JPH0937711A - 健康食品 - Google Patents

健康食品

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JPH0937711A
JPH0937711A JP7212927A JP21292795A JPH0937711A JP H0937711 A JPH0937711 A JP H0937711A JP 7212927 A JP7212927 A JP 7212927A JP 21292795 A JP21292795 A JP 21292795A JP H0937711 A JPH0937711 A JP H0937711A
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JP
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milk
health food
calcium
oligosaccharide
health
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JP7212927A
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Sennosuke Tokumaru
千之助 徳丸
Kiyokazu Suzuki
清和 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乳発酵産物由来の生理効果、味覚に加えて人
体に対する保健効果を総合的に高めた健康食品を提供す
る。 【解決手段】 乳発酵産物にカルシウム塩、オリゴ糖お
よび蜂蜜類を有効成分として含む健康食品。乳発酵産物
としてはヨーグルトやケフィアが、カルシウム塩は牛乳
カルシウムや乳酸カウシウムが、オリゴ糖には鎖状ある
いは環状オリゴ糖が、蜂蜜類には蜂蜜、ローヤルゼリ
ー、プロポリス等が用いられる。更に保健効果を高める
ためには、にんにく、β−カロチン等の補助成分を添加
することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体に保健効果を
与える健康食品に係り、より詳細には乳発酵産物の風味
を損なうことなく、人体にに対する保健効果を総合的に
向上させる有効成分を含む新規組成の健康食品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年の健康食品ブームを反映して多様な
健康食品が開発、市販されている。例えば獣乳の発酵産
物であるヨーグルトは、発酵乳のもつ保健効果への関心
の高まりと共に消費量が増大し、各家庭に普及してい
る。本発明者等は発酵産物の健康食品として、生理効果
を有し、保健上有効な凍結乾燥ヨーグルトとこの凍結乾
燥ヨーグルトを発酵乳、ケフィアから製造する方法を開
発して、既に特開昭62−83842号公報として提案
した。
【0003】しかしながら、乳発酵産物の保健効果は、
この乳発酵産物製造における発酵過程で使用される菌に
由来する発酵物に影響されることが多く、自ずから特定
の効果に限定される欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記欠点を解
消し、発酵過程で用いる菌種により大きな影響を受ける
乳発酵産物の保健効果を、限られた特定の範囲から更に
拡大し、従来の乳発酵産物由来の健康食品では得られな
かった総合的かつより高い保健効果を人体に与えること
ができる健康食品の提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の健康食品は、乳発酵産物にカルシウム塩、
オリゴ糖および蜂蜜類を有効成分として含むことを構成
上の特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の健康食品における乳発酵
産物とは、獣乳の発酵産物であるヨーグルトまたはケフ
ィアであり、獣乳には牛、馬、羊、山羊などの乳が含ま
れる。これら獣乳から発酵産物を製造する方法は特に限
定されるものではなく、例えば現在、牛乳を原料とする
ヨーグルトまたはケフィアの製造方法、もしくは東欧な
