JPH0940926A - 接着組成物 - Google Patents

接着組成物

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JPH0940926A
JPH0940926A JP21661095A JP21661095A JPH0940926A JP H0940926 A JPH0940926 A JP H0940926A JP 21661095 A JP21661095 A JP 21661095A JP 21661095 A JP21661095 A JP 21661095A JP H0940926 A JPH0940926 A JP H0940926A
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JP
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adhesive composition
weight
parts
adhesiveness
adhesive
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Application number
JP21661095A
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English (en)
Inventor
Junichi Hosoi
淳一 細井
Sadao Nishii
貞男 西井
Mika Obara
美香 小原
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリ酢酸ビニル系水性エマルジョンを主剤とし
た接着組成物であり、ジペンチルフタレートを成分とし
て含み、速乾性でかつ初期接着力および接着強度に優
れ、接着剤層が破壊しにくい、主に紙用として好適な接
着組成物を提供することである。 【解決手段】ポリ酢酸ビニル系水性エマルジョン100
重量部に対して、水溶性繊維素誘導体を1〜15重量
部、低分子量の多価アルコールを1〜5重量部を添加
し、水にて固形分濃度を10〜30重量%に調整したも
のに、ジペンチルフタレート1〜5重量部を添加してな
る接着組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリ酢酸ビニル系水
性エマルジョンを主剤とした接着基剤にジペンチルフタ
レートを添加する事を特徴とした、速乾性であり初期接
着力及び接着強度に優れ、かつ接着剤層の剛性破壊を防
止する、主に紙用の接着組成物に関する。
【0002】
【背景技術】従来からポリ酢酸ビニル系水性エマルジョ
ンを主剤とした接着剤は、主に紙用の接着剤として広く
使用されている。これらの接着剤には、速乾性や初期接
着力及び接着完了後の接着強度などの性能が要求され
る。また、接着完了後のものを、切断したり折り曲げた
りした時に接着剤層が剥離するのを防ぐため、接着剤層
の剛性破壊を防止する性質を有することが求められる。
ポリ酢酸ビニル系水性エマルジョンは、速乾性に優れて
いるが、紙への浸透速度が速いために紙の表面に留まる
該エマルジョン量が実質的に少なくなり、このために充
分な接着強度が得られないという問題がある。この改良
のため、例えばポリ酢酸ビニルエマルジョンに水溶性繊
維素誘導体を添加する方法が提案されている(特公昭4
7−44976号)。しかし、水溶性繊維素誘導体の添
加によって、乾燥後の接着剤層が被接着基材の切断や折
り曲げにより剛性破壊し被接着基材から剥離するという
新たな問題が生じた。そして、この改良のために、エチ
レングリコール、グリセリンなどと共に、ジブチルフタ
レート、ジ−2−エチルヘキシルフタレートなどの可塑
剤を添加する方法が提案されている(特公昭47−44
976号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ジブチルフタ
レートを添加した接着剤は、速乾性や初期接着性に優れ
るが、乾燥後の接着強度が充分でなく、また接着剤層の
剛性破壊に対する改良効果も充分ではない。一方、ジ−
2−エチルヘキシルフタレートを添加した接着剤は、接
着強度は優れるが速乾性および初期接着力が劣る。これ
らの性能をバランスよく有する接着剤の開発が課題であ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、接着剤の成分として
ジペンチルフタレートを添加する事が効果的である事を
