さ
れた捨谷板を取付けているので、建物の妻面におけるノ
シ水切の下方に雨水が浸入し、さらに屋根材と軸組の隙
間に雨水が浸入した場合でも、雨水を下方に排水でき、
野地板上への雨水の漏れを防止することができる。
【0044】請求項記載の建物の壁際構造によれば、
軸組及び野地板の表面に防水シートを敷設しているの
で、前記ノシ水切、面戸押さえ板、あるいは捨谷板等を
越えて雨水が浸入した場合でも、軸組や野地板への雨水
の漏れを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る建物の軒面の壁際構造を示す
側断面図。
【図2】図1の実施の形態のノシ水切を外壁パネルに取
付ける様子を示す分解側断面図。
【図3】図1の実施の形態に係るノシ水切のレールのジ
ョイント部を示す斜視図。
【図4】図3のレールにジョイナーを固定した状態を示
す斜視図。
【図5】図4のジョイナーに水切板を係止した状態を示
す斜視図。
【図6】建物の出隅部にコーナー部用のノシ水切を取付
けた状態を示す斜視図。
【図7】長尺に形成したジョイナーをレールに固定した
状態を示す斜視図。
【図8】実施の形態に係る建物の妻面の壁際構造を示す
側断面図。
【図9】図8の実施の形態のノシ水切を外壁パネルに取
付ける様子を示す分解側断面図。
【図10】建物の軒面における他の実施の形態のノシ水
切を外壁パネルに取付ける様子を示す側断面図。
【図11】建物の妻面における他の実施の形態のノシ水
切を外壁パネルに取付ける様子を示す側断面図。
【図12】建物の出隅部における従来の壁際構造を示す
斜視図。
【図13】図12の建物の軒面の壁際構造を示す側断面
図。
【図14】図12の建物の妻面の壁際構造を示す側断面
図。
【図15】図12の従来のノシ水切のジョイント部を示
す斜視図。
【符号の説明】
A 軒面 B 妻面 1 軸組 2 野地板 3 面戸材 4 屋根材 5 面戸押さえ板 6 外壁パネル 7,17 ノシ水切 8 防水シート 10 レール 10a 凹部(嵌合部) 11 ジョイナー 11a 被嵌合部 11b 庇支持部 11d,11e 係止部 12 水切板 12a 基板 12b 庇板 12d,12e 係合部 14 クッション材 15 捨谷板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−117062(JP,A) 実開 昭59−167207(JP,U) 実開 平4−125318(JP,U) 実開 平4−63734(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 13/14 - 13/15 E04B 1/64

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の野地板より上方の位置に所定間隔
    を開けて軸組に取付けられた外壁パネルと、前記野地板
    上の屋根材より上方の所定位置に取付けられたノシ水切
    とを備えると共に、前記ノシ水切を外壁パネルの表面に
    取付けた建物の壁際構造において、 前記ノシ水切が、 長手方向に延びた嵌合部を有する前記外壁パネルの野地
    板側の表面に取付けられるレールと、 前記嵌合部に嵌合して止着される被嵌合部と該被嵌合部
    の下縁から斜め下方に突出した庇支持部とからなると共
    に、前記被嵌合部及び庇支持部にそれぞれ係止部を形成
    したジョイナーと、 該ジョイナーのそれぞれの係止部に係止される係合部を
    具備し、且つ、前記ジョイナーの被嵌合部を塞ぐ基板と
    前記庇支持部上に載置される庇板を有する水切板と、 からなると共に、 前記レールの長手方向の一端部に、隣接するレールの長
    手方向の他端部に形成された隙間に挿入される接合用突
    起を形成した ことを特徴とする建物の壁際構造。
  2. 【請求項2】 建物の野地板より上方の位置に所定間隔
    を開けて軸組に取付けられた外壁パネルと、前記野地板
    上の屋根材より上方の所定位置に取付けられたノシ水切
    とを備えると共に、前記ノシ水切を外壁パネルの表面に
    取付けた建物の壁際構造において、 前記ノシ水切が、 長手方向に延びた嵌合部を有する前記外壁パネルの野地
    板側の表面に取付けられるレールと、 前記嵌合部に嵌合して止着される被嵌合部と該被嵌合部
    の下縁から斜め下方に突出した庇支持部とからなると共
    に、前記被嵌合部に係止部を形成したジョイナーと、 該ジョイナーの係止部に係止される係合部を具備し、且
    つ、前記ジョイナーの被嵌合部を塞ぐ基板と前記庇支持
    部上に載置される庇板を有する水切板と、 からなると共に、 前記レールの長手方向の一端部に、隣接するレールの長
    手方向の他端部に形成された隙間に挿入される接合用突
    起を形成した ことを特徴とする建物の壁際構造。
  3. 【請求項3】 前記ジョイナーの庇支持部と前記水切板
    の庇板の間にクッション材を介在させた請求項又は
    記載の建物の壁際構造。
  4. 【請求項4】 前記屋根材上に面戸材を固定すると共
    に、該面戸材の上面と前記軸組の間を繋ぐように面戸押
    さえ板を取付けた請求項1乃至のいずれか記載の建物
    の壁際構造。
  5. 【請求項5】 前記建物の壁際における野地板上に横断
    面凹状に形成された捨谷板を取付けた請求項1乃至
    いずれか記載の建物の壁際構造。
  6. 【請求項6】 前記軸組及び野地板の表面に防水シート
    を敷設した請求項1乃至のいずれか記載の建物の壁際
    構造。
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