どで行われている馬乳からの発酵乳コーミスの製造方法
などを採用することができる。しかし、とくに牛乳にケ
フィア菌を添加、発酵によって得られる乳発酵産物のケ
フィアが好ましく用いられ、該ケフィアは例えば特開昭
62−83842号公報の方法によって製造することが
できる。
【0007】乳発酵産物の形態は、乳白色泥状を呈する
ヨーグルト状、あるいは前記ヨーグルト状産物を凍結乾
燥のような乾燥処理を施して得られる粉末状産物、また
は該粉末状産物を成形して得られる顆粒状または錠剤状
であっても良い。
【0008】本発明の健康食品は、乳発酵産物に有効成
分としてカルシウム塩、オリゴ糖、蜂蜜類を配合したも
のであり、カルシウム塩としては牛乳カルシウムおよび
乳酸カルシウムからなる群から選ばれた少なくとも1種
が用いられる。牛乳カルシウムとは、牛乳からチーズを
製造する際に分離する液体部分、即ち牛乳からタンパク
質と乳糖を分離し、牛乳由来のミネラル分、特にカルシ
ウムの含量を高めた白色粉末(Ca含有量:18重量%
以上)で、ほのかなミルク風味を有するものである。
【0009】乳酸カルシウムは、パン、菓子、小麦粉、
粉乳、豆腐、味噌などにカルシウム強化源として市販さ
れているほか、調味料、膨張剤としても実用されてお
り、第二リン酸カルシウム、第三リン酸カルシウム、炭
酸カルシウム、クエン酸カルシウムなどと比較して水溶
性に優れており、従って体内への吸収率が最も良好なカ
ルシウム源とされている。本発明に最も好適な乳酸カル
シウムは、発酵によって製造されるL−乳酸カルシウム
である。この理由は、該L−乳酸カルシウムはDL−乳
酸カルシウムのような合成乳酸カルシウムとは異なり水
溶性であること、および体内でL−型乳酸のみが代謝さ
れるためである。本発明を組成するカルシウム塩は、こ
れらの牛乳カルシウムまたは乳酸カルシウムを夫々単独
で、あるいは両者を混合して使用される。
【0010】本発明を構成するオリゴ糖とは、グルコー
ス、フラクトースあるいはガラクトースなどの単糖類が
2〜10個グリコシド結合したものであり、既に幾つか
の市販品が知られている。該オリゴ糖は、鎖状オリゴ
糖、環状オリゴ糖、もしくはこの両者の混合物であり、
このうち鎖状オリゴ糖は単糖類が鎖状にグリコシド結合
したものであって、分岐を有する鎖状オリゴ糖や糖以外
の化合物に鎖状オリゴ糖が結合した配糖体も含まれる。
【0011】具体的には、鎖状オリゴ糖として庶糖、フ
ラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、乳糖ガラクトオリゴ
糖、キシロオリゴ糖、大豆オリゴ糖および分岐オリゴ糖
などを挙げることができる。環状オリゴ糖としては、グ
ルコースがα−1,4結合で6〜8個環状に連なったシ
クロデキストリン、このシクロデキストリン環にグルコ
シル基またはマルトシル基がα−1,6で結合した分岐
シクロデキストリン、シクロデキストリンまたは分岐シ
クロデキストリンのシクロデキストリン環に直接、また
は分岐シクロデキストリン環の側鎖部分のグルコシル基
にβ−またはα−結合でガラクトシル基が結合したガラ
クトシル−分岐シクロデキストリン、あるいはフラクト
ース6〜8分子がβ−2,1結合で環状に連なった環状
オリゴ糖などが挙げられる。
【0012】これらオリゴ糖は、既に知られているよう
に天然遊離糖の抽出、多糖類、配糖体の加水分解、化学
合成および酵素合成などの方法で調製されるが、酵素合
成法が最も広く用いられている。本発明においては、こ
れら鎖状および環状オリゴ糖を適宜使用することがで
き、たとえば鎖状オリゴ糖や環状オリゴ糖の単一種また
は複数種が、あるいは鎖状および環状オリゴ糖の混合種
が用いられ、混合使用時の混合比率は特に限定されな
い。
【0013】また、本発明を構成する蜂蜜類は、蜂蜜、
ローヤルゼリーおよびプロポリスの群から選ばれた少な
くとも1種である。蜂蜜は、通常、食品あるいは加工食
品原料として広く用いられており、抗菌作用を有するこ
とが知られている。ローヤルゼリーも市販されており、
蜜蜂の羽化後4〜12日までの若い働き蜂の咽頭線から
分泌される乳白色の物質であり、女王蜂の餌である。こ
のローヤルゼリー中には各種の生理活性物質が含まれて
おり、ローヤルゼリーを常食とする女王蜂は蜜と花粉を