見いだし、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち本発明は、ポリ酢酸ビニル系水性
エマルジョン100重量部に対して、水溶性繊維素誘導
体1〜15重量部、エチレングリコール、グリセリンな
どの低分子量の多価アルコール1〜5重量部を添加し、
水にて固形分濃度を10〜30重量%に調整したもの
に、ジペンチルフタレート1〜5重量部を添加して得ら
れる接着組成物に関する。ここで、固形分濃度とは、接
着剤組成物を構成する各成分の総重量に対する酢酸ビニ
ル系樹脂の重量を百分率で表したものである。
【0006】本発明で使用するポリ酢酸ビニル系水性エ
マルジョンは、酢酸ビニルの単独重合体や酢酸ビニルと
他のモノマーとの共重合体、あるいはポリ酢酸ビニルと
他の樹脂との混合物などの水性エマルジョンであり、固
形物濃度が30〜60重量%の範囲である事が望まし
い。ただしあとで加える水の量を調節する事により、固
形分濃度が10〜30重量%の範囲内にあれば良いた
め、ポリ酢酸ビニル系水性エマルジョンの固形物濃度が
30〜60重量%に限定されるわけではない。ここで固
形物濃度とは、ポリ酢酸ビニル系エマルジョンの総重量
に対する酢酸ビニル系樹脂の重量を百分率で表したもの
である。固形分濃度がかかる範囲より低濃度では接着性
が不充分で、また粘度が低いために塗布作業時に垂れ易
く作業性が悪い。一方、これより高濃度では粘度が高す
ぎて、塗布形状に忠実に塗布する作業性の正確性に欠け
たり、組成物が糸を引いたりして作業性が悪くなる。使
用するポリ酢酸ビニル系水性エマルジョンは、酢酸ビニ
ルの単独重合体のほか、塩化ビニル、エチレン、プロピ
レン、マレイン酸エステル、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エステル、アクリル酸エステルなどと酢酸ビニ
ルとの共重合体を樹脂成分として含んでいてもよい。ポ
リ酢酸ビニルに混合する他の樹脂としては、アクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂、アクリロニ
トリル−ブタジエン共重合樹脂、ポリウレタン樹脂、ポ
リメチルメタクリレート樹脂などが挙げられる。
【0007】本発明で使用する水溶性繊維素誘導体とし
ては、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキ
シセルロース、カルボキシメチルセルロースなどが挙げ
られ、これを単独もしくは2種類以上併用してもよい。
その使用量は、ポリ酢酸ビニル系水性エマルジョン10
0重量部に対し1〜15重量部である。1重量部未満で
は接着剤が被接着基材へ浸透する速度が早すぎてしま
い、15重量部を超えると接着剤組成物の粘度が高くな
りすぎて塗布時の作業性が悪くなる。
【0008】本発明で使用する低分子量の多価アルコー
ルとしては、エチレングリコール、グリセリンなどが挙
げられ、単独もしくは2種類以上の混合使用も可能であ
る。その使用量は、ポリ酢酸ビニル系水性エマルジョン
100重量部に対し1〜5重量部である。1重量部未満
では、接着剤層の剛性破壊を防止する効果が充分ではな
く、5重量部を超えると接着剤の乾燥速度が遅くなり初
期接着性が低下するので好ましくない。
【0009】本発明で使用するジペンチルフタレート
は、ペンチルアルコールとフタル酸もしくはフタル酸無
水物のエステル化反応により得られる。またこのペンチ
ルアルコールとしては、1−ペンタノール、2−ペンタ
ノール、3−ペンタノール、2−メチル−1−ブタノー
ル、2−メチル−2−ブタノール、3−メチル−1−ブ
タノール、3−メチル−2−ブタノール、2,2−ジメ
チル−1−プロパノールなどが挙げられ、単独もしくは
2種類以上の混合使用も可能である。さらに、これらの
ペンチルアルコールをそれぞれ単独で用いて得られたフ
タル酸エステルを、2種類以上混合して使用する事も可
能である。その使用量は、ポリ酢酸ビニル系水性エマル
ジョン100重量部に対し1〜5重量部である。1重量
部未満では、接着剤層の剛性破壊を防止する効果が充分
ではなく、5重量部を超えると接着剤の乾燥速度が遅く
なり初期接着性が低下するので好ましくない。
【0010】ジペンチルフタレートは、エチレングリコ
ールやグリセリンに比べて揮発しにくいため、接着剤層
に充分残存し、初期接着性、乾燥性、可撓性、接着強度
などの性能をバランスよく付与する効果とともに、それ
らを持続させる効果において優れているのである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の接着剤組成物は、ポリ酢
酸ビニル系水性エマルジョン100重量部に対して、水
溶性繊維素誘導体1〜15重量部、エチレングリコー
ル、グリセリンなどの低分子量の多価アルコール1〜5
重量部を添加し、水にて固形分濃度を10〜30重量%
に調整したものに、ジペンチルフタレート1〜5重量部
を添加して得られる。
【0012】
【実施例】以下に、実施例と比較例をあげて本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。
【0013】(組成物の成分の調整)実施例および比較
例にて使用したポリ酢酸ビニル系水性エマルジョンとジ
ペンチルフタレートは、下記の方法で調整した。
【0014】[ポリ酢酸ビニル系水性エマルジョン]攪
拌機、温度計、窒素導入管、冷却管を具備した容積2リ
ットルの4つ口フラスコへ蒸留水500gとケン化度8
8モル%のポリビニルアルコール(和光純薬工業(株)
製、平均重合度1000)を30gとスルホこはく酸ジ
イソオクチルナトリウム(和光純薬工業(株)製、商品
名エーロゾルOT)を2g添加し攪拌しながら溶解させ
る。触媒として、過硫酸カリウム(和光純薬工業(株)
製)を1g添加後、この溶液を攪拌しながら加熱し、反
応液温度が70℃に到達したところで、467gの酢酸
ビニル(和光純薬工業(株)製)を滴下ロートを用いフ
ラスコ中に3時間かけて滴下した。酢酸ビニルの滴下中
はフラスコを冷却し、反応液温度が70℃を保つように
した。酢酸ビニルの還流がおさまったところで再度加熱
し、反応液温度が80℃を保つようにし、30分毎にサ
ンプリングを実施し、JIS−K6725(ポリ酢酸ビ
ニル試験方法)に従い残存単量体量を求め、既存単量体
が0.3%以下になったところで反応液を25℃まで冷
却し、固形物濃度50重量%、粘度約2000mPa・
Sのポリ酢酸ビニルエマルジョン1000gを得た。
【0015】[ジペンチルフタレート]攪拌機、温度
計、窒素導入管、ウィットマーへ連結する冷却管を具備
した2リットル4つ口フラスコへ、無水フタル酸(和光
純薬工業(株)製)444g(3.0モル)とペンチル
アルコール317g(3.6モル)を窒素雰囲気下で仕
込んだ。この溶液を攪拌しながら加熱し、反応液温度が
160℃になったところで、触媒であるテトライソプロ
ポキシチタンの25重量%ペンチルアルコール溶液1.
3gを加え、さらに昇温した。反応液温度が200℃に
到達したところで、ペンチルアルコール317g(3.
6モル)をフラスコ中に、反応液温度が200℃を保つ
ように滴下した。生成水は反応器に取り付けた油水分離
器を用いて系外に除去し、未反応アルコールは系内に戻
した。ペンチルアルコールの滴下が終了した時点から3
0分毎にサンプリングを実施し、酸価が0.5以下にな
ったところ(2時間後)で加熱を停止し、通常の中和、
水洗、減圧蒸留及び後処理操作を経た後、目的物である
ジペンチルフタレート1100gを得た。
【0016】(評価法)本発明の効果を以下の評価法に
より確認した。
【0017】1.初期接着性 10cm×3cmに切りそろえた薄葉紙に、長さ5cm
にわたり、接着組成物をバーコーターを用いて塗布し、
それぞれの上に接着剤を塗布しない薄葉紙を重ね合わせ
接着した。23℃、相対湿度50%で3時間放置後、ス
トログラフ(東洋精機製作所(株)製)を用い、JIS
−K6854(接着剤の剥離接着強さ試験方法)に準拠
しT型剥離試験を行った。試験片の数は1試料につき2
0個とし、試験開始後2秒以内に薄葉紙が破れた試験片
の数の比率を破紙率とした。破紙率の値が大きいほど速
乾性および初期接着性に優れる。
【0018】2.常態接着性 常態接着性とは、接着が完了したあとの接着性を示す。
10cm×3cmに切りそろえたダンボール紙に、長さ
5cmにわたり、接着組成物をバーコーターを用いて塗
布し、それぞれの上に接着剤を塗布しないダンボール紙
を重ね合わせ接着した。23℃、相対湿度50%で48
時間放置後、ストログラフ(東洋精機製作所(株)製)
を用い、JIS−K6854(接着剤の剥離接着強さ試
験方法)に準拠しT型剥離試験を行い、剥離接着強さを
求め、また接着剤層の破壊の有無を観察した。剥離接着
強さが大きいほど、接着完了後の接着力が大きいことを
示しており、また接着剤層の破壊があるということは、
接着剤の可撓性が不充分であることを示している。
【0019】3.作業性 初期接着性と常態接着性においてバーコーターを用いて