常食とする働き蜂の約40倍の3〜5年の寿命を有し、
1日に2,000〜3,000個の卵を生み続けること
が知られている。そしてローヤルゼリーからは、特有の
脂肪酸(10- ヒドロキシ- δ-2- デセン酸)、ヒトの必
須アミノ酸の全てを含む18種のアミノ酸、各種のビタ
ミンB、ニコチン酸、パントテン酸、葉酸および銅、
鉄、亜鉛、マグネシウム等のミネラル類が検出されてい
る。
【0014】プロポリスは、蜂脂と呼ばれ、蜜蜂が種々
の樹木から採取してきた樹脂状物を唾液と混ぜ、巣内に
塗り付けている物質であり、産地によって成分は一定し
ないが、一般に主成分としてフラボノイド、単糖類、ワ
ックス等が知られており、その他の成分として脂肪酸、
アミノ酸、微量のミネラル、ビタミン類が知られてい
る。このプロポリスは東欧諸国を中心に民間薬として汎
用されている。
【0015】蜂蜜類としては、これら蜂蜜、ローヤルゼ
リーまたはプロポリスをそれぞれ単独で用いても良い
し、蜂蜜とローヤルゼリー、ローヤルゼリーとプロポリ
ス、または蜂蜜とプロポリスを混合した2成分系、もし
くは蜂蜜、ローヤルゼリーおよびプロポリスを混合した
3成分系として使用することができ、混合比率は適宜選
択することができる。
【0016】本発明の健康食品は、上記した乳発酵産物
にカルシウム塩、オリゴ糖および蜂蜜類を有効成分とす
るが、更に補助成分として、にんにく、食物繊維、甲殻
類由来の塩基性多糖、β−カロチンおよびα−リノレン
酸からなる群から選ばれた少なくとも一つの成分を加え
ることにより、補助成分の有する特有の保健効果を付与
することができる。
【0017】にんにくは、古くから強壮保健食品や香辛
料として使用されており、その有効成分としてにんにく
臭を発するアリシンやにんにく臭のないスコルジニンが
知られている。にんにく臭が問題になる場合にはアリシ
ンのにんにく臭を消した、所謂、無臭にんにくを使用す
ることもできる。にんにくあるいは無臭にんにくの使用
形態は特に限定されず、例えばにんにく精油(エキ
ス)、破砕物、または焼いたり、炒めたものを破砕した
状態で使用することができる。
【0018】食物繊維は、おから、干ししいたけ、干し
ひじき、きくらげ、海苔、大豆などの植物性食品に多く
含まれている繊維質である。これら成分は、古くは栄養
分の消化、吸収を妨げ、エネルギー源にはならない不消
化成分として軽視されていたが、近年、整腸効果、便通
改善などの点で注目されている。
【0019】甲殻類由来の塩基性多糖には、キチン、キ
トサンおよびキトオリゴ糖が含まれる。キチンは化1の
一般式で示される直鎖状塩基性多糖で、海老、蟹などの
甲殻類の甲殻成分であり、甲殻の酸処理による無機物除
去、アルカリまたはタンパク質分解酵素によるタンパク
質除去によって得ることができる。
【0020】
【化1】
【0021】キトサンは、化2の一般式で示される成分
で、キチンを濃アルカリ水溶液で加熱処理して脱アセチ
ル化することにより生産されている。なお、日常的には
10〜20%程度の比率で脱アセチル化されたものもキ
チンとして、また15〜25%程度脱アセチル化された
ものもキトサンとして、夫々用いられている。キトオリ
ゴ糖は、キチン、キトサンの酸処理、主鎖の加水分解に
よって得られ、N−アセチルグルコサミン、グルコサミ
ンからなる混合物である。本発明においては、キチンと
キトサンを混合使用することもできるが、キトサンの単
独使用が好ましい。
【0022】
【化2】
【0023】β−カロチンは、緑黄色野菜、海藻、黄色
〜橙色の果物に多く含まれている。ビタミンA(レチノ
ール)が2分子結合した構造を有しており、体内のビタ
ミンAが不足するとビタミンAに変換する。そのため、
β−カロチンはプロビタミンA(ビタミンA前駆体)と
も呼ばれている。また、α−リノレン酸は紫蘇油中に約
55〜70%含まれている必須脂肪酸である。
【0024】これらの有効成分および補助成分は、目的
に応じて乳発酵産物に適宜の割合で配合する。カルシウ
ム塩は、〔CH3 CH(OH)C00〕2 Ca・5H2
Oとして,常温でやや風解する粉末状、顆粒状または錠
剤状の乳発酵産物に対し0.3〜0.9重量%、好まし
くは0.5〜0.7重量%の割合で配合することが好ま