接着組成物を塗布する際に、接着組成物が垂れるか、糸
を引くか、あるいは円滑に塗布出来るかを観察し、その
結果から作業性の良悪を以下の基準で判定した。 A 作業性が良好である B1 接着組成物が垂れて作業性に支障をきたす B2 接着組成物が糸を引き作業性に支障をきたす B3 接着組成物が一様に塗布されていない部分が生じ
作業性に支障をきたす C1 接着組成物が垂れて著しく作業性に支障をきたす C2 接着組成物が糸を引き著しく作業性に支障をきた
す C3 接着組成物が一様に塗布されず著しく作業性に支
障をきたす
【0020】(実施例1)前記の方法で得られたポリ酢
酸ビニルエマルジョン100重量部に対し、エチレング
リコール(和光純薬工業(株)製)2重量部、メチルセ
ルロース(和光純薬工業(株)製)5重量部、水143
重量部を加え、固形分濃度を20重量%に調製したもの
に、前記のジペンチルフタレートの調整法において、ペ
ンチルアルコールとして1−ペンタノール(和光純薬工
業(株)製)を使用し製造したジペンチルフタレート3
重量部を加え均一に混合し、接着組成物を得た。得られ
た接着組成物の特徴を表1に記載した。得られた接着組
成物を使用して、初期接着性、常態接着性および作業性
の評価を行った。結果を表3に記載した。
【0021】(実施例2)ジペンチルフタレートの使用
量を1重量部に変更した以外は、実施例1と同じ方法で
接着組成物を得た。得られた接着組成物の特徴を表1に
記載した。得られた接着組成物を使用して、初期接着
性、常態接着性および作業性の評価を行った。結果を表
3に記載した。
【0022】(実施例3)ジペンチルフタレートの使用
量を5重量部に変更した以外は、実施例1と同じ方法で
接着組成物を得た。得られた接着組成物の特徴を表1に
記載した。得られた接着組成物を使用して、初期接着
性、常態接着性および作業性の評価を行った。結果を表
3に記載した。
【0023】(実施例4)エチレングリコールの使用量
を1重量部に変更し、水の使用量を144重量部に変更
した以外は、実施例1と同じ方法で接着組成物を得た。
得られた接着組成物の特徴を表1に記載した。得られた
接着組成物を使用して、初期接着性、常態接着性および
作業性の評価を行った。結果を表3に記載した。
【0024】(実施例5)エチレングリコールの使用量
を5重量部に変更し、水の使用量を140重量部に変更
した以外は、実施例1と同じ方法で接着組成物を得た。
得られた接着組成物の特徴を表1に記載した。得られた
接着組成物を使用して、初期接着性、常態接着性および
作業性の評価を行った。結果を表3に記載した。
【0025】(実施例6)エチレングリコールを使用す
る代わりに、グリセリン(和光純薬工業(株)製試薬)
を1重量部使用し、水の使用量を144重量部に変更し
た以外は、実施例1と同じ方法で接着組成物を得た。得
られた接着組成物の特徴を表1に記載した。得られた接
着組成物を使用して、初期接着性、常態接着性および作
業性の評価を行った。結果を表3に記載した。
【0026】(実施例7)エチレングリコールを使用す
る代わりに、グリセリン(和光純薬工業(株)製試薬)
を5重量部使用し、水の使用量を140重量部に変更し
た以外は、実施例1と同じ方法で接着組成物を得た。得
られた接着組成物の特徴を表1に記載した。得られた接
着組成物を使用して、初期接着性、常態接着性および作
業性の評価を行った。結果を表3に記載した。
【0027】(実施例8)メチルセルロースの使用量を
1重量部に変更し、水の使用量を147重量部に変更し
た以外は実施例1と同じ方法で接着組成物を得た。得ら
れた接着組成物の特徴を表1に記載した。得られた接着
組成物を使用して、初期接着性、常態接着性および作業
性の評価を行った。結果を表3に記載した。
【0028】(実施例9)メチルセルロースの使用量を
15重量部に変更し、水の使用量を133重量部に変更
した以外は実施例1と同じ方法で接着組成物を得た。得
られた接着組成物の特徴を表1に記載した。得られた接
着組成物を使用して、初期接着性、常態接着性および作
業性の評価を行った。結果を表3に記載した。
【0029】(実施例10)メチルセルロースの代わり
に、エチルセルロース(Aldrich社製、エトキシ
化率48%)を5重量部使用した以外は実施例1と同じ
方法で接着組成物を得た。得られた接着組成物の特徴を
表1に記載した。得られた接着組成物を使用して、初期
接着性、常態接着性および作業性の評価を行った。結果
を表3に記載した。