しい。オリゴ糖の配合量は乳発酵産物に対して2〜10
重量%、好ましくは2〜8重量%であり、蜂蜜類の配合
量は乳発酵産物に対して2〜10重量%、好ましくは4
〜8重量%の範囲である。なお、乳発酵産物がヨーグル
ト状の場合には粉末、顆粒または錠剤状の場合に換算し
て、上記の割合で配合する。
【0025】また、補助成分を含有させる場合の配合比
率は、にんにくは生にんにくに換算して3〜8重量%、
好ましくは4〜6重量%、食物繊維は15〜25重量
%、好ましくは17〜20重量%、甲殻類由来の塩基性
多糖類は0.05〜0.3重量%、好ましくは0.1〜
0.2重量%、β−カロチンは0.004〜0.008
重量%、好ましくは0.005〜0.006重量%およ
びα−リノレン酸は0.2〜0.5重量%、好ましくは
0.2〜0.4重量%の範囲である。
【0026】上記した有効成分、または有効成分と補助
成分とを配合した本発明の健康食品は、粉末状、顆粒
状、錠剤状、またはヨーグルト状のいずれの形態であっ
ても良く、それぞれの目的に応じて適宜の形態で製品と
する。なお、ヨーグルト状形態で製品化する場合におい
て、配合された各有効成分の比率あるいは有効成分比率
と補助成分の比率によって摂取に不便、不都合を生ずる
程度に濃厚な状態のときには、適宜な濃度で水に希釈す
る。特に、夏期においては積極的に希釈すると共に冷却
することにより清涼飲料水としての効果を期待すること
もできる。更に本発明の健康食品は他の食品、たとえば
菓子類、パン等への添加物として使用することもでき
る。
【0027】本発明の健康食品は、上記のとおり乳発酵
産物にカルシウム塩、オリゴ糖および蜂蜜類を有効成分
として含むので個々の構成成分に基づく次の効果が発現
される。まず、乳発酵産物の保健効果として整腸作用が
もたらされるうえ、胃酸欠乏、下痢症、便秘症などの胃
腸の各種疾患の予防、治療への効果もある。また、乳発
酵産物は消化管を中心とする感染防御の観点から、また
癌細胞抑制効果との関連で免疫賦活作用が示唆され、免
疫応答の向上、免疫担当細胞であるマクロファージやN
K細胞の活性化、さらにはこれら細胞の分化および活性
化に関与するサイトカインへの影響が明らかにされてい
る。更に、乳発酵産物の摂取がガンの発生を抑制するこ
とが多くの研究から示唆され、抗腫瘍活性作用があるこ
とも報告されている。
【0028】カルシウム塩としては、牛乳カルシウムや
乳酸カルシウムが用いられるため、リン酸カルシウム、
炭酸カルシウム、シュウ酸カルシウムなど他のカルシウ
ム塩と比較して水に対する溶解性に優れており、従って
吸収されやすく、カルシウム不足に起因する骨粗鬆症、
妊産婦、成長期の子供などに効果的な栄養素となる。
【0029】また、オリゴ糖は腸内の有用菌であるビフ
ィズス菌や乳酸桿菌などの乳酸菌類やフェカリス菌の栄
養分となる増殖因子である。一方、有害菌のウェルツシ
菌や大腸菌、コレラ菌などの病原菌は栄養とすることが
できない。従ってオリゴ糖の摂取によって腸内の有用菌
が増殖し、有用菌優勢の好ましい腸内環境を作ることが
できる。そのうえ、オリゴ糖は甘味料として種々の食品
に使用されるが、オリゴ糖を分解する酵素が腸内に乏し
いので、腸から吸収されてカロリーとなることは殆どな
い。また、オリゴ糖は糖分であるにもかかわらず虫歯の
原因であるミュータンス菌の栄養分としては殆ど利用さ
れることがないので虫歯の原因にはなり難い。このた
め、オリゴ糖摂取により腸内での腐敗物質や有害物質、
毒素などの発生が少なくなるので、腸内が清浄化され、
毒素菌を処理する肝臓の働きの負担を軽減することがで
きる。同時に、腐敗物質や毒素の生成が少なくなるため
肌が綺麗になる美容効果、便通の改善にも有効である。
更にオリゴ糖はカロリーとして吸収され難いので肥満対
策に有効であり、虫歯の予防にもなる。また、環状オリ
ゴ糖は中央に空洞があり、その内部は疎水領域、外部は
親水領域になっているので疎水性の空洞内に各種の物質
を包接する機能を有しており、この性質を利用して不安
定な物質の安定化、味、臭、溶解性などの物性の改善、
乳化、気泡性の向上などを図ることも可能となる。
【0030】蜂蜜類のうち、蜂蜜は原料となる花蜜の種
類に応じて特有の芳香、風味とまろやかな甘味を有し、
抗菌作用もある。ローヤルゼリーは上述のように女王蜂
のエネルギー源であり、これだけが持つヒドロキシデセ
ン酸をはじめ、バロチン、パントテン酸のような特徴成
分に加え、タンパク質、ビタミン、ミネラル、アミノ酸
など40種以上の栄養素がバランスよく含まれているの
で特に働きざかりの中高年からの健康維持に好ましい栄
養源となる。プロポリスもフラボノイド、単糖類、ワッ
クス類に加えて脂肪酸、アミノ酸、ミネラル、ビタミン
を含み、古くから民間薬として繁用され、抗菌、抗腫
瘍、抗炎症、抗酸化、抗ウイルス作用などの生理作用を
有しローヤルゼリー同様に有効な栄養源として知られて
いる。
【0031】更に、これらの有効成分に加えて補助成分
を添加することにより、補助成分の有する独自の効果が
もたらされる。すなわち、にんにくではにんにく臭を発
するアリシンは強力な殺菌作用を有し、にんにく精油を
12万倍にうすめてもチフス菌やコレラ菌などの病原菌
に対して殺菌作用を有し、また食欲不振や消化不良に対
して胃の粘膜を刺激して胃の運動を活発にし、胃液の分
泌を多くすることが知られている。また他の一つの成分
であるスコルジニンは新陳代謝を高めて体内のエネルギ
ーの燃焼を促進するので、疲労回復、強壮強精作用、食
欲増進などの効果がある。
【0032】食物繊維は、先進諸国で文明病といわれる
心臓病、高脂血症、糖尿病、大腸ガンなどが低開発諸国
で少ないのは、低開発諸国では豆類や雑穀などの植物性
食品が多く、繊維質の摂取量の差が一因であると考えら
れている。すなわち、食物繊維は不消化成分であるので
糞便量を増加させ、摂取したり腸内で産出した有害物質
を便に取り込んで腸管壁との接触時間を短くすると共に
***を円滑化する働きをする。また、満腹感の割りには
エネルギーとなる栄養素が少ないため、肥満予防の効果
もある。
【0033】β−カロチンは、プロビタミンAと称され
ているように人体内でビタミンAに転換する。しかし、
体内のビタミンAが飽和状態にある場合にはβ−カロチ
ンのビタミンAへの転換は進行しないから、ビタミンA
が起こすビタミンA過剰症は示さない。そして、ビタミ
ンAに変換されないβ−カロチンは煤煙、排気ガス、煙
草の煙などから大気中に発生したり、喫煙、ストレス、
食物や呼吸などから体内にも発生する活性酸素を抑制
し、無害化する作用を有するので、活性酸素が原因で起
こる癌、老化、炎症、消化器疾患、白内障などの疾病を
低減させることができる。
【0034】α−リノレン酸は、血中コレステロールを
減少させ、動脈硬化や高血圧に有効であり、免疫力を高
めて慢性湿疹や癌の予防の可能性があり、アレルギー性
疾患あるいは炎症性疾患の原因物質を低下させる作用が
ある。
【0035】更に、これらの有効成分および補助成分個
々の有する効果に加えて、これら各有効成分、あるいは
有効成分と補助成分の相乗作用に基づく優れた効果が発
揮される。例えば、蜂蜜類、特にローヤルゼリーやプロ
ポリスが有する多様な生理活性物質によって人体の生活
活性が高められる。この活性化効果は、乳発酵産物摂取
による整腸、免疫賦活作用や抗腫瘍活性を促進すると共
に、カルシウムの吸収効率を高めてカルシウム不足に起
因する種々の疾患を防止し、更にオリゴ糖は乳発酵物由
来のビフィズス菌や乳酸菌などの有用菌をより増殖して
腸内環境を更に改善し、乳発酵産物の効用を更に一層高
めることができる。
【0036】そのうえ、補助成分の添加、摂取があれば
上述した有効成分による総合的な生活活性の高揚に加え
て、にんにくによる新陳代謝の向上、強壮効果、食物繊
維による便通改善、有害物質の排出促進効果、甲殻類由
来の塩基性多糖による血中コレステロール値の低下な
ど、β−カロチンによる活性酸素起因の疾患の防止、α
−リノレン酸によるアトピー性湿疹の治療などの補助成
分特有の効果が相乗的に機能して人体対する保健効果を
総合的に高めることが可能となる。
【0037】
【実施例】以下、本発明の健康食品および本発明の健康
食品を他の食品に添加した実施例に基づいて詳細に説明
する。
【0038】実施例1 乳発酵産物としてケフィアの凍結乾燥粉末を用い、有効
成分であるカルシウム塩に牛乳カルシウム粉末、オリゴ
糖に鎖状オリゴ糖粉末、蜂蜜類にローヤルゼリーを使用
し、下記の割合で充分に混合して均一な混合粉末を調製