【0030】(実施例11)水の使用量を393重量部
に変更し、固形分濃度を10重量%とした以外は実施例
1と同じ方法で接着組成物を得た。得られた接着組成物
の特徴を表1に記載した。得られた接着組成物を使用し
て、初期接着性、常態接着性および作業性の評価を行っ
た。結果を表3に記載した。
【0031】(実施例12)水の使用量を60重量部に
変更し、固形分濃度を30重量%とした以外は実施例1
と同じ方法で接着組成物を得た。得られた接着組成物の
特徴を表1に記載した。得られた接着組成物を使用し
て、初期接着性、常態接着性および作業性の評価を行っ
た。結果を表3に記載した。
【0032】(実施例13)1−ペンタノールの代わり
に、2−メチル−1−ブタノール(Aldrich社
製)を使用した以外は実施例1と同じ方法で接着組成物
を得た。得られた接着組成物の特徴を表1に記載した。
得られた接着組成物を使用して、初期接着性、常態接着
性および作業性の評価を行った。結果を表3に記載し
た。
【0033】(実施例14)1−ペンタノールの代わり
に、1−ペンタノールと2−メチル−1−ブタノールの
混合アルコール(混合比率は1対1)を使用した以外は
実施例1と同じ方法で接着組成物を得た。得られた接着
組成物の特徴を表1に記載した。得られた接着組成物を
使用して、初期接着性、常態接着性および作業性の評価
を行った。結果を表3に記載した。
【0034】(比較例1)ジペンチルフタレートの使用
量を0.1重量部に変更した以外は、実施例1と同じ方
法で接着組成物を得た。得られた接着組成物の特徴を表
2に記載した。得られた接着組成物を使用して、初期接
着性、常態接着性および作業性の評価を行った。結果を
表4に記載した。
【0035】(比較例2)ジペンチルフタレートの使用
量を10重量部に変更した以外は、実施例1と同じ方法
で接着組成物を得た。得られた接着組成物の特徴を表2
に記載した。得られた接着組成物を使用して、初期接着
性、常態接着性および作業性の評価を行った。結果を表
4に記載した。
【0036】(比較例3)ジペンチルフタレートの代わ
りに、ジ−2−エチルヘキシルフタレート(チッソ
(株)製)を1重量部使用した以外は、実施例1と同じ
方法で接着組成物を得た。得られた接着組成物の特徴を
表2に記載した。得られた接着組成物を使用して、初期
接着性、常態接着性および作業性の評価を行った。結果
を表4に記載した。
【0037】(比較例4)ジペンチルフタレートの代わ
りに、ジ−2−エチルヘキシルフタレート(チッソ
(株)製)を3重量部使用した以外は、実施例1と同じ
方法で接着組成物を得た。得られた接着組成物の特徴を
表2に記載した。得られた接着組成物を使用して、初期
接着性、常態接着性および作業性の評価を行った。結果
を表4に記載した。
【0038】(比較例5)ジペンチルフタレートの代わ
りに、ジ−2−エチルヘキシルフタレート(チッソ
(株)製)を5重量部使用した以外は、実施例1と同じ
方法で接着組成物を得た。得られた接着組成物の特徴を
表2に記載した。得られた接着組成物を使用して、初期
接着性、常態接着性および作業性の評価を行った。結果
を表4に記載した。
【0039】(比較例6)ジペンチルフタレートの代わ
りに、ジブチルフタレート(チッソ(株)製)を1重量
部使用した以外は、実施例1と同じ方法で接着組成物を
得た。得られた接着組成物の特徴を表2に記載した。得
られた接着組成物を使用して、初期接着性、常態接着性
および作業性の評価を行った。結果を表4に記載した。
【0040】(比較例7)ジペンチルフタレートの代わ
りに、ジブチルフタレート(チッソ(株)製)を3重量
部使用した以外は、実施例1と同じ方法で接着組成物を
得た。得られた接着組成物の特徴を表2に記載した。得
られた接着組成物を使用して、初期接着性、常態接着性
および作業性の評価を行った。結果を表4に記載した。
【0041】(比較例8)ジペンチルフタレートの代わ
りに、ジブチルフタレート(チッソ(株)製)を5重量
部使用した以外は、実施例1と同じ方法で接着組成物を
得た。得られた接着組成物の特徴を表2に記載した。得
られた接着組成物を使用して、初期接着性、常態接着性
および作業性の評価を行った。結果を表4に記載した。
【0042】(比較例9)エチレングリコールの使用量
を0.1重量部に変更し、水の使用量を145重量部に
変更した以外は、実施例1と同じ方法で接着組成物を得
た。得られた接着組成物の特徴を表2に記載した。得ら
れた接着組成物を使用して、初期接着性、常態接着性お
よび作業性の評価を行った。結果を表4に記載した。