した。次いで、この混合粉末を成形して顆粒状および錠
剤状の健康食品を製造した。
【0039】 ケフィアの凍結乾燥粉末:100g 牛乳カルシウム粉末: 0.5g 鎖状オリゴ糖粉末: 4g ローヤルゼリー: 6g
【0040】得られた健康食品は、凍結乾燥ケフィアが
有する乳状の芳香と有効成分がもたらす甘味や芳醇な香
りにより美味な食品であり、かつ滋養豊かな保健効果の
優れた食品であった。
【0041】実施例2 乳発酵産物としてヨーグルト状のケフィアを用い、有効
成分に補助成分を添加して下記の割合で混合し、充分に
混合したのち錠剤状に成形して本発明の健康食品を製造
した。
【0042】 ケフィア(ヨーグルト状):100g (粉末換算) 乳酸カルシウム粉末: 0.6g 環状オリゴ糖粉末: 3g プロポリス: 6g 食物繊維: 18g キトサン: 0.2g β−カロチン: 0.005g α−リノレン酸: 0.2g
【0043】得られた健康食品は甘味や芳醇な香りが失
われることなく補助成分からもたらされる生理効果によ
り、一層優れた保健効果を有するものであった。
【0044】実施例3 実施例1で得た粉末状の健康食品を、下記に示す配合比
率により各種の食品類に配合した。得られた食品類は、
いずれも保健効果が付与され、健康食品としての効能を
十分発揮するものであった。
【0045】(a) 食パン 強力粉:390g 、スキムミルク:8g 、砂糖:24g
、ドライイースト:4g 、バター:15g 、水:30
0g 、塩:7g 、実施例1の健康食品:10g 。
【0046】(b) ビスケット 小麦粉:454g 、還元麦芽糖:113g 、砂糖:11
3g 、スキムミルク:17g 、卵:28g 、ベーキング
パウダー:4.5g 、フレーバー:0.5g 、実施例1
の健康食品:100g 、マーガリン:170g 。
【0047】(c) カマボコ すり身:400g 、グルタミン酸ナトリウム:6g 、
水:280g 、でんぷん:20g 、塩:10g 、実施例
1の健康食品:10g 。
【0048】
【発明の効果】本発明の健康食品は、ヨーグルトやケフ
ィア等の乳発酵産物にカルシウム塩、オリゴ糖および蜂
蜜類の有効成分を配合したものであり、各成分固有の生
理作用に加えて、これら各成分の相乗効果により人体に
に対する総合的保健効果を高めるとともに味覚的にも優
れた食品である。更に、にんにく、食物繊維、β−カロ
チン等の補助成分を添加すれば、より一層優れた保健効
果を有する健康食品として供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/23 A61K 31/23 31/70 ABJ 31/70 ABJ 33/06 ADU 33/06 ADU 35/20 ACR 35/20 ACR 35/64 ABD 35/64 ABD 35/78 35/78 C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳発酵産物にカルシウム塩、オリゴ糖お
    よび蜂蜜類を有効成分として含むことを特徴とする健康
    食品。
  2. 【請求項2】 乳発酵産物が、ヨーグルトまたはケフィ
    アである請求項1記載の健康食品。
  3. 【請求項3】 カルシウム塩が、牛乳カルシウムおよび
    /または乳酸カルシウムである請求項1又は2記載の健
    康食品。
  4. 【請求項4】 オリゴ糖が、鎖状オリゴ糖および/また
    は環状オリゴ糖である請求項1、2又は3記載の健康食
    品。
  5. 【請求項5】 蜂蜜類が、蜂蜜、ローヤルゼリーおよび
    プロポリスからなる群から選ばれた少なくとも一つであ
    る請求項1、2、3又は4記載の健康食品。
  6. 【請求項6】 補助成分として、にんにく、食物繊維、
    甲殻類由来の塩基性多糖、β−カロチンおよびα−リノ
    レン酸からなる群から選ばれた少なくとも一つの成分を
    添加した請求項1、2、3、4又は5記載の健康食品。
JP7212927A 1995-07-28 1995-07-28 健康食品 Pending JPH0937711A (ja)

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