【0043】(比較例10)エチレングリコールの使用
量を10重量部に変更し、水の使用量を135重量部に
変更した以外は、実施例1と同じ方法で接着組成物を得
た。得られた接着組成物の特徴を表2に記載した。得ら
れた接着組成物を使用して、初期接着性、常態接着性お
よび作業性の評価を行った。結果を表4に記載した。
【0044】(比較例11)エチレングリコールの代わ
りに、トリエチレングリコール(和光純薬工業(株)
製)を使用した以外は、実施例1と同じ方法で接着組成
物を得た。得られた接着組成物の特徴を表2に記載し
た。得られた接着組成物を使用して、初期接着性、常態
接着性および作業性の評価を行った。結果を表4に記載
した。
【0045】(比較例12)メチルセルロースの使用量
を0.1重量部に変更した以外は、実施例1と同じ方法
で接着組成物を得た。得られた接着組成物の特徴を表2
に記載した。得られた接着組成物を使用して、初期接着
性、常態接着性および作業性の評価を行った。結果を表
4に記載した。
【0046】(比較例13)メチルセルロースの使用量
を20重量部に変更した以外は、実施例1と同じ方法で
接着組成物を得た。得られた接着組成物の特徴を表2に
記載した。得られた接着組成物を使用して、初期接着
性、常態接着性および作業性の評価を行った。結果を表
4に記載した。
【0047】(比較例14)水の使用量を893重量部
に変更し、固形分濃度を5重量%とした以外は実施例1
と同じ方法で接着組成物を得た。得られた接着組成物の
特徴を表2に記載した。得られた接着組成物を使用し
て、初期接着性、常態接着性および作業性の評価を行っ
た。結果を表4に記載した。
【0048】(比較例15)水を使用せず、固形分濃度
を45重量%とした以外は実施例1と同じ方法で接着組
成物を得た。得られた接着組成物の特徴を表2に記載し
た。得られた接着組成物を使用して、初期接着性、常態
接着性および作業性の評価を行った。結果を表4に記載
した。
【0049】結果から明らかなように、本発明の接着組
成物は、接着後3時間経過時の薄葉紙の破紙率が100
%であり、かつ接着後48時間経過時のダンボール紙の
剥離接着強さが大きく、かつ接着剤層の破壊が起こらな
い。
【0050】
【発明の効果】本発明の接着組成物は、速乾性で初期接
着力に優れ、接着完了後の接着力にも優れたものであっ
て、また接着剤層に適度な可撓性を有するために、被接
着基材の切断や折り曲げによる接着剤層の剛性破壊が起
こりにくいなど、接着剤に求められる性能を高いレベル
でバランスよく備えもつものであり、かつ、その性能を
長期間に渡って維持することが可能である。主に紙用の
接着剤としての用途が期待できる。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 101/08 C09J 101/08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリ酢酸ビニル系水性エマルジョン10
    0重量部に対して、水溶性繊維素誘導体を1〜15重量
    部、低分子量の多価アルコールを1〜5重量部を添加
    し、水を加えて固形分濃度を10〜30重量%に調整し
    たものに、ジペンチルフタレートを1〜5重量部を添加
    してなる接着組成物。
  2. 【請求項2】 低分子量の多価アルコールがエチレング
    リコールまたはグリセリンである請求項1に記載の接着
    組成物。
JP21661095A 1995-08-02 1995-08-02 接着組成物 Pending JPH0940926A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104073192A (zh) * 2014-06-26 2014-10-01 林创举 一种用于贴合板材与纸质介材的胶水
KR20170063553A (ko) 2014-09-30 2017-06-08 다이오세이시가부시끼가이샤 플라이 접착풀 및 위생 박엽지

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EP3202869A4 (en) * 2014-09-30 2018-04-04 Daio Paper Corporation Ply adhesive and sanitary tissue paper

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